男「僕には妹もいる」 (10)

男「黒い長い髪に凛々しい表情の妹」

男「胸部は残念だけど…生まれつき体が悪くて家から動けない僕の面倒を見てくれたった一人の家族」

妹「兄さん…今日のご飯はオムライスよ」

男「ありがとう、美味しいそうだね」

妹「まあ後で食器を取りに来るわ」

男「わかった」

ガラガラ

家出娘「おーっす」

男「今日もきたんだね、いらっしゃい」

男「この子は家出娘、赤髪のポニーテールの活発な子、胸部は妹よりちょっとあるくらい」

男「しばらく家に帰ってなくて妹の作ったご飯の匂いに誘われて窓から入ってきたのが出会いだ」

家出娘「今日もうまそうじゃん食べていい?」

男「少しだけね」

家出娘「やりぃ!いただきます」

男「今では布団から動けない僕のいい話相手だ」

家出娘「ふぅ食った食った」

男「今日は家に帰るの?」

家出娘「いわ…あんなところ二度と帰りたくないから今日もホテルだな…バイト代でるし」

家出娘「なんだったら泊めてくれてもいいんだぜ」

男「それは多分妹が許可しないと思う…」

妹「兄さん!部屋から話し声がするけど誰かいるの?」ガチャ

男「……」

家出娘「ども」

妹「誰!?兄さんから離れなさい!」

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期待

この男は胸フェチか?ってくらい胸の情報を挟んでくるな

家出娘「誰でもいいだろ?別にこいつは離れてくれなんて言ってないから離れない」

妹「兄さん…この子はなんなの?」

兄「かくかくしかじかで」

妹「なるほど…」

妹「つまりホームレスね…兄さんに変なウィルスがつくわ、今すぐ離れなさい」

家出娘「ちゃんとホテルで生活してるんだよ!失礼な」

妹「本当かしら?」

家出娘「なら確かめて見ろよ!いいにおいするだろ?」ギュッ

男「いいにおいです…//」

妹「なっ…」

妹「兄さんから今すぐ離れなさい!」ナイフ持ち

家出娘「やばっ!じゃあまたくるから」ぴょーん

妹「窓から…」

男「…とりあえずナイフしまって」

妹「ごめんなさい、兄さん…」

妹「また兄さんに悲しい思いをさせる所だったわ…」

妹「もう寝るわね…おやすみなさい」ガチャ

男「………」

とてもエキセントリックな家系ですね

5年前

男「母さんが飼っていいって」

猫「にゃー」

妹「そう…」

妹「それからは兄さんは私よりも猫と過ごす時間が増えた」

妹「病気で動けない兄さんに寄り添う用に常に横にいる猫が羨ましかった…」

妹「だから猫を殺した」

妹「そうすれば兄さんは私だけを見てくれるそう思って猫にナイフを突き立てた」

妹「あなたがいなきゃ!兄さんは私だけを見てくれるの!」ザクッザクッ

男「やめてくれ!」

妹「そして兄さんは血まみれの私と猫の死体をみて」

男「ごめんね…いつも世話してくれてる妹を悲しませてごめんね」

妹「兄さんはそう言って私に謝った、母さんが兄さんを邪魔者扱いしてるいま兄さんは私を失ったら生活出来なくなる…そう思ってかも知れない」

妹「だから普通に接してくれる兄さんが心の中ではどう思ってるか怖くなる時がある」

妹「それでも私は兄さんに愛情を捧げた」

妹「兄さんは私だけの物…誰にも渡さない」

妹「あの女も消さなきゃ…」

翌朝

妹「今日はちょっと出かけて来るわね」

男「気を付けてね」

駅のホーム

家出娘「ふぅーやっと終わった、パン屋のバイト、時給はいいんだけど忙しいんだよなぁ」

家出娘「このもらってきたパン…あいつにも少しやろうかな」

ドン!

