希「ハッピバースデーえーりちー♪」

穂乃果「ハッピバースデーえーりちゃーん♪」


絵里「…」ドキドキ


凛「ハッピバースデーディア」

にこ「なんでよっ！！」ダンッ

絵里「っ！！？」ドキッ

希「どーしたん？」

にこ「なんで！！」


にこ「どーして私だけ！！」



にこ「ヒゲメガネなのよぉ！！」

穂乃果「も～にこちゃん空気読んでよ～」

希「にこっち、ちゃんと祝ってあげなアカンで？」

にこ「祝うわよ！！その為に来たんだし！！」

絵里「あ、あの…」ハラハラ

凛「じゃあもう一回歌うよ？」

にこ「だから」

凛「せーの！ハッピバ」

にこ「待ちなさいよ！！」

絵里「ひぃ…」

凛「…にこちゃ～ん？」ジトッ

にこ「なぁにジト目向けてんのよ！？話聞きなさいよ！！」

穂乃果「どーしたのにこちゃん？」

にこ「どーしたのってアンタらこそどーしたのよ！？」

にこ「千歩譲ってヒゲメガネはいいわ！」

にこ「アンタらがクラッカー持ってんのも理解出来る！」

にこ「でもどーしてっ！！」

にこ「私だけ拡声器持たされてんのよ！！？」

絵里「い、いいのよ？にこ…」オドオド


にこ「これで歌わなくちゃいけないの！？」

希「違う違う、それ使ってさ」

穂乃果「口でパァーンって言うんだよ？」

にこ「舐めてんのっ！！？」

にこ「別に拡声器いらないでしょ！？」


にこ「あと私にもクラッカー頂戴よ！！」

絵里「あぁ…」

希「にこっち？」

希「細かい事はええやん、取り敢えずウチらで先に祝おうって話やったし」

凛「だから凛たちこうしてサプライズパーティーしてるんだにゃ！」

絵里「あ、あはは///」

にこ「私には伝えなさいよ！！」

穂乃果「にこちゃんだって最初はノリノリだったくせに」

にこ「そりゃ普通に祝うもんだと思って張り切ってたからねぇ！！」

にこ「まさかにこだけこんな芸人崩れみたいな真似するなんて思わなかったもの！！」

希「にこっちはμ'sのお笑い担当やん！」

にこ「それはアンタらだけで充分よ！！」


海未「～」ポンッ

絵里「っ！」パァ

にこ「あとこれだけは絶対聞いておくわ」

凛「まだなんかあるの～？」


真姫「」ヒソヒソ

絵里「…」コクコク


にこ「なんでわたし達…」




にこ「校庭のど真ん中にいるのよぉおおっっ！！！」


パパァーンッッ！！！


にこ「なんで鳴らすのっ！！？」

希「一番の見せ場やからね！」

穂乃果「にこちゃん文句ばっかり～」

にこ「誰の所為だと思ってんのっ！！？」

ことり「…」クイッ

花陽「っ」ギュッ

絵里「///」


テクテク


ザワザワ…ドヨドヨ…


にこ「人集まって来てるじゃない！！」


イマカラライブスルノカナ？

エーウソー！？

サプライズダネー！


にこ「1人コントさせられてただけよっ！！」

にこ「帰りなさい！！」


ナーンダツマンナイノー

ナンデヒゲメガネシテカクセイキモッテンダロウネー？


にこ「私が知りたいわよっ！！！」

ピコンッ


穂乃果「ん？LINEだ」パッ

希「ホントや」パッ

凛「ん～？」パッ



【LINE】


うみみ：絵里はもう部室にいます


うみみ：早く来てください



希「おぉ、いつの間に」

穂乃果「て言う事は成功だねぇ」

凛「サプライズの二段構えにゃ！」

にこ「はぁ！？」

希「さぁさぁにこっち、部室行くで？」

にこ「な！ちょっと！！」

穂乃果「はやくはやく！」

凛「にゃにゃーん！」

【アイドル研究部・部室】


絵里「ホントびっくりしたわ」

絵里「サプライズパーティーだなんて言うからついて行ったら…」

絵里「校庭の真ん中でいきなりバースディソング歌い始めるんだもの」

海未「誰ですか？あの3人に案内役を任せたのは」

花陽「…」ビクビク

海未「…花陽？」

花陽「ヒィィッ！」バッ

花陽「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい！」ブルブル

絵里「ま、まぁまぁ海未？許してあげて？」

海未「まったく…」

真姫「…私もその時隣にいたけど」

