・モバマス依田芳乃SSです
・公式外のキャラも出ます
・書き溜めをバンバン投下していきます
・誤字脱字がありましたらすみません
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芳乃父(以下、父) (もしや、プロデューサーという男か?)
芳乃「はいー」
父(人間の子ではないか・・・)
芳乃「それはわたくしも同じかとー」
父(芳乃が人間・・・まぁ、よい)
父(芳乃もそういう年だからな)
芳乃「そこで、とと様にお聞きしたいことがありましてー」
父(言ってみろ)
芳乃「殿方に対するあぷろーち? の方法をお聞きしたいと思いましてー」
父(・・・)
父(それを私に聞くのか・・・)
芳乃「殿方はどのようなご婦人が好きなのでしょうかー?」
父(う~む・・・)
父(女というものは男の数歩後ろを歩くものだ)
芳乃「なぜー?」
父(なぜって・・・数歩後ろを歩き、男を立てろということだ)
芳乃「後ろを歩くだけでいいのでしょうかー?」
父(いや、そういうわけでは・・・)
芳乃「やってみましょー」
~事務所~
芳乃「・・・」
芳乃P(以下、P)「・・・」
P(芳乃がずっと空を眺めたまま微動だにしないんだが・・・)
芳乃「」スッ
P(あ、動いた)
P「芳乃、ずっと空を見てたけど何かいたのか?」
芳乃「いえー、お話をしておりましたー」
P(え、誰と?)
芳乃「そろそろお務めに行くお時間かとー」
P「あ、もうこんな時間か! 準備してくれ、今日は歩いていくぞ」
~外~
P「―――という撮影のあと・・・って芳乃どこ!?」
芳乃「こちらにー」
P「な、なんだ後ろにいたのか・・・横に来てくれないか?」
芳乃「歩くときは縦に並んだ方が皆様の邪魔にならないかと思いましてー」
P「確かにそうかもしれんが・・・喋りづらいよ」
芳乃「構わずどうぞー」
P「えぇ~・・・」
― 翌日 ―
~事務所~
P「」カタカタカタ・・・ブルッ
P(トイレ行くか・・・)スッ
芳乃「・・・」スッ
P・芳乃「「・・・」」テクテクテク
P「・・・芳乃?」ピタッ
芳乃「なんでしょうかー?」ピタッ
P「いや、なんでピッタリ後ろにいるのかなって・・・」
芳乃「特に意味はございませんのでどうぞー」
P「そ、そうか・・・」
ガチャン・・・カチャ!
P(芳乃の様子がおかしい・・・なにがあったんだ?)
P(・・・ふぅ~)
芳乃「・・・」(⊃ω⊂)
P「!」クルッ!
芳乃「」シュン!
P「・・・気のせいか・・・ふぅ~」
芳乃「・・・」(⊃ω⊂)
― また翌日 ―
~車内~
P「芳乃ー! こっちだ、こっちー!!」
芳乃「お迎え感謝いたしますー」
P「おつかれ芳乃! 事務所戻るから乗りなさい」
芳乃「はいー」
パタン・・・
P「・・・」
P(後部座席!?)
芳乃「・・・」
P(いつもは助手席に来てくれるのに・・・)
P(そういえば最近よく後ろに・・・俺、嫌われた!?)
芳乃「そなたー?」
P「芳乃正直に言ってくれ・・・俺の事が嫌いなのか・・・?」
芳乃「そのようなことはありませんがー」
P「・・・だって最近俺の横に来るのを嫌がるじゃないか」
芳乃「それは・・・ご婦人は殿方の数歩後ろを歩くものだとお聞きしましてー。いかがだったでしょうかー?」
P「な、なんだ・・・心臓に悪いから止めてくれ・・・」
芳乃「・・・そうでしたかー」
芳乃「とと様の嘘つき・・・」
父(私が思ってるのと違うんだよ・・・もういい、かか様に聞きなさい)
芳乃「かか様ー?」
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~砂浜~
ザザーン・・・ザザーン・・・
芳乃「」チャップ、チャプ
ボチャン!
「あれ、さっきそこに女の娘いなかった?」
「帰ったんじゃね?」
ボゴボゴボゴ・・・
芳乃「かか様ー」
芳乃母(以下、母) (どうかしたのですか?)
芳乃「かか様にお聞きしたいことがありましてー」
母(なんでしょうか?)
芳乃「殿方を魅了するためにはどうすればよいのでしょうかー?」
母(ふふっ、芳乃もそういう年頃なのですね。嬉しいような、悲しいような・・・)
母(・・・殿方を魅了ですか・・・そうですね、やはり全てを包み込むような『包容力』が大事なのではないでしょうか?)
芳乃「包容力ですかー?」
母(えぇ、殿方はいくつになっても母が好きだと聞いたことがあります。なので母のような包容力を持てばいいのではないでしょうか?)
