・ことほのうみ≪徹夜で大富豪(大貧民ですっ!)≫(61)



 穂乃果「今日の練習も疲れたー!」ノビーッ

 ことり「お疲れさま、穂乃果ちゃん」

 穂乃果「明日の練習は午後からだし、ゆっくり寝られるぞー!」

 海未「穂乃果は朝からの練習でもゆっくり寝てるじゃないですか」

 穂乃果「むーっ、そんなことないもん!」プクー

 海未「今朝も遅刻しかけた人が何を言っているのですか」

 穂乃果「うぐっ・・・・・・」

 ことり「れ、練習キツいもんね?」アハハ


 海未「それに穂乃果? 宿題はいつやるのですか?」

 穂乃果「しゅくだい・・・・・・?」

 海未「・・・・・・はぁ・・・・・・」

 ことり「あははは・・・・・・」

 海未「穂乃果、それにことり。今日は家に泊まりに来て下さい」

 穂乃果「え、いいの!?」

 海未「はい。そして今夜宿題をやりましょう」

 穂乃果「えー・・・・・・それはやだ」

 海未「あなたに拒否権はありません! ことりもそれでよろしいですか?」

 ことり「うんっ、大丈夫だよ」


 穂乃果「宿題なら今日か明日の夜やるよー」

 海未「信用できません。このあと家に帰って、夕ご飯を食べてお風呂に入ったらすぐに寝てしまうでしょう。明日の夜だって練習で疲れて宿題をやる気力なんて残っているはずありません」

 穂乃果「ううっ、幼馴染が厳しい・・・・・・」

 ことり「穂乃果ちゃん、ファイトだよっ」

 穂乃果「それ穂乃果のファイトだよ!?」

 海未「では一旦帰宅し、それから私の家に来て下さい」

 ことり「はーい♪」

 穂乃果「はぁーい・・・・・・」





 穂乃果「終わったぁー・・・・・・」グデー

 海未「やれば出来るじゃないですか」

 穂乃果「何度か意識が飛びかけたけどね」

 ことり「そんな穂乃果ちゃんに、焼いてあったクッキー持ってきましたぁ♪」

 穂乃果「わーい!」

 海未「ことり、いつもすみません」

 ことり「気にしないで? お菓子作るの好きだし、穂乃果ちゃんたちが美味しそうに食べてくれるから楽しいんだ♪」

 穂乃果「ことりちゃんさっすがー! 好き好き好きーっ!」モッギュー!

 ことり「えへへ、苦しいよ穂乃果ちゃん♪」


 海未「では私はお茶を入れてきますね」

 ことり「あ、ごめんね海未ちゃん」

 海未「いえ、お気になさらず。ことりと穂乃果は寛いでいて下さい」

 穂乃果「えっへへー♪ 疲れた身体には甘いものだよね! ことりちゃん分かってるぅ!」ニコニコ

 ことり「明日の午前中は休みだし、このあとたくさん遊べるね?」

 穂乃果「うんっ! なにしよっかなー? どうしよっかなー?」ルンルン♪

 海未「宿題が終わった途端に元気になりましたね」

 ことり「あ、おかえり海未ちゃん」

 海未「お待たせしました。どうぞ、お茶です」


 穂乃果「海未ちゃんありがとー! よぉし、食べよ食べよー!」

 海未「もしかして待っていてくれたのですか? 先に食べていてもよかったのに」

 ことり「そういうわけにもいかないよ。やっぱりみんなで食べた方が美味しいし」

 海未「ことりは優しいですね」フフッ

 穂乃果「ほほかはー?」モグモグ

 海未「はいはい、穂乃果も優しいですよ」

 穂乃果「むー、対応がぞんざいだ」

 ことり「あははっ。あ、そうだ海未ちゃん。明日の練習が終わったあと、ちょっと付き合ってもらっていい?」

 海未「はい、大丈夫ですよ。なにかあるんですか?」

 ことり「次の衣装を仮縫いしたから、サイズチェックも兼ねて試着してほしくて」


 海未「そういうことなら分かりました」

 穂乃果「それより何して遊ぶ!? トランプ!? ウノ!? 花札!? 人生ゲーム!? カルタ!? ベーゴマ!?」

 ことり「なんかお正月遊びみたいになってるけど・・・・・・」

 海未「家に人生ゲームなんてありませんよ。花札なら探せばあるかもしれませんが。因みにトランプならここにあります」

 穂乃果「ならまずは大富豪からいってみよーっ!!」

 海未「いえ、大貧民です」

 穂乃果「大富豪だよーっ。大富豪の方が、お金持ちーって感じがしていいじゃん!」

 海未「いえ、大貧民です!」

 穂乃果「大富豪!!」

 海未「大貧民です!!」

 ことり「どっちでもいいような・・・・・・」

 ほのうみ「「よくない!!」」

 ことり「ぴっ!?」ビクッ


 海未「仕方ありません。ここは間を取って平民ということで手を打ちましょう」

 穂乃果「むー、仕方ないなー」

 ことり(このやり取り、必ずやならいと始められないのかな・・・・・・?)

