ありす「ふいうち」 (33)

ありす「(フレデリカさんが突如意識不明の重体と聞いて私は病院まで駆けつけました・・・)」

ありす「(横たわるフレデリカさんと神妙な面持ちのちひろさんを他所に私はとても冷静でした・・・)」

ありす「(何を言って良いかわからずにフレデリカさんを見つめました・・・)」

ありす「(あぁなんで・・・)」








フレデリカ「(チラッチラッ)」

ありす「(何でこうドッキリが下手なんでしょう・・・)」

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ありす「(もう既に何回か目が合ってます・・・)」

フレデリカ「(Σはっ!?・・・・スッ)」

ありす「(するとすぐに目を閉じて気を失ったフリをしてきます・・・)」

ありす「(というかベッドの下にドッキリ大成功という看板があったのを見つけてしまいました・・・)」

ありす「(もうバレバレです・・・これに耐え続けなければならないんですか?)」

ちひろ「フレデリカちゃん・・・交通事故にあったみたいでね・・・」

ありす「え・・・えぇ・・・」

ちひろ「頭を強く打ったみたいでまだ意識が戻らないんですよ・・・」

ありす「(その意識戻らない人さっきから背中かゆそうにしてますよ?)」

フレデリカ「・・・」

ちひろ「うっうぅ・・・!どうしてこんなことに・・・」

ありす「(私が聞きたいです・・・こんな不意打ち気味にネタバレ食らってしまってどうすれば・・・)」

ガラッ・・・

歌鈴「しゅいません!フレデリカさんが入院と聞いて!」

ズルッ

歌鈴「ひゃあ!」

ありす「あぁ!お見舞いの果物籠が!」

フレデリカ「(ベシッ)」

ありす「フレデリカさん!!」

歌鈴「ご、ごめんなさい・・・」

ありす「い、いえ・・・ん?」

フレデリカ「(モッチュモッチュ・・・)」

ありす「(リンゴの一部齧りましたね!?何やってるんですか!!)」

歌鈴「あれ?フレデリカさんの口動いて・・・」

ちひろ「気のせいです。きっと痙攣してるだけです」

ありす「(必死だなぁ・・・)」

歌鈴「いえ・・・でも・・・」

ちひろ「気のせいです」

ありす「(仕方ないので口元拭いておきますか・・・)」(フキフキ)

フレデリカ「・・・」

ありす「・・・」

フレデリカ「b(グッ)」

ありす「(そういうのいらないですから演技してください!)」

歌鈴「そ、それじゃあ長居するのも失礼なのでこれで・・・」

ちひろ「はい・・・(あっぶない・・・バレる所でした)」

ちひろ「・・・ありすちゃんは?」

ありす「私は今日一日付き合いますよ(色々心配ですし)」

フレデリカ「(ニコッ)」

ありす「・・・今フレデリカさん笑いませんでした?」

ちひろ「・・・気のせいですよ。ほっほっほ」

フレデリカ「(暇だな~)」

バンッ!!

きらり「フレデリカちゃん大丈夫!?!?」

ちひろ「見ての・・・通りです・・・」

フレデリカ「・・・」

きらり「にょわぁぁぁ!!フレデリカちゃぁぁぁぁぁぁん!!(ブンブンブンブンッ)」

フレデリカ「(ブンブンブンブンブンブンッ)」

ありす「(うわぁ・・・)」

ちひろ「あ、あの!きらりちゃん!あんまり揺らしちゃ・・・」

きらり「ぐすっ・・・ごめんねぇ・・・」

フレデリカ「(グッタリ・・・)」

きらり「うぅ・・・ぐすっ・・・じゃあきらり帰ゆけど・・・目が覚めたら教えてね?」

ちひろ「はい・・・必ず・・・」

ありす「(大分今のでぐったりしてますね・・・)」

バンッ!!

