響「急に…眠くなってきたぞ…」 (39)


響「はいさーい!」ガチャッ

春香「あ、響ちゃんおはよう」

春香「そうだ、響ちゃんもクッキーどうぞ」

響「いいのか!ありがとうだぞ!」サクサク

響「うん、今日も美味しいぞ!」

春香「そう?嬉しいなぁ」

響「…あれ?…なん、か…眠たく…」バタッ

春香「おやすみ、響ちゃん」


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響「ぅん……こ、ここは…」

春香「私の家だよ、響ちゃん」

響「春香…自分なんでここに」

春香「響ちゃんの食べたクッキーに睡眠薬を入れてね、家まで連れてきたの」

響「な、なんでそんなこと…」

響「…!まさか自分にえ…ぇっちなことするために!」

春香「違うよ」

響「え」

春香「と言うかもう帰っていいよ」

響「え、あ、はい」


響「昨日の春香は何だったんだ…?」

千早「あら。おはよう、我那覇さん」

響「ん、おはようだぞ、千早」

千早「我那覇さん、いつもとちょっと声が違うわね」

響「そうかな?自分じゃそんな変わらないと思うけど」

千早「アイドルは喉も気遣わなくてはダメよ、私ののど飴をあげるわ」

響「そう?なんか悪いな」パクッ コロコロ…

響「あれ…また…」ドサッ

千早「…ふふっ」


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響かわいい


響「…ぐ…自分なにして…」

千早「目が覚めたかしら」

響「ち、千早…ここは…千早の部屋…!」

千早「ええ。あの飴は溶かしてから睡眠薬を混ぜてまた固めたものなの」

響「千早…自分になにする気なんだ!」

千早「何もしないわ」

響「え」

千早「暗くなる前に帰った方がいいわよ」

響「え、あ、はい」


響「春香に続いて千早まで…一体何が目的なんだ」

美希「あ、響!おはようなの!」

響「美希…」

美希「なんか元気ないね?あ、きっと朝ごはん食べなかったんでしょ!」

美希「しょうがないからミキ特製おにぎりをひとつあげるの!」

響「あ…(食べ物か…)」

美希「どうしたの?」

響「(美希は多分大丈夫だよな…)いや、いただくぞ」モグモグ

響「う…」バタッ

美希「…あはっ」


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響「ぅぐ…もしかして…」

美希「響、よく寝てたの」

響「美希まで…やっぱり美希の部屋だし」

美希「ミキ特製睡眠薬入りおにぎり、美味しかったでしょ?」

響「美希…一体目的は何なんだ!教えて欲しいぞ!」

美希「特にないの」

響「え」

美希「ミキもう寝るから帰ってもいいよ」

響「え、あ、はい」

割と好き

この塩対応…wwwwww

響「これで3人…眠らせるだけで何もされてないのも謎だぞ…」

響「今日は散歩でもするぞ」

真「あ、おーい!」

響「おー、真!おはようだぞ!」

響「もしかして走ってたのか?」

真「そうだよ。響も暇なら走らない?」

響「ちょうど身体を動かしたい気分だったんだ!」

真「じゃあ走る前の水分補給。飲みかけで悪いけど、はい」

響「自分そんな気にしないぞ」ゴクッ

響「…ぁ…」バタッ

真「…へへっ」


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響「ぅ…ここは、草むらの陰か」

真「あ、響ったら急に倒れるからびっくりしたよ。熱中症じゃない?」

響「違う…きっとあの飲み物に睡眠薬を入れといたんだろ!」

真「…あーあ、バレてるんだ」

響「ひっ!…バレたら、じ、自分をどうするんだ!真!」

真「別に」

響「え」

真「じゃあまた走るから、気を付けて帰りなよ」

響「え、あ、はい」

寝てる間に全部終わってるんですねわかります…

響「ここのところ毎日眠らされてるぞ…ただそれだけって言うのが釈然としないけど」

響「いや、何かされたいわけじゃないけど」

雪歩「響ちゃん、おはよう」

響「おはようだぞ」

雪歩「ちょうどお茶が入ったんだけど良かったらどうぞ」

響「待った!そのお茶、先に雪歩が飲んでみて欲しいぞ!」

