モバP「悩んでいる奈緒の気晴らしに付き合う」 (125)
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モバP「仁奈が旅行券を握り締めてやってきた」
モバP「仁奈が旅行券を握り締めてやってきた」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1494429994/)
▼関連SS
モバP「美穂の演技練習に付き合う」
モバP「美穂の演技練習に付き合う」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428511776/)
※予告したのとタイトルを変えています
飛鳥「そう...あれは二週間ほど前の、出来事だったかな...」
飛鳥「美穂さんがモバP(以下P)の助力を得て、演じる役割への理解を深めようとしていたんだ」
飛鳥「それを知ったボク、夕美さん、智絵里さんは二人を見守る事にしたんだ」
飛鳥「その道中にライラさん、奈緒さん...卯月さんが加わって」
飛鳥「一緒に行動し...その行く末で」
飛鳥「悲劇が起こったのさ...悲劇の犠牲は、奈緒さん」
飛鳥「悲劇の中身は、奈緒さんの秘匿していた禁忌が暴かれてしまったのさ....」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499273336
~回想~
-カラオケ-
ライラ『いやー、それにしても奈緒さんが愛読している恋愛小説』
ライラ『主役カップルがP殿と奈緒さんと名前が同じ読みだとは、面白い偶然もあるですねー』
夕美『あ、ちょっと...その話題は...』
卯月『確かその小説、奈緒ちゃん最近ずっと読んでましたね!』
卯月『良かったら、今度私に貸してくれませんか?』
智絵里『あ...あの...』
奈緒『ああ...いいぞ...』
卯月『やった♪ありがとうございます!』
卯月『奈緒ちゃん、何度も読み返しているみたいでしたから』
卯月『すごい面白いんだろうなって!えへへ、楽しみですっ』
飛鳥『.....う、ううん...』
奈緒『あはははっ!面白いから!期待してていいからな!』
奈緒『よーし!誰も歌わないなら、またあたしが歌うからな!』
奈緒『今日は思いっきり歌うぞー!』
卯月・ライラ『『イエーイ!』』
--------
----
<アリガトウゴザイマシター!!
卯月『楽しかったねー♪』
ライラ『楽しかったですよー♪奈緒ノリノリでございましたですね』
奈緒『はははっ!偶にはあたしだって...あたし...』
奈緒『あたし...何やってんだ...』ヘナヘナ...
卯月『わわっ!?奈緒ちゃんどうしたの!?大丈夫ですか!?』
ライラ『しっかりするでございますですよー!?』
夕美『あぁ..あ...』
智絵里『....(オロオロ)』
飛鳥『はぁ...どうしたものか...』
~回想終了~
飛鳥「そして今に至る...と」
智絵里「奈緒ちゃん...もう、大丈夫?」
奈緒「あははっ!もう大丈夫だって。あれくらいの事で、いつまでもくよくよしてらんないからな」
夕美「そう?ならいいんだけど...」
奈緒「夕美さんも心配してくれて、ありがとう。でも本当に大丈夫だからさっ」
奈緒「ほらっ!こんなに元気に...」
莉嘉「そうなんだー☆この小説の主役の男の子、Pくんと同じ名前なんだよ♪」
奈緒「!?」ビクっ!!
夕美「う...まさか...」
莉嘉「それでね?えへへっ...なんとその彼女の名前が、アタシと同じなんだー☆」
智絵里「ち、違った...あっ」
奈緒「....っ!」プルプル
莉嘉「これを読んでるとね?まるでアタシとP君が一緒に登校したり」
莉嘉「デートに行ったりしてる気分になれるから、何度も読み直してるんだよ☆」
文香「ふふっ...そうでしたか。最近その本を熱心に読んでいるので」
文香「どのような内容なのか、興味がありました。なるほど、合点がいきました」
文香「登場人物の名前が、自分の知った人の名前と同じだと...」
文香「重ねてしまうことは、私もあります」
莉嘉「じゃあ文香さんも、アタシと同じことがあったの?」
文香「残念ながら...私とPさんと同名の人物が」
文香「深い仲として登場する物語には、まだ出会えていませんね」
莉嘉「そっかー...じゃあ今度、カップルの名前がP君と文香さんになってる」
莉嘉「恋愛小説を見つけたら、教えてあげるね☆」
文香「ええ、是非。見つけたら宜しくお願いします」
莉嘉「まっかせてー☆あ、そう言えば」
莉嘉「ねーね、奈緒ちゃん!」
奈緒「な、なんだ莉嘉!?」
莉嘉「そう言えば奈緒ちゃんも、同じ本を何度も読んでたよね?」
文香「ああ、そう言えば。私も何度か見かけたことがあります」
奈緒「ん...ああ、そうだけど...それがどうか、したか?」
莉嘉「何度も読み返してた理由って...ひょっとして、アタシと同じだったりする?」
奈緒「ななななっ!?何言ってるんだよ!?」
奈緒「そんな訳ないじゃないかっ!?あれはただ内容が面白かったから」
奈緒「何度も読み返してただけで...うん!それ以外の理由なんてないからなっ!」
莉嘉「なんだ、違うんだー」
奈緒「そう...ん?」
文香「...」←何かを察した表情
文香「...!」←奈緒の視線に気づいた
文香「...(きょろきょろ)」←焦って眼が泳いでいる
文香「.......」←対応を考案中
文香「....!」←対応の考案完了
文香「...(コクコクッ)」←大丈夫ですよ、という表情で頷いている
奈緒「あぅ...ぐぅ...」カァー
莉嘉「にひひひっ...☆」
奈緒「ん...?」
莉嘉「そっかー、違ったんだー」
奈緒「莉嘉?なんだその棒読みは?」
莉嘉「べっつにー☆うんっ!そう言うことにしておくねっ☆」
奈緒「ちょっと!?待った!?」
莉嘉「じゃあアタシ、レッスンに行って来まーす☆」
奈緒「おーいっ!絶対そう思ってないだろっ!?莉嘉ーっ!?」
文香「あの...奈緒さん?」
奈緒「はぁ...はぁ...なんですか、文香さん?」
文香「大丈夫ですから...今日知ったことは、誰にも話したりはしませんから」
文香「その、気休めにしかなりませんが...安心してください」
