幸子「乃々さんに似合う形容詞ですか?」
幸子「それはもちろん可愛いでしょう!」
乃々「そ、そうですか……」
幸子「そうですとも!」
幸子「ボクの次にカワイイと思います!」
乃々「あ、そこは譲らないんですね……」
幸子「当然です!」
幸子「世界で一番カワイイのはボクですから!」
乃々「……世界レベルの可愛さ……」
幸子「……その言い回しはちょっと」
幸子「いえ、確かに僕の可愛さは世界レベルなんですけど!」
乃々「ふふ……」
幸子「……もしボクが世界レベルだったなら乃々さんも世界レベルなんですからね」
幸子「なんてったって、ボクの次にカワイイんですから!」
乃々「もりくぼも世界レベル……」
乃々「……」
乃々「いえ、もりくぼはまだ机の下レベルですから……」
幸子「ずいぶん範囲が狭まりましたね」
乃々「それが妥当ですし……」
幸子「そんなことありませんよ」
幸子「乃々さんはカワイイです! 自信を持ってください!」
乃々「幸子さん……」
幸子「ボクの次に!」
乃々「……やっぱりそのスタンスは変えないんですね」
幸子「ボクが一番カワイイですから!」
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小梅「乃々ちゃんに似合う形容詞……」
小梅「あたたかい……とか?」
乃々「あたたかい……ですか?」
小梅「う、うん……私が、ちょっと冷たいから、余計……」
乃々「……そうですか?」
乃々「小梅さんはそんな冷たくないと思いますけど……」
小梅「そ、そんなことないよ……?」
小梅「ほら、手、触ってみて……」
乃々「……」ピトッ
小梅「ほら……冷たいでしょ……?」
乃々「……あっ、そういうことだったんですね……」
乃々「確かに、小梅さんの手は冷たいですね」
小梅「でしょ……?」
小梅「だから、乃々ちゃんあったかいなって……」ニギニギ
乃々「なるほど……」
小梅「でも、乃々ちゃん」
乃々「……?」
小梅「……もしかして、私の心が冷たいって……思ったの……?」
乃々「あ、いえ……」
小梅「じー……」
乃々「あうぅ……」
小梅「じー……」
乃々「……ご、ごめんなさい」
小梅「思ったんだ……」
乃々「うぅ……その、えっと……」
小梅「むー……」
乃々「いや……その、もりくぼ、別にそんなこと思ってたわけじゃなくて……あの……」
乃々「か、勘違いして……えっと、そんな冷たくないって……言おうと思って……」
小梅「……なんちゃって」
乃々「!」
小梅「ふふ、おどおどしてる乃々ちゃんかわいかった……♪」
乃々「あうぅ……だまされたんですけど……」
乃々「だまされくぼ……」
小梅「ふふふっ」
小梅「……やっぱり乃々ちゃんあったかい……♪」
美玲「ノノに似合う形容詞か……」
美鈴「……面白いだな」
乃々「面白い……ですか?」
美玲「ああ」
美玲「ウチはノノのことすっごい面白いやつだと思ってるぞッ!」
乃々「そ、そうでしょうか……?」
乃々「そんなに面白いこと言えるわけじゃないんですけど……」
美玲「いや、そういう面白いじゃないんだ」
美玲「なんていうか……ノノの考えってウチとぜんぜん違うだろ?」
乃々「……まあ」
美玲「だから、ノノと話してるだけで面白いんだ」
乃々「それで、もりくぼに似合う形容詞は面白い……だと思ったんですね」
美玲「そうだぞッ!」
美玲「それと、その髪型だな」
乃々「髪型……あ、これですね」
美玲「あんまり見たことない髪形だからな……なんか面白い」
美玲「……あ、別に馬鹿にしてるわけじゃないぞッ!」
乃々「あ、はい……」
美玲「……ちなみに、どうやってセットしてるんだ、それ?」
乃々「そうですね……えっと……」
乃々「……」
美玲「……どうした、ノノ?」
乃々「……その、気になるようでしたら」
乃々「美玲さんの髪で……実践しましょうか?」
美玲「う、ウチので!?」
