未央「今4名様ですねって言われたよね……」
李衣菜「やっぱり聞き間違いじゃなかった……?」
『どういうことだろう、杏ちゃん……』
杏「なんだろう……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485520799
デレマスなんですよ
あいかわらず3人がダラダラと話します
李衣菜「え? 何が居たの? え?」
杏「知らないよ。天使とかじゃない?」
未央「呼んだ?」
杏「呼んでないよ座ってて」
未央「エンジェル未央ちゃんは座ってても存在感振りまいちゃうからなー」
杏「埋まってて」
未央「メニュー読み上げただけでお客泣かせちゃうからなー」
杏「いつからフランス人になったの?」
李衣菜「死人に口無しで行こう」
未央「やだ未央ちゃん天使じゃなくて仏になっちゃう」
李衣菜「ブッダの生まれ変わりとか言ってたし先祖返りだよ先祖返り」
杏「だから解脱できてないんですけど」
李衣菜「ていうかさ、改めて考えると仏と神いるユニットってすごくない?」
杏「やっぱりポジティブパッションはスゴイ、改めてそう思った」
李衣菜「茜ちゃんは何なんだろう」
未央「太陽神だよ」
李衣菜「すごいやラーだ」
杏「目から光線とか出そう」
未央「ラーメン食べたい」
李衣菜「あっどうでも良くなってきたなこいつ」
杏「ラーならカレーメシ食べなよ」
未央「あれ、今日は水曜日だったかな」
杏「金曜日だよ」
李衣菜「金曜日こそカレーの日だね」
未央「三度のメシよりメシアに会いたい」
李衣菜「何言ってるの?」
杏「そのメシを食べに来てるわけで」
未央「お腹すいたね」
杏「自由か」
李衣菜「大体なんでいきなり飯屋でメシアの話してるの」
杏「メサイア派なんだけど」
李衣菜「我慢して?」
未央「謎なのはいつものことでしょ」
杏「今更だよね」
李衣菜「そこに疑問はないわけね」
未央「疑問しか無いもん。?ブロックが延々並んでる感じ」
李衣菜「花食べて火とか出してて」
未央「リーナが冷たい」
杏「最近寒くなったからね」
未央「変温動物だったの?」
杏「卵とか産むよ」
李衣菜「産まないよ」
未央「みくにゃんちで産むのやめなよ」
李衣菜「産まないよ」
未央「タダリーナの貴重な産卵シーン」
李衣菜「なんで産ませようとするのこわい」
杏「未央ちゃんの性的嗜好は否定しないけど押し付けるのはよくないと思う」
未央「あっ待って待ってやめて」
李衣菜「藍子ちゃんに変なことしてないよね」
未央「してないよ! なんにもしてないよ!」
杏「知ってた」
李衣菜「できるわけないもん」
未央「グッ」
李衣菜「むしろ何かしてあげなよ」
未央「恐れ多くてできない……」
杏「信心深すぎるでしょ」
未央「だって神様だよ?」
李衣菜「自分もブッダじゃなかったの?」
未央「今はあーちゃんの話をしてるの」
李衣菜「藍子ちゃんと話をしろ」
未央「はい……」
杏「素直だ」
未央「いやでも普通に話したりしてるからね?」
李衣菜「全然話してなかったらそれこそ心配だよ」
杏「イジってる場合じゃなくなるからイジれるようになかよくしててほしい」
李衣菜「悪魔みたいなこと言い出した」
未央「大丈夫、そんな杏ちゃんも救うよ。救世主だからね」
杏「ありがとう。お財布が寂しいから助かるよ」
李衣菜「ごちになります」
未央「あれー?」
杏「メニューの端から端まで頼もう」
李衣菜「そうしよう」
未央「やめてやめて」
杏「しょうがないなぁ」
李衣菜「今日はこのぐらいで勘弁してやる」
杏「なにその新喜劇みたいな捨て台詞」
李衣菜「階段すべり台みたいになって落ちてくから」
未央「そういえばこの前ね、足滑らせて階段から落ちかけちゃってさ。お尻打つぐらいですんだけど」