亜季「フレデリカ殿ォォォォォ!!!(ブンブンブンブンブン)」

ありす「(フレデリカさぁぁぁぁぁん!!)」

フレデリカ「(ブンブンブンブンブンブン)」

亜季「Σはっ!?申し訳ありませぬ!つい・・・」

ありす「いえ・・・気持ちは分かりますから・・・」

フレデリカ「(ゲッソリ)」

ありす「(大分やつれてます!)」

亜季「・・・で、症状は?」

ちひろ「脳を強く打っていて・・・」

亜季「ならば同じような衝撃を・・・」

ありす「ダメですよ!?」

フレデリカ「(ガタガタブルブル)」

亜季「おや?今動いていたような・・・」

ありす「気のせいでしょう・・・」

ちひろ「ただの痙攣ですよ」

亜季「むぅ・・・そうでありますか・・・」

バンッ!

拓海「フレデリカ!!大丈夫か!!オイ!しっかりしろ!(ガシッ)」

ありす「(ああああまた!)」

フレデリカ「(ペシッ)」

ありす「(流石に払いのけた!!相当嫌だったんですね!)」

拓海「・・・今普通に動かなかったか?」

ちひろ「・・・気のせいでしょう。だって意識不明ですよ?」

拓海「いやでもよ・・・今ペシッって」

ちひろ「気のせいです」

拓海「んじゃ、アタシら帰るけど何かあったら連絡くれよな」

亜季「よろしくであります」

ちひろ「分かりました・・・(フレデリカちゃん・・・大丈夫かしら?)」

フレデリカ「(うっぷ・・・・)」

ありす「(3回目を受けていたら間違いなく最悪の結末でしたね・・・)」

ドドドドドドド

茜「フレデリカさんっ!!!」

恵磨「フレデリカ!!!!」

ありす「(嫌な予感しかしない2人組が来ましたね・・・)」

病院では静かにしないとダメだぞ

ありす「病院ではお静かに」

茜「あ、すみませんでした!!」

恵磨「これでも下げてるんだけどな」

ありす「(これで!?)」

フレデリカ「・・・」

茜「フレデリカさん!!大丈夫ですッ!!こういう時の対策を知っています!」

ありす「対策・・・ですか?」

茜「はいッ!!こういう時は大声で相手を呼ぶんです!」

恵磨「そうなのか?じゃあアタシも手伝うぜ!」

ありす「それは意識確認n」

茜 恵磨「「(すぅぅぅぅぅ・・・)」」

ありす「ちひろさん!耳栓持ってますか?」

ちひろ「1個3万マニー♪3つ目からは2万マニーのお得なセットが♪」

ありす「(アア、オワッタ・・・)」

フレデリカ「(ガタガタガタガタ)」








パァンッ!!(ガラスの割れる音)