奈緒「あ、あははは...はい...」
文香「では私もお仕事に...それでは、行ってきます」
夕美「....」
智絵里「....」
奈緒「...........」
奈緒「.....なんで、こうなるかなーっ!?」
--------
----
P「三人が一緒に相談に来るなんて、珍しいな?」
夕美「まぁ...私たちが動かないといけないというか...」
飛鳥「奈緒さんを苦しめている呪縛から解き放つためにも...キミの力を借りたいんだ」
智絵里「ですから...協力をお願いします...!」
P「奈緒か...最近浮き沈みが激しい気がしてたから、気になってたんだ」
P「だから先日も何か悩んでるのか聞いてみたんだが...はぐらかされてね」
P「どうしたものかと、考えていたところなんだ」
夕美「それじゃあ...!」
P「ああ、もちろん。協力させてもらうさ!」
智絵里「よかった...!ありがとうございます」
P「なに、礼なんていらないさ。まず聞きたいんだけど...」
P「どうして奈緒は、今みたいに不安定になってしまったんだ?」
P「三人は知っているようだから、原因を教えてくれないかい?」
夕美・智絵里「「え!?」」
飛鳥「....」
P「ん?どうした?ひょっとして、男の俺には言いにくい内容なの?」
夕美「えーっと...それなりに言いにくいかな...?」
P「むー、そうなのか...じゃあちひろさんや他の成人したアイドルにも協力してもらった方が...」
智絵里「ダメです!それは、ダメです!」
智絵里「(これ以上被害を広げるわけには...)」
ダブりカードを解雇移籍で金にしてちひろを[ピーーー]
P「え、えぇ...?じゃあ、どうすれば...原因は教えられないけど」
P「奈緒が抱えている問題を、解決する手段はあるってことかい?」
夕美「あの...それは...」
夕美「(どうしよう!?解決策考えてなかった!?)」
飛鳥「仕方ないな...ここはボクがすべての咎を背負おう」
智絵里「飛鳥ちゃん?」
飛鳥「これはボクが勝手に語ることさ、二人は関係ない」
飛鳥「その事実を理解したうえで、聞いてほしいんだ」
P「...分かった。話してくれないかい」
飛鳥「うん。奈緒さんが抱えているもの...それは...」
飛鳥「男性経験がないことさ」
P「ぶっ!?」
智絵里「あ、飛鳥ちゃん!?」
夕美「なに言ってるのッ!?」
飛鳥「ああ、すまない。簡潔に言い過ぎたよ」
飛鳥「男性経験...もっと言うと異性とデートしたことが無いっ、てことさ」
P「はぁ、吃驚した...そうだとして、何でそれが問題になるんだ?」
飛鳥「未知に畏怖を抱いているのさ。美穂さんと同じように」
飛鳥「まだその時が来るとは、確定はしていないというのに...ね」
夕美・智絵里「「???」」
P「(?...美穂が俺に演技練習に付き合って欲しいと言った理由...)」
P「(異性とデートしたことがないのに、積極的に異性にアプローチを掛ける役割を演じるから)」
P「(経験と自信をつけるために...とのことだった)」
P「(未知...そうか!いずれは奈緒にもそういう役が回ってくるかもしれない!)」
P「(それを不安に思って、今のような状態になっている...そういうことかな)」
P「了解。とどのつまり、美穂と同じように奈緒と出かければいいってことかな?」
夕美・智絵里「「え?」」
飛鳥「理解が早くて助かるよ。そう言う事さ」
夕美・智絵里「「ええ?」」
飛鳥「ああ、でも一つだけ。キミは悩みの内容を知らないハズなんだからさ」
飛鳥「奈緒さんを誘う時は、”気晴らし”って体でお願いできないかな?」
P「なるほど、そうだね。よし、あとは任せてくれないか?」
飛鳥「武運を祈るよ。それじゃあボクたちはこれで失礼させてもらうよ」
智絵里「よ、宜しくお願いします」
夕美「が、頑張ってねPさん!」
-飛鳥から改めて説明後-
夕美「なるほど...そんなことを言ってたんだ」
智絵里「Pさん、すごいなぁ...」
夕美「話した事は理解できたけど...なんで奈緒ちゃんとPさんがデートすることが」
夕美「問題の解決に結びつくの?」
飛鳥「まあ、奈緒さんの意識が変われば...解決の糸口になると思ってね」
飛鳥「Pと時を共有することで...自分の想いをより確かなものにできれば」
飛鳥「今日の莉嘉みたいに振る舞う...そこまでいかなくても」
飛鳥「恥じることはなくなるんじゃないかと、そう思ったのさ」
夕美「要するに、奈緒ちゃんが自分の気持ちに素直になれれば、ってことだね」
夕美「そうだね...そうなれば、今より良くなるかもね」
飛鳥「ああ...ところで二人は反対しないのかい?」
智絵里「反対って...何を?」
飛鳥「強敵がより力を増すかもしれないんだよ?アイドルとしてではなく...」
夕美「ふふふっ♪それは、飛鳥ちゃんにとっても...でしょ?」
智絵里「飛鳥ちゃんの言っていることも、分かるよ...?」
智絵里「でも、奈緒ちゃんも大切な、友達だから...」
飛鳥「将来後悔するかもしれないのにかい...ふふっ、まあそれが人間だね」
飛鳥「全く...面白いものだね」
-翌日-
凛「奈緒、最近調子が悪そうだけど...大丈夫?何か悩みでもあるの?」
奈緒「大丈夫だよ。悩みが...無いわけじゃないけど、二人に手を煩わせるほどの事じゃないからさ」
加蓮「そう...?私たちに相談したくなったら、いつでも相談してね」
奈緒「ありがとうなっ、加蓮」
P「おーい、奈緒-っ!」
奈緒「うっ、Pさん...」
P「最近調子はどうだ、奈緒?」
奈緒「前も言っただろ?調子は悪くなってなんかないって」
P「そうか...では傍から見ると、そう見受けられないぞ?」
P「だからこうして、凛や加蓮も心配してるんだし」
奈緒「うっ...」
凛「そうだよ。奈緒には悪いけど、とても普段の奈緒には見えないよ」
加蓮「自覚症状がないのが、一番怖いんだよ?どんな些細な事でもいいから」
加蓮「最近身の回りで起きた、普段と変わったことはなかったの?」
奈緒「そう言われても...特に変わったことは、なかったかな...」
P「じゃあ、奈緒が良ければなんだけど、今度の奈緒がオフの日に」
