メタラー(女)「何よ!」 パンクス(男)「やんのかコラァ!」(324)


……俺には好きな女の子がいる

同じバンドのメンバー



フレーム太い黒縁メガネ

服装は大体バンドジャケットとTシャツに、カーゴパンツ

赤みがかった髪は、バレッタでバチンとまとめてて

身長は俺よりちょっと高く、やや増し増しの体脂肪。


化粧もせずにスッピンで、持ってるグッズアクセはメタルものまみれ

バッグやギターケースには、缶バッチめっちゃ付けている……


顔の素材は悪くないけど、

パッと見は野暮ったくてダサいのが、いつものアイツ


でも、初めてのセッションで見た

カッコよすぎる光景は忘れられない……


いざギターを構え、セッションを始めたかと思うと


ドラゴンみたいな雄たけびを上げながら、

下っ腹に力(りき)いれて、頭をブンブン振り回す!


細くて長くて綺麗な指で、6つの弦を掻き鳴らし

心の中の五線譜を、ウルテクな爆音で響かせる!


……踊る様に、軽やかに、そして何よりすっげー楽しそうに!!



  そんな姿に一目惚れした



俺の人生で、後にも先にも。世界で一番好きになった人


アイツとは同じ大学で、同い年で同じ学年

同じ学部で、取ってる授業も大体一緒

同じ軽音部に入ってて、さっきも言ったけど同じバンド

で、俺も同じくギタリスト(でも腕前は向こうが、だいぶ上)


住んでる下宿先も結構近い


そんな顔合わせることも多いのに、一緒に過ごすことはあんまりない


だから、俺の気持ちは伝えない。本心は伝えられない


2人が出会えば、交わす言葉は……


「だからリズム走ってるて言ってんだろが、バカパンクスが!」

「はぁ? 細けぇことに事にこだわんなや、クソメタラー野郎!」

「何よ!」

「やんのかコラァ!」

「このモジャモジャパーマ男!!」

「うっせ、ダサメガネ女!!」


ぎゃーぎゃーぎゃー!


……こんな感じ、いつもケンカばかり


そう、同じバンドマンなのに


俺は、パンク好きで

アイツは、メタル好き


合わないのである。二人の音楽性が、致命的に……

スラッシュメタルやハードコアなんかは、元はパンクの影響をかなり受けてるんだけどな

時代が進むにつれ別物化したよな…

ハレルヤオーバードライブっぽい
シエン

需要はあるぞ、書けくれさい

このお話はフィクションです。
実際の人物・団体・事件などとは関係ありません。


架空の人物と関係あるかどうかは、

ご想像にお任せします。
(予防線)

あと「死ね」みたいなキツイ言葉や、妙な偏見

若干モラルに反する展開もあるかと存じますが、

ご容赦くださいm( _ _)m


【部室・バンド練習中】


男「ぐぬぬぬ!」

女「ぐぬぬぬぬ!」


ギャーギャーギャーギャー!

ギャーギャーギャーギャー!

ギャーギャーギャーギャー!


先輩(Ba)「ったく、毎日毎日うるせぇなぁ、もう」

先輩(Ba)「死ねっ!」

先輩(Dr)「あはは~」


女「うわあああああ。先輩アイツめっちゃムカつきます~」ウェー

先輩(女)「どうどう……。同じメンバーなんだから、仲良くね~v」

男「けっ!」

女「何よ!」


女「うぅ、いつかヒール履いた足でアイツの頭を踏みつけてやりたぃ!」


男「はっ、掛かって来いや!」

男(うおぉ、痛そうなので止めてください)


先輩(Dr)「2人の喧嘩は、最早この部の名物だね~」

先輩(Ba)「こいつら、何で同じバンドやってんの?」

先輩(Gt)「そりゃぁ……ねぇ」

先輩(部長)「まぁバンド自体は真面目にやってくれてるから、それでいいけど」

先輩(部長)「うちの部、人数少ないし」


男「あーぁ、こんなバンドに居られるか!俺は帰る!てか軽音部も辞める!」

先輩(部長)「えぇ」

女「消えろや! 存在ごと居なくなれ!」

男(うぐぁ)グサッ

男「はっ、お望み通り消えてやるよ!」ズキズキ


先輩(部長)「ちょ、俺が言った傍からそれ?!」

先輩(Ba)「どっちも後輩なのに、舐められてんなお前……」

先輩(部長)「ぐあっ」グサッ

先輩(Dr)「まーまー。ふたりとも落ち着いて~」


男「ふんっ!」

女「ふんっ!」


先輩(部長)「ちょ、荷物まとめて、本当に帰るの?」


先輩(Gt)「ま、来たくなったら何時でも戻っていいからさ」

先輩(Gt)「君には、ここに来る理由がある訳だしw」

先輩(Dr)「そーそ~」


女「来る理由?」


男「……///」

バタン!


タッタッタッタッ…………


【夕方・駅前のスーパー】


男(ジャガイモに小麦粉、玉ねぎにミンチ)

男(玉子にパン粉……油は十分、あったよな)


男(やべ、キャベツ買うの忘れた!)


男「……」

男「……はぁ」


男(やっぱ、先輩たちにはバレてるのかな。俺がアイツ好きってこと)

男(肝心のアイツ自身に知られてないっぽいのは、救いだけど……)

男(好きな人と一緒に居たいからバンドするってのが、バレるとかは……)


男「あぁ、気まずい……」

男「めっちゃ気まずい」


男「ま、とりあえず帰って晩飯つくろ」

コロッケを食しつつ、支援

仕事終わりに支援


【男の部屋】

トントントン♪ トントントン♪


ぐにぐに~


ぽふっ ぽふっ


パサパサパサパサ~

prrrrrrrr


男「はい、もしもし」

友『おーす、オレオレ』

男「おぉ、イムラか。急にどした?」

友『や、今なにしてんの?暇か?』

男「ジャガイモ安かったから、コロッケ作ってる。油で揚げる直前まで来た」

友『おお、そうか。ならギリギリセーフかな』


友『実は、お前に知らせたいことがあってだな』

男「ほぅ」

友『ラーメン祭りが始まるぞ、すぐに大学食堂に来い!』

男「は? ラーメン祭り??」


友『なんか食堂の人がラーメンの発注量間違えたらしくて』

男「あぁ、たまにあるやつな」

友『トンコツラーメンがいつもの10倍入って来たんだってさ』

男「10倍はやべぇな、10倍は」


友『そう。んで置き場も無いし保存も難しいから、とにかく作って学生に振る舞うんだって』

男「へぇ」

友『という訳だ。晩メシまだならお前も来いよ』

男「え~。今から大学戻んのもダリィよ。部屋から電車だし」

友『ラーメン1杯が100円だぞ』

男「ひゃひゃひゃ、ひゃくえん!?」


男「うおお!スグ行くゼ!!」


【大学食堂】

わいわい、がやがや


男「おー、けっこう人いんな」

友「とりあえず俺は席とってくるわ、悪いけど俺のラーメンも注文しててくれや」

男「おっけー」


男「おばちゃーん、ラーメン2つ」

おばちゃん「あいよ、どんどん食べってっておくれよ」

男「おー」


~数分後~


男「よっと、持ってきたぞ」

友「おお、サンキュー」

ゴトッ、ゴトッ


男&友「ほんじゃ」

「いただきまーす」

男「…………」


男「って、あれ!?」

先輩(女)「あ~っ!サボリ魔、はっけーん!!」

男「げ」

はよ


先輩(部長)「あ、君らも来てたんだ」

友「わ、たしか軽音部の部長さんたち」


友「いつもこのバカがお世話になってます」

男「バカって言うんじゃねーよ。バカじゃねーから俺は」


先輩(部長)「いやいや」

先輩(女)「そんなそんな」

男「えぇ……」


友「部長さんたちもアレですか、やっぱ安いから来ました?」

先輩(部長)「うん。僕らもそうだよ、ラーメン祭り!」

先輩(女)「だって1杯100円で!2杯なら200円!! 普通あり得なくない?!」

男「はぁ、まぁ確かに」


男(でも1杯100円なら2杯で200円なのは当たり前じゃねーの?)

友(そういうコトじゃねぇだろ)


先輩(部長)(あぁ、ラーメンではしゃぐオオノさんもカワイイなぁ///)


先輩(女)「それじゃ私たちも、いただきまーす」

先輩(部長)「うん、いただきます」


もぐもぐ もぐもぐ


先輩(女)「ん~、おいしー」


先輩(女)「あ、部長のチャーシューちょっと厚くない?!」

先輩(部長)「そう? よかったらどうぞ!」

先輩(女)「えっ、くれるの! ありがとう!!」


はしっ もぐもぐ


先輩(女)「ん~、おいひー」もぐもぐ

先輩(部長)「……よかったら、玉子も食べる?」

先輩(女)「はべぅ!(食べる)」もぐもぐ

先輩(部長)「うふふふ///」


友「……」


友「……」

男「……」


友(なぁ、なぁ)

男(ん?)


友(この2人って付き合ってんの?)

男(よく分からん。ナゾだ)

友(ナゾて……)


男(とりあえず“いわゆる付き合ってる状態”であることは、間違いない!)

友(複雑な事情があるんだな、うん)

これ階段途中のビッグ・ノイズw

啓人くんと大野さんで再生していいすか?

いいねいいね

良い雰囲気だ
おつ


先輩(女)「え?2人とも付き合ってんの?!」

友「うぉぉ、ビックリした!」

男「いきなり会話に入んないでくださいよ」

友「いや、俺らタダの友達なんで」

先輩(女)「ふーん、そうなんだ!」


先輩(女)「でもでもでもっ、恋愛相談ならお姉さんに任せなさい!」

友「あっハイ」

男(なんか始まった)

先輩(女)「なんたって、私は成年でキミたちは未成年!」

先輩(女)「経験が違うんですよ、ジンセイ経験が!」

友「あっハイ」

男(1歳しか変わらないですけどね)


先輩(女)「……なことを言っちゃったけど、」

先輩(女)「まぁ私も、まだ誰とも付き合ったことないんだけどね~」

先輩(女)「えへへ///」


先輩(部長)「えっ」

先輩(部長「え、えぇ……」



友(あ、部長さん固まっちゃった)

男(氷魔法でも喰らったみたいに!)


先輩(女)「とにかく、恋愛には出会いが肝心です!」

友「あっハイ」

男(あ、まだ続くんだ)


先輩(女)「君たちと同い年の女の子は頑張ってるんだからねー」

先輩(女)「今日なんか、はーちゃんとか練習後にスゴいオメカシして♪」


先輩(女)「合コンに行っちゃったんだから///」


友「はーちゃん?」

男(なん……だと…………?)


カチーン

友「ど、どうした?! お前まで固まって」

男「」

友(はっ、モシア!)


