亜美「真美は合法? 亜美は違法?」 (45)

P「……」

亜美「ねえ、どうなの兄ちゃん?」

P「言ってる意味がわからないな」

亜美「えー? 合法と違法ぐらい亜美でもわかるよー!」

P「あ〜……そうだな。どちらかが違法で、どちらかが合法ってことはないと思うぞ」

亜美「じゃあ、亜美も合法?」

P「おまわりさん的には、それはどうだろうな〜」

亜美「おまわりさんじゃなくて、兄ちゃん的にはどうなのさ?」

P「それはちょっと言えないかなぁ」

亜美「えぇー」


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律子「ちょっと、プロデューサー殿」

P「なんだ?」

律子「変なふうにごまかさずに、はっきり答えてやってくださいよ」

P「いや、そうはいってもだな」

律子「もしかして、亜美のことそういう……」

亜美「そういう?」

P「待て! 断じてそれはない!」

律子「へえ〜……?」

亜美「?」

P「おい……」

亜美「じゃあさ、りっちゃんは合法?」

律子「え?」

P「そ、そうだな。律子なら……うん、問題ない」

律子「ええ!?」

亜美「そっかぁ、りっちゃんはオッケーかぁ」

P「オッケーっていうか……」

律子「あ、あの……」

P「ん?」

律子「なんでもありません!///」

亜美「なに赤くなってんの、りっちゃん?」

律子「なんでもないったら!///」

P「あ〜……なんか、やらかした気がするなぁ……」

亜美「あ、もしかして歳に関係ある?」

P「お、いいところに気づいたな亜美」

亜美「へっへ〜」

P「つまりな」

 ガチャ

春香「ただいま戻りましたー!」

千早「ただいま戻りました」

P「おう、おかえり」

亜美「はるるん、千早お姉ちゃん、おかえりー!」

春香「あれ? 亜美は午前だけじゃなかった?」

亜美「うん、真美を待ってんの」

春香「そっか」

千早「律子? 返事がないなんて珍しいわね」

春香「律子さん? どうしたんですか?」

律子「な、なんでもないわ/// おかえりなさい」

はるちは「「?」」

亜美「あ、だったらさ!」

P「ん?」

亜美「はるるんと千早お姉ちゃんは合法?」

春香「へ?」

千早「合法?」

P「あ〜……ちょっと早いかなぁ」

亜美「歳が?」

P「歳が」

千早「なんの話ですか?」

亜美「でもさ、二人とももう結婚できるんだよね?」

春香「結婚? 誰が?」

亜美「はるるんと千早お姉ちゃんだよ」

千早「は?」

春香「私たちが結婚って……お、女の子同士じゃダメなんだよ?」

千早「なんで、そんな話に……」

亜美「そのぐらい知ってるよー!」

亜美「え〜と……じゃあ、とりあえず兄ちゃんとでいいや」

千早「プロデューサーと……けっ!?」

春香「け、けけけ、け結婚!?」

P「いやぁ、そこは俺じゃなくて、架空の相手でいいんじゃないかなぁ」

亜美「兄ちゃんのほうも問題ないっしょ?」

P「年齢的に問題なくても、本人同士の意志ってものがな」

春香「そうですよね! ま、まずはお付き合いから……」

千早「プロデューサー! 私は今すぐでも構いません!」

春香「え!?」

P「な、なにがかな?」

千早「二人でより高みを目指すためにも、目に見える証は必要だと思うんです」

亜美「なんだか難しくて、よくわからないよ?」

P「ははは……千早はせっかちだなぁ」

春香「ちょっと千早ちゃん?」

千早「なにかしら春香?」

春香「いつプロデューサーさんと千早ちゃんが結婚するなんて話になったのかなぁ?」

春香「千早ちゃんの早とちりじゃないかなぁ?」

千早「そうかしら? まあ、春香には関係ない話だと思うけど」

春香「……」

千早「……」

P「お、おい……」

春香「少し向こうで話しようか、千早ちゃん?」

千早「ええ。少しと言わず、納得いくまで話し合いましょうか?」

 スタスタ…