乃々「あ、はい……その方がもりくぼは説明しやすいので……」
乃々「……あ、もちろん、嫌なら別にいいいですけど」
美玲「そうだな……まあ、気になるし……頼んでもいいか?」
乃々「ふふ、お安い御用ですけど……」
美玲「ん、ありがとな、ノノ!」
乃々「美玲さんを立派なもりくぼに変えてやります……ふふ」
美玲「ウチ、ノノになるのか……」
輝子「ボノノちゃんに似合う形容詞か……」
まゆ「んー……」
輝子「……強い……かな」
乃々「そんなことはないんですけど……」
輝子「おぉ……即否定……」
乃々「だって、違いますし……」
乃々「もりくぼはつよくぼじゃなくてよわくぼですし……」
輝子「そ、そうか……?」
輝子「私はボノノちゃんのこと、強いと思うけど……」
乃々「買いかぶりすぎですけど……」
乃々「だって……もりくぼ……」
乃々「……すぐ逃げちゃいますし」
輝子「でも……ちゃんと帰ってくるだろ?」
乃々「それは……連れ戻されますから……」
輝子「フヒ……最初のほうはそうだったな……」
乃々「……」
輝子「帰ってきた後は勇気を出して、いつも一緒にステージに立ってくれて……」
輝子「……一回だけじゃなく、何回もそうやってステージに立つから……」
輝子「だから、私はボノノちゃんが強いと思うんだ」
乃々「……」
まゆ「そうですね……それに乃々ちゃんはとても優しいです」
乃々「優しい……」
まゆ「はい。まゆはいつも乃々ちゃんのこと優しいって思ってますよ♪」
乃々「……もりくぼは……普通にしてるだけですけど……」
まゆ「つまり、乃々ちゃんは優しいんですね」
乃々「……」
まゆ「……乃々ちゃん、よく言ってくれるじゃないですか」
まゆ「『お二人がいるから、もう少しがんばりますけど……』って」
乃々「……いいますけど」
乃々「その……お二人に迷惑をかけるわけにもいきませんから……」
まゆ「ほら、優しい……♪」
乃々「……」
まゆ「もちろんそれだけじゃなくって……普段から、乃々ちゃんはとっても優しくって……」
まゆ「いろいろなところを見てるからとっても気が利いて……」
乃々「別に、見てるわけじゃなくって……その、目をそらしてるだけで……」
まゆ「でもそこで見たものは放って置かないですよね?」
乃々「ま、まあ……」
乃々「その……もりくぼは、よわくぼですから……見て見ぬふりなんてできなくて……」
まゆ「ほら、優しいです……♪」
乃々「うぅ……」
まゆ「うふふ、まゆはそんな乃々ちゃんが好きですよ」
乃々「あうぅ……」
輝子「わ、私も……ボノノちゃん、好き……」
乃々「畳み掛けないでほしいんですけど……うぅ……」
まゆ「てれくぼさんですね♪」
乃々「……先に言われましたし」
乃々「もう……むーりぃ……」
まゆ「ふふっ」
乃々「うぅ……どうして」
乃々「どうして……みんな、そんなに優しいんですか……?」
まゆ「……?」
乃々「もりくぼ……こんななのに……」
乃々「みんな、『悪い』とか、『弱い』とか、そういうこといわないで……」
乃々「たくさん褒めてくれて……」
乃々「あ、新手のいぢめですか……?」
輝子「ど、どういういぢめなんだ……?」
乃々「こう……持ち上げるだけ持ち上げて……落とされる……みたいな?」
まゆ「ほんとにそんなこと企んでたらまゆたち悪逆非道ですねぇ」
輝子「フヒ……わるいまゆとわるいしょうこだ……」
まゆ「じゃあ、わるいメイクしないとですね」
輝子「私に、任せろ……立派なわるいヤツにしてやる……」
まゆ「うふふ、楽しみにしてますね……♪」
輝子「ボノノちゃんもするか……?」
乃々「……じゃ、じゃあ……せっかくですから……」
輝子「フヒ……決まりだな……」
まゆ「うふふ……楽しみですねぇ」
乃々「……えっと」
乃々「は、話を戻してもいいですか……?」
まゆ「おっと……」
輝子「わるいわるい……」
乃々「いえ……」
