男「夏とかwwwwwwwwwwwwww」 (69)
店員「品出しすらできないの?君、いままで何してきたの?」
男「はい……すみません……」
店員「すみませんじゃないでしょ。なんでできないって聞いてんの」
男(チッ、俺よりも年下のくせに偉そうにしやがって………てめえなんかより俺の方が何倍も上なんだからな………)
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店員「なに?その眼付。もしかして年下の俺に説教されてることに腹立ててるの?」
男「い、いえ、そんなっ……」ビクッ
店員「はぁ~~~~、まじなんなんだよこいつ……」ボソッ
男「………」
店員「客がレジきたから」
男「あ、はい」スッ
店員「あ、はいじゃなくて。俺がレジ出るから。君レジ出来ないでしょ?」
男「はい……」
店員「ったく、できねえくせに何が、はいだよ………」
アノーマダデスカー
店員「はい!お待たせしました~!」
男「……(クソ……)」
男(はぁ、バイト疲れた……あのクソガキ、俺に説教垂れやがって……今に見てろよ)
男(酒買って帰るか………)
男「かぁ~ッ!wwwww」
男「はぁ~wwwwうめえな」
『もうすぐの夏休みは家族や恋人と一緒に、わくわくランド!ちゃらちゃちゃら~』
男「………」ピッ
『次のニュースです………』
男(…何やってんだ、俺は)
店員「今日も外の掃除おねがいね」
男(こいつ……外クソ暑いの分かってて言ってんのか…?)
店員「なに?文句あるの?」
男「いえ……別に……」
店員「じゃあさっさと掃除してきてね」
シャワシャワシャワシャワシャワシャワ…
男(くっそ暑い………脇汗がナイアガラの滝だなwwww)
「あの、ちょっといいですか」
男「(掃除してんのが分かんねえのかよ…)はいwwwwいらっしゃいませぇいwwwwなんでしょうか?wwwwwwww」
女「男君、だよね?久しぶり」
男「お、女ちゃん……?お、おぉ~!wwwww久しぶりぃwwwwwww五年ぶりくらい?wwwwww老けたねwwwwwwww」
女「男君も」
男「wwwwwwwwwwwwwwww」
女「あのさ、よかったらなんだけど」
男「何?wwwwwwwww愛の告白?wwwwwwww」
女「明日ご飯、どうかな」
男「おっ…………お、おおwwwwww構わんよwwwwwww」
女「よかった。また後で、メールするから」
男「うんwwwwwwwじゃあなwwwwwwwww」ヒラヒラ
男(おっ、おっ、おおおおお!!!wwwwな、なんだこれwwwww大学一の美少女と謳われた女ちゃんと二人っきりでお食事wwwwwwwww我が世の春が来たwwwwwwwww)
店員「ちょっと君。ちゃんとやってくれない?」
男「ハイ…すみません(悔しいのうwwww悔しいのうwwww俺みたいな男があんな美少女とねんごろで悔しいのうwwwwwww)」
店員「チッ、クソが……」
男(wwwwwwwwwwwwww)
男「かぁ~!」
男「今日は酒が一段とうめえwwwww人生たまにはいい事あんなwwwwww」
プルルーン!
男(おっ……!)
