璃奈「出来た。U・エビフライ」 (16)

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璃奈「出来た。U・エビフライ」

愛「U・エビフライ?この前作ったエビフライとは違うの?」

璃奈「基本的な性能は同じ。でも、このU・エビフライはパワードスーツに変形して、人が搭乗して操作する事が出来る。因みにUはUltimateの頭文字」

愛「へぇ~……」

璃奈「愛さんにはこれに搭乗して、U・愛さんとしてこのU・エビフライの性能テストをして欲しい」

愛「U・愛さん?」

璃奈「このU・エビフライのパワードスーツを着た人の名前にUを付ける事になってるから」

愛「なるほど!だとしたらゆうゆが乗ったらU・侑になるのか!Uだけに!」

璃奈「それじゃ、早速テストするね。璃奈ちゃんボード『ドキドキ』」

愛「うん、任せて!んで、このU・エビフライは何ができる訳?」

璃奈「まず、基本性能として空を飛ぶ事ができる」

愛「ホントだ!浮いてる!」

璃奈「それと、その紅い槍。フライドスピアから炎を出せる。そして、腕からはエビフイライ弾を発射する事ができるよ。一先ず向こうの的を壊してみて」

愛「おっけ~!えいっ!そりゃ~!」ダダダ!!ボワー!!!

璃奈「威力もスピードも上々だね。それじゃぁ次。U・エビフライのエビフライパワーを解放する事によって性能を向上させる『ビヨンド・トゥー・ザ・フライ』と、それと同じくエビフライパワーを解放する事によって傷をいやす『ファンタスティック・シディング』」

愛「へぇ~、そんな機能まで付いてるんだ……流石りなりー!」

璃奈「それほどでも───」

???「敵襲ー!!敵襲だー!!APFの奴等が武器を持って攻めてきたぞー!!」

愛「えぇ!?APFって何!?ってか、武器を持って攻めてきたってどういう事!?」

璃奈「APFは『アンチプレミアムフライデー』のこと。APFはこの世界から完全にプレミアムフライデーを消すために結成された組織で、リーダーの顔を見た人は誰もいないんだって」

愛「え?……あ、アンチプレミアムフライデー?プレミアムフライデーを消すってどういう事?」

璃奈「悠長に説明している時間はなさそう。今はAPFを追い返すために愛……じゃなかった、U・愛さんの力を貸して欲しい」

愛「全然状況も飲み込めてないんだけど、りなりーが困ってるなら力を貸すよ!」

そして、二人は校門へと向かう。

PF派の女子生徒「お、押されてるわ……!エビフライ弾の補給はまだなの!?」

PF派の女子生徒2「今持って来た!揚げたてのエビフライ弾、エビスプレッダーに装填するよ!!」

PF派の生徒達がエビスプレッダーにエビフライ弾を装填すると、APFの女子生徒達に向けて射撃した。

愛「え!?ま、まってまってまって!どうなってんのこれ!?あっちこっち焼けてるし、なんかエビフライが飛び交ってるし、マジでどうなってんの!?」

璃奈「皆、大丈夫?戦況はどうなってるの?」

PF派の女子生徒3「璃奈ちゃん!それにそっちのそれは……U・エビフライ!完成してたんだ……!!」

璃奈「後は私とU・愛さんに任せて。何度攻めて来ても無駄だって事を、思い知らせてくる」

愛「ちょ、待ってよりなりー!愛さん置いてけぼりなんだけどー!?」

走って前線へと向かってしまった璃奈を、愛は急いで追いかける

APF派の女子生徒「来たぞ!PF派のリーダー、璃奈がノコノコ前線にやって来たぞ!!」

愛「えぇ!?りなりーPF派のリーダーだったの!?全然知らなかった……いやPF派って何!?……あ、APF派がアンチプレミアムフライデーだから、PF派はプレミアムフライデーか……いや、それでも分からないんだけど!?」