友「あの、合コンに行った……はーちゃんっていうのは、ひょっとして?」

男「」

先輩(女)「うん、マキマキと同じバンドでギターやってる女の子だよ」

友「あ、あぁ……」

男「」

部長「」


補足説明


ちなみに友も、男は女が好きって知ってます

あと

男のアダ名=マキマキ

女のアダ名=はーちゃん

ということで


……男は女が好きって表現ややこしいな


先輩(女)「いいよねー合コンって、私も行ってみたいかなー」

先輩(女)「友達同士で紹介しあって、出会いを探すんでしょ///」

先輩(女)「う~ん、なんだか楽しそう。私もオメカシして行ってみよっかな~」


先輩(部長)「!」


先輩(部長)「い、」

先輩(部長)「いやいやいや、止めた方がいいよオオノさん!」

先輩(女)「そう?」


友(お、部長さん復活した)

男「」


先輩(部長)「オオノさんは、合コンは、駄目だよっ」

先輩(女)「どうして?」

先輩(部長)「だって、その、かわいい人だから!」

先輩(女)「やだ/// そんなことないよ///」

先輩(女)「かわいいっていうのは、オメカシのはーちゃんみたいな人を言うの!」

先輩「まぁ今日のあのコは、普段とは全然違うかったけれど……」

男(!)


先輩(部長)「と、とにかく、カワイイ女の子は合コンで即お持ち帰りされちゃうから!」

先輩(女)「お持ち帰り?」

友(お持ち帰り……)

先輩(部長)「そう、お持ち帰り!」


男(……はぅぅ)


男(ふ、普段はダセー格好してるけど、)

男(どうやら、オメカシしたアイツはかわいいらしい)


男(そして部長曰く、合コンに行ったらカワイイ人はお持ち帰り、と)


男(つまり……)


男(かわいい状態のアイツは、いまごろ合コンでおもちかえr


男「うぎゃあああああああああああァっ」


友「どう、どうしたイキナリ?!」

ひぐらしェ……

はーちゃんなら俺の隣で寝てるよ
嘘だよ、乙。待ってる


先輩(女)「そう、かなぁ?」

先輩(部長)「そうだよ!……た、たぶんだけどっ!!」


先輩(部長)「あの、えと、えっと……」

先輩(部長)「オオノさん、太ももとかムチムチだし、凄くいい匂いするし!」

先輩(女)「やーもぉ/// 部長ってばヘンタイさんっぽいよwww」

先輩(部長)「うぐぁっ」



先輩(部長)「……あの、いや、だから、その」

先輩(部長)「“そういう奴”に、狙われやすいっていうか……」

先輩(女)「はー」


男(……)


男(……アイツもムチムチ体系だよな、そういえば)

男(……ということは)

男(今頃アイツも、“そういう奴”から狙われt



男「おろげ、つlgま0.えx:vb5!!!!!!!!!」



友「どんな声出してんのお前?!」


先輩(部長)「だから、その……」

先輩(部長)「君が心配っていうか、その、大切で……」

先輩(部長)「危ない目にあって欲しくないっていうか……」

先輩(女)「ふーむ……」


先輩(部長)「あ、あれ?俺なに言ってんだろ、た、単に部長ってだけなのに……」

先輩(部長)「べ、別に、何者でも、ないのに……」


先輩(女)「ほへー……」

先輩(部長)「……」

先輩(女)「……」


先輩(女)「じゃ、合コンはいいや!」

先輩(部長)「!」


先輩(女)「よく考えたら、部長と一緒にいるだけで十分楽しいもんv」

先輩(部長)「!!!」

先輩(女)「あ、いけない、ラーメンのびちゃうよ」

先輩(部長)「うわ、ほんとだ」

先輩(女)「急いで食べよ。あ、お肉と卵のお返しに……」

先輩(女)「薄いチャーシュー2枚と、メンマあげる!」

先輩(部長)「うん、ありがと……」


友(おぉ、なんかいい感じだな、2人とも)


友(まぁ、その横で)


友(コイツは死んでるけど)


男「」チーン

好き



ズズズズズ♪


  そして


先輩(部長)「それじゃ、僕らはお先に」

友「あっ、ハイ。お疲れ様です」

先輩(女)「また部に来てよね~」


先輩(女)「そうだ。南駅に新しいカフェできたんだって」

先輩(女)「近いうちに一緒に行こ!」

先輩(部長)「いいよ。あと俺も見たい映画あるから、どうかなそれも」

先輩(女)「おっけー」


先輩(部長)「あ、あとさ……」

先輩(女)「なーに?」

先輩(部長)「大事な、話があるんだ…………///」

先輩(女)「……?」

先輩(女)「…………うんっ!」


友「……」

男「……」





友「……で、俺らどうするよ」

男「……」


男「……AITUNITEWODASUYATUHAKOROSU」


友(何か言い始めた。恐い)


男「……SUBEKARAKUKOROSU」ブツブツ


友「あ。お前のラーメン、完全にノビタな」

男「……」



男「うがあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ガタッ

友「!?」



男「あばちゃん!ラーメン10杯追加で頼む!」

おばちゃん「あいよー!」

友「ええ……」


男「今日はもうヤケ食いじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

男「うおおあああああああああああああああああ!」ズズズズズ!


友「ラーメン10杯て、そんな喰えるわけねーだろ!バカか!!」

男「いや食う!何故なら俺はパンクスだから!」


友「……いや、パンクス関係ないわ!」


男「腹がパンクするまで、喰う!」

友「えぇ……」

見てるぞ支援


男「オレハ、クウ。ゼンブ、クウ!」

友「そんなラスボス感を全開で言われても……」


男「うきぎゃぁえわらわふぁvばおうえわhjふぃおあじょあをfcヴぃあお!!!」


友「……もうお前、死ねばいいと思うよ」

男(うぁぁぁ……もう死にたい…………)


このあと滅茶苦茶ラーメン食べた。





男の食いっぷりは大学の伝説となり、


後に“ピンクの悪魔事件”として語り継がれることとなるが、


それはまた、別の話である


【下宿の最寄駅・駅前ベンチ PM11:51】

男(うぅ……)









男(やべぇ…………)


男(マジでやべぇ…………)








男(苦しい…………)


男(めっちゃ苦しい…………)








男(心が…………)

お腹は大丈夫なのか?


男(あーあ、何やってんだ俺は)


男(現実逃避するためにラーメンやけ食いとか、ガキじゃねーか)


男(……)


男(……俺が今日すべきことは、何だったんだろう)


男(とりあえず、やけ食いではなくて)



男(合コン会場に乗り込んで、アイツを連れ出す……?)

男(……いや、それじゃぁ只の迷惑なヤツだ)


男(アイツに電話して、さっさと帰れと頼む……?)

男(……いや、そもそもアイツの電話番号知らんし)


男(誰かのモノになる前に、俺が無理矢理アイツを……!)

男(……いや、救いようのないクズじゃん、それ)


男(……俺ができることなんて、何もねーか。じっさい)


男(……ただ、)


男(…………練習)


男(…………途中で帰ったりしなけりゃ、合コン前のアイツに会えて)


男(…………引き止めれたかも、しれねーなぁ)


男「……」






男「……」


男(うおおおおおおおおおおおおおおおおお)


男(アイツのこと大好きなのに、世界で一番大切なのに!)


男(俺は、アイツに)


男(何にもしてやれねぇ……)


男(何もしないならマダしも、)


男(ブスとか、メガネとか、ぽっちゃりだとか)


男(巨塔とか、メガネとか、へヴィメタとか)


男(死ねとか、メガネとか、ぶち殺すとか……)


男(散々な言葉を投げつけてきたんだ)


男「……は、」

男「ハハハハハハハハハハハハハ!」










通りすがりのOL「?!」

通りすがりのOL「……ウワッ、きもっ」スタスタスタ


男(……ま、これっていいタイミングかもな)


男(俺は、全然アイツに脈なし)


男(アイツのことは諦めて、)


男(新しい恋を、探した方がいいだろ、もう)


男(あーあ、)



男(アイツくらい好きになれそうな人に)

男(パッと出会えたりしねーかなぁ……)


男(……)


男(……まぁ)

男(……無理、だなぁ)

男(……オレ、大好きだもん、アイツのこと)



ハァ


.

ハッピーエンドをお願いしたい


通りすがりの美少女「~♪」スタスタ






男「……」


男「……」




男「」




男「……こ、これが恋か?!」ガタッ


男(え、えええええ!?)



男(何だイマの美少女!!?)



男(め、めっちゃカワェェェ!!!)


男(テンガロンハットを被り)

男(そこから延びる、軽くウェーブの掛かった、長い髪!)

男(凛々しい眉毛に、パッチリとした瞳!!)


男(ふわっとした、大人しい印象のカーディガンを羽織っているけれど、)

男(それでは隠し切れない、豊満なバスト!)

男(そしてキュッっとしまってそうな、腰から下のライン!)


男(統一感のあるロングスカートに、流行のブーツを履いて……)


男(や、やべぇ……)

男(あ、あの美少女さんを見た途端、)

男(脳髄に電流が走ったわ……!)


この20年後、男は語った


あの出会いこそ、まさに運命





誰かを純粋に想い続けるのも、

パッと見で誰かと恋に落ちるのも、

価値や重みは大して変わらないんだ



美少女「……」スタスタ


男(あ、ああああっ!?)

男(このままでは美少女さん行ってしまう!)


男(くそっ、何かないか、何か起きないか?!)アタフタ


男(例えばこう……)


男(美少女さんがハンカチを落として、それを俺が拾って)

男(『お嬢さん、ハンカチを落としましたよ』)

男(『あぁ、なんとお美しい人だ!』)

男(『ご一緒に、ファミレスでもいかがですか♪』……とか)


男(……)


男(いやバカか! 何だソレは!?)Σ


男(……はっ!? 俺はギタリスト!)


男(ちょうど駅前だし、路上で弾き語りとかどうだろう!?)


男(……マサムネさんの曲とか弾いて、美少女さんの足を止める!)


男(……そんで『近々ライブもするんで、よかったら来てください!』)


男(と、さりげなく連絡先を渡す!)


男(おぉ! これって完璧じゃね?!)


男「あ」








男(今、ギター持ってねぇぇぇぇぇ!)


美少女「……」スタスタ

男(あぁ、俺の新しい恋が行ってしまう!)

男(何もできずに行ってしまう!!)


男(あぁ! バンドの神さま! どうか俺にチャンスをををををを!!!)



美少女「……」

奥州筆頭の曲だとぉ?


美少女「……」


男(って、あれ?)







美少女「……」

男(美少女さん、立ち止まった?)


男(どうしたんだろ?)

男(何か見てる?)

男(……)


男「あ」


男(……あれは、ケンカ!?)


男(通りすがりのOLが、酔っ払いに絡まれてる!)



通りすがりのOL「や、やめてください!」

酔っ払い「い~じゃねーかよぉ~///」ガハハハハ


美少女「!」

美少女「……」ツカツカツカ!



男(……と、そこへ颯爽と美少女さん!)


グイッ!


酔っ払い「がああああああ!?」

酔っ払い「イデデデデデデデ!」


男(き、きまったぁ!)グッ

男(美少女さんのアームロックだァ!)



酔っ払い「お、折れちゃう!折れちゃう!折れちゃう!」

美少女「……」グググ



男(……あ、あかん!)

男「そ、それ以上はいけない!」ダッ


~10分後~


警官「それでは、後はお任せください」

OL「助けていただき、ありがとうございました」


美少女「……」フルフル

男「いやぁ、当然ですよ」


警官「それでは、お二人も気を付けてお帰り下さい」

男「は、はいっ」

美少女「……」


男「……」

美少女「……」





美少女「……」

男(ツイてる。話しかけるチャンス来たこれ!)