李衣菜「お尻割れた?」
未央「シックスパックになった」
杏「そこはかとなく気持ち悪いな」
李衣菜「モンスター感スゴイね。未央ちゃんのお尻もうモンスターだよ」
未央「ちょっと、私の事はバカにしてもいいけど私のお尻はバカにしないでよ」
李衣菜「どんだけお尻に自信があるの」
杏「未央ちゃんと尻は別個体なの?」
未央「サイコミュ兵器だよ」
杏「兵器なの? 取れるの?」
李衣菜「やっぱモンスターだよ」
未央「確かに……私のお尻モンスターだったよ……」
杏「Wikipediaに書いとくね」
李衣菜「尻はモンスターである[要出典]」
未央「ただの荒らしじゃん」
李衣菜「多田だからね」
未央「やかましいわ」
杏「まぁ確かに15歳とは思えないプロポーションだよ」
李衣菜「もっとやらしく言って」
杏「えー? 李衣菜ちゃん言いなよ」
李衣菜「えー? みおちゃん言いなよ」
未央「へっへっへ……いやなんでさ」
杏「ほんとにさ」
李衣菜「みおちゃん盛ったりサバ読んでない?」
未央「急に疑いの目を向けたね」
杏「ミツボシ不正事件かぁ」
未央「なんか危ないわその響き」
李衣菜「やめようやめよう」
未央「というか杏ちゃんに言われると不思議だなぁ」
李衣菜「正直杏ちゃんもものすごい謎の塊感ある」
杏「女は秘密を着飾って美しくなるからね」
未央「コナン読んだでしょ」
杏「最近読み返した」
李衣菜「見た目は子ども、頭脳は大人」
未央「布団を出るまで50分」
杏「朝弱すぎるでしょ」
未央「でも弱いでしょ」
杏「菜々ちゃんのほうが弱いよ」
李衣菜「そう言えば菜々ちゃんも謎が多い……」
杏「ウサギのさぎは詐欺のさぎだからね」
李衣菜「わぁー初めて知った。絶対嘘だー」
未央「多分適当だから誰も知らないと思うな」
杏「誰も知らない知られちゃいけない」
李衣菜「ウサミン星がどこなのか」
未央「千葉でしょ」
杏「やめたげて」
李衣菜「ていうかほら頼むもの決めようって」
未央「そんなにお腹すいてたの? しょうがないなぁ」
李衣菜「みおちゃんがお腹すいたって言うから言ってるんでしょ」
未央 クゥ
杏「腹の虫で返事をするな」
未央「鳴っちゃった……」
李衣菜「お腹にまでモンスター居るの?」
未央「お尻がエナジーでお腹がカオスだよ」
杏「未央ちゃん冷蔵庫じゃん」
未央「うーん否定はできない」
杏「そんなことないと思う」
李衣菜「できるでしょいくらでも」
未央「なに食べよっかな」
杏「自由か。まぁいいや杏も見よ」
未央「ドリアよりはパスタの気分」
李衣菜「うーん、パスタもいいけどピザも食べたい」
未央「あ、じゃあシェアしていく感じで」
杏「シェアって言いたいだけでしょ」
未央「いやピザ食べたいの」
杏「わかるわ」
李衣菜「んー、マルゲリータでいい?」
未央「お妃様の名前のついたピザだからね。この未央ちゃんにふさわしいね」
李衣菜「おこがましいよ」
杏「死刑に処す」
未央「なんだと。未央ちゃんだって前前前世には王妃様だった可能性があるんだよ」
杏「全然ないと思う」
李衣菜「来来来世でもないと思う」
未央「やーん、ぼこぼこ言われてるぅ」
李衣菜「あ、イカ墨スパ美味しそう」
杏「イカ好きだね」
未央「あっしかも早々に興味をなくされた」
李衣菜「みおちゃんはまぁ……良いかなって」
未央「なにそれひどい」
李衣菜「あーでもイカ墨食べるとなー、口の周りナワバリバトルになるから」
杏「ウデマエが足りないみたいだね」
未央「イカ墨さ、一回服に飛ばしちゃってげっそりしちゃった」
李衣菜「イカだけに?」
未央「ゲッソりー! いぇーい!!」
李衣菜「うわ拾わなきゃよかったしにたい」
未央「杏ちゃん助けてリーナに精神的に愛されてるんだけど」
李衣菜「その言い方やめて」