雪歩「えっ、い、良いけど」ズズッ

響「……大丈夫みたいだな」

雪歩「?」

響「ごめんな、何でもないぞ」ズズッ

響「うん、美味し…ぃ…」バタッ

雪歩「…響ちゃんって可愛いなぁ」


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響「ぅ…なんか薄暗いぞ」

雪歩「ここは私の家の地下室だよ」

響「地下室!?と言うか、何であのお茶で」

雪歩「湯呑みの飲み口にね、響ちゃんの側にだけ睡眠薬を塗っておいたの」

響「なんて巧妙な…!これだけ手の込んだことして、何が狙いなんだ!」

雪歩「特には」

響「え」

雪歩「じゃあもう外出ようか」

響「え、あ、はい」


響「うぅ~自分もう騙されないぞ!」

伊織「あら、響じゃない」

響「伊織か」

伊織「あんた最近あまり見ないわね。仕事はハム蔵がこなしてるから良いけど」

響「ちょっと色々あったんだ、大丈夫だぞ」

伊織「ふ~ん、まぁ良いわ」

伊織「それよりこの前欲しいって言ってた香水、あったから買ってきたわよ」

響「本当か!」

伊織「この香りので良かったかしら?」プシュゥッ

響「」バタッ

伊織「…にひひっ」


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響「…ぅぐぅぅ…油断したぞ…」

伊織「あら、お目覚め?」

響「伊織…伊織はこんなことしないと思ってたのに!」

伊織「そう。残念だったわね」

響「こんなことして…何の利点があるって言うんだ!」

伊織「ないわ」

響「え」

伊織「今、新堂に車を出させるわ」

響「え、あ、はい」

響「なんか毎日これだと疲れるぞ…」

やよい「うっうー!響さん、おはよーございまーす!」

響「やよい…うぅ、やよいはかわいいなぁ」

やよい「はっ、そうでした!響さんにもこれをどうぞ!」

やよい「最近春香さんに習って作ったミニケーキです!」

響「あ…や、やよいごめんな。今ちょっと食べ物とかは貰えないんだ」

やよい「…そ、そうですよね。私が作ったお菓子なんて不安ですよね。これは仕舞っちゃいまーーー」

響「あーごめんやよい嘘!嘘だぞ!いただきまーす!」パクッ

響「ぐっ!」バタッ

やよい「…響さんって、とーってもちょろ甘かなーって」


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響「………もう誰も信じられないぞ…」

やよい「あ、目が覚めましたか!」

響「やよいぃ…やよいまでこんなこと…」

響「教えてくれ!自分が何をしたって言うんだ!」

やよい「えーっと、よく分かりません!」

響「え」

やよい「今玄関までお見送りしますね」

響「え、あ、はい」

響「なんかだんだん自分が悪いような気がしてきたぞ…」

真美「あ、ひびきん!おはろ→」

亜美「おはおは→」

響「亜美と真美。おはようだぞ」

亜美「おやおや→何やら元気がないですなぁ」

真美「そんなブルーなひびきんにはとびっきりのイタズラをしちゃおっかな→」

響「な、なにを」

真美「えいっ!」プシュゥッ

響「早…い…」バタッ

亜美真美「…んっふっふ→」


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響「ぅ…完全にやられたぞ…」

亜美「やぁやぁひびきん」

真美「ようやくお目覚めのようだね→」

響「…自分もう帰っていいよね?」

亜美「…亜美たちがわざわざこんなことしておいて」

真美「…簡単に返すとでも思ってるの?」

響「えっ!ま、まさか今度こそ本当に…!」

亜美「ま、返すんだけどね→」

響「え」

真美「ささっ、お帰りはこちらですぜ」

響「え、あ、はい」

一体何が起こっているんだ…

響「はぁ…もう何があっても驚かないと思うぞ」テクテク…

響「ん、あのコンビニから出てきたのって」

あずさ「あら~、響ちゃん、こんにちは。この頃暑くなってきたわねぇ」

響「こんにちはだぞ」

あずさ「今そこのコンビニでアイス買ったの。響ちゃんにもあげるわ~」

響「(今買ったものなら…)ありがたくもらうぞ」ペロペロ