まゆ「えっと……どうして優しい言葉をかけるのか、ですよね?」
まゆ「もちろん、いぢめじゃないんですが……」
乃々「ですが……?」
まゆ「んー……その、本当にそう思ったからで、理由はないんですけど……」
まゆ「でも、これじゃ乃々ちゃんは納得しませんよね?」
乃々「……」
乃々「……だって、もりくぼ」
乃々「そんなに、褒められた人間じゃありませんから……」
まゆ「……」
乃々「それは、自分でわかってます……」
乃々「……だから、その……不思議で」
乃々「どうして……みんな、そんなに褒めてくれるんだろう……って」
輝子「……」
輝子「……な、なあ、ボノノちゃん」
輝子「ボノノちゃんはどうして、急に自分に似合う形容詞を聞いたんだ?」
乃々「それは……」
乃々「……えっと」
乃々「その、お恥ずかしい話なんですけど……」
乃々「もりくぼ……自分の悪いところを聞いて……」
乃々「その……治せたらいいなと思って……」
乃々「それで、みなさんに聞いてみたんです」
乃々「なので……その、みなさんが褒めてくれたことは誤算でした……」
乃々「みなさん、きっともりくぼに悪い印象があると思ってましたから……」
輝子「……ま、まあ」
輝子「きっと思ってることはある……と思う」
乃々「ですよね……」
輝子「けどそれ以上にな……ボノノちゃんががんばってることも私たちは知ってるんだ」
輝子「ボノノちゃんの良い印象の方がたくさんあるんだ」
乃々「……!」
まゆ「うふ……今の話を聞いてもっと好感度があがっちゃいましたしね」
まゆ「がんばってるんだ……って」
まゆ「そんな乃々ちゃんを悪く言うなんて……ねぇ?」
輝子「なぁ?」
乃々「……」
輝子「もちろん、ボノノちゃんが自分の悪いところを聞きたいっていうなら……」
輝子「心苦しいけど……その……は、話すけど……」
輝子「でも……そういわれなければ……悪くなんて言えない……フヒ」
輝子「……きっと、そう思っているのは私たちだけじゃないと思う」
乃々「……」
まゆ「……乃々ちゃんは、一歩一歩、確かに進んでます、成長しています」
まゆ「まゆたちも、それを隣でずっと見ていました」
まゆ「だから、乃々ちゃんも、もっと自信を持って良いんですよ……?」
まゆ「きっと乃々ちゃんが思っている以上に、乃々ちゃんは素敵な子ですから……♪」
乃々「そう……ですか」
乃々「その……」
乃々「あ……ありがとうございます」
まゆ「ふふ、照れてますねぇ」
輝子「てれくぼさんだな……フヒ」
乃々「また先に言われたんですけど……」
乃々「やっぱりいぢめ……」
まゆ「違いますけど……」
輝子「いぢめとかじゃありませんし……」
乃々「真似しないんでほしいんですけど……!」
まゆ「うふふっ♪」
輝子「まゆくぼとほしくぼだ……よろしくな……」
乃々「うぅ……」
乃々「こ、こうなったら……もりくぼだって……」
乃々「……」
乃々「ひゃ、ひゃっはー……まゆですよぉ……!」
乃々「……」
まゆ「……」
輝子「……」
乃々「……もりくぼを殺してください……」
まゆ「うふ……かわいかったですよ……♪」ナデナデ
輝子「ボノノちゃんかわいい……」ナデナデ
乃々「うぅ……!」
おしまい
私色ギフトはアニメ曲で一番好きな曲だったので、先週の石川公演で歌ってくれて本当に嬉しかった
かつ、フレちゃん、薫ちゃん、しゅがは、乃々ちゃんっていうメンバーでとっても俺得で本当に良きものでした
特にもりくぼに私色ギフトは本当によかった、ピタリ当てはまってるからもう最高
それ以外にも石川公演は本当によかったから先週に戻りたいです
誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません。読んでくださった方ありがとうございました。
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