【ラブライブ!×Battle Spirits】穂乃果「ゲートオープン!!」 (421)

μ'sがバトスピをやります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465312369

注:書き溜めあり。

これはバトスピをテーマにしていますが、下手くそながらストーリーを重視したため、正式なバトスピのルールからは結構逸脱しています。

コア、デッキ、手札の数、効果発動のタイミングに所々で違和感を感じます。

「え?ありえなくね?」とかなります。

μ'sメンバーのデッキの色、キースピリットは作者の独断と偏見で構成されています。

百合作品です。

バトスピキャラは登場しません。

カードは烈火伝第4章までを使用しています。

百合作品です。



以上を容赦してくださる方は、生暖かく見守ってくださいm(__)m


穂乃果「いっくよー!ゲートオープン!!」

8人「…………?」




穂乃果「もーっ!みんなノリが悪いよ!」

8人「……?」

穂乃果「ほら、もう一回いくよ!ゲートオープン!!」

海未「いや、わかりませんよ。なんなんです?それは?」

凛「なにかの掛け声かにゃー?」

花陽「も、もしかして私の知らないアイドルグループ?」

希「新しく開店したお店?」

穂乃果「みんななに言ってるの?これだよっ!こーれっ!」

ドンッ

ことり「カード?……の束?」

真姫「なにこれ意味わかんない」

絵里「黒いカード……トランプ?」

希「タロットカードでは無さそうやね」

ペラッ

絵里「あら、でも黒いのは裏側だけで表には絵が描いてあるわ。それに文字も。ええと……ブレイドラ?黄色い鳥?怪獣かしら?なんだか可愛いわね。こっちは色が違うのね。ペンタン……可愛いペンギンの絵よ」

にこ「あぁ、なによ。思い出したわ。バトスピじゃないの、これ」

7人「バトスピ?」

またゴミスレか

にこ「バトルスピリッツっていう、トレーディングカードゲームの一つよ。バトルスピリッツ、略してバトスピとかBSとかって呼び方もするわね。それでもって、バトスピでバトルする人たちのことをカードバトラーって呼ぶんだけどね。カードゲームとしての歴史は浅いけど、アニメやマンガなんかの他媒体でも広く取り上げられて、中でもアニメ作品で声を当てた声優さんも、興味を持ってバトスピを始める人もいるらしいわ」

穂乃果「パンテーラさんとか、クラッキー君とかだね」

海未「誰ですか」

ことり「そういえばお店に来たお客さんが、テーブルにカードを広げて遊んでるのを見たことあるかも」

凛「ニコちゃん詳しいね。やってたの?」

にこ「今は他局だけど、ニチアサでやってたときに妹たちとね。で、穂乃果。これどうしたのよ?」

穂乃果「え?アニメで見ておもしろそうだったから、みんなを誘って穂乃果もやりたいなーって思って。昨日秋葉原のお店で買ってきたの」

海未「また唐突な……。カードゲームのルールなんて覚えられるのですか?トランプとは違うんですよ」

真姫「この年になってそんな子どもっぽいこと出来ないわよ。私はパス」

にこ「あっれぇ?真姫ちゃんてば知らないのぉ?バトスピは国外にも広く流通してるしー、今では子どもだけじゃなく大人だってプレイしてるニコー」

真姫「単純なカードゲーム自体が幼稚だからイヤって言ってるの」

穂乃果「それは違うよ真姫ちゃん!!」

真姫「ヴェエ!?」

穂乃果「バトスピが他のカードゲームと一線を画すもの……」

花陽「あ、あの穂乃果ちゃんが一線を画すなんて言葉を……」

絵里「よほどのめり込んでるのね」

穂乃果「それはこのコア!」

希「青い石?なんかスピリチュアルな輝きやね」

穂乃果「これはコアって呼ばれるバトスピの重要アイテム。これがカードバトラーの命!」

真姫「命って……大げさすぎるわよ」

にこ「あながちそうでもないのよ。このコアはスピリット……いわゆるモンスターの召喚や強化なんかに使われることがメインに、それとは別にこのコア5個がカードバトラーのライフになって、ライフが0になったら負けちゃうんだから」

穂乃果「このコアは各ターンに一つずつ自分と相手に増えていく。コアの使い方が勝負の局面を大きく左右するんだよ!更にデッキ、手札、フィールドのスピリットの数にも上限は無い!まさに戦略無限大!」

海未「穂乃果……あなたさては勉強もせずにこのバトスピとやらに熱中しましたね……」

ことり「でも、なんだかおもしろそうだよね♪」

穂乃果「でしょ!?というわけで二週間後にトーナメント式のバトスピμ'sチャンピオンシップを開くから、みんなカードを集めてデッキを組んでおいてね♪細かいルールはバトスピwikiを見てね。みんなのLINEにURL送っておくから。それじゃーねー♪」



凛「行っちゃったにゃー」

ことり「穂乃果ちゃん、ハマったらとことんハマっちゃうから」

バタン!

真姫「戻ってきたわね」

絵里「穂乃果、忘れ物?」

穂乃果「言い忘れてた!ただ勝負するのも面白くないから、優勝者にはなんでも一つだけ願い事を叶える権利をプレゼントー♪ってことで!じゃ!」

バタン!

8人「……………………」

8人「……………………はぁっ!?」

海未「穂乃果……明らかに先に始めた自分が有利なことを見越してあんなことを言いましたね……」

花陽「穂乃果ちゃんらしいけど…………」

絵里「まあ、なんにせよ……」

希「やるからには負けられへんよね?」

にこ「真~姫ちゃん♪帰りに一緒にカード買いに行こー♪」

真姫「べっ、別にいいけど……」

凛「あー、凛も行きたいにゃー♪」

海未「では、私たちも行きましょうかことり」

ことり「うんっ♪」



8人(なんでも願い事を…………)



――――秋葉原カードショップ――――


海未「実際目の当たりにすると、色んな種類のカードがあるのですね。赤、青、黄、緑、紫、白……色が複数あるカードもあるみたいです」

にこ「属性ごとに色分けされて、それぞれの色に特徴があるわ。たとえば赤属性だと攻撃翌力が高め、青属性はクセがある玄人好みの効果が多くて、黄属性はマジックに関係した効果が多いわ。緑は効果でコアを増やした速攻のバトルが得意で、紫は逆に相手のコアを減らして妨害するのに長けてる。白属性は鉄壁の防御が持ち味よ。あくまでも一例だけど」

絵里「スピリット、ネクサス、マジック、ブレイヴ、アルティメット……これは?」

にこ「スピリットはバトスピの基本となるモンスターよ。ネクサスは自分に有利な状況を作り出すフィールドってとこかしらね。マジックは自分を補助したり相手を妨害したりするカード、ブレイヴは条件にあったスピリット、アルティメットに合体させて強化する装備カード。アルティメットはスピリットの上位互換みたいなものだけど、スピリットに比べて召喚条件が難しかったりするから使い勝手が難しいわ。その分効果は絶大で、バトルの流れを大きく左右するわ」

凛「うえぇ……なんだか難しい……」


にこ「こんなのまだまだ序ノ口よ。コスト、軽減シンボル、回復、疲労、バースト、フラッシュタイミング、ソウルコア、効果だって属性ごとの固有効果と、属性に共通した効果とあるし。バトスピのいやらしいところが、効果の記述が言葉遊びかってくらいわかりづらいものが多いのよね」

花陽「お、覚えられるかなぁ……」

にこ「カード全部の効果なんて覚えてるやつなんかいないわよ。バトスピは戦略無限大をテーマにしてるだけあって、システムが年々複雑になっていくの。でもまあ、最初は自分に合いそうな色でデッキを組むのがいいんじゃない?好きなカードの絵で組むとか。ピンときたカードをキーカードにしてメインにしたり。そこからルールを見ながらバトルを進行すれば覚えやすいわよ」

ことり「自分に合いそうな色かあ……」

希「デッキを組む色は一色だけなん?ニコっち~」

にこ「単色でも混色でもOKよ。ただ最近だと単色デッキを使ってるバトラーは少ないんじゃない?同じ色の方がコンボは決めやすいけど、戦略が単調になっちゃって読まれやすいから。自分の好きな色に、他色のマジックやブレイヴを組むのが定石かしら」


真姫「ニコちゃんが昔やってた頃は、どんなカードを使ってたの?」

にこ「ん、えーっとねー……これ。このガラスケースに入ってる黄色いやつ」

真姫「[超新星アイドル]ノア・フルール……なんていうか、予想を裏切らないわね……」

にこ「このブースターパックが出たとき、運命を感じたのよね~♪なんか~♪ニコをモデルに作ったんじゃないのかな~なんて思ったり~♪ほら~この子もニコみたいに可愛い……って聞きなさいよ!このカードかなりレアなんだからね!」

凛「かよちんは何色にするー?凛は赤とか強そうかなーって思うんだけど」

絵里「凛、どの色を使うかは秘密にしておいた方がいいんじゃないかしら?じゃないと対策を立てられちゃうわよ」

凛「はっ!?そっかー、そうだよねー」

花陽「私は見た目が可愛いカードがいいかなー……なんて」

ことり「この黄色いカードにはそういうの多いよね。天使さんとか妖精さんとか♪今度の衣装はこういうのをモチーフにしてみようかな~♪」

海未「赤はドラゴンや恐竜、白はロボット、緑は虫に動物、黄色は天使や妖精、紫は悪魔、青は巨人や怪物……といったところでしょうか?なんとも統一性の無い世界観です」

絵里「カードの下に書かれてるフレーバーテキストを読んでみれば、バトスピの世界観がよくわかるみたいよ。バトスピwikiにまとめページがあったわ」

希「ウチは何色にしよっかなー?」

にこ「あんたは紫一択って感じがするんだけど。腹黒いし」

希「そんなこと言うニコっちには、スペシャルなわしわしをごちそうしてあげるよー?」

にこ「ひいっ!!?」


絵里「あら?これは?」

にこ「ん?ああ、バトスピタワーね。バトスピカードダスのガチャガチャが上下に繋がってるものをそう呼ぶのよ。ここにあるのは初期の古いものから新しいものまであるみたいだけど」

絵里「ハラショー。なんだかおもしろそう!回してみようかしら♪」

にこ「たまに回してXレアが出ると嬉しいのよね。パックで買うのとはまた違って」

絵里「あら……?なんだかキレイなカードが出たわよ?」

にこ「ホント?なになに?どんなカードよ?」

絵里「ふふっ、ひーみーつ♪なんだか強そうだし、私の切り札にするわ♪」

にこ「安直な……じゃあ、にこも回そーっと♪」

絵里「なにかいいのは出た?」

にこ「…………」

絵里「なるほど、レアが入ってないときもあるのね……。レア入りとレア無しを交互にセットすることによってよりお金を使わせようというカード会社の戦略ね」

にこ「必ずしもそうなってるとは限らないけどね……。はあ、もう一回回そーっと。……え、なにこれ誤植?印刷ミス?ちょっと調べて…………」

絵里「どうしたの?」

にこ「……ふふ……ふっふっふ…………アーハッハッハー!!やっぱり私は大銀河宇宙No.1アイドルね!ニコの最強のキースピリットはこれで決まりよ!」

絵里「よくわからないけど、いいカードを引いたのね……」


希「ウチはどうしよっかなぁ……ん?……このカード…………なんや運命を感じるなぁ」

花陽「希ちゃんがそういうと……なんか意味深だね……」

希「スピリチュアルやろ?うん、決めた。ウチはこの子をデッキに組むことにするわ」

花陽「私はどうしよう……」

希「悩んだときは、直感で選んでみるんも大事やと思うよ?」

花陽「直感で……」

希「おお……花陽ちゃんの目付きがまるでご飯を前にしているときのように鋭く……」

花陽「決めました!」

希「おお!早いな!」

花陽「このカードを切り札にデッキを組みます!」

希「トーナメントで花陽ちゃんと当たるん楽しみやわぁ♪」


凛「どーしよっかなー」

海未「まだどの色にしようか迷っているのですか?」

凛「海未ちゃんは決めたの?」

海未「ええ、穂乃果に送られたサイトを参考に、私にあった属性でデッキを組むことにしました」

凛「海未ちゃんは白とか似合いそうだにゃー。なんか機械みたいに頭カッチカチだし」

海未「トーナメントであなたと当たった際は完膚なきまでに叩き潰しますのでそのつもりで」

凛「んー……よし!カードダスを回して一番上にあったカードの色でデッキを組むにゃー!」

海未「って……そんな決め方でいいんですか!?せめてレアカードの方に合わせたら――――」

凛「にゃー!!」

海未「聞いてませんね……まったく……凛らしいと言いますか……さて、私も自分のカードを探さなくては……真剣に臨まないと、穂乃果はおろか他のメンバーにも足元を掬われかねませんからね」

海未「私に勝利をもたらすこのカードで……必ず……」

凛「一番上にあったの広告カードだったんだけど、どうしたらいい?」


真姫「まったく……めんどくさいわね……」

ことり「そう言いつつも真剣にカードを選ぶ真姫ちゃん、可愛い♪」

真姫「だって勝負だもん。勝負には負けたくないわ。もちろんことりにだって勝つわよ」

ことり「ことりだって負けないよ♪」

真姫「……イマイチ本気が見えないわね。そういうとこが、ことりの怖いところよね」

ことり「エヘヘ~♪」

真姫「ことりは決まったの?」

ことり「うん♪決まったよ、ことりのキーカード。これで優勝狙っちゃう♪」

真姫「……なんとなくことりとは当たりたくないわね。私も自分に合ったカード探さないと」

ことり「真姫ちゃんにはこの属性が似合うと思うんだけどな」

真姫「これ……?」

ことり「うん、なんだか真姫ちゃんみたいだと思わない?」

真姫「…………たしかに、そうかも」


それぞれが自身のキーカードを選び、研磨を重ね……



――――――――

ことり「やっぱりこのマジックは必須かなぁ。それにこのカードも……誰と当たるかわからないし、いろんなパターンを考えておかないと……」


――――――――


海未「……なるほど、このようなコンボが……ではこのカードでさらに強固なものに出来そうですね。……誰であろうと、負けるつもりはありません」


――――――――


花陽「アタックしたら疲労……こんなに強そうなスピリットさんたちも、頑張ったら疲れちゃうんですね……お疲れさまです」


――――――――


凛「コストが5だからコアを……あぁ!軽減シンボル忘れてたぁ……計算難しいよぉ……このスピリットを召喚して……次にこれ……って順番逆だにゃあー!!」


――――――――


真姫「よし……これで完璧ね。我ながら見事なバランスのデッキだわ。子どもの遊びに興味は無いけど、やるからには優勝よ」


――――――――


にこ「フフーン♪やっぱりニコにはこういうカードが似合うわね~♪優勝したらどんなお願いしようかな~♪」


――――――――


希「カードが選んだカードで組んだスピリチュアルデッキ♪死角は見当たらんね♪」


――――――――


絵里「~♪頼りにしてるわよ、相棒♪」チュッ


――――――――

――――――――


穂乃果「……やっぱり、これかな」

雪穂「お姉ちゃーん?ご飯だよー」

穂乃果「え?あ、うん」

雪穂「もー。まだデッキ組んでるの?始めたばっかりのくせに、お姉ちゃんのデッキ強いんだから、それ以上改良の余地は……って、なに?このカード……」

穂乃果「ああ!ダメダメ!これは穂乃果の大切な……」

雪穂「……?」


――――――――




そして、二週間



――――音ノ木坂学園――――


穂乃果「みんなー!盛り上がってるかーい!?」

イェーーー!!

穂乃果「今日というこの日が新たな伝説の一ページになる。歴史的瞬間に立ち会える幸せを噛みしめようね!!私、選手兼司会進行を務めさせていただきます、高坂穂乃果と申します!」

キャーー!!

穂乃果「ありがとー!!さっそくだけど準備はいいかーい!?」

イェーーー!!!

穂乃果「それじゃーバトスピμ'sチャンピオンシップ、開幕だぁー!!!合言葉はぁ!?」



穂乃果「ゲートオープン!!」

界放ーーーー!!!!


穂乃果「うぅ~!気ン持ちいい~!やっぱりバトスピはこうでないとねっ!この二週間みんな特訓したんだよね!穂乃果も負けないよー!!」

海未「あなた、ちゃんと勉強もしたんでしょうね?」

穂乃果「それじゃールールを説明するよー!」

海未「聞きなさい。そして待ちなさい。いくつか確認したいことがあります」

穂乃果「もーなにさ?」

海未「この衣装はなんですか?それに何故校庭にこんな特設ステージが建てられているのですか!何故こんなにギャラリーがいるのですか!!」

キャーキャー!!

