狐娘「またやばそうな匂いがするな……」
この子は旅の途中で拾った。天涯孤独らしく暇をもて余してたからボディーガードをしてもらっている。
旅人「そうか?比較的まともな所だと思うよ」
狐娘「お前の比較対象は奇想天外すぎる」
旅人「そう言われるとなんとも言えないなぁ」
狐娘「私はまだ死にたくない。おまえと違ってな」
旅人「俺だって死にたくない。だから狐娘を雇ったんだし。多少、無鉄砲なのは認めるけどさ」
狐娘「あまり私を信頼してくれるな。興味が先行してふらふらと雲のように消えるおまえを守りきれる自信はないぞ」
旅人「臆病な旅の連れが居るってのはいいな。色々考えてくれて」
狐娘「別におまえのことなど考えていない。私は私の心配をするだけだ」
旅人「それは困るな。お金払ってるんだし」
狐娘「仕方ない。仕事としてなら考えてやろう」
旅人「狐娘は俺の翼なんだ。世界を見るための」
狐娘「急になに……を」
狐娘(いい目をする……本気で言ってるのか)
狐娘「ふっ……羽ばたいてやろう。どこまでも」
旅人「その台詞ちょっと恥ずかしいな」
狐娘「先に恥ずかしい台詞を言ったのはおまえだ馬鹿者ぉ!!!」
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歴史が止まっている極寒の地
難民や不法居住者、犯罪者や流れ者の集まったクーロン城塞見たいな街
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