先生「えー、~~であるからして」
ルビィ「…」カキカキ
花丸「…」カキカキ
善子「…////」ソワソワ
先生「ここ、テストに出るからしっかりと覚えておくように」
善子(……トイレ行きたい////)
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善子(うう…さっきの休み時間にトイレ間に合わなかったばっかりなのに、また…////)
善子(寒いからってお昼休みにホットの缶コーヒー1本飲んじゃったのがいけなかったのかな?ううっ、こんなことなら缶じゃなくてペットボトルで買えばよかった…)
先生「じゃあこの問題を…津島」
善子「へっ!?」
先生「津島、この問題の答えは?」
善子(ど、どうしよう!トイレ行きたいってことばっか考えてたから授業聞いてなかった!)
先生「…もしかして津島、授業聞いてなかったのか?」
善子「い、いえ!ちゃんと聞いてました!」
先生「じゃあ答えられるよな?」
善子「うっ…」
善子(ど、どうしよう…とっさのことだったから嘘ついちゃった…あー、ヨハネの馬鹿!どうせならこのタイミングで素直に聞いてなかったって言ってついでにトイレ行けば良かったじゃないの!)
善子「え、えっと……」
ルビィ「ヨハネ様ヨハネ様」チョンチョン
善子(る、ルビィ?)
ルビィ「…」スッ
善子「!」
先生「正解だ。座っていいぞ」
善子「…」
善子「助かったわリトルデーモン4号」
ルビィ「ヨハネ様に褒めてもらえるなんて、眷属冥利に尽きルビィ」
ルビィ「…でも、どうして授業聞いてなかったんですか?」
善子「それは…~~っ!?////」
じわぁぁ…
善子(や、やばっ!ちょっと出ちゃった////)
ルビィ「…もしかして善子ちゃん、また?」
善子「…堕天使の中に眠る聖なる水が主人の意思に反して溢れ出ようと暴れているのよ////」
ルビィ「うん。またおもらしの危機なんだね?」
ルビィ「手をあげてトイレ行ったら?」
善子「…さっきの休み時間にノアの大洪水が起きたばかりなのよ。だから、その…洪水が起こってまだ30分も経ってない内から授業抜け出してまでトイレに行くのは、その…なんか恥ずかしくて////」
ルビィ「そりゃ、おもらししてすぐまたトイレに行くって言うのは恥ずかしいかもしれないけど、今勇気を出さないとまたもっと恥ずかしいことになるかもしれないよ?」
善子「うっ…////」
ルビィ「善子ちゃん、授業終わるまで我慢できる自信ある?」
ルビィ「仮に我慢できても持ち前の不運が発動して簡単にトイレ行けない可能性もあるよ?」
先生「そこ、なにをコソコソ話してるんだ?」
ルビィ「先生、津島さんトイレに行きたいみたいです」
善子「!」
先生「そうか。行ってこい」
モブ生徒A「いってらっしゃーい」
モブ生徒B「がんばれー」
花丸「また間に合わないに1票」
モブ生徒C「わたしもー」
善子「////」ガタッ
善子(うう…はやくしないと漏れちゃう!漏れちゃう!)
ガラララ
善子「!?」
ビュオオオ…
善子(寒っ…!?)
ジョロロロ……
善子「あっ!?」ギュッ!!
ポタ…………ポタ…………
善子(…セーフ!この学校ボロいから風とか入ってくるのよね…びっくりしてちびっちゃったわ……////)
善子(…ちょっと雫垂れてるけど、全部出た訳じゃないしまだセーフ…まだセーフ…)
善子(や、やっとトイレに着いた…)
寒い廊下を渡りきりようやく目的地に…
じゅいいいいい~~
善子「////」
辿り着いた安心感からか、遂に善子のダムは決壊していた
善子(トイレに着いたからか廊下で我慢してた時より気は楽になったわね。後少し…)
おしっこを漏らしたことに気付かないで個室の扉を開き、鍵を閉める…
善子「後は脱ぐだけ………~~~っ!?!?」
用を足す為にジャージを脱ごうとしたまさにその瞬間、自らの股間が濡れていることにようやく気付く!