男「い、いやぁ、とんだ事件でしたね」

美少女「……」


男「最近は物騒な事件が多くて嘆かわしいです、ホント」ウンウン

美少女「……」


男「そうだ、もう夜も遅いですし、宜しければ俺が途中までお送りしますけど」


美少女「……」

美少女「……」コクン

男(おお!)


男「帰りってどちらの方ですか?」

美少女「……」スッ

男(あっちを指差したか)

男「おぉ、ホント奇遇ですね。俺も家あっちなんですよ」

美少女「……」

男(や、これホント)


男「それじゃ、一緒に行きましょうか!」テクテク

美少女「……」

美少女「……」テクテク

男(無口な人だな……)


男「うんうん。それにしても凄かったですよ」

男「さっきの酔っ払いへのアームロック!」

美少女「……」

男「腕をガシッっと掴まえたかと思うと、」

男「次の瞬間には華麗に、こう関節がキマってて!」グッ

美少女「……」

男「マジで鮮やかでした。格闘技とかやってたんすか?」

美少女「……」

美少女「……」コクン


男(そうだ、いいこと思いついた!)


男「あの、聞いてほしいことがありまして」

美少女「?」

男「訳は言えないんですけど、俺は、強くなりたいんです!」

美少女「……」

男「だから、突然で申し訳ないんですけど……」


男「俺に、さっきのアームロックを伝授してくれませんか!」

美少女「!??」


男(よっしゃ、とりあえずコレで接点ができるはず!)

男(そんでとりあえず、まずは技を教えてもらって)

男(そのお返しと称して、プレゼントを贈る!)


男(この前ネットでやってたみたいな……ブランドものの食器とか!)


男(そして美少女さんはこう言う……)

男(『アラ、こんな高級なの頂いて申し訳ないわ』と、)

男(そんで俺が、『なら、ご一緒にお食事とかどうですかと誘う!』)


男(……デジャブな話だけど、うまく行くハズ!)


美少女「……」

男「え、えと!」

男「教えてください、お願いします」

男「俺にできることなら、何でもしますので!」


美少女「……」







美少女「……」

ぎゅうぅ

男(えっ///)

男(手ぇ握ってくれた! 手ぇ握ってくれた///)

これ死亡フラグだ


男「……て」

ガシッ

グイッ

ガチィィィィ!


男「」

男「がああああああ!?」

男「イデデデデデデデ!」


男(き、きまったぁ!)グッ

男(美少女さんのアームロックがぁ!)

男(お、俺にっ!!?)


男「……て」


男「お、折れちゃう!折れちゃう!折れちゃう!」


男「……あ、あかん!」


ぐぎぎぎぎ


男「そ、それ以上はいけない!」


美少女「……」ニヤリ



ぎゃあああああああああああああああああ


男「はぁ……はぁ……はぁ……」

美少女「……」クスクスクス



男「い、イキナリどうして……」



美少女「……ハァ」

男「」


美少女「何よ!」

男「えっ?!」






美少女「何がしたいのよ、アンタはっ!」

男「あああああああああああああああっ??!!!」

エンダアアアアアアアアアァアァァァ(まだ早い)


男「……はーちゃん、さん?」

美少女「……ドーモ、モジャモジャパーマくん!」


男「お、お前なのかよっ!」

美少女「そうよ、半日ぶりかしらね。練習サボり魔さん」


男「……マジでか」

美少女「ようやく気付いたの?!バカかアンタは!」


男「バカって言うんじゃねーよ。バカじゃねーから俺は」

美少女「あー、はいはい」

男「くっそー、ムカツクなぁ」

美少女「普通気づくでしょ、いくらなんでも」

男「いやぁ、別人にしか見えんよ」

美少女「うぇ~」

男「うぇ~、じゃなしに」


美少女「これが別人に見えるとか、どういう認識能力してんのよ」

男「……そう言われましても」


男「そ、そんなこと言ったってしょうがねぇだろ」

男「普段と違ってスゲーカワイく見えるもん、今日のお前……///」




美少女「……」

美少女「……///」ボンっ♪


美少女「かかか、カワイイって///」

男(わ)

美少女「や、やだぁ~ もぉ~~♪」アセアセ

男(わわ)

美少女「そ、そんなこと言われたって……、」

美少女「ゼンゼン嬉しくなんて、ナイんだからねっ///」

男(うわ。仕草とか台詞とか、スゴイかわいい///)


美少女「ま、まぁ……///」

美少女「じ、実際に別人として見えたんなら、しょうがないわね」コホン


男「……ナンか、いつもより痩せてる気がすんだけど」

美少女「まぁ、いつも着太りする系の服着るから。これが実体形よ」

男「……あぁ、なるほど(納得)」


男「いや、そもそも顔が朝見た時と、違ってないか?」


美少女「……整形でもしたって言うの?」

男「……少なくとも、印象が普段と全然違うく感じるな」

美少女「そ、そうなの?」


美少女「まぁ今はメガネ外してるからね。印象はかなり変わるかも」

男「あ、ホントだ!」

美少女「メガネ外すと“美少女”ってのは、鉄板っしょ♪」

男「おぉ、なるほど(納得)」


美少女「それに気合してオシャレな服着ちゃったし///」

男(いつものダサさが、微塵もない)ウンウン

美少女「あ、変じゃないわよね。こういう私も?」

男「お、おぅ。スゲー似合ってる///」

美少女「でっしょー。流石は私よね♪」

男(カワイイ///)

くそぅ、待ってるぞ


美少女「まぁあとは、普段はしないメイクの効果かな」

男「メイク?」

美少女「そう、メイク!お化粧!!」


美少女「なんたって私はメタラーだからねっ」

美少女「お化粧なんてお茶の子さいさい♪」

男(カワイイ///)


美少女「メイクで別人に見えちゃっても、当たり前ってことなのね~」

男「そうか、お前メタラーだもんな(納得)」

美少女「うんうん///」


男「いや、待て」






男「それメタラー関係ねぇだろ!」

美少女「そぉ?」

はよ書け、はよ

ハレルヤもビッグノイズももう読み返し終わったぞ!
はよはよはよ!


男(……まぁ細かいことはいいか)


男「……な、なぁ」

美少女「ん~?」


男「お前確か、合コンに行って来たんだよな?!」

美少女「……へぇ、アンタも知ってるんだw」


男「夕方ごろ、大学で部長たちとまた会って、教えてもらった」

美少女「へぇ~」

男「……どこで合コンやってたんだ」

美少女「N町の方。いい感じのお店があるのよ」

男「ふーん」


美少女「あ、部長たちアタシについて何か言ってなかった?」

男「あぁ、すごいオメカシしてたって」

美少女「うふふ/// 照れちゃうな!」

男(カワイイ///)


男「……しかしまた、どういうツテで合コンなんかに」

美少女「バイト先の先輩から。まぁその人らもバンドしてんだケド」

男「ほー」


男「俺は合コンとかやったこと無いけど、」

男「何人くらいでやるもんなんだ?」


美少女「う~ん、普通の合コンは4対4くらいだけど、今日は20人づつくらい居たわね」

男「多いなオイ」


美少女「あれ? 結局は何人だったけ? たしか……」


美少女「サイトウさん、オクダさん、ワダさん、ヒラサワさん……」ヒーフーミー

男「……」

まさか……


美少女「ナカノさん、マナカさん、スズキさん、ソカベさん……」ヨーイツムー

男「……」

美少女「それでヒラサワさんに、タイナカさん。アキヤマさんに、コトブキさん……」

男(ちょ、2回言ったぞ。いいのか?)

美少女「遅れてハヤシさん、ヨシダさん……後は……………」

男「……」

美少女「まぁ、たくさんね」

男「……細けぇことはいいや」


男「で、今までずっと合コン?」

美少女「ううん、合コンは最初の2時間。あとは男女に分かれて別行動」

男「へー」

美少女「ちなみに女性陣は全員カラオケ2次会行って、スッゴク盛り上がったのv」

男「楽しそうでなにより」

美少女「ウン、スッゴク楽しかった///」

男(カワイイ///)


男「で、でさ。男性混じりの合コンはどうだった?」

美少女「……といいますと?」

男「……ほ、ほら。彼氏とか彼女とか、出会いとかそーいうの///」

美少女「あ、あぁ。違うの、特にそういうんじゃないわ」

男「ほぅ」

美少女「あれかな。バンドや音楽関係者でやる顔合わせ&お食事会みたいな感じ」

男「あー、そういう」

男(ほっ)


美少女「あ、でも出会いがなかった訳でもないのよ」

男「!?」

美少女「私と音楽の趣味がガッツリ合う人が居たのv」


美少女「ヤマナカさんっていう、カッコイイ感じの人なんだけど……」

男「ヤマナカさん……だと!?」


美少女「そう。好きなバンドとかギターの趣味もピッタリで、」

美少女「今度、一緒にライブ行こってなったのv」

男「ふ、ふーん」アセアセ


美少女「あ、メタルバンドのライブなんだけど……」

美少女「アンタも一緒に行く?」

男「……そ、そうだな。俺も一緒に行こうかなッ!」

美少女「……あら珍しい。パンクスのアンタがメタルに興味を示すなんて」

男「いや、パンクス関係ねぇだろ」


男「まぁ、ジャンルに問わず、様々なものを吸収するのが大切かと思って」

美少女「めずらしいこともあるもんね~」


男(……くっそー、なんてこった)


男(しっかり彼氏候補を見つけてるんじゃねーか!)


男(……こいつと気が合うヤマナカさん、なんかこう)

男(スキンヘッドでグラサン、袖なしの革ジャン着てて、ムキムキな男性って気がする!)



ヤマナカさん(想像)「どうだい!俺のコノ逞しい腕!!」ムキッ!


美少女(想像)「まぁ、なんてカワイイ上腕二頭筋v」ポッ



男(くっ!)

美少女「~♪」

男(渡さん!コイツは渡さんぞ、ヤマナカさん!)

もし……さわ子なら、さわ子だったのなら

むしろ貰ってあげてくれ (´・ω・)


美少女「…………ッ」


美少女「ケホッ、ケホッ」

男(?)



男「ちょ、大丈夫か」

美少女「えぇ、心配しないで」

美少女「別に何でもないわ」

男(そう、それならいいけれど)


美少女「……」

男(ん? ちょっと変な臭いもするな?)


美少女「あー、それにしても」コホン


美少女「ふふっ。今日の合コンはアンタも来ても良かったかもね」

男「へぇ」

美少女「あれよ、すっごくカワイイお姉さんバンドマンが沢山居たんだから♪」

男「ふーん」

美少女「いや~、あんな楽しい人たちと同じ時間を過ごせたとか」

美少女「私はとっても幸せ者。バチがあたりそう」

男「あーそう」


美少女「あ、ポラロイドがあるんだけど見る?」

スッ

男「めんどくせ~……」

美少女「ほら、この人とかヤバいくらい素敵じゃない!?」グイッ

男「あー。そうだね」

美少女「ほんと、私ももっとオシャレしてきたら良かったわ~」

美少女「場違い感が半端なくて、浮いてたもん」


男(ばーか。お前がイチバン素敵に決まってんだろ!)

男(たとえ世界中の人が違うと言っても、俺はそう言い張るね)

男(なぜなら俺はパンクスだから!)キリッ!


