椎名法子「ドーナツ・ソング」 (43)
モバマスSSです。
一応、地の文形式。
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午後三時半、少しお日様も傾いてきたかな?っていうような時間。
私は、事務所のソファで一人座って待っていた。
ソファの前のテーブルには、紙袋が一つ。
まだかなー、まーだかなー…
今か今かと、つい気持ちがはやってしまう。
え?誰を待ってるのか、って?それは…
部屋の向こうのドアががちゃりと音を立てて開く。
その待ち人が、帰ってきた。
私はすくりと立って、その人のもとへ駆け寄った。
「お帰りなさい、プロデューサー♪」
「法子も戻ってきてたのか。うん、ただいま」
「うんっ!今日もレッスン、バッチリこなしてきたよ!」
「おおっ、それは良いことだな」
どことなく、プロデューサーも嬉しそう。
私も褒められて、ちょっと照れてしまいそうだけど。
「プロデューサーも、外回りお疲れさまっ」
「あはは…ありがとな、法子」
今度はプロデューサーもちょっと照れくさそうにしてた。
「ちょっと一息つこうかな。色々と歩き回ったから、少し暑くて…」
そう言ってプロデューサーは、襟を持ってパタパタとさせる。
「のども乾いたし、ちょっと冷たいものでも…法子も飲む?」
「うんっ!」
OK、と言ってプロデューサーは給湯室に行き冷蔵庫の中を覗いた。
「んー…何がいいかな…」
私は、はっと思い出す。
「あっ!プロデューサー、私ドーナツ買ってきてるよ!一緒に食べよ!」
「おっ、そうなのか。丁度何か食べたかったんだよ」
「ほんとっ?」
いけない、いけない。すっかり忘れるところだったよ。
今日は、おっきなチェーンのお店のドーナツ。
「それなら法子、コーヒーでいい?」
「うんっ!私もドーナツ用意しておくね!」
「よっと…、はい、法子」
「ありがと、プロデューサー」
私の前に置かれたのはアイスカフェオレ。プロデューサーはブラックのアイスコーヒー。
グラスは少しだけ汗をかいている。
「はいっ、ドーナツもどうぞ!」
沢山のドーナツが乗ったお皿は、ごとりとテーブルに音を立てた。
「おお、色んなのを買ってきたな…」
「えへへ、悩んでたらつい沢山買っちゃって…」
お皿の上には、フレンチクルーラー、チョコファッション、ハニーディップに…
「法子が食べたいのはある?」
「んー…どれも食べたいから、プロデューサーが先に選んで?」
「あはは、法子らしいや。んー、どれにしようかなー…」
プロデューサーに笑われちゃったけど、私、変なこと言ったかなあ?
「おっ、このグレーズのかかったのにしようかな」
プロデューサーが選んだのは、オールドファッションにハニーグレーズがかかったもの。
「それ美味しいよね!私も大好きだもん!」
私もそれを食べようかなと思ってたのは、秘密。
代わりに、ハニーディップを私は手にした。
気持ち悪い
「それじゃあ、いただきまーす!」
プロデューサーはドーナツを一口頬張った。
「…んっ、これ本当においしいな!」
「でしょ?ただでさえ美味しいオールドファッションに、ハニーグレーズだなんて最高の組み合わせだよね!」
どうやら、プロデューサーのお気に召したみたい
「これは病みつきになりそうな味だな…うん、コーヒーにもピッタリだし」
甘みたっぷりのドーナツには、ブラックのコーヒーがピッタリみたい。
「~♪」
プロデューサーは、もう一口、もう一口と食べ進む。
「プロデューサーって、本当においしそうに食べるよね?」
その食べっぷりが本当に美味しそうに食べるから、つい聞いてみた。
ドーナツの欠片やグレーズの欠片やらが、口の周りにいっぱいついてるし。
「そうか?…まあ、美味しいものを食べるのは幸せなことだからかな」
「えっへへ、ドーナツ美味しいもんね!私もドーナツ食べると幸せな気分になるもん!」
「法子も、いつも美味しそうに食べてるもんな?」
ドーナツ食べて幸せな顔をしない人なんていないもんね!
