アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
地の文ありです。
R18ほどではないですがちょっとエロいです。
「あぅぅ、ど、どうしよう……」
もりくぼです。今私はとってもピンチです。やばいです。やばくぼです。
いったいどうすればいいんでしょうか……
いったいなぜ、こんなことになってしまったのか……
私はただ、仮眠室でひと眠りしただけなのに……
今日は夕方からダンスレッスンの日でした。
さんざん基礎ステップを叩き込まれて疲労困憊、ひろくぼとなったもりくぼは女子寮まですぐに帰る気力がありませんでした。
私が所属しているプロダクション、346プロは同じ施設内に女子寮、事務所、トレーニングルームの全てがそろっているのですが
トレーニングルームと女子寮は少し距離があるのです。
私の足だと歩いて15分くらいでしょうか。
たかが15分、されど15分。
厳しいダンスレッスンのすぐ後にそれだけ歩くのはひどくおっくうなのです。おっくぼです。
女性用のシャワーはトレーニングルームにもあります。
なのでシャワーを浴びて着替えたあと、トレーニングルームのすぐそばにある所属部署の事務室でしばらく休憩しようと思ったのです。
事務室には仮眠室やソファーがあってお茶とお菓子も常備されてますし、大抵プロデューサーさんやちひろさんがいます。
また、同じ部署のアイドルがいることもあるので少しくらいお茶やお話ができるかもしれません。
あまり社交的でない私は寮に戻っても話相手がいないので人恋しいという理由もありました。
そういった理由で事務室に行ってみたのですが、ちょうどプロデューサーさんもちひろさんも席を外していて誰もいませんでした。
がっかりです。がっかりくぼです。
でも疲れているのでソファーでとりあえず休憩しようと思ったとき、事務室の隅にある仮眠室のドアが開きました。
「あれー、乃々じゃん。どうしたの?」
それは同じ部署の先輩アイドル双葉杏さんでした。
「えっと……、その、ダンスレッスンが終わって疲れてしまいましたので、休憩しようと思ったんですけど……」
「そっかそっか、レッスンって疲れるよねぇ。杏もお昼からレッスンだったから終わったあとずっとここでごろごろしてたよ」
杏さんも私と同じ理由で事務室に来ていたようでした。
「あの、プロデューサーさんは……」
「ああ、部長と話があるとか言ってたよ。たぶんもうすぐ帰ってくるんじゃないかな」
「じゃあそれまで待つことにします」
「……、乃々ってけっこうプロデューサーのこと好きだよね」
突然のことにぎょっとしました。
「えっ!?べ、別にそんなことないですけど!プロデューサーさん、強引ですし……、あ、でも、強引なのが嫌って訳じゃないですけど……」
自分でも何を言っているのかよく分かりません。あわてくぼです。
「プロデューサーも乃々には優しいからねぇ。杏にはすっごく厳しいのに」
そうなんでしょうか……?もりくぼにはよくわかりません。
「そうだよ。今日だってさ、がんばってつらいレッスンをこなしたんだから来週は10日くらい休ませてよってお願いをしたら大目玉を食らっちゃったよ」
……それは大目玉を食らって当然のような気がします。
「全く、まだお尻が痛むよ」
ああ、ダンスレッスンの後はお尻の筋肉が痛くなりますよね……。
初めて経験した時は衝撃を受けました。お尻って筋肉痛になるんだって。私も後でいたくぼになるんでしょうね……
「杏はそろそろ帰るけど乃々はどうするの?せっかくだし仮眠室でゴロゴロしたら?」
「……そうですね、仮眠室を使わせてもらいます」
「うん。それじゃあまた今度ね」
そう言って杏さんは事務室を出ていきました。
ちなみに仮眠室は元々はロッカールームだったらしいですが
プロデューサーさんが泊まり込みの仕事をするために簡易ベッドを持ち込んで仮眠室にしてしまったそうです。
昼間は所属アイドル、主に杏さんやフレデリカさん、周子さんなどがお昼寝用に使ってることも多いです。
簡易ベッドとはいえ、プロデューサーさんが私費でけっこう良いものを用意したらしくて寝心地が凄く良いのです。
なんでもなるべく短い休憩で最大限に疲労を取ることはプロデュース業においてとても重要だとか。
会社もそれで業務が上手くいくならと黙認しているらしくて、同じようなことをしてるプロデューサーは何人もいるそうです
……プロデューサーさんが体を壊さないといいのですけど。
