明石「このSSはキャラ崩壊、若干のグロテスク的表現、安価、R-18、ふたなりメインの趣味全開なSSです」
明石「色々気をつけてご覧くださいね」キラッ☆
磯風「……誰に向かって言っているんだ?」
明石「あら。もう来たんですね。では本題に。提督?」
提督「はいはい。じゃ、やってきましょーか」
磯風「……?」
その呼び出しは不可思議なものであった。
今朝、磯風ら陽炎型の部屋に届いた一通の手紙。差出人は不明。
磯風を指名する旨と時刻と場所のみ記されたそれに怪訝な顔をしつつ従うと、指定された場所――広大な鎮守府の空き部屋には二人の人物がいた。
磯風(司令に明石か。一体何の用だ……?)
しかめていた顔を更に険しくさせ磯風は訝る。
狭めの部屋には椅子が三つ。二つの椅子にはそれぞれ明石、提督が怠そうに座っている。
提督「磯風、よく来たね。さ、座って座って」
明石「フフフフフ。どうぞどうぞ」
二人に別段問題ない。何やら目の下に隈を作り表情が若干危険な感じなのだが問題ない。
空いている椅子がごつごつの機械で作られたヘルメットやら謎の装置が付いた怪しさ満点のシステムチェアなのだが断じて問題はない。
これが彼女らの平常運転だからだ。
磯風「帰らせてもらう」
問題はないのだが磯風は何故か早く帰ろうと思った。汗を一筋流した彼女はくるっと踵を返し、ドアノブに手をかける。
提督「逃がさないよ?」ガシッ
明石「あ、そのドアロックされてますよ?」
磯風「……ぐ。場所の指定理由はそれか」
提督に肩を掴まれ、ドアのノブを捻った磯風は観念してため息を吐く。明石の言う通り押しても引いても物音すら立たなかった。無理に破ることも無理だろう。
項垂れ提督に連れて行かれた先はあのゴツい椅子。ひんやりとした感触が尻に伝わり、磯風は小さく声を上げた。
提督「ふっふっふ。鎮守府だからって油断したね磯風」
磯風「味方に人体実験しようとする輩がいるとは思わないだろう」
提督「人体実験なんてそんな。怖いことじゃないから安心して」
と言いながら子供っぽい大きな目を細め悪役のような笑みを浮かべる提督。
軍人にしては幼い顔立ち、身長。赤髪のロングヘアの頭の上に乗せるように被った大きな軍帽がアンバランスで、高校生であると言われても納得できてしまうほど若々しい彼女だがれっきとした鎮守府のリーダー。多くの艦娘らを率いて数々の成果を上げてきた優秀な女性である。
こう見えて頭は良く、運動神経も凄まじい……らしいのだが専ら指揮と書類仕事、明石との発明活動に精を出しているため全く有能さは感じられない。
提督「まぁ磯風にも悪くない話だよ……くっくっく」
むしろ現在はただの危ない人である。
磯風を座らせルンルンとスキップなどしながら椅子に戻る提督。寝不足だろうか。途中よろけていた辺り正気なのか心配になってしまう磯風である。
磯風「悪くない話と言われても信じられないな。……とりあえず聞かせてくれ」
明石「新システム、です」
磯風「新システム?」
きょとんとした顔で磯風は繰り返した。とても怪しい椅子と関連しているとは思えない予想外なワード。妙なテンションで明石は得意気に語った。
明石「磯風さんを取り巻く人間関係。過去。感情。それらを丸く解決する、名付けて『サルベージシステム』!」
明石「この機械を使って、磯風さんにはとあることを行ってもらいます」
磯風「……」
嫌な予感しかしない。
手紙を見た時。部屋に入った時。機械を見た時二人を見た時エトセトラ。散々抱いた予感がこれまでにないほど強まるのをひしひしと感じつつ、磯風は冷たい背もたれに寄りかかった。
そうして、彼女を中心とした艦娘らの物語は唐突にはじまった。
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明石「短いですが、プロローグ終了です」
明石「さて、では次回から登場するヒロインについて早速注意にも書いた安価を取りたいと思います」
明石「この投稿の後、登場してほしい艦娘名、それに加えて1~10までの数字を記載してください。最初は三人募集しますね」
明石「数字は艦娘の悩みや題材を割り振ってありますので――書いてなかったり被っていたりしたら後に数字だけ再安価します」
明石「口調が難しいと思う艦娘や同じ艦種、~型が多かった場合も再安価する可能性がありますから注意を。ではどうぞ!」
↓1~三人決定するまで安価 艦娘名と1から10までの数字を記載
吹雪 7
っていう感じでいいのかな?
