【ミリマス】P「人魚姫の夢」【SS】 (68)

書いたのにドラマコンテストに出し損ねる無能采配したので初投稿です。
レギュすら読まなかったのでなんかすごいことに。
なので全部台本書きになってます。難しいぞ。
あとはいつものテンプレ注意事項
短編集です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479139060

文法・語法問題集 ロコステージ

葉「うーん…」

恵美「あれ、琴葉どうしたの?」

琴葉「恵美、ちょっと難しい問題に当たっちゃって…恵美も一緒にやる?」

恵美「うわ勉強してたの?藪蛇つついちゃったかなぁ」

琴葉「ほら座って、最近私達勉強してないでしょ!あんまり疎かにしてると後で痛い目見るわよ」

恵美「元からそんなに高くないからしてもしなくても変わらないんだよアタシはー!…それでどんな問題なの?」

恵美「学年違うから難しいのはムリだよ?」

琴葉「大丈夫大丈夫。問題読むわ、『私は今朝とてもおいしいをお餅を食べた』」

恵美「あぁ英語?えーと、I ate…」

琴葉「なにを言ってるの恵美?正解は『モーニングに食べたライスケーキはベリーヤミーでした!』よ」

恵美「ロコ語じゃん!なんでそんなの勉強してるの!?」

琴葉「なんでって…恵美、あなたロコ語苦手だからって現実から目を背けちゃダメよ」

琴葉「ほら基本から確認しましょ?ほらロコテージ出して?」

恵美「ロコテージ!?」

琴葉「あれ、もしかして恵美の学校らupgradeロゴ語文法使ってる?」

恵美「ロゴ語版あるのupgrade!?」

恵美「どう考えてもヴィンテージとupgradeだよね…いったいどうなってるの?」

琴葉「ほら私のロコテージ貸してあげるわ。まずは品詞からね」

恵美「なんか色々言いたいけどロコ語にも品詞の概念があるのね…」

琴葉「ロコ語には名詞、動詞、形容詞、副詞、接続詞の五大品詞があるわ」

恵美「あれ、代名詞とかないの?」

琴葉「日本語的なこそあど言葉や指示語として使われることがあるけど、特別な語彙も用法もないから大丈夫よ、英語と違って」

恵美「あぁ言った!今英語って言った!」

琴葉「まずはロコ語最大の特徴である形容詞について説明するわね」

恵美「が、ガンスルー…」

琴葉「日本語が名詞中心言語、英語が動詞中心言語なら、ロコ語は形容詞中心言語と言えるわ」

恵美「…たしかにワンダフルとかインポータントとかアメイジングとか好きだよね」

琴葉「それじゃ訳して?『今日は私の誕生日です』」

恵美「えーと…『トゥデイはマイバースデー』…意外に難しいなロコナイズ!」

琴葉「正解は『今日はワールドワイド的にインポータントなメモリアル・マイ・バースデーです』よ」

恵美「わかるか!」

琴葉「恵美…これは重症ね…。名詞構文、動詞の述語化から教えたほうがいいかしら…」

恵美「ちょっと待ってそれ多分英語でもわからないから!琴葉、聞いてる?!」

琴葉「恵美、この『シアターのみんなが、ロコのバースデーを盛大にレセプションしてくれた』って文なんだけど…」

恵美「もういやだー!」


恵美「……はっ!?夢、だったの?」

静香「あの、大丈夫ですか?物凄く唸ってましたよ?」

恵美「あーうん、大丈夫大丈夫。変な夢見ちゃってさぁ」

恵美「アタシが夢の中で勉強させられるわけ。もう悪夢ってもんじゃないよ…」

静香「ふふ、でもちゃんと勉強しないと未来達みたいにプロデューサーの特別補修に召集されちゃいますよ?」

恵美「そんなことしてたの?…だからこの前未来や杏奈がグッタリしてたわけだ」

恵美「静香はちゃんと勉強してて偉いねぇ、今何やってるの?数学?」

静香「いえ、この前の定期試験で文法事項を落としてしまったので、文法語法を」

恵美「…本気でアタシより頭いいんじゃない?…参考書は何使ってるの?」

静香「うちの学校はこれです、ロコステージ」

恵美「ロコ…ステージ…?ってじゃあアタシまだ夢の中にいる?!」

恵美「だ、誰か起こしてーー!」

(その後プロデューサーに起こされた恵美は、ちゃんと勉強しようと決意したのであった)