杏「聞く限り幸せそうなんだけど」
李衣菜「やめてやめて」
未央「またみくにゃんが泣くよ」
李衣菜「そう思うなら言わないでよ! もうそろそろ拓海さん目合わせてくれなくなるよ!」
杏「え? まだ誤解解けてないの?」
李衣菜「解けてないですけど……」
未央「流石にかわいそうになってきた」
杏「たくみんが?」
未央「みくにゃんが」
李衣菜「私は?」
未央「リーナはまぁ……良いかなって」
李衣菜「ちくせう」
杏「でも李衣菜も正直そろそろ面白くなってきてるでしょ」
李衣菜「まぁ、うん……」
杏「ほら」
李衣菜「だって拓海さんすごい目泳ぐし……」
杏「悪いやつだなぁ」
李衣菜「いやほんとにすごいの。川登る鮭みたい」
未央「たくみん産卵するの?」
杏「また産卵の話始めた」
李衣菜「喜ぶな」
未央「喜んでないよ! やめてよ!」
李衣菜「拓海さんに報告しとくから」
杏「やめなよ目そろそろ泳いで海出るよ」
未央「ああ孵化したんだ」
李衣菜「みおちゃんは卵から離れよ?」
杏「あ、未央ちゃんポテトあるよポテト」
未央「もうポテトはいいよ……草食べようよ……」
杏「草て」
李衣菜「グリーンピースあるよ」
未央「えーグリーンピースやー」
杏「子どもかな?」
未央「笑点の黄色い人も嫌いだって言ってたし」
杏「それ違うなぁ」
李衣菜「なんか危ないなぁこの話」
未央「無難にほうれん草たべようよ。ムキムキになるよ」
杏「いつから水兵になったのさ」
李衣菜「やめなよお尻シックスパックになるよ」
未央「なんてこったい」
李衣菜「ほらチーズとトマトのサラダにしときなよ。美味しいよ」
未央「わぁ、肩の肉がボロボロ削げ落ちるぐらい美味しいんだろうなぁ」
李衣菜「いやに具体的だね」
杏「李衣菜が食べたいだけでしょ?」
李衣菜「うん」
杏「正直だ」
李衣菜「じゃああとドリンクバーでいっか」
杏「あいよー」
未央「3歳まで無料だって。やったねリーナ」
李衣菜「3歳から始める鉄拳制裁とか無いかな」
未央「なにその暴力のこっこクラブ」
杏「始めてどうするの」
李衣菜「みおちゃんを殴る」
未央「愛が激しすぎるよ」
李衣菜「アガペーだよ」
杏「愛であることはもう否定しないのね」
李衣菜「いいから店員さん呼んで」
杏「りょうかいー」ピンポーン
「……ドリンクバーのグラスはあちらにございます。ごゆっくりどうぞー」
未央「はーい」
李衣菜「……さ、じゃんけんしよっか」
杏「また李衣菜は」
未央「よーし」
杏「あ、ノるんだ」
未央「挑まれた勝負は受けなきゃ女が廃るよ」
李衣菜「はいじゃんけん」
『ポン!』
杏「敗北を知りたい」チョキー
未央「ぎぎぎ」パー
李衣菜「いや次勝てば良いから次勝てば」パー
未央「じゃーんけーん」
『ポン!』
李衣菜「あっ」グー
未央「Fooooo!!」パー
杏「ジンジャエールでお願い」
未央「私コーラね!」
李衣菜「まさか負けるとは……ちくせう」ガタッ
杏「未央ちゃんがじゃんけん勝ってるの久しぶりにみた」
未央「私も久しぶりにみた。気合入れれば勝てるもんだね」
杏「根性論だなぁ」
未央「だってもう力入れすぎて手痛いもん」
杏「握力でじゃんけんに勝とうとしないで」
未央「握力x体重xスピード=破壊力だよ」
杏「一体何を壊したいの」
未央「ボクの目に映る偽りの世界……そのものさ」パチン
杏「何言ってるの?」
未央「わからなくていい。今はまだ、ね」
李衣菜「何このみおちゃん。またスカラー電磁波受けたの?」カチャ
杏「飛鳥ちゃんの守護霊呼んじゃったらしい」
未央「スゥ……ボクは飛鳥……二宮飛鳥」キリッ
杏「悪意あるでしょこれ」
李衣菜「いつの間にイタコ芸なんか身につけたの……はい飲み物ねー」
杏「わーい」
未央「やったー、ありがとー」
