不肖・秋山優花里の継続高校潜入レポート! (24)

みほ「で、近く行われる継続高校との試合について、あんこうチームの
みんなに集まってもらったわけなんだけど」

優花里「おまかせください!まずはこちらの映像をご覧ください!」

沙織「また潜入したんだ…」

華「いいかげん警察沙汰になる前にやめたほうが…」

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優花里「例によって私はサンクスの店員に変装して密航したのです」

麻子「また編集の技術が上がったような…」

優花里「そして、毎回お馴染みのトイレでの着替えシーンですが…」

優花里「今回はひと味違います!いままでは潜入工作のことを忘れてついうっかり
お母さんが買ってきたクソださいパンツを穿いていたのでカットせざるをえなかった
のですが、今度は抜かりなく勝負下着を着用して行きました!」

麻子「いやいい、見たくない」

優花里「まあ遠慮しないで、ピーチジョンの新作なんですよ!透け透けの赤レース!」

沙織「だから見たくないって!」

期待

優花里「ちぇっ、高かったのに…、じゃあこのへんは飛ばして…」

沙織「そうそう、それでいいのよ」

優花里「継続高校はとても自由な校風で知られています、サンダースやアンツィオとはまた違った
自由さを感じますね」

華「確かにみなさん自由にしてらっしゃいますねえ」

麻子「とても学校とは思えない雰囲気だな」

みほ「焚き火を囲んでフォークソング歌ってる人たちがいるし…」

沙織「ヒッピーの人たちのコミューンみたい」

みほ「あ…あの、さっきから気になってるんだけど時々ドアを開けて全裸の人が出てくるのは…」

優花里「ああ、継続高校では至るところにサウナが設置してあって自由に入れるんです。私も
帰りに堪能してきました、その時の全裸映像が…」

沙織「だから見たくないって!」

麻子「自由にも程があるだろ」

華「優花里さんは何気に露出狂の気があるのでしょうか…」

優花里「そうこうしているうちに、ミカさん、アキさん、ミッコさんの3人が歩いてるの見つけました。
後をつけてみましょう」

沙織「ようやく潜入レポートらしくなってきたわね」

優花里「彼女たちは尾行を警戒しているようで追跡は困難を極めました。そして、
何度も道を変えながら2時間近くかけて学園艦の最底部まで降りたのです」

みほ「そこまでして守る秘密って…」

麻子「あのものすごい操縦技術の秘密かな」

『彼女たちはあの厳重に警備されたドアの向こうに入って行きました、私、秋山優花里も後を追ってみましょう。
 このドアの向こうに一体何が…、うおっまぶしっ』

みほ「えっ、なにがあったの?」

『放電ハロゲンライトでしょうか、天井一面に照明が並んでいます!そしてなにやら
 広い部屋全体を使って植物を水耕栽培しているようです!壁に張り紙がしてあります
 ね、なになに?「開花を促進するため12時間ごとの照射と消灯を繰り返すこと」?
 なんかカエデの葉っぱに形が似てますが…、はっ!こ…これってまさか…』

ミカ『やあ、とうとう知られてしまったようだね、ウチみたいな貧乏な学校がどうやって戦車の
運用経費を捻出していたかを…』

アキ『ちょっと!侵入者じゃないの!見張りの連中はなにやってたの!』

ミッコ『仕方ないなあ、アキ、セメントとドラム缶用意して』

優花里『ひぃぃぃっ!命ばかりはお助けを!』

ミッコ『いや、ウチの大事な資金源を知られたら生かして帰すわけにはいかないでしょ』

アキ『知らない仲でもないし、苦しまずに楽にしてあげるから』

優花里『ぎゃあぁぁぁぁ!』

ミカ『それって本当に必要なことかな?』

ミッコ『なに言ってんの、秘密を知られたんだよ?』

ミカ『アキも言ってたように知らない仲じゃないんだから利用できないかな?』

優花里『なんでもします!なんでもするから命だけは助けてください!』

ミカ『そうかい?じゃあまずは…』



ブツッ

優花里「というわけで、残念ながら継続高校の戦車道の秘密については探ることはできませんでした」

沙織「ちょっと…、なにこれ…」

華「見てはならないものを見てしまったような気がします…」

もしかして、この優花里…ニセモノ?

ヴーッ、ヴーッ

優花里「失礼、電話が…、はい秋山です、ああ、すみません、例のブツは預けてたおっさんが
警察に捕まりまして、ご心配なく、あのおっさん肝心なことは何も知りませんから。はい、
いつもの場所に10パケですね、代金はいつものように例のルートで、はい、失礼します。
あ、みなさん、急用ができたので今日は失礼します。さあって、商売商売♪」

沙織「ゆかりん…、まさか売人に…」

麻子「そういえば最近急に羽振りがよくなってきてたよな」

華「この間も戦車のプラモを大人買いしてましたし…」

ヤッちゃったかー

みほ「みんな、ちょっと聞いて」

沙織「なに?みぽりん」

みほ「今日、私たちは集まりませんでしたし優花里さんにも会いませんでした。私たちは何も知りません。
これはあんこうチーム車長、並びに大洗女子学園戦車道隊長としての命令です」

麻子「賛成」

沙織「そうだね!今日は何事もなかったね!」

華「こういうときは何かおいしいものを食べるのが一番です。丸亀製麺でうどんでも食べて帰りましょう」

数日後…

沙織「みぽりん大変だよ!ゆかりんが警察に捕まったって!」

みほ「ええっ!」

沙織「なんでも警察に大量の証拠を送り付けて密告した人がいるって…」

みほ「一体誰が…?」

桃「逮捕された秋山の供述から警察と麻薬取締局が継続高校にガサ入れを掛けました。主犯格の
3人は逃亡しましたがあいつらもうおしまいですね」

杏「河嶋、小山、ご苦労。いい仕事してくれたねー、それにしても貧乏な学校ってどこも考えること
同じなんだねー、でもこれで無事な販売ルートも全部あたしらのもんだね」

柚子「でも、ウチのシマを荒らしてたのがまさか秋山さんだったとは…」

杏「当分の間はあたしらが独占企業だ。小山、あんこう鍋屋さんに予約入れといて。
秋山ちゃんには悪いけど今夜は祝杯をあげよう」


                   終

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