アイドルヒーローズ 語られぬ断章

紗代子「百合子!」

百合子「誰かと思えば…久しぶりね、紗代子」

紗代子「この街の惨状…貴女がやったの?!嘘だよね?嘘だと言って!」

百合子「本当だよ、紗代子」

紗代子「じゃあどうして?貴女は正義の味方じゃなかったの!?」

百合子「いいえ…今も正義の味方です。ただ、信じるべき正しさが変わっただけ…」

百合子「紗代子…貴女は正しかった。破壊というのがここまで素晴らしいなんて…」

百合子「ここに刻まれたデストルドーの証が…ここまで愛おしいなんて」

紗代子「そんな…デストルドーの紋章…?違うよ百合子!それは貴女が否定してくれた!」

紗代子「そんなものに何の価値もないって!」

百合子「忌々しい過去ね。無知故の過ち…でも琴葉様は取り返せると仰ってくれた」

紗代子「そんな…」

百合子「そうだ!ねぇ紗代子、またデストルドーに加わらない?」

百合子「貴女といっしょならもっともっともっと!楽しくなれる!」

紗代子「嫌よ!百合子、目を覚まして!お願い…」

百合子「これ以上何から覚めろというの?私は琴葉様のお陰で目覚めたの…」

百合子「暴力…力という正義にね!」

紗代子「違う!そこに…貴方のいう力に、未来も、希望もない!」

紗代子「あの時貴方がそう教えてくれたから…咎を受けるべき私はまだこの街に居られる!」

紗代子「今度は私が…あなたを止める!」

百合子「その威勢の良さは認めてあげたいけど…今の紗代子に何ができるというの?」

百合子「なんの『力』も持たないくせに!」

紗代子「いいえ…この体には貴方が砕いたデストル刀がまだ少し、摘出しきれずに残ってる…」

紗代子「私にとっての忌々しい呪い、背負うべき罪、取り返せない過去の証」

紗代子「だけど今は…たった一つの希望。お願い…力を貸して!デストル刀!」

紗代子「…ありがとう。そしてごめんね…もう使わないって約束したのに」

百合子「その姿…へぇ…驚いた。デストル刀の力、まだ残ってたんだ」

百合子「でもその残滓…と呼ぶことすらおこがましい搾りカスで何ができる?」

紗代子「確かに今の私は貴方の足元にも及ばないかもしれない…それでも!」

紗代子「街の人達の、避難のための足止めくらいにはなってやるわ…」

紗代子「そして壊してやる!貴女の歪んだ正義を、それを植え付けた奴を!」

百合子「デストル刀による破壊衝動を抑え込んでる…?いくら欠片といえど…」

百合子「…まぁいいわ、紗代子…いえダークセーラー」

百合子「琴葉様が教えてくださった正義を否定するのなら…完膚なきまで叩き潰す」

紗代子「行くよマイティセーラー。…いや今や堕ちた英雄か」

紗代子「皮肉だね、あの時とは立場が正反対だ」

紗代子「取り戻させてみせる。百合子が教えてくれた本当の正しさ!」

百合子「叩き込んであげる。世界を統べる新たな秩序を!」

「はぁあああああああ!」
「はぁあああああああ!」

コピペミスってますね…
3レス目のはじめ、琴が消えてます。申し訳ない

投げ返し合う、知識とボール

昴「おーい、百合子ー!キャッチボールしようぜー」

昴「あれ…いねぇのかなぁ…。プロデューサーも営業行っちゃったし、しゃあねぇ壁当てでもやってようかなぁ」

「……る……ん!」

昴「ん?すごい勢いで誰か来たぞ…」

「すば…さ……!」

昴「この声は…」

百合子「昴さん!見つけましたよ!」

昴「おーす、百合子!キャッチボールしよう…ぜ…?」

百合子「今日という今日は、絶対に、許しませんからねっ!」

昴「うわああああ!百合子落ち着けって、アイドルがしちゃいけない形相になってるって!」

百合子「なんで逃げるんですかぁ!」

昴「そんな表情で追いかけられたら誰だって逃げる!俺だってそうする!」

百合子「待ちなさーい!」

百合子「…はぁはぁ…やっと、追い詰めましたよ…」

昴「なんだかわからないけどごめんって!何かしたなら謝るからさぁ!」

百合子「何か…って私の本の中身とカバー入れ替えたのは昴さんでしょ!これで何回目ですか?!」

昴「……あぁ!なんだそんなことかぁ」

百合子「そんなことぉ!?」

昴「ごめんごめん!違うそういう意味じゃなくて!」

百合子「中身が入れ替わってるとはつゆ知らず、プロデューサーにオススメの小説として貸してしまったじゃないですか…」

百合子「『野球超人伝』を!」

昴「なにそれスゲェ読みたい」

百合子「私が貸した以上何か理由がある、と深読みしたプロデューサーさんが読み込んだ結果」

百合子「『鉄腕』と『剛球』は取得した、とか言ってこの前の草野球大会で完全試合を達成したんですよ!」

昴「マジですげぇな!あのオールDのプロデューサーが?」

百合子「その指標がなんなのかわかりませんが…とにかく!」

百合子「度重なるイタズラに私の堪忍袋もプッツンです!」

昴「待て待て待て!ホントに今回はやってないよ俺!なんだっけ…そう!冤罪だ!」

百合子「問答無用!覚悟…ってきゃあああ!(ステーン)」

昴「あぁ!?百合子がものすごい勢いで頭からずっこけた!」

百合子「あいたたたた…」

昴「おい百合子、大丈夫か?頭打ったんだろ?見せてみろよ…良かった血は出てないし傷にもなってない」

昴「立てるか?」

百合子「ふ、フラフラします。星も、見えそう…」

昴「ったく…しゃあないな。ほら」

百合子「え?」

昴「ほら、おぶってやるから。事務室行って、一応湿布貼るぞ」

百合子「昴さん…。あ、ありがとうございます」

百合子「あの…ごめんなさい。今回は昴さんがやったんじゃないんですよね…」

百合子「それなのに私…」

昴「まぁ気にすんなよ、俺だって普段そんなことしてるからこうやって疑われた訳だし」

昴「俺こそごめん。…じゃあ動くぞ」

百合子「あの、昴さん…」

昴「ん?」

百合子「…私、昴さんとキャッチボールするの、好きです」

百合子「へたっぴだし、全然フォームとか定まらないし、ノーコンだけど」

百合子「それでも昴さんは楽しそうにボールを返してくれて…」

百合子「いままで私が本読んでると大抵の人は遠くに離れていっちゃうから…」

百合子「無理矢理手を引いて、何処かに連れ出してくれる昴さんが嬉しかったんです…」

百合子「これからも…キャッチボールしてくれますか?」

昴「勿論!へへ、なんだよ百合子も満更じゃなかったんだなぁ」

百合子「えへへ…」

昴「俺もさ、百合子が貸してくれる本、好きなんだ」

昴「今まで全然読まなかったけど、百合子が選んでくれた本はすげぇ面白いと思えてさ」

昴「なんでだろうな、親が持ってきたのとか全然ページ進まなかったんだけど」

昴「だから俺も、百合子には感謝してるんだ。知らないことを教えてくれて」

百合子「昴さん…。良かった、実は迷惑なんじゃないかって思ってたから…」

昴「これからもよろしく頼むよ、…でもあんまり難しいのは勘弁な?」