From 女
明日の夜、どこ食べに行こうか。
男「ふ、ふふひ……」ポチポチポチ
From 男
ファミレスとかは?w
俺あんま金ないんだよねw
From 女
うん、分かった。
じゃあ男君家の近くのファミレスで。
楽しみにしてる。
男「お、おぉぉー!wwwい、いいんじゃないかwwwふひひwwwwww」
男「ついにニートの俺にも彼女がwwwwwいや、今はフリーターですwwww」
『夏休みまであと少し!夏は彼女と海水浴で楽しみませんか?わが社の旅行プランならーーー』
男「…………」ピッ
『つづいてのニュースです………』
男(なに浮かれてんだ………俺………)
男「らっしゃあーいせー」
高校生女「暑いね~!ねえ!アイス買っていこっ!」
高校生男「ああ、いいな。なんか夏らしいな」
高校生女「もうwかっこつけちゃってw」
高校生男「うるせえw」
男(夏にたかる蠅みたいにうぜえ。毎度夏が来たくらいでイチャつくなカス共)
男「……」ソワソワ
女「ごめん、待った?」
男「い、いやいやwwwww今着たとこだってwwwwww」
女「そう?よかった」
男「なに頼もうかwwwwまずはドリンクバー?wwwwて俺はガキかwwwwwww」
女「うん、頼もうよ、ドリンクバー」
男「う、ういwwwwwwwwすんませんwwwww」
ファミレス店員「はい」
男「ドリンクバーふたつぅwwwww」
ファミレス店員「かしこまりました」
女「大学時代はいろいろと楽しかったよね」
男「お、おぉwwwそうだなwwwww俺途中で引きこもったけどなwwwwww」
女「友くんや、幼ちゃんと一緒に、いっぱい遊んだよね」
男「まあなwwwww友はバンドマンになるっ!とか言って大学中退しやがったけどなwww」
女「戻りたいな。昔に」
男「戻れるなら俺も戻りたいわwwwwwww」
女「男くん」
男「な、なんだよ藪からスティックにwwwwww」
女「男くん、その年でまだバイトやってるの?」
男「し、辛辣wwwww俺の真っ白な心に真っ赤なバラの棘が突き刺さるwwwwww」
女「私達、もう32だよ。30代に入ったんだよ」
男「………お、おうwww」
女「もうそろそろ、真面目に生きなきゃいけないよ」
女「男くん、ごめん。正直に言うね」
女「私、コンビニで最初に男くんを見つけたとき、目を疑った」
女「一緒にあんなに楽しく過ごしていた、あの男君が、あんな底辺な姿してるわけないって」
女「知ってる?もう全体から嫌な雰囲気が染み出ているよ」
男「………ww」
女「その時思ったの。私、男君が引きこもったときに、力ずくでも外に引きずり出してあげればよかったなって」
男「………もういいよw」
女「いまだにあんなボロアパートで底辺な暮らしをしてる男くんを見ていると、私――」
男「もういいって!!!」
シーン
女「………」
男「なんだよ……まるで今の俺の存在自体が間違いみたいに言いやがって………なんだよ」
男「確かに俺はニートだったよ、ネットとアニメにはまって部屋にこもったよ」
男「でも、それだけしかしてねえぞ!なんも悪いことはしてねえ!」
男「それに今はちゃんと働いてるだろ!なんでボロカスに言われなきゃいけねえんだよ!」
男「久しぶりに会ったから……楽しい話がしたかったのによぉ……」ジワ
女「男くん………」
男「やっぱ部屋に籠ってた方がいいわ、友達なんてクソだわ!!!」ポロポロ
女「男くん!待って!」
男「いいよ!もう帰るよ!」
女「男くん!」
男「なんだよ…!」
女「夏が……」
男「………?」
女「夏が近いよ!」
店員「またミスったの?」
男「すいません………」
店員「チッ、役立たずが」
男「………」
店員「ったくよぉー、もうすぐ夏だってのに……気分下がるわ」
男(あ、なんかそれ昨日も聞いたな)
店員「掃除しといて」
カナカナカナカナ………
男「………はぁ」トボトボ
「はなびっ!はなびっ!」
男(うっ……人だ……)コソコソ
「おかあさん!はなびっ!」
「ふふ、そうね。今日はお父さんとお母さんと花火しましょうね」
「うふふ、うん!」
男(端っこ歩いて通り過ぎよう………)スタスタ
男(……ん?……あれ?もしかして、幼か………?)
幼馴染「晩御飯はカレーだからね」
こども「わーい!」
男(やっぱりそうだ……!幼だ…!!)
