源さくら「ラクーンシティでライブ?」 (49)
ゾンビランドサガとバイオハザードのクロスss
時系列は、バイオは2と3。
ゾンビランドサガは、最終話以降
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幸太郎「そうだ」
さくら「……えと、どこのお国ですと?」
幸太郎「アメリカじゃ!このバカたれが!!ラクーンシティも知らんのかこのアホゾンビが!」
さくら「ひぃぃ!」
純子「あの、なぜ海外で活動を?」
幸太郎「実は、現地に巨大な研究施設がある、アンブレラ社より仕事のオファーがきてな」
愛「アンブレラって確か、製薬会社の」
さくら「ああ、そらなら知っちょると」
ゆうぎり「アメリカ…わっちが生まれる前に、日本に現れた黒船の国でありんすか」
リリィ「で、リリィ達はなにやるの?」
幸太郎「まず、アンブレラ社に向かい、CMの撮影…その後はラクーンシティでライブを行う」
愛「それにしても日本の…しかも佐賀のご当地アイドルをCMに起用しようなんて良く思いついたわね」
純子「何か裏があるんじゃないかって、疑ってしまいますね」
サキ「なにをびびっとるんじゃ!」
サキ「全国制覇どころか、いっきに世界制覇まで狙える。がばい絶好のチャンスじゃ」
愛「まあ、何かひっかかるものはあるけど、チャンスは物にしなきゃってのは同感ね」
純子「……まあ、あれこれ考えてもしょうがないですよね」
さくら「よーしみんな!ラクーンシティに旅行へ行こう!」
メンバー全員「おおぉぉ!!」
幸太郎「仕事をしにいくんじゃ!!このバカタレェ!!」
純子「あの、ところで入国する時」
幸太郎「偽造パスポートならもう出来ている。名前はほとんど弄ってないがな」
全員「……」
(数日後)
現地に到着し、レンタカーで現場へと向かう
ガヤガヤ、ワイワイ
サキ「おお!ここがアメリカ…!」ガラッ
愛「リーダー!あんまり体を外に出すの危ないわよ」
純子「夜風が気持ちいいです…」ガラッ
愛「ちょっと純子まで…」
さくら「ちょっ、たえちゃん。もう甘噛みやめて、メイクが落ちてまう!」
たえ「あぅぅ」カプカプ
リリィ「さくらちゃん、半分くらいメイク落ちちゃってるよ」
さくら「ええぇぇ!!?」
ゆうぎり「あらあら…化粧をしなおす必要がありんす」
ゆうぎり「幸太郎はん、わっちがやってもよろしいでありんすか?」
幸太郎「……」
幸太郎「ダァァーーお前ら!!少しは静かにできんかーーい!!」
たえ「あーぅあ!」スッ
幸太郎「あぁ!?なんじゃたえ、前を指差して…」チラッ
幸太郎「って、なにぃ!!」
さくら「人が倒れてると!?」
車中にいた全員が、外にでる
幸太郎「あのー、だ、大丈夫、ですかー?」ユサユサ
人?「」
さくら「大変!血が流れとる!」
幸太郎「なっ…」
愛「とりあえず、包帯を…」スッ
サキ「準備良いな、お前」
愛「まあこんな体だし」
人?「……」ムクッ
幸太郎「お、なんだ…起き上がった」
さくら「無事だったん、良かった~」
たえ「ぅぅぅ~がうぅぅ!!」
さくら「ちょっとたえちゃん!なんで威嚇してると!」
人?「……」ガシッ
幸太郎「え」
倒れていた住人に肩をつかまれ、幸太郎の首元に顔を近づける
人?「うぅぅ…ガッ!!」ガブッ
幸太郎「え?ギャァァァ!!」
メンバー全員「!?」
さくら「こ、幸太郎さんが…嚙まれた!」
サキ「なにやっとるんじゃわれぇ!!」ドゴッ
人?「ウ!ゥゥ…」バタッ
愛「ね、ねぇ…リーダー…周り見て…」
サキ「あぁ?」
純子「い、いや…!」ビクッ
ゾンビ1「ぁぁ…」ユラ
愛「な、なんで…こんなに…」
ゾンビ2「おおぉぉ…」ユラッ
さくら「ぞ、ゾンビィ!?」
ゾンビ3「ぐぅぅ…」
リリィ「こわいぃぃ~!!」ドキドキ
ゆうぎり「ひとまず、車の中にもどるでありんす!」
ゆうぎり「ほら、肩をかすでありんす」
幸太郎「す、すまん」
さくら「幸太郎さん、運転止めて!止血しないと」