家出娘「えっ?」

サラリーマン「女の子がホームに落ちたぞ!」

痴漢「誰か駅員を呼んで来てくれ!」

5分後

駅員「電車が少し遅れて助かったね」

家出娘「あぁさんきゅー」

家出娘「(誰かに押されたような…いったい誰だ…)」

妹「ちっ!」

男の家

家出娘「おっすー」

男「いらっしゃい」

家出娘「妹は大丈夫か?」

男「出かけてるよ」

家出娘「そうか、ほらパン食えよ」

男「ありがとう」

家出娘「なあ…少し前に親の話してくれただろ?」

男「うん…母さんのことだね…」

家出娘「邪魔物扱いされてんだよな…」

男「そうだよ…3年前に車に引かれて死んじゃったけどね」

家出娘「私も親に邪魔物扱いされててさ…それで家を出ていまみたいな生活してるだよ…私たち同じだな」

男「そうかもね…」

家出娘「なぁ…一緒に暮らさないか?」

男「え?」

家出娘「私そろそろバイト先で正社員になれそうなんだよ…だからアパート借りて一緒に住もうぜ」

男「でも僕はこんな体だから絶対邪魔になると思う…働けないし…」

家出娘「バカ野郎…惚れた弱味だ…私が死ぬまでそばにいてやるよ」

家出娘「一人ぼっちは寂しいもんな」

男「プロポーズって奴なのかな…」

家出娘「そうだよ!で?返事は?」

男「お願いします…//」

男「僕がこの家から離れれば妹は僕の面倒を見なければいけない呪縛から解き放たれるはず…」

男「猫の時だって…多分僕を守らなきゃって感情が暴走したんだと思う」

男「だから僕は数日後妹が学校に行っている間に家出娘と家を出た」

アパート

家出娘「ここが私たちの家だ、結構いいだろ?」

男「うん…これから迷惑かけるけどよろしくね」

家出娘「ああ…」

自宅

妹「兄さんただいま帰ったわ」

妹「兄さんがいない…?」

妹「これ…手紙かしら」

男「僕の事は忘れて自分のために生きてください」

妹「……嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘」

妹「兄さんが私の前から居なくなるなんて嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘」

妹「絶対見つけて連れ帰るから…」

………

男「それから数ヶ月ひもじいながらも二人で幸せな時を過ごした」

男「はやく家出娘帰ってこないかなぁ」

ガチャ

男「あれ?ちょっとはやいなぁ…」

妹「……見つけた…」

男「妹!?なんでここが…」

妹「探したのよ…さぁ帰りましょ」

男「帰らない…」

妹「どうして?」

男「もうお前の重荷にはなりたくないんだ…」

妹「重荷なんて…私には兄さんがいないと…」

男「そう言うのよくないよ…僕らは兄妹じゃないか…」

妹「私は兄さんと兄妹以上の関係になりたい…」

男「僕は無理だよ…」

妹「私と帰りましょ」

男「嫌だ…」

妹「嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘」

妹「絶対連れて帰るから」ノコギリ持ち

男「え…」

妹「私はノコギリで兄さんの首を切り落として持ち帰った」

家出娘「ただいまー今日病院に行ってきたんだけど…あれ?どうした?」

男「………」

家出娘「嘘だろ…」

妹「兄さん…これでずっと一緒よ…」

妹「私は兄さんが寝ていた布団で兄さんの首を抱きしめていた」

プルルルル

妹「電話!?…兄さんから」

家出娘「おい…男の首どこにやった?」

妹「貴方には関係ないわ…」

家出娘「今からそっちに行くから待ってろ」

男の家

家出娘「鍵は空いてる…」

家出娘「おい!出てこいよ!」

家出娘「痛っ…」

家出娘「あ、足が…ワイヤー!?」

妹「来るって言ったら罠を仕掛けるに決まっているじゃない」

妹「ほらみて兄さん…あなたをたぶらかした泥棒猫の姿よ」

男の首「……」

家出娘「なんでこんなことした!!」

妹「あなたが私から兄さんを引き離したからよ」

妹「一緒に帰ろうって言ったら嫌だって言ったから無理矢理連れて帰ったわ」

家出娘「[ピーーー]ことないだろ!」

妹「何言ってるの?兄さんは生きているわ」

家出娘「狂ってやがる…」

妹「もういいわ…さぁ兄さんこの泥棒猫を処分するわね」ナイフ持ち

………

主婦「聞いた?あそこの家誰も住んでないのに夜中笑い声が聞こえるらしいわよ」

主婦2「不気味ねぇ」

妹「兄さん…これでずっと一緒よもうはなさないわ」

妹「そろそろ兄さんの体が欲しいわね」

妹「生贄が必要かしら」ニヤァ

この町で子供の行方不明事件が多発するのはまた別の話

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