雲龍
6
鈴谷 8
吹雪、雲龍、鈴谷
題材の番号含め、全部オーケーです。ありがとうございます
磯風「それで……あることとは?」
こうなっては仕方ない。覚悟を決め、磯風は座り直す。しゃきっと背筋を伸ばし、好奇心と徹夜の妙なテンションで爛々と目を輝かせる二人は機械を見た。
提督「その機械で他の艦娘の精神世界に入って、様々な感情を引き上げるーーってことをしてもらおうと思って」
磯風「――はっ? 精神世界?」
磯風は目を丸くさせた。
ごちゃごちゃした機械ではあるが、とてもそんなことをできるものだとは思えなかった。……というよりも、現代の科学をもってしても実現できることなのか。空想ではないのか。
驚きよりも疑いが強く、言っていることは理解できたが信用することができなかった。
明石「はい。実は私達もあんまり理解してないんですが……妖精さんが説明するには、艦娘のそういう、精神世界の特別なネットワークみたいなものがあるらしいです」
明石「この設備はその普段は入れないネットワークに接続して、個人のサイトにアクセスできるもので――」
磯風「それを磯風で試そうと言うのか」
嘆息。しかしなるほど、と内心納得はする。
鎮守府で使用されている艦娘関連の技術は妖精さんのもの。その全ての仕組みは解明されておらず、未だ神秘性を保っている。
『新しい発明』だとか『新しいマシン』だとかそういう言い方はではなく、『新システム』、というまるで仕組みごと一気に完成したかのような発言の意図は妖精さん発案作成という面が大きいのだろう。
磯風「それは分かった。妖精ならば信用もできる。しかし、」
チラッと機械を一瞥。膝の上に手を置き、磯風は二人を見据える。
磯風「人選の理由は?」
問いかけると、二人はそんなことか、といった様子でホッと胸を撫で下ろす。もっと深刻な問いを心配していたらしい。
どうやら磯風が選ばれたのは彼女にとって当然のことらしい。
明石「妖精さんが磯風さんが一番適任だと指名して」
提督「イケメン駆逐艦さんだし、まぁ磯風なら大丈夫かーってことに決まって、割りと適当な感じで」
磯風「適当なのか……」
大事になるかもしれないシステムなのに。磯風は呆れる。
磯風「――分かった。納得できないが一度やってみよう」
が、妖精さん作成の新システムとなれば話は別。これからのためにも皆のためにも、自分が役に立てるかもしれないのならば逃げるわけにはいかない。
怪しさ満点だが磯風は協力することに決める。すると提督と明石の二人は嬉々とした様子で、どこからか小さめのボードを取り出し磯風へと見せる。
提督「ありがとう。じゃ、このリストから一人選んで?」
磯風「……この三人のいずれかの世界に入るのか?」
明石「はい。妖精さんがとりあえずってリストアップした三人です。理由は分かりませんけど」
磯風はボードに記載されている名前を見る。吹雪に雲龍に鈴谷。吹雪がリストアップされるのは磯風には覚えがあったが、他二名についてはさっぱりであった。
磯風「では……↓1にしよう」
↓1 ヒロイン三人の中から一人選択
吹雪
磯風「……吹雪にするか」
明石「吹雪さんですね」
提督「うん。吹雪なら初体験でも安心な感じがするね。いい子だし」
うんうんと頷き合う提督と明石。
吹雪。この鎮守府でも古株で、基本的な性格はオーソドックスな吹雪そのもの。健気に日々努力する、明るく元気な彼女は仲間からの評価も高い。
……のだが。
磯風「そうだな……」
磯風は微妙な顔をする。理由は色々ある。色々あるからこそ、まず一番手に彼女を持ってきた。
明石「……? どうしたんです?」
磯風「いや、なんでもない。私も吹雪とはもっと深く知り合いたいと思っていたところだ。いい機会と思うことにしよう」
提督「なんか意味深だけど――まあいいや」
疑う素振りを見せるも提督はあっさりと話を変えた。帽子のつばを握り、深くかぶり直すと彼女はドアを見る。
提督「実はもう二人助っ人を呼んでるんだよね」
磯風「助っ人? ……何故このタイミングで紹介を?」
明石「まあまあ。磯風さんを心配してのことですから、いいことじゃないですか」
にっこりと明石は笑う。先程までの邪悪さを感じさせない笑顔に、逆に不安が強まる磯風であった。
明石「では、どーぞ!」
↓1 ある意味メインヒロインな助っ人
浦風、浜風の内から一人
↓2 他、選ばれていない方の浦風、浜風含む陽炎型艦娘からある意味メインヒロインな一人を指名 上の安価とかぶったら再安価
最初なのでキャラ募集で次回、ばかりになってしまい、申し訳ない
浜風
秋雲
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