幸太郎「大丈夫だ。この程度の出血で、死ぬ訳じゃあるまい」
さくら「で、でも!結構血が流れて…」
幸太郎「それよりも、少しでも安全な場所に離れないと、本末転倒だ」ボタタタ
さくら「……」
愛「な、なんでゾンビがこんなに沢山いるの…」
純子「こ、怖いです」ガクガク
リリィ「ねえ、引きかえそうよー!」
幸太郎「後ろをみろ、あの大群が来てるのに、無事に逃げ切れると思うか?」
リリィ「ひぃぃ!?いつの間に増殖してるー!こわぃぃ!」
愛「い、いや…こないで!」
幸太郎「お前らもゾンビじゃろ」
十数分後
幸太郎「ふぅぅ。どうにか、撒いたようだ」
幸太郎「少しここらで休憩するか……うっ」ガクッ
愛「じっとしてて、いま包帯巻いてあげるから」
幸太郎「ああ、悪いな」
たえ「がう!がうぅぅ!!」
さくら「たえちゃん、がばい興奮しとる」
リリィ「リリィたちを襲ってきたんだもん、怒り狂ってるんだよ」
たえ「あぁうう!!がぅう!!!」バンバン
さくら「たえちゃん…?」
ゆうぎり「なにかを訴えているようでありんす」
さくら「ゾンビの大群は撒いたし、もう後ろは大丈夫なはず…」
さくら「……!?」ビクッ
リリィ「どうしたの?」クルッ
リリィ「え…」
サキ「な、ガソリンタンクつんだトラックじゃ!」
さくら「ど、どどど、どやんす、どやんす!!」
サキ「愛!止血は終わったのか!」
愛「終わった!後は…」
幸太郎「……」
幸太郎「駄目だ、間に合わない」
全員「!?」
幸太郎「車から出るぞ!」
さくら「え、えええ~!?」
サキ「くるぞ!!」
ボゴォォォォン!!!
間一髪、車から脱出し、難を逃れる
さくら「愛ちゃん、大丈夫?」
愛「ええ、なんとかね」
たえ「うぅぅああ」
さくら「たえちゃんも無事みたい」
愛「……二手に分かれてしまったみたいね」
さくら「……うん」
~~~~
幸太郎「ぐ…大丈夫かお前ら」ヨロヨロ
サキ「まああたしたちは問題なか」
純子「それよりも幸太郎さん。せっかく止血したのに、包帯がどんどん赤く…」
幸太郎「お、オレは…うっ…」ガクッ
ゆうぎり「肩、貸すでありんす」ガシッ
幸太郎「す、すまん」
リリィ「こ、これからどうしよう…」
幸太郎「……さくら、愛、たえ!聞こえるか!」
幸太郎「地図によれば、この辺に警察署があるらしい。そこで落ち合うぞ!」
さくら「いまの聞こえた?」
愛「うん」
さくら「け、警察署言うても、ウチら幸太郎さんと違って、地図はもってへんし…」
愛「近くにはあるんでしょ?こうなったら、手当たり次第探すしかないわ」
さくら「そっか…」
ポツ…ポツポツ…
さくら「あ、雨」
愛「あれ、私たちって今日、防水スプレーやってたっけ」
さくら「あ…」
ザァァァ!!
さくら「ああんもう!とにかく走って雨宿りするしかなか!」
愛「そうね!」
バシャバシャ
三人は街中を走り始める
さくら「ところで、あんまりゾンビたちがウチらに近づいてこないんけど」
愛「言われてみれば。巽には噛み付いたのに」
たえ「がうぅぅ!!」ガブッ
ゾンビ「アッ!ゥゥ!?」ガクッ
さくら「たえちゃん!そこらにいるゾンビ嚙んじゃダメ!」
さくら「みて愛ちゃん、たえちゃん。雨宿りできそうなお店が!」
愛「やった!あそこに入りましょう」
ガチャッ
さくら「あ、生きてる人が」
愛「すいません、失礼します」
店主ロバート「動くな!誰だお前ら!」ガチャッ
店主はボウガンで、彼女達を威嚇する。
愛「ひぃぃ!」
さくら「ど、どどどやんす!?」
たえ「がうぅぅぅ!!」
さくら「たえちゃん、抑えて!余計に話がこじれると」
愛「わ、わわ私たち、怪しいものではないです!」
ロバート「嘘つけ!!バケモノだろお前ら!!」チャキッ
さくら「あ…」
愛「やば、メイクが…雨で落ちてたんだっけ」
ズバッ
愛「ぎゃっ!!」
愛の頭部にボウガンが突き刺さる
さくら「きゃあああ!!!」
たえ「がうぅぅ!!」ガブッ
ロバート「うあああああ!!!」
さくら「たえちゃんダメェェ!」
ガンガン、パリィィン!!