亜美「え? え? どうしちゃったの?」

P「ふ、二人とも。俺からも言いたいことが……」

春香「はい」ニコッ

千早「わかってます」ニコッ

P「……」

律子「誤解されてますよ?」

P「いや、あとでちゃんと話すよ、うん」

律子「アイドルとの結婚なんて……論外ですからね?」

P「大丈夫。ちゃんと弁えてる」

律子「アイドルじゃなければ……べ、別に問題ないですけど……」

P「え?」

律子「……///」

亜美「なにが?」

律子「な、なにがって……///」

P「?」

律子「お、同じ……プロデュ」

小鳥「事務員ですね! わかります!」

亜美「うおっ!?」

P「お、音無さん?」

律子「あれー小鳥さんいたんですかー」

小鳥「えーいましたよーさっきからー」

律子「……」

小鳥「……」

亜美「な、なんか怖いよ……」

P「音無さん、いつから聞いてたんですか?」

小鳥「春香ちゃんと千早ちゃんが、結婚がどうとか言ってたあたりからです」

P「あ〜……」

小鳥「聞き捨てならない単語ですね?」

P「まあ、勘違いというか……」

亜美「ピヨちゃんは違法?」

P「は?」

小鳥「い、違法?」

亜美「だって、結婚に関わることっしょ?」

P「それとは、またちょっと違うんだが……」

亜美「ピヨちゃんは合法なの?」

P「そうだな。ひとまわり近く……」

小鳥「ひとまわり?」

P「ひ、ひとまわりは若く見えるなぁって」

小鳥「も、もう、プロデューサーさんったら!///」

P「あはは……」

亜美「う〜ん……なんか、またわからなくなってきちゃった」

P「なにがだ?」

亜美「ピヨちゃんは違法だと思ってたから」

小鳥「ど……どういうことかな、亜美ちゃん?」

亜美「え? だから結婚できないのかなぁって」

小鳥「」

P「亜美……それは触れないでおいてやれよ……」

亜美「な、なにか変なこと言った?」

小鳥「」

P「だ、大丈夫ですよ、音無さん」

小鳥「……はっ」

P「音無さんだったら、そのうちきっといい人が……」

小鳥「は、はい! 責任とってください!」

P「それは無理です」

小鳥「」

P「ん? 音無さん?」

亜美「おーい、ピヨちゃーん?」

小鳥「」

亜美「だ、大丈夫かな?」

律子「息はあるから大丈夫でしょ」

P「おいおい……」

 ── 雪歩・真in ──


律子「伊織たちを迎えに行ってきます」

P「ああ」

律子「あの……早まっちゃダメですよ!」

P「早まる?」

律子「いってきます!///」

P「お、おう……いってらっしゃい」

真「な……なんか事務所が変な雰囲気だね?」

雪歩「春香ちゃんと千早ちゃんが……こ、怖いですぅ」

亜美「ゆ〜き〜ぴょん♪」

 ガバッ

雪歩「きゃっ!?」

真「なに!?」

雪歩「あ、亜美ちゃん!?」

亜美「んっふっふ〜、ゆきぴょん確保!」

雪歩「ちょっ、やめっ……!」

亜美「ねーねー、まこちんとゆきぴょんは合法?」

 サワサワナデナデ

真「合法?」

雪歩「な、なでまわさないでぇ……!」

P「惜しい。二人とも、あともうちょっとだな」

亜美「もうちょっとかぁ」

 ナデナデモミモミ

雪歩「ダメぇ! 揉まないでぇ……!」

P「そういうわけだから、それ以上はやっちゃダメだぞ」

亜美「はーい」

 パッ

雪歩「はうぅ……」ヘタッ

亜美「ごめんね〜、ゆきぴょん?」

雪歩「も、もうお嫁にいけません……」シクシク

真「合法……あ! ああ、そういうことか」

亜美「おお!?」

真「プロデューサー!」

P「なんだ、真?」

真「ボク、来月誕生日ですよ!」

P「うん、そうだな」

真「じゃあ、ボクももう大人の女性ですよね?」

雪歩「!?」

P「年齢的には確かにそうなるな」

真「へへへ/// そっかぁ、ボクもいよいよ大人の女性かぁ」

雪歩「……」

亜美「まこちんがオトナの女性? え?」