防弾ガラスじゃなかったから

ちひろ「2人・・・追い出されちゃいましたね」

ありす「(ぴく・・・ぴくっ)」

フレデリカ「(ビクンビクン)」

フレデリカ「(スッ)」←ドッキリ大成功の看板を出す

ありす「遂に耐えきれなくなりましたか・・・」

ちひろ「・・・(スッ)」←無言で看板を取り上げて隠す

ありす フレデリカ「「!?」」

ちひろ「・・・ありすちゃんは何か見ましたか?」

ありす「いや、今・・・」

ちひろ「見 ま し た か ?」

ありす「・・・いえ(意地でも続ける気だ!)」

ちひろ「(ここで止めたら売り上げが・・・!)」

売上どころか損害賠償発生してるんですがそれは

ありす「(そろそろ私だけ帰りましょうか・・・)」

フレデリカ「(ガシッ)」

ありす「・・・分かりましたよ。最後までお付き合いします」

フレデリカ「(パァァァァァ)」

ありす「ただしちゃんと演技しておいてください。いつ人が来るか・・・」

ガラッ

まゆ「フレデリカちゃん・・・大丈夫ですかぁ?」

まゆ「大変と聞いて急いで来ましたぁ」

ちひろ「はい・・・本当に・・・」

ありす「(演技派だなぁ・・・)」

まゆ「これフレデリカさんが起きたら・・・」

ありす「本ですか」

まゆ「入院生活はとても退屈だと加蓮ちゃんから聞きましたぁ」

ありす「確かに・・・下手に動けませんしね」

まゆ「あとお花はプリザーブドフラワーを持ってきましたぁ。赤と白のお花は抜いてありますよぉ」

ちひろ「(お見舞いの品としては完璧ですね)」

まゆ「では他の子も来ますし、まゆはこれで失礼しますねぇ。フレデリカさん、早く元気になってくださいね」

フレデリカ「(ブワッ)」

ありす「(今までが酷かっただけに泣き始めました!?)」

まゆ「あらぁ?涙ですかぁ?」

ちひろ「気のせいです。さっき冷たい風が入って来たので湿気かと」

まゆ「そうですかぁ。じゃあ失礼しますねぇ・・・」

ガラッ

みちる「ふごごごご!」

ありす「何で食べながら来たんですか!?」

みちる「(もぐもぐ・・・ごっくん!)フレデリカさん大丈夫ですか?パン食べますか?」

ありす「食べれませんよ!」

ちひろ「みちるちゃん・・・」

みちる「・・・すみません。こうでもしていないと気が動転して・・・」

ありす「(気が動転してパン勧めるんですかね?)」

みちる「これ・・・お見舞いの品です。パンにしようかと思ったんですがパンは日持ちしないので・・・」

ありす「(乾パンって結局パンじゃないですか!!)」

ちひろ「次で終わりにしましょうか・・・」

ありす「(やっと解放されるんですか・・・)」

フレデリカ「・・・」

ガラッ

時子「・・・」

ありす「(よりにもよって!!)」

時子「見舞いの品よ」

ちひろ「あ、どうも・・・」

時子「・・・」

ありす「(気まずい・・・)」

時子「・・・あんたには散々迷惑かけられたわ」

時子「自慢の鞭をネギに変えられたり」

ありす「(何やってるんですか!?)」

時子「チャーシューくらいこっそりつまみ食いしなくても言えばあげるわよ」

ちひろ「(だめだ・・・まだ笑うな・・・こんな悲しそうにしんみりした時子様を笑うな・・・プフッ)」

時子「元気になったらまた遊んであげるから」

時子「とっとと戻って来なさい」

ありす「(これは後が怖いです・・・)」

時子「それじゃあ失礼するわ」

スタスタスタ・・・

ちひろ「時子様♪」

時子「何・・・よ・・・?」

ちひろ「(テッテレー)」←ドッキリ大成功の看板を掲げる

時子「」

ネタバレはもう一人あとでもいいじゃないか……

時子「・・・この馬鹿げた企画をしたのは?」

ちひろ「プロデューサーさんです♪」

ありす「(そうなんですか!?)」

ちひろ「(本当は私ですけど♪)」

時子「・・・(スッ)」←無言で鞭を構える

ちひろ「へ?」

時子「私を舐めてるの?貴方の言う事をそのまま鵜吞みにするとでも?」

ちひろ「ヒッ」

ありす「・・・帰りましょうかフレデリカさん」

フレデリカ「(スヤァ)」

ありす「さっきから大人しいと思ったら!起きてください!帰りますよ!!」








時子「これが貴方に支払う代金よ!!」(ペシィッ)

ちひろ「ありがとうございます!!」

~後日~


モバP「ちひろさん今日も休みか・・・」

ありす「・・・」

フレデリカ「いや~!動けるって本当に良いよね♪」

おわり


フレちゃん誕生日おめでとうございます(ほとんど喋ってないけど)
普通にお祝いするはずが酷い目にばかり合わせてしまってすまない・・・
フレちゃんは純粋で優しい子だと思うのでドッキリとか騙すの苦手そうだなぁって思ったんです

それでは読んでくださってありがとうございました

無言で看板を隠す流れに笑ってしまった

ありすのツッコミが一回一回ツボるww

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