美少女「……あれかしら?」

男「どれよ?」

美少女「私も何か、一発芸でもしたら、もっと打ち解けたかなぁ」

男「一発芸……たとえば?」


美少女「歯ギターとか」


男「は?」

美少女「歯!」

男「はえ、えぇ……」


美少女「大学の軽音部の新歓で披露した時、先輩たちに凄いウケてたじゃん!」

男「いや、あん時は大ウケだったけど、それは身内で先輩が気さくな人らだったからで」

男「そんな、合コンっていうか初対面でやるようなアレじゃねーわ。バカかよ」

美少女「バカって何よ、あの時のアンタとか、目ぇキラキラさせてたじゃん!」

男「……させてたかも知れんけど、とにかく合コンでは、ダメっ!」

美少女「ぶー」

男「……」

男(あ、今の『ぶー』ってかわいい///)


男(でもギターとかギターテクとかが絡むと、途端に見境なくなるんだよな、コイツって)


美少女「あー!そうそう!!聞いて聞いて!!!」

男「お、おう」


美少女「私むこうでヒラサワさんって人と配ぜん係や注文係とかしてたんだけど!!」

美少女「何となんと! その時ねナンがね……!!!」

男(ちょ、今日のコイツテンション高すぎだろ……)

男(……)

男(……あ、もしかして)


男「なぁ」

美少女「?」


男「ひょっとして、飲んでる?」

美少女「!!!!!!!!!!」ギクッゥ


美少女「わ、わかる?」

男「まぁ、妙にテンション高いし、」

男「なにより息がちょっと酒くさい」クンクン

美少女「ちょ、匂うなバカ!」


男「……ちなみに何を飲んだん?」

美少女「……カルーアミルクとか」

男(……カルーア)

カルーアミルクとか懐かしいな

ドチャクソ甘そう

案外度数が高いんだよな

これは、
某高校生バンド漫画などのメインキャラたちが
20歳くらいに成長したら……

という書き手の妄想を形にしたSSです

「そういう感じで出るんかい!」
「どうしてこうなった、どうしてこうなった」

みたいなツッコミがあるかと存じますが、ご了承ください

あとSS内ではアカン展開などもありますが、

元のキャラたちは、スゴイいい子らなんで
そこだけはどうか誤解なきようお願いします!なにとぞ

ちなみに

ハレルヤオーバードライブ!では先輩入部直後の回想

階段途中のビッグ・ノイズでは上履きで判別できる話

けいおん!では「おばあちゃんになっても~」あたり、

が好き


どれももう
完結しちゃってだいぶ経つから、忘れ去られていくだけなのが悲しい


美少女「まだ未成年ですが、おいしそうだったので、つい」

男「あー」

美少女「……反省している」


男「……まぁ、いいんじゃね。法律違反だけど、お前は来月には誕生日だし」

美少女「……う、うん」


男「それに俺なんて、中学ん時から隠れてタバコ吸ってるしwww」

美少女「ちょ、そんなコトしてんの!? 先輩たちにぶっ飛ばされろ!」


美少女「まったく、そんなんだからアンタちょっと背ぇ低いのよ!」

男「関係ねぇし、俺はマダ成長期だから。去年から1センチ伸びたから!」

美少女「あー、はいはい」

男「くっそー」


美少女「まぁ、お巡りさんにバレなくてよかった」

男「あぁ、だから交番の近くでは喋んなかったのか」


美少女「……ねぇ、この事は秘密にしててよね」

男「ん、おぉ」

美少女「誰かにばれると、合コン来た人とか先輩たち軽音部に迷惑が掛かるかも……」

美少女「完全に私のやらかしなのに、さ」

男「誰にも言わねぇよ。安心しろ」

美少女「ん、ありがと///」


美少女「……けど」


美少女「アンタ如きに“借り”を作っちゃうみたいで、それはそれで嫌だわ」

男「うぉい、アンタ如きて……」

美少女「う~ん……」


美少女「あっ、いいこと閃いた」ピコーン♪

男「?」


美少女「ねぇ、交換条件でどぉ?」

男「交換条件?」

美少女「そ!」


美少女「アンタが今日のことを黙っておく代わりに、」


美少女「私がアンタのお願いを一つ聞いたげるの!」


男「……」

美少女「ふふっ、ナイスアイデア!」

美少女「ねぇねぇ、それでどぉ? いいでしょ!」

男「……いいよ。そんなめんどくさいヤツ」

美少女「もー、借りがイヤだって言ったじゃん!」

美少女「何でも聞いたげるからさw」

男「……あー」


美処女「…………ハッ?!」

男「?」


美少女「あっ、待って……いや、けど…………?」

男「??」

美少女「うぅ、今さらなしって言うのも……///」

男「???」

美少女「……///」

男「……?」

美少女「えぇい、ままよ! 何でもこい!」

男(なんだコレ??)


男「じゃぁ、レポート写させてくれよ。取ってる授業被りがちだし」

美少女「うぅん……それは却下」

男「ええ」

美少女「私、今まで3回くらいアンタのレポート写させて貰ってるから」

男「それは、そうだったな」

美少女「そう。だからそれをカウントされると逆に借りが増えるのよ」

男「あぁもう、ややこいな」

美少女「とりあえず他、他のお願い」


男「じゃぁメシ奢ってくれよ」

美少女「う~ん、それもダメ」

男「アカンのかい」

美少女「飲酒を黙ってて貰うには軽すぎるし……」

美少女「それに欲しいギターとかあって、お金貯めたいのよ」

男「……」

美少女「もちょっと大変だけど、お金かからないヤツお願い、ねっ!」

男「……え、えーと、だったら」

美処女って言ってる時点で欲望だだ漏れじゃねーか!もっとやれ!

ああああああああああああああああああああああ

素で間違えた!とんでもねぇタイプ違えミスたorz


美少女「…………ハッ?!」

男「?」


美少女「あっ、待って……いや、けど…………?」

男「??」

美少女「うぅ、今さらなしって言うのも……///」

男「???」

美少女「……///」

男「……?」

美少女「えぇい、ままよ! 何でもこい!」

男(なんだコレ??)

>>158 指摘サンクス。頑張りたい

155は160に訂正で。
美少女 = オメカシした女
って、ネタ的に絶対ブレてはアカンとこやのに

もちけつ

ちなみにこの2人が頑張ることで、愛葉さんと若葉ちゃんができる流れ?

男視点からの美少女だし別に違和感はないのでは
ハレルヤオーバードライブとか懐かしい
おつ


男「……///」

男「デ、デートしてくだひゃい!」(←噛んだ)

美少女「デート?」

男「ふ、深い意味は無くてだな///」コホン


男「お、お前のことは嫌いだけど、今日の見てくれは良いから///」

美少女「ふんふん」

男「そういういい女と侍らせて街を歩くのは、気分がいい……てだけですよ///」

美少女「おー、なかなかにゲスいわねアンタ」

男(ぐおおおおお、俺はなんてこと言っちまうんだ!)

男(素直になれない俺、バカバカバカ!)


美少女「ち、ちなみに……街でデートするだけ、よね///」

男「あ、あんま一緒にいてもウザいから、昼の2~3時間だけで」

美少女「うんうん。私の方はそれでいいわよ」

男「お、おぅ。今日明日とはいかんから、また近いうちに……///」

美少女「えぇ、時間を空けておくわ」

男「……んん」


男(……なんか流れでデートすることになった)

男(……)

男(……しやわせ///)


美少女「……いやー、でも一瞬焦ったわw」

男「焦った?」

美少女「だってホラ、こういう場合、悪役キャラとかが」


美少女(声真似)『何でもするだと、それならば……』

美少女(声真似)『ぐへへ、俺様とセックスしてもらおうか!』


美少女「っていうアレじゃない」

男「ぶほっ!!」

美少女「アンタとか特に、メチャメチャに悪役っぽいしさw」

男「いやいや、俺は主役だから、主人公だから!」


男「お前……嫁入り前の娘さんがセックスとか言うんじゃねーよ、バカ///」


美少女「ま、いくらアンタが悪役だからって、ヤらせろとか言わないかw」

男「はぁ」

美少女「そんな度胸ないもんねアンタ。単に強がってるだけのビビりだもんwww」

男「……」

男「アァン!?」ムカッ!


男「聞き捨てならねぇな、誰がビビりだって?!」

美少女「アンタよアンタ。悪役なのにチキンちゃんw」

男「おうおう、言わせておけばコノ!」ムカムカッ


男「はっ。お前みたいな性格ブスを抱くとか、どんな罰ゲームだよ!」

美少女「ハァァ!?」ブチッ!

男「ま、ヤらせろとかも、考えないでもなかったわ」

美少女「ふん!」

男「でも実際にしちゃったら、どうせ途中で泣くとかして可哀想と思ったわけよ」

美少女「ハァ!? イミわかんない! 誰が泣かされるってのよ!」

男「お前だよお前!」

美少女「ハァァァ!? アタシとアンタなら、泣くのはアンタに決まってんでしょバカか!」ブチブチッ!!


男「それは絶対にねーわ、このクソ女!」(←フラグ)


美少女「何よ!」

男「やんのかコラァ!」

美少女「やったろうじゃない!!」

男「かかってこいやオラァ!」



美少女「ぐぬぬぬぬ!」

男「ぐぬぬぬぬぬ!」


美少女「……えっ」

男「……え」





美少女「……」

男「……え?」

リア充は爆発しろ

リア充は爆発しろ

【男の部屋 AM0:55】

男「……///」

美少女「……///」





男(ぐぉぉぉぉ!)


男(どうまかり間違えば、こうなるのか……)



美少女「……ね、ねぇ///」

男「あっハイ」

美少女「ちょっと気まずいからさ、」

美少女「何かCD掛けていいかしら?」

男「あっハイ」

男「どうぞどうそ」


男「っても殆どがパンクものだけど」

美少女「……まぁ、アンタはパンクスだしね」


美少女「……えーと、うーんと」


美少女「あっ、これにしよ」


男「おぉ、それか」

美少女「アンタもこのバンドのファン?」

男「まぁな。いい曲出すし、次こそブレイクして欲しいんだけど」

美少女「……まぁ、そういうくらいの方がいいかもね~」


美少女「あっ、そういえばこのバンドのヴォーカルも、ヤマナカさんねw」

美少女「ふふっ、ぐーぜんw」

男「ッ!」

男(……コイツは誰にも渡さん)

 ~♪

男(……さすがにこの人らには勝てそうにもないが)


美少女「よし、CDも掛けたし」

美少女「ちゃちゃっとやること、やっちゃおうか」

男「……///」


美少女「あ、でもその前に……」

男「?」

美少女「約束して欲しいことがあるのよ」

男「やくそく?」

美少女「そう、大事なこと……」


美少女「んと……まず、避妊はちゃんとしてよね」

男「おう、いきなり親なんて俺もゴメンだし……」

男(あっ、でもコイツとだったらそれも……ってあかんあかん!)