あずさ「あらあら響ちゃんったらお鼻にクリームが。私のハンカチで拭いてあげるわ」フキフキ

響「わっぷ……ぅっ…」バタッ

あずさ「…うふふふふふふっ」


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響「ぁぁ…ハンカチなんて古典的なのに…」

あずさ「うふっ、うふふふふ」

響「あ、あずさ…?」

あずさ「ちょーっと待ってね~」ガサガサ…

響「な、何を出す気なんだ!」

あずさ「うふふふ~」ガサガサ…

響「やめてくれぇ…自分、どうなっちゃうんだ…」

あずさ「はい、タクシー代」

響「え」

あずさ「ここから響ちゃんの家まで遠いでしょ?」

響「え、あ、はい」

響「多分このまま全員仕掛けてくるんだろうなぁ」

律子「どうしたの?なんか疲れてるみたいだけど」

響「律子…ちょっとね」

律子「…ちょっと待ってなさい」


律子「はい、コーヒー淹れたから飲んで元気だしなさい」

響「…律子、その律子が持ってる方と交換して欲しいぞ」

律子「え?良いけど私のはブラックだから苦いわよ?」

響「砂糖入れるから大丈夫だぞ(念のために飲み口も拭いて…)」フキフキ

律子「そう?じゃあ、はいこれ、シュガーポット」

響「ありがとう」サラサラ… カチャカチャ ズズッ

響「」バタッ

律子「…甘いわね、響」


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響「ぐ……あれだけ警戒してもダメかぁ」

律子「薬が入ってたのは砂糖にだけど、ちなみに両方のカップの持ち手とティースプーン自体にも塗っておいたわ」

響「…睡眠薬じゃなかったら最悪今頃この世にはいなさそうだな、自分」

律子「さーてと、じゃあ早速だけど」ガタッ

響「っ!」ビクッ

律子「事務所閉めますかね」

響「え」

律子「いや、もう終業時間だから」

響「え、あ、はい」

響「…もしかして貴音もやってくるのかな」

響「そしたらなんかショックだぞ…」


貴音「…」zzZZZ


響「お菓子の包み紙の散乱する中で貴音が寝てる…」

響「貴音ェ…」


小鳥「あ、響ちゃーん」

響「ピヨ子、どうしたんだ」

小鳥「ちょっと珍しいお茶が手に入ってね、一緒にどうかなぁって」

響「ピヨ子はなんかガチで危ない気がするから遠慮するぞ!」ダッ



小鳥「」



P「ただいま戻りましたー」

響「あ、プロデューサー」

P「ん、響だけか」

響「みんなは出掛けてるぞ」

P「そっか、じゃあはいこれ、外回りついでにケーキ買ってきたから先に食べてもいいぞ」

響「!」

響「プロデューサーも…」

P「ん?」

響「プロデューサーも自分に睡眠薬を飲ませる気なんだ!このケーキに入ってるんだろ!」

P「?!」

響「そして眠った自分に色々と…その…するつもりなんだろ!バカ!この変態!変態プロデューサー!」

P「ありがとうございますっ!」



P「で、睡眠薬ってなんのこと?」


おわり

乙。
危険予知ができるなんて響は完璧だな!!


普通に不気味で怖い

え、どういうことなの・・・

おわりです
今回は特にコンセプトはありません

関係はないですが過去作も良ければよろしくお願いします

P「響はもう黙らせるしかないな」

P「響…もういい加減アイドルを辞めてくれ」

お前だったのか...

乙。
なんとなく分かってたけど、やっぱりお前だったのか・・・
このくらいの短さの方がサクッと読めて好きです。
また書いて下さい。


P眠らせるための実験台かと思ったわ

疲れてる響を休ませてるというハートウォーミングな設定で補間しといた

>>36
これだと思ってたけど違った

世にも奇妙な物語っぽいな

毎回響のえ、あ、はいで笑う
あと響の口調がちょっとだぞだぞ言わせ過ぎかなーって
あずささん呼び出し…というかなにもしないのに家まで連れていきわざわざタクシー代を渡してまで帰すあずささんっていったい…
雪歩は地下室のことそのままでいいのかな…
もしかして雪歩の場合は何か本当にやったのか?

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