真「な、なにか引っかかるけど……そんなことより、プロデューサー!」

P「お、おう」

真「ボクの誕生日が来たら、その……///」

雪歩「真ちゃん!」

真「うわっ!?」

真「な、なに雪歩?」

雪歩「真ちゃんが大人の女性なんて、そんなの裏切りだよ!」

真「裏切りって……ボクも雪歩も、もうすぐ大人になるんだよ?」

雪歩「私なんてダメダメだもん。全然大人じゃないよ」

真「それは雪歩の問題だろ? ボクは……」チラッ

P「ん?」

真「プロデューサーだって、大人の女性のほうがいいですよね!?」

P「そ、そりゃまあ、どっちかといったら……」

真「ほら!」

雪歩「私みたいなちんちくりんじゃダメなんですか!?」

P「い、いや……雪歩はちんちくりんじゃないし、ダメなんてことは……」

雪歩「ほら!」

真「……」

雪歩「……」

真「ボクは……対等な大人の女性としてプロデューサーと……」

雪歩「真ちゃん」

真「なに?」

雪歩「私がいたら、邪魔かな?」

真「へ?」

雪歩「私は、真ちゃんとプロデューサーと……三人でいいよ?」

雪歩「ううん、三人がいいな……」

真「な、なに言って……」

亜美「な……なんか、すごい話になってるよ?」

P「俺の意志はいったい……」

雪歩「ね? 三人の将来について、ゆっくり話し合お?」

真「や、ヤダよ! ボクは普通にプロデューサーと……!」

雪歩「大丈夫。誰にも邪魔されないように、深ぁ〜く掘ってあげるから……」

 ズルズル…

真「い、イヤアァァァァァ……!!」

 イヤアァァァァァ…アァァァ…

P「真なら……まあ、生きて帰って来れるだろ……」

亜美「三人……亜美と真美と兄ちゃんの三人で……」

亜美「すごく楽しそうだけど……なんかモヤモヤする。よくわかんない……」

P「どうした、亜美?」

亜美「な、なんでもな〜い!」

 ── 美希・響・貴音in ──


響「ぴよ子、生きてる?」

小鳥「」

P「生きてはいるから問題ない」

貴音「面妖な……」

美希「あふぅ……ミキ疲れちゃったの」

P「ああ、お疲れさん」

美希「あはっ♪ ハニー分ほじゅー!」

 ムギュー

P「こら! 抱きつくなって何度も……」

美希「律子…さんいないときぐらい……ダメ?」

P「ダメ」

美希「もー! ハニーのいけず!」

響「美希は、こういうときは元気だなー」

貴音「ふふふ」

P「いいから、離れなさい」

美希「ヤ!」

亜美「オトナ……子供……」

響「どうしたんだ、亜美?」

亜美「ひびきんは違法だから別にいいや」

響「な、なにが!?」

P「断定かよ……」

亜美「違うの?」

P「いやまあ、そうだけど」

響「よくわからないけど、なんだか凄く失礼なこと言われてる気がするぞ」

亜美「お姫ちんは合法だよね?」

P「そうだな」

貴音「はて?」

亜美「ん! なんかわかってきた気がする!」

P「……」

美希「さっきから、なんの話?」

P「それはいいから、そろそろ離れてくれないか?」

美希「絶対、ヤ!」

亜美「ミキミキか……こいつぁ曲者だぜ……」

美希「?」

亜美「ミキミキは……合法!」

美希「ゴーホー?」

P「なんでそう思った?」

亜美「高校生のお姉ちゃんたちよりバインバインだから」

P「残念、ハズレだ」

亜美「えー?」

P「見た目の大人っぽさとかは関係ないんだよ」

美希「大人っぽい?」

亜美「でも、今そのバインバインが押し付けられてるんだよね?」

P「押し付けられてるな」

亜美「違法?」

P「違法だ。主に俺の立場が」

亜美「ん〜……?」

美希「イホーとかゴーホーとかどうでもいいの!」

P「よくはないんだが……」

美希「ハニーはミキのこと大人っぽいって思ってるんだよね?」

P「そうだな。だから、いつまでも抱きつかれてると困る」

美希「ん! わかった!」

 パッ

P「お? やけに聞き分けがいいな」

美希「あはっ♪ ミキはもうオトナだから、子供みたいなことはしないの」

