・独自解釈有り
・稀に出てくる英文が酷い
・(投稿速度早く)ないです
それでも良いという人はお付き合いください
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念の為言うが行数多すぎっめ事だぞ
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☓多すぎっめ
○多すぎって
なるほどそういうことか
コテは名前の先頭に#を置かないと反映されない
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【Prologue】
始まりがあれば終わりがあると誰もが歌うように、狂気に満たされた血みどろの戦争にも終止符が打たれようとしている。それが例え人の手による勝利ではないとしても、大衆は人間の力によるものだと信じて疑わないだろう。歴史は勝者が創るものだ。
不知火は憂鬱な顔を浮かべてベンツS500セダンのハンドルを握っていた。カーナビの時計は午後7時を少し過ぎたことを示している。
ここは広島県呉市。彼女に呼び出しの電話がかかってきたのは二時間ほど前のことになる。電話の相手は宣伝部隊の第二課所属の青葉。内容は呉市内の指定された居酒屋に一人で来てほしいということだった。それも尾行されていないか細心の注意を払うことを忘れずに、と一言添えて。
青葉についてそう良い噂は聞かない。
だから今回もそういった類いの話、要するに公で話そうものなら額に風穴が空くようなことを聞き出すつもりでいるんだろうと不知火は思った。
かといって不知火には青葉に返すべき恩がある。そして残念なことにも不知火は恩を仇で返すなどというのは性分に合わないのだった。
セダンは交差点を右折して裏通りに入るとやがて路肩に停車した。サイドブレーキを引いて車から降りる。
不知火は小さくため息をついて、居酒屋の暖簾をくぐった。威勢の良い声が響いた。
青葉は既に着いていたようで、カウンター席に独り腰かけていた。不知火が隣に座ると彼女は店員に適当な銘柄の日本酒を注文した。
「どうも、青葉です。今日はよろしくお願いします」
いつもと違った、無愛想で簡単な挨拶だった。が、営業臭い恒例の挨拶をされるよりかはいくらか気分が良かった。
「こちらこそよろしくお願いします。不知火です。この間はお世話になりました」
「いえいえ、お気になさらず。私も貴女のお陰で良い写真が撮れましたからね。貸し借りなしです」
「……そうですか」
少しの間を置いて、
「それで今日はいったい何の用でしょうか」
不知火がそう切り出すと青葉はさらに一つ声のトーンを落としてから、
「貴女と、思い出話をしたいんです」
「思い出話?」
「ええ、そうです。ただの思い出話」
一呼吸おいてから、
「『呉』って聞いたことありませんか」
「聞いたことあるもないもここが……」
「私が聞いているのは都市名ではありませんよ。そんなつまらない冗談を言いに貴女を呼び出した?それこそ冗談じゃない」
「では、どの『呉』です?」
「不知火さん、はぐらかさないでください」
嫌な笑みを浮かべて、
「私が聞きたいのは対深海棲艦特務機関『海上安全保障委員会』のお膝元の部隊『呉』のことですよ」
そう言った青葉の目は黒く淀んでいた。
「……どこでその名を聞いたんですか」
「私は宣伝部隊の一員である前にただのブン屋です。面白そうなネタには鼻が利くんですよ」
店員が一つのグラスと吟醸酒の一升瓶を運んできた。グラスの内側が透明な液体で満たされる。
「不知火さん、どうぞ」
「私は結構です。車で来たものですから」
「帰りは私が送りますよ。それに素面では話しづらいでしょうし、記者の方が酔いつぶれる訳にもいきませんからね」
しばらく考えてから不知火はグラスを口に運んだ。アルコール臭い吐息が漏れる。
「『白菊』隊所属の貴女なら、私の知りたいことを知っているはずです」
不知火を横目に青葉は話を続けた。
「『呉』だけじゃない。『佐世保』、『横須賀』や『舞鶴』だって貴女は知っているはずなんですよ」
「そこまで知っているのなら何故聞くのですか。貴女はイディオットじゃないはず。少なくともベガスで全財産を使い果たし、その日の内に銃身を口に咥えて奉仕をするような羽目になる連中とは違う」
青葉がクスッと笑った。
「そうでしょう?」
「さあ、どうでしょう。自分もそうならないように願いますよ」
そう言って青葉は服の内ポケットからシガレットケースを取り出した。
「さて、話してくださいよ。貴女の思い出を」
「……他言無用でお願いします。私には貴女のような度胸はありませんから」
「ええ、勿論です」
不知火はもう一度酒を口に含んでから、
「つまらない話ですよ」
「構いませんよ。私にとっては非常に興味深いものですから」
また一つ間を置いてから、
「そうですね。始まりは……」
深呼吸。
もう思いっきり出してるけどコテハン化するなら名前の前に#置かないと
<<14
グダグダして非常に申し訳ない。
それと次から台詞の間にはスペースを空けようかと思います
がんばれ
結構、悠々に使っていいんだよ
あとメール欄に saga といれておくと文字の変換フィルターがかからないから一応
楽しみ
ギッチギチでスゲー読みにくい
【Part1, Hey! Stranger!】
滑走路に降り立って、私は大きく深呼吸した。潮の香りが肺一杯に満たされる。空を見上げればさんさんと輝く太陽。一点の曇りなき青空。まさに絵に描いた様な南国の島だった。