百合子「はい!…おんぶはもう大丈夫です、歩けます」

昴「ん、わかった」

百合子「着きましたけど…湿布ってどこにあるんでしょう」

昴「救急箱は小鳥の机の後ろにあるよ、この前も使ってるし」

百合子「アイドルというか女の子なんだから傷には気をつけたほうがいいですよ?」

昴「プロデューサーに同じこと言われたよ…。よし、あったよ湿布が」

百合子「でかした!」

昴「ほら、おでこ出して」

百合子「は、はい…優しくしてくださいね?」

昴「はいはい…っと。これでよし」

百合子「ありがとうございます」

百合子「…あの、昴さん。せっかくだしこれから二人で、やりませんか?」

昴「いいけど…頭とか大丈夫なのか?」

百合子「体の方は大丈夫です。なんだか、そんな気分だから」

昴「よっしゃ、じゃあやるか!」

百合子「はい!」

昴「野球を!」
百合子「読書を!」

昴「いやいや!流れ的にキャッチボールする場面じゃん!大体小説もそんな感じじゃん!」

百合子「なに一丁前に本を語ってるんですか!頭打ったんですよ、運動なんて無理です!打ってなくても嫌です!」

昴「さっきキャッチボールするの好きって言ってたじゃん!」

百合子「さっき本読むの楽しいって言ってましたよね!」

昴「むむむむむ…」
百合子「むむむむむ…」

百合子「ふふ…うふふ」
昴「はは…あはは」

二人「あはははははは!」

百合子「じゃあ、間とって本読みながらボール投げますか?」

昴「んなことできるわけないだろ!」

百合子「冗談ですよ、ほら行きましょう?キャッチボールしたらその後読書です」

昴「今日は忙しいなぁ!…なぁ百合子、これからも俺の知らないこと沢山教えてくれよ」

百合子「ふふ、私も期待してますからね。体験したことない色んなことを!」

あと二つくらいしかないんですけど今夜はこのあたりで、おやすみなさい

ロコ語のそういうのがあるなら普通に欲しい

>>20 画像先輩ありがとうございます!
紛らわしい言い方してすみません。
>>1 の過去作です、つたない文ですがよければ
【ミリマス】P「misunderstand×misunderstand」 【ミリマス】P「misunderstand×misunderstand」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465311497/)
モバP「本当に好きだから」 モバP「本当に好きだから」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444659277/)
【モバマス】モバP「友情破壊の裏技」  【モバマス】モバP「友情破壊の裏技」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455373863/)

>>21 実は作ってます…夏コミに間に合えばいいな…

すばゆり!

ロコ語辞典とか誰か作ってたよなー

雑談スレで愚痴ってた人かと思った
ロコステージよかったぞ

ロコ語辞典買いたかった!
字を読んでごとく文法語法解説なんですけど…まぁコピー本無料配布レベルなんで

すいません気になってしまったのでロコステージ訂正版です


琴葉「うーん…」

恵美「あれ、琴葉どうしたの?」

琴葉「恵美、ちょっと難しい問題に当たっちゃって…恵美も一緒にやる?」

恵美「うわ勉強してたの?藪蛇つついちゃったかなぁ」

琴葉「ほら座って、最近私達勉強してないでしょ!あんまり疎かにしてると後で痛い目見るわよ」

恵美「元からそんなに高くないからしてもしなくても変わらないんだよアタシはー!…それでどんな問題なの?」

恵美「学年違うから難しいのはムリだよ?」

琴葉「大丈夫大丈夫。問題読むわ、『私は今朝とてもおいしいをお餅を食べた』」

恵美「あぁ英語?えーと、I ate…」

琴葉「なにを言ってるの恵美?正解は『モーニングに食べたライスケーキはベリーヤミーでした!』よ」

恵美「ロコ語じゃん!なんでそんなの勉強してるの!?」

琴葉「なんでって…恵美、あなたロコ語苦手だからって現実から目を背けちゃダメよ」

琴葉「ほら基本から確認しましょ?ほらロコテージ出して?」

恵美「ロコテージ!?」

琴葉「あれ、もしかして恵美の学校らupgradeロゴ語文法使ってる?」

恵美「ロゴ語版あるのupgrade!?」

恵美「どう考えてもヴィンテージとupgradeだよね…いったいどうなってるの?」

琴葉「ほら私のロコテージ貸してあげるわ。まずは品詞からね」

恵美「なんか色々言いたいけどロコ語にも品詞の概念があるのね…」

琴葉「ロコ語には名詞、動詞、形容詞、副詞、接続詞の五大品詞があるわ」

恵美「あれ、代名詞とかないの?」

琴葉「日本語的なこそあど言葉や指示語として使われることがあるけど、特別な語彙も用法もないから大丈夫よ、英語と違って」

恵美「あぁ言った!今英語って言った!」

琴葉「まずはロコ語最大の特徴である形容詞について説明するわね」

恵美「が、ガンスルー…」

琴葉「日本語が名詞中心言語、英語が動詞中心言語なら、ロコ語は形容詞中心言語と言えるわ」

恵美「…たしかにあの娘、ワンダフルとかインポータントとかアメイジングとか好きだよね」

琴葉「それじゃ訳して?『今日は私の誕生日です』」

恵美「えーと…『トゥデイはマイバースデー』…意外に難しいなロコナイズ!」

琴葉「正解は『今日はワールドワイド的にインポータントなメモリアル・マイ・バースデーです』よ」

恵美「わかるか!」


琴葉「恵美…これは重症ね…。名詞構文における述語化から教えたほうがいいかしら…」

恵美「ちょっと待ってそれ多分英語でもわからないから!琴葉、聞いてる?!」

琴葉「恵美、この『シアターのみんなが、ロコのバースデーを盛大にレセプションしてくれた』って文なんだけど…」

恵美「もういやだー!」

恵美「……はっ!?夢、だったの?」

静香「あの、大丈夫ですか?物凄く唸ってましたよ?」

恵美「あーうん、大丈夫大丈夫。変な夢見ちゃってさぁ」

恵美「アタシが夢の中で勉強させられるわけ。もう悪夢ってもんじゃないよ…」

静香「ふふ、でもちゃんと勉強しないと未来達みたいにプロデューサーの特別補修に召集されちゃいますよ?」

恵美「そんなことしてたの?…だからこの前未来や杏奈がグッタリしてたわけだ」

恵美「静香はちゃんと勉強してて偉いねぇ、今何やってるの?数学?」

静香「いえ、この前の定期試験で文法事項を落としてしまったので、文法語法を」

恵美「…本気でアタシより頭いいんじゃない?…参考書は何使ってるの?」

静香「うちの学校はこれです、ロコステージ」

恵美「ロコ…ステージ…?ってじゃあアタシまだ夢の中にいる?!」

恵美「だ、誰か起こしてーー!」

(その後プロデューサーに起こされた恵美は、ちゃんと勉強しようと決意したのであった)