全員「!?」
全員が窓際を振り向くと、窓ガラスが割られ、ゾンビ集団は侵入してきていた
愛「もう!次から次へと…」
さくら「今度はヤバイほうのゾンビがきたと!」
さくら「たえちゃん、店主のおじさんじゃなくて、あっちのゾンビ退治するばい」
たえ「うぁぁ!!」
愛「えっと、どうやって退治する?」
さくら「肉弾戦しかないっちゃ!」
ドス!ドガ!バキッ!グチャッ!グシャッ!
さくら「ぜぇぜぇ、な、なんとか素手でたおせた…」
愛「ゾンビになってから、かなり身体能力上がってるしね」
たえ「ガブ、ムシャ…モグモグ」
さくら「たえちゃん、もうええって!あと汚いから!」
たえ「べっ!」ベチャッ
ロバート「」
ロバート「た、助かったよ…ありがとう」
さくら「大丈夫ですか」
ロバート「君のフレンドに嚙まれた所以外はね」
ロバート「……君たちは、他のゾンビとは何か違うようだ。良く見るとキュートだしな」
さくら「はい、実は私たち、用事があって日本まできて…」
ロバート「……ああ!もしかしてキミ達、フランシュシュか?」
愛「私たちを知ってるの?」
ロバート「ほら、店内にあるこのポスター」ピラッ
さくら「わぁぁ、本当だ!」
ロバート「気の毒に、よりによってアメリカにきたと思ったら、ゾンビに変えられて…」
さくら「あ、あ、あはははは…」
愛(本当のこと、言えるわけがない)
さくら「あ、これから警察署に向かおうと思っているんですが、場所わかりますか?」
ロバート「警察署?まあわかるけど…こんな危ない状況で、外に出て行くのか?」
さくら「はい、仲間が警察署にむかっているんで…」
その頃、別のメンバーたちは
サキ「警察署らしき所についたと思ったら」
純子「ヘリが落ちてきて、大爆発」
リリィ「警察署の中には、ゾンビのほかに、脳みそ剥き出しのベロベロがいるし~!ベロベロされたし!!気持ち悪いし、こわいぃぃぃ!!」
ゆうぎり「わっちは幸太郎さんを担ぎながら、ビンタの応酬…手の平が血で、真っ赤になってしまったでありんす」
幸太郎「……」グッタリ
サキ「おい、大丈夫かグラサン。熱あんぞ?」
幸太郎「あ、ぁあ…」グッタリ
サキ「血も流しすぎて、意識が朦朧しとるな」
リリィ「何かおいしい物でも食べさせてあげないとね」
純子「とりあえずハーブなんてどうでしょう」
幸太郎「あ、ああ…食べておこう。モシャモシャ…」
純子「ヘリが燃えてて、先に進めませんでしたが、消火活動は終わりましたし」
リリィ「これで違う道に進めるね」
幸太郎「ん、なんだあれは」
全員「?」
全員が上を見ると、またしてもヘリコプターが宙に浮いていた
そして鉄のカプセルを投下させる
ボォォン!!
純子「いま、なにか落しましたか?」
サキ「よく分からねぇが、行くしかなか」
ゆうぎり「なにか、足音が聞こえるでありんすな」
ゴツ、ゴツ、ゴツ…
純子「誰かいるのでしょうか」
ゴツ、ゴツ、ゴツ…
サキ「あれ?お前たしか…」
リリィ「パピィ!?」
タイラント「……」
リリィ「……じゃなくて、リリィのファンの人、だよね?」
サキ「なんだあの時のおっさんか、こんな所で何やっとると」
サキ「あ、そういうえばウチら、ライブをしにきとるんだっけな」
リリィ「わざわざ海外まで追っかけてきてくれたんだね!リリィ嬉しい!」
サキ「しかも高そうなロングコートまで着おって!このこの!」
ゆうぎり「あらあら、おめかしでありんすか」
純子「」
純子「なんか、その人、様子がおかしいのですが」
リリィ「え」
純子「あの時のファンの人ではないような」
リリィ「パピィ…じゃなくて、ファンの人じゃない?」
ボゴォォン!
リリィ「ギャッ!」
サキ「ちんちく!?」
リリィは数メートルほど、吹き飛ばされる
サキ「おい」
ボゴォォ!
