まゆ「それでは、区役所へ行きましょうか」
ありす「?」
※このSSはフィクションです。
登場する人物・地名・施設名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ココ重要⇒『実在のものとは関係ありません』
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ありす「あれ、まゆさん、区役所、ですか?」
まゆ「そうですよ、区役所です」
ありす「えっと…、なぜ?」
まゆ「婚姻届けを取りに行こうと思いまして」
ありす「あぁ」
ありす「期待を裏切られたかと思ったら、ある意味期待通りで安心しました」
まゆ「よくわかりませんが、期待に応えられて嬉しいです」
ありす「まゆさんのことですから、法案関係者をLove∞Destinyして廃案に持ち込むとか、そういうことを考えましたが」
まゆ「おはようからおやすみまでお願いし続ければ叶いそうですね、ってなんでですか」
ありす「手っ取り早く婚姻届けとは…。まあ、想定の範囲内ですね」
まゆ「この微妙な上から目線、どこかで既視感がありますねぇ…」
ありす「ふーん…。まあ、悪くないです」
まゆ「そうでした、凛ちゃんがこんな物言いでした」
ありす「それでまゆさんは、これから区役所へ駆け抜けるのですね、青い風と共に」
まゆ「どうしたんですか? 今日は、凛ちゃんのマネッコ遊びですか?」
ありす「法律になる前に結婚してしまう、正攻法にして王道、さすがはまゆさん、青い風のようですね」
まゆ「絶妙に人の話を聞かないこの感じ、よく物マネできてますよ」
ありす「法案を潰すなんて物騒な考えではなく、文句を言われる前に籍を入れてしまおうとは、まゆさんは優しいですね、まるで青い風のようです」
まゆ「どこからか、青じゃなくて蒼だよって声が聞こえてきそうですねぇ」
ありす「まあ、悪くないです。青い風のように」
まゆ「青い風を語尾にしないでください」
ありす「飽きました」
まゆ「早いですね」
ありす「ネタ切れです」
まゆ「あまりメタなことを言ってはダメですよ」
ありす「アニメだと私たちの事務所が渋谷にある設定なので、区役所へ行くついでに渋谷の街をブラつく話にしようと思っていたのですが」
まゆ「言ったそばからメタなこと言うのはやめましょうね」
ありす「元の区庁舎が建替え中で、仮庁舎が渋谷の地味な方に建っているから、話が膨らみませんでした」
まゆ「渋谷駅東口の悪口を言ってはいけません」
ありす「実際、駅の東口には、バスターミナルくらいしかありません」
まゆ「そんなことありませんよ、ヒカ○エとかあるじゃないですか」
ありす「他には?」
まゆ「…ヒカ○エとか」
ありす「他には」
まゆ「……、ヒカ○エ、とか」
ありす「東口には、ヒ○リエしかないんですか」
まゆ「…ビックカ○ラ、とか」
ありす「ビ○クカメラ」
まゆ「結構便利ですよ、リンゴフォンの正規取扱い店ですから修理の受付とかしてくれますし」
ありす「旧区庁舎へ行く途中に直営のストアがあるじゃないですか。そっちの方がクールです」
まゆ「…課金カードの割引販売も時々やってますし」
ありす「キャリアのOnlineショップでもやってます。そっちでバリアブル買った方が余りも出ないし、登録も簡単です」
まゆ「……お部屋に取付ける、隠しカメラの電池を買ったりとか…」
ありす「別にコンビニでも売ってますよ。それに、ちひろさんに言えば備品をもらえると思います」
まゆ「…売り場が狭くて、ニッチな商品は少ないから、ちょっと使いづらいんですよねぇ」
ありす「本音が出ましたね、論破です」
まゆ「ふぐぅ」
ありす「不毛な議論はここまでにしましょう。私たちが何を言ったところで、東口が地味なのは変わりません」
まゆ「ありすちゃんが始めたのに…」
ありす「東口は、六本木や新橋行きのバスに乗るくらいしか役目がないのは事実ですから」
まゆ「なにか東口に、恨みでもあるんでしょうか」
ありす「それで、まゆさんは婚姻届けを取りに行った後、誰と結婚するつもりなんですか?」
まゆ「え?」
まゆ「それこそ、不毛な議論じゃないですか?」
ありす「なぜ」
まゆ「だって、まゆが結婚する人は、もう運命で決まっていますから」
ありす「そうなんですか」
まゆ「はい♪ あの人とつながった赤い糸だけでも愛の証明は十分ですが、法律が変わるのはいい機会なので、物のついでにちゃんとした証明書も作っておこうかと」