李衣菜「あ、戻った」
未央「これすごい疲れるよ。常にやり続けてるあすあすの中の人はすごいね」
杏「中に人なんて居ませんよ」
李衣菜「みおちゃん今度飛鳥ちゃんに土下座しようね」
未央「はい」
杏「エクステ食べちゃったもんね」
未央「まってまって」
李衣菜「中華ハムと炒めると美味しいんだよね」
未央「絶対ウソだ」
李衣菜「ウソじゃないってワザップで見たもん」
杏「信用ならなすぎる」
李衣菜「ほら、アレみたいな感じ」
未央「アレ?」
李衣菜「ウニにプリンかけると醤油の味するっていうじゃん」
未央「言わないわ」
杏「ウニに醤油かけると美味しいっていうじゃん」
未央「知っとるわ」
「おまたせいたしましたー」
李衣菜「あ、はーい」
未央「リーナピザ切るのおねがい」
李衣菜「5? 7?」
杏「なんで素数にする必要があるの」
李衣菜「6等分って難しいじゃん」サクサク
杏「絶対7の方が難しいよ」
未央「っていってる間にもう切ってるし」
李衣菜「これが、ピザを切るっていうことだ」
杏「十七分割されて無くて安心した」
李衣菜「ナスとキノコのピザとか無いかな」
未央「普通にありそう……あ、ピザ美味しい」モグ
杏「もうちょっとパリパリ系なら尚良し」モグ
未央「杏ちゃんパリパリの好きだよね」
李衣菜「パリパリのピザってそれ言うなればパリピでしょ」モグ
杏「だから何だっていうの」
李衣菜「言いたかっただけ」
未央「そう言えばあすあすってさ、校則でエクステだめだけど茶髪なのはいいのかな」
杏「あれ地毛が茶毛なのかも」
未央「なるほど」
李衣菜「茶毛の飛鳥かぁ」
杏「やめろやめろ」
未央「しゃぶしゃぶは好きだって言ってた」
杏「やめろやめろ」
李衣菜「あー飛鳥ちゃん割と草食なんだよね」
未央「そうなの?」
李衣菜「ハンバーグ作ったときも半分でいいって言ってた」
杏「どういう状況で飛鳥ちゃんにハンバーグ作ったの」
李衣菜「蘭子ちゃんにお願いされてたからさ、この前寮に遊びに行った時に作ったんだ」
杏「もう寮に移ればいいと思う」
李衣菜「正直ちょっと考えたことある……うわみおちゃんまたすごい顔してる」
未央「外堀まで埋めてるの?」
李衣菜「どうした」
未央「親戚にも評判の嫁……」
杏「どうしたどうした」
未央「リーナは鬼女……?」
李衣菜「発想の飛躍が過ぎる」
未央「翼を授ける」
杏「いつエナドリキメたの」
李衣菜「別のものキメてないよね?」
未央「やめてやめて」
杏「あ、しゃぶしゃぶ?」
李衣菜「草食べたいとも言ってた」
未央「やめてやめて」
杏「肉といえばさ」
未央「うん」
杏「神戸のライブの時に食べた神戸牛美味しかったなぁ」
未央「確かにー!」
李衣菜「グッ」
未央「いやぁー美味しかったなぁー!! まさかアレを食べられなかった人とか居ないよねぇー??!!」
李衣菜「おま…………」
李衣菜「ぶち[ピーーー]ぞ」
杏「こいつ言ってはならんことを」
李衣菜「絶対許さんお前のIDと顔と名前と住所と家族構成控えたからな」
未央「ちょ……家族に手出さないでよ!」
李衣菜「みおちゃんちに行くんだよ私はァ!」
杏「行ってどうする気なの」
李衣菜「『お母さん知ってるでしょう? 多田李衣菜でございます』」
李衣菜「『おいパイ食わねぇか』」
未央「うわ怖い怖い」
李衣菜「私は行くんだよパイを届けに」
杏「何のパイ?」
李衣菜「かぼちゃとニシンのパイ」
未央「私そのパイ、キライなのよね」
杏「食べたことあるの?」
未央「無いよ?」
李衣菜「今度おみまいしてやるぞ」
未央「届けてくれるの?」
杏「宅急便と化した李衣菜」
李衣菜「私、魔女のタダです、こっちは黒猫のみく」
杏「みくちゃんって黒猫だったの?」
李衣菜「どっちかって言うと白猫かな」
