P「お前らには演技の幅が足りない!」【765】 (36)

~会議室~

伊織「…っ…なによ、相変わらず声デカイわねぇ!」

春香「そしてこの感じは……」

響「懐かしいぞ」

P「だからさぁ!もっとさぁ!演技の幅が必要だって言ってんだよ!」

小鳥「私、事務処理が……」

P「小鳥さん!」

小鳥「は、はい!」

P「事務処理っていうのはソシャゲのイベントのことですよね?5つも6つもやってるから追い付かなくなるんです、まったく」

小鳥「……」

真「図星なんだ……」

律子「なんの説教ですか……」

真美「そんで、こんどは何やんのさ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504314604

ずっと前に何作か書いたSSの新作です。
即興なのでそこそこ時間かかると思いますが、楽しんで頂けたら幸いです。

P「お前たちもいろいろなドラマや舞台から声がかかるようになった」

やよい「はい!お芝居楽しいですー!」

P「うん。関係各位からの評判も上々だしな。良いことだ」

雪歩「何も問題ない気がしますぅ……」

P「甘い!!!」

雪歩「!?」ビクッ

P「この先、765プロ単独で演劇をやることもあるかもしれない。いや、やる。もう決めてる」

律子「初耳ですが」

P「そのときは、この中の誰かが『憂いを帯びた人妻』や『地味な外見からは想像もつかないほどの情念を内に秘めた教師』を演じなきゃならいんだぞ!」

伊織「どんな演劇やらせるつもりよ!」

千早「まぁ、いまさらだけれど……」

なついな
見てるぞ

P「というわけで」

亜美「どういうわけだい……?」

P「今回もクジを用意した。1つだけな」

あずさ「あら~、1つだけなんですね」

P「はい。シンプルに【役柄】だけで。後は各自に即興で演じてもらいます。その意図は……」

貴音「いままでに学んだ総てを用いよ、ということですね?」

P「そういうことだ。シンプルが故に難しいぞ」

春香「なんで難易度あげちゃうんですか……」

美希「それでそれで、順番はどうするの?」

P「今回も名字の五十音

律子「却下!異義を申し立てます!」

真「異義なし!」

伊織「異論もないわ」

亜美「りっちゃんガンバー」

真美「できるできるー」

律子「ぐぬぬ…アンタたちはいつもいつも……」

小鳥「あ、あの……」

P「小鳥さんは3番目です」

小鳥「……」

響「いいかげん諦めた方がいいぞ、ピヨ子」

P「よし、律子!トップバッター、よろしくな!」

律子「はいはい…やればいいんでしょ、やれば……」ガザゴソ

貴音「何事も最初が肝心、と申しますが……」

律子「【妹】」

P「おお、律子が妹とは新鮮だな!やってみよう!」

春香「やっぱりプロデューサーさんが相手役なんだね……」

千早「それくらい学びなさい、春香……」

律子「お……」

P「ん?」

律子「お…おに…い……」

P「ん?ん?なんだい律子?んん?」

美希「開幕から憎たらしいの……」

雪歩「あの顔だけで逮捕されそうだよね……」

律子「お兄…ちゃん……?」

P「おお、どうした律子?夏休みの宿題終わらなかったのか?」

律子「は、はぁ!?」

P「お前ももうすぐ高校受験なんだからな。そんなことじゃダメだぞ」