それに、一緒に食べる人がいるとなおさら!
「私も、いただきまーす!」
辺りに満ちた甘い香りに我慢ができず、私はドーナツを一口。
「んっ…!」
ハニーディップにかじりつくと、ふわっとした食感とグレーズの甘みがいっぱいに広がる。
美味しい!…けど…
「……あれ?」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
最近、変なことが起きている。
プロデューサーと、二人で一緒にドーナツを食べるとちょっぴり変な味がする。
別に美味しくない、ってわけではないけど…
いつものおいしいドーナツに、ちょっぴり不思議な味が混ざってくる。
決まって同じ、不思議な味。
…何なんだろう?
ちょっと前から、その不思議な味がするようになって…
昨日も確かめてみようと思って、一番身近なお店のドーナツをプロデューサーと食べたけど、やっぱりその不思議な味がした。
「…法子ちゃんがそんな難しい顔をするなんて、珍しいですね?」
背後から声を掛けられ振り返ると、そこにはゆかりちゃんが。
「あっ、ゆかりちゃん!」
「こんにちは法子ちゃん」
「もうっ、急に後ろから話しかけられたからビックリしたよー!」
「ふふっ、ごめんなさい。かな子さんがドーナツ作ってきたので、一緒に食べようって話になってますけど、法子ちゃんもどうですか?」
「ホントっ!?」
ドーナツ!?やったね!
「はい。向こうのテーブルで食べますから、一緒に行きましょう♪」
「うんっ!」
思いがけないドーナツのお誘いに心がクルクルと躍る。
あっ、そうだ。不思議な味のことも少しは分かるかも?
「…いっただきまーす!」
休憩室のテーブルには、かな子ちゃんと有香ちゃんも座って待っていた。
かな子ちゃん手作りのドーナツは、見た目も本当のドーナツ屋さんが作ったような出来栄え。
つい我慢ができず、早速チョコのかかったドーナツを一口かじる。
「んっ…!美味しい!」
味もとっても良くて、お店のものと全く引けを取らないレベル。
「美味しい?良かったあ、法子ちゃんにドーナツ食べてもらう時って何だか緊張しちゃうんだよね」
「法子ちゃん、ドーナツのプロですからね!」
でも…
「そうですね。有香ちゃんの言う通り、ドーナツのお話になるといつも真剣ですから」
んー…やっぱり、あの味は出てこない。
「あの、法子ちゃん?」
「…ふぇ?ど、どうしたの?」
顔を上げると、3人が私の方を見ていた。
「も、もしかして、私の作ったドーナツに何か変なところがあった?」
「ううん、すっごく美味しいよ!そのままお店で売ってもいいくらい!」
「じゃあ、さっきから難しい顔してますけど、どうしたのですか?」
さっきゆかりちゃんから受けた質問を、有香ちゃんからも受けてしまった。
「私が法子ちゃんを誘ったときも、そんな顔をしてましたね?」
「法子ちゃん、何かあったの?」
3人に聞いてみたら、分かるかなあ…?
