加蓮「～～～～♪」

加蓮「～～～～♪」

加蓮「～～～～♪」

加蓮「～～～～♪」

加蓮「……………」

まゆ「……………」

美穂「……………」

加蓮「……～～♪」

加蓮「～～～～♪」

加蓮「～～♪！♪！」

加蓮「♪♪♪！！！！」

加蓮「♪！！！！！！」

加蓮「ねぇなんで私が楽しそうに鼻歌歌ってるのに誰も話しかけてこないの？！」

まゆ「冒頭からうるっせぇぇんですよぉぉ！！」

加蓮「無視されると不安になるじゃん！　『え、もしかして私もう死んでて霊体になっちゃってる？』って怖くて泣きそうだったんだけど！」

まゆ「大丈夫ですよぉちゃんと五月蝿かったですから」

加蓮「じゃあ話しかけなよ」

まゆ「なんで上から目線なんですかぁ？」

美穂「でね？　その黒霧島のせいで京都は辛子蓮根に平伏する事になったんだけど……」

まゆ「美穂ちゃんも意味不明な言葉の羅列をさもさっきまで話してたみたいに並べるのやめませんかぁ？」

加蓮「そうそう、その京都なんだけどさ」

まゆ「間違いなくその京都では無いと思いますよぉ」

美穂「やっぱり智絵里ちゃんが居ないと話進まないね……」

まゆ「原因の片割れが何をおほざきになられてるんですかぁ」

加蓮「私、来月末に修学旅行なんだよね」

美穂「今週末とかじゃないんだ……」

まゆ「楽しみが前のめり過ぎませんかぁ？」

加蓮「いやほら、多分最初で最後なんだよね。私が参加できる修学旅行」

まゆ「…………」

美穂「あれ？　こないだ持ってきた中学の卒アルで行ってなかった？」

加蓮「あーそれ前世のやつ」

まゆ「前世の卒アルを事務所に持って来ないで下さい」

加蓮「まぁ真面目な話、今からめちゃくちゃ楽しみなんだよね」

まゆ「京都は良いですよねぇ、趣があって」

加蓮「お、おもむき……？　いや分かってるし？　あれでしょ、犬が西向きゃ、ってやつ」

美穂「それで、何苑寺金閣を観光するんですか？」

まゆ「一箇所しか当てはまりませんよぉ」

加蓮「そんな名前のお寺あったっけ？」

美穂「穴埋めクイズですっ！」

加蓮「分かった！　馬！」

まゆ「馬鹿ですねぇ……」

美穂「修学旅行かぁ……わたしもまた行きたいなぁ」

まゆ「良いですねぇ、修学旅行。夜はPさんのお部屋にお邪魔しちゃいましょう」

李衣菜「おっ、じゃあ旅行の計画立てる？」

智絵里「わぁ……久しぶりに生産的な会話してる……！」

加蓮「二人とも今どっから生えて来たの」

李衣菜「私も智絵里ちゃんも最初から居たよ？　音楽聴いてたから話は途中からしか聞けてなかったけど」

智絵里「わ、わたしは話に混ざりたくな……えへへ、瞑想してたから」

美穂「さて！　そうと決まればみんなで出発ですっ！」

智絵里「来月末だよね……？」

まゆ「智絵里ちゃん、やっぱり最初から聞いてましたよねぇ？」

智絵里「…………か、加蓮ちゃんは大晦日に清水寺からジャンプしますか……？」

加蓮「え、それって一般常識？」

李衣菜「そうでもないでしょ、ロックだとは思うけど」

加蓮「じゃあした」

まゆ「成仏して下さい……」

加蓮「やっぱ私これ死んでる？」

美穂「確か清水寺から飛び降りても死亡率って低いんじゃなかったっけ？」

加蓮「じゃあ多分生きてる」

美穂「京漬物も食べたいなぁ……」

まゆ「恋占いの石も行きたいですねぇ」

美穂「あ、奈良漬って結構カロリー高い……」

李衣菜「確か目を瞑って10メートルくらい歩くやつだよね？」

美穂「ふ、太ってないもんっ！」

智絵里「反対側の石まで辿り着けば会の願いが叶う……とってもロマンチックです」

加蓮「スイカ割りじゃん」

美穂「…………」

まゆ「…………」

李衣菜「…………」

智絵里「…………」

加蓮「えっ何その『加蓮ちゃんはどうせスイカ割り経験無いんでしょ』みたいな目は！　ないけど？　悪い？！」

智絵里「ロマンのかけらも無い……」

加蓮「バット持って10周してからやった方が楽しそうじゃない？」

まゆ「縁結ばれる気あるんですかぁ？」

李衣菜「どの辺りに宿取る？　折角だし有名なお寺に近いとこの方が良いよね」

加蓮「皇居の近くとかは？」

まゆ「加蓮ちゃんはランニングでもしてて下さいねぇ」

美穂「えっと、あの、あれ……等間隔恋人川の近くとか……」

智絵里「美穂ちゃん、鴨川をよくそこまで賤陋的に表現出来るね……」

美穂「えっへん、語彙力沢山だもん！」

まゆ「なさそうですねぇ……」

李衣菜「駅近い方が楽かもね」

智絵里「じゃあ、ここの宿ならお部屋空いてるから……」

加蓮「……ん？　待って待って、もしかしてみんな来月末行くつもり？」

まゆ「そのつもりですよぉ？」

加蓮「私は？」

美穂「加蓮ちゃんですっ！」

加蓮「ぶっぶー、膝でしたー！」

智絵里「じゃ、じゃあ……四人で予約しちゃいます」

加蓮「いや待ってって！　私だけ置いてけぼりとか酷くない？」

李衣菜「え、だって加蓮ちゃんも同じ日に修学旅行でしょ？」

加蓮「そうだけど！　その日以外でも良かったじゃん！」

まゆ「その日以外は大体Masque:Radeのお仕事なんですよぉ」

美穂「遠足のしおりも作っちゃいましょうっ！」

加蓮「もういいっ！　その翌週もみんなで京都行くから予定開けとかないと人生で初めて怒るからね！！」

バタンッ

李衣菜「……どうせ向こうで合流するじゃん」

まゆ「自由時間は加蓮ちゃんと同じルートで巡るつもりだったんですけどねぇ」

智絵里「……絶対そんなに気にしてないと思うけど……」

美穂「あ、じゃあこうしませんかっ？　加蓮ちゃんがお店でご飯食べてる時にすっと現れて」

まゆ「現れて？」

美穂「…………えっと、隠し芸を……」

智絵里「お店の方に迷惑だから……」

美穂「ふえぇ……」

～加蓮の修学旅行当日、京都～

李衣菜「加蓮ちゃん、そろそろかな」

まゆ「出発時の呟きの時間的にそろそろ到着ですねぇ」

智絵里「……人、多いなぁ……」

美穂「あ、この生八ツ橋セット２つお願いしますっ！」

李衣菜「ん、加蓮ちゃんの呟き更新きた！」

まゆ「いよいよ到着ですかぁ！」

智絵里「ふふ……やっぱり、気にしてたんだ……」

まゆ「加蓮ちゃんがいないと張り合いがないですからねぇ」

美穂「呼んだ？」

まゆ「成立する会話を楽しみたいんです」

李衣菜「えーっと……？」

加蓮『修学旅行で北海道到着！　じゃがいも農家と契約結んでくる！！』

李衣菜・まゆ・智絵里・美穂「「「「あのっ！！！」」」」

以上です
お付き合い、ありがとうございました

以前書いたものです、よろしければ是非
小日向美穂「観光案内Masque:Rade」
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