P「気晴らしに一緒に出かけないか?」
奈緒「いや、誘ってくれるのは嬉しいけどさ」
奈緒「Pさんはその日は仕事だろ?休みじゃないじゃんか」
P「ああ。だから時間作った」
奈緒「は?」
P「昨日から徹夜して、業務を巻きに巻いて」
P「その日は休みが取れる様にしたから」
奈緒「はぁああ~~っ!?」
P「だから大丈夫!で、どうかな?」
奈緒「なんだよぉ~...そこまでしてもらったら、断れないじゃん...」
加蓮「ふふふっ♪でも満更でもないでしょ?ここまでしてもらってるんだからっ」
凛「今回はプロデューサーの顔を立ててあげようよ?奈緒?」
奈緒「う~...二人まで...分かったよ!その誘いに乗るよっ!」
P「よし来た!」
奈緒「ふふっふ、そっちから誘ったんだから、存分に気晴らしに付き合ってもらうからな?」
P「はははっ、どんと来い」
P「それじゃあ俺は今から外出するから、待ち合わせの調整はあとでメールでしようか」
奈緒「ああ、分かったよ。いってらっしゃい」
加蓮・凛「「いってらっしゃ~い」」
奈緒「(...よっしゃあ!なんか前の出来事の帳尻を合わせるように)」
奈緒「(良い事が起こった...!当日は何してもらおっかな~♪)」
奈緒「へへ...ん?」
加蓮・凛「「...」」ニヤー
奈緒「な、なんだよ?」
凛「いや、嬉しそうだなって思って」
加蓮「もっとストレートに、その気持ちを伝えてあげれば」
加蓮「Pさんはもっと喜ぶと思うけどなぁ?ね、凛?」
凛「そうだね。当日は嬉しさを、もっと大胆に出したらどう?」
凛「そのほうが奈緒も楽しくなると思うし、プロデューサーも喜ぶと思うよ?」
奈緒「それは...そうだな、頑張ってみる」
加蓮「頑張れ、頑張れ♪」
凛「ふふっ...なんだかもう、いつもの調子が戻って来たみたいだね」
>>1です。
書き溜めが終了したので、投下を終わります。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
それでは失礼します。
昨日の今日できたコレ期待コレ
夢小説作りそう
>>1です。
書き溜めが出来たので投下いたします。
タイトルを”モバP「気落ちしている奈緒を気晴らしに誘う」”に変更したいのですが、
ここまできたので、今のタイトルのまま進めます。
もしタイトルの変更手順をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示頂ければ幸いです。
それでは投下前に修正がございます。
>>21 スレごと修正
P「(?...美穂が俺に演技練習に付き合って欲しいと言った理由...)」
P「(異性とデートしたことがないのに、積極的に異性にアプローチを掛ける役割を演じるから)」
P「(経験と自信をつけるために...とのことだった)」
P「(未知...そうか!いずれは奈緒にもそういう役が回ってくるかもしれない!)」
P「(それを不安に思って、今のような状態になっている...そういうことかな)」
P「なるほど...奈緒も美穂と一緒で、そう言うのは苦手というか」
P「人一倍恥ずかしがる傾向があるからね。最近は恋愛テーマにした仕事も多いし」
P「いつかは自分にも回ってくると考えて、不安になっているのか」
>>22 レスごと修正
夕美・智絵里「「え?」」
飛鳥「理解が早くて助かるよ。そう言う事さ」
夕美・智絵里「「ええ?」」
P「美穂の事をを話題に出したってことは...その時と同じ方法で解決できるって」
P「飛鳥は言いたいのかい?」
飛鳥「申し訳ないけど、それはキミの判断に任せたいんだ...ボクたちでは答えを出せなかったからさ」
P「最近は奈緒とゆっくり話す機会がなかったし、今度奈緒の休日に誘ってみるよ」
P「悩みを聞くのはもちろん、純粋にストレスを発散させてもらえたら嬉しいしね」
飛鳥「そうか..ああ、でも一つだけ。キミは悩みの内容を知らないハズなんだからさ」
飛鳥「奈緒さんを誘う時は、”気晴らし”って体で持ちかけた方がいいと思うよ?」
P「なるほど、そうだね。話してくれてありがとう。あとは任せてくれないか?」
飛鳥「武運を祈るよ。それじゃあボクたちはこれで失礼させてもらうよ」
智絵里「よ、宜しくお願いします」
夕美「が、頑張ってねPさん!」
-当日・奈緒の自宅-
奈緒「うーん...別におかしくないよな?」
奈緒「変に色気を出そうとはしてないし、地味すぎるってこともない...」
奈緒「普段のあたしらしくて、うんっ!問題ない」
奈緒「後はPさんが迎えに来てくれるのを、待つだけ」
奈緒「ふふっ♪偶には気分次第で行く先を決める休日を過ごそう...か」
奈緒「普段はスケジュールで管理された生活だもんなぁ。何をしようかな~♪...ん?はい」
奈緒「うん、分かった!すぐに行くよ」
奈緒「ふっふふ~♪行先はPさんの車の中で決めるか。とりあえず行かないと♪」
奈緒「おはようPさん、お待たせっ!」
P「おはよう奈緒。暑いし外で立ち話もなんだから、車に乗ろう」
奈緒「うん...へへっ、なんか緊張するな」
P「はははっ、どうしたんだ?何度か乗ったことがあるだろ?」
奈緒「そうだけどさ...Pさんの車に乗るのって、大体何か問題があった時で」
奈緒「こうしてプライベートで乗るのは初めてだろ?だからさ...何となく慣れなくて」
P「それもそうか。まあそんな硬くならないで、リラックスして」
P「落ち着くのに飲み物でもどうだい?ほらっ、色々あるよ。どれがいい?」
奈緒「ありがとうPさん。緑茶に紅茶...炭酸」
奈緒「うーん...Pさんは何を飲む?」
P「俺か?そうだね。運転するから、とりあえずコーヒーを飲もうかな」
奈緒「じゃあ、あたしも同じのにするよっ」
P「俺と同じもの?それでいいのかい?」
奈緒「それでいいんだ。今日最初の出来事だからさ」
奈緒「一緒のものを飲んで、足並みを揃える?なんかそんな気分になったから」
P「はははっ、そうか。はいどうぞ」
奈緒「ありがとう。いただき...」
P「あ、ちょっと待って奈緒」
奈緒「ん?なんだPさん?」
P「ついでにさ、今日を楽しく過ごせることを願って」
奈緒「?....あぁ!ははっ♪願って...」
P・奈緒「「乾杯っ!」」
コッ...!