貴女がいたから

志保「…静香」

静香「あら志保、今日はお疲れ様。どうしたの?」

志保「うん、お疲れ様。…別に特に用はないの、でも」

静香「でも?」

志保「なんとなく…声が聞きたくて」

静香「ふふ、珍しいこともあるわね。志保のセンチなとこ見るなんて」

志保「…えぇ、多分感傷気味なの。ULA、今回のステージがとっても大きかったから」

静香「そうね、それにとても長い期間のイベントだったから」

志保「燃え尽き、っていうのかしら。まだ夢心地で、フワフワしてて」

静香「私も。だからこうして誰もいなくなっても控え室で衣装のままなのかもね」

志保「星梨花も野々原さんも、とっくに着替えてお菓子つまんでるのにね」

静香「そうね…」

静香「ねぇ…志保。この部屋を出るまで、私もセンチでいていいかしら」

志保「…どうしたの?」

静香「私、貴方と同じユニットで良かった。志保が居なかったら、アイドルをちゃんと楽しめてなかった。今ではかけがえのない仲間だって、新しい夢だってこの手で掴むこともできなかった」

静香「ただ早くデビューしたくて、焦ってばかりでプロデューサーさんを困らせてばかりで。」

静香「あのままじゃきっと…『アイドル』にもなれなかったわ」

志保「静香…」

静香「だから貴方には、本当に感謝してるの」

静香「ありがとう、志保」

静香「ふふ。なんだか、照れるわね」

志保「……」

静香「志保?」

志保「 私も…静香が居なかったら勘違いしたままだった」

志保「静香が同じユニットだったから、仲間を…仲間と高め合うことを知って、『765プロのアイドル』になれた」

志保「一人でなんでもできると思って、自分以外は敵みたいに思って…プロデューサーにも当たって」

志保「ユニットを組んで、貴女とぶつかったお陰かしら」

志保「ありがとう、静香」

静香「志保…」

静香「…やっぱり私たちに湿っぽいのは合わないわね」

志保「柄にもないことを言ったもの…でも言いたいこと言えてスッキリした」

志保「ねぇ…静香。私達2人の関係って、言葉にするなら、なんだと思う?」

静香「そうね…友人とか、チームメイトって感じはしっくりこないし…」

静香「強いて言うなら…多分…」


志保「「ライバル」」静香

静香「なんだか最近、プロデューサーさんが私達を組ませた理由がわかってきたような気がするの」

志保「私も。それは…私達が似た者同士だから、でしょ?」

志保「意地っ張りで頑固で」

静香「すぐに熱くなって周りが見えなくて」

志保「そのくせ志向だけは強くて」

志保「だからプロデューサーさんは私達を引き合わせた。お互いを知ることで自分を見つめ直せるように」

静香「…ねぇ志保。あの人にお礼、言いに行かない?」

志保「私も今、そう思ったわ。行きましょう。今日を逃したらずっと、言えなくなりそうだから」

静香「相変わらず素直じゃないわね」

志保「放っておいて、生まれつきよ」

静香「はいはい。そうだ、ねぇプロデューサーさんって少しだらしのないところあると思わない?」

静香「イベントを成功されるために一週間ほぼ休みなしで奔走して」

静香「それでも髭くらいは剃って欲しいわよね。社会人として身嗜みはしっかりしてもらわないと」

志保「そうかしら…プロデューサーさんも髭を蓄えてるくらいか丁度いいと思うけど」

静香「いいえ、剃るべきよ。この業界は第一印象が全てなんだから」

志保「それなら伸ばしててもいいじゃない。今の方が威厳あるわ」

静香「……」
志保「……」

志保「やっぱり貴女とは合わないわ」

静香「あら奇遇ね、私も今そう思ったわ」

志保「…ふふ」

静香「ふふ、そうね。じゃあそろそろ行きましょうか」

志保「そうね、いつまでも止まってはいられないもの」

静香「貴女がいて」

志保「プロデューサーさんもいて」

静香「社長や小鳥さんがいて」

志保「頼れる先輩がいて…そしてなにより」

志保「「仲間がいるから」」静香

いいしずしほ

音にならない言の葉に


失礼します。
プロデューサーさん、レッスン場の鍵、返しに来ました。
右端の蛍光灯が一つ切れかけているので変えておいて貰えませんか…ってプロデューサーさん?聴いてますか?…って寝てたんですか。
暖房もつけずにこの部屋で寝てたら風邪ひきますよ。

…寝てる人に言っても意味、無いわよね。

あの…こんな時じゃないと言えないから…言いたいこと言いますね。
プロデューサーさんは少し、自分のことを蔑ろにし過ぎだと思います。
私が言うのは筋違いかもしれませんが、もう少し自愛するべきじゃないかなと。

…心配なんです。

プロデューサーさんがいつも頑張っていること。私たちアイドルみんな知ってます。
今回のULAだって…こんなに髭が伸びて、剃る時間すら惜しむくらい一週間ずっと走り続けて。
だから、もしプロデューサーさんが倒れたりなんかしたら、私達…辛いです。
そんな貴方だから、私も信じてついて行けて。

ほ、本当ですよ?確かに最初こそ反発してましたが…
今は、プロデューサーさんが照らす道なら、胸を張って、正しいって心から思いながら、歩いて行けるんです。
クレッシェンドブルーというユニットも、最初はなんでこんな人たちと、って思ってました。

静香達も、そして選んだプロデューサーのことも、碌に知らないのに失望したりして。
でもPSLを共に戦って、そんな自分の浅はかさを思い知りました。

プロ意識って言うんでしょうか?私は勘違いしていたんです。

あのままじゃ一生「アイドル」になんてなれなかった。

ライブツアー福岡公演では星梨花とリーダーを務めました。
今までの与えらるステージから、自分達で作るステージに変わって。
誰かを楽しませる、ってことの難しさが身に染みてわかりました。

「楽しむ」ことは簡単でも「楽しませる」ことは本当に難しくて…
いつもステージを用意してくれるプロデューサーさんや他のスタッフさん達に感謝できるようになったんです。

プロデューサーさんはいつも、私に多くのことを教えてくれて。

…本当にいつもありがとうございます

面と向かって言えない臆病な…こんな私ですけど
これからもプロデュース、よろしくお願いします。

素晴らしずしほ

ばーにんくーるにかがやいて?