タイラント「……!!」ガクッ
サキのパンチが、タイラントの腹部に直撃し、膝を崩す
サキ「何やっとんじゃゴラァァ!」
ゆうぎり「こない小さな子供殴るとは…許しませんでありんす」バシッ
タイラント「ッ!?」グッ
タイラントは頬を叩かれ、壁にめり込む
今日はここまで
前回のあらすじ
・さくら、愛、たえの3人チームと、幸太郎、サキ、ゆうぎり、リリィ、純子の5人チームに分かれた。
・さくら達は警察署を目指している、サキたちは署内でタイラントと戦っている
アイドルたちが得体の知れぬもの達と闘う一方で、ある男がラクーンシティに到着していた。
レオン「どこもかしこも、ひどい有様だぜ」
レオン「今日から世話になるハズのラクーン警察署も、この様子だと…」
レオン「……さっき、巨大なカプセルが投下されていたのが気になるな」
レオン「ヘリの残骸もある…いったいここで何があった」
ガチャッ
ドス、ドガ、バキ!
レオン「ん!?なんだこの音は!」
リリィ「よくもやったなぁ!このニセパピィー!」
リリィ「リリィーキィィック!」
ゆうぎり「花魁ビンタ!」
サキ「特攻とび蹴りキック!」
純子「え、えと…アイドルきっく!」
サキ「純子!まったく力はいっとらんやん!キックとはのう…」
サキ「こうやるんじゃ!!!」
タイラント「ゴォォッ…!!!」
タイラントの顔面が激しく歪み、吐血する
純子「な、なんて物騒な…」ガクガク
純子は小刻みに体を震わす
サキ「生き残るためじゃ!」
純子「で、でも…あ!」
サキ「あん?、どうしたと?」
純子「ひ、人…!」
レオン「」アゼン
サキ「お、マッポやんけ!」
純子「おまわりさん!助け」
レオン「……ッ!」カチャッ
パァン!
純子「ギャッ!」
レオンは迷わず発砲する
サキ「純子!?」
パァン!
リリィ「ピギィィー!」
サキ「ちんちく!」
ゆうぎり「あ…」ビクッ
幸太郎「ぐっ…ぅぅ…」
レオン(人間を背負っているゾンビがいる?奴には迂闊に攻撃できない)
レオン(ならばまず、ポニーテールの方から片付ける!)
パァン
サキ「甘いんだよ」
レオン(な!銃弾を避けただと!?)
パァン!
サキ「よっと」
立て続けに、2発3発と発砲するもサキは軽やかに銃弾を避けていく
一気に間合いを詰めて、その拳でレオンの腹部をえぐる
ボゴォォン!!
レオン「ぐはぁぁ!!」ガクッ
レオン(な、なんだこの破壊力は…!?)
レオンの口から透明の液体が吐き出される
レオン「お…ぉぉ…みぞおちだと…」ボタタ
サキ「おいマッポ、覚悟出来てんだろうな」グイッ
方膝を崩したレオンを見下ろしながら、サキはかかと落としを決めようと、足を振り上げる。
ゆうぎり「お待ちなんし、サキはん!」
サキ「姉さん!いまこいつ、ウチらの事を襲ったやんけ!がばいヤバイ奴や!」
ゆうぎり「わっちら、ゾンビでありんす…」
サキ「あ、そうだ。忘れてた」
レオン「なにを…ごちゃごちゃと…話しあっているんだ!」チャキッ
腹部を抑えながら、立ち上がるレオン
サキ「……つーかよ、いまの会話で、ウチらがやばい奴らじゃないって察しろよ!」
幸太郎「ぜぇぜぇ…日本語がわかっていないだけだ…」
純子「待って下さいお巡りさん!私たち、別に怪しい者じゃありません!」
純子は英語で訴える
レオン「なに?」チャキッ
レオンは純子に銃口を向ける
純子「ひぃぃぃ!!」
リリィ「うぃーあー!のーでんじゃらす!」
レオン「……」チャキッ
レオン「人間…なのか?」
純子「信じてください!」
レオン「……外国人?」
純子「日本人です!」
レオン「……」
レオン(なんだ、この…)
純子(あ、この人よく見ると)
レオン(つぎはぎだらけ…体…)
純子(すっごいハンサム)ポーッ
レオン「……」チャキッ
純子「///」
見惚れる純子に、容赦なく銃口を突きつけるレオン
純子「///」ボーッ
サキ「おい!なんでまた銃口を向けとると!純子も何ぼやぼやしとると!!」
リリィ「のー!のーでんじゃらす!!」
レオン「デンジャラスに決まってるだろ…!!」
ゆうぎり「いい加減にしなんし!!」
バシィィン!!