穂乃果「もー海未ちゃんてばテンション上がっちゃって~♪気持ちはわかるけど落ち着いて♪これはバトスピの代名詞!バトルフォーム!!……風の衣装だよ!もちろん提供はことりちゃんです」

ことり「がんばりました♪」

にこ「やーん♪ニコってばバトルフォームもカーワイー♪」

真姫「メンバーそれぞれの色を基調にデザインはみんな違うのね。胸元の五個のコアがオシャレだわ」

絵里「みんなとバトスピのスタートは一緒なのに、衣装まで作ってたの?大丈夫?」

ことり「雰囲気を出した方が盛り上がるかなって♪ここまで大事だとは思ってなかったけど……。でも、二週間みっちり特訓したから心配しないで」

穂乃果「ありがとう♪ことりちゃん♪」

ことり「エヘヘ~♪」

海未「……………………」


穂乃果「このステージは今回のバトスピμ'sチャンピオンシップ開催につき、理事長のご厚意で用意していただいたよ!!コアの移動やスピリットの回復なんかを自動で処理してくれる優れもの!!」

理事長「マジカル理事長です。皆さん、今日は思い切りバトスピを楽しんでくださいね」

希「理事長……バトスピ好きなんかな?あんなフリフリな衣装着て……」

絵里「ハラショー……」

凛「ちょっと寒くないかにゃー」

ことり「お願い。何も言わないで」

穂乃果「そして今回の目玉はなんといっても!スピリットが実体化して闘うバトルフィールドシステム!現実には影響の無い超リアルな立体CGが穂乃果たちの目の前で激しくバトルを繰り広げるんだよ!!こんな風に!おいで、ブレイドラ!」

キュイ!キューイ!

ことり「わぁ、可愛い!♪」

海未「スゴいですね……」

穂乃果「バトルフィールドシステムの開発者神モブ組に、盛大な拍手を!」

イェーーー!!!

凛「凛たちが知らなかっただけで、バトスピ熱ってスゴいんだね」

花陽「うん……」

穂乃果「ちなみにバトルの様子はライブ中継で全国に放送されるよ!みんなファイトだよっ!!」

海未「当の私たちの理解が追いついていないのですが……」

穂乃果「またまた~♪ちょっとワクワクしてるんじゃないの~?」

海未「なっ!……そ、そんなことは……ないです……よ?」


穂乃果「バトルは変則トーナメント制。くじで当たったペア同士がバトルして勝った方が次に進む勝ち抜き方式。一回戦はA、B、C、Dブロックの四試合!一人はシードで二回戦ね。二回戦に勝ち上がったらまたくじ引きをするよ」

希「つまりAブロックと、Bブロックで勝ち上がった人同士が必ずしもバトルするってわけやないんやね」

穂乃果「その通り!そこでくじから外れた人はシード。そこからは決勝まで同じように進むよ」

花陽「運が良ければなにもせずに決勝まで進むこともあるんだね」

希「運ならウチの独壇場や」

にこ「あんたは余ったくじでいいんじゃない?」

穂乃果「バトルはライフ5個のスタンダードルール。ライフが0になったり、自分のスタートステップに自分のデッキが0になったてたら負け。みんなルールは覚えたかなー?」

真姫「穂乃果に心配されるなんてね」

凛「凛はかよちんと一緒に覚えたよー」

穂乃果「よーし!それじゃーさっそくペア決めだよ!ここに九枚のカードがあります。同じ組み合わせを引いたペアで一回戦を執り行いまーす!」

にこ「ここまで凝ってるのに、そこはアナログなのね」

穂乃果「ぶー、だって八百長とか出来レースとか言われるのヤだもん。穂乃果は正々堂々とバトルを楽しみたいんだよ!」

にこ「一回戦であんたとバトルになったらコテンパンにのしてやるわ」

ことり「誰と当たるかドキドキするね~♪」

海未「みんなほぼ初心者同士で実力が拮抗しているでしょうから、気軽に引けばいいのでは?」

穂乃果「みんなカード持った?せーので引くよ。せーのっ!」


絵里「私はAよ」

希「ウチはCや」

にこ「Dニコー♪」

真姫「Bね」

海未「Dです」

ことり「Cだよ♪」

凛「Aにゃー」

花陽「B……」

穂乃果「あー、穂乃果がシードかー……いっぱいバトルしたかったのにー」


ことり「……ということは」

希「ことりちゃんはウチとやね。負けへんよ~♪」

ことり「うんっ♪よろしくね、希ちゃん♪」



凛「絵里ちゃんとかぁ……手強そうだにゃー……」

絵里「お手柔らかにね♪」



花陽「よ、よろしくね真姫ちゃん」

真姫「まあ、気楽にやりましょ」



にこ「手加減はしないわよ、海未」

海未「のぞむところです」



穂乃果「いいなぁ~みんな盛り上がってて」


穂乃果「さーて、それでは参りましょう一回戦!第一試合!雪国の女帝、絵里ちゃん対、荒ぶる野生児、凛ちゃん!」

絵里「誰が雪国の女帝よ」

凛「凛、野生児?」

穂乃果「異名があった方が盛り上がるかなって」

絵里「まあ……いいわ。それじゃあ始めましょうか、凛」

凛「やるにゃー!」



えりりん「ゲートオープン!界放!」



真姫「毎回やるのこれ」


絵里「先攻は私ね。スタートステップ、ドローステップ、メインステップ(以降スキップ)。ランマー・ゴレムを二体召喚。一体はLv2よ。ターンエンド」

凛「いっくにゃー!凛はネクサス、星空の冠をLv2で配置してターンエンドだよ」


ことり「絵里ちゃんは青、凛ちゃんは黄色かあ」

にこ「なんていうか似合うわね二人とも。特に凛は、自分と同じ名前のネクサスを使うなんて洒落てるじゃない。星空の冠のLv2効果は青属性の絵里には厳しいわね」


絵里「なるほどね……。じゃあ私は、ランマー・ゴレムのLvを1にダウンするわ。そしてロック・ゴレムを二体召喚よ」

凛「四体のスピリット……!」

絵里「アタックステップ!ロック・ゴレムでアタック!ロック・ゴレムの粉砕の効果!デッキを上から合計一枚破棄!」

凛「にゃ!?デッキからカードが飛んだー!?」


希「これが青属性の粉砕やね。Lvと同じ枚数のデッキを破棄する効果……」

真姫「それだけじゃない。アタックは続いてる。凛にブロッカーはいないから……」


凛「にゃー!ライフで受けるにゃ!」

凛ライフ5→4

絵里「ハラショー!ライフが砕ける様はキラキラしてキレイね♪ここからデッキが減っていく恐怖を味あわせてあげる。あなたはもう、処刑台への階段を上り始めたわ♪」


希「あんな台詞どこで覚えたんや」

にこ「あいつバトル漫画とか読ませたら絶対中二をこじらせるタイプよね」

穂乃果「海未ちゃんみたいだね」

海未「穂乃果?」


凛「ちょっと寒くないかにゃ?っと、星空の冠Lv1の効果!ライフ減少につきデッキを上から一枚オープンにゃ!カチカチウサギ、コスト2以下だからコストを支払わずに召喚するよ!」

絵里「ターンエンド。運も実力……フフ、やるじゃない、凛。あなたは優勝したらみんなにどんなお願いをするの?」

凛「え?ルール覚えるのに夢中で考えるの忘れてた。うーん……そうだなぁ……みんなで一緒に一日ラーメン食べ歩きなんて楽しそうだよね♪凛のオススメのお店に連れて行っちゃうにゃ♪」

絵里「いや、自分がアイドルだってこと忘れてるわよ。カロリー計算とんでもないことになるじゃない……みんな揃って海未考案の地獄のダイエットをする羽目になってもいいの?」

凛「それはダメだね!!じゃあね~、一週間みんな凛みたいに、言葉の最後ににゃーってつけて過ごしてもらおうかな♪学校でもプライベートでも♪」

絵里「さっきよりハードルが上がったわよ!?」

凛「きっとみんな可愛いにゃー♪」

絵里「ハラショー……」

凛「そーゆー絵里ちゃんはどんなお願いするのー?」

絵里「そうね……私に勝てたら……教えてあげてもいいわ♪」

バトスピssは貴重やから期待してるで


凛「にゃー!!負けないよ、絵里ちゃん!凛だってやっちゃうもんね!見せてあげる!おいで、凛のキースピリット!!『星の河を渡る光の幻獣王、未来を駈ける可能性の使者!麒麟星獣リーン!!』召喚にゃー!!」


http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira110765.jpg



にこ「また名前繋がり!?でもネタに走ってるわけじゃないわね。麒麟星獣リーン……あんなカードを入れてるなんて」

海未「低コストながら、あらゆる合体条件を無視することの出来る黄色のXレア……凛はブレイヴ使いというわけですか」

真姫「ねえ、あの前口上には誰も何も言わないの?あとなんか色々エフェクトかかってキラキラしてたけど」

穂乃果「キースピリットの召喚のときには自分で考えた言葉を叫んで、振りを付けるのがバトスピのお約束だよ。CG演出はもちろん神モブ組が」



凛「さらに手札から、夢幻の天剣トワイライト・ファンタジアを召喚!召喚時効果でリザーブのコアをライフに置いて回復!リーンに合体(ブレイヴ)にゃ!リーンはLv2、BPは9000!」

凛ライフ3→4

絵里「ライフを回復……黄属性ならではの効果ね」

凛「いくよ絵里ちゃん!麒麟星獣リーン!アタック!」


絵里「くっ……ライフで受けるわ!」

凛「合体スピリットはダブルシンボルだよ!ライフは二個もらうね!そしてトワイライト・ファンタジアの効果!ボイドからライフにコアを一つ置くにゃ!」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira110769.jpg

凛ライフ4→5

絵里ライフ5→3

凛「ターンエンド!」



ことり「凛ちゃんが逆転した!」

花陽「すごい!すごいよ凛ちゃんっ!」

海未「絵里の判断は当然ですね。あのままブロックしていたら、トワイライト・ファンタジアの回復効果を前にイタズラにブロッカーを減らしただけですから」

希「夢幻の天剣トワイライト・ファンタジア。相手のスピリットにブロックされれば回復して、ブロックされなければライフが増える厄介なブレイヴや。それに麒麟星獣リーン……闇の黄なるソードブレイヴを合体させた凛ちゃんがここからどんなブレイヴを使ってバトルを展開するのか、エリチもこのまま何もしないわけがないやろうから、これからが見物やね」

穂乃果「みんな二週間でバトスピにハマってくれて嬉しいよ!」

にこ「練習終わりに毎日バトスピのDVD見せられたら、そりゃそうなるわよ」


絵里「私のターンね。それじゃ、私はマジックハンマーを使うわ。デッキを上から五枚破棄」

凛「青のマジック……五枚破棄は痛いよ~……にゃあ……シユウにヒメネコがぁ……!」

絵里「あら、ラッキーね♪主力とも言えるブレイヴを二つも破棄出来たわ。……でもまだよ。もう一枚マジックハンマーを使用するわね」

凛「また五枚破棄!?凛のデッキがぁ……。あ、でも!破棄したカードの中にミノガメンがあった!ミノガメンはデッキからトラッシュに破棄されたとき、コストを支払わずに召喚出来る!おいで、ミノガメン!Lvは1!」

絵里「フフ、運がいいのはお互い様ってわけね。ターンエンドよ」



穂乃果「凛ちゃんのフィールドにスピリットが揃ってきたね」

花陽「でも、破棄されたカードも多いよ……。その中の何枚かは凛ちゃんのキーカードもあっただろうし……」

ことり「絵里ちゃんはまだキースピリットを出してない。この間に凛ちゃんがどれだけ攻められるかどうかだね」


凛「凛はレイキを召喚!リーンをLv3に!いっけー!リーン!!フラッシュタイミング、マジック、エンジェルストライク!相手のスピリット一体をBP-5000!ロック・ゴレムを指定!エンジェルストライクでBPが0になったスピリットは破壊されるよ!」

絵里「スピリット一体を破壊しただけでいい気にならないことね。リーンのアタックはライフで受けるわ!」

凛「トワイライト・ファンタジアの効果でライフにコアを置くよ」

凛ライフ5→6

絵里ライフ3→1

凛「ここでアタックしても絵里ちゃんのライフは削れない……ターンエンド」

絵里「フフ、やるわね。ここまで追い詰められるとは、正直予想してなかった……でも、私だってここで終わるつもりはないわ!来なさい、魔剣使いのクローヴィス!召喚時効果で星空の冠を破壊!そしてデッキを上から七枚破棄!」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira110781.jpg

凛「七枚も!?うぅ……デッキがどんどん減っていくにゃ……!」


絵里「まだよ……凛、今度は私が見せてあげる。これが……私が手に入れたキースピリットよ!!『均衡を司る青き巨人よ、神の名の下、世界に保たれた調停を!天秤造神リブラ・ゴレム!』召喚!!不足コストはランマー・ゴレム二体から確保よ!」



http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira110787.jpg



穂乃果「十二宮Xレア!!」

ことり「これが絵里ちゃんのキースピリット……」

真姫「十二宮Xレアって?」

海未「黄道十二宮の星座を冠した十二体のスピリットのことです。蠍座と並び天秤座を司る青の十二宮Xレアこそが、あの天秤造神リブラ・ゴレム」

希「多分、自分の星座やからっていう理由で気に入ったんやろうな……」

花陽「それでも、効果は強力です……!」



絵里「さらに……バーストセット!ターンエンド」

凛「バースト……」

絵里「あら?怖じ気づいたの?」


凛「ッ!そんなことないよ!勝つのは凛だもん!!ドロー!……よし、導化姫トリックスターを召喚!」

絵里「クスッ。凛のそういうまっすぐなところ、私好きよ」



海未「まさか……あのバースト……!」



凛「トリックスターの召喚時効果!トラッシュの星空の冠を手札に戻すよ!星空の冠のLv2効果があれば、リブラ・ゴレムの動きは封じたも同然にゃ!」

絵里「たしかにそうね……でも、たったそれだけで私を止められるなんて、思わないことね!」

凛「!?」

絵里「相手スピリットの召喚時効果が発揮したことで、私のバーストが発動!『鉄の覇王サイゴード・ゴレム!荒ぶる鉄拳で大地を震撼させなさい!』」



http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira110788.jpg



海未「やはり……青のヒーローXレア、サイゴード・ゴレム……!」

花陽「凛ちゃん!!」


絵里「サイゴード・ゴレムのバースト効果!召喚時効果を発揮したスピリットのコストだけ、デッキを上から破棄!トリックスターのコストは7……よって七枚破棄よ!」

凛「またデッキを……大天使イスフィール……サンダーブランチ、エンジェルストライク……それに……ッ!!」

絵里「あら……どうやらここにきて、運命の女神は私にほほえんだようね」



穂乃果「サイゴード・ゴレムの効果で、凛ちゃんのマジック……シンフォニックバーストが破棄された!」

真姫「来るわね」



絵里「バースト効果を持つカードが破棄されたことで、サイゴード・ゴレムをバースト召喚よ!!鉄の巨人におののきなさい!!」

凛「なんで……凛のターンなのに逆に追い詰められてる……あと少しなのに……ターンエンドにゃ……」


希「これは仕方ないなあ……」

ことり「デッキ破壊は一種の暴力だもんね。対抗手段がない限り防ぐことも出来ないし。クローヴィスで星空の冠を破壊されたのは大きいね」

海未「この展開は絵里に分があったとしか言いようがありません。クローヴィスに始まり、リブラ・ゴレム、サイゴード・ゴレムと……青の真髄をここまで決めるとは……。そしておそらくはこのターンで……」



絵里「リブラ・ゴレムをLv3に。ロックゴレムのコアを移動してサイゴード・ゴレムをLv2に。さあ、行くわ!リブラ・ゴレムでアタック!粉砕!三枚破棄!」

凛「カチカチウサギが破棄された……」

絵里「スピリットが破棄されたこの瞬間、リブラ・ゴレムはLv3効果で回復……でも安心して。回復状態のリブラ・ゴレムのアタックではライフは減らないから」

凛「ライフで受けるにゃ!」

絵里「もう一度リブラ・ゴレム!粉砕の一撃!三枚破棄!」

凛「神帝獣スフィン・クロス……凶獣トウテツ……」

絵里「スピリットが破棄されたことで回復!」

凛「……ッ!ライフにゃ!」


ことり「ここまで二十枚以上が破棄された……もう凛ちゃんには後がない……」

真姫「デッキ破壊……なんて強力な効果なの……」

花陽「凛ちゃんのデッキがバランス良く回ってたのが、逆に凛ちゃんを追いつめた……スピリットはデッキの基本……特殊な編成じゃない限り、デッキの大半を占めるから……スピリットもマジックもブレイヴも均等だったからこそ、スピリットの破棄はほぼ確実になっちゃってたんだね……」



絵里「残り僅かなデッキも、この一撃で消えるわ……。楽しかったわよ、凛」

凛「……次は負けないよ、絵里ちゃん!」

絵里「ええ、いつでもかかってきなさい。鉄の覇王サイゴード・ゴレムでアタック!大粉砕発揮!!Lv2×5、合計十枚破棄!!」

凛「カチカチウサギでブロック!!カチカチウサギの破壊時効果で…………ドローできるカードは無いね……」

絵里「最後までライフを守ろうとするその心意気……嫌いじゃないわ。……ターンエンド!」

凛「デッキアウト………凛の……負けにゃ……」

絵里「ダスヴィダーニャ、凛」


穂乃果「決まったー!!第一試合、勝者は圧倒的なデッキ破壊で凛ちゃんを制したーぅ絵里ちゃんだぁー!!」

イェェェーーー!!!