桃子「もしもし、お兄ちゃん?うん、今レッスン終わったところ…うん…うん。わかった、それじゃ一度事務所に戻るから」

桃子「え?事務所には来ないほうがいい…環と育がグれてる?何言ってるのお兄ちゃん?」

桃子「もう近くに来ちゃってるの!とにかく一回戻るから、じゃ切るからね!ばいばい!」

桃子「疲れてるのかな、お兄ちゃん」

桃子「ただいまー…って誰もいないのかな?」

環「おっす、周防の姉御!」

育「お、おっす…」

桃子「二人ともなんて格好してるの!?その…なんだっけ特攻服?に短ランなんてどうしたの?」

育「そ、その音無さんがね?こんな時のためにって出してきてくれて」

桃子「なんでそんなの想定してるの。音無さんは…もしかして机で干からびてるアレ?」

育「さっきからずっと動かないんだけど大丈夫かな…」

桃子「小鳥さんなら大丈夫でしょ。それで?二人は何をやってるの?」

環「くふふ!環達はねぇ、事務所にいる悪い奴らを退治してるの!ね、こぶんせんせい!」

育「子分なのか先生なのかもうわかんないね…」

桃子「で、今度は何に影響されたの?」

環「おやぶんが聞いてたCD!」

桃子「それで、事務所に悪い人はいたの?」

環「小鳥とおやぶん!」

桃子「そういえば、お兄ちゃんは?」

育「えーと…そこに…」

桃子「うわぁ!お兄ちゃんがボロ雑巾みたいに床に!」

環「おやぶんはえーと、ショクムタイマンってやつ!してた!」

桃子「お兄ちゃんが職務怠慢?」

育「そ、その育がね?おっきな蜘蛛にびっくりして、プロデューサーさんに抱きついちゃったの」

育「で、その時育の頭がプロデューサーさんのお腹に直撃しちゃって…」

桃子「それでお兄ちゃんは気絶したの?でも怠慢っていう程じゃ…」

環「おやぶんのザイジョーは事務所に虫が出てるの放置したこと」

桃子「こじつけが酷すぎる!」

桃子「それじゃあ…小鳥さんは?育たち見て気絶したんじゃ?」

育「そのあとすぐに復活したんだけど…」

環「小鳥はねぇ、仕事しないでマンガ読んでたんだぞ!だから前に律子から教えてもらった言葉、『シャチョウ』『ホウコク』『ゲンキュウ』って唱えたら倒れた!」

桃子「うわぁ…ピンポイントにえげつないなぁ」

育「ねぇ環ちゃん、そろそろレッスンだし、もう、やめにしない?」

環「えーもうちょっとだけ、やらせてよー」

桃子「そうは言っても、もう事務所に誰もいないし…って嫌な予感」

環「じゃあももこ!ももこ最後にして終わる!」

桃子「い、嫌に決まってるでしょ!話聞いてたらロクなことないじゃない!」

環「あ、ももこ待ってー!なんか悪いとこ教えてー」

桃子「いーやー!」

育「あ、あはは…あ、いっちゃた」

育「……」

育「」

育「ってプロデューサー!?起きてたの?今のは忘れてー!」

うぎゃーーコピペミスったぁ!訂正版

桃子「もしもし、お兄ちゃん?うん、今レッスン終わったところ…うん…うん。わかった、それじゃ一度事務所に戻るから」

桃子「え?事務所には来ないほうがいい…環と育がグれてる?何言ってるのお兄ちゃん?」

桃子「もう近くに来ちゃってるの!とにかく一回戻るから、じゃ切るからね!ばいばい!」

桃子「疲れてるのかな、お兄ちゃん」

桃子「ただいまー…って誰もいないのかな?」

環「おっす、周防の姉御!」

育「お、おっす…」

桃子「二人ともなんて格好してるの!?その…なんだっけ特攻服?に短ランなんてどうしたの?」

育「そ、その音無さんがね?こんな時のためにって出してきてくれて」

桃子「なんでそんなの想定してるの。音無さんは…もしかして机で干からびてるアレ?」

育「さっきからずっと動かないんだけど大丈夫かな…」

桃子「小鳥さんなら大丈夫でしょ。それで?二人は何をやってるの?」

環「くふふ!環達はねぇ、事務所にいる悪い奴らを退治してるの!ね、こぶんせんせい!」

育「子分なのか先生なのかもうわかんないね…」

桃子「で、今度は何に影響されたの?」

環「おやぶんが聞いてたCD!」

桃子「それで、事務所に悪い人はいたの?」

環「小鳥とおやぶん!」

桃子「そういえば、お兄ちゃんは?」

育「えーと…そこに…」

桃子「うわぁ!お兄ちゃんがボロ雑巾みたいに床に!」

環「おやぶんはえーと、ショクムタイマンってやつ!してた!」

桃子「お兄ちゃんが職務怠慢?」

育「そ、その育がね?おっきな蜘蛛にびっくりして、プロデューサーさんに抱きついちゃったの」

育「で、その時育の頭がプロデューサーさんのお腹に直撃しちゃって…」

桃子「それでお兄ちゃんは気絶したの?でも怠慢っていう程じゃ…」

環「おやぶんのザイジョーは事務所に虫が出てるの放置したこと」

桃子「こじつけが酷すぎる!」

桃子「それじゃあ…小鳥さんは?育たち見て気絶したんじゃ?」

育「そのあとすぐに復活したんだけど…」

環「小鳥はねぇ、仕事しないでマンガ読んでたんだぞ!だから前に律子から教えてもらった言葉、『シャチョウ』『ホウコク』『ゲンキュウ』って唱えたら倒れた!」

桃子「うわぁ…ピンポイントにえげつないなぁ」

育「ねぇ環ちゃん、そろそろレッスンだし、もう、やめにしない?」

環「えーもうちょっとだけ、やらせてよー」

桃子「そうは言っても、もう事務所に誰もいないし…って嫌な予感」

環「じゃあももこ!ももこ最後にして終わる!」

桃子「い、嫌に決まってるでしょ!話聞いてたらロクなことないじゃない!」

環「あ、ももこ待ってー!なんか悪いとこ教えてー」

桃子「いーやー!」

育「あ、あはは…あ、いっちゃた」

育「……」

育「てんげんひょうじんは!」

育「ってプロデューサー!?起きてたの?今のは忘れてー!」

かわいい

天玄氷刃波........
おやすみ?