ありす「まゆさんは、シュレディンガーの猫の話は知っていますか?」
まゆ「唐突な話題転換に、まゆは驚きを隠せませんよぉ」
ありす「シュレディンガーの猫とは、箱の中にいる猫の生死は蓋をあけるまでは確定しない、という量子力学に関する思考実験の話です」
まゆ「よく聞くお話ですね」
ありす「しかしこの話は本来、観測する瞬間まで複数の可能性が同時に存在する、という量子力学の解釈はおかしいと、むしろ量子力学を批判するための逸話なのです」
まゆ「急に難しいお話になってきましたね…」
ありす「つまりこれは、まゆさんが誰と結婚するかという可能性は、実際に婚姻届を提出する瞬間まで確定しないという事実に対し」
まゆ「いえ、すでに確定していますけど」
ありす「婚姻届をネタにするなら私を出さないのはおかしい、という和久井留美解釈のアンチテーゼによるもので」
まゆ「早くしないと先を越されてしまいそうですねぇ」
ありす「つまり、まゆさんは同性愛者です」
まゆ「はったおしますよ」
ありす「理由はあります」
まゆ「ぜひとも、お聞きしたいです」
ありす「渋谷区は、日本初の、同性婚を認める条例が成立した自治体です」
まゆ「区内であれば、夫婦同様の扱いを受けられるみたいですね」
ありす「その渋谷区役所へ婚姻届けを取りに行くのですから、まゆさんは同性愛者です」
まゆ「他に理由はないんですか?」
ありす「これ以外の理由が必要ですか?」
まゆ「首をかしげて可愛いですけど、納得できませんからね」
まゆ「じゃあ、お隣の世田谷区へ婚姻届けを取りに行けば、まゆは同性愛者にはなりませんね」
ありす「世田谷区も、同性婚を認める条例があります」
まゆ「それじゃあ、新宿へ」
ありす「あの有名な2丁目があります。やっぱり、まゆさんは同性愛者…」
まゆ「もう! いい加減、屁理屈はやめてください! まゆはレズではありません!」
ありす「別にいいじゃないですか。今流行りのLGBTですよ、新しいキャラ付けです」
まゆ「もうすでにキャラが事故渋滞しているまゆに、これ以上の個性は必要ないです!」
ありす「LGBTとL.M.B.Gって、名前が似てますよね」
まゆ「いきなり何の話ですか!?」
ありす「L.M.B.G(レズ・ミニマム・バンド・ガールズ)」
まゆ「それ、ありすちゃんもレズってことになりますよね!!?」
ありす「まゆさんも、私たちのバンドに入りませんか」
まゆ「この流れでその誘いは受けませんよぉ?!」
ありす「まったく、まゆさんはワガママですね」
まゆ「ありすちゃんがそれを言いますか……」
ありす「ちなみに、まゆさんは私のことを好きですか?」
まゆ「え、まあ、嫌いではないですし、好きと言っていいと思いますけど」
ありす「ほら、やっぱりまゆさんは同性愛者です。論破です」
まゆ「はぁ……。もういいです、それでいいです、まゆの降参です」
ありす「それでは、区役所へ行くついでに、どこかへお昼でも食べに行きましょう」
まゆ「今更、区役所へ行く気分ではありませんけど…、お散歩、ということでしたら」
ありす「まゆさんは、どんなものが食べたいですか?」
まゆ「そうですねぇ、軽めのものがいいですね」
ありす「では、いきなりステーキへ行きましょう」
まゆ「軽めって言いましたよね!?」
ありす「私は500gのサーロインにします」
まゆ「ランチメニューにサーロインはありませんよぉ」
ありす「まゆさんも、よくご存じじゃないですか」
まゆ「だって、まゆは肉食ですから。うふ♪」
-完-
ありがとうございました。チョコください。
前回のウヅキの話は、真っ当なギャグのつもりで書きましたが…。
色々と反省して、今回はラブストーリーにしてみました。バレンタインですし。
HTML依頼出してきます。
乙
ラブ...ストーリー...?
乙乙
ラブストーリーとは一体…
渋谷駅東口は宮益坂の上にクアアイナって美味いハンバーガー屋があるよ
ラブストーリーとは一体...
ウゴゴゴゴゴゴ...
>>17
池袋とか船橋ららぽーととか結構あちこちにあるチェーンなので……
ありまゆという可能性
乙
ラブ……?
駅前にビックカメラがあったときの失望感は異常
>>22
名古屋駅「」
ラブストーリーってなんだっけ
このシリーズ嫌いじゃないし好きだよ
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