提督「頼むよ、俺の彼女を演じてくれ!」
鈴谷「なんで鈴谷がそんなこと……」
提督「最近他の鎮守府でのトラブルがあってうちでも生活調査が行われることになったんだよ……」
鈴谷「へぇ~それで?」
提督「その部隊を対象に恋愛調査みたいなことも行われるらしくて……」
鈴谷「正直に言えばいいじゃん」
提督「それがだめなんだよ!」
提督「ある程度艦娘と親密になってないとケッコンカッコカリ用の指輪すら配給されないから!」
提督「よそで起きたトラブルっていうのがケッコンカッコカリ絡みらしくて……」
提督「本部が消極的になりつつあるんだよ……」
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鈴谷「それで鈴谷が嘘つけって?調子よすぎじゃん?」
提督「頼むよ同期はみんなケッコンできてるんだよ……」
鈴谷「へぇ~鈴谷には関係ないし?」
提督「戦力増やさないと出世もできないし部隊全員が冷や飯食うことになるんだぞ!」
鈴谷「ごまかしたっていつかはばれるって」
提督「このままじゃわけわからん高難易度の海域に低練度で艦隊が放り込まれることになるかもしれないぞ」
鈴谷「げぇ~……まじ?」
鈴谷「でもさ、ほかの子でも良くない?」
提督「ほら、お前って恋愛経験豊富そうだし体験談を話してくれればいいからさ」
鈴谷「ま、まあねぇ」
提督「頼むよここを乗り切ったらいくらでも対策は考えるからさ」
提督「無難な回答してくれればそれでいいから」
提督「お願い!やってくれたらなんでも好きなもの買ってやるから」
鈴谷「マジ!?どうしよっかな~」
提督「お前だけが頼りなんだよ……」
提督「たのむよ……」
鈴谷(頼られて悪い気はしないしまぁいっか)
提督「頼む……」
鈴谷「やってあげてもいいよ?」
提督「本当か!?」
鈴谷「そのかわり遠慮しないで高いもの買ってもらうからね!」
提督「ありがとう……本当にありがとう……」
鈴谷「それでどんな感じに答えればいいわけ?」
提督「調査内容はわからないんだが……」
提督「特に目立った問題もなくうまくやれてますって感じで頼む」
鈴谷「実際無いしね」
提督「ケッコンカッコカリの練度以外の許可の条件も詳しく明かされてないからなぁ」
提督「お前ならうまく受け答えしてくれるだろ」
鈴谷「ふぅ~ん……まぁ任せといてよ」
鈴谷「まぁ気楽に答えればいいよね~」
鈴谷「提督は深刻にとらえ過ぎるところもあるし」
鈴谷「失礼しまーす!」ガチャ
明石「お待ちしておりました鈴谷さん」
大淀「今日はよろしくお願いします」
鈴谷(あれ?お堅そう……)
鈴谷「よろしくお願いします……」
明石「どうぞ掛けてください」
鈴谷「はぁ……」
明石「それで鈴谷さんは提督と交際されていると」
鈴谷「うん、まぁ……」
明石「なるほど……」
鈴谷「そういえばこの調査彼女じゃなきゃだめなの?」
明石「いえ、親しいに越したことはありませんが交際相手限定ということは……」
鈴谷(提督適当過ぎ……)
明石「でも交際しているというのは良いことですね。艦娘と良い関係が築けているという証明になりますから」
鈴谷「あ、はい」
鈴谷(ボロはださないようにしよ……)
明石「それでは早速ですが始めさせていただきますね」
明石「この調査での発言は公式の記録として残されることになります」
明石「外部には漏らされることはありませんのでご安心ください」
明石「正式な調査ですがいつも通りの受け答えでかまいません」
明石「今回の記録は工作船の明石と書記として軽巡洋艦の大淀が担当します」
大淀「よろしくお願いしますね」
鈴谷「あ、はいよろしくお願いします」
鈴谷(大丈夫かなあ……)
明石「まずは自己紹介をおねがいします」
鈴谷「最上型重巡鈴谷です」
鈴谷「あ、いまは改造されて航空巡洋艦です」