>>31
北沢志保(14) Vi
http://i.imgur.com/U4JIWmU.jpg
http://i.imgur.com/n2acEO5.jpg

>>40
周防桃子(11) Vi
http://i.imgur.com/hnO0MRO.jpg
http://i.imgur.com/OTwgMET.jpg

中谷育(10) Vi
http://i.imgur.com/RNkrVqc.jpg
http://i.imgur.com/44kLkdJ.jpg

大神環(12) Da
http://i.imgur.com/TyMHZQz.jpg
http://i.imgur.com/jxS64Ts.jpg

はよ

あと2本満足できずにまだ書いてます
すみません、しばしお待ちを…なんでもしずしほは永遠

待ってるよ

お待たせしました

人魚姫の夢

グリP(以下P)「や、やっと帰ってこられた…」

P「一週間ドリンク漬けで弾丸営業を耐久レースだなんて、我ながら正気の沙汰じゃあないよな…」

P「流石に今日は誰も来てないかなぁ…あ、いや電気ついてる」

小鳥「あ、プロデューサーさん!お疲れ様です」

P「音無さん、お疲れ様です。すいません、ULAの後処理お任せしちゃって…」

小鳥「いえそんなこと!今回のプロデューサーさんの頑張りに比べたら全然ですよ」

P「あはは…流石にキテますよ…。そうだ、今誰か劇場に残ってますか?」

小鳥「何人か来てましたけど…みんな帰ったと思いますよ?…それにしても大きなステージが終わった後なのに、自主練に来るなんて熱心なのはいいんですけど少し心配です…」

P「あー…メンツは大体想像つきますねぇ…。多分来てない奴もどこかで自主練してるんだろうなぁ」

P「一週間弱の連休を入れたんですけどねぇ、しっかり休んでほしいし後で連絡回しますよ」

音無「それがいいと思いますよ。私も今日はひと段落ついたら帰宅しようと思います」

P「じゃあ劇場見回ってきます、久しぶりに日の出てるうちに帰れそうですね」

小鳥「はい、お疲れ様でした。今度の打ち上げ楽しみにしてますからね」

P「はい、お疲れ様でした。任せてください、手配してますよ」

P「おーい、誰かいるか?ん…あそこにいるのは…」

琴葉「……」

P「あらあら言わんこっちゃない。疲れた体に無理させたらそらそうなるよ」

P「琴葉ー起きてくれ。レッスンルームで寝落ちするなんてお前らしくない」

琴葉「…デューサー…恵美…」

P「寝言から察するに、夢の中でもレッスンしてるのか?真面目すぎるのも…」

琴葉「…やだ…待って…いかないで…」

P「…ってなんだか様子がおかしいぞ…琴葉どうしたんだ、しっかりしろ!」

琴葉「んっ…プ…プロデューサー…?」

P「どうしたんだ琴葉?って泣いてるじゃないか」

P「どこか…痛むのか?」

琴葉「大丈夫です、少し…疲れてしまっただけですから」

P「本当か?疲れていた、だけなんだな?」

琴葉「はい、すみません。体調管理はアイドルの基本、ですよね。しっかり、しないと」

P「…琴葉、魘されてたぞ」

琴葉「えっ…あ、そのあの、茜ちゃん人形に押しつぶされる夢を見ていたからですよ、あはは」

P「演技はあんなに上手いのに、嘘つくのはヘッタクソなんだな…」

琴葉「…ごめんなさい」

P「琴葉、俺、そんなに信用ないかな?担当アイドルが辛い時に、隣にいてやれない情けない奴かな?」

琴葉「…プロデューサー、その言い方はずるいです」

P「無理にとは言わないが…話してくれないか?今琴葉が抱えてるもの、どんな些細なことでもいいからさ」

P「そっちの方が…全部吐き出した方が、きっと琴葉も楽になれるはずだ」

琴葉「…ありがとうございます。その、そこまで仰るなら…聞いて欲しいです。私の、悩み」

P「よし、なら善は急げだ。時間が惜しい、行くぞ琴葉」

琴葉「え、え?ちょっとプロデューサー?出かけるなら着替えを…って引っ張らないでくださーい!」

P「二人なんですけど、はい禁煙で。あ、そこの席空いてます?じゃあそこでお願いします」

琴葉「ファミレス…ですか?」

P「おう、これくらい雑然としてた方が、変に静かな喫茶店とかより話しやすいだろ?」

琴葉「なるほど…」

P「あ、もしかしてそっちの方が良かったか?」

琴葉「いえ、そんなことはないです!確かに少しだけ気分も楽になりました、変に肩肘張らなくて済みますし」

P「琴葉なんてジャージのままだしな」

琴葉「プ、プロデューサーが無理やり引っ張ってきたからじゃないですか!私は着替えたかったんです!」

P「あっははは、ごめんごめん。にしても琴葉はポニーテールもよく似合うなぁ」

琴葉「も、もうプロデューサー!」

P「すまんすまん。…でもまぁ、やっと笑ってくれたな」

琴葉「え?」

P「さっきからずっと暗い顔してるからさ。ようやく笑顔見せてくれて、一安心したよ」

琴葉「プロデューサー…」

P「まぁ、そういう喫茶店は今度連れて行ってやるから」

P「とりあえず、ドリンクバーとポテト頼むか」

P「さてと…じゃあ、話してもらおうかな。琴葉の悩んでること」

琴葉「はい…その笑わないで下さいね」

琴葉「ここ最近のことです。同じ夢を見ることが多くなっていて…さっきのように悪い夢を見るんです…」

P「それは、どんな夢?」

琴葉「ある日突然…声が出なくなってしまうんです…
誰とも話せなくて、誰にも相談できなくて…
そして今度は私の存在そのものまで希薄になって、誰にも認知されなくなるんです。
恵美やエレナ、海美ちゃんにも気付かれなくなって…最後にはプロデューサーにも…」