「実は…」
「「「不思議な味???」」」
見事なまでに3人の声がハモった。
「うん、変な話かもしれないけど…」
「不思議な味かあ…私はそういう経験ないなあ」
かな子ちゃんはなさそうみたい。
「ゆかりちゃんも有香ちゃんもない?フルート吹いてるときとか、空手してるときとか」
自分の好きなことをしてたら、そういうこともあり得るのかなと思って、聞いてみる。
「私だったら、不思議な音色、ということになるのでしょうか?…あまり、そういう経験はないですね」
「空手でも…うーん、あまりそういう経験はないですね」
どうやら、ゆかりちゃんと有香ちゃんもなさそうだ。
「法子ちゃん、プロデューサーさんと食べたときにその味がするんだよね?」
「うん、そうだよ」
ここからは、不思議な味の正体探し。
「今、私たちと食べたときには、その味はしなかったのですか?」
「うん。その味がするのかなと思って、かなりドーナツの味を確かめたけど、しなかったんだ」
確かに、深く味わっても出てくることはない味。
「その不思議な味は、美味しくないというわけではないのですね?」
「そうだね、なんかちょっと…違和感があるなあって感じかな?何というか、ふと自然に出てくるんだよね」
そうそう、プロデューサーと一緒に食べて、お喋りしてたら突然現れる感じ。
「う~ん、何なんだろう?」
考えたら考えるほど、深みにはまっていく感じがするなあ。
途端、携帯の着信が鳴った。みちるちゃんからメールだ。
『そろそろレッスンの時間だから、一緒に行きましょう!』とのこと。
「いっけない、すっかり忘れてた!」
「法子ちゃん、どうしたの?」
「今日レッスンがあるんだった!ごめんね、今から行ってくる!」
急いで荷物をまとめレッスン場へ向かう準備をする。
「ああ、そうでしたか…法子ちゃん、行ってらっしゃい」
「法子ちゃん、しっかり気合を入れて頑張ってくださいね!」
「うん、行ってくる!」
私は勢い良く、休憩室のドアを開けて飛び出した。
「しかし、法子ちゃんの言う不思議な味とは、何のことなのでしょうか…」
「うう、私もずっと考えてるのですが、よく分からなくて…!」
「不思議な味…プロデューサーさんと…」
「……」
「かな子さん?」
「かな子ちゃん、何か分かりましたか?」
「もしかしてだけど…その…」ゴニョゴニョ
「ふむふむ…ええっ?」
「ええっ、法子ちゃんが!?」
「分かんないよ?分かんないけど、それが一番しっくりくるっていうか、よく考えたら私も一時期…」
「…へっ?」
「かな子さん、ちょっと詳しいお話を…」
「えっ?ち、ちょっと二人ともどうしてそんなにじり寄ってきて...!」
「ひゃああぁぁぁ……!!」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
あれから何日かしばらく考えてたけど、結局分からないまま。
ドーナツの穴のごとく、ぽっかりと穴が開いたような感じが頭を漂う。
…うん、考えすぎても答えは出ないし、ちょっと考えるのはやめよう。
左手には、今日私が作ったドーナツ入りの袋。事務所にいる人と一緒に食べて楽しんでもらうため。
最近、時子さんと会ってないから、一緒に食べたいけど…
今日は事務所に誰がいるのかなあ?ドアを開けてみてからのお楽しみ。
「こんにちはー!」
と言ってドアを開けると、楓さんと真奈美さんの姿が見えた。
「おおっ、法子お帰り」
「こんにちは、法子ちゃん」
「真奈美さん、楓さん、こんにちはー!あれ?事務所は2人だけ?」
見た目はクールだけど、2人ともとても気さくで、とっても大好きな人たち
「ああ、みんなどうやら出払ってるみたいだね」
「時子ちゃんなら、さっきまでいたんですけど…急に用事思い出したとか言って出て行っちゃいましたね」
「あらら、そうだったんだ」
時子さん、会いたかったけどなあ…ちょっと残念。
「そういえば法子ちゃん、その紙袋は…?」
「あっ、そうそう!ドーナツ作ってきたんだ!良かったら楓さん、真奈美さん食べる?」
「是非もらうよ。ちょうど、時間的にも何か食べたかったからね」
「私もいいですか?お仕事の時間の都合でお昼を食べてないから、お腹に穴が開きそうなくらいお腹が空いて…」
「ドーナツだけにってことかな?あははっ!たくさん作ってきたから、いっぱい食べてね!」
ドーナツは美味しいしお腹いっぱいになるから、一石二鳥だよね!