明石「半年前に航空巡洋艦になったということで間違いありませんね?」
鈴谷「えーっと……はい、あってます」
明石「ここひと月の記録だと沖ノ島沖に参加したと」
鈴谷「そこでMVPももらいました」
明石「なるほど、合ってますか?」
大淀「はい、記録と相違ありません」
明石「その際ですが提督からは何かあったりしましたか?」
鈴谷「うーん普通に褒めてもらったぐらいかなぁ」
大淀「交際相手でも過度な贔屓はしない、と」
明石「提督から特別な扱いなようなことを受けた経験はありますか?」
鈴谷「うーんみんな平等に接してると思うけど……」
明石「良い兆候ですかね」
大淀「軍事面での部下の扱いに問題なし、と」
鈴谷(なんだ余裕じゃん)
明石「特に問題なさそうですし生活面に行きましょうか」
鈴谷「あ、はい」
明石「集団生活をしつつの上官との交際ということで不具合が生じたりしていませんか?」
鈴谷「えーっと……とくには何も」
明石「他の艦娘とのトラブルとかもないですか?」
鈴谷「うーん特に思い当たらないかな」
明石「嫉妬などは?」
鈴谷「それも特に……」
大淀「日常面での関係も良好、と」
大淀「特に問題はなさそうですかね?」
明石「みたいですねえ」
鈴谷「……ちなみに他の艦隊では何かあったり?」
明石「けっこうドロついた恋愛劇が繰り広げられたりするんですよね……」
大淀「ケッコンの後のトラブルなんか目も当てられないですよ」
明石「流血沙汰になったり……」
鈴谷「苦労してるんですね……」
明石「あ、このへんの記録はなしで」
大淀「はい」
明石「提督と一緒に二人で外出とかはしますか?」
鈴谷「まぁそれなりに」
明石「それはどのくらいの頻度で?」
鈴谷(どれくらいが調度良いんだろう……?)
鈴谷「えーっと……週に1,2回?」
明石「なるほど正常な範囲と言えるでしょうね」
大淀「交際も順調、と」
明石「故意に他の艦娘の目を避けて遠出しますか?」
鈴谷「え?えーっとやましいことはしてないから強く意識してってことはない……かな?」
大淀「見られてもトラブルの可能性は低そうですかね」
明石「外で過度なスキンシップなどもしていませんか?」
鈴谷「過度というと?」
明石「そうですねえ……人前でキスとかですかね?」
鈴谷「キ、キス!?」
明石「あとはその……外で公衆風俗に反することをしたりとか」
鈴谷「ないない!そんなのはないです!」
鈴谷(公衆風俗って何?外で?)
鈴谷「手をつないで普通のデートコースを回ってるだけ!」
明石「念を押しておきますが軍の恥になるようなことはしないでくださいね?」
鈴谷「は、はい」
明石「大淀さんここまでの記録は大丈夫ですか?」
大淀「順調です」
鈴谷(大丈夫、無難に答えられてる……よね?)
明石「それでは最後に夜の生活に関してですが……」
鈴谷「はい?」
明石「ですから夜の生活です」
鈴谷(え?聞いてないんだけど)
明石「男女の交際ですからね」
明石「それに上官と部下でハラスメントなどがあったら問題ですから」
鈴谷「ないない!それはないです!順調です!」
鈴谷「普通にこなしてます!」
明石「あれ?性的な接触はすでにおきてるんですね」
鈴谷(やばっ墓穴掘った)
明石「答えにくいことかもしれないですけど正確におねがいしますね」
明石「今後重婚の可能性もないわけではないのでその辺も調査しておかないと……」
明石「プライバシーはちゃんと守りますから!」
鈴谷「は、はぁ……」
鈴谷(やばい、どうする!?)
鈴谷(今からでもないってことにしてしまえば……)
大淀「ケッコン前にそれだけの段階というのはケッコン後も大丈夫という傾向がありますからね」
明石「そうですね上も納得してくれるでしょう」
鈴谷(いまさら撤回は難しそうじゃん……)
明石「まず最初に週の頻度は?」
鈴谷「え、えっと……」
鈴谷(どれくらいが正解なの!?)
