【スパイファミリー】アーニャ「ばっどえんどどりーむ」 (21)

ロイド「まさか、ヨルさんが…」

ヨル「まさか、ロイドさんが…



















ロイド「殺し屋だったなんて…」

ヨル「スパイだったなんて…」

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ロイド「確かに、あの身体能力は只者ではないと思っていたが…」

ヨル「確かにロイドさんは時々怪しい素振りを見せてましたが…」









ロイド「だが、任務としていばら姫抹殺指令が出た以上・・・」

ヨル「お仕事で黄昏を殺さなくちゃいけなくなった以上・・・」





2人「「やるしかない…」」

??「待て!」

ロイド「君か・・・」

ユーリ「姉さんには手を出させないぞ、ロイド・フォージャー…いや黄昏!」









フィオナ「まさか貴女が殺し屋だったなんてね」

ヨル「フィオナさん…」

フィオナ「黄昏先輩には手を出させません!」

ロイド「君も知っただろう、姉さんの正体を…」

ユーリ「ああ、正直びっくりしたよ、僕は沢山の人の命で生かされたんだってね…」

ロイド「だったら…」

ユーリ「だが!それでも大切な僕の姉さんを手にかける事は許さん!」









フィオナ「まさか、こっそりと先輩の命を狙ってたんですか?」

ヨル「いいえ、そんなことは今まで考えもしなかったです、今日この日までは…」

フィオナ「そうですか…しかしそうはさせない!」

ヨル「私を殺すことは貴女の任務ではないでしょう?」

ユーリ「たとえ命令違反でも、お前だけは…」

フィオナ「そう、これは私自身の意思…それで貴女を…」



ユーリ・フィオナ「「殺す!!」」ダッ




ロイド「そうか…」

ヨル「そうですか…」



ロイド「残念だ」

ヨル「残念です」








バンッ   ザシュッ

ユーリ「がはっ…バカな…」ドクドク

フィオナ「つ、強すぎる…」ボタボタ



ロイド「もし世の中が平和だったら…」

ヨル「仲良くなれたかもしれませんね…」

ロイド「ヨルさん…いや、いばら姫」

ヨル「ロイドさん…いえ、黄昏」









ロイド「偽りの家族が、こんな形で終わるなんて…」スチャ

ヨル「仕方ありません、これも国のため…」スッ



ロイド「いざ…」ダッ

ヨル「覚悟!」ダッ

バァン!


アーニャ「だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

ボンド「バウッ!」




ロイド「なっ!?」

ヨル「アーニャさん!?それにボンドさんまで・・・」

ロイド「お前…フランキーに預けてきたはず…」

アーニャ「ボンドがちちとははがころしあってるとこみたからきた!」

ヨル「ボンドさんが…?」

ボンド「バウ」

アーニャ「ボンド、みらいがみえる、わるいひとたちにそうされた」

ロイド「確かに、元は実験された犬だったな…」

ロイド「だが、ここに来たということは気付いてるんだろ?俺達の正体を」

アーニャ「ちちはすぱい、はははころしや、さいしょからしってた」

ヨル「え…?」


アーニャ「アーニャ、こころがよめる、アーニャもじっけんされてた」

ロイド「そんなことが…」

ロイド「だが、お前が来た所で俺達は止まらない」

ヨル「そうですね…私たちは仕事・・・この国のために…」

ロイド「フォージャー家だって、そのための隠れ蓑に過ぎん、お前を引き取ったのもな」

ヨル「だから、私達に愛情なんて持たないでください、アーニャさんは別の人生を…」

アーニャ「うそ、ちちとはは、あのいえがすき」

ロイド「…また心を読んだのか?」

アーニャ「ううん、こころよまなくてもわかる。だって…」









アーニャ「ちちとはは、ないてる」

2人「!?」

ロイド「な…」ポロポロ

ヨル「そん・・・な…」ポロポロ


アーニャ「ちちとはは、せかいのためにいけないことたくさんした、それはもうかえられない」

アーニャ「ここでちちとははのどちらかがしななきゃいけないなら…」ゴソゴソ






アーニャ「ここでアーニャたちもしぬ!」ドン‼


ヨル「な!?」

ロイド「爆弾!?」

ロイド「お前、こんなのどこで…」

アーニャ「アーニャがたのみこんだらモジャがこね?でとりよせてくれた」

ロイド「あいつ…」










フランキー「俺にできることは、せいぜいこれだけだ」

フランキー「せめて来世では幸せに暮らせよ、フォージャー一家」

ヨル「そうですね…それが一番かもしれません」

ロイド「ヨルさん…」

ロイド(確かに、もう疲れたな…)




ロイド「よし、みんなでスイッチ押すか」

ヨル「はい!」

アーニャ「うん!」

ボンド「バウ!」

ロイド「何故だろう、これから死ぬってのに全然怖くないな…」

ヨル「もし世界が平和だったら…私たちは…」

アーニャ「ちがう、こんなせかいだからアーニャたちはであえた」

ロイド「アーニャ…」


アーニャ「ちちにもははにもボンドにもおじにもベッキーにもじなんにもあえて、アーニャしあわせだった」

ロイド「よし、行くか」

ヨル「はい」

ボンド「バウ」


アーニャ「みんな・・・さよなら」



ポチッ









ヘンダーゾン「それでは、若くして旅立った学友アーニャ・フォージャーに黙祷!」

ベッキー「アーニャちゃん…」ボロボロ

ダミアン「バカ野郎…」グスッ

??「アーニャ、おいアーニャ」

アーニャ「んん~?」ムニャムニャ


ロイド「全く、日曜だからっていつまで寝てるんだ」

アーニャ「ふああ…ちち?」

アーニャ(さっきまでの・・・ゆめ?)

ヨル「おはようございます、アーニャさん」

ボンド「バウ」


アーニャ(あんなけつまつにならないために…せかいとかぞくをまもるために、アーニャがんばる!)グッ


ロイド「何か知らんが、元気で何よりだな」

アーニャ「ちち、はは、ボンド!」

ロイド「ん?」

ボンド「バウ?」

ヨル「なんですか?」



アーニャ「これからも、よろしく!」


ボンド「バウ!」

ヨル「ええ、よろしくお願いします」ニコッ

ロイド「あ、ああ…」



ロイド「よろしくな」フッ


~おわり~

以上になります

最終的にフォージャー家には幸せになって欲しいですね。

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