小脇に抱えていた大きめの紙袋を、テーブルにどしりと置いた。
「…法子の作ったドーナツは本当に美味しいな」
「そうですね。ほんと、どーなったらこんなにおいしく作れるのかな?なんて…ふふっ」
良かったあ、2人とも気に入ってくれたみたい。
楓さんも、冗談がどんどん出てくるくらい元気になったようだ。
「私も食ーべよっと」
2人が食べてる姿を見ると、つい私も食べたくなってきた。
フレンチクルーラーに手を伸ばし、早速一口。
さっくりとした食感と、クリームの優しい甘みが口に広がる。
我ながら、今回もよくできた自信作。味はバッチリ。
味もバッチリ、だけど…あの不思議な味は、出てこない。
「う~ん…何が違うのかな…?」
ついポツリと言った私の独り言に、楓さんと真奈美さんはすぐに反応した。
「違う?」
「法子ちゃん、どうしたの?ドーナツの味に不満でもあった?」
「ううん、違うよ?ドーナツは、自分でもよく出来たかなってくらい上手く作れてるよ!」
「それなら、何が違ったんだ?」
「それは…」
大人の二人なら何かわかるかなあ?
「実は、最近…」
「…っていうことなの」
私は、例の不思議な味の話をする。
「なるほど、不思議な味か…」
「プロデューサーさんと一緒に食べると、その味がするのね?」
「うん、そうなんだ」
「……」
私がそう答えると、二人とも黙ってしまった。
「…ふふっ」
「うふふっ…不思議な味、ね?」
…あれれ?
「な、何かおかしかった?」
「いや、悪かった。ただ、法子はその味が不思議な味だと思ってるんだな?」
「うん、そうだけど…。もしかして二人とも、何か分かったの?」
「うふふっ、私たちはその味が何か知ってますよ」
「えっ!?そ、それじゃあ一体…」
つい、身を乗り出すように尋ねる。
「でも、その味が一体何なのか…それは教えてもらうよりも、自分で見つけ出した方が良いかなあ、って」
「自分で…?」
「ああ、同感だ。私たちが教えるよりも、法子自身が答えを見つけ出した方が、納得も出来るだろうしな」
「んー…私、ずっと考えてるけど、それでも出てこないんだよね…」
「もう少しじっくり考えたら、答えが出てくるかも」
んー、まだ考えてないことも、あるのかなあ?
…よしっ!
「うんっ!もうちょっと考えてみるね!楓さん、真奈美さんありがとう!」
「法子、もう帰るのか?」
「来たばかりだよね?」
「うんっ!今日はオフだけど、誰かとドーナツ食べたいなーと思って来ただけだから!」
「それじゃあ、またね!また明日!」
「ああ、また」
「法子ちゃん、またね」
山下達郎ほんとすき
「…しかし、何というか意外でしたね?」
「何がだ?」
「法子ちゃんも、そういうことを考える年頃なんだなあ、って…」
「確かに…でも法子も13歳だし、そういうことがあってもおかしくはないと思うけどな?」
「ただ何というか、青春ですね…」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
「…ありがとうございましたー!」
テレビの収録もようやく終わり、ふぅと一息。
カメラの向こう側に目を向けると、プロデューサーがいるのが見えた。
私は、プロデューサーのもとへ駆け寄っていく。
えへへっ…今日もお仕事バッチリだったよね、プロデューサー!
「法子、お疲れ様。今日も良かったぞ」
プロデューサーは満足げにしていた。
「ほんとっ?」
「ああ、二重丸だったぞ」
二重丸!それは完璧だね!ドーナツにそっくりで、私にとっての最高の褒め言葉!
「えへへ…そうだっ!ねえねえプロデューサー!今から事務所戻るんだよね?」
「ああ、そうだけど?」
「じゃあ、ドーナツ屋さん寄って帰ろうよ!」
「おっ、法子が今日頑張ったご褒美だな」
「うんっ!」
お仕事終わりのドーナツも格別だもん!