亜美「どうやら妹は中3にけってーしたみたいだね……」

あずさ「各自に即興で演じてもらうんじゃ……」

伊織「分かってたわよ、だいたい……」

律子「そ、そう!そうなの!終わらなかったの!えへへ!」

真「早くもヤケになってるね」

P「それで、兄に手伝ってもらおうって魂胆か」

律子「だ、ダメ…かな?」

響「割りとちゃんと演じてる気がするぞ」

貴音「律子嬢も生真面目ですから……」

P「ちゃんとお願いできるか?ん?お兄ちゃんにお願いできるか?ん?」

真美「この兄ちゃんはダメな兄ちゃんだね……」

亜美「どの兄ちゃんもだいたいダメだけどね……」

律子「お……」

P「お?」

律子「おね…おね……」

P「おね?」

律子「お願い、お兄ちゃん」

P「はっはっは。律子はお兄ちゃん子だなぁ、まったく」

あずさ「律子さん、よくできました~」パチパチ

千早「先が思いやられるわ……」

春香「今回も、ね……」

久しぶりだな
楽しみ

律子「もぉぉぉぉ!!!」ワシャワシャ

響「髪の毛かきむしってるぞ」

美希「顔は真っ赤っかなの」

P「うん。出だしは好調だな」

真美「りっちゃんのあの姿を見ながら……」

伊織「よく言えるもんだわ、まったく」

春香「つ、次は私ですね!」ガザゴソ

やよい「春香さん、がんばって下さい!」

春香「えへへ。ありがとね、やよい。えっと……」

P「何が出た?」

春香「【教師】です!」

P「よし、やってみよう!」

春香「み、みなさんおは」

P「せんせー!」キャハッ

真「あの感じは……」

貴音「小学生、ですね……」

亜美「先手を打たれたね、はるるん……」

春香「お、おはようP君。今日も元気だね」

P「せんせーせんせーせんせー!」

響「いるいる、あんな子」

春香「な、何かな?」

P「チューしたことありますかー?」キャハッ

美希「それって100パーセクハラだと思うな、ミキ」

伊織「いまさらよ」

※アイドルたちが「P」と呼ぶときは名字、「p」と呼ぶときは下の名前と解釈して下さい。

春香「チュ、チュー!?」

P「チュー」

春香「も、もう!女の人にそういうこと聞いちゃいけません!」

やよい「長介も学校だとあんな感じなのかなぁ……?」

P「じゃあさじゃあさ、好きな人はいますかー?」

春香「えっ!?」

雪歩「またそうやって……」

小鳥「この鈍感さは一生治らないわ、きっと……」

春香「せ、先生も人間だから…す、すすす好きな人くらいは…くらいは……」

P「くらいは?」

春香「い、います!います!大好きな人がいます!」

千早「春香……」

P「先生けっこう美人だから、大丈夫大丈夫!恋人ゲットだぜ!」

亜美「はるるん、ためしにボール投げちゃいなよ……」

律子「この人に意図が理解できるわけないでしょ」

春香「…ふふ。そうだね。いっぱい時間がかかると思うけど…いつかそうなったらいいな。なーんて!」

伊織「だから、甘酸っぱいってのよ、いつもいつも。まったく」

春香「はい!じゃあ授業始めますよ!」

貴音「強くなりましたね、春香……」

765つけなくていいぞ

まあ確かにこのままスレタイなら特定余裕だしわかるもんな
昔のSS読み返してくるか…

Pの演技力相変わらずすげえな

懐かしい
他のも復活してたりしたしリバイバルブーム来てるのか?