P「意外といい音が出たな。それで最初は何をする?」
奈緒「そうだな...じゃあ」
-秋葉原-
奈緒「へへっ、ラッキー♪予約できなくて買えなかった、アニメのBlu-ray限定盤が手に入って♪」
P「早速掘り出し物を見つかって良かったな。次はどこへ行く?」
奈緒「う~ん...正直これが買えたから、秋葉原はもういいかなって気がするんだよな」
奈緒「次は...あ、あれは」
P「ん、どうした?ああ、うちの事務所の特設コーナーがあるね」
奈緒「ちょっと見に行ってみようよ、Pさん」
P「そうだね、行こうか」
奈緒「みんなのCDとグッズが、これでもかってくらいあるな」
奈緒「あたし達が今まで頑張って形にしたものを集めると、こんな感じになるんだ」
P「いやいや、こんなものじゃないぞ?」
奈緒「え?」
P「みんなが形にしたものを集めたら、こんな感じじゃすまないぞって、言ったのさ」
P「なんせ俺の自宅には、よほどのものでもない限り」
P「今まで販売品、非売品を問わず...あらゆるCD、グッズが保管されているからね」
奈緒「マジでっ!?」
P「マジで。だからわかるんだよ」
P「実際はどんなものか。奈緒にも見せてあげたいけど」
P「流石にアイドルを家にあげるわけには、いかないからね」
奈緒「...」
P「今度どんなものか、写真に撮って...ん?どうした?」
奈緒「え!?なんでもないよ!逆にPさんが持ってないものって、何があるんだ?」
P「そうだな...例えば番組プレゼントのサイン色紙とか、等身大パネルとかは無いね」
P「パネルは事務所の倉庫には、あると思うけど」
奈緒「へぇ~。じゃあさ、この高価買取になってるやつも持ってるのか?」
P「どれどれ...ああ、全部あるね」
奈緒「全部かー...って、割といい金額だしてるよな」
P「確かに。でも手放す気は全然ないけどね」
P「みんなと一緒に頑張った時の、大切な思い出が詰まった品だからね」
奈緒「えへへー、そう言ってくれるって、思った♪」
奈緒「思い出は、買う事なんてできないもんなっ」
P「ああ、そうだね。あと、思い出は心に刻まれたものだとしても」
P「形にして残せるのなら、それに越したことはないと思うんだ」
奈緒「あたしもそう思う。せっかく形にできたんだから...できる限り残したいもんなっ」
奈緒「それに思い出の品を眺めながらだと、思い出をより鮮明に思い起こせるし」
P「うん、俺も同意見。しかし、やけに実感がこもった言い方だね」
奈緒「ふふっ、そりゃこもってるさ。結構思い出の品を眺めていることがあるから」
奈緒「さて、ここで問題ですっ!あたしが良く眺めている、思い出の品とはなんでしょう?」
奈緒「ヒントは、Pさんがあたしに初めてくれたプレゼントですっ!」
P「はははっ、それじゃあ答えを言っているじゃないか」
P「初めてくれたプレゼント...初めての仕事が終わった時に記念にプレゼントした、アクセサリ!」
奈緒「へへっ、残念。不正解です!」
P「あれっ!?」
P「え?じゃあ、最初のライブの時の...でも初めてではないし...」
P「うーん...降参だ!答えを教えてくれないかい?」
奈緒「正解は...Pさんがあたしをスカウトした時にくれた名刺、だよ!」
P「名刺?」
奈緒「Pさんにとって、名刺はプレゼントじゃないだろうけど」
奈緒「あたしにとっては一番最初にもらった、大切なプレゼントだよ」
奈緒「なんせあたしがアイドルになるきっかけ、なんだからさっ」
P「そうか、最初の名刺が....はははっ、嬉しい事を聞けたよ!」
P「ちなみに聞きたいんだけど、どんな時に眺めているのかい?」
奈緒「そうだなー...初心に帰ろうって、思った時や」
奈緒「仕事で失敗して、自信を取り戻したいたい時とかかな」
奈緒「名刺を眺めていると、Pさんにスカウトされた時のことを思い出してさ」
奈緒「アイドルになろうって、決めた時の気持ちをまた思い起こしたり」
奈緒「あたしはPさんにスカウトされたんだって、思い返して」
奈緒「自信を取り戻したり...ん?なんだよっ、そんなにニヤニヤして?」
P「ニヤニヤ...嬉しくなるさ。そう言ってもらったんだから」
ナデナデ...