絵里「ハラショー!」

凛「うぅ……悔しいにゃー……」グスッ

花陽「よしよし、頑張ったね凛ちゃん」ナデナデ

希「年下にも容赦ないんやねぇ、エリチは」

絵里「これが勝負の世界の非情なところよ」

ことり「ライフは減らないのに負けちゃうなんて、デッキ破壊って怖いね」

海未「絵里は強敵ですね。きっと、あれが絵里の本気では無いのでしょうけれど」

真姫「ていうか、バトルのときの熱いテンションはなんなの?ああいう風にしないとダメなルールでもあるの?」

にこ「つっこんだら負けよ」


穂乃果「それじゃー第二試合いっくよー!ほかほかご飯花陽ちゃん!対するは髪の毛くるくる真姫ちゃーん!!イェー!」

イェーーー!!!

花陽「ほ、ほかほかご飯……?嬉しいけど……」

真姫「異名じゃなくてただの特徴とクセじゃない!」

穂乃果「お気になさらず!」

花陽「や、やろっか……真姫ちゃん」

真姫「仕方ないわね……」


まきぱな「ゲートオープン。界放」


真姫「私が先攻みたいね……マジック、ダブルドローでデッキからカードを二枚ドロー。バーストセットしてターンエンドよ」


ことり「手札を増やしてきたね」

絵里「伏せられたバーストが気になるところね。花陽はどう出るのかしら」


花陽「えっと……私はネクサス、賢者の樹の実を配置してターンエンド」

真姫「賢者の樹の実……緑属性特有のコアブーストね。おもしろいわ。じゃあ、私はオードランを二体召喚よ。更にマジック、双翼乱舞で二枚ドロー」

花陽「またドロー……真姫ちゃんは赤属性使いなんだね……」

真姫「フフ、行くわよ花陽。オードラン二体でアタック!」

花陽「ラ、ライフで受けるよ!」

花陽ライフ5→3

花陽「あうぅ……け、賢者の樹の実の効果で、ボイドからコア二個をリザーブに……」

真姫「フフッ、ターンエンド」


花陽「私のターンだね。コロコーンを一体召喚。更にダンデラビット二体を召喚です!ダンデラビットの効果でボイドからリザーブにコアを……更に自分の系統 星魂を持つスピリットにコアを乗せます」



凛「一気にコアが四つ!」

穂乃果「くる……花陽ちゃんの……キースピリット……!」

海未「穂乃果、あなたとにかく楽しいんですね?」



花陽「私は!…………えっと……召喚の口上って言わなきゃダメ……?」



穂乃果「ダメー♪」



花陽「うぅ……恥ずかしい……けど……!『あ、嵐を切り裂く百の刃を携えた、大盛りご飯のように大きな白い虎さん!剣王獣ビャク・ガロウ!!』Lv2で召喚です!!」

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真姫「剣王獣……ビャク・ガロウ……!」


にこ「緑を代表するスピリットの一つね……。なかなか強敵だわ。でも、それより……」

希「大盛りご飯……」

海未「嵐を切り裂く……とかを入れただけに余計にスベっているようにも思えてしまいますね……」

ことり「可愛い♪」

凛「凛はこっちのかよちんも好きだよー♪」



花陽「はわわわわ///…………もう花陽のライフは0です……///」

真姫「なんで勝手に自滅してるのよ」


いいねぇラブライブもバトスピも好きだから嬉しいよ
>>1もバトスピやってるの?

>>41
実際にバトルしたことは無いんですよね。友だちいないんでww

アニメはブレイヴから観て、ハマって全シリーズ観ました。今もダブルドライブ観てます!

このスレが完結したら、十二神皇編のカード込みでも書いてみたいです。


花陽「……こ、この恥ずかしさは真姫ちゃんに勝って忘れます!賢者の樹の実をLv2にアップ!アタックステップだよ!ビャク・ガロウでアタック!」

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真姫「急にやる気になっても、この真姫ちゃんは簡単にはやられてあげないんだから!ライフで受けるわ!」

真姫ライフ5→4

真姫「ライフ減少によりバーストが発動するわ!………………~ッ!」



にこ「真姫のノリノリ召喚パフォーマンス……ププッ♪」



真姫「うるさいわね!!やればいいんでしょ!!もう!!見るがいいわ!この私が選んであげたカードをね!終わらないパーティーを始めるわよ!!『紅蓮の一太刀で、世界を私色に染め上げなさい!爆炎の覇王ロード・ドラゴン・バゼル!』召喚よ!」

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花陽「真姫ちゃん……カッコいい……じゃなかった!ロード・ドラゴン・バゼル……真姫ちゃんのデッキがバーストデッキなら、ライフ減少のバースト発動条件は少しでも無くしておいた方がいいよね……」

真姫「もう終わり?まだ花陽のアタックステップよ」

花陽「っ……コロコーン、ダンデラビット二体でアタックです!」



希「ブロッカーを無くしてアタックなんてやるやん♪」

絵里「ええ、勇ましいわ。それも賢者の樹の実があるからこそ出来ることね」



真姫「コロコーンのアタックは、ロードドラゴン・バゼルでブロックするわ!」

真姫ライフ4→2

花陽「ターンエンドです。このとき賢者の樹の実のLv2効果で私のスピリットは回復するよ!」

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真姫「コアブーストに回復……本当に厄介なネクサスね、花陽……。それでも私が勝つけどね」

花陽「…………!」


真姫「私のターン!!バーストセット!ロード・ドラゴン・バゼルをLv3に!さらに『龍を率いる者!英雄龍ロード・ドラゴンを召喚よ!私の勝利へのロードを切り開きなさい!!』」



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穂乃果「ロード・ドラゴン……場を固めてきたね」

海未「このタイミングでセットしたバースト……あれはブラフでしょうか……それとも……」

ことり「バーストは仕掛けただけで相手に心理的プレッシャーを与えるから、花陽ちゃんは気が気じゃないはず」

絵里「真姫のことだから、きっとロード・ドラゴン・バゼルの効果を活かしたバーストに違いないわ」

にこ「あんたらかなりバトスピ好きになってるでしょ」


真姫「アタックよ!ロード・ドラゴン・バゼル!ロード・ドラゴン・バゼルのアタック時効果、自分のバーストをオープン!爆烈十紋刃!バースト条件がスピリット/ブレイヴの召喚時効果発揮後のため、爆烈十紋刃を発動!ダンデラビット一体と賢者の樹の実を破壊するわ!ロード・ドラゴン・バゼルはLv3効果、自分のバーストが発動したことで回復!さらにロード・ドラゴンの効果で、発動したバーストのコストが5以下のため、BP9000以下のスピリット一体を破壊よ!ビャク・ガロウの命はもらったわ!」

花陽「させない!フラッシュタイミング!カシオペアシール!ビャク・ガロウのBPをプラス3000!BPは12000!」

真姫「やるじゃない!なら二体目のダンデラビットを破壊するまでよ!そしてロード・ドラゴン・バゼルのアタックは続いてるわ!」

花陽「ビャク・ガロウでブロック!」

真姫「BPはお互い12000ね!でも、この私が相討ちなんて狙うはずないじゃない!!」

花陽「えっ!?」


真姫「マジック!リベレイションオーラ!アタックしている自分のスピリットにBPプラス2000!そしてオードラン一体のコアを使ってマジック、爆覇炎神剣を発動!系統覇皇をもつロード・ドラゴン・バゼルがBPを比べ相手のスピリットだけを破壊したとき、ロード・ドラゴン・バゼルのシンボルの数だけ相手のライフをリザーブに置くわ!ビャク・ガロウを切り裂きなさい!!」

花陽「ビャク・ガロウ!!」

真姫「爆覇炎神剣の効果でライフをもらうわよ!」

花陽ライフ3→2

真姫「これで残りのライフはお互い2。私のフィールドには、まだロード・ドラゴンとオードランが一体……これで決まりよ」



海未「圧倒的な赤の攻撃翌力……。スピリットのみならずライフをも奪うとは。まさに怒濤の烈火」

ことり「ここまでかな……」

にこ「よくやったけどね。ビャク・ガロウをバーストで制した真姫ちゃんの方が上手だったってことかしら」

凛「……まだだよ。かよちんはまだ終わらない!かよちんにはまだ、あの切り札があるんだから!」

絵里「切り札……?」


真姫「行くわよ。オードラン!花陽のライフを噛み砕きなさい!」

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花陽「……フラッシュ……タイミング!!」

真姫「!」

花陽「マッハジーをLv2で神速召喚!ブロックです、マッハジー!オードランを撃破!」

真姫「オードラン……!……ターンエンドよ。そうよね……緑にはまだ神速……フラッシュタイミングで召喚することが出来るっていう奥の手があることを忘れてたわ。まさか花陽がそんな悪あがきをするなんてね」

花陽「諦めちゃダメなんだって、μ'sのみんなに教えてもらったからね」

真姫「最後まで勝負はわからないってわけ?おもしろいわ!」

花陽「…………不思議な気持ちだよ……私がこんなに負けず嫌いだって、初めて知った。こんな機会が無かったら一生知ることもなかったかもしれない。負けたくないって気持ちでいっぱい…………ううん、勝ちたい!」

真姫「そうね。私もそうかも。やっぱりそれが……先輩禁止のμ'sの中で、あなたと凛は同じ一年生だから、なおさらそれを感じるわ」

花陽「うん……行くよ、ドローステップ!リフレッシュステップ!メインステップ!…………真姫ちゃん!!これが私の本気です!!『虎は地に伏せて尚立ち上がる!心に宿す信念の牙!新たな力を得てフィールドを駆け巡って!召喚!アルティメット・ビャク・ガロウ!!!』Lv5!!!」

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真姫「!!?」


にこ「アルティメット・ビャク・ガロウ!!」

海未「ビャク・ガロウがアルティメットとなって甦った……」

穂乃果「すごいすごいすごい!!すごいよ花陽ちゃん!!」



真姫「アルティメット……こんなタイミングで……」

花陽「手札にあるこのブレイヴカードは、アルティメットを召喚することでコストを支払わずに召喚出来る!『地球神剣ガイアノホコ!生きとし生ける命の鼓動をアルティメット・ビャク・ガロウに!!』合体!!」

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花陽「アタックステップ!吼えるよ、アルティメット・ビャク・ガロウ!!アルティメットトリガー!!ロックオンッ!!」

真姫「ッ!……コスト4、シップウドラゴンよ!」

花陽「ヒット!系統剣獣を持つスピリット/アルティメットの数だけ、真姫ちゃんのスピリットを疲労させるよ!ロード・ドラゴンは疲労状態に!」

真姫「ロード・ドラゴン!……くっ……手札にはもう……この状況を打破できるカードは無い……どうやらここまでね……」

すみません、スマホから投稿してるからわからなかったけど、画像の大きさまちまちですね……

見づらいと思いますが了承よろですm(__)m


花陽「真姫ちゃん……」

真姫「なによこんな子どもの遊び、なんて思ってたけど……案外楽しいじゃない。……最後の方はわりと本気だったわよ」

花陽「……また、バトルしようね」

真姫「ええ。覚悟しなさいよ、次はもっともっと強くなってる。花陽よりもね。いいえ、ここにいる誰よりも。このライフは未来の私への先行投資としてあなたにあげるわ」

花陽「うんっ!ありがとう、真姫ちゃんっ!!アルティメット・ビャク・ガロウ!!」

真姫「ああ……なんだか不思議……この感じ。負けるって、こんなに悔しかったのね」


穂乃果「白熱の第二試合、荒ぶる爆炎を緑の暴風で制した勝者はー!花陽ちゃんだー!!」

フゥゥゥゥーーーー!!!

凛「やったにゃー!!あの真姫ちゃんをやっつけてかよちんは次へと進むんだにゃー!!」

花陽「えへへ、凛ちゃんくすぐったいよ~」

真姫「ちょっと凛、それじゃ私が負けて嬉しいみたいじゃない」ムスッ

ことり「まあまあ♪真姫ちゃんも強かったよ♪」

絵里「そうね。強いて二人の差を挙げるなら、勝利への執念ってところかしら。真姫よりも花陽の方が、より勝ちたいって思いが強かった。だからカードがそれに応えたのよ♪」

にこ「なによその少年マンガみたいなの」

海未「……わからなくもありませんが」

希「さてと、ほな……次はウチやね」

穂乃果「おぉーっと!!早くもやる気のスピリチュアルクイーン希ちゃん!!」

ことり「負けないよ、希ちゃん♪」

穂乃果「対するスイートハートことりちゃんも意気込みは充分だー!!二人とも、アーユーレディ~?」



ことのぞ「ゲートオープン!界放!!」


希「まずはウチのターンやね。デモ・ボーンをLv2、それからスモークロコを一体召喚。ターンエンドや」

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ことり「希ちゃんは紫属性かぁ……じゃあ、ことりはネクサス、光の聖剣を配置するね。ターンエンドだよ」

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希「対紫用の白ネクサス……抜け目無いなあ、ことりちゃん。全色に対抗策を用意してあるん?」

ことり「エヘヘ~♪やるからには本気でやらないとね♪」

希「そうやね。ほな、ウチはネクロウを召喚。そんでもってバーストセットや」

ことり「ことりはノーザンベアード二体を召喚するよ。それと、ことりもバーストセット♪」

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希「紫のコア除去相手に、コアブーストのブロッカーで対抗する作戦……かな?」

ことり「さあ、どうだろうね♪」

希「ほんま、ことりちゃんはよく読まれへんね」

ことり「希ちゃんこそだよぉ~♪」


穂乃果「デモ・ボーンにネクロウ……希ちゃんは紫の呪撃デッキ、ことりちゃんは光の聖剣とノーザンベアードのベターな防御一貫の白属性デッキ……」

海未「希はことりが装甲持ちのスピリットを出す前に攻めたいところでしょうけれど、紫属性の欠点は攻撃翌力の低さ……呪撃だけに頼った戦法では自分のスピリットも残りませんから一進一退です」

絵里「そのためのバーストなんじゃない?スピリットにせよ、マジックにせよ、あの曲者(くせもの)の希が何も考えなしに呪撃デッキを組んだとも考えにくいわ」


希「シキツルを召喚。召喚時効果でドローするよ。ネクサス、魔星輝く古戦場を配置や。ターンエンド」

ことり「キグナ・スワンを一体召喚。ネクサス、万本槍の古戦場を配置。ターンエンド♪」



真姫「硬直状態じゃない」

花陽「動けない……んじゃない……かな……?希ちゃんは呪撃スピリットとドロー強化スピリット、それにネクサスでフィールドを固めてる。だけど決め手に欠けるから今は動けない」

海未「そうですね。希の決め手があるとすれば、あのバースト……しかしことりも同じくフィールドを固めることに徹しているためバーストが発動しない。ことりのデッキが上手く回っていないのか……それともわかった上で何もしないのか……シキツルの召喚時効果発揮でことりのバーストが発動しなかったことを鑑みて、あのバーストがスピリット/ブレイヴの召喚時効果発揮後でないとするなら、ライフ減少かアタック時がバースト発動のカギと考えるのが妥当でしょうか……」

絵里「あるいは召喚時効果発揮がカギだけれど、あえて発動しなかったとも考えられるわ。高度な探り合いね……まるでお互いがお互いの仕掛けた地雷源に立っているよう。一歩踏み出せば連鎖的に爆発の起きるような……ね」