そして、気付いた時には既に遅かった!
善子、痛恨のおもらし!
ルビィの気遣いも虚しく、またしてもトイレまで我慢できなかった!!
善子「あ、あああ………」
コンコン
花丸「善子ちゃーん。居る?」
善子「あ、ず、ずらまる……」
花丸「保健室行くずら。先生には間に合わなかったら保健室に連れてくって言ってあるから」
善子「……」
コンコン
花丸「善子ちゃーん。開けてー」
善子「……」
ガチャリ
花丸「…」
フキフキ
善子「んっ…////」
花丸「くすぐったい?でも我慢して。すぐ終わらせるから」
フキフキ
花丸「よし。じゃあ後ろ向こっか。おしり拭くずら」
フキフキ
善子「……あの、ずらまる」
花丸「なーに?」
善子「………ごめんなさい」
花丸「気にしなくていいよ。困ってる時は助けてあげるのが幼馴染ずら」
善子「…」
花丸「はい、じゃあ次はおぱんつ履こっか。右足上げて~」
養護教諭「いつものことだけど念のため、今日洗濯して明日返してね」
善子「はい…////」
花丸「おじゃましましたー」
養護教諭「次からはトイレ行きたくなったら恥ずかしがらずに手をあげるんだよー」
善子「////」
善子「…」
花丸「…」
善子「……ハァ」
花丸「…頻尿は体質だし、トイレが近くなるのは仕方ないずら」
花丸「でも、頻尿でも工夫すればおもらしは防げるずら。それこそさっき先生がさっき言ったように授業中でもトイレ行きたいって伝えるとか」
善子「…さっきしたわよ」
花丸「先生に伝えたのはルビィちゃんだよね?」
花丸「善子ちゃんは意地張って手をあげなかったよね?」
善子「うっ…」
花丸「だから善子ちゃんはいつまで経ってもおもらし癖が治らないんだよ?」
花丸「頻尿は体質だけど、おもらしは自己責任ずら」
善子「…でも、清掃中の看板出てたりトイレに行列出来てたりすることもあるし」
花丸「そういうところひっくるめて自己責任ずら。自分は不幸体質だから、なんて言い訳してる限り一生おもらし女ずら」
善子「……そんなの嫌よ」
花丸「だったら言い訳しないで、体質と向き合って出来る事から始めるずら」
善子「体質と、向き合う……」
花丸「…まあでもどうしても目を背けたいならそれでもいいずら。ずっとおもらし癖が治らなくていいなら逃げるといいずら」
善子「……やる」
花丸「本当?」
善子「やるわ。ヨハネ、おもらしを治したい」
花丸「じゃあ、善子ちゃん。今日からマルと一緒にといれとれーにんぐするずら!」
善子「よ、よろしくお願いします…////」
花丸「と言っても今日は部活もないしこのまま家に帰るだけだから本格的なとれーにんぐは明日からだけど、今日はこの言葉を復唱する事!」
花丸「頻尿は体質、おもらしは自己責任」
善子「!」
花丸「言葉にするしないだけで意識は変わらずら!さあ、大きな声……とは言わないけど声に出して。まずは意識改革から!」
善子「ひ、頻尿は体質…////お、おもらしはじこせき………に……ん」ゴニョゴニョ
花丸「もっとはっきりと口にする!」
善子「ひ、ひん…にょ……/////」
花丸「はっきり言う!お漏らしを治したくないの!?」
善子「~~~ッ!!」
善子「頻尿は体質!おもらしは自己責任っ!!/////」
花丸「…よく言ったずら。今の言葉をこれから朝起きてから、学校についてから、家に帰ってからしっかり復唱する事!は、はいっ!」
善子「は、はいっ!」
こうして花丸プロデュースによる善子のトイレトレーニングは始まった
果たして善子は、お漏らし癖を治すことが出来るのか?
その答えは、読者の皆様にお任せします
善子「頻尿は体質、おもらしは自己責任」
完
【定期】善子、おもらし
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