黒ギャル「べ…別に好きとかじゃねぇし///」 (10)

私は高校生2年生のギャル。
この辺じゃかなり名の知れた不良。

男相手に何度も喧嘩をした。
もちろん負け無し。

私の家は古い剣道場で昔はおじいによく稽古を付けてもらってた。

おじいが大好きだったけど私が中学三年の時に他界。
おじいちゃん子だった私は悲しみを振り払いたくて不良になった。

強い奴と喧嘩してるとおじいちゃんの教えを強く感じれたから…




これはそんな私の不思議で変な話。

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いきなり誤爆してんじゃねーよ

不良番長「おうおう!ねえちゃん!ウチの若いモンが世話になったみてぇだなぁ!!」

黒ギャル「は?アンタ誰?」

不良番長「俺をしらねぇのか!?剛力羅刹の不良様と呼ばれたこの俺を!」

黒ギャル「知らない。んでそのゴリラ君がなんの用?お礼参りなんて古臭い事するつもりなら2秒でキンタマちぎって目ん玉にブチ込むケド?」

不良番長「面白れぇ!!やって…見ろやぁ!!!!」



大柄の不良番長は道の脇に止めてあったスクーターを軽々と持ち上げると黒ギャルに突進して来た。



黒ギャル「ふーん」

不良番長「オラァァァァ!!!」ブォンゴシャァァッ!!


振り下ろされたスクーターはグシャグシャになり見る影も無い。

不良番長「この俺を前に調子に乗ってる奴は女だろうと容赦しねぇ!」

不良A「ヒューーー!!兄貴ィィィ!!!」
不良B「カッケェェェ!!!」

黒ギャル「終わり?」

不良A「ヒッ!!」
不良B「いつのまに後ろに!?」

不良番長「そぉこぉかぁ!!!」ガッ!!ブン!!



今度はひしゃげたスクーターのハンドルを掴みハンマー投げのように一回転すると黒ギャルに投げつける。

不良AB「ギャヒィ!!」

スクーターは不良ABを巻き込んですっ飛んでいった。

不良番長「やったか!!?」ハァハァ…

黒ギャル「アンタね…遅い」シュッ!!ガッッ!!ボキィ!!

黒ギャルが鞄から抜いた短い木刀を構えたかと思った瞬間既に不良番長の腕は在らぬ方向に曲がっていた。

不良番長「うぎぃぁぁああああ!!!腕がぁぁぁ!!!俺の豪腕がぁぁぁぁぉあああ!!」

黒ギャル「折れた?まぁ次は相手を選びな」



黒ギャルはスタスタと鞄を拾って通学路に戻る。



アクビをしながら校門を通過する時横から凄まじい勢いで飛び出して来た何かが目の前に立ち塞がった。

風紀委員「貴様!!私との熱き約束を忘れたのか!!!?」

黒ギャル「うるせぇな」スタスタ

風紀委員「なんだとっ!!まっ…待ちたまえ!!その髪!その肌は校則違反であろうがっ!!」

黒ギャル「関係ねぇだろ」スタスタ

風紀委員「いいや!ある!!何故なら風紀を乱すからだ!!風紀委員とした見過ごす訳にはいかないっ!!!」

黒ギャル「話しかけるな」スタスタ

風紀委員「昨日の下校時に私と約束したでは無いか!髪も肌も戻すと!」

黒ギャル「てめぇがしつこいから空返事しただけだ」

風紀委員「なにぃ!!では嘘を付いたのか!!」

黒ギャル「朝からギャーギャーうるせぇな…」

風紀委員「答えろ!嘘を付いたのか!!」

黒ギャル「あーー!!もうめんどくせぇな!嘘だよ!これで満足か!!」

風紀委員「そうか…嘘を付いたんだな…!許さん…赦さんぞ…!!」

風紀委員「嘘を付いたんだな…この僕に…許さない…許さないぞ…」ゴゴゴゴゴゴゴ…

黒ギャル「なっ…こいつ…」

ズキッ!!

黒ギャル・風紀委員「いてっ…!!」
突如2人に強い頭痛が襲った。



キーンコーンカーンコーン…!!



始業を告げるチャイムが響き渡る。

風紀委員「むっ!!いかん!一時限目が始まるぞ!おい!お前!急げ!」

黒ギャル「アタシはのんびり行かせて貰うよ」スタスタ

風紀委員「バカな事を言うな!」ガッ

黒ギャル「ちょ…!!手引っ張るなよ!!」グイッ!

風紀委員「案ずるな!!他意は無い!目の前で遅刻する生徒を見殺しに出来るものか!!」ダダダダダッ!!

黒ギャル「ちょっ…!やめろ!一時限目はサボろうとしてたんだ!!余計なお世話なんだよ!」ゲシゲシッ!!