ちょっとベッドでゴロゴロするだけ。プロデューサーさんが戻ってきたら起きて相手をしてもらおう。
そう思ってベッドに潜り込んだのですが、自分で考えている以上に疲れが溜まっていたのか、そのままぐっすり深い眠りに入ってしまいました。
そして目が覚めた時、自分がかなり長い間眠っていたであろうことが感覚的に分かりました。
慌てて時間を確認してみるともう夜11時でした。
用事もないのにこんなに遅くまで事務室で寝ていたら、プロデューサーさんに早く帰れと怒られるかもしれません。
おっかなびっくり仮眠室の扉を開けてみたところ、プロデューサーさんとちひろさんが何か向かい合っていました。
私には気が付いていない様子です。
声をかけようと思ったのですが、なんだか不穏な空気を感じて扉の陰にそっと身を隠しました。
普段のお二人は和気あいあいとして仲が良さそうなのに、今はなんだか異様な雰囲気です。
どうもプロデューサーさんがちひろさんに怒っているようでした。
「……千川さん。これはどういうことですか」
千川さん!?普段プロデューサーさんはちひろさんのことを苗字ではなくちひろさんと呼んでいますし、あんなに硬い話し方はしません。
普段なら、ちひろさん、これなんでしたっけ、みたいな感じです。
「……、もうしわけ……ありません」
ちひろさんも硬い口調で返事をしています。ちひろさんが何か重大なミスをしてしまったのでしょうか……
まさか仮眠していたらこんな事態に巻き込まれてしまうなんて……
「俺に渡してくれた資料、誤字が三つもありましたよ。外部向けの書類にはなかったのに。
つまり俺に対しての資料ならミスがあってもいい、ということですか?
俺を舐めてるんでしょうか」
「いえ、そんなつもりでは……」
「……ふん、口では否定していても、実際にそうなっていますよね」
ぞっとしました。プロデューサーさんがこんなにネチネチしたしゃべり方をするなんて、今まで見たことがありません。
ちひろさんの顔もこわばっています。
それにしても誤字がいくつかあったというだけでここまで怒るほどのことなのでしょうか?
私はまだ中学生なので大人の仕事については分かりません。
誤字というのももしかしたら重大なミスにつながるのかもしれませんが、でもあんな風な言い方で責めるのは異常な気がします。
「……、本当に申し訳ありませんでした……今後ないようにつとめます……」
「やれやれ、先月も俺へのメモ書きに誤字が一つありましたよね。その時ももう二度と誤字はしないと言っていましたが。
全然反省できてないじゃないですか。それでよく事務員を名乗れるもんですね」
「……っ」
これはいったいどういうことでしょう……
以前プロデューサーさんのケアレスミスをちひろさんがフォローした時は
「いやー、すいません、ちひろさん!」
「いいんですよ。プロデューサーさんのフォローも私の仕事ですから」
「いよっ!ちひろさんは天使!ちひさんは女神!」
「も、もう、やめてくださいよ……」
「今度一緒に飲みに行きましょう。おごりますよ」
「別におごってもらわなくてもいいですし、こんなことがなくてもいつでも付き合いますよ」
「やった!」
こんな風にとても和気あいあいとした様子でした。
もしかしてプロデューサーさんは自分のミスには甘いけど他人のミスにはとても厳しい人なのでしょうか?
あるいは私たちの目のあるところでは仲の良い演技をしていただけで本当はとても仲が悪いのでしょうか。
こんなパワハラをするような人だったなんて……
ショックです。しょっくぼです……
「口で言っても分からないんじゃ、人間とは言えませんね。動物です。
動物を躾けるときはね、殴って覚えさせないといけないんですよ」
そう言うプロデューサーさんの顔には、今までみたことのない嫌らしいねっとりとした笑いが浮かんでいました。
「……っ、なら、殴ればいいんじゃないですか……!?」
「ふぅん、悪いのは自分なのに、開き直るんですね。やれやれ、これはどうやら本当に躾けをする必要がありそうですねぇ」
「……」
「……、それじゃあ、お尻を出してもらいましょうか」
「なっ……、何を言って……」
「尻を出せ、と言ってるんだ。千川」
「あ、あなたはどこまで……」
ちひろさんがわなわなと震えています。
ひぇぇぇ……、こ、これはもはやパワハラとかセクハラ以上の何かではないでしょうか……!?
ど、どうすればいいんでしょうか、警察!?部長さんか専務さんに連絡ですか!?
