男「RPGで一番盛り上がる場面ってどこだと思う?」
友人「RPGで? うーん……やっぱりラスボス戦じゃない?」
友人「なんたって今までの冒険の締めくくりなわけだし」
男「たしかにな。なにしろゲームのトリだし、そいつ倒せばエンディングなんだから嫌でも盛り上がるわな」
友人「寝ながらプレイしてたのに、ラスボス戦始まったとたん姿勢を正したり」
男「あるある!」
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男「だけど、ラスボスと戦う時にはもう世界の謎とか色んな因縁とか全部判明したり解決しちゃってて」
男「ラスボス戦そのものは微妙に消化試合な雰囲気が漂うこともあるよな」
友人「あー……たしかにそういう時もあるね」
友人「あと、レベル上げすぎ準備しすぎで、あまりにもあっけなく倒せちゃったり」
男「あまりに手ごたえがないからラストバトルがこれじゃまずいと、激戦を演出するために舐めプしたりな」
友人「で、舐めプしてたら、なんかすごい攻撃が飛んできて全滅させられたり」
男「あるある!」
男「ゲームによっては、ラスボスより先に戦う因縁のあるボス戦の方が盛り上がることも多いよな」
友人「あー……あの、何度も何度も主人公の前に現れて、色々仕掛けてくるアレね」
男「そうそう、ライバルだったり、主人公の親の仇だったり、主人公の故郷を滅ぼしたりするアレ」
友人「たしかにね。ラスボスよりよっぽど憎たらしかったりするよね」
男「あるいは仲間になってくれたらな、って思うぐらい魅力的だったりな」
友人「そいつとのバトルが盛り上がりすぎて、残りのストーリーが全部おまけに見えちゃったり」
男「あるある!」
あるある!
友人「他には……やっぱり最初のボス戦も盛り上がることが多いんじゃない?」
男「たしかに! 初めてのボス戦ってすげー緊張するし、ワクワクするよな!」
男「戦闘BGMもザコと違うから、あ、こいつは今までの奴とは格が違うなって思えるよな!」
友人「ボス戦のBGMって“ラスボス戦”“因縁のあるボス戦”“通常ボス戦”って具合に何種類かに分かれてるけど」
友人「僕は結構、通常のボス戦のBGMを一番好きになったりするんだよね」
男「分かる! 通常のボス戦でかかるBGMって大抵の場合シンプルでスピーディーだから、テンション上がるんだよな~!」
男「あと盛り上がるバトルといえば……やっぱ裏ボスっしょ!」
友人「あー……クリア後に入れるダンジョンの最奥に潜んでるアレね」
男「作品によってはクリア前でも戦えることもあるけどな」
友人「ラスボスはあくまでクリアさせること前提の強さだけど、裏ボスってホントデタラメに強いよね」
男「ゲーム製作者の『倒せるもんなら倒してみろや』って気迫を感じられるよな」
友人「ラスボスにすら圧勝できるようになって身に付けた自信を、粉々に打ち砕いてくれるんだよね」
男「そういや俺、裏ボス倒せないままになってるゲームいくつかあるな……」
友人「さっきからボスばかり挙がってるけど、ザコ戦でも盛り上がる時あるよね」
男「ザコ戦で? そんなことあるか?」
友人「たとえば、急に出現するザコ敵の雰囲気や強さが変わったら、『やってやる!』って感じにならない?」
男「あ、分かる! RPGっていきなりザコのランクが2ランクぐらいアップすることあるよな!」
男「今まで単調な攻撃しかしない奴ばかりだったのに、急に全体攻撃してきたり、状態異常にしてきたり……」
男「チュートリアルはもう終わり……こっからが本番なんだ、って手に汗握るよな」
友人「単なる調整ミスの可能性もあるけどね」
友人「さっきから僕たちバトルの話ばかりしてるけど、やっぱりRPGの醍醐味ってバトルなのかな?」
男「いや、そんなことないぞ」
男「たとえば……初めて船や飛行船をはじめとした乗り物を手に入れた瞬間、ってのはどうだ?」
友人「あー……それがあったか。いいよね、あの瞬間」
友人「それまで一本道だったのが、急にどこでも好きなところ行っていいですよ、って感じになるんだよね」
男「そうそう! で、ホントにどこ行っていいのか分からなくなったりな」
友人「だけど、そうやって広いフィールドをあてもなく右往左往するのも案外楽しかったりするよね」
男「すげー分かる!」
キラーマジンガ(ワクワク)
友人「フィールドといえば……物語の中盤あたりでフィールドがガラリと変わるってのもいいよね」
男「世界が破壊されたり、主人公達が別の世界に移動して、そっから再スタート……みたいなシチュか」
友人「そう、やっと前のフィールドに慣れてきたとこだったのに、って残念な気持ちにもなるけど」
