老町長「ワシが勇者になる」 (4)

勇者「助けてほしかったら処女差し出せ! とびきり美人のなあ!」

勇者「あーひゃひゃひゃひゃ!」

戦士「俺ぁ人妻でも構わねえぜ」

魔法使い「中古でOKなんて、ほんと物好きだな」

僧侶「あ、私は美少年がほしいです」


町人「と勇者様御一行が主張しておられまして」

老町長「ううむ……」

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老町長「とりあえず、まずは美しい乙女達を集めておくれ」



老町長「申し訳ないのじゃが、おまえ達の中に、勇者様に操を捧げてもよいと思う者はおらんかね」

孫娘「え……」

老町長「勇者様は人間の英雄じゃ。未婚で抱かれても恥には……ならぬじゃろう……」

少女1「傷物にされたらお嫁に行けなくなっちゃうじゃないですか」

少女2「いくら勇者様でも……それは……」

少女3「初めてって痛いらしいし……痛くなくても嫌……」

老町長「町の……この町のためなのじゃ」

老町長「このままでは、近くの洞窟に棲みついたドラゴンに食料を全て奪われてしまう」

老町長「人間が直接襲われることもあるかもしれぬ」

老町長「どうか、おまえ達の誰か……勇者様に純潔を……」

孫娘「貞操に厳しいお爺様からそんな言葉が出るなんて……!」

孫娘「あんなゲスい連中に純潔を捧げるくらいなら私がドラゴンを倒してくるわ!」

老町長「ま、待つのじゃ!」

老町長(確かに、町の者達にしっかりとした貞操教育を施すよう指導していたのはワシ自身じゃ)

老町長(そのワシが、町民に勇者様達の夜伽の相手をするよう頼むなど……)

老町長(しかし、金で傭兵を雇えるほどこの町には余裕がない)

孫娘「放しておじいちゃん!」

孫娘「ドラゴンなんて私の魔法でやっつけてやるんだからー!」

老町長「……やむをえぬな」

老町長「ワシが勇者になる」

孫娘「お、おじいちゃん……? 何言ってるの?」

老町長「若い頃、ワシは勇者を目指して剣を振るっておった。魔法の心得もある」

老町長「この町の勇者になるくらい造作もなかろうて」

孫娘「いやいやいやでも」

老町長「いい子で待っておるのじゃぞ」

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