美少女「それから、決してビビってるわけじゃないんだけど///」

美少女「私の方が“攻め”でお願いしたいのよ」

男「う、うん///」


美少女「私がやってって言ったら、言うコト聞いてね」

男「ん」

美少女「逆に止めてって言ったら、止めてよね」

男「おう。わかった」


美少女「あと最後に……///」

美少女「くちびるにチューするのは無しよ!」

男「あ、あぁ」

男「キスはなし、な」

美少女「そう。直接も間接も、なし!」

男(…………チェッ)


美少女「メタラーにとって、“ケーアイエスエス”は神聖なものだから///」

男「? けーあいえすえ……」


男「いや、それメタラー関係ねぇだろ!」


男「てか、なんでそんな言い方を……」

美少女「口に出すのも、おそれおおい」

男「……マジか、まぁなんでもいいケド」



美少女「じゃ、ちゃんと約束、守ってよね……///」

男「うん……///」



美少女「あ、それと聞きたいんだけど」

男「ん?」

美少女「チェリー?」

男「」


男「チェチェチェチェ、チェリーちゃうわ///」

美少女「あっはっはっはっは、分かったわかったwww」


男「そ、そういうお前は……///」

男「み、未貫通なんだろうが!」

美少女「……そうだけど、何か?」

男「!?」

美少女「てか見れば分かるじゃない。何でいちいち聞くかなアンタは」

男「いやいや、見ればって、そんなところ……///」

美少女「私はピアスよりイヤリング派だからね」

美少女「耳たぶにピアス穴は開けてませーん」

男「みみ、たぶ……」


美少女「て言うか貫通って、耳たぶ以外に何が、ねぇ何があると言うの」クスクスクス

男「ぐ、ぐうぅぅ……」


男「な、なんでもないわい!」

男(恥ずかしくて言えない///)

美少女「あぁv やっぱアンタをからかうの楽しいなぁ///」

男「……もっと上手にからかってくれ」


美少女「そんじゃ、とっととシャワー浴びてきてよ」

男「しゃ、シャワー!?」

美少女「そうよ、こういうコトの前に体洗うのは基本でしょ」

男「あっハイ」


美少女「20分以上、ちゃんと隅から隅まで洗ってよね」

男「あぁ」

美少女「クサかったりしたらブン殴るんだからっ!」

男「わかった」

美少女「耳の後ろとかも、きちんとね!」

男「うるせぇなぁ、母ちゃんかよ」

美少女「あー、あと足の指の間も、

男「おうおう、そんじゃ……お先に」


美少女「……」

美少女「……行ったわね」

美少女「……」キラーン!


【お風呂場】

男(……やべぇ、完全に手玉に取られとる)


男(ぐぬぬぬぬ)


男(……そもそも、このまま進めて、いいんだろうか?)


男(どっかでこう、酷いしっぺ返しが起こりそうな気がする)


男(…………)


男(まぁ今は、とりあえず、)


男(体を洗おう)




ゴシゴシゴシ


【20分後 男の部屋】

男「えっと、お風呂先に貰いました~」


男「……っておい」


美少女「ふーん、大も中も小も好きなのね~」ペラッ

美少女「ていうか、女の子同士でアレしてるのも中々おつな……///」ペラペラッ


男「あの、一体なにをしてらっしゃるんで?!」

美少女「エロ本読んでるの、アンタがベッドの下に隠してたやつ」



男「……」

バタッ

男「」チーン


男「……もぉやだ」

美少女「着衣フェチの百合好きとか、アンタもレベル高いのねぇ……///」

男「」ズーン


美少女「もー、何落ち込んでんのよぉ~」

男「だって……こんな恥ずかしいこと、知られた」グスン

美少女「何よ、これから私なんてもっとハズカシイ目に合うんだから!」

美少女「これくらいしないと公平じゃないでしょ」

男「なんだソノ理屈は!?」


美少女「そんじゃお風呂入るから、タオルとシャンプーも借りるわね。勝手に~!」

男「……おう、どうぞ」

美少女「~♪」


男「うぅ……」

男「部屋に入るなりベッド下のエロ本探すとか」

男「どんなヒロインだよ、他には絶対居ねーわ」


男「うぅ……」

男「ひどすぎるわ、こんなん……」

男「うぐっ、うわぇぇぇぇぇぇぇ」(←フラグ回収)


~15分後~


男「」ズズーン


??「あらあら、ずいぶん落ち込んでるのね」


男「あ、出たのか……」

男「て」

男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


??「うわ、めっちゃテンション上がった!?」


男(風呂上がりのこいつヤベェ!)


男(湿ってしっとりとした、艶のある長い髪!)


男(身に纏ってるのは、Yシャツだけで)


男(そこから見えそうで見えない下着!)


男(無防備な生脚は、長くてキレーで舐めまわしてぇ……!!!)



男(……や、舐めまわすとかオレ、きもちわるっ)

男「いやーなんか」


男「風呂上がりのお前って、“美女”って感じだな」

美女「ふふん、どうよ、アンタこういうの好きなんじゃない?!」

男「あぁ……裸Yシャツとか、ドストライクです!」グッ

美女「ふふーんw」

男「ほへ~v」ジー

美女「ちょ、でもあんまジロジロ見られるのは、恥ずかしいな///」

男「わ、ごめん」プイッ



美女「……///」

男「……///」チラッ



美女「……もぉ、バカっ! スケベ!!」

バシッ

男「て、てへへ///」


美女「とりあえず、ベッドにでも座りましょうか」

男「は、はひっ!」


ポスン ポスン


男(うおお、近い! めっちゃ近い!)ドキドキ

美女「あら、あらあらw」

男「……///」

美女「アンタの顔、耳まですごい真っ赤……照れてるのねw」

男「い、いやぁ……///」

美女「うふふ、緊張してるみたいねv」ツンツン

男「う、うぅ……///」

美女「いいわぁ」クスクス


美女「そんなに固くならなくたって、だいじょぶよ///」

男「……///」ガチガチ

美女「ねぇ。女の子とこういうコトするのは、初めて?」

アタマ ナデナデ

男「はわわわわわ///」


美女「やぁもぉ、そんな反応されると、いじめたくなっちゃうじゃない///」ポッ

男「お、おぼろろろろろ……///」


美女「くすっv」

美女「リラックスしていいのよ……」

ホッペ スリスリ

男「ッ///」

美女「これからおねえさんが、とーってもイイことしたげるから」

美女「ねっv」

男「……ひゃ、ひゃい///」


美女「……ぷっ」

美女「あっーははははははははははははwww」バンバンバンッ!

男「うおおお///」


美女「やーもぉ、マジウケるんだけどwwwww」バタバタバタバタ♪

男「うぅ///」


美女「思った通り! アンタって、ホントからかいがいあるわぁw」

男「や、やめーや///」


美女「あー、でも勘違いしないでよねっ!」

男「///」


美女「誰にでも、こういうことする訳じゃないんだから」

美女「……あんただから、やってもいいかなって思って///」

男(そうなのか///)


美女「……正直言うと、」

美女「……前々から、アンタにやってみたいこととかあって」

男「えっ///」

美女「……その、ついでなんだから、ね///」

男(!????)

死んでくれ。リア充は死んでくれ


美女「……いよいよ、始めますかぁ///」ポリポリ

男「……///」ゴクリ


美女「はーい、それじゃ、おねえさんの方に体を向けましょうね~」

男「ちょ、俺らタメだろが。ガ、ガキ扱いすんじゃねーぞ!」

美女「ま、いいからいいからw」

男「むぅ///」


男「……で。向いたけどどうすりゃいいんだ」

美女「……目を、閉じてくれない」

男「あ、あぁ///」


ぎゅぅぅぅ


男「目ぇ閉じたぞ。それで?」

美女「……ちょっとだけ、触るわね///」


スリスリ ナデナデ

男(!?)

男(うおお、ほっぺを撫でられた!)


フニフニ ツンツン

男(今度は鼻先を弄られとる……///)

男(やだ、なにコレ心地いい///)


美女「ふふふふ~んv」

男「v」



美女「ねぇ、そのまま目を閉じたままぁ……///」

男「は、はい///」

美女「……歯も、食いしばって♪」

男(えぇっ、次は何を!?)


美女「いい? いくわよ!」

男(……?)


ヒュゥ!

ビッターン♪






男「いってぇ!!!!!!」

美女「ふふ♪」


男「ななな、殴られた?!」

男「ビビビ、ビンタされたぁ?!!」

男「えっ?」

男「えっ、ええっ!?」


美女「うふっv」


ヒュゥ!

ビタッーン♪

男「ぎゃぁぁぁぁ!」

美女「あはv」


ヒュゥ!

ビターァン♪

男「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

美女「あはははv」


美女「あぁ、もう我慢できないっ!」

男「ええぇ!?」


美女「あははははははははははははは!」

ビシバシビシバシビシバシビシバシッ♪


男「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!」

男(お、往復ビンタァァァァァ?!)



ビシバシビシバシビシバシビシバシッ♪

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……



ビシバシビシバシビシバシビシバシッ♪

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……



美女「あぁ……なんて快感///」ポッ

男「ぐぅ……」


ばたん


男「」チーン


美女「あぁ、思った通り爽快だわコレv」

美女「何でもやってみるモンね!」


男「……ごほっ」

美女「あ、復活した」


男「い、いきなりなにを!?」

美女「いや~、ごめんね酷いことして~」


美女「……でも」

男「?」


美女「わたし、アンタを拷問するのが夢だったの~v」





男「ええええ!?」

なんかゴメンね

続けたまえ

急展開

あの頃のSS作者さんたちはいづこに

続けます


男(な、なにソレ怖いやつじゃん……)

男(……いや、マジでガチの、閲覧注意!!!)


美女「まぁ、よく言えばSMプレイね」

男「え、えすえむ……!」


美女「ここにムチとかロウソクが無いのが、ホント残念!」

男「ひ、ひぃぃぃぃぃ」ガクガク

美女「今日もヒール履いて来ればよかったなぁ……」

男「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」ブルブル


美女「あ、洗濯バサミはあるじゃん」

美女「これを使ってぇ……」

男「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

美女「何よ!」


男「ゴメン。ちょっとSMプレイは勘弁……」

美女「え~」


美女「最初に私が攻めで、」

美女「私の言うコト聞いてくれるって言ったじゃーん」

男「い、言ったけど、流石に痛いのとかは……」

美女「痛いのイヤ?」

男「い、嫌です!」

美女「どーしてもダメ?」

男「だ、ダメです!」


美女「ふーん」


美女「じゃ、屈辱的なのはいいかしら?」

男「うぉい!」


男「イヤだっつてんだろうが、このクソメガネ!」

美女「今はメガネかけてませーん!」


美女「いいじゃない、減るもんでもないし!」

男「おいおい」

美女「ホラ、私の前で土下座して、」


美女「『エロいことしたいので、踏んでください女王様!』」


美女「とおねだりしなさいよ!」


男「もう滅茶苦茶かお前は!」


美女「……あっ、そ」

美女「しないんならそれでいいわ、私はとっとと帰るから」

男「ちょ、」


美女「ほらほら~v」

男「……ぐぅ」

美女「どうすんの、どうすんの~♪」

男「……ぐぅぅぅぅ!」


ばっ!


男「え、エロいことしたいので///」

男「ふ、踏んでくださいっ! 女王さま!!」ドゲザー


美女「……///」プルプルプル

美女「あっーははははははははははははwww」バンバンバンッ!