友人「ここから後半戦開始かぁ~って気になれるんだよね」
男「で、その新しいフィールドにもすっかり慣れて、親しみを覚えた頃にエンディングなんだよな」
友人「よくできてるよね、ホント」
男「盛り上がる場面といえば……そうだ、初めて本格的な大きな町についた時ってのはどうだ?」
友人「分かるよ。それまで小さな村や町ばかりだったから、嬉しくなるよね」
友人「特殊なアイテムを売ってる店が登場して、戦闘で幅広い戦略を練れるようになったり」
男「そうそう! それと店以外にも、色んな施設があってワクワクするんだよな」
友人「なにかと便利だから、しばらく拠点にしたりするよね」
男「あるある! 稼ぎをやりすぎてヌルゲーになっちゃったり!」
男「田舎から都会に初めて出てきた人って、もしかしてこういう気持ちだったりするのかな」
友人「どうだろうね。今度聞いてみたら?」
友人「あとは……やっぱり仲間が増えた時は盛り上がるよね」
友人「ゲームのパッケージでは仲間キャラっぽく描かれてるけど、なかなか仲間にならなかったキャラが」
友人「いよいよ満を持して仲間になった時とか」
男「この野郎、じらしやがってーってなるよな!」
友人「だけど、期待して使ってみたら、思ったより強くなかったりして」
男「あるある! それで結局補欠になったりするんだよな」
男「あと俺はやっぱり、可愛い女の子キャラが仲間になるとテンション上がっちゃうな」
友人「君はいつもハーレムパーティーにするもんね」
男「そ、そんなことねえよ!?」
男「他にはやっぱり、強い武器が手に入った時は盛り上がるよな!」
男「だれでもいいからこいつで試し斬りしてえ……って、妖刀に操られてる危ない奴みたいな気持ちになるよ」
友人「あとは新しい魔法を覚えた時も盛り上がるよね」
男「分かる分かる! 覚えたら、さっそく次出会ったザコにぶっ放したりするわ!」
友人「で、調子に乗って使いまくってたら、肝心なところでMP切れしちゃったり」
男「あるある! MP回復の手段が乏しいゲームでそれやって詰みかけたことあるわ」
友人「うーん……RPGで盛り上がる場面っていっぱいあるんだね」
男「いーや、まだまだこんなもんじゃないだろ」
男「ラストダンジョンに突入する前の壮行会っぽいイベントとか!」
友人「闘技場が登場した時とか」
男「物語の謎に迫れそうな遺跡ダンジョンとか!」
友人「質の高いミニゲームとか」
男「ややこしい謎解きを自力で攻略した時とか!」
友人「黒幕が知ってるキャラだったと判明した時とか」
買って家に帰るまでに決まってるだろ
どんなクソゲーだろうとそのワクワクだけはプライスレスだわ、そしてプレイして後悔する
男「いやー……どんどん候補が出てくるな。とてもじゃないけど“一番”なんか決められないわ」
友人「うん……こうやって話してたらいくらでも挙げられそうだよ」
男「じゃ、俺たちのテンションも盛り上がったところで、そろそろ今日発売の新作RPGを買いに行くとするか!」
友人「ずっと前から予約してた超大作……楽しみだね!」
男「ゲーム雑誌での評価も高かったし、こりゃ期待できるぜ! くれぐれもLINEやメールでネタバレすんなよな!」
…………
……
>>15 激しく同意。
……
……
男「……こないだ買った新作RPG、クリアした?」
友人「うん……一応」
男「……どうだった?」
友人「えーと……ノーコメント」
男「だよなぁ……色々いいたいことがありすぎて、逆に何もいえねえわ」
友人「うん……それに一度口に出しちゃうと止まらなくなっちゃいそうで怖い」
男「じゃあさ……一番盛り上がったところはどこだった?」
友人「うーん……ゲームを買って、電源を入れた瞬間ってのはどう?」
男「いや……もしかしたら雑誌の情報やPV見てワクワクしてた時かも……」
― おわり ―
あっ(察し)
すまんな
ドラグナーズアリアのことだな
話をしよう
さあふるえるがいい
時と永遠・・・
最後かわかりたくないがわかるのが悲しい
>>24
あれは見て分かる明らかに見えてる地雷だっただろ
アホが買うからごみを売る典型的な例だろいい加減にしろ
アークザラッドジェネレーション…
>>26
全員が全員、ゲーム買う前に前情報見てると思うなよ
よくゲーム雑誌で「画面は開発中のものです」っていうシーンやシステムが正規品では容量の問題とかで削除されていたりするが、大半のゲームはその削除された側のほうが面白いと感じてしまう
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