 海未「では三人なのでいつも通り"大富豪"、"平民"、"大貧民"ということで」

 穂乃果「うん、いーよ。ルールは革命(※1)と8切り(※2)とイレブンバック(※3)とスペ3(※4)でいいよね?」


 ※1:同じ数字のカードを四枚以上出したとき、カードの強さが逆転すること

 ※2:8が出たら場札を流すこと

 ※3:Jが出たら場札が流されるまでカードの強さが一時的に革命が起きた時と同じ状態になること

 ※4:ジョーカーが単体で出されたとき、唯一対抗できるカードのこと。スペードの3



 ことり「うん。2とジョーカー上がりが禁止なんだよね?」

 海未「その通りです。革命時には3上がり禁止になります。それから8やJなどの役上がりも禁止です」

 穂乃果「いよーっし! バンバン勝ちまくるぞーっ!」

 海未「そうはさせません。大富豪の座は譲りませんよ」

 ことり「海未ちゃん、頭使うゲームは得意だからね」

 海未「では配りますね」チャッチャッチャッ

 穂乃果「おっ、これは強いよー?(2が三枚もある!)」

 海未「私も強いです(ジョーカーが二枚ある上に10が四枚。すぐに革命できますね!)」

 ことり「私は微妙かなぁ(一番強いのがKだし、全然揃ってないよぉ~)」


 穂乃果「じゃあクローバーの3を持ってる穂乃果から始めるよ! まずは4を一枚!」

 海未「では5を」

 ことり「6」

 穂乃果「Q!」

 海未「飛びすぎです! K!」

 ことり「パ、パス・・・・・・」

 穂乃果「おっ? ことりちゃん温存? A!」

 海未「・・・・・・では私もパスで」

 穂乃果「あれあれ~? いいのかなぁ? ことりちゃんもパス?」

 ことり「うん、パスするね(出せるものないし)」


 穂乃果「じゃあまた穂乃果からだね! えい! 5の三枚!」

 海未(10を崩して三枚出すべきか、それともパスか・・・・・・。いえ、ここは贅沢に!)甘いです! ジョーカーを加えたAの三枚!」

 ことり「パ、パスぅ・・・・・・」

 穂乃果「ぅむ? ・・・・・・2の三枚!!」

 海未「なんと!? パ、パスです」

 ことり「私も・・・・・・」

 穂乃果「これはいい調子だね! 次! 6の二枚!!」

 海未「Jの二枚です!」

 ことり「海未ちゃんありがと~。9の二枚」

 穂乃果「むー・・・・・・。パス」

 海未「では7の二枚」

 ことり「3の二枚」

 穂乃果「パス」

 海未「私もパスです」


 ことり「よぉーし、じゃあ4の三枚です!!」

 穂乃果「ここまでまだ誰も8出してないね。パス」

 海未「ぅうむむむ・・・・・・。パスで」

 ことり「あれれ、流れると思ってなかったなぁ。じゃあ7一枚」

 穂乃果「8切り!」

 海未「やっとですか」

 穂乃果「お次は9一枚!」

 海未「(中々革命できませんね・・・・・・)もう一度Jです!」

 ことり「(うーん、スペ3は使いたくないなぁ)8切りで」

 穂乃果「流してきたねー」

 ことり(どうしよっかなぁ)残り手札[K3枚、Q一枚、J一枚、8二枚、スペ3一枚]


 海未(まずいです。本格的に革命ができなくなりそうです)残り手札[ジョーカー一枚、2一枚、10四枚、9一枚、6一枚]

 穂乃果(おっかしいなー。余裕だと思ったんだけどなぁ)残り手札[A一枚、Q二枚、7一枚、3一枚]

 ことり「じゃあJ一枚」

 海未(いきなりイレブンバック!?)

