藤原竜也「はい、藤原騒音サービスです!」 (23)

電話<プルルルルル

藤原竜也「はい、藤原騒音サービスです!」

藤原竜也「はい、大丈夫ですよ」

藤原竜也「えぇ、隣人の方が...なるほど」

藤原竜也「お任せ下さい」

藤原竜也「そうです、報酬はご覧のホームページの通りです、はい」

藤原竜也「では30分後に伺います」

藤原竜也「失礼しまーす」

ガチャッ

藤原竜也「さて、仕事するか」

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ピンポーン

藤原竜也「き゛た゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お」

藤原竜也「て゛ろ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お」

ドタドタ、ガチャ

男「え、ちょ、なんですか」

藤原竜也「どうも、藤原騒音サービスです」

男「はい?」

藤原竜也「電話頂きましたよね?」

男「は、はぁ...」

藤原竜也「お邪魔してもよろしいですか?」

男「本当に藤原騒音サービスの方?」

藤原竜也「し゛ん゛し゛て゛く゛れ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」

男「びっくりさせないでくださいよ」

藤原竜也「すみません、第一印象を大事に、が我が社のモットーでして」

男「はぁ」

藤原竜也「で、これですか?」

<ギャハハハハハ
<ズンズンズンズン
<ウェーーーーーーーイ

男「そうなんです、いくら管理会社を通しめてもダメで」

藤原竜也「直接苦情をいいにいった事は?」

男「相手の見た目が典型的なチンピラなので、いってないです」

藤原竜也「なるほど...今回の件ですが、ん゛あ゛あ゛レベル30以上の案件となりそうですね」

男「え?」

藤原竜也「先ほど、私が無意味に叫んだとでも?」

藤原竜也「通常、自分が出している騒音より15ん゛あ゛あ゛を超える騒音を突如きくと、人は不快に感じるか」

藤原竜也「または恐怖を感じ、一旦静まり返るものです」

藤原竜也「先ほど私は15ん゛あ゛あ゛のボイスを出しましたが」

藤原竜也「彼らの騒音に一切淀みはありませんでした」

藤原竜也「よって、今回のん゛あ゛あ゛レベルは30以上だと認定します」

男「そ、そうなんですね」

言いにくそう

藤原竜也「更なるレベル確認のため、20レベルのん゛あ゛あ゛を出しても良いでしょうか」

男「は、はぁ」

藤原竜也「ではキンッキンに冷えたビールを持ってきて下さい」

男「・・・は?」

藤原竜也「必要なんです、早くお願いします」

男「なんで私が」

藤原竜也「は゛や゛く゛た゛せ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛(控えめ)」

男「エビスしかないのですが」

藤原竜也「・・・それで手を打ちましょう」

男「どうぞ」

藤原竜也「すいませんね、どうも」

藤原竜也「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

男「な、なんですか」

藤原竜也「ぬ゛る゛い゛ん゛た゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」

男「えぇ・・・」

男「あ、隣が静かになりましたね」

藤原竜也「本当ですね」ゴクゴク

男「美味しいですか?」

藤原竜也「普通」

藤原騒音サービスとかいうパワーワード

藤原竜也「ということで今回の案件はん゛あ゛あ゛レベル50のようですね」

男「・・・は?」

藤原竜也「先程私が出した騒音は35ん゛あ゛あ゛でしたので」

男「これって騒音レベルによって金額変わりますよね?」

藤原竜也「えぇ」

男「騒音が再開したら、20レベルで計り直してもらえませんか?」

藤原竜也「の゛と゛か゛い゛て゛え゛ん゛た゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」

犯罪的うまさ!っ

男「うるせぇなぁ・・・」

男「分かりました、50レベルで手を打ちましょう」

< ピンポピンポピンポーン

藤原竜也「どうやら釣れたようですね」

男「ど、どうしましょう」

藤原竜也「任せて下さい」

ガチャっ

藤原竜也「なんでしょうか」

隣人「いや、さっき変な声がしたんでぇ、大丈夫かなって」

藤原竜也「大丈夫ですよ、それより・・・」

隣人「そっすか、そっちの兄さんは?」

男「大丈夫です、あの...」

隣人「あー、俺うるさいですよね?サーセン」

男「・・・・」