未央「てかリーナは神戸牛食べれなかった代わりにみくにゃん食べてたんだから良いじゃん」
李衣菜「中学生か? ……というかみくも食べてたでしょ!! 牛!!」
未央「まるかじりしてたかのような言い草だね」
李衣菜「牛、牛を食べる」
杏「まぁ菜々ちゃんはキャトルミューティレーションしてたし」
李衣菜「ああ、ハートウェーブってそういう……」
杏「ずいぶんグロいなぁ」
李衣菜「ウサミン星(R-18G)」
未央「17歳なのに18禁なの?」
杏「やめてあげて」
李衣菜「そうだよ菜々ちゃんが可愛そうだよ」
未央「リーナ簡単に裏切るよね」
杏「そうだよ未央ちゃんが可愛そうだよ」
李衣菜「あれおかしいぞ、私が弾劾されてるぞ?」
未央「インガオホーというやつだね」
李衣菜「神戸牛食べられなかったんだからちょっとぐらい優しくしてくれても良くない?」
未央「撫でてあげようか」
李衣菜「うわ……」
未央「あっなんかもう私の汚い部屋を見るような目で見られた」
杏「そんなに酷いの?」
未央「しまむーが言うには怪我しないからセーフ」
杏「怪我するとか部屋じゃないよもう」
李衣菜「片付けなよ」
未央「散らかりすぎて片付ける気にならないもんね。いっそ燃やしたい」
李衣菜「バーベキューできるね」
未央「悪魔みたいなこと言い出した」
杏「やる時言ってね、お肉買ってくから」
李衣菜「神戸牛でお願い」
未央「君たちも一緒に焼いてやるからな」
杏「みくちゃんといえばさ、体調大丈夫なの?」
未央「あ、みくにゃん寝込んでたみたいだったもんね」
李衣菜「ただの風邪だったみたい。ちょっと参ってたみたいだったけどすぐ元気になったよ」
未央「まるで見てきたような言い方だね?」
杏「見てたもん」
李衣菜「なんで知ってるの」
杏「寮の目撃情報が多数って加蓮が言ってた」
李衣菜「まぁそりゃそっか」
未央「みくにゃん弱ってるのを良いことに変なことしてないだろうね」
李衣菜「してないわ!」
杏「というかそれでよく李衣菜は無事だったね」
李衣菜「そこはこの李衣菜さまの実力だよ。ロックは無敵だからね」
未央「なるほど、バカだから風邪ひかなかったわけだ」
李衣菜「それでみくの看病できたんだからバカに感謝したいくらいだよ。うつりもしなかったし、ね」
未央「ま、元気なら良かった」
杏「そういう未央ちゃんも風邪ひいてたでしょ」
李衣菜「大丈夫だったの?」
未央「一人暮らしとかじゃないしね」
杏「お見舞いにも来てもらったし?」
未央「なんで知ってるの」
杏「藍子ちゃんに聞いたって加蓮が言ってた」
未央「加蓮ちゃんは杏ちゃんとこの諜報員か何かなの?」
杏「その加蓮もちょっと体調崩して寝込んじゃってたみたいなんだけど」
李衣菜「あー、この時期になるとやっぱりねー。人混みとか避けられるもんじゃないし」
杏「体調管理の一環として人混みを避けて自宅でじっとしていたいのに社会がそれを許してくれない」
未央「杏ちゃん家から出たくないだけでしょ」
杏「そうとも言う」
李衣菜「正直だ」
未央「私もバカだから風邪ひかないと思ってたら風邪ひいちゃって」
李衣菜「うわすごいバカ」
未央「いやホントね。それで一人で横になってたんだけど、頭痛が酷くて寝れなくて」
杏「うん」
未央「そしたら、風邪のときって心細くなっちゃいますよね、ってあーちゃんに撫でられたらなんかすっと眠れてね。ああやっぱり神様っているんだなぁって」
杏「ヤマもオチもないけどとにかく幸せそうな顔だ」
未央「みんなもあーちゃんを信仰しようね」
杏「あれ、勧誘になった」
未央「あーちゃんはすごいよ。手をかざしただけで病気を治しちゃうからね」
李衣菜「そういう方向の危なさほんとやめて」
未央「今ならラッセンの絵もつけちゃうよ」