 穂乃果「じゃあ3一枚!!」

 ことり「パス」

 海未「(ジョーカーを使うべき? いえ、まだスペ3が出てません)パスです」

 穂乃果「じゃあねぇ、どっちにしようかなぁ。・・・・・・こっち! Q二枚!」

 海未「!! 来ました! ジョーカーを含めた2の二枚!!」

 ことり「あーん、パスぅ」

 穂乃果「うわ、ジョーカー二枚も持ってたんだ。パス」


 海未「そして! 10四枚の革命!!」

 穂乃果「うげっ!?」

 ことり「あ!?」

 海未「ふっふっふっ。ことり、9以下の四枚はありますか?」

 ことり「んーん、ないからパス」

 穂乃果「穂乃果もパス」←手札二枚の人

 海未「なら6を一枚出して上がりです!」

 穂乃果「海未ちゃん強ーい」

 ことり「えっと、革命状態だから3一枚」

 海未「スペ3を持っていたのはことりでしたか」

 穂乃果「パスだよぉ」

 ことり「じゃあK三枚」

 穂乃果「あるわけないよ!?」←手札二枚の人


 ことり「次は8の二枚」

 穂乃果「8切りじゃん!」

 ことり「最後がQを一枚で上がり♪」

 海未「おめでとうございます」

 穂乃果「うわーっ、負けたーっ!」

 海未「穂乃果、何故Qを三枚持っていてバラしてしまったのですか?」

 穂乃果「2の三枚に気を取られて気付かなかったんだよーっ」

 海未「バカですか」

 穂乃果「直球すぎない!?」

 ことり「どうする? もう一回やる?」

 穂乃果「勿論! 穂乃果が大貧民で、ことりちゃんが平民。海未ちゃんが大富豪だね!」


 海未「では配りましょう」チャッチャッチャッ

 ことり「あ、強い♪(ジョーカーが一枚と2が三枚にAが四枚! すごぉい♪)」

 穂乃果「・・・・・・あー・・・・・・」

 海未「穂乃果? 二枚交換しますよ?」スッ

 穂乃果「えっと、怒らないでね海未ちゃん」スッ

 海未「はい? ってなんですかコレ!? KとQじゃないですか! ホントにコレが一番強いんですか!?」

 穂乃果「ホントだよ! っていうか言わないでよ!? ことりちゃんにバレちゃうじゃん!」

 海未「また見逃しているのではないですか!?」

 穂乃果「大丈夫だよ!」

 ことり「け、けんかはダメだよぉ~」

 海未「しょうがありません。これで我慢しましょう」

 穂乃果「むぅ! 大貧民の穂乃果からね! 5を一枚!」

 海未「・・・・・・・・・・・・パスで」

 ことほの「「パス!?」」


 穂乃果「一体どんな手札してんのさ海未ちゃん!」

 ことり「二枚、三枚ばっかりなんじゃ・・・・・・?」

 海未「様子見ですよ! 様子見! 次はことりです!」

 ことり「じゃあ10」

 穂乃果「・・・・・・パス」

 ことり「穂乃果ちゃんも!?」

 海未「穂乃果の場合は純粋に出せるカードがないだけでは?」

 穂乃果「失礼だよ海未ちゃん! 一応まだ出せるもん!」

 海未「私もパスですので、ことりどうぞ」

 穂乃果「無視!?」

 ことり「うぅ、二人の手札が怖いよぉ。5を三枚」

 穂乃果「・・・・・・パス」

 海未「どんだけ弱い手札なんですか」


 穂乃果「三枚のパスは普通でしょ!?」

 ことり「まぁまぁ二人とも」

 海未「では私は6を三枚」

 ことり「7を三枚」

 穂乃果「・・・・・・パス」

 海未「ふむ・・・・・・。Kを三枚」

 ことり「うわ、すごい。パス」

 穂乃果「パスだよ」

 海未「分かってますので言わなくていいです」

 穂乃果「流石にひどくない!?」

 海未「では10を二枚」

 穂乃果「また無視!? うぅ~っ! ぜっったい勝ってやるぅ!!」ムキーッ

 ことり「な、仲良くね? 仲良く。えっと、2を二枚」

 海未「(私が2を一枚しか持っていないのでことりは三枚。それを崩してきたということは・・・・・・?)パスです」


 ことり「穂乃果ちゃんもいい?」

 穂乃果「うん、大丈夫だよことりちゃん。誰かさんと違ってことりちゃんは優しいなぁー」チラッ

 海未(ジョーカーも私は一枚。つまりことりも一枚持っていて、Aは間違いなくことりが四枚持っています。もしや革命を狙っているのですか・・・・・・?)ウムム

 ことり(あ、聞いてない)

 穂乃果「むーっ!!」ブンブンッ

 ことり「お、落ち着いてね穂乃果ちゃん。えっと、Kを一枚」

 穂乃果「パスだよぉ」グスッ

 ことり「ご、ごめんね?」

 穂乃果「穂乃果まだ最初の一枚しか出してない・・・・・・」メソメソ

 海未(ここで手順を誤れば負けますね)残り手札[ジョーカー一枚、2一枚、8二枚、3四枚]

 海未「いきますっ! ジョーカーです!」

 ことり「パ、パス」

 穂乃果「・・・・・・・・・・・・」

 海未「穂乃果は?」

 穂乃果「さっき言わなくていいって言ったじゃん!」


 海未「そういえばそうでした」

 穂乃果(今度の衣装は海未ちゃんのスカートだけ短くするよう、ことりちゃんに頼もう)

 海未「ではここで! 3四枚の革命です!!」

 ことり「こ、ここで!?」

 海未「革命状態では3が一番強いので、出せるカードはありません。次は8を二枚出して流します。最後に2を一枚で上がりです!」

 ことり「つ、強ぉい・・・・・・」

 穂乃果(胸元の露出度も上げてもらおう)

 ことり「じゃあ次は私だから・・・・・・。ジョーカーで」

 穂乃果「ことりちゃんも穂乃果のこといじめる・・・・・・」グシグシ

 海未「勝負の世界は非情なんです」

 ことり「ごめんね穂乃果ちゃん! Aを四枚で革命戻して、2を一枚出して流して、4二枚で上がりです!」

 穂乃果「うわーっ!?」


 海未「お見事ですことり。順位は変わりませんね。まだやりますか?」

 穂乃果「なんかその余裕ムカつく!! やるよ! ぜったい都落ちさせてやるもん!!」

 海未「分かりました。では配りましょう」チャッチャッチャッ

 穂乃果「いいの~、こい~こい~」ンムムム

 ことり「ん、ん~? 微妙だなぁ(2とAが一枚ずつ。8切りは一枚。辛うじてスペ3があるくらいかぁ)」

 穂乃果「いよっし! 強いのきた!(ジョーカーが二枚!)」

 海未「では穂乃果、二枚交換です」スッ

 穂乃果「あっ、そっか。・・・・・・えー、渡したくないなぁ」

 海未「ルールですよ。守ってください」

 穂乃果「はぁい(ああ、ジョーカーが・・・・・・)」スッ

 海未「おや、これは中々な・・・・・・(しかし、2が一枚でAはなしですか。下手すると穂乃果の手札の方が強いかも知れませんね)」

 穂乃果「じゃあまた大貧民の穂乃果からね。んーと、6一枚」

 海未「ではJを一枚」


 ことり「イレブンバックかぁ。7一枚」

 穂乃果「んん~っ! ・・・・・・パス!」

 海未「(複数枚が揃っているのでしょうか。今回の穂乃果は手強そうです)3一枚です」

 ことり「パス」

 穂乃果「パス!」

 海未「では9を二枚」

 ことり「ん~・・・・・・、どうしよっかなぁ?(Kが二枚あるけど、ここで出すのは早計かな?)」

 海未「今回は手札の強さが拮抗していそうですね」

 穂乃果「落とすぞ~。海未ちゃんを落とすぞ~」

 ことり「んふふっ、パスします」クスクス

 穂乃果「じゃー穂乃果もパス!(2が二枚あるけど、海未ちゃんがジョーカーを二枚持ってるから対抗されるかもしれないもんね!)」

 海未「おや、お二人とも様子見ですか。では・・・・・・7を三枚」


 ことり「ぅん、パス(出せるのがないっ)」

 穂乃果「(ここは出そう!)Jを三枚だよっ!」

 海未「む、パスです」

 ことり「穂乃果ちゃんありがと♪ 6を三枚」

 穂乃果「ぐあー! パス!」

 海未「(う~ん、ジョーカーと4二枚を合わせて出すべき? いや、どちらかが3を三枚持っている可能性もあります)パスします」

 ことり「んーと、じゃあ4を二枚♪」

 穂乃果「5を二枚!」

 海未「ではQを二枚」

 ことり「Kを二枚♪」

 穂乃果「うむむ、パス!」

 海未「(ここは勝負所!)ジョーカーと2を合わせて二枚です!」

 ことり「あーん、パスぅ」

 穂乃果「パスだよ!」

 海未「(博打ですが、いきます!)ジョーカーと10を三枚合わせた革命です!!」


 ことり「ぴっ!?」

 穂乃果「海未ちゃんまたぁ!?」

 海未「(10では革命返しのリスクがありますが・・・・・・)お二人とも、出せますか?」残り手札[K一枚、4二枚]

 ことり「ないよぉ」

 穂乃果「穂乃果も」

 海未「(よし! そして二つ目の博打です! 3は一枚しか出てないので、どちらかが二枚以上持っているはず。なので出すのは――)Kの一枚です!」

 ことり「(あれ? 失速した?)えっと、Qの一枚」

 穂乃果「(海未ちゃんは残り二枚。きっと同じ数字のやつだ。だとすると性格上バラして出す可能性は低い!)8切りだよっ!」残り手札[2二枚、A三枚、K一枚、Q一枚、8二枚、3二枚]

 海未(どちらかが5以下の二枚を出してくれれば私の勝ち。二人の手札はまだ多い。分はあります!)