レオン「うごぉ!?」
レオンは勢いよく、ゆうぎりにビンタをされる
レオン「くそ…不意をつかれた…」
幸太郎「待てポリスメン、オレが説明する」
レオン「ッ!?意識を取り戻したのか」
幸太郎「最初から意識はある。ただ…体調が優れないだけだ」
サキ「英語を話せる奴が、二人もいて助かったと」
リリィ「リリィだって話せるもん!」
サキ「あーはいはい、よかったな」
リリィ「もう!」
タイラント「……ッ」ムクッ
サキ「ちっ!またロングコートのオッさんが、復活したと!」
レオン「な、なんだこれは!人間なのか!?」
サキ「コイツこそ、どうみても人外じゃろ!」
レオン「全員伏せろ!オレが片付ける」ガチャッ
レオンは武器をショットガンに切り替える
ズバァァン!ズバァァン!
レオン「くそ!なかなか怯まない!」
タイラント「……」ブンッ
レオン「ぐぁぁ!」
レオンにラリアットをぶつけるタイラント
レオン(さっきのゾンビガールのパンチもきいたが、こっちも…)ガクッ
純子「……!おまわりさんに何て事を!」
純子「やめてください!やめてください!」
タイラントのぶ厚い背中を、両手でポカポカと叩く純子
全く腰の入ってないパンチで、勿論ダメージなど与えられていない
タイラント「……」ギロッ
純子「ひぃぃぃ!!」ガクガク
幸太郎「見ていられん…どいてろ純子」
ゆうぎり「あ……」
純子「巽さん!まだ体調が優れないんじゃ…無茶は…」
幸太郎「よく見てろ純子、キックとはこうやるんじゃ…」
幸太郎「足でドーーン!!!」
ボゴォォ!!
タイラント「ッ!!」
サキ「拳でもドーーン!!!」
タイラント「ウオ…!!」
サキと幸太郎で、タイラントを挟みうちする
幸太郎「さて、そろそろダメージが溜まってきたようだな」
タイラント「……」フラフラ
幸太郎「トドメを頼む。ポリスメン」
レオン「よし」ジャキッ
ズバァァン!ズバァァン!ズバァァン!
ショットガンで、タイラントを頭部を攻撃し続ける
タイラント「」バタッ
サキ「おっしゃあぁぁ!!」
純子(ショットガンで撃ち続けるおまわりさん、かっこよかった…///)
レオン「……さっきは襲ってすまなかった。改めて礼を」
幸太郎「気にしないでくれ…うぅ…」ガクッ
レオン「おい、しっかりしろ!凄い熱じゃないか!」
幸太郎「ゾンビに嚙まれてから…どうも、体調が優れなくてな…」
レオン「……」ギロッ
サキ「あっ?」ギロッ
ゆうぎり「……まだ疑うでありんすか?」
リリィ「もう!いい加減信じて!」
純子「ぁぁ…カッコいい…///」ボーッ
幸太郎「彼女達に手を出すな」
レオン「どういう事だ?」
幸太郎「オレは巽幸太郎…アイドルのプロデューサーだ」
幸太郎「そして彼女達はアイドルだ」
レオン「なに?」
互いに自己紹介をすませ、状況を確認し終える
レオン「つまり、アイドル活動でこの街に訪れたら、今回の事件に巻き込まれたと」
幸太郎「そうだ」
レオン「……ではなぜ彼女達は、理性を保っている」
幸太郎「さあな」
レオン「それに、怪物とも対等に張り合える戦闘力…」
幸太郎「……」
幸太郎「ひとつ言える事は、オレたちはアンタに危害を加えるつもりはない」
幸太郎「彼女達はアイドルで、オレはそのプロデューサー。それだけだ」
レオン「……」
レオン「わかった。この状況で、いちいち色々考えてもしょうがない」
レオン「警官として、オレは君たちを脱出までサポートしたい」
幸太郎「よろしく頼む、ミスターレオン」
タイラント「……」
タイラント「……」
タイラント「G…ウィルス…」
タイラント「……」ムクッ
復活したタイラントが目覚めたときには、彼女達はいなくなっていた
タイラント「……」
サキ「鍵が掛かったドアは」
サキ「足でドーーン!!!」
ボゴォォン!