奈緒「こ、こら~っ!こんな所で頭をなでるなっ!」
奈緒「今偶々周りに人がいないからって、ここも公共の場なんだからな!」
P「ははは、ごめん」
奈緒「全く...そろそろ移動しよう?」
P「そんだね。少しぶらぶらしながら、次に行く場所を決めようか」
奈緒「うん、そうしよう」
------
---
奈緒「いやー、なんだかんだで、結構買い物しちゃうもんだな」
P「満喫できたようで何よりだよ」
P「今日は車で来て良かっただろ?」
奈緒「こうして荷物を積めるから、次の事を考えて買い物を控えたりしなくていいもんなっ」
奈緒「車を出してくれてありがとう、Pさん」
P「どういたしまして。まあ、今日をより楽しく過ごせるようにできるなら」
P「これくらいのこと、なんともないよ」
P「それより、ゲームセンターは残念だったね」
奈緒「仕方ないよ。Pさんと格ゲーで対戦したかったけど」
奈緒「人がいっぱいで、大分待たなきゃいけなそうだったからな」
奈緒「それだったら他を回って、有意義に時間を使いたいし」
P「あ、そう言えば以前比奈におススメのゲームセンターを教えてもらったんだよ」
P「そこは対戦格闘ゲームは充実しているけど、あまり混んでいないらしいんだ」
奈緒「へぇー、じゃあそこに行ってみようよ」
P「行ってみようか」
-比奈のおススメのゲームセンター-
奈緒「確かに格ゲーが充実していて、適度に賑わってるなっ!」
奈緒「Pさん、どれで対戦する?」
P「それは奈緒が決めていいよ」
奈緒「そうか...じゃあこれにしないか?」
P「これか。これも中々息の長いゲームだよな」
奈緒「らしいね。あたしは割と最近のシリーズしかプレイしてないから」
奈緒「世界観はともかく、人間関係を把握するのにはちょっと苦労したな」
P「結構複雑だもんな。奈緒は誰を使うんだ?」
奈緒「あたしはラム。Pさんは誰を使うんだ?」
P「ソルを使うよ」
奈緒「そうだ!勝負を盛り上げるのに、何か賭けないか?」
P「いいぞ。何を掛ける?」
P「いいぞ。何を掛ける?」
奈緒「そうだなー...相手の言うことを一つ聞くってのは、どうだ?」
P「何でも?」
奈緒「もちろん節度を保ってだ!わかってて言ってるだろっ?」
P「はははっ、弁えてるよ。でもいいのか?」
P「これ、俺は割と強いぞ?」
奈緒「どうかな?あたしだって、結構自信があるぞ?」
P「では合意とみて....いざ!」
奈緒「勝負だっ!!」
奈緒「ああっ!?まずい、まずい、まずいっ!?」
P「よしっ!勝った!」
奈緒「くっそー...負けた。Pさん本当に強いな」
P「学生時代からシリーズをプレイしているからな」
P「最新作はそんなにプレイできてないけど、そこは年季でカバー」
奈緒「その差かー」
P「それより奈緒?何を賭けていたか、覚えているかな?」
奈緒「うっ...ちゃんと、覚えているぞ...」
P「そうか、そうかー...さてと...」
P「何をさせてもらおうかなー?」ワキワキワキワキ
奈緒「おい!愛海みたいに手を動かすのやめろっ!」
奈緒「そんなつもりがないのは分かってるけど、妙に不安になるからっ!」
奈緒「うぅ~...できればお手柔らかに...」
P「ははっ、じゃあさ...二人でこのゲームセンターの設備をつかって」
P「プリクラを撮らないか?」
奈緒「プリクラ?なんだー、そんなことでいいのか」
奈緒「それなら別に賭けのお願いにしなくても、普通に...ん?」
奈緒「Pさん、なんでいい笑顔で指を差しているんだ?」
奈緒「一体何を指さして...なっ!?」
「コスプレしてプリクラできます!衣装充実っ♪」
奈緒「な...なっ...まさか...!?」
P「せっかくだから、このお店のサービスを活用しよう!」
-試着室-
P「俺は着替えたぞ、奈緒~」
奈緒「それは...何のコスプレだ?制服みたいだけど」
P「これ?海軍将校のコスプレ。まあもっと正確に言うと」
P「艦これの提督のコスプレ」
奈緒「ああ、なるほど!なんか見たことあると思った」
奈緒「待てよ?Pさん、ひょっとしてあたしに...」
P「奈緒には艦娘のコスプレ、してほしいなー」
奈緒「ちょっ、ちょっと待った!あ~~...くぅ~~」
奈緒「分かったよ!但しっ!何を着るかはあたしに決めさせてくれよなっ!」
P「ああ。それはもちろん」
奈緒「ぐぅ~~...じゃあこれにする」
P「何型のコスプレをしてくれるんだ?」
奈緒「見るなっ!着る前に何か言われると」
奈緒「恥ずかしくなって、着れなくなるからっ!」
P「わかったよ。何をコスプレするのか、楽しみにしてるよ」
奈緒「くそ~~、こんな時までいじり倒して...」
-試着ボックス内-
奈緒「...」
奈緒「(ふっふっふっ...なーんてなっ)」
奈緒「(いつまでも出会った頃のあたしだと思うなよ?)」
奈緒「(これまで色々な衣装を着て、度胸はついてるんだっ)」
奈緒「(メイド、魔法少女、露出の大きいドレス...色々着たなー)」
奈緒「(Pさんは、あたしが恥ずかしがりながら出てくるのを期待してるんだろけど)」
奈緒「(だから今回は、逆にPさんを驚かせてやるっ!)」
奈緒「(Pさんの予想に反して、ノリノリでコスプレをして)」
奈緒「(この艦娘の決め台詞を言えば...ふっふっふ♪)」
奈緒「(Pさんの驚く顔が、眼に浮かぶぞ~っ♪)」
奈緒「(よしっ!準備OKっ!)」
奈緒「Pさん、着替えたぞ」
P「え?あっ奈緒、ちょっと待って今...」
奈緒「こっちは恥ずかしいのこらえて、着替えたのに」
奈緒「今更遠慮するなよ...行くぞ?」
シャー!!