 穂乃果「次はKを一枚!」

 海未「(一枚・・・・・・いえ、我慢です)パスです」

 ことり「じゃあ10を一枚」残り手札[2一枚、A一枚、9二枚、8一枚、5二枚、3一枚]

 穂乃果「(狙い通り! あの海未ちゃんがこの状況で弱いカードを残してるはずないもんね!)もう一回8切り!」

 ことり(そっか。海未ちゃんが8を持ってたら切って上がるはずだから、もう一枚の8も穂乃果ちゃんが持ってるんだ)


 穂乃果「次はQの一枚だよ!」

 海未「(まさか穂乃果、気付いているのですか? ・・・・・・もう一度だけ様子を見ましょう)パスです」

 ことり「(・・・・・・海未ちゃん何か待ってる。多分二枚組。そして穂乃果ちゃんはそれに気付いてる)じゃあ8で切るね」

 穂乃果(!? ことりちゃん分かってるよね? 一枚か三枚だよ!?)

 海未「・・・・・・・・・・・・」

 ことり「はい、Aの一枚」

 穂乃果「!! 8切り!」

 海未(もう確定ですね。穂乃果は、いえことりにも気付かれています。ならば・・・・・・)

 穂乃果「じゃあ穂乃果はAの三枚だよっ」

 海未「・・・・・・パスです」

 ことり「私もパス♪」

 穂乃果「ふっふっふっ! 海未ちゃん! 穂乃果の勝ちだよっ! はい! 3の二枚!!」


 海未「パス、です」

 ことり「私も♪」

 穂乃果「最後は2の二枚で上がり!」

 海未「ま、負けました・・・・・・」ガクッ

 ことり「わーっ♪ 穂乃果ちゃんおめでとー♪」パチパチパチッ

 穂乃果「これで海未ちゃんは都落ち確定だから、ことりちゃんが自動的に平民だね!」

 ことり「うん!」

 海未「気付いていたのですか? 穂乃果。私が二枚を待っていると」

 穂乃果「うん! だから一枚とか三枚を出したんだぁ」

 海未「そうでしたか。バラで出すべきでしたでしょうか」

 ことり「うん、多分そしたら海未ちゃんが勝ってたんじゃないかな」

 穂乃果「じゃーことりちゃん! 罰ゲームで次の海未ちゃんの衣装は露出度マシマシで!」

 海未「はあ!? なんですかそれ初耳ですよ!? そんなの認められるわけ――」

 ことり「うん♪」

 海未「ことり!?」


 穂乃果「それが嫌なら穂乃果を都落ちさせてみなよー?」クスクス

 海未「なっ・・・・・・。・・・・・・ふっ、ふふっ・・・・・・。いいでしょう! ならもし穂乃果が負けたら明日一日、語尾に"ワン"を付けてもらいます!!」

 穂乃果「なにそれ!? 穂乃果は犬じゃないよ!」

 海未「ことり! 協力してください!!」

 穂乃果「そんなコトにことりちゃんが協力するわけ――」

 ことり「頑張ろうね! 海未ちゃん!!」

 穂乃果「ことりちゃん!?」

 海未「おや? まさか自信がないのですか?」ニヤニヤ

 穂乃果「ッ! や、やるよ! ぜっったい負けないもん!!」

 ことり(負けフラグ立ちましたー♪)ニコニコ

 海未「では配りますよ!」

 穂乃果「どんとこい!!」






 絵里「――で? 朝方までトランプをしてそのまま寝落ちしちゃって、三人仲良く寝坊したわけね?」ギロッ

 ことほのうみ「「「申し訳ございませんでした!!」」」ドゲザ!!



 終わり




 おまけ(というか蛇足)


 穂乃果「やーっとお昼だーっ! 長かったワン!」グデー

 ことり「いつにも増して厳しかったね、絵里ちゃん。午後も練習あるのに、既にくたくたやんなぁ」

 海未(ことりヘアー)「遅刻した我々が悪いのです。甘んじて受けましょう」

 凛「それにしても今朝の絵里ちゃんは顔が怖かったにゃ・・・・・・。冷酷生徒会長のときの目をしてたよ・・・・・・」

 絵里「だ、だって笑顔で許すって言うのもなんか違うし・・・・・・。ご、ごめんなさい」シュン

 穂乃果「え、絵里ちゃんは悪くないよ! 穂乃果たちが遅刻したのがいけないんだし!」

 海未(ことりヘアー)「そうですよ、絵里。なぁなぁにならず、しっかり叱ってくれる存在というのは有難いものです」

 ことり「絵里ちゃんがホントはとっても優しいってことを、ことり達はちゃーんと知ってるんよ♪」


 穂乃果「ただ、午後の練習はもう少し緩めにお願いしますワン・・・・・・」

 にこ「というか、ずっと気になってたんだけど穂乃果のその語尾はなに?」

 穂乃果「ば、罰ゲームで語尾に"ワン"を付けることになったんだワン」//////

 希「ことりちゃんの喋り方も?」

 ことり「そ、そうなんよ」//////

 真姫「海未の髪型も罰ゲーム? ことりと同じ髪型」

 海未(ことりヘアー)「はい・・・・・・」

 花陽「なんか意外。海未ちゃんトランプとか強そうなのに(ばば抜き以外)」

 凛「うんうん! 頭使うゲームとか得意そうだよね!(ばば抜き以外)」 

 絵里「ねぇ、大富豪ってどんなゲームなの?」

 穂乃果「えー!? 絵里ちゃん知らないの!? ワン!」

 絵里「え、ええ・・・・・・」


 海未(ことりヘアー)「穂乃果。語尾に"ワン"を付けるんですよ。単体で言っても意味ないです」

 穂乃果「もー! 海未ちゃんは細かいワン! ワンワン!」

 にこ(気に入ってんのかしら)