凛「でも、このまま何もしないわけにはいかないにゃ」

穂乃果「ううん。あの二人が何もしないなんて考えられない」

にこ「どちらが動くにせよ、この緊張はすぐに解けることになるでしょうね……」


希「アハハ。なんや、さっきまでとは打って変わって静かなバトルやね」

ことり「いつでも攻めてきていいんだよ?希ちゃんの呪撃、ことりが受けてあげる♪」

希「自信があるみたいやね。それじゃ、お言葉に甘えてぼちぼち行かせてもらおうかな。この子がお腹をすかせて口を開けてるからね。『……紫の深淵をさまよう亡霊、悪鬼羅刹を束ねる地獄の盟主!魔界七将ベルゼビート!』Lv2で召喚や!」



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絵里「希が動いた!」

にこ「魔界七将!呪撃の覇者ね!」


希「さぁ……始めるで、ことりちゃん。デモボーンでアタック!」

ことり「万本槍の古戦場の効果で、相手のスピリットが疲労したとき一枚ドロー。お願い、ノーザンベアード。ノーザンベアードのブロック時効果でコアを増やすよ♪Lv2にアップ」

希「魔星輝く古戦場の効果で、相手のスピリットが疲労したとき一枚ドロー。デモ・ボーンは破壊されるけど、呪撃の効果でノーザンベアードは道連れや!」

ことり「呪撃の本領発揮……かな?でも焦って攻めたから、ベルゼビートの召喚時効果、トラッシュの呪撃を持つスピリットを召喚する効果は発揮されなかったね。呪撃の覇者の名前が泣いちゃうよ?」

希「いつまで余裕綽々なんか見物やん!ネクロウ、アタック!」

ことり「万本槍の古戦場の効果で一枚ドロー。ノーザンベアードでブロック。コアを増やすよ」

希「魔星輝く古戦場の効果でドロー。さらに呪撃でノーザンベアードを破壊!スモークロコ一体でアタック!」

ことり「ライフで受けるよ」

ことりライフ5→4

ことり「ベルゼビートはアタックしないんだね♪ことりのライフはまだ尽きてないよ?」

希「そんなに慌てなくても、ちゃんともらってあげるよ。ことりちゃんのライフ全部ね」

ことり「……そっか♪」


花陽「な、なんだか怖いです……」

絵里「なんなのこの異様な雰囲気……」

凛「お互いに牽制しあっているっていうこと?」

真姫「腹のうちが読めないわね」



ことり「さて、そろそろことりも見せちゃいます♪ライフ減少によりバースト発動♪『白銀に聳えし龍神。生者よ、愚者よ、永久に凍てつけ。未来永劫に光は訪れない。召喚、アルティメット・グレイザー』」

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希「なんだ……ちゃんとやる気なんやん。ターンエンド」

ことり「当然だよ♪ことりには、負けられない理由があるからね」



海未「……………………」


ことり「イグア・バギーを三体召喚、バーストセット。アルティメット・グレイザーをLv4にしてターンエンド」

希「アルティメット・グレイザーを召喚して尚消極的なんやね。そんなんじゃウチには勝てへんよ?」



真姫「たしかに、アルティメットグレイザーのアタックでアルティメットトリガーを発動すれば、残ったスモークロコとシキツルを手札に戻せて、ライフも削れたのに」

にこ「グレイザーのトリガーはアタックしたときじゃなく、バトルしたときに発動するのよ。希はそれをわかってる。でも、それでも希のライフは削りきれない。あいつが何を狙ってるのかはわからないけど、やっぱりネックはあのバースト……ことりも警戒してるのよ」

海未「はたしてそうでしょうか」

にこ「?……どういうこと?」

海未「幼なじみだからわかるんです。私には、全てがことりの手のひらの上の出来事のような気がしてなりません」

穂乃果「同じ幼なじみの穂乃果にはまったくわからないよ?」

真姫「少し黙ってればいいんじゃない?」


希「なにを狙ってるのかわかんないけど、手を出さなきゃ負けちゃうよ」

ことり「ご心配なく♪」

希「……ほな、遠慮なく行かせてもらうよ!コアをリザーブに置いてベルゼビートのLvを1に!転召!!」



花陽「転召!?」

凛「なんかすっごいにゃー!」

海未「スピリットの上のコアを指定された場所に置くことで、更なる強さを持ったスピリットの召喚を行う転召……ベルゼビートからの転召……呼ぶとならば、考えられるのは最強の魔界七将」

にこ「希のやつ、ガラにもなく熱くなってるじゃない」

絵里「ことりを本気にさせたいんじゃない?希らしいわよね。……たまには、そういうあなたも見せてもらわないとね」クスッ


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希「『天地を覆う終わりなき暗黒!冥府の闇を喰らう魔神!魔界七将アスモディオス』をLv2で召喚や!!」

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ことり「わぁ♪」

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希「召喚時効果!ことりちゃんのスピリット全てからコア二個を外すよ!これでことりちゃんのフィールドに残ったのは、アルティメット・グレイザー一体!さらにアスモディオスは、ベルゼビートから転召したとき、相手の手札を四枚破棄する!」

ことり「手札が無くなったくらいで、ことりは怯まないよ希ちゃん」

希「その減らず口もここまでや。アスモディオス、アタック!!ことりちゃんを闇へ誘(いざな)うよ!!」

ことり「万本槍の古戦場の効果でドロー。ほら、手札が増えた♪アスモディオスの攻撃はライフで受けるね♪」

ことりライフ4→2


真姫「はぁ!?なんでアルティメット・グレイザーでブロックしなかったの!?」

海未「たしかに、アルティメット・グレイザーならBPで上回ってアスモディオスを倒せました。そうしなかったのは……」

絵里「余裕……なわけないわよね。あのことりが、そんないやらしい戦い方をするとも思えない」

穂乃果「それならコアを確保したかったか……」

花陽「希ちゃんのバーストが自分のスピリットの破壊をカギに発動するから……?」

にこ「攻めてるのは希のはずなのに……なんでこんなにざわつくの……」



ことり「ライフ減少によりバースト発動だよ。絶甲氷盾。ライフを一つ回復して、フラッシュ効果でバトルステップを終了するね♪」

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ことりライフ2→3

希「ええよ。どのみちもうアタックするつもりはなかったし。それよりこのまま何もしないなら、あっけなくウチの勝ちだよ」

ことり「それはないよ」

ピリッ

希「!?」ゾワッ


ことり「勝つのは……ことりだよ。メインステップ……希ちゃん、少しだけ見せてあげる。ことりの本気……『万象を平伏させる翼、正邪混濁を宿す黒き皇(すめらぎ)。黒皇機獣ダークネス・グリフォン』 Lv2で召喚」

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希「ダークネス・グリフォン……!そんなカードまで持っとったんやね……」

ことり「召喚時効果、相手のスピリット二体を手札に戻すよ。アスモディオス、スモークロコを手札に」

希「くっ!アスモディオスを……!」

ことり「さらに万本槍の古戦場の紫シンボルでダークネス・グリフォンの連鎖(ラッシュ)紫を発揮。デッキからカードを二枚ドロー。ターンエンド」

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バトルの流れとかは上手いんだけど、1回の台詞にあまり詰め込みすぎるのはちょっと改めてもらいたいかも

あまり長文だと空目しそうになるから出来れば台詞2回分とかに分割してもらえるとありがたい

俺の白紫デッキのキーがUグリフォンだから元となったDグリフォンの登場は嬉しいよ、頑張って!


希「大型スピリットとアルティメットを並べてアタック無しなんて……随分余裕やん……!」

ことり「……余裕……そんなの無かったよ?」

希「……?」

ことり「希ちゃんは強いもん。希ちゃんのアスモディオスを手札に戻して一安心してるところ。次はそのバーストかな。ここまで発動してないってことは、ライフ減少かアタック……スピリット破壊で発動するバーストなんだよね?」

希「……さぁ、どうやろね」

ことり「きっとそれが希ちゃんの切り札だって思ったから、まずは目の前のベルゼビートとアスモディオスをなんとかしようって思ったの。始まったときからずっと組み立ててたよ。このバトルを」

希「なんや……最初から本気やったんやね……!甘く見てたのはウチの方やったわけか」

ことり「たとえどんな相手でも、どんなカードを使ってきてもことりは負けない」

希「負けられない理由ってやつ?なになに?教えて~♪」

ことり「この勝負が終わったら教えてあげる♪」

希「……勝利は譲らないよ」

ことり「だよね。それじゃ、決着つけよっか」


にこ「なんだかガチ勢の雰囲気なんだけど……」

絵里「ハラショー!闘いの中で映える希は美しいわね!」

にこ「黙っててくれるポンコツ。アスモディオスを手札に戻されて、希に手はあるのかしら」



希「スモークロコ、ネクロウを召喚!アスモディオスだけがキーカードやと思ったら大間違いや!狩らせてもらうよ、ダークネス・グリフォン!!『暗黒より飛来せし死神の鎌!北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン』召喚!」

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ことり「紫のジーク……!」

希「ジーク・アポロドラゴンの召喚時効果!手札のブレイヴカード一枚をノーコストで召喚する!『十二宮より外れし邪神の力!蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ!』。ブレイヴピオーズをジーク・アポロドラゴンに合体!!Lv2、BPは13000!!ターンエンド!!」

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>>64
あざすm(__)m
すでにルール無視してるので、実際にバトスピをプレイしてる方々からは違和感を覚えると思いますが、よろしくお願いします。


穂乃果「今度は合体スピリット!!紫の北斗に、蛇使い座の裏十二宮ブレイヴだ!」

海未「ブレイヴピオーズの効果はアルティメット・グレイザーの重装甲に通用しなかったとはいえ、なんて戦略の幅……」

花陽「低コストスピリットでブロッカーも増やして……希ちゃんの布陣はそう簡単に崩せないよ」




ことり「ドローステップ。……!」

希「何か……引いたみたいね……」

ことり「うん。これで、ことりの勝ちが決まったよ」

希「……ハッタリよ」

ことり「そう思うなら見せてあげる。ことりの翼はフィールドを切り裂くよ!!」

ことり「白夜の宝剣ミッドナイト・サンを召喚……」

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ことり「そして……『月の女神様、あなたの羽をことりにください!月光神剣ウィングオブルナ』を召喚!ミッドナイト・サンをダークネス・グリフォンに合体!!Lv3に!!ウィングオブルナをアルティメット・グレイザーに合体!!Lv5に!!」

希「!?」




絵里「希を上回るブレイヴ!!」

にこ「無条件に連鎖(ラッシュ)を発動する闇の白きソードブレイヴ、白夜の宝剣ミッドナイト・サン!それに月光神剣ウィングオブルナ……!!あのカードは!!」


ことり「いくよ希ちゃん!アルティメット・グレイザーでアタック!!」

希「ついにアタックしたね!魔星輝く古戦場の効果でドロー!スモークロコで受けて立つよ!」

ことり「ことりも古戦場の効果でドロー!そしてウイングオブルナのアタック時効果、相手のバーストを破棄!!さらに相手のスピリット一体、ジーク・アポロドラゴンをデッキの上に戻す!!」

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希「!?……バーストが破棄されたうえに、ジーク・アポロドラゴンまで……!!ブレイヴピオーズはフィールドに残すよ!」

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ことり「呪の覇王カオティック・セイメイ……警戒しておいてよかったよ♪希ちゃんにピッタリのキーカードだね♪」

希「……お褒めに預り嬉しいわ」

ことり「アルティメット・グレイザーのバトル、まだ続いてるよ。バトル時効果、アルティメットトリガー!ロックオン!」

希「ジーク・アポロドラゴン……コスト……6!」

ことり「ヒット!ネクロウを手札に戻して、スモークロコは破壊!」

希「スモークロコの破壊時効果で一枚ドロー……!」

ことり「ターンエンド。次で決めるよ♪」

これは期待。
てか、ことりちゃんの強敵感wwwwww


海未「希のフィールドが……たった一回のアタックでブレイヴピオーズを残したのみとは……」

穂乃果「ウィングオブルナでジーク・アポロドラゴンをデッキの上に戻して、アルティメットトリガーでジーク・アポロドラゴンをトラッシュに送ったうえに、確実にアルティメットトリガーを発動する……。高度な戦略だね」

凛「白属性……おそるべしにゃ……」

真姫「むしろこの場合、おそるべしはことりだと思うけど…」

絵里「希……」

にこ「キースピリットをことごとく破られて、肝心要の呪撃も通じない……起死回生のカードを引かない限り、希に勝ち目は無いわ」


希「追い詰められるこの感じ……いいやん♪ここから逆転したら、それは気持ちいいだろうね」

ことり「出来るなら、ね♪」

希「やってみせるよ……勝つのはウチだから!!ドローステップ……!!……アハハ……どうやらまだ、運命に見放されてはいないみたいよ!」

ことり「!!」

希「ネクロウ召喚!……いくよ、ことりちゃん!『高潔なる紫の絶対王、アルティメット・アーサー!!金色の聖剣で、混迷の時代に光を灯せ!!』」

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穂乃果「アルティメット・アーサー!!」

海未「なんという……」




ことり「一番厄介なのは、希ちゃんの引きの強さだったね……!」

希「スピリチュアルでしょ?アルティメット・アーサー!!アタック!!アルティメットトリガー!ロックオン!」




真姫「これが決まれば!」




ことり「ホーク・ブレイカー、コスト5……!」




凛「アルティメット・グレイザーは……!!」




希「ヒット!アルティメット・グレイザーは重装甲……アルティメットの効果までは防げないよ!アルティメット・グレイザー、破壊!」

ことり「万本槍の古戦場の効果でドロー。ライフで受ける……ありがとう、アルティメット・グレイザー。破壊したのがスピリットだったら、ことりのライフを削れたのにね」

ことりライフ3→2


希「それでもアルティメット・グレイザーを倒したことは大きい。ほら、あと二つ!!」

ことり「ウィングオブルナはフィールドに残すよ」

希「うん……そして、ネクロウでアタック!」

ことり「万本槍の古戦場の効果でドロー。ライフで受けるよ!」

ことりライフ2→1

ことり「ッ……追い詰められちゃった」

希「諦めた顔の一つでもしてくれたら、その言葉を信じちゃうんだけどな。ターンエンド」


ことり「えへへ、わかる?まだことりには、とっておきのカードが……あるからね。ドローステップ、メインステップ……。待ってたよ♪『……月下に冴える純白のライオン、大地を鳴動させることりのナイト♪獅機龍神ストライクヴルム・レオ!!』Lv3で召喚!!」

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凛「かーっこいい!!獅子座の十二宮Xレアだ!!」

海未「ストライクヴルム・レオ……ことり……あなた……」


ことり「そして、『聖女の祈りを星天の地へ!獅子星鎧レオブレイヴ』を召喚!ストライクヴルム・レオに合体!」

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希「裏十二宮ブレイヴ!!二体のライオンが一つになった……!」

ことり「ストライクヴルム・レオ、アタック!!ストライクヴルム・レオのアタック時効果で、系統 光導を持つ自身に白のシンボルを一つ加える!トリプルシンボルだよ!」

希「古戦場の効果でドロー!ライフで受ける!」

希ライフ5→2

希「ぐっ!!」

ことり「これで決めるね!お願い、ダークネス・グリフォン!!」

希「古戦場の効果でドロー…………ウチの負け……やね……強いなあ、ことりちゃんは……。ライフで受けてあげる!!」

ことり「希ちゃんも強かったよ♪またバトルしたいな♪」

希「ウチは遠慮したいなぁ……」


穂乃果「うおぉぉぉ!!!怒濤の攻めと守りの応酬の末、勝ったのは~ことりちゃんだぁ!!!二人ともスッゴいバトルだったよ!!!」

ワアァァァァーー!!!

真姫「テンション高すぎ……それにしても、希は何故ストライクヴルム・レオのアタックも、ダークネス・グリフォンのアタックもブロックしなかったの?あそこでブロックしてれば次のターンまで耐えられたんじゃない?」

にこ「何言ってるのよ。レオブレイヴを合体させてたでしょ?レオブレイヴは相手のLv3以下のスピリットかアルティメットが疲労したとき回復する効果があるのよ。少なくとも一度は」

絵里「合体したダークネス・グリフォンにもバトル時に回復する効果があるうえに、紫の連鎖でコア除去効果が付与されるから。希のブロッカーはいなくなる。ことりのフィールドには、まだアタッカーもいたし。ストライクヴルム・レオにレオブレイヴを合体させた時点で、ことりの勝利はほぼ決まっていたわ」

希「呪撃もブロック時には発動しないからね。あーあ、終わってみれば1ターンでライフ全部砕かれちゃった~。ウチにもう少し運があれば、逆転できるカードが引けてたかもしれないのになー。優勝してみんなで焼肉行きたかったわー」

海未「いえ、充分運はありましたよ……」


穂乃果「それじゃー、この熱が冷める前に!一回戦最後のバトルを始めよっか!!」

イェーーー!!!