懐かしいこれは期待

春香「ちょっと外の空気吸ってきまーす!」タタッ

P「お、どうした春香?気分でも悪いのか?」

美希「もう何も言う気がしないの」

真美「ピヨちゃん、この湿った空気を変えるんだ!」

小鳥「えっ、えっ、あ、私の番ね」ガサゴソ

真「小鳥さんも割りと不憫なのが多いような……」

亜美「…イエイイエイイエイ」ボソッ

真「あ、あれ…身体が震えて……」

雪歩「やめてあげて、亜美ちゃん……」

P「さて、何を引きましたか」

小鳥「…【ギャル】と……」

P「あ…………………………ま、まぁ、やってみましょう!」

響「いやーな感じの間があったぞ……」

小鳥「チョ、チョリーッス!」

P「えっ、えっ」

小鳥「こ、小鳥ぃ、今日ガッコーでチョーバッドなことがあってぇ」

P「う、うん」

千早「あの感じ、テレビの中で観たことがあるわ……」

律子「口に出さないであげて……」

小鳥「なんかぁ、オールでオケりたい、みたいなぁ?」

貴音「オケりたいとは……?」

伊織「徹夜で風呂桶でも作らせときなさい」

P「が、学生なんだから夜遊びは……」

小鳥「なにそれぇ?チョー受けるんですけどぉ!エビフリャきしめん味噌煮込み、的なぁ?」

やよい「食べ物ばっかですー」

雪歩「愛知の人に怒られちゃうよね……」

P「あ、あのですね……」

小鳥「なーにー?」

P「実際はギャルとは縁遠い生活をしてたんじゃ……」

小鳥「……」

P「い、いや、なんとなく!なんとなく!」

小鳥「…………放送部でした」ボソッ

律子「なんで小声になるんですか……」

小鳥「イケてる彼氏と109に行って見たかった……」ボソッ

美希「それはいまでも叶ってないって、ミキ思うな」

あずさ「み、美希ちゃん!」

小鳥「あー!!!青春したかったーーーー!!!!!!」

亜美「ピヨちゃんが壊れた!」

真美「に、兄ちゃん、フォロー!!!」

P「だ、大丈夫ですよ小鳥さん!三十路の青春って言葉もありますから!!!」

伊織「なんでそれでフォローしてるって思えるのよ……」

P「あ、青いですから!小鳥さんはまだまだ青いですから!」

貴音「不憫な……」

小鳥「外の空気に……」フラフラ…

律子「春香に続いて……」

P「つ、次は響だな!」

響「オッケー!自分、今回も当たり引いちゃうかんね!」

雪歩「余裕だね、響ちゃん……」ボソッ

真「打ちのめされたことがないからね……」ボソッ

真美「ふたりとも、いい加減忘れなよ……」

響「えっと…【別れた彼女】……?」

亜美「おやぁ。これはどう転びますかなぁ」

P「よし、やってみよう!」

響「あ……」

P「よう」

響「おはよ……」

P「ああ、おはよ」

春香「響ちゃんの方がまだ引きずってる感じなのかなぁ?」

あずさ「あら、春香ちゃん。おかえりなさい」

響「……」

P「なんだよ」

響「自分たち…もう…終わったんだよね?」

P「…ああ」

美希「割りとマトモな感じだね」

響「じ、自分…自分……」グスッ

雪歩「泣いてる……」

律子「集中してるわね、響」

響「あ、あんなことされたの初めてだったから……」

P「待て待て待て!!!」

響「なに?」

P「い、いや、集中するのはいいけど、あんまりキワドイのはだな」

千早「今さらだけど、どの口が……」

響「いいとこなんだから、ちゃんと相手役やってよね」

P「わ、分かった……」

響「…あんなこと…あんなこと……」グスッ

真「ど、どんなことなんだろ……」

響「へび香で自分の両手を縛って……」

P「終了ー!!!」

響「へび香は大事な家族なんだからな!」

P「知らんわ!!!」

伊織「どんな妄想よ……」

貴音「おそらく、小鳥嬢から借り受けていた……」

雪歩「聞きたくない…聞きたくないよぅ……」

P「つ、次!真!」

真「は、はい!」ガサゴソ

千早「しっかりね、真」

真「……」

美希「自覚が無いってホント怖いの」

春香「何が出たの?」

真「えっと…【引きこもり】」

真美「あぁ……」

P「よし!頑張って引きこもってみろ!」

真「死にたい……」ボソッ

春香「前回と同じ……」

響「でもやっぱり面白い……」

P「真、入るぞ!」

真「あぁ、お兄ちゃんか」

P「晩飯の時間だぞ。早く降りてこい」

真「お兄ちゃん…ボクはもう疲れたよ……」

伊織「どこの絵描き志望よ」

貴音「実感は込もっておりますが……」

P「なんにもしてないのに疲れるわけないだろ!甘えんな!」

真「なんにもしないをしているんだよ」

律子「どこの黄色い熊よ」

P「いい加減にしろ!」バン!

真「……っ」ビクッ

雪歩「二人とも熱が入ってきた……」

P「兄として、これ以上放っておくわけにはいかない!」

真「ど、どうする気?」

P「愛のムチだ!引っぱたいてやる!」

やよい「ほ、ほんとに叩いちゃうんですかぁ……?」

千早「さすがにフリだけだと思うけれど……」

伊織「自分とこのアイドルの顔叩けるわけないでしょ」

P「真!目を瞑れ!」ヒュッ!

真「……っ!!!」スッ

真美「え」

真「てやぁぁぁ!!!」ドスッ!!!

雪歩「ま、真ちゃん、ストップ!」

美希「パンチが見えなかったの……」

律子「脇腹にめり込んだのは見えたわ……」

あずさ「プ、プロデューサーさん、しっかり!」

真「ご、ごめんなさいプロデューサー!身体が勝手に!」

P「ガッ……ガフッ……」ビクンビクン

やよい「イワシみたいに跳ねてますー」

伊織「いいクスリよ」

小鳥「戻りました…ってプロデューサーさん!?どうしたんですか!?」

春香「話せば長くなるので……」

雪歩「割愛しますぅ……」

千早「次は私の番なのだけれど……」

貴音「回復するまでしばし時間を置いた方が……」

響「よし!じゃあちょっと休憩だね!」

律子「最初に終わらせといて良かったかもだわ……」

今日はここまで
また明日!


明日もあるのか楽しみ

おつ待ってる

このPいつも思うがプロデューサーじゃなくそっちの道の方がよかったんじゃ…

明日っていつだ

最初の読んだがなぜ響は頭悪い設定なのか
響は頭いいのに不思議だなー

おーいまだこんのか

待ってるぞ

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