璃奈「落ち着いて愛さん……先ずは量産型エビフライの軍勢で前線を押し上げる。璃奈ちゃんボード『突撃』」

何処からともなく大量のエビフライが射出され、APF派の女子生徒達へと降り注いだ

APF派の女子生徒2「あっつぅ!?カリカリに揚がってるじゃない!!」

APF派の女子生徒3「あぁ~……サクサクの衣の良い匂いが~……」

璃奈「当然。量産型と言っても、そのクオリティーに一切妥協はない」

璃奈の量産型エビフライによって前線が押し上げられて行く。
すると、そこに一人の女子生徒が現れる

APF派の女子生徒「おぉ!リーダーが来てくれたぞ!これでPF派はお終いだ!!」

???「流石だね璃奈ちゃん。エビフライを作っただけの事はあるぜ~」

璃奈「え……彼方さん……?な、なんで彼方さんがAPF派のリーダー何かに……」

彼方「彼方ちゃん気づいちゃったんだ~。この世界にはどんなに頑張ってもどうにもならない事があるって……」

愛「え……?え~っと、りなりーがAP派のリーダーで、カナちゃんがAPFはのリーダーで……あぁ~!もう!全然付いて行けないよ~!」

彼方「へぇ~……U・エビフライ完成してたんだねぇ。でも、エビなんかに頼ったせいで璃奈ちゃんは私達に負ける事になるんだよ」

璃奈「あ、あれは……」

彼方が懐からリモコンの様な物を取りだしてスイッチを押すと、何かが高速で降り注いでくる

璃奈「マダイヤキ!」

愛「マダイヤキ!?今度は何!?」

彼方「違うんだな~、これが。これはタクティカル・イービル・forヤング・キラー……通称タイヤキだよ」

愛「全然違いが分からない……マダイヤキとタイヤキで何が違うの……」

降り注いだタイヤキたちがエビフライに襲い掛かると、次々とエビフライを食べて行く。

愛「アタシ、あんな人と同じくらい大きいタイヤキなんて見た事ないよ……しかも、タイヤキがエビフライを食べてるし」

璃奈「そんな……エビフライが!でも、まだこっちにはU・エビフライがある。お願いU・愛さん」

愛「えぇ~……と、とにかくりなりーが困ってるみたいだし、やれるだけやってみるしか無いか……!」

襲い掛かるタイヤキに対してU・愛はフライドスピアを吹かって炎を放ち、タイヤキを真っ黒こげにしていく
そしてエビフライ弾を連射し、タイヤキを穴だらけにもしていった

彼方「あ、有り得ないよ!U・エビフライて言っても所詮はエビ!魔鯛に勝てるわけが……」

璃奈「確かにU・エビフライ単体だったらエビフライだけど、愛さんと合体したU・エビフライは愛さん。つまり、魔鯛を食べる人間には勝てないという事。璃奈ちゃんボード『勝ち誇る』」

二人が話している間にも、U・愛は襲い掛かるタイヤキを次々と撃退していき、遂には全て撃退する事に成功した。

彼方「た、タイヤキが全部やられるなんて……こんなこと想像してなかったんだぜ……」

愛「え、え~っと……タイヤキ?は全部やっつけたけど、後はどうればいいの?」

璃奈「彼方さん、大人しく投降して。今ならまだやり直せるから」

彼方「ふふふふふっ……」

璃奈「……?何が可笑しいの」

彼方が何故笑っているのかが分からず、璃奈は首を傾げる
すると、次の瞬間。どこからともなく真っ黒いエビフライが飛んできた

璃奈「あれは……彼方さんに作ってあげたエビフライ!でも、何で真っ黒いの?」

彼方「何で……?フフフフフ……アーッハッハッハッハッハ!!このエビフライはねぇ、闇に染まったエビフライ!ダークエビフライになっちゃったんだよ!!」

ダークエビフライ「……!」

璃奈「彼方さんの体とエビフライから黒い靄が……」

愛「知ってるのりなりー!?」

璃奈「あれは、現代社会につかれた人間の怨念が集う事で生まれる……その名も『社会の闇』!そんな、彼方さんは社会の闇に憑依される程疲れ切って……璃奈ちゃんボード『悲しみの涙』」

すると次の瞬間、ダークエビフライがU・愛へと突撃し、攻撃をしかけてくる
それを何とかしのいでいくU・愛だったが、そこで違和感を覚える

ダークエビフライ「……!!」

愛「な、何かU・エビフライのパワーが落ちて来てるんだけど!これってどうなってるの、りなりー!!」

璃奈「パワーが落ちてる……?そうか、社会の闇はエビフライパワーを蝕むって聞く。だから、U・愛さんのエビフライパワーがダークエビフライの瘴気に当てられて、どんどん減少していってるのかも……」