P「なにか間違ってる気がするけど、まあいいか……」

響「春香と千早、さっきから結婚がどうこうって話ししてない?」

P「ま、まあ、今のうちから真剣に考えておくのは悪いことじゃないよ」

響「そっかぁ、確かに16歳なら結婚できるもんなぁ」

響「自分もう、結婚できるんだ……」チラッ

P「なんだ?」

響「べ、別にプロデューサーなんか見てないからな!///」

響「そういうの、自意識過剰っていうんだぞ!///」

P「えぇー?」

亜美「あれ? ひびきんはまだ結婚できないっしょ?」

響「なんでさ。自分16歳だぞ?」

亜美「え?」

響「え?」

亜美「やだなぁ。16歳っていったら、千早お姉ちゃんと同い年だよ?」

響「そうだけど? 学年同じだし」

亜美「え?」

響「え?」

亜美「はるるんとも?」

響「うん」

亜美「ミキミキは?」

響「ふたつ下」

亜美「……」

響「……」

亜美「ひびきんは、ほら……亜美より大きく育つのが先じゃん?」

響「亜美が育ちすぎなだけだぞ!」

美希「ちっちゃくて可愛いから、響はこのままでいいって思うな」

響「そ、そんなにいうほどちっちゃくは……」

美希「貴音もそう思うよね?」

貴音「ええ。なんでも大きければいいというものではありません」

響「貴音にだけは言われたくないぞ……」

貴音「響には響の良さがあるということです」

響「う、うん」

亜美「う〜ん……兄ちゃん的におっぱいじゃないとしたら……」

亜美「お尻!?」

響「な!? お尻ってなんだ、この変態プロデューサー!」

貴音「あなた様……」

P「待て! 俺の主観とか趣味の話じゃないからな」

貴音「では、わたくしが合法というのは、どのような?」

響「そうだぞ! 自分、違法とか決めつけられたし!」

美希「ミキはどっちでもいいかなぁ」

美希「ハニーにとって、ミキはオトナのオンナなんだよね?」

P「そんなことは一言も……」

響「美希は大人で、自分は子供なの!? ちっちゃいから!?」

P「いやいや、だからそんなことは」

美希「あはっ♪ 響、可愛い可愛い」ナデナデ

響「うぅ……」

貴音「身長など、気にすることはありませんよ、響」

響「貴音……」

 ムギュッ

響「うがっ!?」

貴音「わたくしの両腕に大きすぎず小さすぎず、胸元に収まる絶妙なふぃっと感……」

響「貴音……く、苦し……!」

貴音「これもわたくしと響の身長差があればこそ……」

響「!?」

貴音「一日中でも、こうして愛でていたいものです……」スリスリ

響「……」プルプル

貴音「おや? なにを震えて……」

響「うわあぁぁぁん! 貴音のバカァーーー!!」

 ダッ

貴音「ひ、響!?」

貴音「どうしたのですか? 待ってください!」

 タタタッ…

P「あ〜……」

亜美「さすがお姫ちん……」

美希「え〜と……」

P「……」

亜美「……」

美希「ミキ、お昼寝するね♪」

P「あ、うん」

亜美「おやすみー……」

 ── 伊織・やよい・あずさ・律子in ──


伊織「……」

小鳥「」

春香「だいたい、いつもいつも千早ちゃんは!」

千早「そういう春香こそ……!」

 プロデューサー! タスケテー!  ニガサナイヨマコトチャン…

伊織「なに、この有様は?」

やよい「はわ〜……」

あずさ「あらあら〜……」

美希「zzz……」

伊織「美希はいつもどおりだけど……」

律子「プロデューサー殿!」

P「な、なに?」

律子「私がいないあいだに、結婚は決めてませんよね!?」

P「あ、ああ。決めるもなにも……」

律子「だったらいいんです」

律子「それじゃ、私は資料の整理をしてきます」

P「お、おう。よろしく」

伊織「なに? あんた結婚なんかするの?」

あずさ「!?」

P「いやぁ、しないんじゃないかなぁ」

あずさ「するんですか、しないんですか!? はっきりしてください!」バンッ!

