【シャニマス 】P「安眠音声?」凛世「はい……」 (28)

ーーMorning

P「最近眠っても疲れが取れないな……」

ーーガチャン

凛世「プロデューサーさま……おはようございます……」

P「おお、凛世か。おはよう、今日も一番乗りだな」

凛世「はい、今日もまた……貴方様のお顔を見ることができ……幸せでございます」

P「ははっ、俺も凛世が嬉しそうで何よりだ」

凛世「ですが、プロデューサーさま……」

P「ん、どうした?」

凛世「あまり……顔色が優れないご様子……」

P「あー……ここ最近寝てもあまり疲れが取れなくてな……」

凛世「そう……ですか……」

P「今のところは大丈夫だから、そんな心配そうな顔をしなくてもいいぞ」

凛世「……でしたらこれを……」


ーースッ


P「これはCDか?」

凛世「はい……安眠音声というものでございます……」

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P「安眠?」

凛世「はい……プロデューサーさまはご多忙の身ゆえ……日々の睡眠で疲れを癒すことが、肝要でございます……そこで、少しでも良き眠りの助けになればと……」

P「気持ちはありがたいが……本当にいいのか?」

凛世「勿論でございます……ですが、その……」

P「?」


凛世「恥ずかしいので……くれぐれも他の皆さまにはご内密に……」

P「ははっ、わかったよ。これは俺と凛世だけの秘密だな」

凛世「はい……ありがとうございます」


ーーガチャン


果穂「お゙ばよ゙ゔご゙ざ゙い゙ま゙ずー゙ー゙!゙!゙」

P「おはよう、果穂。今日も元気だな」

果穂「はい!!今日もフルパワーです!」

凛世「ふふ、果穂さん……おはようございます……」

果穂「凛世さん、おはようございます!」

凛世「それでは皆さまが集まるまで……書物を読んでおりますので……」

P「ああ、わかった。二人とも、もう少し待っててくれ」

果穂「はい!」

ーーNight

P「うーん、今日も寝つけないな。かといってやる事もないし、どうしたものか」

P「っといかんいかん。ここで夜更かししたら明日に疲れを残してしまう。ここはとにかく寝ておかないと」

P「…………」

P「やはり目が冴えて眠れない…………そうだ!」

P「こういう時こそ凛世にもらったCDを聞いてみよう」

P「音源を取り込んで、スマホに転送して……っと」

P(たしかイヤホンで聴くと効果的なんだっけ)

P「横になって再生と……」


『これから……貴方様を導くのは……深い眠りの世界…………』


P(お、凛世の声だ)

『凛世が、貴方様を……深く、深く……安らげてさしあげます………』

P(なるほど、恥ずかしいってのはこういうことか。そりゃ自作のCDを聞かせるのは勇気がいるよな)