 希「午前中の練習ハードやったし、お昼休憩長めにして大富豪やってみーひん?」

 にこ「どこにトランプがあんのよ」

 希「ふっふっふっ、舐めてもらっちゃあ困るでにこっち。タロットカードとトランプを常備してるのが、のぞみんなんや!」

 にこ「いや知らないけど」

 真姫「やるんならさっさとやらない?」カミノケクルクル

 凛「真姫ちゃんもしかして楽しみなのー?」クスクス

 真姫「んなわけないでしょ! 早く練習を再開したいだけよ!」グニーッ

 凛「まひひゃん、いひゃいにゃーっ!」

 花陽「まぁまぁ真姫ちゃん。落ち着いて、ね?」


 絵里「なるほど、わざと出さずに様子を見ることもあるのね?」

 ことり「そうなんよ♪ 絵里ちゃんは頭がいいから飲み込み早いなぁ」

 穂乃果「じゃあ早速やってみよー!! ワン!」

 希「ほな、配るでー」チャッチャッチャッ

 穂乃果「うわ、少なっ! 六枚しかないワン(2が一枚と絵柄はKが一枚かぁ。九人もいるし、いい方かな? あ、スペ3)」

 ことり「あ、そういえばルールの確認をせなアカンね」

 にこ「ことりたちは普段どんな感じなの?」

 海未(ことりヘアー)「革命と8切りとイレブンバックとスペ3です。2とジョーカー上がりが禁止で革命時には3上がり禁止になります。それから8やJなどの役上がりも禁止にしてますね」

 にこ「その辺は一緒ね。階段は取り入れてないの?」

 海未(ことりヘアー)「書き手の人がバカなのでマークまで考慮しようとすると処理がおっつかなくなってスパークするので取り入れてません」

 にこ「そ、そう・・・・・・(メタいわね)」


 凛「9リバースはないの?」

 穂乃果「なにそれ?」

 花陽「9を出すと枚数に関係なくターンの順番が逆になる。っていうローカルルールだよ」

 希「んー、訳分かんなくなりそうやから却下やね」

 真姫「そうね、別になくても困りそうにないし」

 凛「じゃあじゃあ、10捨ては!?」

 ことり「それは?」

 花陽「10を出した枚数だけ場に捨てることができるやつだよ」

 海未(ことりヘアー)「手札の少ない状態でやるとすぐに終わってしまいそうですね」

 絵里「却下ね」

 凛「ならなら、7渡しは!?」

 にこ「それはなによ」

 花陽「7を出した枚数だけ次のプレイヤーに不要なカードを渡すことができるっていうの」

 穂乃果「なんか、ギスギスした感じになりそうな予感が・・・・・・」

 真姫「却下」


 凛「それならそれなら、5飛びは!?」

 希「凛ちゃんローカルルールいくつ採用しとるん?」

 花陽「因みに、5を出すと次のプレイヤーの順番を飛ばすことができるっていうルールだよ」

 絵里「あの、できれば細かいルールは少ない方が助かるんだけど」

 ことり「てことで、却下やん♪」

 凛「うぅ、ことごとく却下されたにゃ・・・・・・」

 花陽「よしよし」ナデナデ

 穂乃果「というわけで、クローバーの3を持ってる人からだよ!」

 海未(ことりヘアー)「穂乃果、さっきから語尾を忘れてますよ」

 穂乃果「ワン!」

 海未(ことりヘアー)「よくできました」ナデナデ

 穂乃果「くぅ~ん」スリスリ

 絵里「あれなんてプレイ?」

 にこ「ほのワンワンでいいんじゃない?」


 希「ちゅーか、クローバーの3なん? ウチはダイヤの3なんやけど」

 凛「凛たちはハートの3だよ」

 真姫「ならスペードの3でいいじゃない」

 ことり「スペ3の存在を知らせるのはちょっと・・・・・・」

 にこ「クローバーの3でいいじゃない。早く始めましょ」

 ことり「はい、ことりがクローバーの3を持ってます♪ じゃなくて、持ってるやん♪」

 海未(ことりヘアー)「ではことりから時計回りですね」


 順番:ことり→穂乃果→海未(ことりヘアー)→希→にこ→絵里→真姫→凛→花陽



 ことり「では、7一枚やん♪」

 絵里「あれ、3からじゃないのね」

 にこ「イレブンバックがあるからよ」

 絵里「あぁ、なるほど」

 穂乃果「じゃあ9一枚だワン!」

 海未(ことりヘアー)「では10を一枚」

 希「ほな、Qを一枚」

 にこ「・・・・・・パス」

 真姫「なに? 出せないの?」

 にこ「様子見よ」

 絵里「次は私ね。じゃあKを一枚」

 真姫「・・・・・・パス」


 にこ「なに? 様子見?」

 真姫「そ、そうよ! 様子見よ! 悪い!? 別に出せないわけじゃないんだからねっ!」

 にこ(出せないのね)

 花陽(出せないんだろうなぁ)

 凛「凛もパスだよ!」

 花陽「えっと、じゃあ2を一枚」

 ことり「うーん、パスやん?」

 穂乃果「(ジョーカー持ってないしなぁ)パスだワン」

 海未(ことりヘアー)「・・・・・・パスです」

 希「(さて、ウチはジョーカーを持ってるわけやけど、スペ3がまだ出とらんからここは当然)パスや」

 にこ「にこもパス」

 絵里「私もパスよ」

 真姫「わ、私は出せるかもしれないけど~? でもパスしとこうかしらぁ?」

 穂乃果(真姫ちゃんって勝負事苦手だったんだ・・・・・・)


 凛「凛もパスだよ!」

 花陽「じゃあ4を一枚です」

 ことり「10を一枚やん?」

 穂乃果「う~・・・・・・・・・・・・出す! Kを一枚だよっ! ワン!」

 海未(ことりヘアー)(出すか様子を見るかで迷いましたね。この人数と手札です。さほど強いカードでなければ出してしまうのが賢明でしょう。しかし――)

 海未(ことりヘアー)残り手札[A一枚、Q一枚、6一枚、5一枚、4一枚]

 海未(ことりヘアー)「(手札最強のAをここで出してしまっていいのでしょうか・・・・・・。いえ、この人数です。同じ数字を複数枚持っている人は少ないはず。ならばまだ上がりには遠い・・・・・・)パスです」

 希「んー、Aを一枚や」

 にこ「(穂乃果はKを端ではないところから、希もAを端から二番目から出したということはそれぞれまだ強いカードを持っているということ・・・・・・。厄介ね)パスよ」

 絵里「(Kに対し、海未がパス。希がAを出し、にこがパス・・・・・・。海未とにこが様子を見てのパスなのか、出せないが故のパスなのか判別は無理そうね。なるほど、中々奥深いゲームじゃない♪)私もパスよ」

 真姫「(絵里ってば凄い笑ってるけど、ちゃんとゲームの趣旨とか理解できてるのかしら?)パス」


 凛「みんなパスばっかだにゃー。凛もパース♪」

 花陽「(凛ちゃんは結構切り札を残しておくタイプだから、2とかジョーカーを持ってる可能性は高いなぁ)パスです」

 ことり「(・・・・・・・・・・・・)・・・・・・2を一枚です」

 穂乃果「(ことりちゃん、衣装を考えてるときみたいな顔になった。関西弁忘れてるし、頭の中すっごい回転させてたんだろうなぁ)パスだワン」

 海未(ことりヘアー)「(ことり、なにか仕掛ける気ですね)パスです」

 希「(・・・・・・スペ3がなぁ)パスやん」

 にこ「・・・・・・パス」

 絵里「パスよ」

 真姫「パスね」

 凛「パスだよ!」

 花陽「パスです」

 ことり「(そしてここで!)3の二枚です!」


 穂乃果「(なるほど、そういうことなんだね)パス」

 海未(ことりヘアー)「(同じ数字を持っている人が自分以外にいない可能性に賭けたのですか)パスです」

 希「(でも甘いやん?)ジョーカーと4の二枚出しや」

 ことり「ああ!?」

 にこ「(ジョーカーは単体で出すだけが使い方じゃないわ)パスよ」

 絵里「(パスね)ハラショー」

 希(そしてこのまま流れてくれれば、8切りからの上がりや!)

 真姫「・・・・・・Jの二枚」

 希「な、なんやってー!?」

 凛「イレブンバックかー。でも出せないにゃ」

 花陽「花陽もです」

 ことり「今3が欲しいよぉ・・・・・・」←手札1枚の人

 穂乃果「穂乃果もパスだワン」

 海未(ことりヘアー)「(まさか真姫も持っていたとは)パスです」

 希「(け、計算外や・・・・・・)パスやん・・・・・・」


 にこ「(まぁでも真姫ちゃんはあと四枚も持ってるから、上がりはないわね)パスよ」

 絵里「(私もパス)ハラショー」

 真姫「絵里がさっきからハラショーしか言ってないんだけど・・・・・・。5の一枚」

 凛「やっと出せるにゃー。6を一枚!」

 花陽「(7を一枚・・・・・・)えっと・・・・・・あ、やっぱりこっちに。Qを一枚」

 ことり「んふふ♪ Kを一枚やん?」

 穂乃果「あ、ことりちゃんが上がっちゃった!?」

 海未(ことりヘアー)「Kを残していたのですか。お見事です」

 ことり「そんなことないや~ん//////」テレテレ

 ほのうみ(ことりヘアー)((照れてることり(ちゃん)可愛い(です)))


 にこ「花陽、さっき少しでもことりの上がりを阻止するために強いカードに変えたわね?」

 花陽「うん、結局意味なかったけどね?」

 にこ「そんなことないわよ(侮れないわね、花陽)」

 希「次は穂乃果ちゃんやけど、出せる?」

 穂乃果「ああ、穂乃果か! えっと・・・・・・パス!」

 海未(ことりヘアー)「語尾」

 穂乃果「ワン!」

 海未(ことりヘアー)「・・・・・・・・・・・・」ナデナデ

 穂乃果「くぅ~ん」スリスリ

 絵里「海未と穂乃果って日常的にああいうプレイしてるのかしら?」ポソポソ

 にこ「知らないし興味ないわ」


 海未(ことりヘアー)「次は私ですね。えぇと、パスします」

 希「う~ん、パスやねぇ(あかん、計画が狂った。誰かJ出して)」

 にこ「にこもパス(マズイわ、まだ一枚も出してない・・・・・・)」

 絵里「(ここは出しとこうかしら)Aを一枚」

 真姫「パスよ」

 凛「パッスだにゃ!」

 花陽「パスです」

 穂乃果「パスだよぉ・・・・・・ワン」

 海未(ことりヘアー)「パスします」

 希「パスやぁ」

 にこ「パス」


 絵里「じゃあじゃあ、5を一枚よ!」

 にこ「テンション高くない?」

 絵里「やっと一番目に出せるんだもの! どれを出してもいいのは楽しいわね!」

 にこ「そう、よかったわね」

 真姫「6を一枚よ」

 凛「J一枚だにゃ!」

 希(きた! お願いウチのとこまで8以下にはならんといて!!)

 花陽「7一枚です」

 希(あああああああああっっっ!!!!)

 にこ(希が百面相してる・・・・・・)


 穂乃果「4一枚だワン!」

 海未(ことりヘアー)「パスです」

 希「パスぅ・・・・・・」シクシク

 にこ「(一応撫でとこうかしら)パス」ナデナデ

 希「にこっちぃ・・・・・・」ギュッ

 絵里「(きた! 上がりパターン!)3を一枚よ!」

 真姫「パス」

 凛「パスにゃ」

 花陽「パスです」

 穂乃果「パスワン」

 海未(ことりヘアー)「パスです。・・・・・・パスワンってなんですか」

 希「にこっち」

 にこ「希、ちゃんとパスって言いなさい。にこもパス」


 絵里「じゃあじゃあ! 8で流して、2で上がりよ!」

 穂乃果「・・・・・・え?」

 海未(ことりヘアー)「えっと、絵里・・・・・・?」

 絵里「ん? どうしたの? これで私は富豪よね?」ニコニコ

 にこ「いや、大貧民よ」

 絵里「ええ!? どうして!?」

 花陽「えっとぉ、2やジョーカーで上がるのは禁止で・・・・・・」

 ことり「絵里ちゃん、ことりが説明したのにぃ~」

 絵里「あっ・・・・・・」

 希「忘れてたん?」

 絵里「ええ、すっかり・・・・・・」

 真姫「まぁ初めてなんだし、しょうがないんじゃない?」


 凛「絵里ちゃんって意外と抜けてるよねー」

 絵里「うぅ・・・・・・」ショボン

 まきぱな「「・・・・・・・・・・・・」」ペシッドンッ

 凛「(痛っ!?)ふ、普段しっかりしてるから余計そう見えるんだにゃ!?」

 花陽「そうです! いつも賢い絵里ちゃんだから目立っちゃうだけです!」

 真姫「少しくらい可愛げがある方がいいんじゃないの」カミノケクルクル

 絵里「あ、ありがとぉ・・・・・・」ジーン

 凛「二人とも痛いよ!?」ポショポショ

 真姫「凛が余計なこと言うからでしょ」ツーン

 花陽「ご、ごめんね凛ちゃん」ヒソヒソ

 真姫「じゃあ私から続きね。って言ってもパスなんだけど」

 凛「・・・・・凛もパスにゃ」

 花陽「パスです」


 穂乃果「っていうか、これジョーカーしか出せないよね(スペ3あるから出して欲しいんだけど)」

 海未(ことりヘアー)「そうですね。パスです」

 希「ウチもパスやん」

 にこ「わたしもパス」

 ことり「ってことは流れて、真姫ちゃんからだね」

 真姫「じゃあ8切りして10一枚で上がり」

 穂乃果「あ、いいなー」

 希「順番に助けられたなぁ」

 絵里「じゃあ真姫が富豪ね?」

 真姫「そうね」カミノケクルクル

 凛「次は凛だよね。K一枚だにゃ!」

 花陽「えっと、パスです(うぅ、もう勝てる気がしないよぉ)」残り手札[10一枚、9一枚]

 穂乃果「(出したいっ! でも出したら多分勝てないから我慢っ!)パスだよっ!」残り手札[2一枚、7一枚、スペ3一枚]

 海未(ことりヘアー)「(2もジョーカーも出切っていません。ここは堪えましょう)パスです」残り手札[A一枚、Q一枚、6一枚、5一枚、4一枚]


 希「ウチもパスや(うーん、参ったなぁ)」残り手札[9一枚、8一枚]

 にこ「・・・・・・パス(にこまだ一枚も出してないんだけど!?)」残り手札[???]

 凛「え? みんないいの? 凛上がっちゃうよ? ジョーカーと8の組み合わせで流して、10一枚だにゃ」

 海未(ことりヘアー)「や、やりますね凛・・・・・・」

 穂乃果(ああ~・・・・・・。スペ3が無駄にぃ・・・・・・)

 真姫「凛は平民ね」

 ことり「貧民になるまで平民さんが続くね」

 にこ「次は花陽だけど・・・・・・」

 花陽「ぱぁ~すぅ・・・・・・」ウルウル

 ことり「かよちゃん元気出して?」ナデナデ

 花陽「うぅ、ダレカタスケテー」


 穂乃果「次は穂乃果だね! パスだよっ!」

 海未(ことりヘアー)「穂乃果は少し落ち着いてください。Q一枚です」

 希「パスや(ウチも泣きたい・・・・・・。誰かもう一回イレブンバックしてくれへんかなぁ)」

 にこ「ぅぐぐぐ・・・・・・パス」

 絵里「あれ? にこまだ一枚も減ってないの?」

 にこ「うるさいわねぇ! みんな出すの大きいのよ!」

 絵里「でもコレなら出せるじゃない」

 にこ「そしたら後で手詰まりになるでしょうが」

 絵里「後のことを考えすぎてチャンス逃すタイプよね、にこって」

 にこ「後先考えず2で上がったあんたに言われたくないんだけど!?」

 希「まぁまぁ。次は花陽ちゃんやけど、出せる?」

 花陽「だせません・・・・・・」ギュウ


 ことり「よしよし」ナデナデ

 凛「あっ、ことりちゃんいいなー! 凛も凛も!」ナデナデ

 真姫「じゃ、じゃあ私も・・・・・・」ナデナデ

 花陽「あうううぅぅうう~・・・・・・?」クシャクシャ

 穂乃果「穂乃果もパスだよ」

 海未(ことりヘアー)「では・・・・・・5を一枚」

 希「!! 海未ちゃんありがとー! 8切りの9一枚であがりやー! やっとやー!」

 にこ「にこもやっと出せる・・・・・・J一枚」

 希「にこっち遅い!」

 にこ「何が!?」

 絵里「次は花陽だけど・・・・・・」

 花陽「出せます! 9一枚です!」

 ことり「よかったね、かよちゃん♪」ナデナデ

 花陽「はい!」


 凛「うぅ、かよちんがことりちゃんに寝取られた・・・・・・」

 真姫「寝取られてはいないでしょ」

 穂乃果「3一枚だよ!」

 海未(ことりヘアー)「スペ3ですか。まぁもう必要ないですしねぇ」

 希「ジョーカーはもうないから流すでー」

 穂乃果「なら2を一枚でジョーカーないから流して、7一枚で上がりだよ!」

 海未(ことりヘアー)「(にこが残り五枚、花陽が一枚ですか・・・・・・。大貧民が絵里で決定しているので、最悪花陽に上がられてもまだ平民・・・・・・。ジリ貧になるよりは)パスですね」

 にこ「じゃあQ一枚」

 花陽「パスです」フニフニ

 ことり「かよちゃぁ~ん、くすぐったいよ~」ニコニコ



 凛「絵里ちゃん絵里ちゃん! 凛の中に湧き上がってきたどす黒い感情をどうにかしてほしいにゃ!」

 絵里「じゃあ私も撫でて上げようかしら。どう?」ナデナデ

 凛「んー、微妙」

 絵里「微妙!?」

 希「凛ちゃんは撫でるよりギュッってしてあげた方が落ち着くんよ」モギュッ

 凛「ふわぁ・・・・・・、安心するにゃぁ・・・・・・」

 絵里「さ、流石リリホワのお母さんと妹・・・・・・。ハラショーだわ」

 希「せめてお姉さんにしてくれへん!?」



 穂乃果「みんな仲良しだねぇ。いいことだねぇ」

 真姫「穂乃果はどっちかに混ざらないの? いつもなら真っ先に飛び込んで行くじゃない」

 穂乃果「今の穂乃果は真姫ちゃんとまったり過ごしてたい気分なのだ」

 真姫「・・・・・・あっそ」///



 海未(ことりヘアー)(わ、私も早く上がってみんなとお喋りしたいです)

 にこ(なんか無性に腹立つわね)

 海未(ことりヘアー)「というか穂乃果にことり。語尾と口調を忘れてますよ」

 穂乃果「あ、すっかり忘れてたワン」

 ことり「せやねぇ~。うっかりしとったさかい堪忍したってな~」

 海未(ことりヘアー)(なんかことりのキャラが崩壊している気がします)

 にこ「次は海未よ。出すの?」

 海未(ことりヘアー)「え、あっ、えっと・・・・・・パスです」

 にこ「じゃあ流してにこからね。んー・・・・・・6一枚」

 花陽「出せます! 10一枚です!」

 ことり「かよちゃん上がれたやん。よかったなぁ」ナデナデ

 花陽「はい!」

 にこうみ((残るは、(海未)(にこ)一人!!))


 海未(ことりヘアー)「(しかし10ですか。Aを出してしまったら残るのは4と6・・・・・・)パス・・・・・・です」

 にこ(海未はパス。三枚とも10以下なら勝ち目もあるけど、慎重な海未がそんな残し方をするとは思えない。恐らく強いのが一枚に弱いの二枚ね。わたしも出せなくはないけど、似たような感じなのよね)残り手札[A一枚、7一枚、5一枚]

 海未(ことりヘアー)(はっ、そうか! 今まで出たカードを照らし合わせていけば、にこの残りカードが何か分かります! 思い出すのです! ジョーカーと2は出尽くしました。その時点で私がAを出しても覆されることはもうありません)

 にこ「(8ってもう全部出たっけ? ああもう分かんない!)パス!」

 海未「では順番的に私ですね(さて、Aは論外として6と4どちらを出すか)」



 希「ちょっと凛ちゃんくすぐったいやーん」

 凛「希ちゃんのお腹、細いのに柔らかーい!」ダキッ

 希「もー、しゃーないなー」ナデナデ

 絵里「あ、じゃあ私も・・・・・・」

 希「あ、えりちはダメ」

 絵里「なんで!?」



 穂乃果「ねぇねぇ真姫ちゃん。影に重さってあるのかな?」

 真姫「いきなり何よ・・・・・・。ないんじゃない?」

 穂乃果「もし重さがあるんだったら、影をなくせば体重も減るかも!?」

 真姫「アホらし・・・・・・。仮にあったとしてもコンマ何グラムの世界でしょうに」

 穂乃果「パンをより多く食べるには、他にどうすれば・・・・・・」ブツブツ



 ことり「う~ん、かよちゃんはもう少し露出が多くてもいいのかな~?」

 花陽「よくないよ!? 花陽なんかの露出を多くするより、絵里ちゃんとか希ちゃんの露出を増やした方がファンのみんなも喜ぶよ!」

 ことり「そうかな~?」

 花陽「あ、ことりちゃんの露出を増やしてもいいじゃない?」

 ことり「ええ!? ことりはいいよぉ~」//////

 花陽「あ、メディア露出の話ですよ♪」

 ことり「誰に言ってるの、かよちゃん?」



 海未「では、4一枚です!」

 にこ(これで海未は残り二枚。手持ちのカード全部出せるけど・・・・・・。順番を間違えたら負けそうね)

 海未(ことりヘアー)(確信はありませんが、にこのカードはA、7、5。5か7が来ればAで流して6で上がり。Aが来たら一旦流れますが、次に出すのが5でも7でもAを出せば終わりです!)

 にこ「じゃあ5を一枚」

 海未(ことりヘアー)「ではAを一枚です」

 にこ「あっ」

 海未(ことりヘアー)「にこ、出せますか?」

 にこ「出せないわよ。にこの負けね」

 絵里「結構いい勝負だったわね」

 にこ「ドベはあんただけどね」

 絵里「希、にこが冷たい・・・・・・」グスッ

 希「しゃーないなー。ほーら、よしよし」ナデナデ

 凛「出た。スクフェスの台詞を使って読み手に脳内再生させるやつ」

 花陽「凛ちゃん、しっ!」


 穂乃果「メタいついでに言うけど、この蛇足いつまで続くの?」

 真姫「着地地点が見つかるまでよ」

 海未(ことりヘアー)「いつ見つかるのでしょうか・・・・・・?」

 にこ「いいから、充分遊んだでしょ。練習再開するわよ」

 ことり「そうやんね。ほな、ぼちぼち」



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