友「オトコノコが来た」男「は?」 (24)
友「転校生だよ。オトコノコだった」
男「あぁそう。んじゃ」
友「いや待てって、見に行かないのか?」
男「男なんだろ?」
友「いや男じゃねーよ。オトコノコだよ」
男「は?」
友「『おとこ』に『むすめ』だよ」
男「…男の娘?」
友「そう」
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ひゃっほう
友「行こうぜ、隣のクラスだし」
男「いや何なんだよ男の娘って」
男「女装?」
友「いや違ぇよ」
男「けどお前も時々、女の格好してるだろ」
友「全然違ぇよ」
男「は?」
友「お前ホント何も分かってない」
友「女装はな」
友「男がカツラやウィッグ着けて、化粧して、女物の服を着る」
友「[ピザ]だろうとガリだろうとなれる」
男「あー、そういう…」
友「俺もそうやってSNSで人気になってる」
男「お前中性的だから似合ってるよな」
友「口説いてんのキモッ」
男(殺してぇ)
友「だが外見は工夫してるとはいえ、骨格は無理だ」
友「胸やら腰回りは誤魔化せても、それがなけりゃ男と変わらねぇ」
男「つまり男の娘は違うと」
友「そうだ。まさに幻モンだ」
男「…そう言われると気になるな」
友「だろ?」
隣のクラス
男「…居なくね?」
友「いや居る、ほら隅っこ」
男「…なぁアレ、女じゃ」
友「いやアイツだ」
男「いやどう見ても」
友「俺の嗅覚が告げてる」
男「お前の鼻なんなの?」
友「やべぇ、何て話しかけよう」
男「え、話しかけんの?」
友「いや気になるだろ、普段どんな肌の手入れとか」
男「質問おかしいだろ」
友「まだクラスの奴らも接し方を伺ってるしな…」
友「俺が先陣を切る、後に続け」
男(見に来ただけなのにな…)
友「よし…」
友「行くぜ」ザッ
男(隣のクラスに乗り込んでるだけなのに、背中がめっちゃ逞しく見える)
モブクラス委員(動きましたか…)
モブヤンキー(気になっちゃいたが…)
モブギャル(ぶっちゃけ接し方ワカンネーし)
モブオタク(話しかけづらかったでゴザル…)
モブ眼鏡(あの人との会話で傾向を把握して…)
モブ良い娘(クラスに馴染んでもらったら楽しいだろうし…)
モブ陰キャ(お近づきになりたい…)
友「あの」
男の娘「…?」
友「えっと…」
男の娘「…」
友「…」
友(ヘルプミー)
男(コイツ土壇場で怖じ気づきやがった)
男「えっと、あの、ども…」
男の娘「…」
男「あ、転校生さん…デスよね?」
男の娘「…」
男「いや、コイツがどんな奴か見に行こうって言い出しちゃって…」
男の娘「…」
男「そんな見せ物じゃないんだゾ!ってな感じで…」
男の娘「…」
男「ハハ…」
男(無口ッ!)
男「あー、いや、なんかゴメンね!」
男「そんじゃ!」スタコラサッサー
~~~~~~~~~~
男、友「…」
友「…無口キャラ、だったな」
男、友「…」
友「…フォロー、ありがとな」
男「…モウヤダハズカシイ」
友「分かるよ…」
男、友「…」
友「…アイツ、良い匂いしたな」
男「…うん」
男、友「…」
─────────完
再開─────────
トイレ
男「~♪」チョロチョロ
男「ほっ、と」ピッピッ
男「スッキリスッキリ~」
モブヤンキー「オイ」
男「え?」
モブヤンキー「お前だよ」
男「あ…はぁ、なんでしょう」
モブヤンキー「お前アイツに話しかけてたよな」
男「えっと…まぁ、ちょっとは…」
モブヤンキー「気にならねぇか?」
男「え?」
モブヤンキー「アイツのトイレだよ」
男「あー、それは…」
モブヤンキー「どう見てもツラは女だろ?」
男「いやけど性別は…」
モブヤンキー「あぁ。男だ」
男「じゃあやっぱり男子トイレなんじゃ」
モブヤンキー「そうだよな」
男「だよねぇ…」
モブヤン、男「……」
モブヤンキー「チ●コ…見てみねぇか」
男「は?」
モブヤンキー「俺じゃねーよ。アイツのだよ」
男「イジメはお前…」
モブヤンキー「ちげーよ」
モブヤンキー「まぁちっとばかし策はある」
男「策…」
モブヤンキー「とはいえ1人じゃ出来ねーし、おまけに男のチ●コは見たくねぇ」