隣人「明日引っ越すんで」

男「え?」

隣人「いやー、俺、騒がないと生きてけないタチで」

隣人「ここの壁かなり厚いってきいてたんですけどぉ、そうでもなかったみたいですねぇ」

隣人「もっと防音すげぇとこに引っ越すことにしたんで」

隣人「これ、詫びの品っす」

隣人「一昨日からピンポンしてるんすけど、いなかったんで」

男「あ、ども・・・元気でね」

隣人「ウスッ!」

バタン

男「・・・解決しそうです」

藤原竜也「そうですね」

男「なんかすいません、規定通りお金はお支払いするので」

藤原竜也「はい、お願いします」

男「1レベル百円でしたよね?」

藤原竜也「は?ホームページの通りですが」

男「はい、ホームページにそのように書いてありましたので」

藤原竜也「いや、1レベル一万円ですよ」

男「・・・は?」

藤原竜也「もう一度見てみて下さい」

男「いや、しかし」

藤原竜也「み゛ろ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」

男「はぁ・・・みましたよ、ほら、1レベル百円って書いてあるじゃないですか」

藤原竜也「更新してみてください」

男「なぜですか?」

藤原竜也「いいから」

男「その前にスクショ取りますね」

藤原竜也「なんで」

男「なんとなく」カシャー

藤原竜也「や゛め゛て゛く゛れ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」

男「更新しましたよ、・・・もしかして私が電話した後に金額変えました?」

藤原竜也「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

男「私が電話した後にホームページ上の料金かえてますよね、これ」

藤原竜也「い゛い゛か゛ら゛は゛ら゛え゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛」

男「いやいや、払わねえよ」

藤原竜也「パ゛チ゛ン゛コ゛し゛て゛ぇ゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」

男「しらねぇよ」

藤原竜也「そ゛う゛お゛ん゛た゛す゛そ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」

藤原竜也「は゛ら゛え゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛」

男「そろそろ良いか」

藤原竜也「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

男「実は私、警察のものです」

藤原竜也「へ?」

男「あなたの悪質な手口に対して沢山通報が来ておりまして」

男「囮捜査ってやつですよ」

藤原竜也「え?」

男「詳しい話は署でききますね」

藤原竜也「お゛れ゛は゛キ゛ラ゛し゛ゃ゛ね゛え゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」

男「なんのトラウマに触れたから知らないけど」

藤原竜也「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

男「捕まりたくない?」

藤原竜也「い゛や゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

男「お前さぁ、良い線ついてたと思うよ?」

藤原竜也「え?」

男「騒音で困っている人を助けるためのサービス、良いことじゃないか」

男「実際、騒音で困っているのに周りに助けてもらえない人間は沢山いる」

男「お前自身が騒音の塊だけど、それを人のために活かそうとしたんだろ?」

藤原竜也「・・・」

男「困っている人を助けたかったんだろ?」

藤原竜也「ふぐぅ・・・」ポタポタ

藤原竜也「最初は純粋な人助けだったんだ」

男「うん」

藤原竜也「でもなかなか仕事がこなくて、闇金に借金しながら経営してて」

男「うん」

藤原竜也「ようやく仕事が増えてきたと思ったら、法外な取り立てが始まって」

男「うんうん」

藤原竜也「辛いよぉ、本当は人助けがしたいのに」

男「でも罪は罪だから、逮捕するね」

藤原竜也「ち゛も゛な゛み゛た゛も゛な゛い゛の゛か゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」

勢いでちょっとだけ笑った
嫌いじゃない

ずるいわ

勢いw

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