私がブルネイに進駐中の海上自衛隊艦娘特務部隊『白菊』隊へ配属が決まったのは今から二ヶ月ほど前のこと。その時の私は内地では四年間ほど勤務していたものの、実際に戦地へ赴くのは初めて。ブルネイ基地の中では新兵同様だった。
私は小型機に同乗していた自衛官に案内され、基地内にあるバラック小屋へと向かった。
「この基地には三つの宿舎と管制塔、滑走路、それからドックがあります」
おもむろに自衛官が言った。
「滑走路はA,B,Cの三本。貴女が降りたのはA滑走路になります。長さは四百メートルほどありまして、BとCはだいたい三百メートル位になりますかね。あ、そうだ。あれが食堂になります」
そう言って連なって建つ宿舎から少し離れたところにあるトタン屋根の簡素な小屋を指差した。
「見映えは悪いですが、飯の方はなかなかですよ。何せ食事の良し悪しは隊の士気に関わりますからね。二年ほど前は酷いもんでしたが少し前に内地から新しく炊事専門の艦娘が赴任してきましたんで、それからはずいぶんと改善されましたよ」
目の前を軽装甲車が横切った。砂埃が舞う。
「うちの基地の保有戦力としましては艦娘特務部隊『日進』隊、『白菊』隊が配属されています。駆逐艦が貴女を含めて六隻。戦艦四隻と航空母艦一隻。それから巡洋艦が二隻になります」
「陽炎は?」
「『白菊』隊として現在作戦行動中です。明日には帰還されるはずですがね。いずれにせよ部屋は陽炎さんとの相部屋ですので帰還してからすぐに会えますよ」
やがて件のバラック小屋の目の前まで来て、私は自衛官に別れを告げた。
私の仕事場は管制塔の隣にあって何かと便利そうな立地である。
自衛官から渡された鍵を使って戸を開けてみると、室内は南国特有の湿気と熱気で蒸しかえっていた。たまったもんじゃない。あいにくエアコンなどといった贅沢品はなく、数少ない救いは一台の扇風機と冷蔵庫に入っているビール缶だけである。
私は二段ベッドの上段にスポーツバッグを放り込むと、机の上に置いてあった書類に目を通した。どうやら配属初日だからといって休みになることはないらしい。
すぐさまノートパソコンと海図、コードブックを引っ張り出すと、私は急いで与えられた仕事へ取りかかった。
『白菊』隊の任務は主に二つ。通信と記録の管理である。艦隊における通信役は陽炎が行うため私の仕事は基地からのオペレーションと記録の管理になる。私に今回与えられた仕事は陽炎が溜め込んでいた報告書をまとめること。作戦に消費した燃料、航路、戦闘における艦隊の損失。それらを今日中にまとめなければならない。
内地勤務の経験が幸いして長時間机に向かうことはあまり苦痛ではない。が、問題はこの暑さだ。
扇風機のお陰で多少はマシになるものの力不足なのは否めない。額に汗が滲む。
プロペラ機の飛び立つ音が聞こえた。
何とか書類を仕上げきり、私は食堂へと向かった。左腕のデジタル時計は午後九時を示している。内地では食事は必ず決まった時間に摂ることが徹底されていたのだが、ここでは食事の時間は比較的なようだ。
戸は金属製だが潮風ですっかり錆びていた。
食堂内にはまだ六人ほど残っていた。私はカウンターの内側に立つ女性、鳳翔と名乗るその方に簡単な夕食を用意してもらい席に着いた。
簡単な、とは名ばかりで提供された夕食は内地の食堂顔負けのものだった。自衛官の言っていた通りに味は見た目以上のもので、絶品の一言に尽きるものだった。
食事を済ませ、私が何気なく天井に釣り下がる白熱電球を見つめていると不意に肩を叩かれた。
「Hey,Stranger!」
振り向くと妙な髪の整え方をした女性が私の背後に一人立っていた。strangerとはよそ者。つまり私のことだ。
「My name is Siranui.Please call me Siranui.What you are name?」
「Long time no see Siranui!My name is Kongou.Could it be that about me?I heard about your thing's and you come to here from your sister,Kagerou」
そうだ。思い出した。以前にも一度、日本語が喋れるにも関わらずあえて英語を使う艦娘とあったことがある。
「Good to see you again Ms,Kongou.I'm glad to meat you,you are famousu for Japanese navy old battle ship made in UK.I respect to you」
だから一呼吸置いて、
「金剛さん、お久しぶりです」
海上自衛隊艦娘特務部隊『日進』隊所属、金剛型戦艦一番艦。海上安全保障委員会のスカウトを断ってまで海自に入隊した根っから変り者。
それが高速戦艦金剛だ。
「Oh,Siranui!I want you to speak English!I think you can speak English more.Please tell me more to use it!」
「Well,if you hope to me speaking English,I will come back to my room.And why don't you learn about Japanese.Speak Japanese or you become Loneliness」
「Umm……」
彼女は少しばかり考えてから、