ああ、でもプロデューサーさんは普段はとってもいい人なんです……
私に言葉巧みにアイドル活動を強要したりするけど、優しく支えてもくれますし、
所属アイドルのみんなからも信頼されてます……
そうだったはずなんです……
もしも通報とかしたらプロデューサーさんは、この部署はどうなってしまうのでしょうか……
でも放っておくとちひろさんが……
ああ、こんな状況を解決するなんて私にはむーりぃー……
もりくぼがなやみくぼになっているうちに、ついにちひろさんがスカートのファスナーをゆっくりとおろし始めました。
指が震えてなかなかおろせないようです。
その様子を見てプロデューサーさんはいやらしくニヤニヤしています。
「ふふふ。どうしました?手先も動物並みですか、千川さん」
「くっ……」
パサッ……
ついにスカートが床に落ちてちひろさんはショーツが丸出しになりました。
黒です。綺麗な模様が入ってて若干透けてるっぽいです。大人です。
「ふぅん、ずいぶんと派手な下着ですねぇ……もしかして欲求不満だったりします?」
「わ、わたしがどんな下着を着けていようと私の勝手でしょう!」
「うちには未成年のアイドルもいますしねぇ。もしも見られたら教育上の問題がね……」
「自分がしていることを差し置いて、ふざけたことを……!」
「まあいいでしょう。どうせ脱ぐんですから」
「うぅ……」
ちひろさんが羞恥と屈辱に顔を歪ませながら、ショーツに指をかけて少しずつおろしていきます。
あわわわわ………、あわくぼです……
「ふふふ。いやぁ良い眺めですねぇ……、足腰のラインが素晴らしい。
どうです、千川さん。今からでもアイドルを目指しませんか?
俺がプロデュースしてあげますよ。主にグラビアアイドルとしてね……」
「……結構です……!」
実際ちひろさんの足腰はとっても綺麗です。スタイルもいいし、とっても美人ですし、本当にグラビアアイドルにもなれるかもしれません……
なんて考えている場合じゃないんですけど。
ついにちひろさんはショーツを下ろし終えました。
大事なところが丸だしです。髪の毛と同じ色の下の毛は綺麗に整えられています。大人です。
「何をそんなに縮こまっているんですか。ほら、手は腰にあてて背筋を伸ばして足をもう少し開いたほうが姿勢がいいですよ」
「……ぅぅ」
プロデューサーさんに言われるがままに羞恥と屈辱に顔を歪ませたちひろさんはやや足を開いて背筋を伸ばしました。
「せっかくだから記念写真でも撮っておきましょうか」
そう言ってプロデューサーさんは懐からデジカメを取り出します。
「そ、それはやめて下さい……」
ちひろさんが怯えた顔で言いますが、プロデューサーさんがギロっとにらみつけると顔をこわばらせて口を閉じました。
ちひろさんは何かプロデューサーさんに弱みを握られているのでしょうか……
デジカメがカシャカシャとデフォルトの撮影音を響かせます。
「よく撮れましたよ。後で印刷してプレゼントしますよ。さて、それじゃあ、俺の膝の上にお腹を載せてもらいましょうか」
「……はい……」
今プロデューサーさんは三人掛けのソファーの真ん中に座っています。
そこへちひろさんがお尻丸出しでプロデューサーさんの膝の上にお腹を載せて四つん這いのような体勢で横向きにソファーの上に乗りました。
このソファーは本来は来客用ですけど、実際は来客対応は事務室ではなく専用の応接室で行うことが多いので実際は所属アイドル用です。
その、みんなが普段使っているソファーの上で、プロデューサーさんはちひろさんにこんなことをしているのです。
見慣れているはずの事務室がなんだか異世界にでもなってしまったような、非現実的な光景が繰り広げられていました。
これは夢なんでしょうか?ためしに頬っぺたをつねってみましたが痛かったです。つねりくぼです。
そして目が覚める様子もありません。やっぱりこれは現実に目の前で起こっていることのようです。
「ふふふ……、清良さんが愛海におしおきをするときもこうやってるんでしょうかね。実際に何をしてるかは聞いたことがないんですが」
そんなことを言いながらプロデューサーさんはちひろさんのお尻や太腿を撫でまわし、
さらに反対の手で服の上から胸の膨らみを揉んでいました。
ときおりお尻の谷間の中に指を沈めたりしていて、そのたびにちひろさんが小さくうめき声をあげています。
「……、い、いい加減に、おしおきとやらをすればいいんじゃないですか……」
「おやおや、自分からおしおきをおねだりするなんて、可愛いところもあるんですねぇ」
「そ、そんなんじゃありません!さっさと終わらせたいだけです!」