奈緒「HEY、Pさんっ!バーニングラ...」
千佳「わー♪奈緒ちゃんかわいいっ!それなんの魔法少女の衣装?」
奈緒「ヴワアアアァアッ!?千佳っ!?なんで...はっ!?」
拓海「よ...よう...」
比奈「ど、どうもっす...」
奈緒「な、何で二人もいるんだよぉーっ!?」
>>1です。
書き溜めが終了したので、今回はこれで終わりです。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
次回投下で完結予定です。
完結時には次回作の安価にご協力いただきたい次第です。
それでは失礼します。
やったぜ乙
乙です
金剛とはまた良いチョイスだな
絵師ニキいたらぜひとも書いて貰いたいくらいだ
>>1です。
修正があります。
>>68
×奈緒「(だから今回は、逆にPさんを驚かせてやるっ!)」
○奈緒「(今回は、ふふふっ....あたしがPさんを驚かせてやるっ!)」
×奈緒「(この艦娘の決め台詞を言えば...ふっふっふ♪)」
○奈緒「(この艦娘になりきって台詞を言えば...ふっふっふ♪)」
>>69
×奈緒「HEY、Pさんっ!バーニングラ...」
千佳「わー♪奈緒ちゃんかわいいっ!それなんの魔法少女の衣装?」
○奈緒「HEY、Pさんっ!バーニングッ!ラ...」
千佳「わー♪奈緒ちゃんかわいいっ!それなんの衣装?」
比奈「それはッスね...」
千佳「えへへー♪奈緒ちゃん見て見て!これ比奈さんにとってもらったんだー!」
奈緒「それって...千佳が今見てるアニメのプライズか」
千佳「うん!あたしこれが欲しくて、比奈さんにどこにあるか教えてもらったの♪」
比奈「ここ、この手のプライズも充実してるッスからね」
拓海「アタシは二人の付添で一緒に来たんだ」
千佳「それで帰る前に三人でプリクラしよって思って、ここに来たら」
拓海「妙な恰好したPがいて、話しかけたって寸法だよ...でだな...」
拓海「奈緒は...なんでそんな恰好してんだ?」
奈緒「あ...いや、これは罰ゲームで...」
比奈「そうだったんスか...よく似合ってるッスよ」
奈緒「あ、ありがとう...」
千佳「ねえねえ奈緒ちゃん!さっきのもう一回やって!」
奈緒「へ...?」
千佳「さっきポーズとりながら、決め台詞を言ってたの」
千佳「決め台詞の最後がよく聞こえなかったから。ねっ?お願いっ」
奈緒「あ...う...」チラッ
P・拓海・比奈「「「...」」」
奈緒「う....バ、バーニング...ラ~ブ...」
千佳「バーニングラブって言ってたんだっ♪」
奈緒「そうなんだ。これで...」
千佳「でも最初となんかちがーう!」
千佳「最初はもっと勢いよく...バーニングッ!ラーブ!!って、感じだったよね?」
奈緒「え?」
千佳「ね?」
比奈「(子供って、こういう時怖いッスね)」
P「(すっごい期待した目で奈緒を見ているのが、後姿からも分かる)」
奈緒「分かった...行くぞ?バ、バ...」
奈緒「バーニングッ!ラァーーブ!!」ビシィ!
千佳「わーい♪」
P・拓海・比奈「「「...」」パチパチパチパチ
奈緒「拍手やめろぉ...!」
千佳「あたしも同じアニメの魔女っ娘に変身したいな~」
千佳「あたしにピッタリの衣装はあるかな、奈緒ちゃん?」
奈緒「魔女っ娘じゃないんだけどな...千佳にピッタリのか。そうだな...おっ!」
拓海「(おい...なんかスゲー嫌な予感がすんぞ)」
比奈「(あ、この先の展開が読めたッス)」
奈緒「あるぞー?せっかくだし、みんなで一緒に変身しないか?」
奈緒「なっ?拓海さん、比奈さん?」
比奈「あー、やっぱりッスかー」
拓海「こらっ!アタシを巻き込むんじゃねーぞ!?」
千佳「えー...みんなで一緒に変身したいなぁ...」
拓海「ぐっ...ア、アタシは...」
拓海「アタシは、その作品のこと良く知らねーから」
拓海「衣装選びは任せるぜ。変なの選ぶんじゃねーぞ!?」
比奈「大丈夫、任せるッスよ~」
P「(まあ、あんな風にお願いされたら、断れないよな)」
奈緒「(悪意が全くなくて、純粋にしたいってお願いだもんな)」
奈緒「よーし、じゃあ千佳の衣装はあたしが選んでいいか?」
千佳「宜しくね、奈緒ちゃん♪」
拓海「じゃあアタシの衣装は...二人とも頼むぜ?」
比奈「そうッスね...拓海さんは...」チラ...
P「拓海に似合いそうな衣装は...」チラ...
拓海「おい、二人とも?」
拓海「どこ見て、何を基準に衣装を選ぼうとしてやがるんだ?」
比奈「いやーでも、大事な要素ッスよ?」
拓海「却下だ、却下!どうせ不自然に露出がある衣装になるだろうが!」
P「じゃあこれなんてどう?飢えた狼って呼ばれたりもするキャラの衣装なんだけど」
拓海「どれどれ...おっ!いいじゃねーか!」
拓海「ビシッとしてて、中々気合入りそうな衣装だな!」
P「おっ!気に入ってもらえたか。良かった」
拓海「ああ、気に入ったぜ!でだな?」
拓海「アイドルの衣装もこれからはこんな感じの...」
P「比奈は何にするんだ?」
拓海「なんで流すんだよっ!?無理やり話終わらすな!」
拓海「ていうーか、あれか!?次の衣装はこんな感じじゃねーって」
拓海「暗にそういってねーか?」
P「大丈夫!きっとこれのように、気に入るデザインだから」
拓海「本当だろうな?まあ...その言葉、信じてやるぜ」
拓海「比奈さんはどんなの着るんだ?」
比奈「私はこれにするッス。睦月型の11番艦」
比奈「なんかシンパシーを感じるんスよー、この子」
P「二人とも決まったね。千佳は...」