P「琴葉…」

琴葉「あ、その、ごめんなさい…いきなり泣き出したりして…」

P「…これ、使って」

琴葉「あ、ありがとうございます…おかしいですよね、ただの夢、なのに…」

琴葉「ライブも無事成功して、これからっていう時なのに、一人だけこんなにネガティヴになって…」

琴葉「シアターのみんなに水を差すようなことはしたくないんです。でもそんなことばかり頭に浮かんでくる自分がたまらなく嫌で…」

琴葉「レッスンに打ち込んでいる間は忘れられたから、それで」

P「倒れるまでやってたのか」

琴葉「はい…」

P「そうか…」

P「夢って深層意識の表れ、っていうよな。夢はその人の心の奥底を映し出す鏡なのかもしれない」

P「琴葉の心のどっかにライブに、アイドルに対するマイナスイメージがあるのかもな」

琴葉「やっぱり…」

P「でも、それってみんな持ってるものなんじゃないかな」

P「誰だって完璧なステージは作れない、どこか…どんな些細なことでも突き詰めれば何か綻びがある」

P「琴葉は、思い当たること…ある?」

琴葉「ライブでの失敗ですか?…沢山あります。ダンスもズレちゃったし、音程を外した箇所も…あ、あと!曲が終わって…」

P「ストップ、ストップ!…似たような事を前に翼に聞いたんだけど、なんで答えたと思う?…特にないです!だってさ」

琴葉「ふふ、翼ちゃんらしいですね」

P「…でも最後に言ったよ、『もう少しだけキラキラできた』って」

P「少しアバウトだが…それでも翼もステージに後悔を残す。捉え方はそれぞれだが他のアイドルもそうだ」

P「琴葉は少し、細かいところまで見てるだけなんだよ。それは悪いことじゃない、なぜだかわかるか?」

琴葉「…わからないです。単純に私の力不足では…ないんですか?」

P「もし仮に、力不足だと俺が言ったら。琴葉はどう思う?」

琴葉「悔しい…悔しいです」

P「ホントに力のない奴はそうは思えないよ。それに琴葉の努力は知ってる、そこは保証する」

P「琴葉は自分のパフォーマンスをここまで客観視できてるってことだ。凄いことだよ」

琴葉「そう…でしょうか…」

P「そうだ。自分の行動なんて普通目も当てたくないよ。特に失敗談となれば尚更ね」

P「もっと楽に考えるだけでいいんだぞ。やれることはやった、仕方ない、次は頑張ろう。こんな感じに」

琴葉「でも、それじゃあファンの皆さんに申し訳ないです…。折角来ていただいたのに…」

P「確かに…でも過ぎたことはどうしようもない。そう考えることも大事だ」

P「琴葉はな、抱えすぎなんだ。そういった小さなミスへの反省を持ち続けてる。それ自体は凄くいいことだが、抱えすぎると己を潰す」

P「重い荷物は、たまにはおろして整理してやらないと」

P「それにな、琴葉。お前は一人なんかじゃないよ。一人で背負うのがキツイなら…頼りないかもだけど俺もついてる」

琴葉「いえ!プロデューサーは本当に頼りになります、いつも支えてくださって…」

P「はは、ありがとうな。でも俺は男だし、アイドルでもない。サポートしてやれることにも限界がある」

P「でも、そんな限界も飛び越えて、どんな時も共に戦える仲間がいるじゃないか」

琴葉「それって…」

P「あぁ、ほら。噂をすれば」

恵美「あぁ~、もう足が曲がらない…歩きたくないー」

エレナ「メグミ、それじゃあオジサンみたいだヨー」

海美「今日は踊ったなぁ!ありがとね二人とも、また誘ってよ!」

恵美「あんたら二人のダンスに付いていっただけ、アタシはよく頑張ったよ…紫綬褒章ものだよ…」

海美「しじゅ…?まぁ難しいことはいいとして、琴葉も誘えれば良かったのにねぇ…って琴葉だ!」

メグミ「こんな所で会うなんて凄い偶然だヨ!プロデューサー、一緒してもイイ?!」

P「よぉ三人とも。自主練か?それについては後で説教だか…勿論だ、座ってくれ」

琴葉「みんな…どうして?もしかしてプロデューサーが呼んだんですか?」

P「いや、本当に偶然だよ…海美こっち椅子だぞ?ソファの方じゃなくていいのか?」

海美「いいの!プロデューサーのとっなりー」

エレナ「ねぇねぇコトハ!プロデューサーと何話してたの?教えてヨー!」

恵美「あ、店員さん!ドリンクバー3つ追加ね。ほら三人とも飲み物とってきなよ、乾杯しよー」

海美「プロデューサー、ごちそうさまでーす!」

P「…今日だけだぞ。あと恵美も事後承諾にしないの!」

エレナ「コトハ、取りに行こ?もう空っぽだヨ?」

琴葉「…そうね、行きましょうか!」

恵美「いってらー」

P「ったく…つくづく気の回るやつだなぁ、いい女だよお前は」

恵美「えー、そんなことないでしょ。…それで琴葉はどうしたの?」

恵美「自主練の誘い断られたから、どうかしたかなぁとは思ってけど。プロデューサーが、わざわざアタシの行きつけのファミレスに連れてきたんだから、何かあったんでしょ?」