穂乃果「ラストを飾るのは孤高の大和撫子、園田海未!!そして~!魅惑の妖精、矢澤にこ~!!」

海未「別に孤高ではありませんが」

にこ「みんな~♪ニコのバトルでぇ~みんなのハートときめかせちゃうよ~♪」

凛「なんか寒くないかにゃー」

にこ「ぬわんですってぇ!?」

穂乃果「二人とも準備はいいかーい?一回戦を締め括りにふさわしいバトルを期待してるよー!」

海未「まったく……穂乃果には毎度振り回されっぱなしです……」

にこ「あんたもそれを楽しんでるクチだと思ってたけど、違ったの?」

海未「やるからには負けたくない。当然の感情です」

にこ「負けたくないんじゃなくて、優勝したいって素直に言えばいいじゃないの。あんたも狙ってるんでしょ?優勝の特典」

海未「なんでも願いを叶える権利……ですか。そうですね。まあ、それなりには」

にこ「あんたはみんなに何を叶えてもらうの?ニコは~♪次のライブのセンターかな~♪」

海未「ニコらしいですね。私はそうですね……みんなで登山にでも行きたいです。普段の練習の量を増やすのも悪くありませんね」フフッ

にこ「……それがあんたの本音なら、それでいいんじゃない?」

海未「……………………」

にこ「わかりやすいわね。海未のそういうバカ正直なところは嫌いじゃないわ」

海未「年上ぶらないでください」

にこ「年上よ!さぁ、とっとと始めるわよ!!」




うみにこ「ゲートオープン!界放!!」


真姫「始まったわね。これで次の試合に進む最後の一人が決まる」

花陽「海未ちゃんもニコちゃんも強そう……」

凛「かよちんだって負けてないよ♪」

ことり「……ことりとしては……ここで海未ちゃんに負けておいてほしいんだけどな……」

絵里「……?ことり、何か言った?」

ことり「ううん、なんでもないのよなんでも♪」

絵里「……そう?」

希「……………………」


海未「参ります。ランマー・ゴレムを召喚。ネクサス、未完成の古代戦艦:羅針盤を配置。バーストセットし、ターンエンドです」

にこ「ニコのターンね。ムゲンドラを二体召喚。ターンエンドよ」

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真姫「ムゲンドラ……赤と白を併せ持つスピリットね」

ことり「可愛いっ♪」

花陽「ニコちゃんは赤と白の混色デッキなのかな……?」

凛「対する海未ちゃんは青属性。絵里ちゃんと同じだね」

絵里「?……ああ、そうね」

凛「?」

希「未完成の古代戦艦:羅針盤。トラッシュから手札へのバックを防ぐネクサスやね。ニコっちの戦略を少しでも減らそうとするあたり、海未ちゃんらしいなあ」


海未「アタック無しとは、いやに慎重じゃないですか。ニコらしくない」

にこ「あんた相手よ?いやでも慎重になるわよ」

海未「過大評価していただけるのはありがたいですが。ネクサス、俊星流れるコロッセオを配置してターンエンドです」

にこ「次はニコのマジックを制限するネクサス……着実にニコの手は狭められてるわね。いくらネクサスを並べたところで、私は負けないけど。マジック、ブレイヴドロー!デッキから二枚ドローして、デッキを上から三枚オープン!その中にあるブレイヴカード一枚を手札に加えて、残ったカードはデッキの上に戻すわ。極星剣機ポーラ・キャリバーを手札に加えてターンエンド」

海未「マジック、ストロングドロー。三枚ドロー。その後二枚手札を破棄します。ターンエンド」

にこ「ネクサス、神焔の高天ヶ原を配置。ターンエンド」

海未「またアタック無しとは。いささか拍子抜けです。それにしても、やはり赤と白の混色ですか。攻撃と防御を手堅くする磐石の編成。攻略するのが楽しみです。ネクサス、海底に眠りし古代都市を配置。ターンエンド」


絵里「次は青のコアブーストネクサス……海未らしい理詰めのバトル展開ね」

穂乃果「二人とも動かない。自分のフィールドと手札を固めてるところかな」

真姫「何もしないのはじれったいわね」

希「お互いタイミングを図ってるようにも見えるね。どんどん空気が張り積めていく」




にこ「そんな安い挑発に乗ると思ってんの?」

海未「十二分に思っていますが?」

にこ「ブレないわね……マジック、三札之術。デッキから二枚ドローして、さらに一枚オープン!赤のスピリットのとき手札に加えるわ。爆炎の覇王ロード・ドラゴン・バゼルよ」

海未「爆炎の覇王ロード・ドラゴン・バゼル……すると、真姫と同じヒーローデッキというわけですか」

にこ「下手な勘繰りは自分を危ぶめるわよ。バーストセット!ターンエンド」



花陽「真姫ちゃんと同じロード・ドラゴン・バゼル……」

真姫「ニコちゃんたら……」

凛「真姫ちゃん顔ニヤけてるにゃ~」

真姫「ニヤけてない!」




海未「ふぅ……いつまで手札を固めるつもりですか?ご自慢の赤の攻撃翌力はどうしました、ニコ。ムゲンドラが退屈そうに遊んでいますよ」

にこ「そういうあんたも、ネクサスの配置しかしてないじゃない。ニコが本気出したらすぐにバトルが終わっちゃうでしょ?ファンサービスも大切にしないとね♪ファンのみんなは、ニコのカワイ~♪ところをいっぱい見たいんだから♪」

海未「では、ニコのファンの方々には申し訳ないことをしてしまいますね。ニコの敗北する姿を見せてしまうのですから」

にこ「いつまでケンカ売るつもり?いくら挑発しても乗らないわよ」


海未「わかっていますよ。あなたの性格は。だてに同じμ'sのメンバーとして過ごしてはいません。これは私自身を奮い立たせるためのものにすぎません。争い事は……好きではないので」

にこ「はあ?」

海未「……ネクサス、サファイアの城壁を配置。戦竜エルギニアスを召喚し、マジック、レイジングシーを使用。このターン、自分のスピリットを一体を、そのスピリットが持つ最高Lvとして扱います。さらにエルギニアスの色を赤として扱うことでレイジングシーの連鎖(ラッシュ)を発揮。デッキから一枚ドローです。ターンエンド」

にこ「また……エルギニアスをLvアップしてもアタックしない……なにを考えてんのよ、あんた」

海未「聞こえませんでしたか?ターンエンドです、ニコ」

にこ「……いいわよ。あんたがこのまま何もしないってんならそれでいい。抵抗する間も無く、荒ぶる灼熱の炎で焼き焦がしてやるわ!」




穂乃果「……なにか来る。バゼル……いや、違う」

絵里「感じるわ……心を燃やす熱い波動を……」

希「なんなん二人とも?そのテンション。バトスピにのめり込むとそうなるん?なあ?」

ことり「あはは……」


にこ「『現れろ!海を焼き尽くす鋼の龍王!アルティメット・ジークフリーデンの勇姿に惚れてみなさい!!』」

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花陽「アルティメット!!」

真姫「先に仕掛けたのはニコちゃんね」

穂乃果「かぁっこいい!!アルティメット・ジークフリーデン!!召喚パフォーマンスはゼロのパクリだけど!!」




にこ「うるっさいわよ穂乃果!!灼熱のゼロ、カッコよかったのよ!!」




花陽「閃光のゼロでーす……」

絵里「我は白銀のゼロが」

凛「凛はよくわからないにゃー」




にこ「黙ってなさいよ外野!」


海未「一気に騒がしくなりましたね。アルティメット・ジークフリーデン……赤の真価を発揮する攻撃型アルティメット……ロード・ドラゴン・バゼルも警戒しなければいけないところを、厄介なものを召喚してくれましたね」

にこ「そう言うわりには慌てた様子を見せないじゃないの」

海未「ええ。勝つのは私なので」


にこ「言ってなさい。アタックステップ!行きなさい!アルティメット・ジークフリーデン!撃ち抜け!アルティメットトリガー!」

海未「秘剣燕返……コスト4」

にこ「ヒット!ヒットしたコスト1につき一体、相手のBP10000以下のスピリットを破壊するわ!戦竜エルギニアスを破壊!!消え失せなさい!」

海未「させませんよ、ニコ。私がアルティメット相手になんの対策もしていないとでも?手札からトリガーカウンター!マジック、スワロウテイルを発動!」

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にこ「トリガーカウンター!?」


凛「かよちん、トリガーカウンターってなんだっけ?」

花陽「対アルティメット用のカードだよ。アルティメットトリガーがヒットしたとき、アルティメットが効果を発揮するよりも前にカードの効果を発揮するの」

希「トリガーカウンター自体に数は少ないけど、アルティメット対策に必ずと言っていいほど、トリガーカウンターの採用率は高いんや。海未ちゃんのスワロウテイル、あれは」




海未「ヒットしたカードが青のカードのとき、このターン相手のアルティメットの効果は一切発揮しません」

にこ「アルティメット・ジークフリーデンの破壊効果が消された……!」

海未「こうなっては、さしものアルティメットもBPが高いだけのスピリットと大差ありませんね。アルティメット・ジークフリーデンのアタックは、ライフで受けましょう」

海未ライフ5→4

にこ「ふん、ライフを削れたならいいわよ。次こそアルティメット・ジークフリーデンの怖さを思い知らせてやるわ!」

海未「さて、それはどうでしょうか。ライフ減少でバースト発動。マジック、ディクタトールレギオン。自分のネクサス一つにボイドからコアを二つ置き、さらにランマー・ゴレムのコアを使用し、フラッシュ効果を発揮。相手のバーストをオープン」

にこ「なっ!?」

海未「そのバーストがスピリットカードならば破棄します」

にこ「……爆氷の覇王……ロード・ドラゴン・グレイザーよ」

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ことり「グレイザー……バゼルじゃない」

穂乃果「どうやらバゼルは、まだニコちゃんの手札にあるみたいだね」




海未「死角からの奇襲ならず、ですね」

にこ「……憎たらしいったらないわね。ターンエンドよ」


海未「では、私は青海童子、続いて星海獣シー・サーペンダーを召喚。系統 異合を持つシー・サーペンダーの召喚により、海底に眠りし古代都市の効果でコアを一つ増やします」

にこ「コアブースト……」

海未「マジック、レイジングシー。シー・サーペンダーを最高Lvとして扱い、エルギニアスを赤として扱うことで連鎖を発揮。一枚ドローです。そしてマジック、マントラドロー。自分はデッキから三枚ドローし、その後手札二枚を破棄しなければなりません。しかしカード名に明王、または童子と入っている自分のスピリットにソウルコアが置かれているとき、 この効果で破棄する手札の枚数を一枚減らすことが出来ます。私のフィールドには、ソウルコアの置かれた青海童子が。よって破棄枚数を減らします。バーストセット」




絵里「ドローとコアブースト……静かに……でも着実に自分の戦略を固めてる」

真姫「まるでゆっくりと押し寄せる波のよう」

凛「なんか凛、震えが……」

花陽「わかるよ凛ちゃん。なんだか……この静けさが怖い……」


海未「バーストも無いようですので、ここで一度アタックをしてみましょう。シー・サーペンダー、行きなさい!」

にこ「ようやく来たわね。ライフで受けるわよ!」

にこライフ5→4

海未「ターンエンドです」

にこ「いいわね、やっとバトルらしくなってきたわ!こうでなくっちゃおもしろくな―――――」

海未「ニコ……バトルは、楽しいですか?」

にこ「……は?」

海未「楽しんでくれていますか?」

にこ「……何が言いたいのよ」

海未「私は胸が張り裂けそうです。一度向き合えばどちらかが勝ち、どちらかが負ける。バトルをするのが、バトルの終わりを迎えるのが心苦しいです」




ことり「……………………」




にこ「なにを言い出すかと思えば。人生なんてバトルの連続でしょ。誰かが勝って、誰かが負けて。私たちがこうしてる今も、世界のどこかで勝負をしてる人たちがいるわ。私とあんたみたいにね」

海未「……………………」

にこ「海未、あんたも今まで弓道の試合でたくさんの勝ち負けを見て、それを感じてきたんじゃないの?私たちのラブライブだって、全てのスクールアイドルたちの戦いだったじゃない。私たちはそれを勝ち抜いてきた。今さらこんなバトルに、いったいなにを思うってのよ」

海未「……………………」

にこ「戦いから目を背けるなんてらしくないわね。戦いたくないなら降参しなさい。負け犬は指をくわえて、ニコの優勝を見守るがい 海未「させませんよ」


にこ「ッ!?……なによ、急に……この気迫……」




希「……なんや」

ことり「海未ちゃん……」




海未「優勝だけは誰にも譲れません。絵里にも、花陽にも、ことりにも、穂乃果にも……絶対に」

にこ「そんなにまでして叶えたい願いって、いったいなんなわけ?」

海未「答える気はありません。それに……いずれはわかることです。……これが、最初で最後のチャンスかもしれませんから」

にこ「なにを……」

海未「さあ、ニコのターンですよ」


にこ「…………まあいいわ。どれだけ凄んでも、ニコのアルティメット・ジークフリーデンの前には敵わない。メインステップ、バーストセット!シャムシーザーを召喚。行くわよ!……ええと、なんだっけ?」




真姫「?」




にこ「あぁ、思い出した。『紅蓮の一太刀で、世界を私色に染め上げなさい!爆炎の覇王ロード・ドラゴン・バゼル!』召喚よ!」




真姫「ちょっとニコちゃん!!///」

絵里「これは恥ずかしいわね」




海未「ここでバゼルですか。アルティメット・ジークフリーデンだけでも脅威だというのに。少々手厳しくはないですか?」

にこ「あんた相手に油断なんかしないわよ」

海未「お褒めにあずかり光栄です」

にこ「ふん。神焔の高天ヶ原をLv2にアップして、アタックステップ!今度こそ、あんたの力を見せてやりなさい!アルティメット・ジークフリーデン!アタック!アルティメットトリガー!ロックオン!」

海未「蒼海の大剣メイルシュトロム……コストは6です」

にこ「ヒット!さあ、ニコの魅力にハートを焦がしなさい!」

海未「……お断りします。トリガーカウンター、スワロウテイル!」

にこ「なんですって!?」


穂乃果「二枚目のスワロウテイル!!」

花陽「またアルティメット・ジークフリーデンの効果が消えた……」




海未「二枚目は無いとでも?追撃のフラッシュタイミング、マジック、インペリアルバースト!コスト4以下のムゲンドラを破壊し、エルギニアスの赤シンボルで連鎖を発揮。相手のネクサスを破壊!!神焔の高天ヶ原を破壊します!」

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にこ「くっ……アルティメット・ジークフリーデンを止めただけじゃなく、スピリットとネクサスまで……」

海未「神焔の高天ヶ原は後々厄介になると思いましたので。アルティメット・ジークフリーデンのアタックは、慎んでライフで受けましょう」

海未ライフ4→3

にこ「フルアタックでもライフは削りきれない……ターンエンドよ」


凛「ニコちゃんの方が優勢……じゃないの?」

希「単純なスピリットの戦力差ならそうやね。ニコっちのフィールドには、ムゲンドラ、シャムシーザー、ロード・ドラゴン・バゼルに、アルティメット・ジークフリーデンの火力の高い布陣が敷かれてる。それに合わせてバーストがセットされてる」

絵里「海未のフィールドには、エルギニアスに青海童子、シー・サーペンダー。それと未完成の古代戦艦:羅針盤、俊星流れるコロッセオ、海底に眠りし古代都市、サファイアの城壁のネクサス四つ。同じくバーストがセットされてるわ」

花陽「ライフは削れてる……けど、実質ニコちゃんは何もさせてもらえない……」

ことり「ニコちゃんの方が優勢……なのに、バトルの流れを支配してるのは海未ちゃん」

真姫「海未はあれだけネクサスを増やして、何を狙ってるのかしら」

穂乃果「わからない。でも、海未ちゃんが動くとしたら……二発目のアルティメットトリガーを封じられてニコちゃんが動揺してる今だよ」


海未「では、そろそろ参りましょうか。巨神創成の瞬間に刮目なさい。『神が造りし命の彫像!古代より世を見守る誉れ高き審問者!神造巨兵オリハルコン・ゴレム!!』召喚です!」

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にこ「青属性筆頭の巨神……ようやく来たわね……手加減は終わりってわけ?」

