姉「もう！　妹ちゃん！　なんで止めたの！？」

妹「いやいやいや！　この高さから飛んだら落ちて死んじゃうよ！？」

妹「よくわからない設定とか妄想を行動にするのはやめてほしいんだけど！」

姉「設定でも妄想でもないから！　私は天使だから！」

姉「それならこの部屋で軽く飛ぶよ！」

妹「怪我しないかすごーく心配」

姉「だいじょーぶだいじょーぶ！　じゃ飛ぶからね！」

妹（あんまり期待はできないなあ…やっぱり足とか挫きそうで心配だなあ）

姉「よっ！　ほっ！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

妹「…」

姉「あれー？」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

妹「…うわあ」

姉「…」

妹「お姉ちゃん…」

姉「…き、今日は調子が悪かっただけだから！」

妹「あ…うん…」

姉「じゃ、じゃあおやすみ！　夜更かししちゃダメだからね？」

妹（お姉ちゃんに夜更かしさせられてるんだよなあ）

妹「おやすみー」

姉「妹ちゃん！天使が来たわ！」

妹「あーはいはい偽天使お姉ちゃんね」

姉「偽天使じゃないもん！　ガチ天使だもん！」

妹「わかったわかった」

姉「とりあえず！　今日は妹ちゃんの願いを叶えに来たわ！」

妹「へー」

姉「ささ、お姉ちゃんに願い事言ってみて？　なんでも叶えてあげるわ！」

妹「じゃあ背を高くしたい」

姉「背を高くすればいいのね！」

妹「うん」

姉「じゃあちょっとまっててね？」

姉「はいこれ！　妹ちゃん飲んで！」

牛乳？＜ﾔｱ

妹「うっわ…びっくりするくらい正攻法だ…」

妹「これただの牛乳じゃん…何年かければいいんだよ…」

姉「牛乳じゃないから！　見た目は牛乳っぽいけど背が伸びる飲み物よ！　そっこーせい

？があるわ！」

妹「なにそれ、こわ…」

姉「まあまあ、とりあえず飲んでみなさいな！」

妹「うーん…」

妹「大丈夫かなあ」

姉「だいじょーぶだいじょーぶ！　お姉ちゃんを信用して？」

妹「んー…わかった、飲んでみるよ…」

妹「ごくごくー」

姉「どうかな…？」

妹「…？」

姉「…」

妹「…」ｼｰﾝ

妹「何も起こらないけど」

姉「あれー？」

妹「はぁ…」

姉「ま、まあたまには失敗するよね！」

姉「そうだよね！　おやすみ！　妹ちゃん！」

妹「おやすみー」





妹（あれ、ベットこんなに小さかったっけ…？）

妹（ま、いいや）

姉「妹ちゃん？　みてみて！」

妹「んー？　ってうわ…なにそれ？」

姉「いやだなあどう見たって羽でしょ！」ﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙﾊﾞｯｻﾊﾞｯｻ

妹「ちょ…ホコリ飛ぶからそれやめて」

姉「あっ、ごめんね？」

妹「ていうかそれ飛べるの？」

姉「あったりまえじゃん！　みてて！　今飛んでみせるから！」

妹「心配しかないよ」

姉「じゃあ見ててね！」

妹「うん」

姉「うおりゃあああああああ！！！」ﾊﾞｯｻﾊﾞｯｻ

妹「…」

姉「はぁ…はぁ…」ﾊﾞｯｻﾊﾞｯｻ

妹（つかれてる…）

姉「もーむり」

妹（これは物理のお勉強が必要だなあ）

妹「はっや、お姉ちゃん体力ないんだね…」

妹「あとやっぱホコリが舞うからやめよ？」

姉「はぁ…そ、そうだね…もうつかれた…おやすみ」

妹「おやすみー」

姉「妹ちゃん！　今日こそ空を飛ぶよ！」

妹「うん」

姉「本物の羽があるから絶対飛べるよ！」

妹「きれいな羽だね」

姉「じゃあ、見ててね！」ﾏﾄﾞｶﾞﾗｶﾞﾗ

妹「うん」

姉「おりゃああああ！」ﾊﾞｯｻﾊﾞｯｻ

姉「…！　飛べた！　飛べたよおおお！」

妹「…」

姉「妹ちゃんみてみてー！」

妹「…」

妹「おやすみ、お姉ちゃん…」

これにて終わり

見てくれてありがとうございました

え