これはモバマスssです
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藍子「好き……嫌い……好き……嫌い……」
肇「えっと、その……藍子、ちゃん?」
加奈「何してるの?花占い?」
藍子「好き、好き、嫌い……好き、好き、好き、嫌い……」
加奈「好きの確率上がってない?」
肇「もういっそ、そこまでやるなら全部好きでやればいいんじゃないですか?」
藍子「好き、好き、好き、好き、好き、きら……好き!やりましたっ!」
肇「今一瞬嫌いって」
藍子「言ってません、言ってませんよ、言ってませんからね?」
加奈「ひっ?!」
肇「それで、改めて確認したいんですけど……花占いですか?」
藍子「はい、花占いです。お花を千切っちゃうのは申し訳なくて、数えるだけでしたけど」
加奈「花弁多過ぎるよね?そのお花」
藍子「ラナンキュラスって言って、世界有数の花弁が多いお花なんですっ!多いものだと200枚を越えるとか!」
加奈「過剰」
肇「よくそんな花で花占いをしようと思いましたね」
藍子「だって……直ぐに結果が出ちゃうのが怖くて……」
加奈「ちなみにだけど、そのお花の花言葉は何なの?」
藍子「晴れやかな魅力、貴方の魅力に目を奪われる、です!」
肇「……恋、ですね……」
加奈「それで、気になるお相手は誰なのかな?」
藍子「……ふふっ」
肇「あ……」
藍子「気になりますか?気になりますよねっ?!」
肇「藍子ちゃん、そろそろお昼食べに行きませんか?」
藍子「ハズレです肇ちゃん、想い人はお昼ご飯ではありません!正解はなんとー?」
加奈「肇ちゃん肇ちゃん、ちょっと目が笑ってないよ?」
藍子「……んー!恥ずかしくて言えませんっ!」
肇「加奈ちゃん、二人でお昼食べに行きませんか?」
加奈「も、もうちょっとだけ!もうちょっとだけ三人でお話しよっ?!」
藍子「……ごほんっ、取り乱しました」
加奈「おかえり藍子ちゃん」
藍子「それで、私が花占いで占っていた相手はですね……ふふっ!」
肇「さようなら藍子ちゃん。さ、行きましょう?加奈ちゃん」
加奈「え、えっと!藍子ちゃん!そのお花とっても可愛いよね、お部屋に飾ろ?」
藍子「そうですね。せっかくですから、プロデューサーさんの机に……えへへ」
加奈「あ、肇ちゃん。答え出たよっ!」
肇「最初から分かりきっていた事ですけどね……」
藍子「プロデューサーさん、喜んでくれるかな……私からの想い、気付いてくれるかな……」
肇「加奈ちゃん、蕎麦つゆ持ち歩いてたよね?」
加奈「どう使う気なの?!使用用途は?!多分全部アウトだけどね?!!」
藍子「あ……バレちゃいましたか……?え、えへへ……」
肇「かわいい」
加奈「かわいい」
藍子「ご、ごほんっ!それでですね、さっきまで私が何をしていたかと言うとなんですけど……」
肇「花占いですよね?」
藍子「……っ?!もしかして肇ちゃん、恋愛博士なんですか?」
肇「いえ、違いますけど……」
加奈「それにしても、藍子ちゃんがプロデューサーさんにかー……いつから?いつから?!馴れ初めは?!」
肇「それは私も気になります。こないだまで、割と私達が心配になるくらい邪険に扱ってましたよね」
藍子「あ、それは……その、話すと長くなるんですけど……」
ぽわんぽわんぽわん~~
藍子(加奈ちゃんから借りた雑誌、面白いなー)
藍子(あ、恋愛相談のコーナー。なんだか女の子って感じがする)
藍子(……え?行為を過剰に向け過ぎると飽きられやすい……?!)
藍子(そんな……私、プロデューサーさんに飽きられたくないです……!)
藍子(……よし!高森藍子!頑張りません!!)
ぽわんぽわんぽわん~~
藍子「ーーって事があったんです」
肇「長いってなんだったんでしょう」
加奈「そもそも馴れ初めじゃないと思ったのってわたしだけなのかな?!」
藍子「だから私、頑張らないように少し距離を置こう、って思ったんです」
肇「藍子ちゃん、凄かったですからね。プロデューサーとの車間距離20メートルは確保してましたから」
藍子「私は高速を走る車じゃないですよ?」
加奈「暴走特急って意味ではあってるかもしれないよね!」
藍子「でも、なんだか寂しくなってきちゃって……プロデューサーさんに嫌われたりしてないかな、って……だから花占いをしてたんです」
肇「ならペニチュアで良かったんじゃないですか?花弁が1枚5裂なので絶対好きが出ます」
藍子「なるほど……」
加奈「花占いって何?」
肇「それに、藍子ちゃんにぴったりだと思うんです。花言葉は……あなたと一緒なら、心がやわらぐ」
藍子「……肇ちゃん」
加奈「なんだか良い感じに落ち着いた感じかな?えへへっ」
肇「それでは、お昼ご飯を食べに行きましょうか」
ガチャ
P「ただいまー。さて、お昼にするか」
肇「おかえりなさい、プロデューサー」
加奈「あれ?プロデューサーさんお弁当ですか?」
藍子「あ、えっと……」
P「藍子が作ってくれたんだ。ありがとな、藍子」
肇「……ふふっ」
加奈「頑張ってね、藍子ちゃん」
藍子「え、えっと!私先にお弁当買いに行ってきますね!」
バタンッ!
肇「……道のりは長そうですね」
P「……俺、嫌われてるわけじゃないよね?」
肇「は?」
加奈「嫌いな人にお弁当は作らないと思いますよっ!」
P「あー、不安だ……なんかめっちゃ凄い花ある……花占いやろ……」
肇「200枚越えですよ」
P「嫌い……少し嫌い……割と嫌い……実は嫌い……」
加奈「……肇ちゃん」
肇「お昼、食べに行きましょうか」
以上です
お付き合い、ありがとうございました
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花占い、素直にやってたら普通に好きだったんじゃん……
おつ
高速の車間距離は100メートルだゾ☆
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