P「しないです、はい!」

あずさ「もう……驚かせないでください。うふふ」

P「あはは……」

伊織「ま、そうよね。あんたと結婚なんて、そんなもの好き……」

やよい「私はプロデューサーのお嫁さんになりたいかなーって」

伊織「ど、どうしてもっていうなら……え!?」

亜美「ええ!?」

あずさ「やよいちゃん!?」

やよい「プロデューサーと家族になれたら、すっごく幸せそうかなーって」

P「……」

やよい「あれ? わ、私なにか変なこと言っちゃいました?」

P「いや、嬉しいよ。ありがとな、やよい」ナデナデ

やよい「えへへ……///」

亜美「だ、ダメだよ!」

やよい「え?」

亜美「やよいっちといおりんは違法だよね?」

伊織「はあ?」

やよい「いほう?」

P「そうだな」

あずさ「?」

伊織「なんなのよ? いきなり違法なんて言われたら、気分悪いんだけど?」

やよい「う〜……?」

亜美「と、とにかくダメったらダメ!」

あずさ「伊織ちゃんとやよいちゃんが違法……?」

P「別に考えるようなことでも……」

あずさ「違法……合法……? あっ!」

伊織「合法……? ああっ!」

亜美「お?」

やよい「う?」

あずさ「プロデューサーさん?」

P「はい?」

あずさ「私は合法ですよね?」

P「え、ええ、そうですね」

亜美「やっぱり、あずさお姉ちゃんは合法かぁ」

伊織「なるほどね……」

やよい「??」

あずさ「うふふ……」

P「あの……そんなにくっつかれると」

あずさ「私だったら問題ないんじゃないですか?」

あずさ「合法ですから……ふふ」

P「いやいや! こういうことは、まずお互いの……」

あずさ「それは違います」

 ムニュ

P「せ、背中に……当たっ」

あずさ「ここから先は、プロデューサーさん次第……ですよ?」

P「」

あずさ「ね?」

やよい「は、はわわぁ〜……///」

伊織「見ちゃダメよ、やよい」

亜美「お、オトナだー……///」

伊織「なにデレデレしてるのよ、この変態!」

P「……はっ!?」

伊織「あずさも、いいかげん離れなさい!」

あずさ「あ、あら、伊織ちゃんったら……もうちょっとだったのに〜」

P「あ、危なかった……」

亜美「うん、ヤバかったね……」

P「助かったよ、伊織」

伊織「助かった……? そ、そうね! 別に助けてやる義理なんてないけど!」

伊織「感謝するのはいい心がけね! ふふん♪」

P「はは、ありがとう」

伊織「それから! 私に無断で、けっ……」

伊織「結婚なんて……」ボソッ

P「ん?」

伊織「だから! その……///」

P「なんだ?」

伊織「少しは察しなさいよ、この鈍感! 鈍感変態!!」

P「ど……!?」

伊織「ふんっ!」

P「……」

P「なあ、亜美?」

亜美「なに?」

P「俺って、そんなに鈍感かな?」

亜美「うん」

P「そっかぁ……」

亜美「うん……」

亜美「え〜と……合法なのは、りっちゃん、ピヨちゃん、お姫ちん、あずさお姉ちゃんか……」

亜美「みんなオトナだね?」

P「うん、もうわかっ」

亜美「だったら、なんで真美が合法なのさ!?」

いおあず「「!?」」

P「いや、それはむしろ俺のほうが聞きたい」

伊織「あ、あんた……」

P「違うぞ! 俺はそんなこと言ってないからな!?」

伊織「へぇ〜……?」

P「お、おい……」

やよい「プロデューサー、お水持ってきました!」

P「水?」

やよい「なんだか汗いっぱいかいてるから、のどが渇いてるかと思って」

P「あ……ああ、ありがとう。やよいは気が利くなぁ」ナデナデ

やよい「そ、そうですか? えへへ///」

伊織「……」

あずさ「……」

P「やよいは良いお嫁さんになれるよ」

やよい「そ、そんなことないですよー///」

亜美「……」ムッ

伊織「ねえ……」