鈴谷「週に……4日くらい?」
鈴谷(これくらいはいけるっしょ!多分……)
明石「4日…4日ですか?」
鈴谷「えっ!?ほ、本当は6日くらい!?」
明石「えっほぼ毎日ですか!?」
大淀「外人並みの頻度、と」
明石「ゴホン、失礼しましたそれで負担とかは……?」
鈴谷「とくに辛いとかは……」
明石「週六で体力面での問題もないんですか!?」
鈴谷「え!?べつになんとも……」
明石「ち、ちなみに1日当たりの回数とかは?」
明石「これは、不全とか無いかのためにきいてるんですからね!?」
鈴谷「か、回数ですか……?」
鈴谷(ど、どうしようこんどはさっきみたいなことの無いように大目に……)
鈴谷「大体7~8回……ですかね?」
明石「ファッ!?」
大淀「!?」
明石「それは、男性側がということ……ですか?」
鈴谷「は、はい……」
鈴谷(また、間違った!?)
明石「週6で7~8回ですか……」
大淀「毎週40発以上……」
明石「提督側から強要ということは……」
鈴谷「そんなことは……」
明石「鈴谷さん側から求める場合もあると?」
鈴谷(えっ!?それはちょっと恥ずかしいし……)
鈴谷「……大体提督から求める感じかな……」
明石「性獣ですね……」
大淀「す、すごい……」
鈴谷(提督ごめん!)
明石「時間的な負担もありませんか?」
明石「一日のどれくらいを夜の時間に当ててるんでしょうか?」
鈴谷(これは……こんどは少なめに……)
鈴谷「2時間くらい?」
明石「え?」
鈴谷「間違った、1時間!」
大淀「ファッ!?」
明石「そ、それは正確ですか?」
鈴谷「は、はい……」
明石「やりたくない様な行為を強要されてたりとかは……」
鈴谷「とくにそういうのは……」
明石「でも1時間に8回ですよね!?」
明石「その、準備とかは……」
鈴谷「え、えーっと準備に30分、本番30分くらい?」
明石「」
大淀「」
明石「私は平均とかよくわかりませんがこれが普通なんでしょうか……」
大淀「おそらく異常だと思いますよ……」
鈴谷「ははは……」
鈴谷(提督ごめん!)
明石「満足度のほうは……?」
鈴谷「それなりにかなあ……あはは」
明石「……その言い方ですとまだ不満はあると」
大淀「……言いにくいことなのかもしれないですけどね」
鈴谷「こ、こっちは満足してるけど向こうがちょっと物足りなさそうで……」
明石「これ以上!?」
大淀「底なしですね……」
明石「すみませんこの際興味本位で聞いちゃいますけどアブノーマルなこともしてたりとか?」
鈴谷「む、向こうから求められればします!」
大淀「バ、バリエーションも求めてくるんですか!?」
鈴谷「え!?えーっとその……」
鈴谷「場所を変えてみたり……?」
明石「場所といいますと……?」
大淀「……」ゴクリ
鈴谷(なんでこんなに興味持たれてるの!?)
鈴谷「えーっと……お風呂とか」
明石「な、なるほど」
大淀「……」ゴクリ
明石「……」ジーッ
大淀「……」ジーッ
鈴谷「え?えーっとあとは……工廠とか」
明石「ほんと何処でも盛る提督なんですね……」
大淀「気苦労お察しします……」
鈴谷「あはは……」
鈴谷(ほんとは一度もやったことなんかないのに……)
明石「……これで今回の調査は以上です」
大淀「ご協力感謝いたします」
鈴谷「こちらこそありがとうございました」
鈴谷(うわー……やっちゃったなぁ)
鈴谷(……・後で謝ろっと)
鈴谷「それじゃあ失礼します」
提督「……そろそろ調査も終わったかな」
提督「何とかなったよな……」
提督「あ……向こうから来るのは……」
明石「お疲れ様です」
大淀「お疲れ様です」
明石「……今回の調査の報告書は清書して上層部に提出します」
大淀「……」ジーッ
明石「……それでは失礼しますね」
大淀「……」ジーッ
提督「……」
提督「あれ?俺何かやらかしたかな……」
鈴谷「提督、ごめん!」
提督「うわ!どうしたいったい」
鈴谷「えーその、ちょっと失敗して……」
提督「えっ」
その後提督は絶倫として上層部に尊敬されることになった
おしまい
このSSまとめへのコメント
できればこの続きも読みたい
爆笑したwww
コントっぽくて面白いwww
提督はガトリング砲でも装備してんのかwww
短くて好き