母(膝枕をしてあげたり・・・添い寝をしてあげるのも効果的かもしれませんね)
芳乃「なるほどー」
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~事務所~
P「ん~っ・・・ふぅ」ノビーッ
P「ちょっと仮眠取るか・・・」
P「ちひろさーん、仮眠室いるんで何かあったら起こしてくださーい!」
ガチャ
P「ふぅ・・・ん?」
モゾモゾ・・・
P(誰か寝てるのか?)
芳乃「zzz」スヤスヤ・・・
P「おい」
芳乃「むにゅ・・・」
P(ここは社員専用なんだが・・・)
P「芳乃ー・・・」
芳乃「zzz」
P「・・・」
P(ソファで寝よう・・・)
芳乃「失敗しましたー」
母(あらあら)
母(でしたら、ばば様に聞いてみたらどうですか?)
芳乃「ばば様ー?」
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~森の奥~
芳乃「」テクテク
鹿「~♪」スリスリ
芳乃「よしよしー」
熊「・・・」ズンッ!
芳乃「ほー・・・」
熊「・・・」クイッ、クイッ
芳乃「乗ってもよろしいんですかー?」
熊「・・・」コクン
のっし、のっし・・・
芳乃「楽ちんでしてー」
サワサワ・・・サワサワ・・・
大木「」
芳乃「ばば様ー?」
芳乃祖母(以下、祖母) (久しぶりだね、芳乃・・・お仕事はどうだい?)
芳乃「とても順調でしてー」
祖母(それは良かった・・・それで、どうしたんだい?)
芳乃「実は魅了したい殿方がおりましてー」
芳乃「何か良い方法はないでしょうかー?」
祖母(そうだねぇ・・・私の時代では楽器を奏でる女性というのは魅力的だったねぇ)
芳乃「楽器・・・なるほどー」
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~事務所~
P「・・・」
ちひろ「・・・」
芳乃「」ぶおおおおおおおん!!
P「・・・芳乃」
芳乃「」ぶおおおおん!ぶおおおおおん!!
P「ちょ・・・芳乃」
芳乃「~♪」ぶおおおおおおおおおおおおおおおおん!!
P「うるさい」ペシッ
芳乃「あぅ・・・」
芳乃「怒られましてー」
祖母(事務所で法螺貝吹くなんてダメに決まってるでしょ?)
祖母(・・・それだったら、芳乃のお兄さんに聞いてみれば良いんじゃないかい?)
芳乃「・・・兄様はまたの機会にー」
祖母(そう言わないで行ってあげなさい・・・一応若い? 男性なんだから)
芳乃「・・・」
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~山頂 火口付近~
芳乃「・・・」
ドドドドドドド・・・
芳乃兄(以下、兄) (久しぶりだな、我が妹よ!)
芳乃「・・・兄様にお聞きしたいことがありましてー」
兄(言ってみろ!)
芳乃「魅了したい殿方がおりましてー・・・兄様はどのような奥方に魅力を感じるでしょうかー?」
兄(身体に決まっている! 男は女の身体に魅了されるものだ!)
芳乃「・・・やはり、聞く相手を間違えましたかー」
兄(長い美脚に華麗な立ち姿!)
芳乃「」チンチクリーン
兄(豊満な胸!)
芳乃「」ストーン
兄(どちらも男を虜にするものであるが・・・芳乃、お前には・・・)
兄(童のような身体で・・・男を・・・ふふっ・・)
芳乃「」ブン! ブン!
兄(いたっ・・・や、やめろ! 火口に物を投げるんじゃない!)
兄(か、身体が無理なら・・・仕草で魅了すればいいんじゃないか?)
兄(例えば・・・目が合った時にウィンクするとか)
芳乃「うぃんく、ですかー?」
兄(女にウィンクをされると男はたちまち魅了されてしまうとか・・・俺も一度はされてみたいものだ)
芳乃「・・・では、それを試してみましょー」
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~事務所~
P「」カタカタカタ・・・
芳乃「こほん・・・」
P「?」
芳乃「(´・ω‐`)」パチン・・・
P「・・・」
芳乃「(´・ω・`)」
P「・・・」
芳乃「(´・ω‐`)」パチン・・・
P「・・・え?」
芳乃「・・・」
P「目にゴミでも入ったのか・・・?」
芳乃「」ブン! ブン!
兄(やめろ! 投げるんじゃない!)
芳乃「・・・」
兄(あんな無表情のまま、ゆっくりと片目を閉じるのがウィンクなわけないだろ!)