あずさ「ええ……」

あずさ「プロデューサーさん?」

P「はい?」

あずさ「一度の気の迷いで、取り返しのつかないことになることだってあるんですよ?」

P「な、なんのことですか?」

やよい「?」

あずさ「だって、やよいちゃんや真美ちゃんは……ねえ?」

P「は? ……って」

P「ねえ、じゃないですよ! 誤解です誤解!」

あずさ「ほんとに?」

P「ええ! 765プロプロデューサーの名に誓って!」

伊織「やっすい誓いね」

P「大きなお世話だ」

あずさ「わかりました、信じます」

P「よかった、わかってもらえましたか」

あずさ「それから……」

P「?」

あずさ「あとはあなたの気持ちだけだって……忘れないでくださいね?」

P「え? あ……あはは……」

伊織「ふんっ!」

やよい「?」

亜美「……」

伊織「やよい、帰るわよ」

やよい「え、もう?」

伊織「タイムセールがあるんでしょ?」

やよい「そうだった! ありがとー伊織ちゃん!」

伊織「いいから。……ほら、あずさも」

あずさ「え? 私はまだ……」

伊織「あんたは送ってやらないと帰れないでしょうが」

あずさ「ええ〜」

P「ついでに、美希も起こしてくれないか」

伊織「は? なんで私が」

P「悪い、頼む」

伊織「わかったわよ。貸しだからね?」

P「おう、覚えとくよ」

伊織「美希! いいかげん起きなさい!」

美希「ん〜……? あはぁ、デコちゃんだぁ……」

伊織「デコちゃんでもなんでもいいから、さっさと起きる!」

美希「ふゎ〜い……」

───

──




P「さて、みんな帰ったかな」

亜美「そだね。今日はなんか大変だったね」

P「ははは、誰のせいだよ」

亜美「はっきり言わない兄ちゃんが悪いんじゃない?」

P「う……」

亜美「んん?」

P「はいはい、悪かったよ」

亜美「へへっ」

P「真美もそろそろ戻ってくるかな」

亜美「うん、さっきメールきた」

P「そうか」

亜美「……」

亜美「兄ちゃんは……」

P「ん?」

亜美「な、なんでもない!」

P「?」

亜美「なんでもないかんね!」

P「ああ?」

 ガチャ

真美「たっだいまー」

P「おう、おかえり」

亜美「待ちかねたよ、真美クン」

真美「お。待たせたね、亜美クン」

P「うん、もう遅いし早くかえ」

亜美「よし! そろそろはっきりさせようか!」

真美「おお!? なになに?」

P「いや、もうだいたいわかっ」

亜美「亜美と真美は合法? 違法?」

真美「え?」

P「だから……」

真美「中学生に手を出したら犯罪だよ?」

亜美「え?」

真美「え?」

P「……」

亜美「あ……ああ! そういうこと!」

P「マジでわかってなかったのか……」

亜美「なんで早く教えてくれないのさ、兄ちゃん!」

P「教えようとしたけど、話がとんでもなくややこしい方向に進んでなぁ……」

亜美「わけわかんないよ!」

P「ま、まあ……これでわかっただろ?」

亜美「う、うん。亜美も真美も……い、違法ってことなんだよね?」

亜美「オトナの人にとっては……」

P「そう! やっとわかってくれたか!」

真美「真美、兄ちゃんだったら……別にいいよ?」

亜美「うあ!?」

P「な!?」

真美「へへっ/// バレなきゃ犯罪じゃないもんね?」

P「いやぁ……バレなくても犯罪は犯罪かなーって」

真美「真美じゃ……イヤ?」

P「そ、そういうわけじゃなくてだな」

真美「どういうわけ?」

P「簡単に、良いとか悪いとかなんて話じゃないだろ?」

真美「うん。だから真美、兄ちゃんの恋人になってあげるよ」

P「こ!?」

亜美「恋人!?」

亜美wwww

亜美「ちょっと待った、真美!」

真美「なに?」

亜美「真美だって……い、いけないことなのに、恋人なんてズルイよ!」

真美「ズルくないよ。真美はお姉ちゃんだもん」

