妹というものは押し並べて理不尽な存在である。
それは目の前の全裸の２人にしたって例外ではない。
はばかりもせず寝室のドアを蹴破って入ってくるやいなや、微睡みの中にいる僕に小さい方が容赦の無い平手打ち
飛び起きた僕を大きな方の妹に羽交い締めにされるという息もつかせぬ連携技。
いったいどこで習得したのかという疑問に着手するまもなく小さい方の妹による先の第一声である。
「いや…残像すら捉えられ無かったんだが」
不肖、彼女らの兄である僕が辛うじて絞り出した言葉は二人に届くことは無(省略されました続きを読むにはこちらをクリックしてください