海未「手加減?なにか勘違いしているようですが、ニコ相手にそんな慢心もおこがましい。待っていたのです。アルティメット・ジークフリーデンを伏す、このカードを」

一応触れておくけどインペリアルバーストの連鎖は赤と究極シンボルがどっちもないと使えないよ
一応ね


にこ「!!?」

海未「系統 異合を持つオリハルコン・ゴレムの召喚により、海底に眠りし古代都市の効果で増えたコアを使用し……顕現。『命の螺旋を絶つ一撃必殺の毒の槍!天蠍星鎧ブレイヴスコーピオン!』召喚!」

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ことり「蠍座の裏十二宮ブレイヴ……」

花陽「対アルティメットの青カードです!」

>>97
指摘あざすm(__)mこれが実際にバトルしたことないやつのバトル知識ですm(__)m


海未「ブレイヴスコーピオンの召喚時効果、相手はコストの最も低い自身のアルティメット一体を破壊しなければなりません。どうぞ、選択を」

にこ「選択って……アルティメット・ジークフリーデンしかいないじゃない……ッ!ごめんなさい、アルティメット・ジークフリーデン……」

海未「まだバゼルがいるではありませんか。落胆するには早いですよ。では、巨神に蠍座の力を宿しましょう。オリハルコン・ゴレムにブレイヴスコーピオンを合体し、Lv2に。ダブルシンボル、BP12000!」

にこ「来なさいよ……海未!」

海未「無論、そうします。あなたがそのバーストを発動させようとも」

にこ「!?」

オリハルコンゴレムは異合持ってないんだよなぁ
気にするなって場合は以後指摘はしないようにする

>>101
やっべ、普通にミスってましたm(__)m


にこ「なーんのこと~?」

海未「気付いていないとでも?ニコ、あなたはロード・ドラゴン・バゼルを召喚したにも関わらず、Lvも上げずアタックもしなかった。いえ、むしろアルティメット・ジークフリーデンの存在の陰に隠そうとすらしていたようにも見えました。そうしたのは、ロード・ドラゴン・バゼルのLv2、3のアタック時効果であるバースト発動を行う必要が無かったから。現にブレイヴスコーピオンの召喚時効果が発揮されてもバーストは発動しませんでしたしね」

にこ「あっれぇ?発動させなかったとは考えないの~?」

海未「それはないでしょう。アルティメット・ジークフリーデンというキーカードが破壊されて、なんのアクションも無いとは到底思えません」

にこ「くっ……」

海未「先に破壊した神焔の高天ヶ原も、万が一バゼルが破壊されたとき復活するように用意していたネクサスでしょう。自分のライフを減少させることで、破壊されたバゼルをフィールドに戻す。そして、ライフが減少することでそのバーストは発動する……そうでしょう?ニコ」


絵里「ニコの思考と戦略を看破するなんて、海未……」

凛「さすがにゃ~……」

花陽「海未ちゃんが本領を発揮してきた……ニコちゃんはどう出るんだろう……」




にこ「よくもまあ、そこまで読めたものね……あんたにはもう、これが何なのか察しがついてるってわけ?」

海未「ええ。答え合わせと参りましょう。オリハルコン・ゴレム、アタック!アタック時効果、粉砕!オリハルコン・ゴレムのアタック時、粉砕の効果で破棄する枚数を、自分の青のシンボル一つにつき、プラス一枚とします。私のフィールドには青のシンボルが計十個。Lv2の粉砕で、デッキを上から十二枚破棄!」

にこ「一気に十二枚…………!!……ルナテック・ストライクヴルム……!」


真姫「なるほど、ネクサスを増やしたのはシンボルを増やしつつ、オリハルコン・ゴレムの強襲を発揮させるための布石だったわけね」

希「ネクサスは青の定石やからね。相手の行動を制限し、自身を補助する……海未ちゃんは完全にフィールドを味方につけてる。それにくわえて月光神龍が、その輝きを見せる前にトラッシュに送られた」

穂乃果「合体スピリット一体で戦況を圧倒的有利に変えた!スゴいよ海未ちゃん!スゴいよオリハルコン・ゴレム!」

ことり「……ホントにそれだけなの?海未ちゃん……」


海未「白の主力が潰えましたか。オリハルコン・ゴレムの強襲を発動!ネクサス一つを疲労させることで、オリハルコン・ゴレムは回復!」

にこ「オリハルコン・ゴレムの強襲は2。オリハルコン・ゴレムはあと一回回復する……ライフで受けるわ!!」

にこライフ4→2

海未「さあ、見せてください。美しくも雄々しき龍の王を」

にこ「あんたね……舐めるのも大概にしなさいよ!いいわよ……見るがいいわ!!あんたが呼び起こしたものの巨大さにおののきなさい!!ライフ減少によりバースト発動……バースト転召!!」




真姫「バースト転召!このためにバゼルをLv1にしていたのね!」

絵里「海未が予想していたのは……いえ、確信していたのはこれだったのね。ニコ……」




にこ「『赤と白の交わるとき、大いなる双色の龍が勝鬨の雄叫びをあげる!超覇王ロード・ドラゴン・セイバー!!ニコを勝利へと導きなさい!!』Lv2!!」

海未「やはり、セイバーでしたか」

にこ「ちっ……ムカつくわね。その全てを見透かしたような眼……召喚時効果よ!自分のフィールド、リザーブからコアを移動して自分のライフが5になるまで好きにコアを置くことができるわ!」

にこライフ2→5

海未「赤における稀少なライフ回復効果。目に出来て光栄です。またすぐに、奪ってみせます。もう一度進撃なさい、オリハルコン・ゴレム!粉砕で十二枚破棄!そして強襲で回復!」

にこ「またデッキを……!ッこれ以上はデッキもライフもあげないわよ!!ロード・ドラゴン・セイバー!オリハルコン・ゴレムを叩き潰しなさい!」




穂乃果「オリハルコン・ゴレムのBPは12000!」

ことり「ロード・ドラゴン・セイバーは13000」

凛「このままじゃ、オリハルコン・ゴレムは!」



にこ「いっけぇぇぇーーー!!!」

海未「フラッシュタイミング!オリオンパワー!BPプラス3000!」

にこ「!!」




花陽「マジック!やっぱり持ってた!」

絵里「まだよ!セイバーはここから力を上げる!」




にこ「ロード・ドラゴン・セイバーのバトル時効果よ!自分のライフのコア一つをセイバーに置くことで、BPプラス5000!BP18000よ!!」

海未「それくらいでのぼせないでください!!フラッシュタイミング!!」

にこ「まだ……!!」

海未「ストロングドロー!BPをプラス3000です!」




凛「BPが並んだにゃ!!」

希「相討ちや!!」




にこ「オリハルコン・ゴレム、破壊……!セイバー……」


海未「ありがとうございます、オリハルコン・ゴレム。あなたは勇敢でしたよ。ブレイヴスコーピオンは回復状態でフィールドに残しましょう。さすがは青の世界の代表格といったところですね。さて、残り少ないデッキに酷ですが、スピリット破壊によりバースト発動。退魔絶刀角!デッキを五枚破棄です!」

にこ「ぐっ……!!」




希「そうか。……海未ちゃんの狙いは最初からこれか」

穂乃果「セイバーの効果を見越して、BP勝負では勝てないって最初から判断してた。デッキ破壊の代償にオリハルコン・ゴレムを破壊させたんだね。スピリット破壊で発動するバースト、退魔絶刀角でさらにデッキを破壊するのも計算に入れて」

絵里「オリハルコン・ゴレムすら捨て石なんて……さすが海未ね」

真姫「Lv3のセイバーならオリハルコン・ゴレムを倒すことが出来た。そう出来なかったのは、セイバーの効果でライフを回復したからね。フィールドのコアを使って回復するっていうことは、それだけ他に使えるコアが減るってことだもの。デッキ破壊の焦燥がこれを招いた……海未はニコちゃんの心も読んだっていうの……?」

ことり「これが青属性の真価だね。ライフとデッキアウト、二通りの方法で勝利を狙える多様性。……やっぱり、海未ちゃん相手にはどっちも守って戦わないとダメかな」

真姫「ことり?何か言った?」

ことり「ううん♪なんにも?♪」


海未「まだ手は緩めません。僅かな可能性さえも詰んでみせます。青海童子でアタック!粉砕!」

にこ「シャムシーザーでブロック!」

海未「これであと三枚。ターンエンドです」

にこ「……………………」

海未「ニコ、そのままターンエンドを重ねてくれれば私も気が楽です。どうですか、私に勝ちを譲っていただけませんか」

にこ「なに言っ……」

海未「次のセンターを希望するなら、私はニコを推しましょう。ニコの魅力を全面に押し出した歌詞も書きます。それよりももっと、私にとっての優勝は価値があるのです」

にこ「……………………」

海未「どうか…………」


にこ「………………わよ」

海未「……………………」

にこ「…………んじゃないわよ」

海未「ニコ……」

にこ「舐めんじゃないわよ!!センターは誰かに押し付けられてなるお飾りじゃない!!自分の実力で勝ち取って、始めてステージの真ん中で輝けるのよ!あんたが何を望んでるのかなんて知らないけど、ホントに欲しいものなら、勝ってその手で掴み取りなさい!!!」

海未「……胸に沁みますね。あなたの言葉は。失言でした。すみません、ニコ。……ですが、たったそれだけのデッキで何が出来ると言うんですか」

にこ「ここで諦めるのはガラじゃないわ。ダテに大銀河宇宙No.1アイドル名乗ってるわけじゃないのよ!!……ドローステップ!!」




絵里「起死回生のカードが、あのデッキに眠っているとするなら……まだ、ニコの勝利の可能性は残ってるわ」

希「感じるよ、ニコっちのパワー。フィールドに沸き上がる炎のように熱いパワーや」

真姫「なにそれ……意味、わかんなくもないけど……」




にこ「ムゲンドラを召喚。…………海未」

海未「!」

にこ「祈りなさい。せめて一撃で終われるように」


海未「なんですか……このプレッシャー……スピリットたちが、震えている……?」

にこ「本物の神の姿を……見せてあげるわ!!『赤き力の体現者!!理を超越する絶対神!紅蓮の豪腕で世界を制しなさい!!六絶神 剛力のドラグ・マグナ!!!』Lv3で召喚!!」

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海未「ニコ……あなた……!!」




花陽「六絶神!!Xレアを越えたXレアです!」

ことり「XX(ダブルエックス)レア……これがニコちゃんのキースピリット」

穂乃果「あの、絶対なる幻龍神 アマテラス・ドラゴンと同じ赤の絶晶神。ニコちゃんがあんなカードを持っていたなんて……!」

真姫「ニコちゃんが、バトルの流れを引き戻した!」


にこ「さらに極星剣機ポーラ・キャリバーを召喚してドラグ・マグナに合体!」

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にこ「アタックステップ!ドラグ・マグナでアタック!!ドラグ・マグナの効果、自分の赤のスピリットがアタックしたとき、このターンドラグ・マグナのBPをプラス10000!Lv2、3効果、ドラグ・マグナのアタック時、自分の赤のスピリット一体のBPをプラス10000!!ドラグ・マグナのBPをアップさせて、BP41000!!」

海未「っ!」

にこ「俊星流れるコロッセオのLvを2にしておかなかったのはミスね!」




凛「赤属性らしいBPアップ効果……でも、桁が違うにゃ……」

希「それだけやない。ドラグ・マグナにはまだ……!」




にこ「そして、ドラグ・マグナLv3効果!!自分のアタックステップ、自分のBP30000以上のスピリット全てのシンボルを、赤のトリプルシンボルにする!ドラグ・マグナは合体してるからクアドラプルシンボルよ!!」




ことり「クアドラプルシンボル……!」

穂乃果「海未ちゃんのライフは残り3!」

絵里「スピリットでブロックするしかないわ!」


にこ「フラッシュタイミング!マジック、サジッタフレイム!BP5000までスピリットを破壊するわ!戦竜エルギニアス、星海獣シー・サーペンダーを破壊!」

海未「ここでドラグ・マグナをブレイヴスコーピオンでブロックすれば、青海童子は残ります!次のターンで青海童子がアタックすることで粉砕が発揮し、ニコのデッキは尽きますよ!」

にこ「だからなによ!!さぁ、どう受けるの!!」

海未「……!ブレイヴスコーピオン!ドラグ・マグナをブロックです!」

にこ「ムゲンドラ二体でアタック!」

海未「ライフで受けます!!」

海未ライフ3→1

海未「これで青海童子は残りました。私の勝ちです!」


にこ「フラッシュタイミング!マジック、リブートコード!」

海未「ここで……回復のマジック!?」

にこ「ニコのスピリット全てを回復!そして、合体スピリットはもう一度アタック出来る!ドラグ・マグナ!!」

海未「ッ!!青海童子でブロックです!!」

にこ「青海童子破壊。ターンエンド!!海未……勝つのは私よ!!」




真姫「ドラグ・マグナ一体が、海未の流れを断ち切った。これが六絶神……XXレアの力……」

凛「にゃー……次のターンで海未ちゃんがブロッカーを召喚出来なかったら、それだけでニコちゃんの勝ちが決まるよ」

希「ううん。ニコっちがさらにスピリットを召喚することも考えると……」

絵里「絶望的ね。海未もここまでかしら。青属性の使い手同士バトルしてみたかったけど、どうやらそれは叶わないわね」

花陽「でっ!でもでも、海未ちゃん強かったよ……!オリハルコン・ゴレムのデッキ破壊、スゴかった……!」

穂乃果「海未ちゃん……」






ことり「でも、勝つのは海未ちゃんかな」






6人「!!!?」

穂乃果「こ、ことりちゃん……?」

希「……………………」

真姫「なんでそう言い切れるのよ。この状況が見えてないの?」

絵里「どういうこと?ことり」

ことり「うん。多分、海未ちゃんはまだキースピリットを出してないから」

花陽「オリハルコン・ゴレムは……キースピリットじゃなかった……?」

ことり「なんて、ことりの勝手な想像だけど♪穂乃果ちゃんみたいに、雰囲気を盛り上げようかなって♪」

凛「なんだあ、ビックリしたにゃ~」

花陽「本当だよ、ことりちゃん……」

ことり「ふふっ♪」






ことり「でも、ここで何も無いなら……海未ちゃんには『資格』は無いってことだよ。ね?海未ちゃん」






海未「緑鳥童子を二体召喚……マントラドローで三枚ドローし、緑鳥童子にソウルコアが置かれていることで破棄枚数を減らし一枚破棄。もう一枚、マントラドロー。ナイト・ゴーンを二体召喚。海底に眠りし古代都市の効果で、系統 異合を持つナイト・ゴーンを召喚したことでボイドからコアを。俊星流れるコロッセオをLv2に……。バーストセット……ターンエンドです」

にこ「ドロー。これでデッキはあと二枚……あんたを倒すには充分すぎるわね。ネクサス、尖岩渓谷の大地を配置!そして、『純血の白き龍。穢れた大地を浄化しなさい!月光龍ストライク・ジークヴルム!』」

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にこ「尖岩渓谷の大地の効果で、スピリットの召喚にソウルコアを使用したとき、相手のネクサス一つを破壊するわ!俊星流れるコロッセオを破壊!これでドラグ・マグナを封じることは出来なくなったわね!」

海未「くっ…………!!」


にこ「いくらスピリットを並べても無意味よ!全部薙ぎ払ってやるわ!ポーラ・キャリバーをドラグ・マグナから分離させて、ストライク・ジークヴルムに合体!!行くわ!アタックステップ!フルアタックよ!!」

海未「スピリットたち……お願いします……!」

にこ「これでブロッカーは無し。ほーらターンエンドよ。次のターンで決めるわ。せいぜい残ったライフの輝きを噛みしめることね」


海未「ドローステップ…………ニコ」

にこ「なに?命乞いでもするの?聞かないけど」

海未「自分を奮い立たせるためとはいえ、ニコには数々の非礼を投げ掛けました。本当に申し訳ありません」

にこ「謝罪は殊勝な心掛けだけど、それでお情けをちょうだいなんて甘い考え、通じると思ってる?」

海未「お情けなんて。私は非礼を詫びただけにすぎません。むしろ感謝の気持ちでいっぱいです。私はオリハルコン・ゴレムでデッキを破壊したことで、勝利を目前に浮かれ慢心しました。その一瞬の綻びが、油断とこのような事態を招いたのでしょう。ここで躓くようなら、優勝など夢物語。私が目指すものは遠く叶わない。だから、ありがとうございますニコ」ペコリ