杏「通販番組のノリで絵画商法しないで」
李衣菜「杏ちゃんこいつ通報しよう」
杏「消防署でいい?」
李衣菜「なんでさ」
杏「炎上には火消しが必要かなって」
未央「うまい。座布団……のかわりにピザ一枚」
杏「それよりサラダちょうだい」
未央「あいよー。じゃあ私がピザ食べよ」
李衣菜「お前が食うのかい」
未央「だって、コーラ飲みながらピザおデブの味で美味しいんだもん」
杏「肥えるよ」
未央「肥えるて」
李衣菜「大丈夫大丈夫。コカコーラゼロはあらゆるカロリーをゼロにしてくれるからね」
杏「熱力学第一法則が崩壊したぞ。パラダイムシフトだ」
未央「大丈夫? 救急車呼ぶ? 黄色いやつ」
李衣菜「なんでさ未央ちゃん乗りなよ」
未央「えー? 杏ちゃん乗りなよ」
杏「じゃじゃじゃじゃじゃあ杏が乗るよ」
未央「あれ? いやいやいやいやいや未央ちゃんが乗るよ
李衣菜「じゃそれで」
杏「はい」
未央「ノらないんかーい!」
李衣菜「乗りたくないしノりたくない」
杏「めどい」
未央「そういえば昨日ね」
李衣菜「うん」
未央「新宝島のMV見ながらボックス踏んでたら膝ぶつけたんだけどさ」
杏「まってそこから納得いかない」
李衣菜「義務教育受けた?」
未央「受けたよ。膝ぶつけた瞬間ニーって叫ぶアメリカ語力の賜物まで発揮しちゃったよ」
杏「ひとっつも納得いかない」
李衣菜「何じゃあ肩ぶつけたらショルダーって叫ぶの?」
未央「叫ばないでしょリーナはバカだなぁ」
李衣菜「二度と人の言葉を喋れないようにしてやるからな」
未央「やだなにそれこわい。虎とかにされちゃうの?」
杏「アレは喋れてたでしょ」
未央「が、がおー」
李衣菜「ちがうちがう」
杏「アニマルパークは忘れてあげて」
未央「中島敦……」
杏「お」
未央「……が虎に変身する方」
杏「なんでそっち行っちゃったかな」
李衣菜「話が迷い犬みたいにあっちゃこっちゃ行くね」
未央「その声は、我が友、いい調子ではないか!」
杏「どんだけ世間話なの」
李衣菜「その声は、我が友、本田み……友……?」
未央「そこに疑問を持たないでよ」
杏「もっと深い関係になりたいってことじゃない」
未央「えっ、やだ……リーナ……ぽっ」
李衣菜「お手洗いどこだっけ。ちょっと吐いてくる」ガタッ
未央「あっひどい」
李衣菜「は、まぁ冗談として、グラス空でしょ? 持ってきたげる」
未央「わー優しい。CCレモンでー」
杏「オレンジジュースでー」
李衣菜「りょーかい」
未央「ヒック、あれ」
杏「なしたの」
未央「いや、ヒック、しゃっくり出ちゃって」
杏「横隔膜取れば止まるよ」
未央「息できなくなヒックるんですけど……」
李衣菜「おまちどうさまー……何? しゃっくり?」
未央「急にヒック、出てきちゃった」
李衣菜「横隔膜取れば止まるよ」
未央「杏ちゃんと同じこと言ってヒック」
李衣菜「まぁとりあえずジュース飲んで」コトン
未央「ありがと」コク
杏「あとは驚かすとかもよく言うよね」
李衣菜「やい、みおちゃん。印税全部スタドリにするぞ」
未央「脅してどうするの」
杏「杏の心臓がとまりそうなんだけど」
李衣菜「間違った」
未央「素直だ」
杏「後なんだっけ、耳に指突っ込んで押すみたいなのもあったよね」
未央「愉快な絵面が見たいだけじゃなくて?」
杏「ほんとだってば。爪長いと危ないけどね」
未央「うーん……リーナが一番短い。というか深爪すぎない?」
李衣菜「別にいいでしょ! 切り過ぎちゃうの!」
未央「……ていうかしゃっくり止まった」
李衣菜「横隔膜取れたね」
未央「痙攣が止まっただけだと思うんだ」
杏「ちなみにそういうのミオクローヌスって言うらしい」
李衣菜「みおちゃんローマ人になったみたい」