P「あぁ、まぁな。ここなら恵美と会えると思ってわざわざ連れてきたんだよ」

P「…琴葉のこと支えてやってくれな」

恵美「…あぁ、はいはいなるほどねぇ。勿論、頼まれなくても。あの堅物さんは支えてあげないとね」

P「…やっぱり察しがいいな。頼むぞ、いつか自分に整理つけて、吹っ切れてくれるまでな」

P「お前も俺を頼ってくれてもいいんだぞ?」

恵美「はいはい、考えておきまーす。なんて、言われなくても十分頼りにしてるからさ」

P「そっか」

琴葉「プロデューサー、コーヒーで良かったですか?」

P「取ってきてきくれたのか?ありがとう、琴葉」

琴葉「いえ、そんな…。今日はありがとうございました」

琴葉「なんだか楽になりました。急には自分を変えられないかもしれないけど…みんなを頼ってみます」

恵美「えぇ?琴葉今まで私たちを頼ってくれなかったの?さみしいなぁ」

琴葉「…そうね、本当の意味ではそうだったのかも」

恵美「ちょっ、冗談だってー!…アタシこそ、相談乗ってあげられなくてゴメン」

琴葉「恵美…」

恵美「琴葉はいつも引っ張ってくれるから、甘えてたのかもね…それが知らず知らずの内に琴葉の中で重しになって」

琴葉「ううん、そんなことないの。頼ってくれるのは嬉しいし、頼られたいとも思う」

琴葉「でも、空回りしてたのかも。…まずは出来ること出来ないことを見極めないと」

琴葉「そして、そこから出来ることを増やしていく…ですよね!プロデューサー!」

P「あぁ。本音を言うなら、サボることも覚えて欲しいんだけど。そこは琴葉らしいな」

琴葉「はい、本当の私を見つけてみせます!だからプロデューサー」

琴葉「誰よりも臆病な私ですけど…絶対に変わってみせます!だからこれからも」

琴葉「プロデュース、お願いします!」

5thがあるからば、次こそ全員参加を期待したいです
琴葉担当の自分としては辛い発表ではあるけど…
帰ってきた琴葉に最高のステージがあげられるように頑張るぞい
何が言いたいかというと初日だけでも通って良かった…

次で最後になります

勇者ユリコと迷惑な技々

P「えぇ?百合子がTAの撮影が終わってからおかしい?」

P「そんなことはないだろう、昨日の収録もいつも通りこなしてたぞ?」

杏奈「ううん…スイッチ…入ると、豹変…する」

P「えぇ…。それで、その…ONの状態だとどうなるんだ?右手が疼くのか?」

杏奈「百合子さんが…物凄く…勇者みたいな行動をする…」

P「勇者みたいなって…この前の役引きずってるってことか?確かに気に入ってたからな」

杏奈「例えば…移動が全部バックステップになったり」

P「まぁ…ハイラル平原広いから。後ろ向きの方がなぜか早いんだよなぁ」

杏奈「事務所の階段をずっと上り下りしたり…」

P「勇者的に任意コードは駄目だろ!」

杏奈「壁に向かって幅跳びしたり」

P「いや速度溜めてどうすんだよ」

杏奈「律子さんの鉄拳をガードした後…物凄い速度で後ろに滑ったり…」

P「エンドレススーパースライドも使えるのか!?」

P「っていうか後半は勇者じゃなくてTASかなんかだろ!」

杏奈「人力でも…再現できる…」

P「えぇ…」


杏奈「でも…いちばん危ないのは…」

P「危ないのは…?」

杏奈「ドラ「ただいま戻りましたー!」…ヤバい…かも」

P「そんなに!?」

杏奈「とにかく!鍵掛けられるものは全部閉めて!あと百合子さんを刺激しないこと!」

P「そんな無茶な!ってかON杏奈出るくらいヤバいのか!…ええと金庫は閉まってるし、机の鍵は…」

百合子「おはようございます、プロデューサーさん!…ところで今何をしてたんですか?慌ててましたけど」

P「え?いや、なんでもないよあはは…」

杏奈「プロデューサーさんのバカ!そんなこと言ったら、『プロデューサーさんから鍵を手に入れる』イベントが発生しちゃうでしょ!」

P「俺はアリアハンの住人か!…ってか何言ってもフラグになりそう!」

百合子「むむ…怪しいですね…もしや失われた王家の紋章…」

杏奈「ほら!」

P「いつもと違いがわからん」

百合子「あ、杏奈ちゃんもおはよう!今日はよろしくね!」

杏奈「ここは なむこ ぷろ
あいどる たちが いるよ」

百合子「ところで杏奈ちゃん、プロデューサーさんが何隠したかわかる?」

杏奈「ここは なむこ ぷろ
あいどる たちが いるよ」

P「村人に擬態してやり過ごすな!」


百合子「とりあえず手がかりを…えい!」

P「あぁ!ロコが持ってきたよくわからん壺たちが!」

百合子「…外れですね」

P「外れてんのはお前の頭のネジだろ!」

杏奈「あれはまさか…」

P「知っているのか杏奈!」

杏奈「勇者あるある、不法侵入器物損壊窃盗!」

P「確かに厄介!っていうかこのネタTAでやった!」

百合子「ここでしょうか?」

P「勝手に机の中を漁らない!あ、そこだめ、そこはだめ!」

百合子「あ、ありました!ユリコは小さなメダルを手に入れた!」

P「手に入れない!それ俺の昼飯代!ちょっと?!百合子ぉ!?」

百合子「あ、そうだ!プロデューサーさん、これと鍵を交換しませんか?」

P「俺はメダル王じゃない!」

勇者に染まった百合子を元に戻すため、杏奈の案で徹夜でFFをプレイすることで事なきを得たのであった。

百合子「パルスのファルシのルシがパージでコクーン…」

P「あぁ!面倒くせぇ方にかぶれやがった!」

おわり

琴葉のポニテカワイイよね
http://i.imgur.com/YGB8lmh.jpg
乙です

>>48
音無小鳥(2X) Ex
http://i.imgur.com/hFRWAa5.jpg
http://i.imgur.com/ElSKgHB.jpg

>>53
島原エレナ(17) Da
http://i.imgur.com/sARL4rq.jpg
http://i.imgur.com/Q64n8lA.jpg

高坂海美(16) Da
http://i.imgur.com/24sJHXX.jpg
http://i.imgur.com/ijPWeFt.jpg

>>58
望月杏奈(14) Vo
http://i.imgur.com/m6Y8Lf2.jpg
http://i.imgur.com/WATdCEF.jpg

以上となります。お付き合いいただきありがとうございました。
何か一つでも面白いと思ってもらえればこの上なく嬉しいです。またなんか書くのでその時はよろしくお願いします。
じゃあ俺、天体観測ガチャ引いて帰るから(涙目)
おやすみなさーい

>>62 最後まで画像ありがとうございまー

乙でした

乙おつ

乙また書いてくれ

乙。

ロコナイズされたものが捨てられなくてよかったよかった

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