美女「やっばw もうサイコーwwwwww」



男(くそぅ、もう殺せ……///)


美女「うふふふv じゃぁ、」

美女「じょーずにオネダリできたから、踏んだげる!」


ふみっ♪

男「ぐあぁぁぁぁ!コイツ頭おぉぉぉぉぉ!」


美女「ついでに、こうよ!」

ぐりぐり~♪

男「おおおおおおおおおおおおおおおおお!」

美女「うりうり~v」


美女「あぁ/// >>12からの夢が叶ったわ」

美女「ヒールじゃないのだけが、心残り!」ググググ


男「ぐああああああああ!」

美女「ねぇ、今どんな気分! どんな気分!?」

男「くぅぅぅぅぅぅ!!!」


男「……」



男「……はっ」

美女「?」



男「……ははっ」

美女「何よ?」


男「別に、どうってことねーぜ!」

美女「あらそう?」


男「……こんなもん、慣れっこだからよ!」

美女「なれっこ?」


男「おう」


男「誰かから、社会から、理不尽に踏みつけられるなんざぁ!」


男「パンクスには、よくあることだァ!!!」


美女「…………いや、それパンクス関係ないでしょ!」


男「今は精々、いい気になってればいいさ」

美女「……!」


男「最後に勝つのは俺だ! ゼッタイいつか『ぎゃふん!』って言わせてやる!!!」

美女「な、何よ! 土下座したまま粋がっちゃって!!」



美女「そんなこと、あり得ないわ。どんな状況よ!」

美女「私が、『ぎゃふん!』だなんて言う筈ないじゃない!」(←フラグ)


男「ぐぬぬぬぬ!」

美女「ぐぬぬぬぬぬぬ!」




美女「……もういいわ、とりあえず顔をあげなさい」

男「……ふん」


男「……だいたいよぉ」

美女「何よ!」


男「お前はSMプレイを分かってねーわ」

美女「えっ?」


男「他人から攻められたい人の需要と、」

男「他人を攻めたい人の供給がマッチしてこそのSMプレイだろうが!」

美女「あぁ」

男「お前がやってんのは、単なるイジメだわ」


美女「……や、もともとアンタに酷いことしたかったから、これでいいのよ」


男「あっ、そうか」

美女「……そうよ」


美女「……ふんだ!」

美女「私のカラダを餌にして、この機会にアンタをボコボコにしてアゲル!」


男「ぐぬぬ!」

美女「何が需要と供給よ! 私が一方的に楽しむだけなんだから!」

美女「アンタ如きの気持ちなんて、知ったこっちゃないわ!」

男「ぐぬぬぬぬ!」


美女「はい、じゃぁ次はコレ」

スッ

男「あ?」




美女「私の脚をお舐めっ!」ババーン!

男「……」




男「……///」ポッ


男「あ、脚を///」

美女「そぉ、脚を!」


男「な、舐めていいのか///」

美女「えぇ、舐めなさい!」



男「そ、それじゃぁ……///」

美女「ふん、トコトン嫌がらせしてあげる!」



只今、ぺロペロしております

少々おまちください



需要と供給がマッチしたため

とことん、ペロペロしております

もう少々、お待ちください


.



アハハハハハハハハハハハハハハハハハwwwww



美女「ヤッバイ!ヤッバイ!!ヤッバイ!!!ヤッバイ!!!!」

男「……///」

美女「もうダメw 笑いすぎてお腹壊れちゃいそうwwwwwwwwwwww」

男「……うぅ///」


美女「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww!!!」

美女「…………///」プルプル

美女「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww!!!」


男「そ、そんな笑うコトねぇだろ!」

美女「だって、だってだってwww」


美女「だってさ、だってさぁwww」

男「お、おう///」


美女「私の実家、イヌを飼ってるんだけどwwwww」

男「……///」


美女「すごいこう、人懐こいワンちゃんなのよwwwwwww」

男「……で///」


美女「実家帰ると、イヌが『お帰り~』ってペロペロしてくれるんだけどwww」

男「……だ、だからどうした///」


美女「アンタの方が、その10倍くらいペロペロしてきたwwwwwwwwwwwww」


美女「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」バンバンバンッ!

男「う、うぅぅ……///」


美女「……ッ」

男「?」


ケホッ ケホッ

ケホッ ケホッ


男「……大丈夫か?」

美女「ん、うん……」


美女「ふーっ、しかし、凄かったわ~」


美女「もう1時間くらいペロペロしてたんじゃない?!」

男「や、どっから出てきた1時間、ありえねーだろ!」

美女「そぉ?」


美女「しかしまー、おいしそうに舐めてたわね~」

男「……///」

美女「どーなの? 何か味とかしたの?」


男「……」

男「……ちょっとだけ甘い、ような///」

美女「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


美女「やー、アレかしらね」

美女「ウチの家系って、イヌに舐められやすい体質なのかしら」

男「どんな体質だよ。そして俺をイヌ扱いすんじゃねぇ!」


美女「……よしっ、じゃぁ次は、私がなめる番ね」

男「えっ?」

美女「舐められっぱなしは性に合わないの、ナメンじゃないわよ!」

男「や、お前が舐めろ言うたやろがい!」

美女「何よ!」


男「……ちなみに、どこを舐めるて?」

美女「ん~、ユビ?」

男「……指か~」


美女「ほらほら、さっさと手ぇ出して!」

男「お、おう……」


スッ


美女「おー、これがアンタの手か~」

美女「ちょっとゴツゴツしてて、男の人って感じね~」

サスサス

男「///」


美女「……それじゃぁ早速!」


美女「あーん」

男(あ、かわいい///)





ガブリ!

男「痛てぇ!」


男「や、やめろぉ~」


美女「うふふふふ~///」

ハムハム

美女「たーべーちゃーうーぞぉ~///」

ハムハム チュパチュパ


男(ふあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ~)

男(ゆ、指をペロペロされとる~)

男(うきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ///)


美女「むふふふ~」


美女「よーし、次は左手ね~」

男「う、うん///」


スッ


美女「♪」

ハムハム チュパチュパ

ハムハム チュパチュパ~

男(…………しやわせ///)



美女「……」

美女「……んん?」


美女「んんんんんん?」

男「ど、どした?」


美女「……ちがう」

男「……ちがう?」


美女「何か右手と左手で、味が違う!」

男「味が違う!?」


男「んな訳あるかよ」

美女「いや、ほんとほんと。もっかい右手出して!」

男「んん」


スッ

ハムハム チュパチュパ


美女「ん~、そんで左手出して!」

男「おう」



スッ

ハムハム チュパチュパ……



美女「やっぱ違うわ」

男「ええええええ」


男「んなアホな」

美女「ホントだって、自分で試してみなさいよ!」


男「……んじゃ、やってみるわ」


ペロペロ チュパチュパ

男「ん~」

ペロペロ チュパチュパ

男「……んん?」


男「うわ、ちがう」

美女「でしょ!」


男「味っていうか、食感?!」

美女「あー、そうかもね」


男「ギター弾きだからかな、指が硬質化してるとこと、そうでないとこで、違うくさい」

美女「うわー、新たな発見」


男「……」

美女「ほへ~」


男「あ、あのさ……///」

美女「はい?」


男「じょ、女王様の指も、舐めさせてください///」

美女「……んん~///」


男「お願いします///」

美女「えへへ~、どーしよっかな~」


男「その長くてキレーな指を、ぜひとも舐めてみたいんです!」

美女「やー///」


男「ホント、お願い女王様! 減るもんじゃねーし、いいでしょ!」

美女「……まったく、もぉ~///」


美女「しょうがないワンちゃんだこと、上手にお舐めなさぁい」(←ノリノリ)

スッ

男「う~、わんわん!」(←こっちもノリノリ)


ペロペロ チュパチュパ

美女「きゃ~~~~///」

ペロペロ チュパチュパ

美女「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



美女「どう? お味はいかが?」

男「お前のは、右と左で味変わったりしねーな」

美女「ほんと? じゃぁ私もちょっとw」


ハムハム チュパチュハ

ハムハム チュパチュハ

男「///」


美女「私のは変わらないわね~」

男「お前の指は両手とも、細くて長くて綺麗だもんな」

美女「まぁ、指先に負担ある弾き方とかじゃないしね~」

男「う~む、俺のはボロボロなのに」

美女「若者よ、お主はマダマダ修業不足なのだよ~」

男「むむむ」


美女「……ギター弾きなんだから、指とか腕は大事にしなさいよ」

男「や、お前は俺の指噛んだり、アームロックしてきてんですが、それは……」


美女「……」

男「おい! こっちを見ろ」

男(……あ、これ無視されるヤツだ)


美女「てか、うわっ」

男(……やっぱり話を逸らされた)


美女「……いつの間にか、間接KISSしちゃったじゃない!」

男「……あ、ほんとだ」


美女「うわ~、間接もするつもりなかったのにぃ……」

男「……そう言われましても」


美女「……ま、いっか。楽しかったしw」

男「……///」


男(くそぅ、かわいいなぁ///)


男「……なぁ///」

美女「ん~」


男「……そろそろ、触っちゃ駄目か?」

美女「触るって、ドコを?」

男「…………胸、とか」

美女「///」


美女「……踏んづけたり、グリグリしちゃったから」

美女「……ご、ご褒美にいいよ。触っても///」

男「///」


美女「で、でもね///」

男「お、おう」


美女「その、やっぱ触らせるとなると、だいぶ決意が必要と言うか///」

男「け、決意?!」

美女「ちょっと、“イーエックスピー”も“エルオーブイイー”もまだ足りなくて///」

男(経験値に、ラブ?)

美女「女の子としては、何でもない人に簡単に触らせるとか、どうやってもアレだから……」

美女「だから、もうちょっと、アンタを殴っときたいというか」

男「えぇ、どういう繋がりが……」


美女「うぅぅ///」


美女「ねぇ、お酒ないかな?」

男「ごめん、ここにはない」


美女「買ってきて欲しいんだけど……」

男「や、ちょっと近くのコンビニも自販機も閉まってる」

美女「あ、そうだったわね……」


美女「じゃぁ大麻なら、大麻ならアンタ持って……」

男「ねぇよ、もっと無ぇよ! 先輩にいよいよぶっ飛ばされるわ!!」


男「酒が無いと、駄目か」

美女「……うん、ちょっと」


美女「前後不覚になるまで酔ってれば、何でもできそうだから……」

男「……おいおい、それはまずいだろ」



男「……無理すること、ねーぜ」

美女「う~」

男「別にその、合コンで飲んだとか、誰にも言わねーし」

美女「アンタにビビってると思われるのは、イヤだもん}

男(……どんだけ~)


