ガチャ、、


デブ「ごきげんようボス、お呼びですか？」


ボス「やぁデブ、調子はどうだい？」


デブ「絶好調ですよ」ゲプッ


ボス「うぅ……くさい。またあのホットドッグ屋に行ったのか？」


デブ「さすがボス、すごい嗅覚ですね」


デブ「」ゲプッ


デブ「おっと」


ボス「はぁ……君にはデリカシーというものがないのか？」


デブ「デリカシー？それはどこで学べるんですか？残念ながら私が卒業した学校では教えてもらえなｋ」


ボス「あぁ分かった。もういいよ、仕事の話だ」


デブ「そうこなくちゃ」ニヤ


ボス「資料だ、目を通しておいてくれ」スッ


デブ「……ほぉ」


ボス「あと数分でクライアントが来る、詳しい話はそこで聞いてくれ」


デブ「おーけーボス」


ボス「それと」


デブ「？」


デブ「なにか？」


ボス「これを飲んでおけ」スッ


デブ「ありがとうございます」


デブ（ブレスケアｗｗｗ）ププッ


ボス「なんだ？」


デブ「い、いえ……」


ボス「じゃあな」


ガチャ、、


デブ「誰が飲むか」ポイッ

ガチャ、、


主婦「こんにちわ、この度依頼をさせていただいた主婦というものです」


デブ「はじめまして、デブともうします。そこにかけてください」


主婦「どうも」


デブ「依頼書を見せてもらいましたが改めて話を聞きましょう」


主婦「はい、実はーー」

ー公園ー


こども「お母さん、なんかいいにおいがする！！」


主婦「そうね」


こども「あっちだ！！」タッタッタ


主婦「あっ、ちょっと待ちなさい」


こども「！！」


主婦「これは……」


パン屋「やぁ、いらっしゃい。移動式ベーカリーだ、おやつに焼き立てのパンはいかが？」


こども「お母さん、ボクメロンパンが食べたい！！」


主婦「それじゃあ、メロンパンを２つ」


パン屋「まいど」

パン屋「はいメロンパンだよ、焼き立てであついから気をつけて」


こども「わぁ、ありがとう！！」


主婦「フフフ」


こども「」パクっ


パン屋「坊や、お味はどうだい？」


こども「ん～～おいしーー！！」


主婦「」パクっ


主婦「まぁ、ほんと……おいしい」


パン屋「それはよかった」ニコ


こども「お母さん、お父さんにも買っていってあげようよ！！」


主婦「そうね」


主婦「メロンパン、もうひとつお願いできるかしら？」


こども「ボク、家でもうひとつ食べる！！」


主婦「フフ、この子ったら、２つもらえます？」


パン屋「はいよ、ちょっと待ってね」


こども「おじさん、また今度来てくれる？」


パン屋「そうだね、ここはお客さんがいっぱい来てくれるからまた来ると思うよ」


こども「やったー！！約束だよ」


パン屋「あぁ、きっとだ」

主婦「それから私たち家族は毎週あの公園にやってくる移動式ベーカリーを楽しみにしていました」


主婦「特に息子は、あのメロンパンをすごく気にいっていて」


主婦「将来は自分もあのパン屋さんみたいになるんだと言うようになったんです」


デブ「ふむふむ」


主婦「だけど……」


主婦「そんな幸せな時間も長くは続きませんでした」

ーある日ー


こども「お母さんはやく！！」


主婦「はいはい」


こども「あ……」


ギャング「へへへ、やっぱ最高だなここのメロンパンはよ～」ムシャムシャ


ギャング２「あぁ、まったくだぜ」ムシャムシャ


ギャング３「ほら、コーヒー牛乳買ってきた。カフェ・オレもあるぞｗｗｗ」


ギャング４「ヒッヒッヒｗｗｗ」

主婦「移動式のベーカリーの噂は瞬く間に広まり、街のギャングたちもそれを聞きつけ」


主婦「あろうことか、メロンパンを買い占めるようになったんです」


デブ「それはひどい」


主婦「……」


デブ「店主はその状況をどう受け止めているのでしょうか？」


主婦「どうやら脅されているようで、無抵抗な感じでパンを提供しています」


デブ「そうですか」

主婦「息子がひどくショックを受けていて、かわいそうで見ていられないんです」


デブ「……」


主婦「お願いします！！あのギャングたちからパン屋を、そして息子の笑顔を」


主婦「とりもどしてください！！」


デブ「分かりました、このトップエージェントのデブが必ずやあなたの問題を解決してみせましょう」


主婦「よろしく、お願いします」

焼きたてのメロンパンはおいしいししかたがない