小日向美穂「プロデューサーくん」 (15)
「ああ……ああ、ありがとうございます」
「本当に、ありがとうございます……プロデューサーさん」
「嬉しいです」
「とっても」
「心の底から」
「本当に本当に」
「私、嬉しいです」
「胸から溢れて湧いてくる熱いものに、身体の全部を溶かされていっちゃうのを抑えられないぐらい」
「気持ちよくて心地いい甘い痺れが、全身へ広がって奥へ奥へ浸み込んでいくのを止められないぐらい」
「幸せな温かさに全部を満たされて……どうしようもないくらいたまらなくなっちゃうのを、もうどうにもできないぐらい」
「嬉しいです」
「プロデューサーさんが私を選んでくれて」
「プロデューサーさんが私を受け入れてくれて」
「プロデューサーさんが私を好きになってくれて……他の誰よりも、私のことを愛してくれて」
「私は、嬉しいです」
「だから……プロデューサーさん、ありがとうございます」
「何度も伝えていることですけど」
「何回も贈っていることですけど」
「でもまた、もう一度、貴方に言わせてください」
「ありがとうございます」
「私を選んで私を受け入れて……そして、私を大切な唯一の相手にしてくれて」
「ありがとうございます、プロデューサーさん」
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「ん、っ……」
「プロデューサーさん……? ぷろでゅ……あっ、ぁ……」
「……もう、プロデューサーさん……急にこんな、抱き締めて……それでなでなでなんて、こんなの……」
「あ、いえ、そんな……嫌だなんて思ったりはしてませんよ?」
「はい、もちろんです。私がプロデューサーさんのことを良く思わないだなんて……そんなこと、絶対にありえません」
「だから、えっと、その」
「あ……えへへ、ありがとうございます。……はい、そのまま私を、もっと……お願いします……」
「……」
「…………」
「………………」
「……プロデューサーさん」
「あの、私もその……」
「……いい、ですか? ……あ、はいっ。それじゃあ……ん、プロデューサーさん……」
「は、あぁ……」
「……あたたかい、です。プロデューサーさんの身体、とっても」
「えへへ……ぎゅうーって、いっぱいいーっぱいくっついたおかげで……プロデューサーさんが、こんなにたくさん……。私、幸せです……」
「プロデューサーさんの温かさを、全部身体に感じられて」
「とくんとくん、って。ちょっと早い鼓動を刻むプロデューサーさんの音を、ちゃんとはっきり感じられて」
「自分の両腕の中にプロデューサーさんの身体がある。プロデューサーさんが私の傍で、私と一緒に、私と触れ合いながらいてくれているのが感じられて」
「私、幸せです」
「ずっとこのままでもいい、って……そのくらい」
「ずっとこのままがいい、って……そんなくらい」
「ずっとこのまま……プロデューサーさんと重なって、プロデューサーさんと触れ合って、プロデューサーさんと結ばれたまま……そのまま、それが永遠になっちゃってもいいくらい」
「えへへ……私、とっても幸せです」
「……ねえ、プロデューサーさん」
「大好きです」
「私、プロデューサーさんのことが大好きです」
「他には何も要りません」
「プロデューサーさんがいてくれるなら、大丈夫」
「私の傍にプロデューサーさんが。それだけで、私は自分の中の何もかも全部を……温かくて、心地のいい、素敵な幸せに満たして染めることだってできる」
「それくらい、私はプロデューサーさんのことが大好きです」
「そうして言葉で語るだけじゃ……そんなことじゃ、もう全部を表すなんて全然……ほんの少しだってできないくらい、大好きなんです」
「好きです。大好きです。愛しています。プロデューサーさん」
「……ねえ、プロデューサーさん」
「私は好きです。プロデューサーさんのことを好きで大好きで、愛しています」
「プロデューサーさんのことを、想っています」
「それで……そして、そうして、それから、その……」
「プロデューサーさんは……プロデューサーさんも、その……えっ、と……」
「……あ」
「あ……え、へへ……」
「ありがとうございます。その、えへへ……」
「嬉しいです。とてもとってもドキドキで、すごくすっごく……もう、言葉にできないくらい、嬉しいです……」
「…………って」
「あ、ええと、こう……同じ気持ち、ってそれは嬉しいんですけど、その」
「プロデューサーさんがそう思って……プロデューサーさんが私を好きだって、大好きだって想ってくれているっていうのは、あの……愛して、くれている、っていうのは分かっている、んですけど……」
「その……そうじゃ、なくて」
「そんなふうに、同じ気持ちだよっていう返事じゃなくて。……えっと、その……」
「……え、あの、ぷろでゅ……は、はい?」
「あ、えっと、分かりました。じっとして、はい」
「……」
「…………」
「………………あ、っ」
「あの、プロデューサーさん、……ぎゅう、って……抱き締めるの、強くなって……それに顔もちか」
「んっ……」
「……」
「…………」
「………………ふ……ん、ふふ……えへへっ……」
「……もう」
「もう。やっぱり、プロデューサーさんはずるいです」
「ずるい。プロデューサーさんはそうやって……素敵すぎて、格好よすぎて、愛おしすぎて……だから、ずるいです」
「こんな……思いっきり強く、深く、壊れちゃいそうなくらい抱き締めながら」
「ほっぺを赤くして、瞳をうるうる潤ませて、まっすぐ私を……私だけを、あんなに見つめて映しながら」
「あんなふうにキスを……焼けちゃいそうな、痺れちゃいそうな、もうどうしようもなく蕩けちゃいそうな……あんな真剣な、深くて濃いキスをしながら」
「愛を囁く、なんて」