美女「そんじゃ、そんじゃぁね」


美女「『カワイイ』って、言って」


男「……かわいい」


美女「……ちょっと、違うかな」


男「え、『カワイイ』にどんな意味が?」

美女「ん、駅から帰るとき、あんたにカワイイって言って貰ったじゃん」

美女「びっくししたけど、めちゃくちゃ嬉しくて///」

男「お、おぅ///」


美女「その、テンション上がりきった状態だったら、酔っぱらうみたいに、」

美女「色々できちゃう気がするのよ、勢いで///」

男「……うん」


美女「……じゃぁ、こうしよっ♪」


美女「嘘ついてよ」


男「?」





美女「ウソついてよ。私のこと好きってv」

これはいいぞい


男「……」

美女「その、アンタが私のこと嫌ってるのは、充分知ってるけれど」

美女「アンタ歌詞とか曲作るの上手いしさ。『想いよ届けよコノヤロー』みたいなw」

男「……どうも」


美女「演出装置作るのも、得意だしw」

美女「だからその、恋人に言うみたいな、甘い言葉や演出で私を酔わせてくれたなら」

美女「恋人たちがする様なことも、できちゃうかな~、ってねv」キャー///



男「……いやだ」


美女「イヤか~」


美女「なら、好都合ね」キラーン

男「……」


美女「嫌いなことをさせるなら、イジメがいがあるってもんよ!」

男「……」


美女「うふふv 大嫌いな私に、ウソでも好きって言ちゃうなんて、屈辱でしょぉ~」

男「……屈辱じゃねぇわ。そこは」

美女「またまた、強がっちゃって~♪」


美女「じゃ、いくよ~」


美女「私のこと、どう思う?」

男「……」

美女「……」


美女「ちょっと、何かいいなさいよ、もう!」

ぎゅぅぅぅ

男「ちょ、クビ絞めんなバカ」


美女「もう、好きって言ってくれるまで、放さないんだからぁ~」

ぎゅぅぅぅ ポカポカポカ♪

男「ちょ、分かった分かった、言うから!」


美女「ホント!? 次は頼むわよ」

男「……」ケホケホ

美女「それじゃ、テイク2♪」


美女「ねぇ、私のこと、どう思う?」

男「……好き、だよ」

美女「えへへへ///」

男(……ああぁぁ、かわいいなぁ)


美女「ふふーん。それでそれで、どんなトコが好き?」


男「あー、ゼンブ?」

美女「あらら、適当ねぇ」


男「ほんとだって」

美女「え~」


男「腕とか指とか、脚とかも、長くて綺麗だし……」

美女「ふんふん///」


男「イマの格好とか、めちゃくちゃ美人で、かわいいし」

美女「おっ、そういう感じで言って欲しかった、『かわいい』」


男「……まぁ、今日だけじゃなく、いつもお前はかわいいよな」

美女「お~、ようやく気付いたか。愚か者めっ!」


美女「じゃぁね、明日から一日10回は『かわいい』って言ってよ」

男「おっけー、楽勝だわ。いつも、思うだけで口に出してないだけだから///」

美女「んふふふ~///」


美女「……っていうか、褒めるとこ外見だけ?」

男「他も、好きですよ」

美女「へぇ~、どんなトコどんなとこ?」


男「……いい匂いがする」

美女「に、匂い……」

美女「……ちなみにどんな?」


男「……タンポポみたいな、優しい匂い///」

美女「……タンポポ///」

美女「ありがと、すごく嬉しいや///」


美女「他は他は。ホラ、アタシたちバンドマンなんだから、」

男「あ、あぁ。ギターもかっこいいよ。お前の演奏は、尊敬してる」

美女「そーそー。それそれ!」


男「歯……とかはともかく、ライブで色んなワザとか咬ませるし」

美女「~♪」

男「俺と違って演奏も丁寧で精確で、速弾きとかめっちゃ得意で」


男「全力でギター弾いてる姿とか、かっこよくて、俺もお前みたいになりたいよ」

美女「んふふ~///」

美女「まぁ、小学校の時からギターしてるから、年季が違うのですよ~♪」



美女「アリガトv」

美女「ウソだと分かってても、嬉しいや///」

男「…………ん」


男「なぁ、ギターとかバンドとか、好きか?」

美女「当ったり前でしょ、どっちも大好きよv」

男「そっか、なら良かった……」


美女「……アンタも、ちょっと苦労を掛けるけど」

男「……ん?」

美女「一応、アタシの無茶振りに付いてきてくれてるのは、感謝してるから……///」

男「えっ? あっ、あぁ」


美女「こっ、これは……///」


美女「これは、ウソとかじゃなくホントだからねっ///」

男「……おぅ」

美女「アンタの嘘とは違って……ホントなんだからっ///」

男「……」





男「……俺もだよ」

美女「えっ?」


男「俺も、」

男「ホンキで好きだよ。お前のこと」







美女「……」


美女「……対応の難しい、ボケね」

男「」ズルッ



男「ボケじゃねーわ、つったくよぉ~」



がしっ!

ぎゅぅぅぅぅ



美女「わっ!」

男「」ダキッ

美女「ちょ、ちょっと///」


美女「や、やー///」ジタバタ


男「……」むぎゅぅ


美女「だーきーつくーな~///」

美女「はーなーせ~///」ジタバタ


男「……」むぎゅぅぅぅ


美女「……うぇぇ~///」


男「……俺なんかに好かれて、嫌かもしれないけど」

美女「///」

男「……それでもそれでも、どうしてもお前が好きなんだ!」

美女「///」


男「いつものダサいお前も、美少女みたいなお前も、美女みたいなお前もっ!」

男「全部がゼンブ、大好きなんだよ……」ぎゅぅぅぅ

美女「うっ、うっ、うー///」


男「お前のことかわいいって思うのも、ギター弾きとして憧れてるのも」

男「ウソじゃねぇんだ……ほんとうなんだよ…………」

美女「はわわわわわわ///」


男「だから、重い話になっちまうけど」

男「踏みつけられようが、殴られようが構わねぇからさぁ……」

美女「……///」

男「どうか俺の気持ちを、俺の気持ちを」


男「ウソだなんて言わないでくれよ」

美女「……っ///」

男「どうしようもないくらい好きなんだ、分ってくれよ……」


美女「ほ、本気みたいだけど……///」


美女「そ、そんなこと言われたって、困るわよ……///」

男「……ごめん、やっぱ嫌だよな」


美女「……い、嫌じゃないよ///」

男「えっ」


美女「イヤじゃないケド、困るっていうか……///」

美女「困るケド、イヤじゃないっていうか……///」


男「ええっ」

美女「……あーも~!」


美女「……ア、アタシは結局、どうすればいいの?」

男「……」


美女「……どうして欲しいの、アタシに?」

男「……」


美女「怒らないし、重くても構わないから……///」

美女「……どうすればいいか、教えてよ///」

男「……」


男「……俺はお前のことが、大好きだ」

美女「///」ボンッ♪



男「……お前にとっての、特別でいたい」

美女「うぅ///」ボボンッ♪



男「だから頼む、どうか俺と、」





男「……もう、結婚してくれェ!」ギュゥゥゥ!





美女「……///」


 カッ!

                               ヽ`
                              ´
                               ´.

                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;

  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´

リア充が爆発した

あとはちんこもげれば完璧だな


女「フシュゥゥ///」プスプスプス……


男「うぁぁ……」


女「ばっ、ばばばば///」


女「バカじゃないの、アンタ!?」

男「うっせーな、分ってるよ! 口が滑っただけだよ!」


男「うぐっ、うわぇぇぇぇぇぇぇ」(←ガン泣き)


女「けけけ、結婚なんて、重すぎるわよ!メタラーの私でも重い!」

男「あぁ!」グスン


女「私たちいっつもケンカしてるし、アンタとかイジワルしてくるし!」

男「……ケンカすんのは、音楽性の違いだし」

男「……イジワルすんのは、お前のことが好きだったからで」グスン


女「す、好きだからイジワルするとか///」

女「アンタは、子供かっ///」

男「うぐっぁぁ」グスン


女「とりあえず、涙を拭きなさい……」

男「うぅ」

グシグシ


女「……///」

男「……っぁ」グスン




女「……あ、あのさ///」

男「……うん」グスッ


女「……結婚とか、無理だからね///」

男「……わかってるよ」


女「……ゼッタイに、って訳じゃないけれど///」

男「……」グスン


女「……だから、その」


女「もっかい、どうしたいか、言ってみて///」ポリポリ

男「……っ」


男「俺は、お前のことが好きだよ」

女「……うん」


男「……セカイイチ、大好きなんだ」

女「……うんw」クスッ


男「お前の長い髪も、色っぽい脚も、たわわな胸も、身も心も、」

男「何から何まで、独り占めしたい……///」


女「…………///」カァァァァァ


男「ずっと一緒に居たいんだ!」


ぎゅぅぅぅぅぅ!


男「……だからもう、」

男「……あーも~」




男「……妊娠させてくれェェェ」




女「ぐぼぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!?????」ブホォ!


女「む、む、」


女「ムリムリムリムリ、ゼッタイに無理ィィィィィィィィ!」


男「……はっ!?」


女「な、何よアンタ!? アタシを妊娠させようとしたいの!???」


男「し、しまった! ついホンネがっ!」


女「ヒィィィィィィィ!」


女「いやあああああああああああああああああああああ!」


男「ちょ、落ち着けって!」


女「いやあああああああああああああああああああああ!!」


男「こ、これは誤解だっ///」


女「ナニが、どう、誤解なのよっ!?」


男「えっと、それは……」


女「うわぁ、こんな奴と同じ部屋に居られるかぁ!」ガタッ


女「もうヤダ、おうち帰る!」グスン


 ツカツカツカ!


男「ちょ、裸Yシャツのまま出ていくなっ!」


 がしっ!


女「いやあああああああああああああああああああああ!!?」


女「  は な せ ケ ダ モ ノ ォ !!!」


女「ンガアアアアアアアア!」


ぶおっ!!



どぐほぉぉぉ!!!



男「ぐあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!」

男(蹴りがみぞおち入ったぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!)


女「はー、はー///」ゼェゼェ


男「……ぐほっ」

女「ま、参ったかっ?!」



男「……うぅ」


男「……うぅぅ」


男「……うぅぅぅぅ」



女「ちょ、大丈夫!?」

男「うっ!」


男「おえええ」ゲロゲロゲロゲロ


女「!?」


男「おええええ」ゲロゲロゲロゲロ


女「わわっ」


男「おえええええ」ゲロゲロゲロゲロ


女「うぎゃぁ、何かメッチャ出てくるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!??????」



男「おええええええええええええええ」ゲロゲロゲロゲロ


現在、現場は嘔吐物で地獄絵図になっております



2人して着替えや清掃、換気に取り組んでおります


少々お待ちください

男カワイソス


男「」チーン


女「……ふぅ、疲れた」



女「……小雨が降って来たね」

男「……ウン」


女「……落ち着いた?」

男「……ウン」


女「……もう大丈夫?」ナデナデ

男「……ウン」


女「……ラーメン?」

男「…………ウン」


女「……めちゃくちゃ出てきたねw」

男「……うん」


女「……やけ食いでもしてたの?」

男「……うん」


女「……イヤなことあった?」

男「……うん」


女「……好きな人がその、合コンにいったとか///」

男「…………うん」


女「誰かに取られるとか思った? たははは///」

男「……笑ってくれ」


女「アンタって、本当にバカねぇ」

男「……だろうな、自覚してる」


女「……もう苦しくない?」

男「……あぁ。ありがとう」

女「……どういたしまして♪」


女「……エロいことできそう?」クスッ///

男「……もう無理、少なくとも、今日は無理」グスン

女「……ふふっ、でしょうね」クスクス


男「……俺も、ゲロ吐いてごめん」

女「……それは、まぁ」

女「……どっちかというと、妊娠させたいの方が、ビビったわ」


男「……めちゃめちゃカッコ悪いなぁ」

女「……アンタのカッコ悪いとこなんて、しょっちゅうじゃない」

男「……反論できねぇ」


女「……まぁアタシは気にしてないからさ、」

女「……ほら、ヒロインがゲロ吐くのは、名作っていうしw」

男「……俺は、俺はヒロインだったのか」


男「……だけど、逆だろう」

男「……名作ってのは、ヒロインがゲロ吐いてても、綺麗な話を言うんだよ」

女「……なるほどね~」


男「……頼む、もう俺を殺してくれないか」

女「……いやよ、そんなのw」


男「……頼む、たのむよ」

女「……いやでーすw」



男「……もぅ、もぅ」


男「……生きてたい理由がなくなってしまった」



女「……バーカwww」


男「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ」


 ひっぐ えっぐ


女「まったく、もー///」

男「うわぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ」


女「……しょーがないなぁ///」

女「……出血大サービスだからねっ///」


女「うりゃっ///」

ぱふっ♪

男「?!」


男(な、なんか顔に柔らかいモノがっ!?)