芳乃「慣れないことゆえ、多少の違いは仕方ないかとー」
兄(・・・俺にはお手上げだな)
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― 数日後 ―
~事務所~
芳乃(・・・やはり、わたくしには早すぎたのでしょうかー?)ムムム・・・
P「芳乃、どうかしたか?・・・そんな難しい顔しちゃって」
芳乃「そなたー、わたくしには難儀なことでしてー」
P「なにがだ?」
芳乃「それはとっぷしーくれっとでするー」
P「無理して横文字なんか使っちゃって・・・テレビの影響か?」
芳乃「そなたが心配することは何もございませんー」
P「そうは言ってもな~・・・そうだ! これから一緒に飯食べに行かないか? この前、芳乃の喜びそうな店を見つけたんだ」
P「美味しいものでも食べれば、きっと気分も軽くなるって!」
芳乃「それはいわゆる、おとなのでぃなーというものでしてー?」
P「う~ん・・・和食の場合もディナーでいいのかな?・・・とにかく雰囲気も良いし、期待してくれていいぞ」
芳乃「ふむー・・・」
P「芳乃?」
芳乃「わたくしはどうやら事を急ぎすぎておりましたー」
芳乃「一歩ずつ確実に進むことがー、一番の近道なのかもしれませんねー」ニコッ
P「?」
P(何の話だ?・・・)
P(ま、いっか・・・笑ってくれてるし)
P「じゃあ、行くか」
芳乃「いざ、参りましょー」
終り
おまけ
~とある月の島根県~
父(みんな駄目だったようだな・・・)
母・祖母・兄(・・・)
女性(皆様お久しぶりです・・・あら、どうかされましたか?)
父(いやね・・・今時の恋愛というのは良く分からんって話をしていたんだ)
女性(今時の恋愛・・・あ、それでしたら良い人をご紹介しましょうか?)
父(な、なに!?・・・ぜひ会わせてくれ!)
女性(その人に直接会うことはできません。悩み事を文にしたためるのです)
父(文だと・・・?)
― 数日後 ―
加蓮『城ヶ崎美嘉の恋愛相談コーナー! 【困ったときのミカ頼み】~ 』
ワー! パチパチパチ!
加蓮『このコーナーは今をときめくカリスマJK城ヶ崎美嘉が色んな恋愛のお悩みを聞いちゃうコーナーでーす!』
美嘉『美嘉だよー♪ みんなからのお便り待ってるから★』
加蓮『さすが美嘉、余裕だねー』
美嘉『ま、まぁねー!』
加蓮『では、最初のお便り・・・【父神】さんからのお悩みです!』
加蓮『最近娘に好きな男性ができたようなのですが、恋愛経験もないため相手へのアプローチの仕方がわからないと
相談されてしまいました。家族でも色々と提案はしてみたものの、どれも不発に終わっているとのことです。
私は仕事柄、人様の悩み事や願いなどを聞く立場にあるのですが、どうもこのような話題については的確な助言ができません。
最近の女性は男性に対して、どのようなアプローチをするものなのでしょうか?・・・とのことです』
加蓮『・・・人様の悩みや願い事を聞く仕事って何だろう?』
美嘉『う~ん・・・悩み事を聞く仕事なら思いつくけど、願い事・・・?』
加蓮『あ、名前が【父神】さんだから神父さんとか!?』
美嘉『あぁ! なるほどね~』
加蓮『それで・・・美嘉はどうなの?』
美嘉『え?』
加蓮『好きな人へのアプローチの仕方だよ』
美嘉『ア、アタシ!?』
加蓮『うん、美嘉なら経験あるでしょ?』
美嘉『あ、当たり前じゃん★』
加蓮『カリスマギャルだもんね!』
美嘉『そうそう!』
加蓮『それで、どうだったの?』
美嘉『えーっと、アタシは・・・相手の目を見て自分のキモチを伝えたよ★』
加蓮『・・・結構普通じゃない?』
美嘉『こ、これは初恋の時だから!』
加蓮『あぁ~、なるほど・・・じゃあ、今はもっと過激なカンジ?』
美嘉『も、もち! でも、ここじゃ言えないかな~?』
加蓮『それは残念だな~』
美嘉『そういう加蓮はどうだったの?』
加蓮『私?・・・私はそういう経験ないから』
美嘉『ズルくない!?』
P「ほぉ~、神父さんがねぇ・・・」
芳乃「・・・」
P「神父さんだったら神様に聞いたほうが的確で早いんじゃないか?・・・なんてな」アハハ
芳乃「・・・」
芳乃「きっと神様にもお手上げだったのでしょー」
本当に終り
乙でしてー
以上になります!
ありがとうございました
コチラ前作になります。暇な時にでも読んでみてください!
雫父「お見合いをさせるぞ」 雫(・・・え?)
雫父「お見合いをさせるぞ」 雫(・・・え?) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463994213/)
乙でしてー
ほのぼの家族なのでしてー
乙でしてー
ぶおおおおつ
ほのぼのしてていい雰囲気
おつ
まーたカリスマが無理してやがるのか
乙
大家族だなあ
規模が
やっぱり茄子さんは最高やな!
芳乃父「凄ぇよ美嘉、流石は近所のユニコーンのお墨付きなだけはある」
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