「いいですよ。いつまでも嬲るのもかわいそうですしね」
そしてついにプロデューサーさんは手を振り上げると、パシーンッと音を響かせてちひろさんのお尻に平手を打ち付けました。
「あぅっ……!」
ちひろさんの口から小さな悲鳴が漏れます。
さらに何度もその手がお尻を打ち、そのたびに小さな声をちひろさんが上げていました。
優しかったはずのプロデューサーさんがちひろさんに言いがかりとしか言いようのない文句をつけたあげく
嫌がるちひろさんのお尻を叩く……
もりくぼにこんな状況を理解しろなんてむぅーりー……
しかし、何度目でしょうか、ちひろさんの声の調子が変わってきたのは。
「あ……ぅん……!」
何かを抑え込むような、艶のある響き。こんな艶っぽい悲鳴、聞いたことがありません。
なんでお尻を叩かれて、あんな声を上げるんでしょう……、私には分かりません。
分かってしまうと何かまずいような、そんな気すらします。
「おや、ちひろさん、もしかしてお尻を叩かれて喜んでませんか?」
「な、なにを言ってるんですか……!そんなわけが……」
「まあ、まさかちひろさんがお尻を叩かれて喜ぶ変態なわけがないですよねぇ……」
プロデューサーさんが赤くなったちひろさんのお尻をねっとりとした手つきで撫でまわします。
「ふふふ、お尻が真っ赤だ」
「はぁ、はぁ、あぁ……ぅぅ……」
どこか恍惚とした表情を浮かべて、ちひろさんはお尻を撫でられるたびに吐息を漏らしていました。
「んん?ちひろさん、もしかして……、おもらしをしてませんか……?」
「な!?ち、ちがう!違います!」
「違うも何も、ほら、なにやら股間が湿ってきていますよ。おもらしじゃないのなら、じゃあなんなんでしょうねぇ」
プロデューサーさんはそういうとちひろさんの股間に指を沈めてから引き抜きました。
その指には何か粘りのある液体が確かに付着していました。
「ちがう……ちがいます……」
顔を真っ赤にしたちひろさんはうつむいてそううめき声をあげました。
「ふうん、じゃあ何ですか?この液体は。汗でしょうか?」
「し、知りません……!」
「全く、だらしない下半身ですねぇ」
恥ずかしそうに震えるちひろさんにプロデューサーさんは蔑むように告げると
ふたたび手を振り上げてお尻を叩き始めました。
パァンという小気味の良い音と、艶の混じったちひろさんの悲鳴が続きます。
そしてある時、ついにちひろさんは背中をそらせて一際艶っぽい悲鳴を上げ、ぐったりと突っ伏して
ひくひくと身を震わせてしまいました。
「ふん、まあおしおきはこのくらいでいいでしょう。ちひろさんもいい加減反省したようですしね」
「……はぁ、はぁ……」
「それじゃぁ、もう遅いですし、帰りましょう」
そう言われたちひろさんはおぼつかない様子ながらも立ち上がり、スカートをのろのろと履いていきます。
その顔は紅潮してどこか恍惚としているようで、とろけた表情を浮かべていました。
「ちひろさん、ちひろさん、パンツを忘れてますよ」
笑いをこらえながらプロデューサーさんがショーツをちひろさんに渡すとちひろさんは我に返ったらしく
慌ててショーツを身に付けました。
「ちひろさんってけっこうおっちょこちょいなところもありますよね」
「も、もう、笑わないでください……」
先ほどまでの屈辱にまみれた様子とは違って普通に恥ずかしがっているような口調です。
まるでいつものちひろさんに戻ったようでした。
プロデューサーさんもまるで憑き物が落ちたかのように普段のような優し気な雰囲気に戻っています。
そういえばいつの間にかプロデューサーさんはちひろさんを千川ではなくちひろさんと呼んでいました。
「じゃあ、ちひろさん、車のカギを渡しておきますから先に駐車場に行っておいてください。色々後始末があるでしょうから。
事務室の施錠は俺がやっておきますね」
「後始末とか言わないでくださいよ……じゃあ施錠はお願いしますね」
二人はまるでいつも通りです。ちひろさんが時おり恍惚とした表情でお尻をさすり、プロデューサーさんがウェットティッシュで指をぬぐっていることを除けば。
事態はもりくぼの理解を完全に超えていて、何をどうしていいやらも分からず私は仮眠室のドアの陰にうずくまっていました。
そうして呆然と二人の様子を見ているとちひろさんはややおぼつかない足取りでバッグを手に取って事務室を出ていき、
プロデューサーさんはデスクの脇に置いてあった自分のビジネスバッグを取り上げました。
恐らくこのまま施錠して帰るのでしょう。
そこではっと気が付きました。
このままプロデューサーさんが施錠して部屋を出ていったらもりくぼは閉じ込められるのでは……?