モブヤンキー「確認係ってやつだな」
男「確認…」
モブヤンキー「なぁ…女のツラしてる奴がどんなモンぶら下げてるか気にならねぇか?」
男「そりゃぁ…お前…」
モブヤンキー「見させてやるからよ…なぁ組もうぜ…」
男「…」
モブヤンキー『策ってのはこうだ』
モブヤンキー『まず次の休み時間に、ココ以外のトイレを使えなくする』
モブヤンキー『まぁ張り紙で使えませんとしとけばいいだろ』
モブヤンキー『そんでココだ』
モブヤンキー『他に声かけてる奴ら4人が便座を占領する』
モブヤンキー『小便器は俺、お前、あと1人で占領』
モブヤンキー『一番端っこのトイレは空けておいて、そこに誘導するんだ』
モブヤンキー『あとはお前の仕事だ』
モブヤンキー『小便ってのは勢いがあるよな』
モブヤンキー『強けれりゃ強いだけ飛沫もあがる…』
モブヤンキー『便器にピッタリってのは服が小便にまみれちまう』
モブヤンキー『そうならないために開くスペース、そこから覗くのさ』
モブヤンキー『覗き方に関してはお前に任せる。チ●コについては後々報告しろ』
男『何でトイレの時間とか詳しいんだ?』
モブヤンキー『この時間と決まってるのも、大便の方で出してるのも調査した』
モブヤンキー『信じろ』
~~~~~~~~~~~~
男(人のトイレを事細かく調べてる奴が信じろってお前…)
はよ
はよ
次の休み時間
友「頼んだぜ相棒」
男「もう1人ってお前か…」
友「入り口側からモブヤン、俺、そしてお前の順だ」
友「言っとくが覗くのはアイツのだぞ?俺ンじゃないからな?」
男「分かってるよ…」
友「この間は吃っちまったが、今回はそうはいかねぇ」
友「雪辱の機会がこんな形で来るたぁなぁ、絶対見てやろうぜチ●コ」
男「ノリノリだなお前」
友「当たり前だろぉ?こんな機会どんな人生歩んでたら来るんだよ!」
友「まさにチャンス!逃す手はねーよ」
トイレ
男(モブヤンはまだ来てない…が、便座は占拠済みか)
友「(お前ら、よろしく頼むぜ!)」
モブ手下「(便座1オーケー!頼んだぜ!)」
モブクラス委員「(便座2了解、任せましたよ)」
モブオタク「(便座3完了でゴザル!拙者たちの悲願、頼みましたぞ!)」
モブ陰キャ「(便座4もいいよ…隠しカメラもオーケー…ヘヘ)」
モブヤンキー「悪い、待たせた」ザッ
友「よし…始めようか」
モブヤンキー「さっき教室を出たのを確認した。あと20秒くらいだ」
友「よし…男、やるぞ」
男「分かった」
モブヤンキー「言い忘れたが可能なら小便の勢いを制御しろ」
モブヤンキー「出さずに突っ立ってたら怪しまれる」
モブヤンキー「巧いこと『小便を出してる体』を装うんだ」
友「難しい注文してくれるぜ…」
男「けどやらなきゃ失敗しちまうしな…」
カツカツ
モブヤンキー「!! 来たぞ!」
カツカツ
友「…頼むぜ」
カツカツ
男「…やってみるよ」
カッ
男の娘「…」
男(来た…か)
男の娘「…」キョロキョロ
モブヤンキー(困惑してるな…まぁ便座が埋まるなんざそうそうねぇし)チョロチョロ
男の娘「…」トテトテ
友(なんか…罪悪感で…)チョロチョロ
男の娘「…」コンコン
モブ手下「入ってまーすww」
男の娘「…」シュン
男の娘「…」コンコン
モブクラス委員「入ってま、ウゥッ!?」ブリブリブリリュリュリュ
男の娘「!?」
男の娘「…」アセアセ
モブオタク「あああああああああああああああああ!!!!!!!!!」 ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!
モブ陰キャ「」
男(覗くどころじゃない奴が居るんだが)チョロチョロ
モブヤンキー(モブオタ…)チョロチョロ
友(散ったか…)チョロチョロ
友(だがこれで退路は断った…さぁ出すんだ!)チョロチョロ
男の娘「………」スッ
モブヤンキー(動いた…ッ!)チョロチョロッ
友(思案の果てにタチション以外の手が無いことに気づいた…ッ!)チョロチョロ
モブヤンキー(頼んだぞ…!)
はよ
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