真姫「流石に不安だったから一応にこちゃんに声掛けたの…そしたら」

海未「あの有様ですか」

海未「しかも、何故クラッカーまで渡したのですか？」

花陽「へ？花陽知らないよ？」

真姫「私も違うわ」

海未「え…」クルッ


ことり「…」ガクガク

海未「」

ことり「っ」アワアワ


海未「……どうして渡したのですか？」

ことり「…」


ことり「…ホワッツ？」


海未「南ことり」

ことり「違うの海未ちゅん！！」

ことり「ことりは抵抗したの！でもそしたらあの、その…っ」

海未「そしたら…なんですか？」

ことり「ほ、穂乃果ちゃんが…おねがぁいって…」

ことり「気が付いたらことり…10個全部渡しちゃってて…」

絵里「そ、そんな気にしないで？」

海未「はぁ…」

海未「過ぎた事なのでもう責めませんが、穂乃果に対してのアナタは甘過ぎます！」

ことり「こ、ことり甘党だからぁ…なんちゃって…」

海未「南ことり」

ことり「折檻だよ折檻！！帰ってきたらそれはもう嵐の様な罵詈雑言を浴びせるから！！」

ガラッ

穂乃果「帰ったよ～」

ことり「おかえり～♪」

海未「…」

凛「おぉ！美味しそうなお料理一杯にゃー！」

希「部屋も綺麗に飾り付けられとるね！」

にこ「散々な目に遭ったわ…」

にこ「どっこいしょ…」ストッ

真姫「遅いわよアンタ達」

海未「全くです、主賓を待たせるとは何事ですか！」

絵里「主賓だなんて…私の事はいいって」

真姫「絵里、貴方もそんなに気を遣わなくていいのよ？」

海未「そうですよ、今日は主役なのですから私達を顎で使うくらいの気構えでいいんです」

絵里「そんな事出来るわけないでしょ！」

花陽「絵里ちゃん！」

絵里「花陽？どうしたの？」

花陽「あの…頑張ってお料理作りました…絵里ちゃんのお口に合ったら…その、嬉しいです！」

絵里「花陽…」

絵里「…ありがとう、とっても嬉しいわ」モギュッ

花陽「ふわぁ…」

ことり「ビューティフル…」

穂乃果「いいねいいねぇ！宴もたけなわってやつだねぇ！」

海未「どうしてですか！！まだ始まってすらいません！！」

真姫「早く始めましょ？絵里が待ちくたびれてるわ」

絵里「そ、そんなこと…」

真姫「はいはい、アンタは気を遣わない！」

絵里「え、えぇ…」

海未「それでは、絵里の誕生パーティーを始めます！」

凛「お堅いにゃ～」

海未「星空凛」

凛「絢瀬絵里嬢の誕生日を此処に祝いたいと思っております！！」

穂乃果「絵里ちゃん！お誕生日おめでとー！！」

海未「まだ早いです！本当は絵里が入室した時、一緒にクラッカーを鳴らしたかったのですが」

海未「…何処かの南鳥が持って行ってしまいました」

ことり「サマーウィー…」ボソッ

海未「なので、みんなでおめでとうと言って鳴らしたいと思います」

にこ「絵里」

絵里「なぁに？」

にこ「悪いわね、何だかグダグダになってしまって」

絵里「いいのよ」


絵里「こうしてみんなに祝って貰えるだけで…凄く幸せだもの」

絵里「昔の私が知ったら、たぶん腰抜かすと思うわ」

絵里「それくらい…幸せ」

絵里「だから、みんな本当にありがとう」


穂乃果「絵里ちゃん…」

真姫「絵里…」

花陽「うぅ…」グスッ


海未「…なんだか、順番が逆になってしまいましたね」フフッ

海未「それでは、そろそろ始めましょうか」

海未「皆さんクラッカーは持ちましたね？」

花陽「はーい」

希「オッケーやで！」

ことり「ウィー！」

真姫「ウィーってなによ…」

凛「いつでも来いにゃー！」

絵里「えへへ…何だか照れ臭いわね」

穂乃果「絵里ちゃん可愛いー！」

にこ「え…ちょっ…私まだ」

希「にこっちにこっち」コソッ

にこ「へ？」

希「ハイ」サッ


拡声器


にこ「」

海未「では行きます、せーの！」



「「「「絵里ちゃんっ！！」」」」


にこ「クッ！」バッ

穂乃果・海未・ことり・花陽・凛・真姫・希「お誕生日おめでとーーーっっっ！！！」パパパァーンッ！！！

にこ「パァーンッ！！！！」ガピィーーーッ

絵里「うふふ♪ありがと！」


絵里「みんな大好きよ！」




拡声器「オワリ」ガピィ

ﾖｷﾆﾊｶﾗｴｰ