にこ「……………………」

海未「あなたとのバトルは、私を戒め、律することの出来るいい機会となりました」

にこ「バカ正直っていうか、一周回って本物のバカね。そういうのは勝った奴の言葉でしょ。それとも、ここから逆転する自信があるのかしら」

海未「自信?……確信ですよ。勝つのは私です。……いざ、証明を」


穂乃果「まさか、海未ちゃん……」

真姫「来るっていうの?こんな追い詰められた状況で」

ことり「それでこそ海未ちゃんだよ」

ザァ……ザブン……

にこ「……なに?フィールドが……海に……」

海未「今こそ顕現の刻……『大海に揺らめく一輪の花!後光招来!!咲き誇りなさい、蓮華王センジュ!!!』」

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花陽「蓮華王センジュ!」

絵里「青の崇高な起導者!これが、海未のキースピリット!!」

凛「キレーだにゃ~……」

ことり「ほら、やっぱり♪」

希「……………………」


にこ「んっとに……憎たらしいほど劇的じゃない!海未!!」

海未「さらに、大倶梨伽羅を召喚しセンジュに合体……行きます。アタックステップ!蓮華王センジュ!あなたの力を見せるのです!起導を発揮!S(ソウル)バースト!!マジック、観音千撃掌!!」




穂乃果「出た!Sバースト!スピリットの上のソウルコアをトラッシュに置くことで発動する次世代型バースト!」

凛「これがセンジュの力なんだね!」

希「いや、センジュの秘められた力はここからや!」




海未「相手の合体しているブレイヴすべてを破壊!極星剣機ポーラ・キャリバーを破壊し、コスト6以下の月光龍ストライク・ジークヴルムを破壊します!さらにコストを支払うことでフラッシュ効果を発揮!系統 闘神を持つ自分のスピリット一体を回復させ、このターンの間、そのスピリットが持つ最高Lvとして扱います!センジュはLv3!!」

にこ「ストライク・ジークヴルム!!っの……!!」


海未「そしてSバーストを発動させたことでセンジュの更なる力を解放します!バースト発動後、コスト合計10まで相手のスピリットを破壊!!ムゲンドラ二体!そして、泡沫と消えなさい!!赤き力の神よ!!慈悲深き如来の一撫でに!!!」

にこ「ドラグ・マグナ!!」

海未「蓮華王センジュ、Lv2、3アタック時効果!このスピリットに、自分のネクサスの数だけ青のシンボルを与えます!私のフィールドには四つのネクサス……センジュと大倶梨伽羅の合体スピリットと合わせて六つのシンボル!つまり……」




穂乃果「セクスタプルシンボル!一撃必殺のアタックだ!」

絵里「バトスピにおいても稀有な領域。海未の才能はその領域に容易く足を踏み入れるというの!?」

ことり「海未ちゃんなら不思議じゃないよ♪」

凛「まあ、あの海未ちゃんだし……」

ことり「しっかり見せてもらったよ♪……海未ちゃんの力」

希「なんや、敵意が剥き出しやで。ことりちゃん」

ことり「エヘヘ♪しー……だよ♪希ちゃん♪」


にこ「……はぁ。ここまで力の差を痛感させられると、むしろスッキリするわね」

海未「ニコ……」

にこ「ニコには自信があった。あんたに勝つ自信が。あと一歩まで追い詰められて、追い詰めて……でも届かなかった。悔しさはもちろんある。でも、それ以上にギリギリのバトルを楽しめた。……海未」

海未「はい」

にこ「勝ちなさいよ。優勝して願いを叶えてみせなさい。あんたの強さは、大銀河宇宙No.1アイドル、このニコニーが保証してあげるわ」

海未「はい、ニコ。ありがとうございました。いいバトルでした」

にこ「……………………ふん。いい言葉よね、それ」


穂乃果「決まったぁ!!荒れ狂う炎の神を鎮めバトルに終わりの刻をもたらしたのは、セクスタプルシンボルの一撃にニコちゃんのライフを奪い取ったぁ!!ぅ海未ちゃーーーん!!!!」

キャアァァァァァ!!!

希「よお頑張ったで、ニコっち」ナデナデ

にこ「頭撫でるな!」ガーッ

凛「よしよし」ナデナデ

にこ「ちょっと!!」

穂乃果「さあ、ここに二回戦に進む五人の戦士が出揃ったよ!まずは絵里ちゃん!!」

絵里「フフッ♪」

穂乃果「花陽ちゃん!」

花陽「が、頑張ります……!」

穂乃果「ことりちゃん!」

ことり「はあーい♪」

穂乃果「海未ちゃん!」

海未「ええ」

穂乃果「そしてシードで繰り上がったこの私、高坂穂乃果!この五人で二回戦を争うよ!次に戦うのは誰か!さあ、戦士たちよ!この五枚のカードを引くのだ!!」

真姫「なにキャラなのよ、あなた……」


穂乃果「みんなせーの!で引くよ。せーのっ!!」


花陽「Aです」

絵里「Bよ」

海未「シードですか……」

ことり「ことりはA♪」

穂乃果「B!やったぁ!!やっとバトルだぁ!!」


希「一回戦は花陽ちゃん対ことりちゃんや」

にこ「二回戦は穂乃果対絵里ね」

凛「面白い組み合わせだね。バトルが楽しみにゃ~!」

おつ


花陽「ことりちゃんと……うぅ……勝てるかなぁ……」

ことり「そんなに緊張しないで♪花陽ちゃんだって一回戦を勝ち上がったんだから♪」

花陽「う、うん……!」

絵里「穂乃果、手加減はしないわよ♪」

穂乃果「当然だよ!!全力でやらなきゃバトルじゃないもん!!」

海未「では、私はみんなのバトルを見て研究させていただくとしましょうか」

穂乃果「二回戦開始は一時間後!それまで休憩ね♪バトラーのみんな、デッキを調節して次に備えてね♪観客のみんな~!休憩のお供に出張版穂むらのおまんじゅうをよろしく~♪」



――――自販機前――――



海未「ふぅ……バトスピとは案外疲れるのですね……。休憩がてら飲み物とでも思いましたが……バトルフォームということを忘れていました……財布が……」

???「~♪」

海未「はぁ……仕方ありません。一度部室に戻って……」

???「えいっ♪」

ピトッ

海未「はひゃう!!?」

???「クスクス♪はひゃう!だって♪首にペットボトルつけただけで、そんなにビックリしなくてもいいのに♪」

海未「…………ことり」

ことり「のど渇いてたんでしょ?あげる♪」

海未「……どうも」

ことり「今って時間ある?ちょっとお話しようよ。そこのベンチに座って」


ことり「準決勝進出おめでとう、海未ちゃん♪」

海未「ことりこそおめでとうございます」

ことり「ありがとう♪スゴかったね、オリハルコン・ゴレム。デッキ破壊を極めた造兵。それに蓮華王センジュ。セクスタプルシンボルなんてビックリだよね。ブロック出来ないとアタック一回で負けちゃうんだよ?ソウルコアを使いこなしたバトル……海未ちゃんは強敵だね♪」

海未「ことりのバトルも圧巻でしたよ。コアブーストとドローで回転率を上げた、鉄壁の防御力とバウンスを以て相手を制圧する、超攻撃型白デッキ。アルティメット・グレイザーに黒王機獣ダークネス・グリフォン……それに、獅機龍神ストライクヴルム・レオ…………あれは、意識して入れたカードですよね?」

ことり「やっぱりわかっちゃう?」

海未「ええ、まあ。きっと本人は十二宮Xレアカッコいいくらいにしか思っていないのでしょうが」

ことり「そうだよねぇ~…………海未ちゃん」

海未「ことり」











ことり「好きなんだよね、穂乃果ちゃんのこと」
海未「好きなんですよね、穂乃果のこと」











ことり「……あんなに可愛い幼なじみだもんね~」

海未「仕方ありませんよね。あんなに可愛い笑顔をずっと近くで見続けてきたんですから」

ことり「穂乃果ちゃんに好きってアピールしても気付かない鈍感なところがたまらないよね♪」

海未「何気ない仕草やフワリとした匂いも最高です」

ことり「…………優勝したら穂乃果ちゃんに付き合ってってお願いする。……海未ちゃんもそう?」

海未「ええ。ですが、所詮は身内のゲームの範疇。いや、いささか規模は大きくなっていましたが……優勝特典が絶対の権限を持つわけではありません。それは重々承知しています。……言うなれば、きっかけが欲しかったのかもしれません。穂乃果に告白するきっかけが。それに……」

ことり「ことりのこと、気にしてくれてたんだよね」

海未「……それはことりもでしょう。私たち三人の関係が崩れるのを恐れて穂乃果へ思いを伝えることをしなかった。それが今回、穂乃果がバトスピを提案したのを機に思い立った……純粋な力比べなら、わだかまりも無く穂乃果へ思いを伝えられると……」

ことり「うん。……はーあ、カードゲームに頼っちゃうなんて、ことりたちは勇気が無かったね~」

海未「まったくです。勇気のreasonが聞いて呆れます」


ことり「穂乃果ちゃんは優しいから、きっと受け入れてくれる……なんて、甘いこと思っちゃうよねぇ。……………………負けないよ?海未ちゃん。……穂乃果ちゃんはあげない。ことりの方が穂乃果ちゃんを好きだから」

海未「私以上に穂乃果を愛してる者などいません。ことり、あなたに穂乃果は渡しません」

ことり「~♪宣戦布告だね♪これで本気で戦えるよ」

海未「先のことを考えすぎると、目の前の一勝を落としますよ。花陽は強敵です。せいぜい足元を掬われないことですね」

ことり「うん♪それじゃ、またあとで♪」





希「なるほどなあ……」


――――――――



ことり「~♪~♪~♪誰が相手でも負けないよ海未ちゃん……ことりはまだ、本当の切り札を見せてないんだから♪」



――――――――


――――――――



海未「勝者と敗者……得られる者と得られぬ者…………ことり、穂乃果だけは……たとえあなたでも譲りません。この思いは誰にも止められないのですから」



――――――――




穂乃果「さぁーー!!皆さまお待たせいたしました!!これよりバトスピμ'sチャンピオンシップ二回戦をはっじめーるよー!!」

イェェェェェェェ!!!

穂乃果「第一試合!紫の闇を白き輝きで照らした乙女!おやつにされたい系女子No.1!南ことりちゃーん!!」

ことり「ことりの~おやつにしちゃうぞ~♪」

穂乃果「続いて~!赤き爆炎を緑の烈風で掻き消した聖女!おやつにしたい系女子No.1!小泉花陽ちゃーん!!」

花陽「だ、誰か助けて~!!」

穂乃果「勝って準決勝に進むのははたしてどちらか!!二人とも~!!準備は出来てるか~!!」

ことり「うんっ!」

花陽「はいっ!」

穂乃果「いざ登らん!ステージへ!」

にこ「統一しなさいよ、その脈絡のないMC」


花陽「うぅ……やっぱり緊張する……ライブとは違う緊張感だよ……」

ことり「……………………」

花陽「そうだ……人って字を手のひらに書いて……よし……こ……め……ゴクン…………米じゃないです!!」

ことり「……………………」

花陽「うぅ……どうしよう……ことりちゃんは緊張してないの?」

ことり「……………………」

花陽「……?……ことり……ちゃん?」

ことり「ゴメンね、花陽ちゃん」

花陽「……え?」


――――――――




海未「デッキを組み直していたら遅くなってしまいました。もうバトルは始まっている頃ですね」





海未「どのような展開でバトルは進んでいるのでしょう。花陽のコアブーストは攻略し難いものがありますからね。ことりも迂闊には攻められないはずです。ことりならまずは様子見のバーストで場を固めつつ、同じようにコアブーストで対抗する手堅い戦略を執るはず」





海未「……?それにしても静かですね。先ほどまで耳をつんざくような歓声が響いていたのですが。バトルが膠着状態に入ったのでしょうか。どちらかが攻めあぐねているのか、または手札事故でも起きているのか……なんにせよ急ぎましょう。バトスピは一瞬一瞬で形成が逆転するゲームですからね」




海未「緑属性対白属性。どちらが勝ち上がっても激戦は必定。しかとこの目で二人のバトルを見届けなければなりません。さて、戦局はどのよう…………に……」





――――――――


――――――――




ことり「……………………」

花陽「……………………」

5人「……………………」

ことり「…………♪」

穂乃果「…………しょ、勝者…………ことり……ちゃん」





海未「なっ―――――!!?」





ことり「フフッ♪」


海未「まさか…………まさか、もうバトルが終わったのですか!!?」

真姫「……ええ」

海未「そんなバカな!早すぎます!!……ターンは?いったい何ターンでこのバトルは終わったのです!!」

希「2ターン……花陽ちゃんがターンを終えて、ことりちゃんがターンを迎えたと思った……まさに一瞬だった」

海未「たったの2ターン!?」

にこ「01ウィニー……バトスピにおける最も有名な、ワンターンキルの可能性を秘めた戦略よ。コスト0と1の低コストスピリットを並べてアタックをかける超速攻戦術。……01ウィニー自体はそれほど珍しい代物じゃないわ。……でも」

絵里「……………………あのスピリットは」

海未「……?スピリット……?………………!!」





ことり「海未ちゃん……見てくれたかな?」


海未「フィールドを掌握するかのような巨大な姿……身が震えるほどの神々しさ……この威圧感……ニコとのバトルでも感じた覚えがあります……これは……」

にこ「……白の絶晶神……六絶神 鉄壁のクロム・リゼルファー」

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絵里「クロム・リゼルファー……海未を苦しめたドラグ・マグナと同じ六絶神が…………三体」

海未「……………………ことり、あなたはまだ底を見せてはいないということですか」

凛「白のXXレア……それにキグナ・スワンとイグア・バギー……かよちんのライフがあっという間に0にゃあ……」


真姫「花陽は賢者の樹の実を配置してコアブーストを徹底するつもりだった。でも、きっと手札に神速スピリットはいなかったのね。ライフを減らされコアを増やしてもスピリットがいないのなら無用の長物」

希「それに加えてフラッシュで発揮するマジックが無かった、あるいはスピリットを疲労させるような効果のマジックが無かったのね」

絵里「バーストもね。緑属性の弱点、ドロー不足の回転力の低さが露骨に表れたみたい」

にこ「過ぎたことあれこれ言っても仕方ないでしょ。今回は花陽に運が無かっただけよ。いえ、ことりに運が向いたのかもしれない。手札に恵まれないなんて、カードゲームをやる上で避けては通れない道でしょ」




花陽「あうぅ……負けちゃった……。優勝したらみんなでおにぎりパーティーするつもりだったのに……」

ことり「ゴメンね?今度、ことりがおにぎり作ってきてあげるから」

花陽「ぜひ!!」




ことり「これであと二勝……あと二勝で……」

ことり「…………!!♪」ビシッ




海未「ことり……!」

凛「海未ちゃんに向かって指を指してる?」

希「宣戦布告……かな?」

凛「珍しいにゃ~。ことりちゃんがあんなことするなんて」

希「よっぽど優勝したいんやろうなぁ~」

海未「……………………」

真姫「……なんにせよ、これで準決勝進出者二人が決まったわね。ことり、そしてシードの海未」

にこ「いいわけ?挑発されっぱなしで」

海未「……いいでしょう、ことり。あなたは私がこの手で地に落としてみせます。覚悟なさい!全力で相手をしてあげます!!」

希「楽しみやね、二人がバトルするのが」

絵里「そうね……………………って」






穂乃果「みんな私と絵里ちゃんのバトルのこと忘れてるでしょー!!」





7人「あ」

穂乃果「もう!!ずっと待ってたんだからね!!やっとバトルだーってスタンバイしてたら、海未ちゃんとことりちゃんで火花散らしてさー!」ガーッ

絵里「だいたい、二回戦が終わったらまた組み合わせが変わるんだからことりと海未が対決することがないかもしれないじゃない」

海未「す、すみません……つい熱くなって」

穂乃果「まったく!プンプンだよ!」プンスコ

絵里「まあ何はともあれ。穂乃果、ついに来たわね。私たちのバトルの刻が」

穂乃果「うん!早くバトルしたくてたまらなかったよ!」

絵里「ざわつくのよ。私のスピリットたちが。穂乃果、あなたを完膚なきまで倒したいってね」

穂乃果「負けないよ。絵里ちゃん!」

真姫「別にいいけど、穂乃果がバトルしてる間、司会はどうするのよ。穂乃果がやってたときもそんなに意味は無かったけれど」

にこ「しょーがないわねー。この私があんたたちのバトルを盛り上げて――――――――」






「その必要はないわ!!!」





凛「にゃあ!?」

ことり「……誰?」





「ここから先は!!」

「私たちに!!」

「任せなさい!!」





海未「いったいどこから……」

花陽「み、見て!!」

希「ヘリコプター……?」

真姫「ヴェエ!?ちょっ、誰か飛び降りたわよ!!」

にこ「あ、パラシュート……」

絵里「ステージに降りた……って、あの人たちは……」

にこ「ぬわぁ!!?」

花陽「ぴゃあ!!?あ、ああああ……あの方々はぁ……!!!」






ツバサ「ふぅ……お待たせ♪」




ツバサ様あああああああああああああ!!!!!