千佳「Pく~んっ!どう?似合ってる?かわいい?」
P「それか~。似合ってる、可愛いぞ千佳」
千佳「やったー♪Pくんに褒めてもらったー♪」
P「元のキャラも千佳と一緒のツインテールだし、体格も近いかな」
比奈「艦載機を式神に見立てて、巻物から召喚する風ッスからねー」
比奈「見ようによっては、千佳ちゃんの好きな魔法少女キャラッスね」
千佳「そうなんだー!ありがとう、奈緒ちゃん♪あたしにこの衣装選んでくれて!」
奈緒「ふふっ、どういたしまして」
千佳「拓海さんと比奈さんも決まったの?」
拓海「ああ、決まってるぜ」
千佳「じゃあ着替えたら、みんなでプリクラ撮ろう!」
-プリクラ機内-
千佳「奈緒ちゃん、この衣装の決めポーズってあるの?」
奈緒「こんな感じかな?」
千佳「こう?...おっとと、結構難しいね」
千佳「Pくん、支えてもらってもいい?」
P「いいよ。これでどうだい?」
千佳「ありがとう、大丈夫みたい。みんなもポーズをとって撮ろうよー♪」
P「じゃあ俺は敬礼で」
奈緒「あたしは...さっきのかな、やっぱり」
拓海「アタシのはどんなポーズがあるんだ?」
比奈「こうッスね。私はこう...」
千佳「それじゃあ撮るよー?みんなポーズを決めて...」
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千佳「じゃーねー!Pくん、奈緒ちゃん!また明日ー!」
P「ああ、気を付けて帰るんだよ」
拓海「そっちもな。それじゃあ奈緒の事は宜しく頼むぜ」
比奈「また明日ッスー」
奈緒「じゃーなー、三人ともー」
P「さてと、これからどうする?」
艦娘の中に超☆風紀な人がいるなーっていつも思ってた
奈緒「格ゲーでPさんにリベンジしたいな!...けど、ちょっとゲームセンターは」
奈緒「コスプレしてプリクラ撮るの楽しかったけど、突発的なアクシデントのダメージ...」
奈緒「正直大きい、まだ少し残ってる」
P「うーん、じゃあどうしようか?」
奈緒「あのさ、ダメ元で言うんだけどさ...?」
奈緒「あたしの家で、対戦しないか?」
P「奈緒の家で?」
奈緒「そ、その...やっぱ駄目だよな!?仮にもPさんが担当してるアイドルの...」
P「少しくらいなら、いいんじゃないか」
奈緒「へ?いいのか!?」
P「まあ立場上は慎むべきだろうけど、別件で奈緒の自宅にはあがったことがあるし」
P「せっかくの休日なんだ。堅い事は多少は抜きにして過ごそう」
P「あ、でもみんなには内緒だよ?」
奈緒「うんっ!わかってる!」
奈緒「じゃあ行こうっ!Pさん」
-奈緒の自宅-
奈緒「よっしゃっ!!これで通算6勝4敗っ!」
P「くぅ~~、負けたっ!イーブンに持ち込みたかった」
奈緒「へへっ♪あ、かなり熱中してたんだな。もうこんな時間か」
P「そろそろ夕飯時か。奈緒は夕飯はどうするんだ?」
奈緒「今日はPさんと一緒に食べようと思ってたから」
奈緒「母さんには、今日はあたしの分はいいって話してるんだ」
奈緒「今日の約束をした日に、存分に付き合ってもらうって言ったんだから」
奈緒「言葉通り、最後まで存分に付き合ってもらうからなっ♪」
P「ははは、了解。とことん付き合わせてもらうよ」
P「こんなに楽しいんだしな。喜んでそうするよ」
奈緒「へへ...あたしも今日、凄く楽しいよ」
奈緒「今日は付き合ってくれて、ありがとうな。Pさん」
奈緒「仲の良い男友達と楽しく遊んだら、こうなんだろうなって感じがするよ」
奈緒「まあ、そんな経験したことはないけどさ」
P「そう?俺は奈緒とは、友達より深い繋がりだと思ってるけど」
P「アイドルとプロデューサーって、お互いの立場を抜きにしても」
奈緒「ふ、深いつながりっ!?...親友とか?」
P「いや、それとも違うかな?」
奈緒「じゃ、じゃあ...な、何なんだ?」
奈緒「(え、嘘...ひょっとして...!)」
P「俺にとって奈緒は...妹みたいなものさ」
奈緒「....妹?」
P「そう。一緒に買い物したり、こうしてゲームで遊んだり」
P「奈緒みたいな子が妹だったら、今日みたいに楽しいんだろうなって思える」
P「そんな日だった。俺の方こそ、今日は付き合ってくれてありがとう」ナデナデ
奈緒「そっか...Pさんも楽しかったんなら、良かったよ!...うんっ!」
奈緒「(まあ、そうだよなー...何期待してんだろ、あたし...)」
奈緒「(このなでなでも、妹に対してってことだよな...)」
奈緒「(嬉しいのは間違いないけど...待てよ?)」
奈緒「なあ、Pさん?あたし、Pさんに勝ち越したよな?」
P「ああ、俺の4勝6敗。それがどうかしたかい?」
奈緒「ゲームセンターで対戦した時にさ、勝った方が」
奈緒「”相手の言うことを一つ聞く”って、賭けをしただろ?」
奈緒「あれってさ...今回も有効ってことには、ならない?」
P「そうだな...今回約束はしてなかったけど、ここまで差がついたんだし」
P「いいよ!なんなりと言ってくれ!」
奈緒「いいのか!?ありがとう!じゃあさ、じゃあさ...」
奈緒「Pさんがこ...」
奈緒「恋人と接するときは、どんな愛情表現をするのかっ!」
奈緒「あたしにしてみて、おおっ...教えてくれないか!?」
P「奈緒にしてみて!?口頭じゃあ、ダメかな?」
奈緒「ダメだっ!でも、節度はもってだな...その」
奈緒「(うわぁ~~!?あたし、何めんどくさい事言ってんだ!?)」
P「それじゃあ...奈緒」
奈緒「な、何!?」
P「嫌だったら、言葉や行動で示すんだよ?」
奈緒「わ、わかった....あ...っ」
ギュッ...