亜美「関係ないし!」

真美「関係あるし!」

亜真美「「ぐぬぬぬぬ……!!」」

P「いやいや、どっちもどっちかなーって」

亜美「どっちもどっちってなにさ!」

真美「そうだよ! どっちにすんのさ!」

P「なんで、お前ら二択になってるんだよ……」

亜美「むぅぅ……!」

真美「……」

P「落ち着け、な?」

真美「ね、兄ちゃん?」

P「なんだ、真美?」

 ムギュー

亜美「!?」

P「お、おい」

真美「真美のドキドキ、わかる?」

P「あ、ああ……」

真美「これが真美のキモチ……」

亜美「……」

真美「兄ちゃんも……ちょっとドキドキしてる?」

P「そ、そうか……?」

亜美「……」ムッ

真美「んっふっふ〜……もっとドキドキさせてあげ」

亜美「兄ちゃん!」

 グイッ

P「な、なんだ、亜美?」

真美「?」

亜美「チューしよ!」

P「はあ?」

真美「!?」

亜美「チューしたら、亜美と恋人同士だよね?」

P「そういうものじゃ……」

真美「ダメ! 絶対ダメ!」

亜美「なにさ! 真美なんか、もう知らないもんね!」

P「……」

亜美「ね? いいでしょ、兄ちゃん?」

P「ダメだ」

亜美「え……」

真美「そ、そうだよ! ダメだよ!」

P「真美も離れるんだ」

真美「あ……うん」

P「亜美も真美もまだ子供だ。だから、こういうことはいけない」

亜美「だって……」

真美「……」

P「二人の気持ちは嬉しいよ。でも、ダメなものはダメだ」

亜美「だったら!」

真美「亜美?」

亜美「亜美がオトナになるまで、待っててくれる?」

P「……」

亜美「亜美がオトナになるまで、誰ともチューしちゃヤダ!」

真美「……」

P「わかった。待つよ」

亜美「ほんと!?」

P「ああ。俺なんて、どうせモテない……」

真美「……」ジトー

P「……はずだったんだけどなぁ。おっかしいなぁ」

亜美「だったらいいや! あっというまにオトナになっちゃうもんね!」

P「はは……そんなに急がんでも。真美も、な?」

真美「うん、それでいいよ」

真美「だって、真美のほうが先にオトナになるからね!」

亜美「亜美のほうが先だし!」

真美「真美のほうが先だし!」

亜真美「「ぐぬぬぬぬ……!!」」

P「お前らな……」

真美「先にオトナになったほうが、兄ちゃんとキスね!」

亜美「き、キス!?」

真美「チューとか言ってるお子ちゃまの亜美ちゃんには、10年早いかな?」

亜美「べ、別にチューでもキスでも、先にしたほうが勝ちだもん!」

真美「ふーんだ!」

亜美「べーっだ!」

P「早いもの勝ちかよ……」

亜真美「「亜美/真美を待ってればいいの!!」」

亜真美「「むっ!」」

P「わかったわかった。仲良くしないと、大人になるまで待っててやらないぞ?」

亜美「……」

真美「……」

亜美「ちかたないね」

真美「真美はお姉ちゃんだから、我慢してあげる」

亜美「……」

真美「……」

亜真美「「んっふっふ〜」」

P「ふぅ……それじゃ帰るか」

P「遅くなったし、車で送ってくよ」

亜美「うん!」

真美「ありがと兄ちゃん!」

亜美「じゃあ、先についたほうが兄ちゃんの隣り!」ダッ

真美「あ! この卑怯者!」ダッ

P「あいつらは、まったく……」

P「あ……音無さん」

小鳥「」

P「お先失礼します……」

小鳥「」




おわり

感動した
亜美真美との違法なイチャイチャも書いてくれてもいいのよ

亜美メインで書いたはずが、なぜか双子エンドに
ちかたないね

次は、書けたらあずささん誕生日で書きます

それじゃ、読んでくれてありがとう

つまらんかったよ

乙乙
真美は合法だと、叫び続けるよ俺は

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