着替え終わったらすぐにドーナツ屋さんに行こうか、と言われ急いで楽屋に戻る。
「あっ…」
楓さんと真奈美さんとのお話をふと思い出す。
あのお話しをしてから数日。色々と考えてみた。
色々と考えてみた、けど…
「やっぱり、分かんないなあ…」
ドーナツの輪っかのように、頭の中でグルグルと堂々巡り。
もっと考えることが大切って言われたけど、まだ足りないのかな?
・・・
・・・
「よっと…法子、どうぞ」
「ありがとう、プロデューサー」
プロデューサーが飲み物を運んできてくれた。
暖かいミルクティーが置かれ、私の周りに良い香りが広がる。
プロデューサーはブラックのコーヒー。
ドーナツ屋さんの店内では、多くの人がドーナツを食べ、幸せそうにしている。
「早速食べようか」
「うんっ、そうだね」
プロデューサーは、キャラメルのかかったフレンチクルーラーを手にした。
私が、これ絶対美味しいよ!ってオススメしたドーナツ。
私が選んだのは、オーソドックスなドーナツにシナモンのかかったもの。
…今日もまた、不思議な味がするのかな?
「それじゃあ…」
「「いただきまーす」」
ぱくりと、大きく口を開けて一口。
サクッとした食感のあと、シナモンの香りがふわりと広がる。
「んっ!美味しいっ!」
ミルクティーとの相性もぴったり。
…あれれ?
今日はあの味、しないなあ。
「おー、これ美味しいな」
ふと、プロデューサーの声がした。
「だよね!絶対に合う組み合わせだと思ったもん!」
「法子のオススメだし、間違いはないよな」
「えへへ…」
褒められて、つい照れてしまう。
「本当、法子がチョイスするドーナツはいつも楽しみだよ」
そう言って、プロデューサーは微笑んだ。
「あっ…」
「ん?どうした?」
「ううん、何でもないよ」
プロデューサーに悟られまいと、平静を装って首を横に振る。
あの不思議な味がまたやってきた。
どうしてだろう?さっきまで不思議な味はしなかったのに。
不思議な味がするのは、プロデューサーと一緒に食べたくないから?
プロデューサーのことが、嫌いだから?
ううん、そんなことはない。絶対。
プロデューサーと一緒におしゃべりして、一緒にドーナツ食べるのはとっても楽しい。
プロデューサーが美味しそうにドーナツを食べてるのを見たら、私も嬉しくなっちゃって…
それにプロデューサーは、いつもドーナツの美味しさを受け取ってただけの私を変えてくれた。
色んな出会いや、色んな世界を見せてくれて…
プロデューサーのおかげで、みんなに笑顔を届けることができた。
だから嫌いとか、イヤとかは絶対にありえない。
私の、とっても好きな人。
……あれ?
確かに、私はプロデューサーのことが好き。
でも、ゆかりちゃんや有香ちゃん、みちるちゃんのことも、私は好き。
かな子ちゃんや、楓さんに真奈美さん、それに時子さんのことも。
でも、何だろう?
プロデューサーが好きだということと、みんなのことが好きだということ、
同じ「好き」なのに、何かが違う。
何かちょっと違う気がする。
「好き」の意味が違うから?
じゃあ、どう違うのかな?
「好き」の意味が違うとしたら…
あっ……
そっか、もしかしたら、私…
いや…もしかしたら、じゃないよね。
私、プロデューサーに……
その瞬間、不思議な味はどこかへ消え、
ドーナツの味は、今まで食べた中で一番美味しいものとなった。
おわり
タイトルは山下達郎のナンバー「ドーナツ・ソング」から。
結構前から、このタイトル使って法子で書きたいなと思ってました。
ちなみにですが、結構前に響メインで同じタイトルで書いてたり。
拙文ですが、良ければ是非ご一読を。
響「ドーナツ・ソング」
響「ドーナツ・ソング」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379814104/)
めっちゃだぞだぞ言ってる...
おつおつ
見える…!見えるぞ!
法子と一緒にドーナッツ食べれなかった上にPに法子取られて不機嫌な時子様が!!
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