レオン「なんて力任せな少女なんだ。楽だから良いが」
レオン「……ヘイ、ゲイシャガール」
ゆうぎり「なんでありんすか?」
レオン「……」ジッ
ゆうぎり「……」ニコッ
レオンは、ゆうぎりに背負われている幸太郎の方にチラッと視線を向けるが
ゆうぎりは微笑みながら、黙って首をふる
レオン「大丈夫なのか?」
幸太郎「ゆうぎりもまた、ゾンビ化により身体能力が向上している。こっちは気にせず護衛を頼む」
レオン「そうか」
ガシャァァン!!!
純子「ひぃぃ!!」
天窓から、リッカーが飛び出てくる
リリィ「で、でたぁ!脳みそ剥き出しのベロベロ~!こわいぃぃぃ!!!」
リッカー「ァァァ……」
リーカー「ベッ!」ベロッ
純子「イヤ…な、舐めないで下さい!!」ビクビク
レオン「出たな化け物」
レオン「ここはハンドガンよりも、ショットガンで…」
ズバァァン!!ズバァァン!!
リッカー「ギャァァァォォォ…」ピクピク
レオン「よし」
純子「あ、ありがとうございます…」
レオン「怪我はないか?」
純子「多少、舐められましたけど…大丈夫です」
純子「それに私たち、もう死んでますし」
レオン「……」ジッ
純子「あ、あの、なにか」
レオン「つぎはぎの体のようだが」
純子「あぅぅ…あんまり見ないで下さい…」
レオン「さすがアイドル。よく見るとなかなかプリティだ」
純子「え…ふぇぇぇ!?///」
純子「いま、プリティって言われた。プリティって…」
純子「はぅぅぅ~///////」プシュゥゥゥ
リリィ「リリィたちアイドルだよ、可愛いの当たり前だし!ちょっと褒められた程度で、そんなに嬉しいの?」
ゆうぎり「乙女でありんすな、純子はん」
レオン「さあ、次へ行こう」
サキ「おし、この扉も」
リリィ「足で」
サキ・リリィ「ドーーーン!!」
サキとリリィのキックで、扉が破壊されていく
ゆうぎり「きれいな石でありんすな、これ」
純子「こんなキレイな宝石が、なんで警察署にあるんでしょうか…」
レオン「確かに何かがおかしいぞ、この警察署は」
リリィ「ん?」
??「……!」タタッ
サキ「どうした?」
リリィ「いま、リリィと同じ位の背丈の子が」
幸太郎「お前と同じ位の…女の子がいただと?」
レオン「ッ!?生存者か!」
アイドル達とレオンが、着々と進んでいる最中
別に分かれたアイドル達もまた、警察署へ向かっていた
愛「……」カチャッ
愛はボウガンを見つめていた
さくら「ねえ、本当に置いてきて良かったと?」
愛「仕方ないじゃない、本人が外に出たくないって言ってたんだし」
さくら「でも」
愛「私達に出来ることは脱出ルートを見つける事だけよ」
~~回想~~
店主ロバート「君にこれを」
愛「ボウガン…」
ロバート「そこの君にはショットガンを」
さくら「いやいや、結構です!ウチ、銃とか扱った事なか!」
ロバート「なぁに、勢いでどうにでもなるさ」
さくら「……」
ロバート「おじさんは…いくじなしだ、外を出るなんてとても…」
ロバート「ここで餓死した方がマシだ」
愛「じゃあ、私たちが」
ロバート「ん?」
愛「私たちが脱出ルートを確実に見つけます」
愛「そしたら…ついきますか?」
ロバート「……」
ロバート「そうだな、君たちが気が向いたら、オレをまた助けに来てくれ」
ロバート「その時、気が向いたらオレも覚悟決めて外に出よう」
ロバート「あ、君にも…一応、この二つのナイフを」
たえ「あぅ?はいふ?」
~~回想おわり~~
愛「まあ幸い、私達もゾンビという事もあって、他のゾンビたちは私達を食べようとしないみたいだし」
さくら「ほんっと、それは助かるけん」
ゾンビ1「ぁぁ…」
ゾンビ2「ぅぁぁ…」
愛「さて、それにしても警察署はどこにあるのかしら」
たえ「あぅぅ~まふ、うぇ」ガジガジ
さくら「たえちゃん、ナイフは食べ物じゃなかと…」
たえ「いはいぉ…」グスッ
ブラッドゾンビ「ぅあぁぁ」ガブッ
さくら「え…?」
ブラッドゾンビ「ガブッ…ガブッ…」
さくら「ギャァァァァ!!!!」
愛「と、共食い!?」
さくら「ど、どやんして…!?」
愛「くっ…」ビュン
愛は数発ほど、ボウガンを撃つ
しかし、ゾンビは倒れない
愛「なにこいつ…さっき店で戦っときのゾンビよりもやけに、打たれ強い…」
たえ「うががぁぁ!!!」
シュバッ!!シュバッ!
