恭介「お前ら!蘇民祭に行くぞ!!!」 (15)
※注意
蘇民祭とは、岩手県黒石寺を始めとする伝統的な祭りです。この作品ではネタのようになりますが、決して祭り自体を馬鹿にするものではありません。もしもそれらが不快な場合はブラウザバック推奨です。それでは始めます
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1月
恭介「と言うわけで、早速準備しよう」
理樹「いや待ってよ!急にそんなこと言われても……第一蘇民祭ってなに?」
謙吾「な、なに!?蘇民祭だと?それならば早速準備をしなければな」イソイソ
真人「遂にこの時が来たか……この俺の集大成とも呼べる日がな!!」
理樹「だから蘇民祭って何!?」
恭介「それはだな……深夜に漢の中の漢が集い、その中で蘇民袋と呼ばれる袋を奪い合う伝統的な祭りだ」
西園「それは興味深い祭りですね」
謙吾「どこから沸いてきたんだお前は……」
小毬「なになに~?袋を取り合うとか楽しそうだね!わたしもやりたーい!」
クド「お祭りですか~楽しそうな響きじゃないですか!!」
葉留佳「……」
来ヶ谷「あー……ちょっと聞いていいか恭介氏、それは純粋な目的で行くのか?それとも何かあるんじゃ……」
恭介「何言ってるんだ来ヶ谷、なんて事はない『健全』な祭りじゃないか」
鈴「なんで健全を強調したんだこいつ……」
謙吾「あっ、ちなみにこの祭りは女人禁制なんだ。だからお前たちが言っても何もできないぞ?」
小毬「えぇ~~!?わたしもお祭りしたいー!」ガーン
葉留佳「あ、アハハ……」
葉留佳(これどう考えても変な目的だよね……特に謙吾くんの顔見てる限り)
謙吾「いやーー!楽しみだなぁ!!!」ニヤァ……
葉留佳(爽やかなセリフと全然合ってない顔してるし……)
西園「男の中の男、とても甘美な響きですね、是非私も見学をしたいものです」ワクワク
葉留佳(美魚っちはおそらく勘違いしてるよ……)
なんだかんだで出発
恭介「さて、お前ら新幹線は初めてか?」
理樹「言われてみれば……初めてだな」
謙吾「まあ恭介以外は全員初めてであろうな、いやー蘇民祭蘇民祭」ホクホク
真人「ところであいつら置いてっちまったけどいいのか?ついて来させてもいいじゃねえか」
恭介「まあ出来ることがないしな……その分野郎だけで楽しもうぜ」
理樹(謙吾はどんだけ楽しみなんだろう……)
ヒソヒソ……
西園「男性陣だけで行くとはもったいない。この手の祭りは私の大好物だと言うのに」
来ヶ谷「全く……本職を忘れるでないぞ?」
西園「分かってますよ、直枝さんの貞操が危ないと言うはなしですからね」
回想
西園「蘇民祭ですか……ネットで調べてみましょう」カタカタ
来ヶ谷「やめておいた方がいい……後悔するぞ?」
西園「いえいえ、そんなことないでしょう。あっ、検索結果がでましたね」チラッ
ポスター「やぁ」
wiki「男達は全員下帯姿、中には全裸も」
西園「」チーン
来ヶ谷「だからやめておけと言ったのに……」
どんな祭りか知らんがなんとなく想像できた
西園「う、美しくないです……」
来ヶ谷「だから言ったじゃないか……さあ、二人で恭介氏たちを止めに…」
西園「いえ……これは違います……」
来ヶ谷「?」
西園「私は今までBLに美しさを求めてきました……でもそんな物は虚構!多少むさ苦しくても、むしろそっちの方がリアリティに富んでいるのではないか……!と思います」
西園「無論、美しい方が好みですが……新たな境地を開拓するため、この西園美魚がこっそりと見届け人になろうかと」
来ヶ谷(これは言っても聞かないな……仕方ない、理樹君のため、私も行こう)
来ヶ谷「と、言う経緯だぞ?くれぐれも、勘違いのないように」
西園「勿論わかってますよ」
西園「ちなみにこの祭り、結構そっち系の方々から人気が高いみたいですね」
来ヶ谷「あぁ……大体想像つくよ」
西園「真冬の氷点下の中、褌一丁の男性達が駆け回る……物凄い祭りですね」
来ヶ谷(いざとなっとら謙吾氏を取り押さえる準備をしなくてはな……)
西園「それにしても……祭りの参加者は屈強な男性揃い、直枝さんが押しつぶされないか心配ですね」
ガヤガヤ
真人「ところでよぉー、理樹が危なくなったらどうするんだ?謙吾。この祭は意外と大変だぞ?」
謙吾「大丈夫だ!!俺は理樹の近くにいるからな!俺が居れば理樹は安全!!」
理樹「さすが謙吾!是非よろしくね!」
……
来ヶ谷(やっぱり警備が必要だな)
そして夜に到着黒石村
え、えぇーーー!!??