「私の欲しかった言葉を、私の欲しかった以上の言葉を……あんなふうに囁いて、そうして贈ってくれるなんて」
「あんなの……もう、反則です」
「……え?」
「もう……そんなわけ、ないじゃないですか」
「そんなプロデューサーさんも……そんなずるくて反則ばかりのプロデューサーさんも、そんなプロデューサーさんを私は愛しているんです」
「だから、駄目だなんてそんなことは何もありません」
「むしろ、その……私は大丈夫ですから」
「なので、ええっと……」
「……」
「…………」
「………………あっ」
「その、えっと、はいっ」
「……あ、でもあの、ええっと」
「あの……」
「あ、はい。そうです。もっと……もっと強く、ぎゅーって……あぁ、いいです……」
「はい、満足です……。まんぞ……プロデューサーさん?」
「…………あ、はは。分かっちゃいました、か?」
「流石はプロデューサーさん、ですね。……えへへ、私のことはなんでも……ちゃんと、ぜーんぶ、分かってくれていて」
「……はい。まだ、満足じゃない、です」
「今よりもっと、これよりずっと……私がぐちゃぐちゃに壊れちゃうくらい、めちゃくちゃに崩されちゃうくらいの力を込めて……加減も気遣いもないくらいの、本当の思いきりの力を込めて」
「それくらいの力を込めて、想いを込めて……そうして抱き締めながら……また、してほしいです……」
「触れてほしい。見つめてほしい。キスをして……私を、愛してほしいです」
「いい、ですか……?」
「…………えへへ、そうですか」
「はい、ありがとうございます。……いっぱい、お願いします」
「今の私の言葉なんかよりもずうっと思いきり、私の理想なんかよりももーっと深い愛で……私のこと、愛してください」
「……あ、でも。プロデューサーさん」
「その前に。愛されて……プロデューサーさんの愛に溶かされて。そうして自分が何をしているのかの自覚もできなくなっちゃうくらい、蕩けてしまうその前に」
「こうしてまだ、ちゃんと意識がある内に言わせてください」
「プロデューサーさんへの、愛を。全部を言葉にして贈ることはできませんけど……でも、その内の贈れる想いの全部を、プロデューサーさんへ贈らせてください」
「……えへへ、はい。ありがとうございます」
「それでは、んっ……」
「……」
「…………プロデューサーさん」
「貴方は素敵な人です」
「優しくて……私のして欲しいことにはなんでも気が付いて、そしてそれを叶えてくれて」
「本当に……プロデューサーさんは、素敵な人です」
「プロデューサーさんのおかげで、私は今こうしていっぱい幸せに溢れていられるんです」
「私は幸せです」
「プロデューサーさんの傍にいられて」
「プロデューサーさんの一番のアイドルでいられて」
「プロデューサーさんの隣を一緒に歩く、お嫁さんになれて」
「私は、幸せです」
「プロデューサーさん」
「私は貴方のことが大好きです」
「何度口に出しても無くなりません。何回漏らしてしまっても薄れません。何度も、何回も、どんなに伝えても消えなくて……むしろ、その度ますます強くなる」
「それくらい好きなんです。好きで、大好きです」
「貴方を……プロデューサーさんのことを、想っています」
「だから、プロデューサーさん、……どうかどうか、お願いです」
「一緒にいてください」
「隣を歩かせてください」
「傍へ置いていてください」
「これからもずっと、この先もずっと、ずっとずっと……どんないつかにまでだって、いつまでも」
「私を」
「私のことを、一番に想って愛してください」
「愛しています、プロデューサーさん」
「愛して。私は、貴方のことを……プロデューサーさんのことを、愛して……」
「 」
「……」
「…………」
「………………プロデューサーさん」
「私の、他のどんな誰でもない私の、私だけの」
「私のプロデューサーさん」
「なのに」
「……なのに、もう、どうして」
「プロデューサーさん」
「愛して、いたのに」
「 」
「……」
「…………」
「………………違う」
「愛してない。愛してたんじゃない。今、愛している」
「私は、愛している。プロデューサーさんを、今、こうして」
「抱いてる。抱き締めてくれている。抱き合ってる。プロデューサー……プロデューサー、くん……違う……プロデューサーさん、と……」
「そう。そう、そうそうそう」
「プロデューサーさんは、いてくれる」
「私を抱いてくれた……求めてくれた……選んでくれた……」
「そう。そうなの。そのはず」
「プロデューサーさんは私の、私の人、私だけのもの」
「そう、だから」
「私はプロデューサーさんの一番、プロデューサーさんの隣、プロデューサーさんの最愛」
「プロデューサーさんの、お嫁さん」
「そう。そうです。そう、なんですよね……」
「…………うん」
「ですよね。そうですよね、プロデューサーさん」
「そう。そうです」
「プロデューサーさんはここにいて、こうして触れてくれていて、私を愛してくれていて……」
「そう、プロデューサーさんは私といてくれている」
「私を想ってくれている」
「……プロデューサーさんは、私と結ばれてくれた私だけの人」
「私の、何より愛おしい大切な人」
「……」
「ああ……」
「大好きです」
「好きです。大好きです。誰よりも、何よりも、想っています」
「プロデューサーさん」
「私は貴方を……私の、プロデューサーさんを」
「愛しています……」
以上になります。
お目汚し失礼しました。
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以前に書いたものから幾つか。
もりよろしければどうぞ。
おぅふ
乙
Pの台詞がないあっ(察し
エアPなのかまりちゃんがたすけてくれる案件なのか・・・
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