風紀委員「では尚更だ!風紀委員としてこの命に変えてもお前を授業に出席させるッッッ!!」ギュッ

黒ギャル(なんだコイツ…何故こそまで私にこだわる!それにこの既視感…!!これは…)

ガラッ!!

風紀委員「遅れてすみません!!風紀委員!黒ギャル!両2名!一時限目出席致します!!」

先生「いや…まぁ…まだ出席は取ってないから…えーとその…早く座りなさい…」

風紀委員「ありがたき幸せ!!!」

先生「ところで…その手をいつまで繋いでいるつもりかね…?///」

風紀委員「はっ…!!///失礼致しました!これは決してやましい意味では無く!ましてや不純異性交遊などでも無くですね!!///」

\ドッ!あはははは!!/

黒ギャル「いいからさっさと放せよ///!!」ドゴッ!!

風紀委員「グハッ!!」

黒ギャル「てめぇらも何見てんだ!!ぶっコ口されてぇか!あぁ!!?」

風紀委員を一撃で沈めた黒ギャルは鬼人の眼力でクラメスメート全員を威圧する。

クラスメート「…ヒッ」

そのまま自分の席にドカッと座ると不機嫌そうな顔で外を睨みつけた。

黒ギャル(マジなんなのあいつは…ありえないんだけど…マジうざい…)

キーンコーンカーンコーン…!!

昼休みを告げるべるが鳴る。

女子生徒A「Bちゃん!一緒にご飯食べよ!」

女子生徒B「いいよー!」

クラスがざわつき始めると黒ギャルは面倒くさそうに席を立った。

黒ギャル「ちっ…」

そしていつものように体育館の非常階段の踊り場で1人菓子パンをかじる。

黒ギャル「ふぅ…」モグモグ…
今朝のは一体なんだったんだろう…いつも通り家を出ていつも通り不良を撃退して、いつも通り風紀委員に注意をされた。
いつもの違った事といえば嘘をついてあいつを怒らせた事ぐらい…

風紀委員「おーい!黒ギャルー!!いるかーー!!!」

突然の大声に慌てて身を隠す黒ギャル。



黒ギャル「なんだ!!アイツなんでここに…!!」

風紀委員「おーい!!!黒ギャルーーーーー!!!」

黒ギャル「///!!」(てかなんでアタシが隠れなきゃならないんだ!!)バッ!!


風紀委員「そこか!!」

黒ギャル「で…!!でかい声で人の名前を叫ぶんじゃねぇ!!」

風紀委員「それに付いてはすまなかった!!お前を探していたんだ!どうしても伝えたい事があってだな!」

黒ギャル「叫ぶな!!上がってこい!!」

風紀委員「しかし!そこは一般生徒立ち入り禁止の場所だぞ!!この僕に校則を破れと言うのか!!」

黒ギャル「じゃ話しかけるんじゃねぇ!!話を聞くつもりもねぇ!」

風紀委員「ではここから叫ばせて頂こう!!僕はこのままでも一向に構わんぞ!!」

黒ギャル「ッ…ッッッッ……!!!」

風紀委員「さぁ!どうするだ!!黒ギャルよ!!どうするんだ!!」ギャーギャー!

黒ギャル「あー!!!もう降りるよ!!降りりゃいんダロ!!!クソッ!!」

踊り場から一気に下に飛び降りる黒ギャル。

風紀委員「なっ!!お前ショーツが見えてしまうだろ///」

黒ギャル「他人に見えようが見えまいが関係ないだろ?で?なんだ話ってのは…」

風紀委員「あぁ…!それについてだ!ますは今朝君に恥をかかせるような真似をしてすまなかった!」

黒ギャル「あ?そんな事かよ。くだらねぇ…いいよ。もうすんじまった事だしな」

風紀委員「それともう一つ…今朝君は僕に嘘をついただろ?」

黒ギャル「あ?それがどうしたよ?まさか謝れとでもいうつもりか?」

風紀委員「いや…そうじゃない…それならなんだ。僕はあの時から無性に君をアヤメてしまいたい衝動に駆られてる…!」

黒ギャル「なっ…アヤメるって…コ口スって意味か…?」

風紀委員「そうだ。だが僕には鉄の理性と規律がある。校風を守る以前に法律を守る以前に常識を守る。これは当たり前の事だ」

黒ギャル「その前にお前じゃアタシをヤれねぇしな」

風紀委員「しかもこの衝動…時間の経過と共にドンドン強くなっていくようだ。先程から頭に君をコ口ス方法が湯水のように浮かんでくる。毒殺、暗殺、交通事故に見せかけた殺人、密室を使った完全犯罪までだ」

黒ギャル「そ…そうかよ…それをアタシに話してどうするんだよ…?」

風紀委員「いざという時、私の理性が保てなくなった時心構えが出来ていた方が遥かに安全だろう?」

ぼっちの時点でギャルじゃない

剣道とちゃんばら間違えてない?

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