愛「それやばくない!?どうすればいいのさ~!!」

彼方「エビフライだろうとU・エビフライだろうと、社会の闇に飲まれれば所詮は只のエビって事。これでPF派も終わりだね~」

エビフライパワーが減少していくことによりU・愛は防戦一方になっていく

彼方「彼方ちゃんは許せなかったんだよ……私達があくせく働いている間にも、惰眠を貪っているような連中が居るって事が。それって不公平だよね~?だから、彼方ちゃん全部壊しちゃう事にしたんだ」

エビフライの猛攻は続き、遂にU・愛は吹き飛ばされて地面に倒れてしまう。

愛「あいたた……って、マズい!パワーがもう殆ど残ってないよ!ど、どうしようりなりー!」

璃奈「愛さん、今は耐えて欲しい。もう少し、もう少しで時間が来るから……」

愛「時間って言われても……あれ?そう言えば周り暗くなってない?さっきまでお昼だったような……」

愛の言う通り辺りが暗くなっており、夜になっていた。
それも気がかりだったが、今はダークエビフライの猛攻をどうにかしなければならない
すると……


ダークエビフライ「……!?」

彼方「まぶしッ!?何の光!?」

愛「ちょ!?U・エビフライがめっちゃ光ってるんだけど!!これって大丈夫なやつなの!?」

璃奈「今、日付をまたいで木曜日から金曜日になった……そして、U・エビフライが本領を発揮するのは金曜日。U・愛さん!今なら勝てるよ!璃奈ちゃんボード『プレミアムフライデー』」

愛「全然分からないけどこうなりゃヤケだ!!『ビヨンド・トゥー・ザ・フライ』テンション上げてくよ~!フライだけに!」

金曜日になったことでU・エビフライの本領が発揮され、ダークエビフライへと反撃を開始する。

ダークエビフライ「……!?」

彼方「ダークエビフライが押されて……?!エビフライパワーは社会の闇で蝕まれているハズなのに、何で……」

PF派の女子生徒達4「皆さん今ですよ~!!エビフライ・レプリカを掲げて、U・愛さんにエビフライパワーを送ってください!!」

AP派の女子生徒達が懐からエビフライレプリカを取り出すと、それをU・愛へと向けて掲げた
すると、エビフライレプリカから光が溢れだし、エビフライレプリカが次々とU・愛の前へと飛んでいく
そして……

愛「なんか金色のでっかいエビフライになったんだけど!?これ何!?何なのりなりー!!」

璃奈「それはゴールデンプレミアムソード!選ばれし者の前に現れるという、伝説の剣!U・愛さん!それでダークエビフライと彼方さんに取り憑いた社会の闇を切り裂いて!」

愛「もう考えるのは止めた!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!プレミアァァァァァァァム!フライデェェェェェェェェェ!!!」

ダークエビフライ「……ッ!?!?」

彼方「そ、そんな……彼方ちゃんの野望がこんな所で……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

PF派の女子生徒5「やったっやったー!!APF派のリーダーをやっつけたわ!!私達の勝利よ!!!」

璃奈「確かに彼方さんの体から社会の闇は取り除けた……でも、これで戦いが終わった訳じゃない」

愛「りなりー……?」

璃奈「私達に心がある限り社会の闇は何度でも蘇る。だが、二度と復活しないように皆でプレミアムフライデーを実践続けないと駄目」

PF派の女子生徒6「でも、今は勝った事を喜びましょうよ!さぁ、皆さんご一緒に!プレミア~ム?」

PF派の女子生徒達「「「「フライデー!!」」」」」

愛「やっぱり意味わかんないから!!……って、ここは部室?いつの間に居眠りなんかしちゃってたんだろう……」

璃奈「どうしたの愛さん?」

愛「それが愛さんさぁ、変な夢みちゃって……」

璃奈「ふぅん……それよりも愛さんに頼みたい事があるんだけど、いい?」

愛「りなりーの頼みなら何でもオッケーだよ!」

璃奈「本当?なら、U・エビフライのテストに付き合って欲しいんだけど」





終わり

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