ありあすがただダベるだけ (25)
初投稿。無事に立ってたらやります。
タイトル通りありすと飛鳥がただ雑談するだけのSSです。
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『推理小説』
レッスン場・休憩所
飛鳥「……」
ありす「……こうじゃない」
飛鳥「…………」
ありす「……うーん」
飛鳥「………………」
ありす「なら……でも、違う……」
飛鳥「……さっきから君はうんうんと、一体なにを読んでいるんだい?」
ありす「ひゃあ!……って飛鳥さんですか。驚かせないでください」
飛鳥「ははは、それはすまなかった……で、一体なにを読んでいるんだい?」
ありす「推理小説です」
飛鳥「タイトルは?」
ありす「『真実の一〇メートル手前』です」
飛鳥「ああ、アレか。ボクも少し前に読んだよ。米澤穂信先生の書く謎は、本当に心が躍らされるね……ってなんでそんなに驚いた顔をしているんだい?」
ありす「いえ、飛鳥さんは本格推理はあまり読んでいないと思っていたので」
飛鳥「心外だな。ボクだって推理小説くらい読む」
ありす「まあ、読むことは読むんでしょうけど……その、マンガとかを読んでいて、このような小説とは少し離れているイメージがありましたので」
飛鳥「確かに小説よりもマンガを読んでいるのは事実だ。否定はしないさ。けれどもボクは推理小説も同じくらい好きだね」
ありす「……意外ですね。蘭子さんはファンタジー小説か伝奇小説、海外文学がメインだったので、飛鳥さんも小説を読むのならそちらだとばかり」
飛鳥「ファンタジー、伝奇、海外文学……たしかにそう思われても仕方ないかもしれないし、そういう一側面を持つ。けれどもボクはそれらよりも推理小説を読むことが多いかな。まあ、推理小説と言ってもキャラミスだけどね」
ありす「キャラミス……キャラクターミステリ、ですか」
飛鳥「おや、君はキャラミスはミステリに入らないと思う人間なのかな、ありすちゃん?」
ありす「なんですか、そのおちょくるような口調は。それとありすちゃんは止めてください」
飛鳥「ではありす君と」
ありす「下の名前で呼ばないでください」
飛鳥「なら橘君」
ありす「なんでくん付けなんですか!」
飛鳥「ははは、いや、ミステリといったら探偵は周囲に対してくん付けするものだろう?」
ありす「偏見だと思いますけど……」
飛鳥「そうか、すまなかったね。ありす女史」
ありす「橘です!」
飛鳥「橘助手」
ありす「助手じゃないです!」
飛鳥「ごめんごめん、そんなに怒らないでくれよ。キミの反応が楽しかったから、つい」
ありす「つい、じゃないです」
飛鳥「だからごめんって……そうか。でも、下の名前で呼んではいけないのなら、ボクはキミをなんと呼んだらいいのだろうね?」
ありす「私の呼び方がそんなに大切なんですか?」
飛鳥「ああ、大切さ。呼ばれ方に拘るキミなら、呼び方に拘ろうとするボクのことも少しは理解ってくれるだろう?」
ありす「……それじゃあ、もう、ありす、でいいです……」
飛鳥「優しいね。それじゃあ、お近づきの証にコレを贈ろう」
ありす「……いちごオレ……」
飛鳥「といっても、そこの自動販売機で買ったモノだけれどもね」
ありす「いえ、ありがとうございます」
飛鳥「お礼を言われるようなことじゃないさ。で、ありす」
ありす「……なんですか」
飛鳥「キミはキャラミスはミステリに入らないと思う側の人間なのかい?」
ありす「……その話、するんですか?」
飛鳥「折角だからね。キミのことを知る手助けになるだろう」
ありす「私は王道ではないと思います」
飛鳥「王道ではない、ときたか。面白いね」
ありす「キャラミスもミステリーの一種です。それは事実ですが、でも、ミステリの中心は登場人物ではなく、謎であるべきです。だから、謎を中心に置いていないミステリはミステリに分類されてもミステリとは言い難い、私はそう思います」
飛鳥「ふむ、それは御尤もだ。ミステリなら、謎が中心であるべき。キミはそう言いたい訳だ」
ありす「飛鳥さんは違うんですか?」
飛鳥「ああ。ボクはミステリでも中心は登場人物であるべきだ、と思うよ」
ありす「どうしてですか」
飛鳥「どうして?簡単なことさ。謎を産むのも謎を解くのも、どちらも登場人物がすることだからさ。シャーロック・ホームズが探偵であるように、明智小五郎が事件を解決するように、工藤バーーーローーが真実を見つけだすように、それが物語である以上、事件には中心になる人物がいて、ならばミステリであれど小説の中心は人である――ボクは、そう考える」