もちろん部屋の中からなら鍵は開けられますけど私は鍵を持っていないので施錠できませんし、
もしかしたら警備システムが反応するかも……
そうなれば大事です。かといって明日の朝までここにいてもやっぱりまずいです。
どうしよう……
ピンチです。
危機くぼです……
私が内心であたふたしていると、プロデューサーさんが机の周りをチェックし始めました。
これは……帰宅前の室内チェック?
咄嗟の判断でした。私はできるだけ静かに仮眠室の中に戻ると布団に潜り込みました。
もしプロデューサーさんが帰宅前に事務室全体をチェックしているなら仮眠室にもチェックに来るかもしれません。
そしたらその時に起きたかのように演技をするのです。
この時間まで寝ていたことは怒られるかもしれないけど、ちひろさんとの謎の行為を見たことがバレるよりはマシのはずです。
ベッドの上で身を潜めていると、仮眠室のドアが開き、プロデューサーさんが入ってきました。
いまこそアイドルとして鍛えてきた演技力を発揮するとき!
さもプロデューサーさんが入ってきたから目が覚めた、というつもりで起き上がってみました。
お願いです。騙されてくださいプロデューサーさん!
「うおっ!?乃々!?お前、こんな時間までここで寝てたのか!?」
「……え、えっと、そ、その、あの……」
だめです。上手く言葉が出てきません……やっぱりもりくぼにプロデューサーさんを騙すなんてむーりぃー……
「そういえば今日は夕方にダンスレッスンだったか。その後ちょっとここでひと眠りのつもりが、ぐっすり眠ってしまったってとこか」
「あう、いえ、その、あう……」
「まったく、怒らないからそんなに怯えるな。疲れがたまってたんだな」
「……は、はい」
どうやら私の挙動不審っぷりを、ずっとここで寝ていたことを怒られると思って怯えている、というように解釈してくれたようです。
「ほら、俺ももう帰るからお前も寮に帰れ」
よかった……どうやらあの場面を見てしまったことはばれていないようです……
ああ、でもそもそもプロデューサーさんがちひろさんにお仕置き(?)をしていたことについてはもりくぼはどうすればいいんでしょうか……
明日以降、ちひろさんにはどんな顔で会えばいいのでしょうか……
内心に色々と悩みを抱え込みつつ事務室を出ようとしたところ、プロデューサーさんが声をかけてきました。
「そうだ、乃々。今回はもういいけど、次はこんな時間までここで寝てるなよ」
「はい……」
「もしもまた同じことをしたら……、そうだな、お尻百叩きの刑な」
「!?!?」
見ていたことを気付かれていた!?
慌ててプロデューサーさんの顔を見ましたが、いつも通りのちょっとした冗談を言っているような顔です。
気付いているのか、そうじゃないのか、私には分かりません……
「じゃあ、またな」
そういって手をふるプロデューサーさんの目から逃げるように事務室から私は出ていきました。
混乱し続ける私の脳裏に、ふと、お尻を叩かれて恍惚としていたちひろさんの声と姿が浮かびます……
なぜ、お尻を叩かれてあんな、とろけるような声を上げたのでしょうか。
もしもプロデューサーさんにお尻を叩かれたら、私もそれが理解できるのでしょうか……
もう一度、仮眠室で夜遅くまで眠ってみたらきっと……
そう空想すると、なぜか体の芯に今まで感じたことのない奇妙な熱っぽさが産まれるのです。
「今のもりくぼ、なんだか変なんですけど……」
こうして私の人生最大のピンチは過ぎ去りました。
それでもその不思議な熱は私の心をとらえて放すことはなかったのです。
以上で終わりです
まだ書くことがあるよなあ?
おつおつ
おいおい まだ始まったばかりだろ?
SSR[たたいてご褒美]千川ちひろ か
なんかたんねえよなあ
えむくぼ編待ってる
セックスはよ
森久保編はまだですかね
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