麗奈「おっはよー」
P「おはよう、麗奈」
麗奈「こら、いつも言ってるでしょ? アンタは手下なんだから、レイナサマには『おはようございます』よ!」
P「はいはい、おはようございますレイナサマ」
麗奈「それでよし。さーて、今日も悪事の限りを尽くすわよー」
P「ほどほどにな。ところで」
麗奈「ん?」
P「スカート、短くないか? 今日結構冷えそうだぞ」
麗奈「平気よ、平気。アタシが寒さなんかに負けると思う?」
P「割と」
麗奈「ちょっとは上司を信用しなさいよ!」
P「上司?」
麗奈「部下の反対は上司でしょ。まったく、5年経っても理解できないなんて……っと、それより」
P「どうかしたのか」
麗奈「昨日忘れ物したのよ。確かここの棚の上にあったはず……」ピョンピョン
麗奈「届かない……踏み台使おう」
P「とってあげようか?」
麗奈「いいわよこのくらい。アンタはあくせく働いてなさい」
P「あくせく……はは、りょーかい」
麗奈「よし、これで……んー、背伸びすればなんとか」
P「………」
P(スカート短いせいでパンツ見えそうになってる……)
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麗奈「んー、このっ。あとちょっと」グイグイ
P(見てはダメだと頭ではわかっているのに、目が離せない……)
麗奈「これでどうだっ」
P(も、もう少し……)
麗奈「………」クルリ
P「あ」
麗奈「見てた?」
P「いや、俺はただ麗奈が踏み台から落ちないか心配していただけであって」
麗奈「パンツ見えた?」
P「ぶっっ!?」
麗奈「アハハッ!! ほんとわかりやすいんだから、Pは! イタズラ大成功ね♪」
P「イタズラ……?」
麗奈「わざとパンツ見えそうにしつつギリギリ見えない角度を保つことでスケベ男の心を弄ぶイタズラよ」
P「くそぅ……まんまと乗せられた」
麗奈「いい気味ね~」ニヤニヤ
P(出会ったころはそれほどでもなかったのに、麗奈が年齢を重ねて成長していくにつれ、だんだんと彼女の女性的な魅力に思わず惹かれてしまうことが増えている)
P(美少女だと思ったからこそスカウトしたのだから、魅力的になってくれることはありがたい限りなのだが……自分が男の本能を制御できなくなるのは御免被る事態だ)
P(麗奈も俺の意識の変化を知ってか知らずか、最近は色仕掛けを絡めたイタズラをしてくるようになってきた)
P「はぁ……最近麗奈に翻弄される回数が増えた気がする」
麗奈「オーホホホッ! これでPにも上下関係ってものが理解できたわよね? 今後はアタシのことを敬うように……わわわっ!?」
P「麗奈っ!? 馬鹿、だから高笑いする時は足元注意しろっていつも言ってるのに……」
麗奈「イタタ……踏み台に乗ってることをうっかり忘れてた……」
P「足ひねったりしてないか? 大丈夫?」
麗奈「うん、平気……」
P「そうか。なら安心したから、あとは御開帳してるスカートの中身だけ隠してくれ」
麗奈「え………あああっ!!」カアァ
P「こういう詰めが甘いところは、昔から変わらないな」
麗奈「ぐぬぬ……次こそ完膚なきまでにぎゃふんと言わせてやるんだから!」
P「ぎゃふん、ねぇ。それくらい良いリアクション取れるくらいの元気があればいいんだが」
麗奈「なによ、ジジ臭いわね」
P「俺も今年で30の大台に乗るからなぁ。いつまでも若さを保っちゃいられないんだよ」
麗奈「……ねえ、P」
P「なに?」
麗奈「辛いこととかあったら、いつでも言いなさいよね。アタシも、アンタが元気ないと、嫌だし」
P「ああ、それはわかってる」
麗奈「ほんとにわかってる?」
P「もちろん」
麗奈「ほんとにほんと?」ジッ
P「あ、ああ……どうしたんだ、そんな真剣に」
麗奈「真剣になることだからでしょ」
P(目鼻立ちの整った顔が、徐々に近づいてくる)
P(18歳になった彼女の顔つきは、5年前のあどけなさを残しつつも、同時に艶やかさを感じるものになっていた)
P(子供と大人の狭間を揺れ動く、そんな麗奈の表情を見つめながら、俺は動くことができず――)
麗奈「とりゃっ!」グニー
P「うへっ!?」
麗奈「アハハッ! また引っかかったわね! キスでもされると思った?」
P「頬つねられた……」
麗奈「でも痛くないでしょ?」
P「確かに、痛みが残らないつねり方だった」
麗奈「ちゃーんと調整してイタズラやってるのよ。あと今つねって気づいたけど、ヒゲ剃り残しあるわよ」ニコニコ
P「その情熱には恐れ入るよ」
麗奈「もっと褒めていいわよ! アーッハハハハゲホゲホ!!」
P(ま、華のJKが30のおっさんを意識してるわけないか)
数日後
P「………」カタカタ
P「はぁ……肩凝ってきた。日に日に体の衰えを感じる」
P「若さが欲しいなぁ」
麗奈「えいっ」ピトッ
P「つめたっ!」
麗奈「アハハ! 相変わらず反応面白いわね」
P「れーいーなー」
麗奈「そう怒るんじゃないわよ。ほら、冷たいジュースの差し入れ」
P「差し入れはありがたいけど、首筋にくっつける必要はあったのか?」
麗奈「タダであげちゃつまんないじゃない」
P「そんなことだろうと思った。まあいいや、ありがとう」
麗奈「ふふー♪」
P「じゃあ早速」グウ~~
P「………もうお昼か。腹減ったな」
麗奈「あ、ほんとだ。ジュースより先にお昼ごはんね」
P「あとで飲ませてもらうよ。さて、コンビニで弁当買ってくるか」
麗奈「あ、ちょっと待ちなさい」
P「ん?」
麗奈「これ。開けてみなさい」
P「……びっくり箱?」
麗奈「そんなわかりやすいドッキリしないわよ、レイナサマは」
P「割とやってないか?」
麗奈「気のせい」
P「気のせいか」
麗奈「はい、わかったらさっさと開ける!」
P「わかったわかった」パカッ
P「……これは」
麗奈「お弁当」
P「俺に?」
麗奈「最近覇気が足りないアンタのために、アタシが栄養満点のお昼ごはんを提供してあげようと思ったのよ」
P「麗奈……俺のためにそこまで」
麗奈「手下の面倒を見るのも仕事の内ってこと! ほら、早く食べなさい」
P「ありがとう。いただきます」
麗奈「ふふっ」
P「もぐもぐ」
P「って、にがっ!!」
麗奈「引っかかったわね! それはブロッコリーに見せかけたゴーヤよ!」アハハ
P「いきなり苦いのが来たからびっくりしたぞ」
麗奈「健康にいいんだから我慢しなさい!」
P「まあ、こんなイタズラひとつで手作り弁当もらえるならありがたいもんだな」
麗奈「こんなイタズラ~? ちょっとそれは聞き捨てならないわね」
P「バズーカぶっ放すのに比べればかわいいもんだ。そういえば最近見ないな、あれ」
麗奈「お望みなら今すぐ引っ張り出してきてもいいけど?」
P「飯食ってる時には勘弁してほしいな」
麗奈「ま、そうでしょうね。アタシもTPOはわきまえるわ」
P「麗奈、大人になったな」
麗奈「ずっと前からオトナだし」
P「うんうん、ソウダナー」
麗奈「なによその生返事! イラっときたわ! 頬つねらせなさい!」
P「なんで頬? 気に入ったのか?」
麗奈「ついでにヒゲ剃れてるかもチェックしてあげるから」
P「それ別につねらなくてもわかるだろう」
麗奈「いいから! 早くッ!」
P「仕方ないな……ほら」
麗奈「じーっとしてなさいよ」
P「わかってるよ。ごはん食べてるところなんだから、手早く済ませて――」
チュッ
P「………」
P「え?」
麗奈「………」
麗奈「アーハッハハハハッ!! イタズラ大・成・功!!」
P「んなぁっ!?」
麗奈「ほーんと、チョロいんだから♪」
P「麗奈、お前な~~」
麗奈「あーPが怒った! 逃げろ~~!」
P「あ、ちょっと待ちなさい……逃げられた」
P「まったく……」
P「………」モグモグ
P「せっかくの弁当の味が、全然わからなくなったじゃないか……」
麗奈「アーハハハハハ!! ほんと、Pって面白いんだから!」
麗奈「アーハハハハッ……ゲホッ。あはは……」
麗奈「あー………」
麗奈「やば、顔熱っ……」
おしまい
おわりです。レイナサマ、将来絶対美人になると思います
知ってるか?ゴーヤは塩大1砂糖大2で揉みこむと塩だけのより苦味が取れるんだぜ
君はもっとできるはず
ワンモアプリーズ
いいよぉ...もっと書いてくれても...いいんだよぉ...ハァハァ
最高かよ
これは中々
5年経てばレイナサマがウサミンより年上になっているのか…感慨深い
うーん…、だいすこ!!!
もっとくだしあ
おつ
なんだこれ
最高かよ……
このSSまとめへのコメント
わかるわ
わかるわ