未央「石膏像とかになるかな」
杏「ちょっと乗り気だ」
李衣菜「爪といえばさ、ちょっと前杏ちゃん菜々ちゃんとお揃いのネイルしてたよね」
杏「あー、うん。加蓮作だよ」
李衣菜「なるほどねー。加蓮ちゃん器用だなぁ」
杏「よくまぁ杏とか菜々ちゃんのちっちゃい爪に器用に描くなぁと思った」
李衣菜「ところで未央ちゃんがまた微妙な顔してる」
未央「いいし……私だってあーちゃんと作ったブレスレットとかあるし……」
李衣菜「おそろい?」
未央「おそろい!」
杏「ラブラブアベックでしょ」
李衣菜「死語すぎるでしょ」
未央「自分もおそろいネイルとかしといてどの口が言うてけつかる」
杏「どこの出身なの」
李衣菜「けつかるってなんか妖怪とかみたい」
未央「何してくれるの」
李衣菜「その名の通りケツを狩って二つに割る」
杏「李衣菜割れてないの」
李衣菜「割れてるよ見せてやろうか」
杏「見せろって言ったら見せてくれるの」
李衣菜「そんなに見たいの? 杏ちゃんのえっち」
杏「李衣菜真っ二つにしてやりたい」
李衣菜「そのままお茶立てるね」
杏「どこの第六天魔王なの」
李衣菜「第ロック天魔王だよ」
杏「やかましいこの大うつけめ」
未央「ケツカルはこの世の初めに天と地を切り分けた神様だよ。人間のお尻が割れてるのもその名残」
杏「お尻は天と地に分かれていたのか……」
未央「ナワトル語で青銅の剣を意味する神様で文字通り世界をズバーっと」
杏「なんか色々混ざってるけども」
李衣菜「詳しいなぁ。絶対ウソだろうけど」
未央「まぁあーちゃんも神様だからね。自然と他の神様にも詳しく」
李衣菜「十月ごろ島根行ってて忙しかったんじゃない?」
未央「ああ免除されてるから」
杏「藍子ちゃん龍神だったの?」
李衣菜「んー……なんか甘いもの食べたいなぁ」
未央「あ、私も私も」
杏「太るよ」
李衣菜「コカ・コーラゼロでゼロにするから。アブソリュートゼロだから」
杏「その考えは真面目に太ると思う」
李衣菜「私もそう思う」
未央「わかってても今夜はイート・イット、素敵なスイーツがアル・ヤンコビックというわけで」
李衣菜「なにそれつまんない」
杏「もう一曲有名なカバー知ってる?」
未央「なんだっけ」
杏「Fat」
李衣菜「ぴったりだ」
未央「杏ちゃんは食べたくないの?」
杏「そんなに……」
未央「あ、はい」
杏「おなかいっぱいになっちゃった」
李衣菜「わぁ女子力ぅー」
未央「そういうリーナも自称少食でしょ」
李衣菜「別腹だよ別腹。私の胃は四つまであるよ」
杏「妹は?」
李衣菜「十二人」
未央「何の話?」
杏「世代じゃなさすぎる話」
未央「いつものことだね」
李衣菜「あ、ティラミスハーフにしよう」
未央「私も私も」
李衣菜「えー、パクんないでよ」
未央「いやリスペクトリスペクト」
李衣菜「許す」
杏「意味がなさすぎる」
未央「そう言えばティラミスってさ、何語? イタリア語か」
杏「自己完結した」
李衣菜「どういう意味なんだろ」
杏「調べてみたら?」
李衣菜「えー、めどい」
未央「杏ちゃんみたいなこと言い出した」
杏「これには杏もニッコリ」
未央「なんで?」
杏「なんとなく」
未央「そっか」
李衣菜「なにそのなんか……何」
杏「そんな面倒くさいならSiriに聞きなよ」
李衣菜「Hey Siri」
未央「私の尻に話しかけてどうすんの」
李衣菜「返事してくれるかなって」
杏「大丈夫? 少し休もっか。ね?」
李衣菜「うわ杏ちゃんにマジな目されてる」
未央「ていうか今日リーナお尻好きすぎじゃない?」
李衣菜「やめてやめて」
杏「みくちゃんの尻に敷かれすぎてついにそういう性的嗜好になったのか……」
李衣菜「その表現やめて」
未央「まぁ尻の下にも三年っていうしね」