「不知火がそう言うのなら致し方ないネ。OK.I could consent to it」
「初めからおとなしく日本語を喋ればいいのに」
私は小さくため息をついた。
この陽気さと打ち解けやすい雰囲気。以前から少しも変わっていない。
「Umm……,This is my habit. 仮にも帝国育ちだからネ。無論私が話すのはYankee,Redneckの英語なのだけれども。まあ、こればっかりは直りそうもないネ」
一瞬の間が空いてから、
「……それにしても元気そうで何よりです」
「Sort of.Well,wasn't it for the first time in four years? そっちもネ。Would you like to drink?」
「Yes please.I think talking while drinking on some occasion,right?」
「Yeah. シラフで話すようなことでもないしネ」
金剛はクーラボックスからビール缶を二本取り出すと、私に投げて寄越した。そして私と向き合う形で席に腰かける。
缶を開けると小気味良い音がした。
「不知火は内地勤務ではなかったのデスカ?そのために痛い思いをして片足にトンネルを掘ったのに」
「どこも人手不足ですから。四年間勤務したあとは怪我の完治を理由に前線送りですよ。これならまだ地方の工廠へ左遷された方が良かった。あそこは毎日経理事務をこなすだけでよろしくやっていけますからね」
「自分の足に単装砲を撃つ気分はどうデシタ?I never have the experience,loss my left foot」
「死ぬほど痛いですよ。比喩とかじゃなくて」
「あれはビデオに撮っておくべきだったカモネ。あんなにexcitingでgrotesqueな光景。それも国家機密である艦娘のvideoともなれば、頭のネジが緩んだmotherfucker共がこぞって金を出したはずデス。小遣い程度にはちょうど良い」
「You enjoyed watching my crazy action too,aren't you? 貴女だってたいして変わりませんよ」
そう言ったとたん金剛がケタケタと笑いだした。
「HAHAHA,You're completely right!If want to be alive,There are always some risks to remain person of common sense.Even if no matter how hard you try to avoid it,isn't it?」
「なら、私は早死に間違いないですね。私は未だに倫理観だとか理性とか、そういうのを捨てきれずにいますから。I pray to Got at most」
「There is no such thing to Got in this world」
「神は存在しない?」
「Yeah.My life is mine.Nothing other than it. 私の運命を決めるのは私自身。私が私の運命のサイコロを振る。I will never be forgiven to but me decide my life」
「なるほど。自分自身でダイスを振ってそれで出た出目なら後悔はしない、と」
「It is not. 私だって後悔はするネ。What I wanna say is “Don't trust anybody but yourself.”I hate leaving it to other」
「……それが長生きするための術?」
「そう。賢く生きていくためのネ」
天井に釣り下がる白熱電球に蛾が止まった。
私のビール缶はすっかり空っぽになってしまっている。
「……ひょっとして私が来る前に何かありました?賢く生きられなかった艦娘がいたとか」
「……One could say so.She wasn't honest to a fault.Honesty to much.So she is died」
「Did you said to her“Don't trust anybody but yourself.”?」
「No.That's why I won't let you die.But I will not help to you.It's just“Don't trust anybody but yourself.”」
「……Thanks, I'm good now」
彼女は残りのビールを飲み干すと、私の顔を見て複雑な笑みを浮かべた。
「Forget what I said earlier.Good night Siranui」
彼女は私にそれだけ言うと席を立った。そして鳳翔に「That was absolutely delicious.Thank you」と言って食堂から出ていった。
私はシガレットケースをポケットから取り出すて煙草に火を付けた。立ち上る煙を見て、私はふとある歌を思い出した。どこか馴染み深い、そして懐かしさを伴う曲だ。
覚えている限りのフレーズを口ずさむ。
「A stick in me hand and a drop in me eye,A doleful damsel I heard cryJohnny, I hardly knew ye♪」
どこか遠くで鳥の鳴き声が聞こえた。
乙
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