『まずは……目を閉じ、ゆっくりと……深呼吸を……』


P「……すぅー……はぁー……」


『そのまま深呼吸を続け……息を吐くたび…………ゆっくり、ゆっくりと…………力が……抜けてゆきます…………』


P「……………すぅ……はぁー……」


『爪先から…………ぷしゅー……』


P「………すぅ………」


『指先から…………ぷしゅー……と』


P「…………」


『まるで風船のように……力が…………抜けてゆきます………』

ーーーーーー

ーーーー

……

ファイヤー

ーーMorning

ーーガチャン

凛世「プロデューサーさま……おはようございます……」

P「おはよう、凛世。この間はありがとうな、おかげでバッチリ眠れたよ」

凛世「……! それは……なによりでございます……」

P「また眠れなくなったら凛世に助けてもらうことにするよ」

凛世「はい……是非……!」


ーーガチャン

智代子「おはようございます」

P「おはよう、今日は早いんだな」

智代子「えへへ、実は今日父から差し入れがあるんです!」

P「智代子のお父さんからなんて珍しいな」

智代子「いつも事務所のみんなに私がお世話になってるお礼だって言ってました。中身はですね……」

ーーガサゴソ

P「焼菓子の詰め合わせか、それにこの袋は……」

智代子「はい、プロデューサーさんがいつもコーヒーを飲んでると聞いて、父が一押しのコーヒーを付けてくれました」

P「こんなに沢山差し入れをいただけるなんて、後でちゃんとお礼を言っておかないとな」

智代子「いえいえ、事務所のみんなが喜んでくれればそれでいいって言ってました」

P「そういうわけにもいかないだろ……折角だしその一押しを頂こうかな。みんなはジュースでいいか」

凛世「では……そちらのご用意は、凛世にお任せください……」

P「おお、すまないな。じゃあ俺はコーヒーを淹れてくるよ。みんなが集まったら先に食べてていいからな」

凛世「はい……」




ーーNight

P「いかん、コーヒーの飲み過ぎで目が冴えてしまった……」

P「久々にあんな美味しいコーヒーを飲んだもんな……いつもはインスタントばっかりだったし」

P「でも寝ないとダメだよな、明日もスケジュールがハードだしな……」

P「………………………………」

P「…………聴くか」


『これから……貴方様を導くのは……深い眠りの世界…………』

『凛世の声で……貴方様を……深く、深く……安らげてさしあげます………』

ーーーーーー

ーーーー

……

ーーMorning

ーースッ

P「これは同じCDか?」

凛世「いえ、正確には……2回目用の、音声となります……」

P「2回目? 今のじゃダメなのか?」

凛世「ダメではありませんが……先日お渡しした音声は初回用ゆえ、導入の口上に……時間を費やしております……」

P(へえ。そんなもんなのか)

凛世「ですが、丁寧さも過ぎれば冗長……二度、三度と繰り返すうちに……きっと煩わしく感じてしまわれるでしょう……」

P「そこで序盤の語りを減らした2回目用の出番、ってことか」

凛世「左様でございます……」


P「はは、凛世は細かいところまで気が利くんだな。流石だよ」

凛世「もったいないお言葉に、ございます……」

P「それじゃあ次からはこっちを使わせてもらおうかな。ありがとう」



ーーNight

P「……………」ウズウズ

P(眠れないわけじゃないが、2回目の中身が気になって仕方ない……)

P(元は眠れない俺の為のCDだけど、興味本位で聞いちゃってもいいのか?)

・[次に眠れなくなる時まで取っておこう]
・[アイドルの声を知るのもプロデューサーの仕事だ]
・[リンゼクン......チョットダケ.......チョットダケネ......!!]

P「…………」


>[アイドルの声を知るのもプロデューサーの仕事だ]


P(いや、これは凛世の新しい魅力を知るチャンスだ)

P(このCDをきっかけに凛世の仕事の幅が広がるかもしれない。せっかく凛世が作ったんだ、今から聴いてじっくり研究しよう)

P「となれば、聴くしかないよな」


『これから……貴方様を導くのは……深い眠りの世界…………』

『凛世の声で……貴方様を……深く、深く……安らげてさしあげます………』

P(確かに、ちょっと語り口がさっぱりしてきたかも)

『爪先から…………ぷしゅー……』

P(とはいえ、やっぱり凛世の声はいいよなあ)

『指先から…………ぷしゅー……と』

P(聴いているとどんどん眠りに誘われていく……)

『まるで風船のように……力が…………抜けてゆきます………』

P(いかん、もう限界だ…………眠い……)

ーーーーーー

ーーーー

……



…………

P「………………zzz」

『凛世の声に……身も、心も、委ねきった貴方様……』

『力の抜け切った、貴方様の身体に……凛世の言葉が染み渡ります………』

『耳から頭へ……意識の奥底まで……深く、深く……染み渡ります…………』


『もっと、凛世の声が……聞きたいと……』


P「zzz……………」

ーーーーーー

ーーーー

……


P「……ハッ!」

果穂「あっ、プロデューサーさんが起きました!」

P「すまん……ちょっとうたた寝していたみたいだ」

P(あれから数週間、ほぼ毎日凛世のCDを聴くようになった)

P(眠れないわけではないが、布団に入るとついイヤホンに手が伸びるのだ)

智代子「うたた寝どころかお昼休み中グッスリでしたよ! もう起きないかと心配しました」

P「そんなに寝てたのか、むしろよく起きられたな……」

樹里「アタシ達のために遅くまで頑張ってくれてるのはいいけどさ、それでこんな真っ昼間から居眠りしちゃ元も子もねーだろ」

P「返す言葉もない……」

夏葉「プロデューサー、睡眠はしっかり取ってるのかしら? 眠りが浅いと疲れも取れないのよ?」

P「あ、ああ。リラックスはできているはずなんだが……」


P(疲れてるわけでも睡眠不足でもない。いやむしろその逆、身体はすこぶる好調だ)

果穂「プロデューサーさん、寝れないんですか……?」

智代子「寝れない時は足元を温めたり、温かい牛乳を飲んだりするといいらしいですよ!」

夏葉「それなら私の使ってる快眠グッズを貸そうかしら! 特に最近オススメなのは……」

P「大丈夫だ、夜はちゃんと眠ってるよ。朝だって寝覚めもぱっちりだ」

P(そう、眠れてる、眠れてるはずなんだ……)

樹里「本当に大丈夫なのか? そう言って無茶してないよな?」

P「心配かけて悪い、だけど大丈夫だ」

P(だって俺には、凛世の声があるから)


『プロデューサーさま……? 眠られていないのでしょうか……』

P(そうそう、こんな具合にいつも耳元で話してくれるんだよな)

『どこか、お身体の具合が……悪いのでしょうか……?』

P(この耳に届く声、優しく語りかける口調)

『プロデューサーさま……?』

P(ああ、癒される。やっぱり……)


P「いつ聞いても、凛世の声はいいよな……」

凛世「…………っ!」


智代子「え?」
樹里「は?」

P「……あれ」


凛世「プロデューサーさま……急に、そのようなことを言われると……顔が……熱くなってしまいます……」

智代子「わ! 凛世ちゃんがどんどん真っ赤になってる!」

P(いかん、今のは本物の凛世だったのか!)

樹里「なに寝ぼけてんだプロデューサー!」

P「すまん! 今のは無意識に出たというかこんなタイミングで言う言葉じゃなかったというか!」

凛世「いえ……貴方様のお言葉……凛世は一生忘れません……」

果穂「聞いたことあります! こういうの、イイ雰囲気って言うんですよね!」

樹里「違うし、そもそも事務所でいい雰囲気ってなるもんじゃねーだろ!」

夏葉「ふふ、どうやらリラックスはできてるみたいね」

ーーNight

P「さて、今日も凛世のCDを聴くか」

P「……じゃない。流石に最近聴きすぎだよな」

P「日中でも寝るのがクセになってたし、いい加減睡眠不足も治った頃だろう」

P「今日くらいは普通に寝るか……」


ーーもっと、凛世の声が……聞きたい……


P「……いや、やっぱり聴こう。別に聴きすぎたからといって悪いことはないだろう」



『これから……貴方様を導くのは……深い眠りの世界…………』

『凛世の声で……貴方様を……深く、深く……安らげてさしあげます………』

……………

……


『貴方様の身体に……凛世の言葉が染み渡ります………』

ーー控え室

P「…………」ウト...ウト...

凛世「プロデューサーさま……?」

P「っ!!?」ガタッ

凛世「きゃっ……」

P「すまん、急に凛世の声が聞こえてビックリしてしまった」

凛世「プロデューサーさま、お疲れのご様子……」

P「やる事が終わって気が抜けてたみたいだ。みっともないところ見せちゃったな」

凛世「いえ……」

P「コーヒーも飲んだんだが、どうにも睡魔が手強くて……」


凛世「……ならばいっそ、眠ってみるのはどうでしょう……」

P「ダメだ、今は仕事中だぞ?」

凛世「凛世は一足早く仕事を終えた身ゆえ、あとは皆を待つばかり……プロデューサーさまも、皆様が揃うまでは同じでございましょう……」

P「しかしだな……」

凛世「幸いにも、この部屋は凛世たち以外誰も立ち入りません……もし誰かが入ったとして、その時は……凛世が起こしてさしあげます……」

P「……」

凛世「この後もお忙しいのであれば……今のうちに、僅かでも休んでおくのが……よいかと……」

P「……すまん、凛世。誰か来たらすぐに起こしてくれ」

凛世「はい……任されました……」

P「…………zzz」

ーース-......ス-.......


凛世「……ふふ。貴方様はいつも、こんなに可愛い寝息を……立てるのですね……」

P「zzz…………」

凛世「眠ったまま……凛世の言葉に、耳を……お傾けください……」

P「………………」

『貴方様は、もう……凛世の言葉を聞かねば眠れぬ……身にございます……』

『凛世無しでは、眠れぬ貴方様は……まるで童子の様……』

『きっと……凛世のお願いも……素直に聞いてくださるのでしょう……』


『そんな……素直な貴方様は……次の週までに……とある、物を……持ち寄ります……』

『ですが、くれぐれも……ご内密に……』

『その物とは……』

ーーーーーー

ーーーー

……

ーーMorning

P「……あ、今日は休日か」

P「今日は何するんだっけ……そうだった、凛世に渡したいものがあったんだ」

P「いつの日かだったか凛世が欲しいって言ってた気がするな」


ーーガサゴソ


P「確かこの辺にあったかな……しばらく使わないと忘れるんだよな……」

P「……あった!」

P「後はこれを紙袋に入れて封をして」

P「次の週明けに凛世にこのあい『くれぐれも、ご内密に

ーーNight

P「…………」

P(あれ、俺は今日一日なにをしてたんだ……?)

P(確か凛世に渡すプレゼントを見繕ってたんだよな。なに渡すんだっけ?)

P「プレゼントは……もうラッピングしてるか。今更中身を開けるのは無粋だよな」

P「明日も早いし、やること無いならもう寝てしまおう」


ーーもっと、凛世の声が……聞きたい……


P「そうそう、今日も凛世の声を聞いて……」

P「……」


ーーもっと、凛世の声が……聞きたい……


P(いつからだ? いつから、凛世の声を聞きたいと考えるようになった?)

ーーもう……凛世の言葉を聞かねば眠れぬ身……


P(俺は本当に、心からそう思っているのか?)


ーーもっと、凛世の声が……聞きたい……


P(俺は本当に……)


ーーもっと、聞きたい……もっと……

P「……」


ーーカチッ


『これから……貴方様を導くのは……深い眠りの世界…………』


『凛世の声で……貴方様を……深く、深く……安らげてさしあげます………』

ーーMorning

ーーガチャン

凛世「プロデューサーさま……おはようございます……」

P「おはよう。頼まれたもの、持ってきたぞ」


ーーガサッ

凛世「……! ありがとう、ございます……!」

P「こんな物でよかったのか?」

凛世「はい……! 凛世は、これがいいのです……!」

P(凛世にしては珍しくはしゃいでるな。そんなにいいものだったのか?)

P(俺の家にあった……あれ、なんだっけ?)


(P「次の週明けに凛世にこのあい……)

P(凛世にこのあい……このあい……続きが思い出せん)


夏葉「みんな、おはよう!……あらプロデューサー、どうしたの? そんなに眉間にシワを寄せて」

P「おはよう、夏葉。大したことじゃないんだが……思い出せそうなのに思い出せなくてもどかしくなることってあるよな」

夏葉「? 何か忘れ物でもしたのかしら?」

P「忘れ物というか、凛世に『くれぐれも、ご内密に……』ビクゥ!!

P(なんで今、凛世の声が頭に響いたんだ!?)

夏葉「凛世がどうしたのかしら?」

P「えっと、ああ……」
P(まずい、何を話してたか完全に忘れてしまった)

凛世「実は先ほど……凛世の欲しかった、キーホルダーを……くださったのです」


ーースッ


夏葉「そのデザイン……すごく可愛いわね、素敵じゃない!」

凛世「はい……先日、凛世が目を奪われていたところを……プロデューサーさまが、覚えてくださったのです……」

P「そうか、凛世がこの間欲しがってたキーホルダーだったか」


P(凛世にこのあい……だ、か。意外と単純だったな)


夏葉「プロデューサーって本当に細かいところに気がつくのね」

P(でも、キーホルダーだったか……? 凛世が欲しいと言ってたのは、このあい……キー……なんだっけ)

凛世「はい……いつの日か……このご恩を、プロデューサーさまに……返したいと……考えています……」




凛世「プロデューサーさまが、望むのなら……今日、この日にでも……」


ーーNight

P「無い、無い……!」

P(キーホルダーで思い出した……俺の家のスペアキーが無い!)

