狐娘「・・・ん?わし?」
男「大丈夫ですか?なんか死にそうな顔してますけど・・・」
狐娘「はは・・・大丈夫じゃ。こうやって煙草と酒を飲んでる間はつらいことも忘れられるのじゃ」
男(その割に目が死んでるけど・・・)
男「あの・・・なにかあったんですか?」
狐娘「お主に一つ忠告してやろう。あんまり見ず知らずの相手に詮索するのはよくないと思うぞ?」
男「いやまぁそうなんですけど・・・なんだかかなり辛そうだったので」
狐娘「あ・・・煙草・・・切れちゃった・・・」
男「・・・」ゴソゴソ
狐娘「あぁー・・・う?」
男「俺のでよかったら吸います?」
狐娘「・・・いいのか?」
男「いやまぁ・・・銘柄違いますけど」
狐娘「・・・お言葉に甘えさせていただくのじゃ」
男「それで・・・なにかあったんですか?」
狐娘「・・・神様の座を下ろされてしまっての」スパー
男「・・・はい?」
狐娘「じゃから降格させられたんじゃこ、う、か、く」
男(あれ、失恋とかそういうのじゃないっぽい・・・てかかなり危ない感じ?)
狐娘「500年の長きにわたりこの地を守ってきたのに・・・いったいわしが何をしたというんじゃ・・・」
男(素行不良じゃないですかね・・・)
男「神様って・・・」
狐娘「お主も拝みに来たんじゃろ?そこの神社じゃ」
男「あぁ・・・だから巫女服なんですか」
狐娘「いったい何が悪いのか・・・わしには皆目見当もつかんよ・・・」スパー
男(巫女服で煙草吸ってる神様って神仏にかかわる人なら一発でアウトだと思うけども)
男「はぁ・・・それで落ち込んでると」
狐娘「おまけに新しい神の座にはわしの妹が就くとか・・・もう・・・もう」
男「妹さんは酒煙草は?」
狐娘「まったくやらん」
男(それが選ばれた理由だろうなー・・・)
狐娘「おまけにこのように現世に人の身として生を受ける羽目になってしもうた」
男「え?!これ本物?!」モミモミ
狐娘「なんじゃ?耳がそんなに珍しいか人間」
男「いや、てっきりコスプレかなんかだと」
狐娘「お主は神をなんだとおもっとるんじゃ」
男「神様って実際に見えないですし」
酒煙草を愛好する駄目な感じの神様とか全力で信仰するわ
御利益なさそうだけど親近感わくw
まぁ酒は日本酒の類ならまだ御神酒って事でなんとかなるとしてタバコは神宮とかだと禁止みたいだからなぁ
煙草自体が駄目なの?
火事が怖いから境内は禁煙じゃないの?
ぶっちゃけ大麻草燃やして神事行ってたんだから煙草やろうが何も問題ない
調べてみたら煙草神社とかあるのな、さすがは八百万の国
はよ更新はよ
狐娘「あぁー・・・どうしたらいいんじゃ・・・」
男「・・・?まだなにか?」
狐娘「本殿を追い出されたらわしはどこに住めばいいんじゃ・・・」
男「え?普通に家あるんでしょ?」
狐娘「人として受肉してしもうたんじゃ。神の住み場所に戻れるわけがなかろうが」
狐娘「・・・ふむ?・・・ふむふむ」ジロジロ
男「・・・なんです?」
狐娘「いやいやなになに・・・もう一本もらってもいいかの?」
男「はぁ・・・」スッ
狐娘「・・・」カチカチシュボッ
男「・・・」
狐娘「ぷは~・・・なるほどなるほど。この神社の石段を下りたあたりに棲んどるんじゃな」
男「はい?」
狐娘「ふむふむ・・・ふむふむ・・・部屋は十分に余ってそうじゃの」
男「あの、さっきから何を?」
狐娘「住む場所みつけたり!みたいな」
男「・・・」
狐娘「ささ、一服が終わったらさっそくいくぞ!」
男「一応聞きますけどどこにです?」
狐娘「石段を下りたあたりにある一軒家じゃ」
男「それ俺ん家じゃないですかね?」
男「いやいや、無理ですよ!そんなん!」
狐娘「そうか?親御が海外出張とやらにでておって家にはだれもおらんはずじゃがのう?」
男「・・・なんd」
狐娘「こんな成りでも元は神じゃ。このくらいのことは見ただけでわかる」
男「だとしても無理ですよ!急に人一人を家に棲ませるなんて!」
狐娘「・・・とかいいつつも女子と一緒に暮らした時の想像で頭ん中いっぱいじゃぞ?」
男「勝手に人の心を読まないでください!」
拝む。続いて乙。
はよ
これはエタった
まつ
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