奈緒「は...はぅ...」
奈緒「(抱きしめられてる...あたし今、Pさんに抱きしめられてる...!)」
奈緒「(それに頭...髪を撫でてる)」
奈緒「(なんでだろう?頭を撫でてもらうのより、妙にドキドキする...)」
奈緒「(心地良くなって、何だか何も考えられなく...なる...)」
P「奈緒...?奈緒?」
奈緒「ふわっ!?何、Pさん!?」
P「そろそろ離してもらえると...」
奈緒「えっ!?わっ、ごめん!」
奈緒「(あたし、いつの間にPさんを抱きしめてたんだ!?)」
奈緒「(全然無意識でっ!それにPさんが手を離したのにも気づかなくって)」
奈緒「(わぁー...やばい。顔が真っ赤なの、鏡見なくても分かるっ)」
奈緒「(でも...でもPさんには御見通しだろうし)」
奈緒「あはは...興味本位でお願いしたんだけど、想像より凄いんだな...って」
奈緒「Pさん、顔真っ赤だぞ」
P「ははっ、そりゃそうだよ。奈緒をさっきみたいに抱きしめたら、平常心を保てないよ」
奈緒「だって、さっき妹みたいなものって」
P「妹にはこんなことしないだろ?それにさ...」
P「奈緒のことを彼女だと意識したら、こうなるよ」
P「こんなに可愛い事が、彼女だったらって意識したら」
奈緒「そうか...そっか、だったら...」
ダキッ!
P「ちょっ!?なんでまた抱きつくんだ?」
奈緒「へへっ♪ゲームセンターの時のお返しだよっ!」
奈緒「あのとき凄い恥ずかしかったんだからな?だからこれはその時のお返しっ♪」
奈緒「Pさんもあたしと同じくらいに、恥ずかしがらせてやるっ♪」
P「はははっ、そう言う奈緒だって顔が真っ赤だぞ?」
奈緒「じゃあこうやって、Pさんの胸に顔を埋めれば...ほらっ」
奈緒「あたしの顔色はわかんないだろ?」
P「いやいや、わかるぞ?もっと真っ赤にしてるだろ?」
奈緒「してないっ!Pさんこそ、顔がもっと赤くなってるだろ?」
P「なってない!...はははっ♪」
奈緒「あははっ♪...なあPさん、あたしPさんと...みんなと出会ってから変わったよな」
P「ああ変わったよ。いい方向に変わっていっていると思う」
奈緒「あたしもそう思ってる。なりたい自分に近づいてるって、感じられるんだ」
奈緒「けどさ...まだ足りないって感じもするんだ」
奈緒「Pさんと約束したこと、あたしの今の夢を叶えるためにはさ」
奈緒「でも必ず叶えて、Pさんに見せるから」
奈緒「あたしがなりたい、Pさんに見てもらいたいあたしになっ」
奈緒「だから...これからも宜しく、Pさん!」
P「こちらこそ。これからも一緒に頑張ろうな、奈緒」
奈緒「うん!へへっ、色々言えてスッキリしたよ」
奈緒「さてと、そろそろまた出かけようか?」
奈緒「あたしがPさんを独占できる日なんて、滅多にないからな」
奈緒「だから今日は最後まで、Pさんとの時間を堪能するんだっ♪」
奈緒「さっ、行こうPさんっ」
-事務所-
奈緒「はい、卯月。読んだら感想聞かせてくれよな」
卯月「ありがとうございます♪楽しみだったんですっ♪」
卯月「感想も、読んだらすぐにお話しますねっ」
奈緒「はははっ、宜しくなっ。ああ...あとその小説な」
奈緒「あたしとPさんと同じ名前のカップルが主役だから、読んでみようって思ったんだ」
奈緒「読んだら、そういう気持ちになれるかなって思って」
卯月「奈緒ちゃんの気持ち、私もよく分かります」
卯月「私も...そんな恋愛小説ないかなって、探しましたから」
奈緒「卯月も...やっぱみんなそういう願望があるもんなのかな?」
卯月「女の子ですから♪別におかしなことじゃありませんよ」
奈緒「そうだよな。ははは....あー、それで話を変えるんだけどさ...」
奈緒「事務所がこうなったのは、あたしのせい...なのかな?」
卯月「あははは...気にすることはないと思いますよ」
P「ただいま戻りました...って、ええっ!?」
「にゃー...にゃー...うーん...」
「...どうしようかな...手詰まりだな...」
「弱りました(チラッ)...どうしたものか(チラッ)...」
「にょわ~...大変だにぃ....う~ん...」
P「なんだ!?なんでみんな一斉に悩んだり、気落ちしたりしてるんだ!?」
奈緒「(気落ちしてたあたしを、Pさんが遊びに誘った話が広がって)」
奈緒「(そうなればPさんに構ってもらえるって、流れになっちゃたんだ)」
奈緒「(その後しばらく、Pさんは時間をなんとかやりくりして)」
奈緒「(猫カフェに行ったり、一緒に犬の散歩に行ったり、飲みに付き合ったり、その他いろいろ)」
奈緒「(みんなの気晴らしに付き合うことになった。Pさん...ごめんよ)」
おわり
乙
>>1です。
これで完結です。お付き合いいただきましてありがとうございます。
次回作の安価を取らせて頂きたいと思います。ご協力頂ければ幸いです。
安価対象は下記になります。
1.赤城みりあ
2.塩見周子
3.佐久間まゆ
4.復路編(前回の宣言撤回)
最初に三回安価されたアイドルの話にさせて頂きます。
今回本文中でコスプレの話題がありましたが、千佳が
何のコスプレをしたか問題にさせて頂きたいと思います。
四番目の正解者の方には、題材となるアイドルをリクエスト
頂ければと存じ上げます。
ご興味があれば、お付き合い宜しくお願い致します。
また、ご意見・ご指摘やリクエスト等がありましたら、
レスを頂けますとありがたいです。
それでは失礼いたします。
1 コスプレは龍驤
2
1
3
3
2
1
最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる~とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。
1
>>1です。
安価ご協力頂きまして、ありがとうございます。
次回作はみりあ主軸の話を書かせて頂きます。
>>113さん、お付き合いいただきありがとうございます。
もしこれをご覧になり、リクエストのアイドルがおりましたら
ご記入いただけると幸いです。
次回作終了時に安価に加えさせて頂きたいと存じ上げます。
それではHTML化依頼を致します。
次回も宜しければお付き合いお願いいたします。
>>113ですが、日にちが変わったからID変わっちゃったかな
荒木先生希望で
>>1です。
かしこまりました。次回の安価に追加させて頂きます。
ありがとうございます、次作も楽しみにさせていただきます
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