まゆ「Pさんとひとつになりたくて……」 (12)
P「……まゆ……?なんだ……なんだよこれ……?」
まゆ「うふふ……Pさんが悪いんですよぉ?お昼休みに眠いからって適当に相槌うつから……まゆはただ、有言実行しただけです♪」
P「だからって……こんな……!」
まゆ「ねぇ、ご存知ですか?まゆね、ずぅ~っと、Pさんとひとつになりたかったんです……♪その結果が、いま画面に映っているでしょう?……まゆとPさんが繋がってるの、見えますか?」
P「や……やめろ!それを俺に見せるな……!」
まゆ「うふふ……もう遅いです♪貴方の視界の通りですよ?まゆ、あなたとひとつになりたいって、何度も何度も考えて、方法もやっと思いついて、そうして機会を待ってやっと今……」
まゆ「まゆの体にPさんのお顔を当てはめることに成功しましたぁ♪」
P「デスクトップに究極の地獄が投影されてるんだけど」
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首から上→Pヘッド
首から下→まゆの体型、服装
まゆ「ちなみにこちらが逆パターンですよぉ」パッ
P「地獄が反転したら必ず天国になると思うなようーわきっしょ」ウェッ
まゆ「これも立派なヘヴンですよぉ」
P「筋骨隆々なまゆのどこに幸福要素があるのさ、あっても精々降伏だわ。あー、これだったら無駄に体鍛えなきゃよかった」
まゆ「そしてマウスをカチカチさせるだけで画面中にまゆたちがいっぱい……♪」カチカチカチ
P「うわぁ地獄が鳥獣戯画」
ポーン……♪
ガチャッ!
幸子「フフーン!カワイイボクが午後1時をお知らせしまぁぁぁぁぁぁぁ」ドサッ
まゆ「今日も幸子ちゃんは元気ですねぇ♪
P「一瞬で瀕死になった気がするけど……とにかく、もう昼休憩終わるしパソコンは返してもらうぞ、そんで一刻も早くこのちひろさんもびっくりの有象無象に終止符を打つ」
まゆ「あ、待ってください、まだこれを印刷してまゆのお部屋に貼り付ける作業が」
P「女子寮をモンスターパークにするのはやめなさい」
まゆ「あとこれ、簡単には消せないように頑張ってみたんです♪」
P「マジかこの地獄不死身じゃん悪質な請求サイトかよ」カチカチッ
まゆ「……?」
P「ごめんまゆは知らなくていいんだよ」
~翌日~
まゆ「というわけで、これがまゆとPさんのあたらしい愛の結晶ですよぉ♪」
P「なぜ3Dモデルを作った」
まゆ「この子はいわばまゆとPさんの子供のような存在ですよ?動きもしないなんて寂しいじゃないですかぁ」
P「読モ仕込みの誰もがときめくおしゃれコーデを纏ってるのがPヘッドよ?立体化したところで残るのはトラウマだけだわ」
まゆ「ちなみに動いたりもします」ポチ
【投げキッス】
P「ぅゎぁ」
まゆ「あ、もちろん踊りますよぉ」ポチ
P「ダンス機能は前提かぁ」
~♪~♪~♪
『アドッコイショードッコイショーwwww(ドッコイショードッコイショーwww)アソーランソーランwww(ソーランソーランwww)』
P「よりによってだよ!!!!!」
まゆ「はぁ……///」うっとり
P「こんな地獄の犬小屋にうっとり要素あったか!?あとせめて踊るならウチのにして!?他所様に迷惑かけたくないから!いやウチのでもわりとアレだけど」
まゆ「それでしたら……」ポチ
♪Love∞Destiny
P「……全部俺!!!」
まゆ「五人曲ですから♪」
P「どこ見ても首から下だけ美人の俺がいるってホラーでしかないんだけど」
まゆ「はぁ……まゆの踊りとPさんがリンクしている……まさに実質一心同体……♪」
P「(……まずいぞ……愛の力でちょっとハイテンションになったまゆを止めるのは至難の業だ、なんならこのまま首俺体まゆ、いわゆるプロまゆが何かしらの形で現実に降臨しかねない)」
まゆ「……?」チラッ
P「(……どうする、とりあえずまゆだけだと実現は厳しいだろうし、彼女に協力してやりかねない娘を止めておくか……?)」
まゆ「……っ」
P「(……結構おる!!!)」
まゆ「…………」
P「(晶葉とか志希だけならまだしも芳乃にこずえ、茄子さんのチカラで地獄の民が降臨しかねないんじゃ……一人止める隙に完成したりするやつじゃこれ……)」
まゆ「……ごめんなさい、やっぱりこの子は消します」
P「……え?」
まゆ「……この子はまゆにとって貴方との子であるに等しい存在です。ですから正確には消しはしませんが、このデータはまゆが厳重に保管しますし、これ以上新しいまゆでゅーさーさんの展開はしないことにします」
P「まゆ……?」
まゆ「……ちょっと、嬉しくなっちゃったんです。アイドルのままではプロデューサーである貴方と一緒になれない。そんな近いようで、あまりにも遠い貴方と一緒になれると思ったら、浮かれポンチになっちゃって……」
P「……」
まゆ「まゆ、本当ならPさんを悲しませようなんてするはずないのに、さっきまでまゆの瞳に映っていたのはまゆでゅーさーさんだけで……私がおろかでした。ごめんなさい。この話はこれでおしm
P「おっと手と足とその他諸々複雑に滑ったぁ!!!」
まゆ「え
ガバッ
P「……すまん、急にコケて偶然にもまゆの背中から両手をまわす形になってしまった。手は触れてないから勘弁してほしい」
まゆ「……Pさん、ひろい、ですね」
P「ま、伊達に鍛えちゃいないのよ。……なぁまゆ、お前が俺を好いてくれるのは日本男児としてはすっげぇ嬉しいし、誇るべきだと思ってんのよ。ぶっちゃけ職業上応えてやれないのが悔しすぎる。やだ」
まゆ「えっ……」
P「でもさ、お前がアイドルを志したなら。トップになるまで一歩後ろで支え続けるのが、佐久間まゆ担当プロデューサーである俺の責務だと思ってる。だからさ」プルプル……
まゆ「Pさん、うで、ふるえて」
P「……まだ俺はお前を思い切り、抱き、締められるとこにはいない、からさ。いつ、か、まゆに相応しい男として、隣に、立てるように、それこそぴったり、くっつけ、られるくらい……近くにいられる、男に、なるがらざ……」
まゆ「……はい。まゆはここで、あなたのおそばで待ってます。いつまでも……」
P「……ぐすっ、ありがどうなぁ……寂しい思いもさせちゃってごめんなぁ……」
まゆ「もう、Pさんったら涙もろいんですから。まゆもご迷惑かけちゃってごめんなさい。……ほら、拭いてあげますねぇ」ぐいっ
まゆ「……」じーっ
P「?どうした?
まゆ「……Pさんの涙がまゆの指に……やっぱり実質一心同t
P「台無しだよ」
おわり
おまけ
P「で、結局このぷろまゆはどうするんだ?」
まゆ「まゆでゅーさーさんですよぉ。そうですねぇ……一応データだけ残しておいて、いつか披露宴の余興にでも使いましょうかぁ」
P「テロかよ」
今度こそおわり
お付き合いありがとうございました。ハイテンションなまゆが書きたかっただけと証言しており
おつ
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