理樹「な、なにこれ!?褌!?まさかこれ一丁で……!!」
謙吾「ん?何か問題か?ちなみに俺の肉体を見ろ!理樹!!」
ムッキーン
真人「いーや!俺の筋肉の方が優れてる!!」ムッキーン!
西園「あ、あぁ……遂にこの瞬間が……!」
来ヶ谷「こら、抑えろ西園氏!!もうちょっとだけ我慢しろ!!」
新たな世界の扉を開けちまったか……
理樹「さ、寒い……」ガタガタ
恭介「気温は氷点下、こういう時こそ暑苦しくありたいものだな!!」
理樹「まるで意味が分からないよ!?」
他の男たち「おおおおおお!!!!」
西園「む、むさいです!!流石にこれは……」
来ヶ谷「私も想像の範囲外だ。まさかここまで漢臭いとは……」
謙吾「凄い………漢達はみな逞しい腕、胸毛、そして顎髭……最高だ……」
理樹(うえぇ……この中に僕もこんな格好で入っていくのか……)
謙吾「っておお!!宮司が蘇民袋を切ったぞ!!そして投げた!!!」
うおおおおおおおお!!!!!
恭介「よし!お前らぁ!!突撃だーー!!!!」
理樹「ま、待ってよぉーー!??」
西園「あ、あぁ……直枝さんがむさ苦しい漢達に揉まれて消えました……」
来ヶ谷「押しつぶされたな……」
謙吾「うおおおお!!!!」ギュゥギュウ
真人「一番は俺だああああ!!!」ギュゥギュウ
恭介「おっしゃああああ!!!!勝つのは俺だぜぇぇ!!!!」
西園「あの人たちは例外ですね」
来ヶ谷「あの男たちは馬鹿だからな」
理樹「ひぃぃぃぃ!!!キツイし汗臭いいいい!!!!」
理樹「」ガクッ
西園「ご愁傷様です……直枝さん」
来ヶ谷「仕方ない、相手が悪すぎたな……」
理樹「」チーン
結果、謙吾が蘇民袋を勝ち取った。どうやら袋を取った以外にも楽しいことがあったのか、帰りの間ずっとご機嫌だった。ちなみに理樹と真人は……
理樹「」ボーーーー
真人「おぉ……あの逞しい身体つきが忘れられねぇぜ……俺もああなりてぇなぁ……」
恭介「おい、こいつらはどうなってるんだ……」
謙吾「どうやら二人とも強い衝撃をうけたらしいな、だが安心しろ!!俺も初めて祭りに行った時は衝撃でしばらく口がきけなかったレベルだ」
来ヶ谷「筋肉はともかく少年は絶対そんな訳じゃないだろう……」
西園「祭りが終わった後の直枝さんは大変でしたね……あれだけ見たらレ〇プされて捨てられた人ですよ」
来ヶ谷「はっはっは、まぁ帰ったら私がどうにかしよう」
西園(本当にどうにかなっちゃうのが恐ろしいところですね……)
ちなみに西園さんは帰ったのち、某淫夢を見て、さらに拗らせた
短いですけどおしまいです!たまたま蘇民祭の話を知ったので勢いで書きました。それではまた
理樹ェ…
男性恐怖症になって女子と一緒に理樹子として生きる決意をした理樹を戻そうとする恭介たちと全力で阻止する来ヶ谷さんの話ください
おつ
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