女「///」


女「うふふふ~♪」


むぎゅぅぅぅぅ……


男「……いきなり、どうした?」


女「えっとね~///」

女「合コンで出会ったヤマナカさんがね、言ってたのよ……」


女「『男の子が落ち込んでる時は、おっぱいで抱きしめると急速回復するわよ』って///」


男「……それで、コレ?」


女「そう、ホントかどうか、実験♪」


むぎゅぅぅぅぅ……


女「で///」

男「で?」


女「どうでちゅか~、元気でまちたか~」

男「……だからガキ扱いすんじゃねーよ。余計に死にたいわ」


女「あらら、失敗かぁ」


男「……でもスッゲー心地いいから、」

男「ずっとずっと、こうしていたい……かも///」


女「あらあら、甘えたさん……v」

女「うふふ、半分成功かなっ///」


男(いいこと教えてくれてありがとうヤマナカさん……)



男(コイツのことは渡さないけど……)



男(アンタにいい恋人ができることを……)



男(影ながら祈ってるぜ)グッ


女「わー、やばいなぁ……///」

男「お? どした」



女「何かね、こういう風にぎゅっと抱きしめてあげてると、母性本能がくすぐられちゃって///」

男「ぼせいほんのう?!」

女「……赤ちゃん作っちゃいたいとか、アンタの気持ちも分かるかも///」

男「……男と女だと、ちょっと違うような気もするが」


女「……もし、私たちの間で赤ちゃんできちゃったら///」

女「……どんな子になるだろうね///」


男「さぁ。俺らに似てる、メガネなメタラーとか、」

男「モジャモジャな泣き虫とか、そんなだろうな。まぁ勘だけど」

女「うふふv」



女「あーっ、でも勘違いしないでよね!」

男「……今、すぐに欲しいって訳じゃないんだから?」

女「そう! まさしくそれ!!」

メガネなメタラーとモジャモジャな泣き虫の、やっぱり親なのか。

だとすると先輩とかと学年や時間軸おかしくね?

>>295
概ねこんな感じかなぁという、妄想ですね

設定に矛盾や無理があっても、そこは察してください

二次創作なので・・・・・・


ふわぁぁぁぁぁ


女「……ごめん、すごく眠くなってきた」

男「……いろいろ、あり過ぎたからな」


女「……おなか蹴っちゃって、ゴメンね」

男「……しょーがねぇよ、俺も悪かったし」

女「……ん」


女「……もげてない?」

男「……物理的な意味では、なんとか」


男「寝るんなら、俺のベッドで良けりゃ使う? クサいかもしれんが」

女「なら、そうしようかしら」

男「好きに使ってくれ。1人用だから、俺は朝まで出かけてるわ」

女「えぇ、だめっしょ。外は雨降ってて寒いし、時間つぶせる店とかないし……」


女「……それに」

男「?」

女「私ね、『死ぬまでにやっておきたい3大イベント』があるのよ」

男「ほぅ」


女「それでその一つが、」

女「“男の子に腕枕してもらって眠る”ってヤツなんだけど///」


男「……俺にやれと?」


女「うんっ♪」


女「……時間とか、有限だからさ」

男「……俺で、いいのなら」


男「んじゃ、まず俺がこっちに寝て、」

 ぼすん♪


男「左腕を、こう……」

 もふ♪


女「次に私も隣に寝て、」

 ぼすん♪


女「腕の上に頭を乗っけるっと!」

 ぽふっ♪
 

女「えへへ///」

男「///」


女「えっと、掛布団~かけぶとーん」


 ゴソゴソ バスッ


男「やっぱ狭いな」

女「もうちょっと真ん中寄ろう、寒いしさw」

男「お、おう」

 ゴソゴソ

男「……///」

女「……///」


女「懐かしいなぁ」

男「懐かしい?」


女「私の家、小さいころは家族揃って、同じ部屋で就寝する家で、」

女「幼稚園の時とか、よくお父さんに腕枕してもらってたんだ」

男「へぇ」


女「それでアイルランドの子守唄とかで、寝かしつけられてた!」

男「……なんでそんなの知ってるんだよ」

女「まぁ、趣味としか」

男「趣味ねぇ」


女「歌はものすごく下手なのにさ、安心してぐっすり眠れたなぁ……」

男「いい話だ」


女「流石に小学校上がってからは、お父さんがクサくてキモくなっちゃって」

女「一緒に寝るとかは、しなくなったけど」

男「……いい話だったのに、お父さん可哀想」


男「別にお父さんが変わったとかねーだろ」

女「でも生理的に受け付けなくなって」

男「う、うーん」


男(俺もムスメとか持って年頃に成長したら、)

男(頑張ってても、使い古されたボロ雑巾みたいに思われるんだろうか?)

男(……むむむ)


女「やばい、もうスグ寝ちゃいそう」

男「腕枕いい感じ?」

女「うん。アンタは重くない?」

男「ちょっとだけ上にズレてくれると、助かる」

女「……おっけー」ズリズリ

男「ベッドの匂いとか、平気か」

女「う~ん、まぁ平気かな?」


女「ねぇ、最後にいい?」

男「あぁ」


女「アタシと結婚したいとか、妊娠させたいとかだけど///」

男「あっ、いやそれは///」

女「……そればっかりは、ごめんなさい」

男「だろうな」



女「もしも、付き合いたいとかだったとすれば///」

男「う」ゴクリ

女「……返事は、保留でいいかしら」

男「おぉ」


女「いきなり過ぎて、どうしたらいいか分からないのよ」

女「もし、万が一付き合うとしても、周りにはゼッタイ秘密よね~///」


女「……この際いうけど、」

女「ぶっちゃけアンタのこととか、キライっていうか苦手なのよね」

男「ええっ」ガーン

男「……まぁ、そうだよな」


女「でも暴走しがちなアタシを制してくれたり、時には悪ノリにも参加してくれたり///」

女「ケンカしながらも、一緒にバンドしてくれてることは、ありがとうねっ///」

男「……あぁ」


女「練習とかも、寂しいから途中で帰ったりしちゃ、やーよ」

男「……わかった。もうしねえよ」


女「そのうちさ、2人でギターの特訓会でもやろうかv」

男「んん、その時はよろしく願う」


男「俺の方からも、いいかな」

女「んー?」


男「えっとだな、その」

女「……」


男「えっと……いや、違うか」

女「……」


男「だからその、えっと」

女「……」



男「くそぅ、言わなきゃいけないことが山ほどあるのに」


男「伝えたい気持ちも山ほどあるのに、」


男「どうしてこうも肝心な時に」


男「言葉になってくれねぇんだ……」


女「……」


男「……えっと、俺はお前のこと好きだけど、」


男「それは幸せになって欲しいっていうか」


男「笑顔でいてくれれば、それだけでいいというか」


男「お前がいつも笑ってて、俺は一番近くで眺めてたいから」


男「だから俺とお前は、恋人とかでなくとも、それでいいんだ……」


女「……」


男「……自分で言うのもなんだが、やっぱそれは違うなぁ」


女「……」

女「……」zzz


男「寝ちゃったし……」

女「」zzz


男「ごめんな、眠いことばっか言ってて」


女「ムニャムニャ」zzz


男「……俺がお前にできることなんて、じっさい何も無いかもだが」


男「でも、もしお前の望む未来が目の前にあって、」

男「そこで一瞬でも力になれるなら、俺は頑張ってみるからさ」



女「……」zzz



男(あぁ、俺たちの関係は、部長やオオノさんとは全然違うのになりそうだ。憧れてたけど、)


男(あの2人みたいな、きれいな出会い方や距離の縮め方は、できねぇなぁ)



女「ぐおぉ、おぉぉぉぉ……」zzz

女「うぅ、うぅぉぉぉぉ……」zzz

男「……寝ながら、めっちゃ唸ってる」


女「若い娘を、生贄に捧げよぉ~」zzz

男「おい、どんな寝言だよ。怖えぇな」


女「我が眠りを~、どうのーこーの~」zzz

男「お前はドラゴンさんかなんかか!?」



女「うぅん……」zzz

男(あぁ、寝顔はカワイイ///)


男「……ハァ」

男「他人から見れば、バカにされるかもしれないけど」


男「けど、俺はお前も、お前と過ごす時間も大好きだ」



女「……ケホッ///」zzz



男「……今日とか、文字通り踏んだり蹴ったりな日だったけど」


男「今までもケンカばっかりの、碌でもない日々だったけど」



女「///」zzz

男「……あ、愛してる///」


女「……う~ん///」zzz






女「……クサい、やっぱしw」zzz

男(……こ、コノヤロ~///)


しばらく書ける時間が取れないandキリがいいため

これにて終わります


読んで頂きありがとうございました


皆様に、いい出会いがありますように!

よいお年を!!


諸注意


SSネタ・メタ要素・パロ要素、

軽いウツ展開や、妙な偏見があります


普通の男女SSの てい ですが


「ハレルヤオーバードライブ!」
「階段途中のビッグ・ノイズ」
「けいおん!」
「ポンコツクエスト」
のキャラ、キャラの関係者っぽい人たちが出てきます。
(二次創作のクロスオーバーというか、なんと言うか?)

……おや?と思っても、その人なのかは、ご想像にお任せします
また、上記作品を知らなくても、だいじょうぶです。


万が一まとめたい方がいたなら、>>315や316を
一番先頭か、もしくは>>9や10の代わりに持ってきて頂きたく。
たぶん混乱が少なくなるハズ


どうするかは、お任せします


ちなみに
キャラのオーラ?っぽいものが

男 = けものあくま

女 = ドラゴンさん

友 = スライム

な感じ

※参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=LWyh7qWGrEQ


ホントは啓人くんたちが先輩してる話とか
タンポポ・愛葉さん、若葉・冬夜くんのイチャコラを書きたかったのだけど、
どうにも上手くいかず、そもそも需要もキツそうなので
こういう形式に

低知名度作品ファンは、SS界隈で居場所がないorz

やりたかったオチまで書けなかったので、
時間が取れたら再開させるやも

あと書き手のけいおんSS過去作に
「ヨッパラうい」「二重らせん」というのがあります
良かったらお目通しを~(百合ノートさんの形式がおすすめ)

>>314
終っちゃったか

おつかれさま。よいお年を~

テス

申し訳ないですが、やっぱり転載禁止でおねがいします

おつおつ

エレ速から

よく解らんが原作愛を強く感じたし、納得のでき
あれは不粋。おつつ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom