真美「まこちんのバカァ!!」
真「僕が事務所に着いて早々に馬鹿発言は酷くない?」
亜美「ヒドくないよこのスカポンタン!!」
真「スカポンタンとか初めて言われたよ」
真美「ギャーギャー!!」
亜美「ワーワー!!」
真「ああもう!なんで二人はそんなに怒ってるのさ?」
春香「真……」
真「春香?ちょうど良かった!聞いてよ真美達がなんか怒って――」
春香「真のおたんちん!!」
真「お、おたんちん?」
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千早「そうね、真はおたんちん…間抜けね」
真「そういう意味なの!?ていうかさっきから酷すぎるよ!雪歩もそう思うよね!?」
雪歩「………」
真「あ、あれ?雪歩?」
貴音「………」
伊織「………」
美希「………」
真「え?な、なんだよ皆……そんな怖い顔して……」
律子「真……」
あずさ「真ちゃん……」
真「律子にあずささん……ぼ、僕なにかしちゃったのかな?」
律子「そうね……これを見なさい」サッ
真「写真?ここに写っているのは……僕と……」
あずさ「そう~……『真ちゃんと他の事務所アイドルとのデート写真』よ……」
真「………」
律子「某週刊誌に撮られてね、記事にされる前になんとか手に入れたの」
真「………」
あずさ「真ちゃんの気持ちもわかるわ~恋をしてみたいお年頃だものね~」
真「………」
律子「765プロは恋愛禁止っていうつもりはないけど」
あずさ「でも恋愛沙汰で芸能界から消えていった人はいっぱいいるわ~」
真「………」
律子「真……ちゃんと話しをしてくれれば、事務所としても十分なバックアップをするわ」
あずさ「律子さん……」
律子「だから、約束してほしいの」
真「………」
律子「今後、誰かと付き合う時は私に相談するって!」
真「………」
律子「アナタはアイドルとしてもっと上を目指せる!絶対に!私が断言する!」ウル
あずさ「律子…さん……」ホロリ
律子「だからお願い……お願いよ!真!!」ポロポロ
真「………」
真「あのさ、僕と一緒に写ってるアイドルって……女の子だよね?」
律子「え?」
あずさ「真ちゃん?」
真「いや、この写真に僕と一緒に写ってるアイドルって女性じゃないかな~?って思うんだけど」
律子「なに当たり前の言ってるの?」
あずさ「一目で女の子ってわかるわ~」
真「そうだよね?うん……そうなんだよね?………相手を男と見間違えたって線は消えたかぁ……」
律子「なに頭を抱えているの?」
あずさ「真ちゃん、気をしっかり持って」
真「それはこっちのセリフだけど……ん~、律子」
律子「なに?」
真「盛り上がっているところ悪いんだけど、この写真の子とはただの友達だからね?」
律子「うんうん、わかっているわ」
真「本当にわかってる?」
律子「最初は「ただの友達」とか「偶然一緒になった」とか、皆言うのよね」
真「わかってないね、全然わかってないね!」
あずさ「真ちゃん、こういう時は早めに認めたほうが楽になるわよ?」
真「認めるもなにも冤罪だからね!一緒に遊びに行っただけだから!」
<往生際が悪いの~
<まこちんカッコワルゥ~
<男らしくないよ~
<遊び(性的)
真「おい誰だ!今、男らしくとか言った奴!?」
春香「あー!情けないよ真!」
千早「同僚として友達として……見ていて恥ずかしいわ……」
真「僕も皆が同僚だと思うと恥ずかしくなってきたんだけど……」
春香「しょうがないね……千早ちゃんアレを使うわ」
千早「ええ、よくってよ」
真「え?なんかキャラ変わってない?」
春香「うわあああああああ!!これが!」
千早「『既婚アイドルと真がレストランで密会している写真』よ!!」バシン!!
真「こ、これは!?」
春香「どう真?」
千早「これならぐうの音もでないでしょ?」
真「いやだからこれ相手女性アイドルだよね!?」
<き、既婚者にも手を出したの!?
<下衆ね……
<もうすぐフリンは文化とか言い出すよ
真「野次うるさい!!」
春香「ふっ、これで認める気になった?」
真「認めるも何も、収録の空き時間に二人でファミレスに行った写真……にしか見えないんだけど?実際そうだし」
千早「ふぅ……何を馬鹿なことを……どう見ても密会現場でしょ?」
真「馬鹿なことを言ってるのは間違いなくそっちだよね」
春香「この期に及んでまだ言い訳!?」
千早「度し難いわね!」
真「いや、だから!」
雪歩「春香ちゃん千早ちゃん二人共もう止めて!」
春香「ゆ、雪歩?」
千早「萩原さん?」
真「雪歩?」
雪歩「こんなに責めたら真ちゃんが可哀想だよ!だから……もう……止めてあげて…」ウルウル
春香「………」
千早「………」
雪歩「…う…うぅ…」グスグス
春香「……そう、だね」
千早「ごめんなさい、言いすぎたわ……」
雪歩「……ううんいいの、二人共真ちゃんを大切に思ってて……だから言いすぎたんだよね……」
春香「うん……」
千早「……そうね……」
雪歩「私も……真ちゃんのことを大切に思ってる……ねえ、真ちゃん」
真「あ~うん……なに?」
雪歩「例え人道に反してても」
雪歩「私は真ちゃんの味方だよ?」
雪歩「だから安心してね」ニッコリ
真「………うん、まあ完全にそっちの勘違いだけどありがとう………」
真「って遠いよ!!」
真「なんなの今の距離感!?雪歩離れすぎでしょ!」
雪歩「ひ、ひぃぃぃ!近づかないでーー!!」
真「ちょ……ガチの拒否は本気で傷つくんだけど!僕そこまで嫌われたの!?」
雪歩「だ、だって……真ちゃんの近くにいると……」
真「近くにいると?」
雪歩「あ、赤ちゃんができるって……」
<それ私も聞いた~
<噂じゃ孕ますのに半径4メートルの距離で十分らしいわ
<面妖な!
真「……………雪歩」
雪歩「な、なに?真ちゃん」ビクビク
真「それ誰から聞いたの?」
雪歩「……み、美希ちゃんが言ってて」
真「美ィ~~希ィ~~!!」ギュゥ~~
美希「ひはいひはいひはいほぉ!!」
美希「ア、アイドルのほっぺを引っ張るのは良くないって思うな~!」ヒリヒリ
真「悪質なデマを流布させる方が良くないことだよ!」
真「というか雪歩も信じないでよ!」
雪歩「ひぅ!ご、ごめんなさいぃ」
美希「だってだってこの写真が!」ピラ
真「今度はどんな写真なのさ……」
美希「『真くんが赤ちゃんを抱っこしてる写真』なの!」
真「あ、近所のお姉さんの赤ちゃんを抱いてるところだね、可愛いなぁ」
美希「この写真からもわかる通り、この赤ちゃんは真くんの子供なの!」
真「うん、美希は何もわかってないね、馬鹿だなぁ」
<近所のお姉さんを孕ませるなんて……
<鬼畜生!
<ちゃんと認知しろー!
真「うん、美希だけじゃなくてみんなも馬鹿だね!」
真「というかさ、この下らない写真ってまだあるの?」
真美「むろんあるよ!」
真「あるんだ……」
亜美「まこちんが認めない限り第2第3の矢が放たれるんだよ!」
真「週刊誌の記者って意外と暇なんだなあ……」
真美「例えばコレ!『まこちんが未亡人のお宅に入っていく写真』とか!」バン!
真「この人近所のおばさんだね、旅行のお土産を持って行った時のかな?」
亜美「『妙齢の女性と手を取り合って歩いてる写真』とか!」
真「妙齢っていうか高齢だよね?おばあさんの歩行介助をした時のだね」
真美「あとは……そうコレ!」
亜美「『年上女性と深夜のお食事デートの写真』!」
真「それってただの食事をしてる写真でしょ!?」
真美「いやいや、このカウンターに二人で隣り合って食事をしてる写真を見てるとさ」
亜美「性別とかそういうのをチョウエツした関係だって思うんだよね……ね?」
真「思わないよ!」
真美「だって相手の人がスッゴク美人だしぃ~」
亜美「そりゃまこちんもヨクジョーしそうかな~って」
真「しないよ!というか誰との写真なのさ?」
真美「まあ、お相手はお姫ちんなんだけどね」
亜美「場所は深夜のラーメン屋でちた」
貴音「おや?」
真「貴音かよ!」
<まさか貴音と真が?
<同じ事務所のアイドルも毒牙にかけるなんて……
<この外道!
真「そしてこの反応だよ!」
貴音「ふむ……」
真「貴音も誤解だって言ってよ!」
貴音「そうですね、らぁめんは真美味でしたね」
真「誰が味の感想を言えっていった!?」
貴音「………らぁめんは真美味でしたね……真だけに!」
真「誰がうまいこと言えっていった!」
真「あ~もういい加減にしてよ!」
春香「………」
千早「………」
真「みんなが怒ってるから何かと思えば、こんなくだらないことだったなんて……」
雪歩「………」
美希「………」
真「はっきり言うけど僕はやましい事なんて何一つしてないからね!」
律子「………」
あずさ「………」
真「みんなが言いたいことはこれだけ?」
真美「………」
亜美「………」
貴音「………」
真「それなら今日はもう帰るよ、じゃあ」
伊織「ちょっと待ちなさいよ」
真「伊織?」
伊織「まだ私のターンは残っているわ!」
真(え?ターン制だったの?)
<いおりんだ!いおりんが出てきた!
<ついに真打登場ですぅ
<今日はいつにも増してデコが光り輝いてるね!
伊織「ふふ、って今デコが光り輝いてるって言ったの誰!?」
真「伊織、落ち着いて」
伊織「まあ犯人探しは後でやるとして、真?」
真「な、なんだよ……」
伊織「アンタさっき『僕はやましい事なんて何一つしてないからね』って言ったわね?」
真「言ったよ、その通りだからね」
伊織「ふぅ……」
真「な、なにその溜息は?」
伊織「本当はこれを出す気はなかった……」
真「え……」
伊織「でもこうなった以上仕方ないわね……真、覚悟しなさいよ」
真「え、えぇ……?」
伊織「見なさい!『真と中年男性が一緒にホテルに入っていく写真』を!!」バシン!
真「えええええええ!?」
<え?うわ!マジじゃんこれ!?
<真ちゃんが男性と親しげにホテルに入って行くわね~
<うわぁ……マジ引くの~
真「ちょっ見えない!僕にも見せてってば!」ピョンピョン
伊織「ふふ、みんな驚いてるみたいね。ちなみに真の親類縁者の男性ではないわよ」
真「伊織!あの写真はなんなの!?お、男の人とホテルって……まさか加工したんじゃ?」
伊織「失礼ね!この私が加工なんて小細工するわけ無いでしょ!」
<おぉう……まさに衝撃すくぅぷ!
<こんな真っ昼間からお盛んだねぇ
<は、はぅぅぅ……
伊織「少々刺激が強すぎたようね、やよいをこの場に連れてこなくて正解だったわ」
真「最年少の亜美真美じゃなくてやよいを選ぶあたりガチっぽいなあ……」
伊織「あと響も同様に連れてこなかったわ、刺激が強すぎるからね」
真「響って伊織よりも年上なんだけど?」
伊織「それよりもなんでそんな余裕の態度なのかしら?泣いたり謝ったりしてもいいのよ?」
真「まあ、よく考えてみればどうせまた勘違いか何かだろうって思ってさ」
伊織「はっ!水瀬財閥が総力を上げた隠し撮り写真よ!」
真「水瀬財閥って暇人の集まりなの?」
伊織「とにかく勘違いなんてありえないわ!」
<あら?この男性……社長に似てないかしら?
<ホントだ……てか本人だよね?この建物もホテルというか……
<……ビルよね?事務所によく似た……いえ事務所のビルだわ
伊織「………」
真「………」
伊織「真……」
真「……なに?」
伊織「私は信じてたわ!真がそんなことするはずないって!」
真「うるさいよ」
春香「真、私も信じてたよ!」
千早「ふふ、仲間だもの信じるのが当然よね」
真「うんありがとう、でもおたんちんって言葉は忘れないからね?」
雪歩「真ちゃんはそんなことをする人じゃないでずぅぅぅぅぅ!?」
美希「そうなの美希は疑いもしてなかっだのぉぉぉぉぉ!?」
真「とりあえずほっぺを引っ張っとくよ」ギュ~
律子「ふふ、みんな調子いいんだから。ねえ、真」
あずさ「若いっていいわね~」
真「律子もあずささんも他人事みたいに言わないでね?ある意味元凶だからね?」
真美「恋したり~夢描いたりすると~」
亜美「胸の奥に複雑な気持ちが生~ま~れ~るの~」
真「おいやめろ」
伊織「今 大人になる道の途中~あふれる初体験~」
みんな「毎日を飾る~」
真「まっすぐ 歌うのやめろぉ!」
やよい「あっちの方は楽しそうですね~」
響「楽しそうだけど関わりたくはないなぁ……」
おわり
終わりです
ありがとうございました
乙、テンポがよくて面白かった。
後「よくってよ」からの「うわあああ」がツボ
>>20 いまさら修正
春香「真、私も信じてたよ!」
千早「ふふ、仲間だもの信じるのが当然よね」
真「うんありがとう、でもおたんちんって言葉は忘れないからね?」
雪歩「真ちゃんはそんなことをする人じゃないでずぅぅぅぅぅ!?」
美希「そうなの美希は疑いもしてなかっだのぉぉぉぉぉ!?」
真「とりあえずほっぺを引っ張っとくよ」ギュ~
律子「ふふ、みんな調子いいんだから。ねえ、真」
あずさ「若いっていいわね~」
真「律子もあずささんも他人事みたいに言わないでね?ある意味元凶だからね?」
貴音「真、またらぁめんを食べに行きましょう」
真「あ~うん、貴音はそのままでいいや」
>>23
ありがとうございます
好きな作品をリスペクトさせてもらいました
乙
その辺の鬼ヶ島やPと真がお城のようなホテルや自宅に消えるのを撮られても「疲れてるのを介抱してるだけだな」って軽くスルーされそうな位、真の扱いがヒドイな(褒め言葉)
このタイトルなのに出てこないアイドルはおちんこでるだろうな
おたんちん、は遊女が使った罵り言葉でお短珍、短い珍棒、粗チンという意味じゃよ真くん!
乙
>>15
<貴音「そうですね、らぁめんは真美味でしたね」
「まことびみ」じゃなくて「まみあじ」と読んだ俺はもうダメかもしれない
このSSまとめへのコメント
この765のドタバタコメディは昔よく見た好きなノリのssだ!面白いものをありがとう!お疲れ様でした!
書ける時間とかあったらまた期待しちゃいます!