李衣菜「言わない言わない」
杏「まぁ、うん……お家でやるならいいと思うよ」
李衣菜「若干の許容と理解を見せないで」
未央「わがままだなぁ」
李衣菜「え……ひどくない?」
杏「ちょっとやめなよ男子ー。李衣菜ちゃん泣いてるよー」
未央「まって女子、女子だから」
李衣菜「女子だったんだ……」
杏「知らなかったそんなの……」
未央「絶対君たちの方がひどい……あ、ティラミスきたきた」
李衣菜「あ、おいしい」モグ
杏「ティラミスって名前の由来、“私を元気付けて”だって」
未央「へー……じゃああーちゃんもティラミスだ」
杏「その解釈は予想外だなぁ」
未央「あの……すごい元気出るよ笑顔」
李衣菜「語彙貧弱か」
杏「日本語下手くそでしょ」
未央「みーんな笑顔は素敵だけど、あーちゃんの笑顔はぽかぽかしててこう……体中の葉緑素が活発に働くの」
杏「みおちゃん草なの?」
未央「いやほんとにすごいの。眩しいの。8000ルーメンぐらい」
杏「直視できないでしょそれ」
未央「こう寒いとラーメン食べたくなるね」
杏「適当ぶっこいて収集つかなくなるのやめよ?」
李衣菜「まぁ実際みおちゃんは藍子ちゃんと目合わせられなさそうだし」
未央「ティラミスおいしいなぁ」モググ
杏「目泳いでるよ」
李衣菜「ごまかすのが下手にも程があるよ」
未央「やめてやめて意識させないでほんとに目合わせられなくなったらどうすんの!」
李衣菜「大丈夫藍子ちゃんが悲しむだけだよ」
未央「無理死んでも視線逸らさないわ」
杏「李衣菜ですらできるから大丈夫だよ」
未央「あそっか」
李衣菜「なんだと」
未央「余裕だったね」
李衣菜「みおちゃんは私のことなんだと思ってるの?」
未央「むっつりすけべ」
李衣菜「何それ自己紹介?」
未央「なんだと表へ出ろ」
李衣菜「OK、キャットファイトだ」
杏「各方面に言いつけていい?」
未央「うぃっす」
李衣菜「私達ズッ友っす」
杏「よろしい」
李衣菜「ま、それはそうといい時間じゃない?」
未央「お、ほんとだ。あーちゃんお仕事終わったとこかな」
杏「そう言えばそんな話だった」
李衣菜「デートまで落ち着かないから付き合ってくれって話ね」
未央「お腹減ったからモグモグタイムだって話だったよね?」
李衣菜「まぁ藍子ちゃん待たせるわけに行かないでしょ。早めに表へ出ろ」
未央「これから果し合いみたいな言い回しだね?」
杏「ちゃんと目合わせなよ」
未央「その遠足前のお母さんみたいな感じやめて……ま、ほんとに出よっか」ガタッ
李衣菜「あいあい」ガタッ
杏「リーナおんぶして?」
李衣菜「ちょっと妹オーラ出してもやらないからね?」
杏「だめか……しかたない、自分で歩くか」ガタッ
そんな感じで今回はおしまいおしまい
前回→杏「ロックとスターと夏祭り」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473422298/)
直近→杏「はたらかないひとてきさるかにがっせん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481888578/)
ヤじゃなくてアなので架空のお店です。
読んでくれた方ありがとうございます。次があればよろしくお願いしますね。
最前厄介本田未央ほんとすき
おつおついつも楽しみにしてます
至近距離をノーガードで打ち合うような仲好き
あと那須きのこが美味そうに思える呪いがかけられたんですけどぉ
雰囲気がすごく好き。
リスペクト→許すの流れで吹いた。
レズは深爪ってなんかで読んだような
>>29
答えは渋の番外編で
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません