【艦これ】朝潮「大きくなりたいです!」 (21)

提督「じゃあ出張行ってくるから宜しくな、夜には帰れると思うから」

朝潮 「はい、お気をつけて」

朝潮「今日は演習もないしお掃除でもしておきましょう」

朝潮「……ん? 提督の机の引き出しから黒い袋が出てる」ガサゴソ

朝潮「こ、これは……だ、ダメです勝手に見ちゃ」

ジー

朝潮「す、少しだけ……」ペラペラ

朝潮「うぅぅ、やっぱり提督もこういう女性が好きなのかな?」カァァ

朝潮「……」




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長門「え? 大きくなる方法?」

朝潮「はい、何かないでしょうか?」

長門「そうだな、やはりトレーニングじゃないか? 体を鍛えるにはうってつけだぞ」

朝潮「なるほど~トレーニングですか」

長門「やっぱり腕立てや腹筋が基本だろう、私も一緒にやろうか?」

朝潮「いいんですか? お願い事します!」

長門「ようし、頑張ろう」ニヤッ

朝潮「はちじゅうなな、はちじゅう はち」ハァハァ

長門「頑張れ、あと少しだ(朝潮と向かいあっての腕立て……最高だ!)」

朝潮「きゅう じゅう きゅう、 ひゃく」バタッ

長門「よく頑張ったな! 少し休んだら次は腹筋だ、私が、私が脚を押さえるからな」

朝潮「はい! 頑張ります」



朝潮「んっ ごじゅうなな、ごじゅう はち」

長門「いいぞいいぞその調子だ(ふぅ……朝潮尊い)」



朝潮「お、終わりました~ 長門さんありがとうございました!」

長門「こっちこそいい運動になった、トレーニングは継続が大事だ、明日からも付き合うぞ」

朝潮「ホントですか? ありがとうございます」ニコッ

長門「ああ(ヨッシャアァァァ)」

@鎮守府の廊下
朝潮「長門さんやっぱり優しいなぁ、誰か他にアドバイスくれそうな方は……」トコトコ

瑞鳳「でね~九九艦爆の足がね~」

瑞鶴「あ、それ分かるかも」

瑞鳳「あ、朝潮ちゃんこんにちは~」

朝潮「瑞鳳さん、瑞鶴さんこんにちは」

瑞鶴「どったの?何か探し物?」

朝潮「……いえ、お散歩です」

瑞鳳「そっか、毎日秘書艦お疲れ様さま、今度また卵焼き持っていくね」

朝潮「はい、ありがとうございます」

瑞鶴「じゃあね」テフリフリ

朝潮「お疲れさまです」



朝潮「峯雲の方がありそう……」


赤城「大きくなるには? それはやっぱりたくさん食べることですよ♪ ね? 加賀さん?」

加賀「そうですね」

赤城「もうすぐお昼ですし一緒に食べませんか?」

朝潮「が、頑張ります」


@食堂


鳳翔「お待たせしました、どうぞ」

赤城「私はAランチの空母盛りで」

加賀「私はBの方を」

鳳翔「はい、次の方どうぞ」

朝潮「え、えーと……私も加賀さんと同じもので」

鳳翔「はい! ……えぇ? 」

ワイワイザワザワ

鳳翔「あ、朝潮ちゃん? お腹空いちゃったなら駆逐艦用のを少し多めにしようか?」

朝潮「いえ、大丈夫です」

鳳翔「で、でも……」

赤城「まぁまぁいいじゃないですか、もし残っちゃったら私たちが食べますよ、ね?」

加賀「流石に気分が高揚します」

鳳翔「そ、それなら……」

今日はここまでにします
続きは明日書く予定です

こういうのすこ

続きいきます

伊良湖「はい、どうぞ」

朝潮「ありがとうございます」

ドーン

朝潮「……(予想よりかなり大きい)」

赤城「どうかしましたか? 早く食べないと冷めちゃいますよ?」

朝潮「は、はい、いただきます」

赤城「わぁ今日はエビフライがついてます」モグモグ

朝潮「……」モキュモキュ

加賀「こっちはお刺身です」モグモグ

朝潮「……」モキュモキュ

伊良湖「朝潮ちゃん、全部食べれるでしょうか?」

鳳翔「大人数人分の量だし無理だと思うけど……」

朝潮「ふぅ(何とか半分は食べたけどもう限界……)」モキュ モキュ

赤城「朝潮ちゃんもうお腹一杯?無理しちゃ駄目ですよ?」

加賀「朝潮我慢はよくないわ、後は私たちが食べるから」

朝潮「赤城さん、加賀さん……ごめんなさい」

赤城「いいのよ、むしろ半分も食べてすごいわ」モグモグ

加賀「そうですね、明日からも頑張ってみましょう」モグモグ

お腹ポッコリなってそう

ぼて腹朝潮…
しかしこのままでは横に大きくなりそう


一週間後

@提督室

霞「いる? 入るわよ」

提督「霞? どうした? 1人で珍しいな」

霞「単刀直入に言うわ、あんた朝潮姉になんか唆したでしょ?」

提督「藪から棒に何だ? 何も知らないぞ」

霞「そんなわけないじゃない、絶対あんたが原因よ」

提督「何だ、全く話が読めないのだが」





提督「何? 朝潮の様子がおかしいだと?」

霞「ええ、毎日長門さんの部屋で何かしてると思ったら汗だくで疲れた顔で帰ってくるし」

霞「毎日駆逐艦としてはありえない量の食事を頼んでるらしいし、このままじゃ倒れちゃうわよ」

提督「霞……分かった調査してみよう」

提督「やっぱり、お前は姉妹思いのいいやつだな」ナデナデ

霞「ナ、何言ってんのよ急に! 勝手に髪触んないで!」

提督「悪い悪い、ついな」

霞「……もう」

提督「じゃあまずは聞き込みをしてみよう」


清霜「はい、確かに最近長門さんと外を走っているのを見かけます、朝潮ちゃんも戦艦になりたいのかなぁ」

榛名「そうですね、長門さんの部屋から大きい声が聞こえてきたのを覚えてます」

鳳翔「ええ、朝潮ちゃんこの一週間すごい量の食事を注文するんですよ」

伊良湖「もちろん食べきれずに赤城さんと加賀さんが残りを食べてるんですけど……」

提督「……どうやら話が見えてきたな」


その夜

提督「瑞鳳に頼んで艦載機にカメラをしかけて朝潮の様子を撮影してもらった」

霞「ホント? 早速見てみましょ」



長門「朝潮、まだだお前ならもっとできるはずだぁ」ハァハァ

朝潮「は、はいぃ」

長門「いいぞ、もっともっとだぁ」ハァハァ

霞「……これは」

赤城「朝潮ちゃん、今日も食べきれなかったのね」

朝潮「はい……ごめんなさい」

加賀「いいのよ、仕方ないわ、残りは私たちが食べるから安心して頂戴」

朝潮「お二人とも、毎日すみません」

赤城「いえいえ、私たちは大丈夫ですから気にしないで」モグモグ

加賀「また明日も頑張りましょう」モグモグ

提督「……やっぱりそういうことか」

提督「霞、朝潮を呼んできてくれるか」


朝潮「司令官、朝潮です」

提督「あぁ、入ってくれ」

朝潮「失礼します、あの……お話って何でしょう?」

提督「朝潮、お前最近無理してるだろ」

朝潮「え!?」

提督「勝手ながら朝潮の様子を見させてもらった、無理なトレーニングをしたり食事をしたり……何があったんだ?」

朝潮「じ、実は大変申し上げにくいのですが、そ、その……」ゴニョゴニョ

提督「なるほど、そういうことか」

提督「あのな、運動も食事も適切な量じゃないとかえって体に負荷がかかってしまうぞ」

朝潮「そ、そうなんですか」

提督「それにあの本は僕の友人が無理やり貸し付けてきたものだ」

朝潮「え?」

提督「僕はああいう女性よりも、朝潮みたいにやさしくて何事も全力で取り組める女の子の方が好きだな」

朝潮「司令官……」カァァ

提督「ただ袋が見えてたとはいえ勝手に人の引き出しを見ちゃダメだぞ」

朝潮「はい、ごめんなさい……」

提督「よし、僕はいつも通りの朝潮が一番好きだからもう無理はするなよ」

朝潮「司令官、ありがとうございました」

提督「じゃあまた明日なおやすみ」

朝潮「はい、おやすみなさい」




提督「さてと、大淀? ちょっと呼び出しをしてくれるか?」


提督「お前ら、朝潮の悩みをいいことに好き放題やっていたな」

長門「そ、そんな 私は朝潮に協力してあげようと」

赤城「そうですよ、何も悪いことはしてないです」

加賀「ただ朝潮に協力していただけよ」

提督「ほう……じゃあこのニヤつきながら朝潮の脚を持っているこの写真と笑顔で朝潮の残りを平らげてるこの写真は何だ?」

長門「な? いつの間に?」

提督「罰として長門は1ヶ月間執務以外での駆逐艦との会話禁止、赤城と加賀は1ヶ月間食とお代わり禁止だ」

長門「アアアアアアアアアア」

赤城「そ、そんな、あんまりです」バタッ





朝潮「あ、皆さんにお礼言うの忘れてました
明日言いにいこう♪」


以上で終了です
ここまで読んでくださった方 ありがとうございました

おつー

おつ!
もうちょい続き読みたかったけどしかたない

もう少し続くと思ってたから残念

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