男「あっ…………」スッ
幼馴染「――から、ね」スタスタ
こども「えーだって―――」スタスタ
男(い、いや、駄目だ………あそこに、俺は入り込んじゃだめだ)
男「………」
男(あの、美しい関係を、ぶち壊すことは、できない)
幼馴染「―――で、――――」スタスタ…
こども「―――!」スタスタ…
男(あいつは家庭をもったのか。あんなに気の強いあいつが)キュウ
男(ああ、クソ。胸が痛えな)キュウ
こども「―――だもんね!」
幼馴染「うふふ、そうね―――」
カナカナカナカナ…………
男(あっ………微笑み………)
幼馴染「夏はもうすぐよ」
男「暑いな…」
『夏はもうすぐそこ!水着はちゃんと準備できましたかー?』
男「………」ピッ
『昨晩、25歳の無職の男が―――』
ピンポーン
男(ったく、誰だよ………せっかくの休みだっつーのに……)
男「(勧誘とかだったら晒す)はい………」
友「よっwwwww」
友「相変わらず汚ねえなwwwwwゴミだめかよwwwwwww」
男「るっせえwwwwwスイートルームだわwwwwww」
友「おっwwwwwwwこれ美少女フィギュアじゃんwwwwww萌え~wwwwwww」
男「汚い手で俺の嫁を触んなwwwwwww」
男「つかお前、いつ東京から帰ってきたんだよwwwwwww」
友「さっきwwwwww女ちゃんから、お前が外に出たって聞いて飛んできたわwwwwww」
男「お……おうwwwwwなんだよwwww笑いにきたのかwwwwww」
友「バァーカwwww笑うわきゃねえだろwwwwwただ飲みにきただけよwwwww」
友「気付けば俺らも32だなwwwwwwwww」
男「女ちゃんもそれ言ってたわwwwwwww」
友「そろそろしっかりしねえとやばいかもなwwwwwwww」
男「俺はなwwwwwwでもお前はバンドがあるだろwwwwwww」
友「実はバンドやめたったwwwwwwwww」
男「えっ………なんでだよ」
友「いやぁwwww全然売れねえしwwwww知名度上がらねえしwwwwwバンド仲間は次々抜けてくしwwwwwもう無理かもねってwwwwww」
男「おっ……おい……」
友「でもいいんだわwwwwwwやっと踏ん切りついたわwwwwww俺もフラフラしてらんねえしなwww」
男「そ、そうか…wwwお前がいいなら、俺はそれでいいわwwwwwwww」
友「サンキューwwwwwやっぱお前は最高の仲間wwwwwwww」
男「…」
『夏はみんなで―――』
男「あああああああああああああ!!!!!!!!!!」ガシャン!
男「ハァッ………ハァッ………!!」
男「らっしゃあいあせー」
女「おっ、男くんっ!!」
男「な、なんだよ………今俺バイト中だから…………」
女「なんで電話出てくれないの!?」
男「メール……?あぁ、ごめん……今日は携帯もってきてなくて………」
男「そんなに急ぎなのかよ」
女「…………」
男「なんだよ」
女「…………」ポロポロ
男(!?な、なんなんだよ、急に泣き出しやがって………)
女「よく聞いてね………よく聞いてねぇ………」ポロポロ
女「友くんが自殺したの」
ポク ポク ポク ポク
男(……………)
男(もうなんもねえな)
男(………お?友からメール………?なんだよ、あいつ………死ぬ前に送ってきやがったのか………)カパ
From 友
男、今までありがとな。
俺は臆病で卑怯者だから、逃げます。
許してくれ。
じゃあな。元気で暮らせよ。
追記
夏が近いな。
男「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」タッタッタッ
男「どいつもこいつも、夏、夏、夏、夏、もううるせえよ!!」タッタッタッ
男「いちいち言われなくったって、俺にだってわかるよ!」タッタッタッ
男「俺は底辺だから、季節に一喜一憂するほど、時間も金も、余裕はねえけど!」タッタッタッ
男「どんなにクズで、ゴミで、人間のカスな俺だって―――!」タッタッタッ
男「俺だって―――!俺だってな―――!」タッタッタッ
男「はぁっ………はぁっ………はぁっ………」
男「夏を待っていたんだ!」
『今日は菊池市で38.5℃の気温が観測されました。3年ぶりの猛暑となり、子供たちはプール
や公園で水遊びを楽しんでいました』
『みなさん、熱中症には十分気を付けて、夏を目いっぱい楽しんでください』
『次のニュースです。昨夜、肥後大津線の線路で男が電車にはねられ意識不明の―――』
夏ですね。
ありがとうございました。長くなってごめんなさい。
なにが書きたかったんだ…
よくわからんがおつ
今度は友人死んでて草
途中で飽きたか
ところどころ真に迫るものがあったよ
幼馴染「などと暑さにやられてこのようなクソSSを書かぬように水分はこまめに取るのだぞ」
男「夏だなぁ」
END
トリップから他の作品も読んだけど読後感の悪さはそういうスタンスなのね
面白くはないけど思う所はあったよ乙
なんだこれ
鬱ssにしても中途半端だな…
途中まで惹かれるものがあったけどもっと一喜一憂二転三転と中身が欲しかったな
夏を待っていました
夏、消息不明
乙
こっちはなんか中途半端だな
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