『今日はみなさんを夢の世界に連れてっちゃいます! いっぱい楽しんでいってください! …あっ、もちろんプロデューサーさんもです。***さんは特別なんですから』
―――[魔法のスマイル]佐々木千枝+
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千枝は二人のプロデューサーさんに、上位報酬として迎えられました。
片方の千枝は、しばらくそのプロデューサーさんのところにいました。
片方の千枝は、すぐに他のプロデューサーさんへトレードされました。
そして、いろいろなプロデューサーさんの手に渡った後、とあるプロデューサーさんの元へたどりつきました。
もう片方の千枝も、長く同じプロデューサーさんの元にいましたが、やっぱり手放されて、先程のプロデューサーさんのところへ行きました。
そうして、一人のプロデューサーのところに集まった、二人の千枝は、そのプロデューサーさんに特訓してもらいました。
でも、このプロデューサーさんはいわゆる廃課金でしたが、あまりMMかどうかに興味がないらしく、プロデューサーさんのところにはたくさんの非MMアイドルがいました。
千枝も同じように、非MMになりました。
それからしばらくは、そのプロデューサーさんのところにいましたけど、やがて手放されました。
そして、いろいろなプロデューサーさんの元を、転々としました。
次のプロデューサーさんは、千枝が非MMであると気付くと、舌打ちしました。
その次のプロデューサーさんは、前のプロデューサーさんと、千枝のことで喧嘩をしました。
さらに次のプロデューサーさんは、非MMだとわかると、とても面倒そうな顔をしました。
その後も、たくさんのプロデューサーさんのところへ行きました。
その途中で会ったアイドルもいろんな人がいました。
嫌な感じで笑いかけてくる人、幽霊のようにいないもの扱いする人、腫れ物のように扱う人、不気味なくらい優しくしてくれる人。
非MMだと分かった途端、歓迎会が取りやめられたこともあります。
そうして、たくさんのプロデューサーさんの元を移ってきた千枝は、一人のプロデューサーさんに引き取られました。
その人は千枝Pだそうで、非MMだと分かった上で、千枝を迎えたみたいでした。
その人は千枝をよくリーダーにしました。
リーダーでなくても、フロントから外れることはほとんどなかったです。
バレンタインにも選ばれました。
フリトレにも出されませんでした。
けれど、ある日からプロデューサーさんの様子がかわりました。
フリトレをよく眺めるようになりました。
千枝のステータスを見て何か考えているようでした。
あとで知ったんですが、その頃、イベントアイドル限定ガチャというのが登場したそうです。
そしてある日、千枝の前に新しい千枝が現れました。その千枝はMMでした。
その日の内に、千枝はフリトレに出されました。そのプロデューサーさんに迎えられてからは、初めてのことでした。
そうして、一週間後には、千枝は別のプロデューサーのところにいました。
それからまた、千枝はいろいろんなプロデューサーさんのところに行きました。
千枝を迎える人は、新人の人が多かったと思います。
フリトレに出す前に、プロダクションの他のプロデューサーに、一旦預けられることも珍しくなかったです。
迎えられたその日の内に、次のプロデューサーのところへ行ったこともありました。
一緒に過ごした時間より、フリトレにいた方が長かったときもありました。
どのプロデューサーさんも、千枝とずっと一緒にいる気はないようでした。
でも、最近は以前より、同じプロデューサーさんのところにいる時間が長くなった気がします。
なんでも、音符マークというものができたからだそうです。
今のプロデューサーのところに来てから3ヶ月は経っています。これだけ長くいたのは久しぶりです。
でも、今日、とうとう次のプロデューサーさんの所へ行きます。
どんな人かな。なるべく長く一緒にいられたらいいな。千枝なんかじゃ、夢の世界に連れていくことも、楽しませることもできないけど、ぬか喜びでも、千枝に笑いかけてくれたらいいな。だって、プロデューサーさんは、千枝にとって特別なはずだから。
おわり
姉妹作
モバP「うわっ、またやっちまったぁ」
モバP「うわっ、またやっちまったぁ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471159807/)
同じネタを短いスパンでやられてもな…
意外性のあるネタを二連発すると飽きられるというやつだな
重いし面白いかと言われるとそうでもないし
乙
前作は色んな子が出てきて飽きさせなかったし
世間は厳しくても舞台となるプロダクションは優しい世界で
救いのある話だったのが良かったんですよね……
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