たえは二つのナイフを使い、ゾンビの首を真っ二つにする
ブラッドゾンビ「」ドサッ
さくら「ふ、二人ともありがと…」ガクガク
さくら「ん?」
さくらは名刺を拾う
さくら(チーム・スターズのブラッド…この共食いゾンビの事?)
愛「大丈夫さくら!?」
さくら「うん、どうにか…傷跡も消えてるし」
愛「そういえば私達、ゾンビ化してから傷跡とかも、簡単に消えるように成ったわよね」
さくら「ほんと、不思議っちゃね」
~~~
その後、三人は警察署に辿り着く
ガチャッ
さくら「あ、負傷者がおるけん!」
愛「大丈夫ですか!?」
警察官マービン「うぅ…よくこんな危険な状況で…」
マービン「……やけに英語が上手いな」
さくら「はい!日本からきました!」
愛「自己紹介はあとにして、今は怪我の処置を」
マービン「いや、良いんだ。おじさんはもう手遅れだ」
さくら「そんな!」
マービン「君達は、色々と教養がしっかりされているようだ。英語が理解出来るなら」
マービン「私からわかる情報をお教えしよう」
さくら「情報?」
マービン「そうだ…なぜ、ラクーンシティがこんな事態になってしまったのか」
マービン「説明しよう」
マービンから説明をうける彼女達
愛「そんな…アンブレラが全部悪いなんて」
さくら「ウチらに仕事をよこして来た相手やないけん!」
マービン「私も全てを知っている訳じゃないがな」
マービン「だが、先を急いでるなら…このカードキーをあげよう」
さくら「おまわりさん…」
マービン「ああそれと、もしも道中でレオンという男に会ったら、伝えてくれ…すまないが歓迎パーティは中止だと」
マービン「さあ、いくんだ」
さくら「おまわりさんも、一緒に」
マービン「君達だけで行くんだ!」チャキッ
マービンは銃を彼女達に向ける
さくら「うちら死んでるけん、銃なんて怖かなか」
さくら「……」
愛「……」
さくら「あ、ゾンビバレ発言してもうた!」
愛「っていうか、もうメイク落ちてるし私達」
さくら「なんでウチラの事、軽蔑せんと?」
マービン「……」
マービン「可愛い子たちは、例えゾンビになっても可愛いままだ」
マービン「なあ?フランシュシュ」
さくら「ウチラの事、しっとると!?」
マービン「ああ、ファンだよ」
マービン「それに今日、ライブをやる予定だっただろ?」
マービン「警察署内で」
さくら(え、そうだったん?)
愛(あの馬鹿、なんで警察署でライブやるって決めたのよ)
マービン「たしか3日間にわたって、ラクーンシティのそれぞれの名所でライブを行うと事になっていた」
愛「初耳なんだけど…」
マービン「ああ…レオンに、見せてやりたかったぜ…」
マービン「君達はゾンビなのに理性があって、可愛くて、正義感もある」
マービン「どうか無事に、ラクーンシティを脱出してほしい」ポイッ
さくら「はわわわ…っと、これは」
マービン「ハンドガンだ。ショットガンだけじゃ不安だろ?ミス一号」
マービン「早く行くんだ、オレは…もう…」
カチャッ
さくら「内鍵、締められちゃったね」
愛「あんな熱烈なファンがいるなんて…なんとか助けてあげたいわね」
さくら「血清、さがしみよっか?」
愛「そうね、なんとかしてあげたいわ」
~~~
たえ「あぅ!あぅぅ!!」
さくら「どやんしたと、たえちゃん?」
たえは、窓際に指をさす
たえ「外がどうしたと?」
たえ「がうぅぅぅぅ!!!」
愛「たえ、なんか怒ってる?」
たえ「ぅぅぅ!!」
さくら「なんかよう分からんけど、先に進むとよ」
ビチャ…ビチャッ…
さくら「う」
愛「ひっ」
さくら「なんか、天井から血が」
愛「うん」
さくら「天井に何があると?」
リッカー「ァァァァ………」
さくら「」
愛「」
リッカー「ァァァァ……」ビチャッ
さくら「ひぃぃぃぃ!!」ガクガク
愛「なにこれ…キモ…」ガクガク
さくらと愛は、互いに抱きあいながら、怪物を相手に震え上がる
リッカー「ベッ!べッ!」
ベチッ!ベチッ!