P「どこに置いたのかすら思い出せない。しばらく使わないと本当にすぐ忘れるな……」


ーー確かこの辺にあったかな……しばらく使わないと忘れるんだよな……


P(ついこの間もこんな事言ったような気がするけど……いつ言ったっけ?)

P「どうにも最近物忘れが激しいな……」



ーーもっと、凛世の声が……聞きたい……

P「!!!」

P(まただ……また出てきた……)

P(夜になると決まって現れる衝動)

P(凛世の声が聞きたい、心の声に流さるといつもこうしてイヤホンに手が伸びてしまう)


ーーもっと、凛世の声が……聞きたい……


P「くそ……まだ鍵が見つかってないのに……やめろ……」


ーーもっと、凛世の声が……聞きたい……


P「まだ……まだ寝るな……まだ……」


ーーもっと

ーーNight

凛世「プロデューサーさま……」

P「……凛世か、どうやらうたた寝していたみたいだ」

凛世「もう、夜でございますね……」

P「ああ、これからどんどん夜が長くなるな……」




P「……ところで凛世、なんで俺の上に乗っかってるんだ?」

凛世「…………」

P「いや、そもそもここは俺の家だ。なんで凛世がここにいる?」

凛世「それは……こちらを、貴方様から頂いたので……」


ーーチャリン


P「!! それは家の鍵じゃないか! なんで凛世が持ってるんだ!?」

凛世「貴方様の手で、渡していただきました……」

凛世「覚えて、いらっしゃらぬのも……無理はありませんが……」

(『そんな……素直な貴方様は……次の週までに……とある、物を……持ち寄ります……』)

(『ですが、くれぐれも……ご内密に……』)

(『その物は……』)

(P「今日は何するんだっけ……そうだった、凛世に渡したいものがあったんだ」)

(P「いつの日か忘れたけど凛世が欲しいって言ってた気がするな」)

(P「後はこれを紙袋に入れて封をして」)


P「次の週明けに……凛世に、この……あい、かぎを……」


凛世「はい、合鍵で……ございます……」


P「……っ! 返すんだ凛世、今回は大目に見るが一歩間違えれば洒落にならないことだぞ!」

凛世「きゃっ……」

P「早く!」

凛世「プロデューサーさま……暴れては、いけません……」

P「!!?」ピタッ

P(急に身体が……!)

凛世「やはり……凛世の言うことには……耳を、傾けてくださるのですね……」

P「り、凛世……俺に一体何をした?」

凛世「凛世は、なにも……」

P「そんなわけあるか! こんな言葉一つで動けなくなるなんてこと……」


凛世「人は……思い一つで……如何様にもなれるのです……」

P「……?」

凛世「暗示というものは、不思議なもので……意思に反して、意識が体を縛ることも……ございます……」

P「暗示……?」

凛世「きっと……意識の奥底に、刷り込まれるほどに……熱心にお聞きくださったのでしょう……」



凛世「凛世の、CDを……」

P「!!!!」

P(まさか凛世が持ってきたあの安眠音声、実は催眠音声だったのか!)

P「凛世、俺を騙していたのか……?」

凛世「プロデューサーさまの身を案じていたのは、事実でございます……」

凛世「ですが……いえ、これ以上は……野暮というものでございましょう……」

凛世「これから行う……貴方様と、凛世の……契りの前には……」

P(まずい……! なんか知らんが凛世が非常にまずいことをしようとしている気がする……!)

P「くっ、こんな催眠なんか根性で……!」

凛世「ぷしゅー……」

P「あぁ……」クタッ...

P(力が、抜けて……)

凛世「こちらも……よく耳にされた言葉で……ございましょう……」

P「やめ、やめるんだ……凛世……」


凛世「ふふ……痛くは……しません……」

P「あ……ぁ、あ……! あああ………!!」


アッー!!


PERFECT!!


凛世「成りました……?」

~True End~

おしまいです。
1日遅れとなってしまいましたが杜野凛世さんお誕生日おめでとうございました。

Good

だんちゃーく、いまっ!



とはいえ、二日ほどかかるけどさ(保体の授業で習ったはずだったけど、某アユマリンで改めて知った)

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