ありす「……なるほど、飛鳥さん考えは分かりました。ですが、私は謎があって、初めてミステリというジャンルになると思っていますので、ミステリの中心は謎だと思います」
飛鳥「じゃあ、議論は平行線だ」
ありす「……そうなりますね」
飛鳥「ああ、だから、この話はお終いさ……でも、意外だな」
ありす「何がですか」
飛鳥「ありすがこんな話にノってくれた事がさ。自分の意見を言うだけ言って、ボクの話なんて聞いてくれないかと思っていたから」
ありす「そんな風に思っていたんですか」
飛鳥「まあ、ね。でもボクは初めに言っただろう?キミを知る手助けになるだろう、ってね……ってどうしたんだい?そんなにボクを見つめて。照れるじゃないか」
ありす「……いえ、なんでもないです…………いつまでこっちを見てるんですか」
飛鳥「いや、ありすはかわいいなぁと思ってね」
ありす「なんですか急に!」
飛鳥「こっちこそなんもないさ。ただかわいいなぁと」
ありす「からかわないでください!」
飛鳥「からかってなんていない、ただの本心さ」
ありす「急に気持ち悪いこと言わないでください!しかもなにニヤけてるんですか!」
飛鳥「気持ち悪い、か。ごめんごめん。話題を変えようか」
ありす「……まだお話したいんですか」
飛鳥「おや、嫌だったかい?それなら無理に付き合ってもらわなくても大丈夫さ」
ありす「別に……嫌じゃ、ないですけど……」
飛鳥「うん?なんだか煮え切らない言い方だな……そうだ、ありす」
ありす「……なんですか」
飛鳥「ボクはシャーロック・ホームズはキャラクターミステリに分類されるべきだと思うんだけど、キミはどう考えるんだい?」
ありす「話が変わってないじゃないですか!」
『推理小説』終
『戦争』
事務所・給湯室
ありす「どうしたんですか、立ち尽くして」
飛鳥「いいや、大したことではないんだ。大したことでは」
ありす「そうですか」
飛鳥「ああ、この事務所に備蓄されているきのこの山の数ががあからさまに少ないなんていうのは、決して大したことではないんだ。きっと輝子あたりが食べただけで、元々備蓄されている数に違いは無いはずなんだ……」
ありす「凄く気にしているじゃないですか!」
飛鳥「……まあいい。ありすも食べるかい?」
ありす「結構です」
飛鳥「……ふふ、ふふふ、そうか、キミもたけのこ派なんだね」
ありす「え、なんですか急に……まあ、どちらかと言われるとたけのこ派ですけど」
飛鳥「たけのこの里を手に取る理由がボクには全く理解できないんだ。きのこたけのこどちらが美味しいかという問いには絶対の解を求める事は出来はしない。味覚や好みは人によって全く異なるのだからね。だがしかし、だ。アレを買うくらいならアルフォートを買うほうがよほどいい!アレを買えるのにわざわざたけのこの里を買うだなんて、そんな合理的判断ができない人たちがあの緑の悪魔を持て囃す……いや、合理的判断ができない生物は、もはや人とは呼べないな」
ありす「なにドヤ顔で馬鹿なこといってるんですか、変なものでも食べましたか?」
飛鳥「失敬な。きのこの山は決して変な食べ物じゃない」
ありす「そういう意味じゃないんですけど……」
蘭子「あ、飛鳥ちゃん近くにいるならたけのことってー」
飛鳥「キミもなんだね……はは、世界はかくも残酷だ……」
ありす「本当になんなんですかあなたは」
蘭子「…………?」
『戦争』終
今日はここまで。
本当にこんな感じで2人がただただ雑談するだけです。いいですよね、ありあす
あと、なにかこの2人に話して欲しいテーマがありましたらリクして頂けると私が助かります
ジョージ・アリアスの方かと思った
コマンドーの方かと思った
アインフェリアについてとか
たけのこの里の触感は割とオンリーワンだが
きのこの山は似たような触感ん物いくらでもあるし
>>1
ゴミみたいなもん書きやがって
雑談するだけの何が面白んだよ説明してみろ
依頼だして消えろ
同類疑惑のある蒼いアイドルの話とか?
>>22
面白いとでも?
蘭子かわいいねって話を本人がいないところで
>>24
勝手にやってろ低知能
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