さくらと愛の顔面を長い舌で、叩くようにして舐めてくる
さくら「ひぎぃぃ!どやす、どやすどやすどやすどやすすすす!?」ガクガク
愛「やだ…やだやだ!!キモいキモい!!」ガクガク
たえ「ふぅぅぅぅ…」
たえは、両手にナイフを持ったまま、四つん這いになり、戦闘体勢になる
たえ「ぁぁぁぁ……」ギロッ
リッカー「ぁぁぁぁ……」ベロッベロッ
たえ「ほわぁぁぁぁ!!!!」
リッカー「ギュアアアア!!」
ガキィィィン!!
リッカーの鋭い爪と、たえのナイフが、空中でぶつかり合う
ガキィィン!ガキィィン!!
さくら「たえちゃん…」
愛「す、すごい…互角にやりあってる…」
リッカー「ベッ!」
たえ「ふん!」
シュッ、ボトッ…
リッカーが長い舌で攻撃を繰り出すと、たえはナイフでズバッと舌を切り落とす
リッカー「ッッ!!?」ジタバタ
たえ「ふん」ズバッ
たえは、もがき苦しむリッカーを見下ろしながら、容赦なくナイフでその首を切り落とす
さくら「ありがと、たえちゃん」
たえ「ばう」ドヤッ
愛「凄い動きだったわね」
愛「私達もあれくらい出来れば…」
さくら「いやいや、どんなに強くても、あの妖怪脳みそベロベロンは反則やけん。初見じゃ腰抜かすとよ…」
~~~
しばらく探索を進めていく三人
さくら「足でドーン!」
愛「せっかく警察の人からカード貰ったんだから、こっちであけなさいよ…」
さくら「あ、そういえばそうだっけ。てへ」
ダダダッ
さくら「ん?」
愛「いま、足音が」
さくら「近づいてくる!」
シェリー「あ…」
さくら「人だ!」
愛「よかった、まだ生きていた人がいたのね」
シェリー「いや…いやいや…」
さくら「もう安心だよ、お姉さん達が守っちゃるけん」
シェリー「いや、いやあああ!!!」
さくら「あ、待って!」
愛「たえ!先回りして道塞いで!」
たえ「あぅぅ!」ダダッ
たえは猛スピードで走り、彼女の退路を断たせる
シェリー「あ…ぁぁ…」ガクガク
たえ「がうぅ!!」
たえは、ゴールキーパーの如く、両腕を広げ通せんぼする
さくら「待って、私達けっして」
愛「怪しいものじゃ」
シェリー「こ、こないで…」ガクガク
パァン!パァン!
さくら「ぐっ」
愛「あぐっ」
突如、さくらと愛の脳天に衝撃が走る
さくら「え、なになに?」ガクッ
愛「いま、攻撃された?」
後ろを振り向くと、そこにはポニーテールの女性が、銃口を向け立っていた
クレア「バケモノめ!その子から離れなさい!」
さくら「あ、違…うちら」
パァン!
さくら「ぎゃっ!」
愛「もう…なんで人の話を聞かない奴らばっかり」
パァン
愛「ぎゃっ!」
たえ「うがあぁぁぁ!!」
たえは、四つん這いになりながら、全力で走りながら女性に襲い掛かる
クレア「さっきの、脳みそのバケモノと同じ動き…さては亜種かしら?」
パァン!パァン!
たえ「あぅぅ!!」ガクッ
クレア「さあ、もう大丈夫よ」
シェリー「……いや」ガクガク
シェリー「いや、こないで!」ダダッ
クレア「あ、ちょっと待って!」
震える少女と、攻撃してきた女性は部屋をあとにする
さくら「また撃たれてしまったと…」
愛「はぁぁ……ほんっと、めんどくさ」
たえ「うぁぁぁ~!!」
愛「とりあえず手当たり次第、色んな箇所調べましょう」
愛「それと、メンバーとも早く合流して、さっきの二人からの誤解も解きましょう」
さくら「そ、そうやね…」
今日はここまで
原作組出すかどうか、ずっと悩んでたが出す事にした
現在の状況
① 警察署を門から入った組…メンバー合流と、生存者との誤解を解く為に動いてる
さくら(ショットガンとハンドガン持ち)
愛(ハンドガンとボウガン持ち)
たえ(ナイフ二つ)
② 警察署を裏口から入った組…メンバー合流の為に、レオンと共に動く
幸太郎、ゆうぎり、リリィ、サキ、純子(特に無し)
レオン(ハンドガンとショットガン持ち)
③ その他…??
クレア(ハンドガン、ボウガン持ち)
シェリー(特に無し)
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