きゃああああああああああああ!!!!


にこぱな「あ、A-RISEだぁーーーー!!!」




キャアァァァァァァーーーーーー!!!!




穂乃果「さあ、バトスピμ'sチャンピオンシップ!スペシャルゲスト、A-RISEの皆さんでーす!!」

ツバサ「ギャラクシーツバサよ!セクシー!?」

NO!!ギャラクシー!!

ツバサ「フフ、ありがとう♪」

英玲奈「暗黒戦士英玲奈だ」

あんじゅ「ジャスティスあんじゅよ。戦いなさい!光よ!闇よ!あなたたちの宿命はバトルスピリッツにあるわ!」

真姫「なんでこんなにノリノリなのよ……」

英玲奈「我々もバトスピが好きだからな」

花陽「はわぁ……A-RISEの皆さんもバトルフォーム風の衣装だぁ……可愛い~……」

あんじゅ「前にツバサに頼まれて作ったのよ♪」

ツバサ「あなたたちのバトル、見させてもらったわ。熱い魂のぶつかり合い……私の魂もたぎったわ!」

海未「見させてもらったって……まさか、ずっと待機していたのですか?」

穂乃果「本当は私がバトルするときに変わってもらう予定だったんだけど、ほら……私一回戦はシードだったから」

ことり「A-RISEを待機させるって……穂乃果ちゃん……」

にこ「どんだけ図太い神経してんのよ!」

穂乃果「アハハ……」


ツバサ「さあ!改めてここに次なるバトルの開幕を宣言しましょう!フィールドに舞いなさい!女神たち!一回戦をデッキ破壊で勝ち抜いた青の精鋭!フィールドに極寒の嵐を巻き起こすか!絢瀬絵里!!」

絵里「ハラショー!!」

ツバサ「対するは未だその実力未知数!デッキに秘められた可能性という名の輝きが勝利への道を照らすか!高坂穂乃果!!」

穂乃果「イッエェーイ!!」

希「さすがA-RISEやね。MCもなんのそのや」

凛「さっきまでの穂乃果ちゃんのMCはなんだったのかにゃー」

真姫「茶番でしょ」


穂乃果「待ちに待ったこの瞬間!いくよ!絵里ちゃん!燃えるような激しいバトルをしよう!!」

絵里「ええ!」



ほのえり「ゲートオープン!!」

穂乃果「きゃいほーーーー///」



絵里「界放!!って、ええ!!?」


穂乃果「」ズーン

絵里「…………わ、私が先攻ね」

穂乃果「噛んだ……初めてのバトルなのに……気持ちよく始まりたかったのに……うぅっ……」

絵里「……やりづらいわね。行くわよ穂乃果。ゲッコ・ゴレムをLv2で召喚。ターンエンド」




にこ「……ゲッコ・ゴレム……?」




穂乃果「おぉ!目の前でスピリットが動くのってやっぱりスゴい!!」

絵里「一瞬で元気になったわね」

穂乃果「よーっし!私も!!おいで、ライト・ブレイドラ!ニジノコ!ショコドラ!ターンエンド!」

絵里「スピリットを並べてきたわね。いいわよ、まとめて倒してあげるわ!」


ことり「穂乃果ちゃんは赤と黄色の混色……かな?」

海未「勇猛果敢の赤に変幻自在の黄色、まっすぐであり自由な穂乃果らしい選択ですね」

にこ「……………………」

真姫「どうしたのよ、そんな怪訝な顔して」

にこ「引っかかるのよ。絵里のスピリットが」

希「ゲッコ・ゴレム?」

花陽「普通の青の低コストスピリットじゃないの?」

にこ「ええ。でも、あのスピリットは……たしか……」

凛「なに?どういうこと?」

海未「底を見せていないのは、ことりだけではないということでしょう」

ことり「~♪」


絵里「豹人ベルセルカスを召喚。バーストセット。ターンエンドよ」

穂乃果「マジック、スターリードロー!デッキを上から三枚オープン!その中の系統 光導、星魂、星竜を持つスピリットカード、ブレイヴカードを全て手札に加えるよ。輝竜シャイン・ブレイザー、[ピザ]リ・ザード、ライト・ブレイドラを手札に!」

絵里「上手くスターリードローを使えたようね。デッキが上手く回ってるみたいで何よりだわ」

穂乃果「カードも応援してくれてるみたい。バーストセット!ターンエンドだよ!」

絵里「ドローステップ……フフ、穂乃果」

穂乃果「?」

絵里「ここからはずっと私のターンよ」

絵里「ゲッコ・ゴレムを召喚。ゲッコ・ゴレムのメインステップ時効果、このスピリットに白のシンボル二つを追加するわ」

穂乃果「……白のシンボル?」

絵里「来なさい、オニキスドラゴン・ライダー!」

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穂乃果「青と白の混色スピリット!なんで!?絵里ちゃんは青属性の使い手じゃあ!!」

絵里「狼の牙は一本だけじゃないってことよ♪」





希「……いや、どういうことや」


絵里「オニキスドラゴン・ライダーの召喚時効果、BP5000以下の相手のスピリットすべてを手札に戻し、この効果で手札に戻したスピリット一体につき、ボイドからコア一個をこのスピリットに置くわ。ライト・ブレイドラ、ニジノコ、ショコドラを手札に戻してコアブースト!」

穂乃果「みんな!!」

絵里「あら、フィールドががら空きね。だからと言って手は抜かないけど♪ネクサス、甲竜の狩り場を配置!そして、『雪原を震わせる三つ角の龍、ガーネットドラゴン』を召喚!ゲッコ・ゴレムのコアを移動してLv2に、ゲッコ・ゴレムはLv1に。これで私のフィールドには五体のスピリットが揃ったわよ」

穂乃果「うぅっ……」

絵里「楽しみにしてたバトルをこんなに早く終わらせてしまうのは忍びないけど、どうやら準決勝は青と白の三つ巴になりそうね。ゲッコ・ゴレム、アタックよ!」

穂乃果「ライフで受ける!!」

穂乃果ライフ5→4

穂乃果「この痛み……じわじわくる……胸に響くスピリットの声……砕け散るコアの輝き……体中が沸騰するこの感覚……!私は……バトルフィールドに帰ってきたんだ……!!」

絵里「誰よあなた」

穂乃果「ダン君かっこよかったんだよ」




ツバサ「わかる。ユースとバトルしたときなんか最高だったわね。それ以上に魔ゐのくだりは号泣したけど」

あんじゅ「あとにしましょーねー」


穂乃果「みんなのコアとライフが私の力になる!ライフ減少でバースト発動!!」

絵里「やっぱり、すぐには終わらせてくれないわね」

穂乃果「マジック、秘剣二天一龍!BP5000以下のスピリット二体を破壊!ガーネットドラゴンは重装甲:赤を持ってる……アタックしてないゲッコ・ゴレムと、豹人ベルセルカスを破壊!この効果で二体のスピリットを破壊したとき、デッキから一枚ドロー!さらにコストを支払うことで、デッキから二枚ドローするよ!」

絵里「回転率の高いデッキね。赤属性らしいわ。まだ私のアタックは続いてる。ガーネットドラゴンでアタック!ネクサス甲竜の狩り場の効果、お互いのアタックステップ、系統 甲竜を持つスピリットとアルティメットのBPをプラス2000!BPは6000よ!」

穂乃果「ライフで受ける!」

穂乃果ライフ4→3

絵里「オニキスドラゴン・ライダーでアタック!ダブルシンボルよ!」

穂乃果「ライフで!!」

穂乃果ライフ3→1

絵里「ターンエンド。このまま勝利はもらうわよ、穂乃果」

穂乃果「まだまだバトルは始まったばかりだよ!」


にこ「序盤は絵里が完全に流れを奪ったわね。一回戦を青属性だけで戦うことで、他の属性を意識から外してみせた」

凛「凛は本気じゃない絵里ちゃんに負けたんだね……」ブー

花陽「よしよし」ナデナデ

真姫「デッキ破壊だけのシンプルなバトルかと思ったら、思わぬ伏兵がいたわね。これは本気で青と白の三つ巴もありえるんじゃない?」

希「エリチはまだキースピリットも出してない。ライフ残り一つのこの状況で、穂乃果ちゃんはここからどんなバトルを展開するんやろ」

海未「穂乃果……」

ことり「穂乃果ちゃん……」


穂乃果「……よし、ライト・ブレイドラ、ニジノコ、ショコドラをもう一度召喚!ネクサス、ワルプルギスの夜を配置!」

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穂乃果「マジック、ソウルドロー!デッキから二枚ドローして、コストの支払いにソウルコアを使用したとき、もう一枚ドローするよ!」

絵里「手札を増やして強がるのはいいけど、忘れていないかしら。私のバトルを。デッキ破壊の前にデッキの回転率を上げるのは自殺行為よ」

穂乃果「さあ、それはどうかな。バーストセット!ターンエンド!」

絵里「すぐに虚勢をひっぺがしてあげるわ。……ワルプルギスの夜は、コアが一つしか乗っていないスピリットのアタックではライフを減らせなくするネクサス……でもそれはコアの少ないバトルの序盤でこそ真価を発揮するネクサスよ。オニキスドラゴン・ライダーの効果でコアを増やした私にはさほど影響は無いわ。鼬の暗殺者ウィゼーブを召喚。そして……」

穂乃果「!!」

絵里「神の降臨に震えなさい!『均衡を司る青き巨人よ、神の名の下、世界に保たれた調停を!天秤造神リブラ・ゴレム!』召喚!!」


穂乃果「きたね……天秤座のキースピリット……!!」

絵里「ウィゼーブのコアを使用してLv3にアップ。力を借りるわね。アタックステップ!リブラ・ゴレム、神の力を見せてやりなさい!アタック時効果!粉砕!」

穂乃果「ぐっ!!一気に三枚……炎の楽園……光の覇王ルナアーク・カグヤ……それに、十字星竜サザンクロス・ドラゴンが破棄された……」

絵里「リブラ・ゴレムLv3効果よ!スピリットが破棄されたとき回復!そしてリブラ・ゴレムの回復状態のときライフは減らないわ」

穂乃果「!!」


ことり「始まったね、リブラ・ゴレム特有のデッキ破壊」

凛「凛もあれにやられたんだよ……」

にこ「スピリットが破棄されたとき回復するなんて、厄介極まりない効果ね。さすがは十二宮Xレアと言ったところかしら」

希「スピリットはデッキの主軸。特別なデッキ編成でない限りほぼ確実にデッキは破壊され続ける」

海未「リブラ・ゴレムを破壊するか、アタックを止めるしか手立てはありません」

真姫「可能性があるとするなら……」

花陽「大量ドローで増やしたあの手札だね」




穂乃果「フラッシュタイミング!」

絵里「マジック!?」

穂乃果「神閃月下!不足コストはニジノコ、ショコドラから確保!相手のフィールドのスピリット、ネクサスが二色以上のとき、このターン黄色以外のスピリットはアタックもブロックも出来ないよ!」

絵里「……まさかリブラ・ゴレムが止められるなんてね。予想してなかったわ。ターンエンド」


英玲奈「十二宮Xレアを止めるか。さすがだな」

あんじゅ「対混色用のカードを備えていたのが功を奏したわね。それでも一時しのぎ。根本的な解決にはなっていないわ」

ツバサ「そう。リブラ・ゴレムを倒さない限り、穂乃果さんに勝利は無いわ」




穂乃果「ショコドラ、テ゛ブリ・ザードを召喚!さらに星鳥クージャをLv3で召喚!マジック、ソウルドロー!合計三枚ドロー!さらにエクストラドロー!二枚ドローして一枚オープン!赤のスピリットカードのとき手札に加えるよ!……雷皇龍ジークヴルム!」

絵里「またドロー補助?それ以上デッキを減らすと、本当にすぐに終わっちゃうわよ」

穂乃果「終わらないよ。絶対にね。マジック、ライフレボリューション!ボイドからコアを一つ置くよ!」

穂乃果ライフ1→2

絵里「今さらライフを回復させてもムダよ」

穂乃果「さらに、ライフレボリューションの連鎖(ラッシュ):赤を発揮!BP5000まで相手のスピリットを破壊する!ゲッコ・ゴレムを破壊!ターンエンド!」


にこ「ライフを回復したのはいいけど、余分なコアを残さず使いきったわよ」

真姫「大きな動きを見せないのは何故?」

ツバサ「手札事故……いえ、あれだけ高回転のデッキ編成でそれはほぼありえないわね。考えられるとするなら、待っているのね」

花陽「待ってる?」

凛「なにを?」

海未「この状況を打破する切り札……」

ことり「穂乃果ちゃんのキースピリット……だね」




絵里「どれだけ追い込まれても、自分の勝利を信じる真っ直ぐな眼……穂乃果のそういうところ、私好きよ。でも、勝利はもらうわ。優勝してみんなにジュースを奢ってもらうのはこの私よ!」

穂乃果「絵里ちゃんの優勝のお願いって……」


絵里「来なさい、ゲッコ・ゴレム!穂乃果、更なる星の力を見せてあげる!『神の雫満ちし白き聖杯、宝瓶星鎧ブレイヴアクエリアス!』召喚!」

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穂乃果「水瓶座の裏十二宮ブレイヴ!」

絵里「ブレイヴアクエリアスをリブラ・ゴレムに合体!!BP19000!アタックステップ!ライフもデッキも……全て奪ってあげる!!進撃よ、リブラ・ゴレム!!アタック時効果、粉砕!三枚破棄!」

穂乃果「アブソリュートゼロ……イリュージョンミラー……太陽神龍ライジング・アポロドラゴン!!」

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絵里「リブラ・ゴレム、回復!」


希「赤の大型スピリット、ライジング・アポロドラゴンが破棄された!」

英玲奈「あれがキースピリットだとするなら……」

あんじゅ「太陽が昇る前に、勝利への可能性を潰されたことになるわね」

凛「このまま穂乃果ちゃんのデッキが破棄され続けたら……」

にこ「ドロー補助が災いして、このままじゃすぐにデッキアウトで穂乃果の敗けが決まるわ」


海未「……本当に、ライジング・アポロドラゴンがキースピリットだったのでしょうか」

真姫「……?どういうこと?」

ことり「ことりも……あれが穂乃果ちゃんが待ってたカードだとは思えない……」

絵里「根拠は?」

海未「ありません……しかし……」

ツバサ「あなたたちは感じてるのね。太陽さえも越える、穂乃果さんの大いなる輝きを」




絵里「さあ、リブラ・ゴレムのアタックではライフは減らないわよ!アタックを受けなさい!」

穂乃果「……ショコドラ、ブロックをお願い!」

絵里「!?」




あんじゅ「ブロック!?」

花陽「リブラ・ゴレムはスピリットが破棄される度に回復する上、回復状態ではライフが減らない!それなのにブロックするなんて!」

真姫「血迷ったの穂乃果!」

にこ「……!いえ、まさか穂乃果のやつ……」


穂乃果「ショコドラは破壊……このとき、星鳥クージャの効果を発動!!」

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穂乃果「自分の黄色のスピリットが破壊されたとき、自分のライフのコア一つを自分のリザーブに置くことで、 破壊された自分の黄色のスピリット一体を疲労状態で自分のフィールドに残すよ!さらにLv2.3効果で黄色のスピリットが破壊されたことでデッキから一枚ドローし、Lv3効果でボイドからコア一つをリザーブに!」

穂乃果ライフ2→1

絵里「そんな小手先の効果がどうしたのよ。穂乃果、悪あがきは――――」

穂乃果「悪あがきかどうかは、絵里ちゃん自身の目で確かめて!」



にこ「穂乃果の狙いは……ドローでもコアブーストでも、ましてやスピリットバックでもない……」

ツバサ「……!!そうか……そういうことね……!」

凛「にゃ?」

海未「なるほど……!本命は……!」

ことり「星鳥クージャのライフ減少効果!」


穂乃果「私のライフは3以下……ライフ減少でバースト発動!!」

絵里「ここでバースト!?なに……この炎の旋風は……!!」

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穂乃果「『巻き上がれ、灼熱の烈火!紅の天空より召喚!王の威光を宿せし龍の武神!戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン!!!』」

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絵里「バーニング・ソウルドラゴン!!」

穂乃果「バーニング・ソウルドラゴンのバースト召喚時、トラッシュにあるコア全てをこのスピリットの上に置く!Lv3、BP22000!!」

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絵里「……そう……そういうことだったのね……リブラ・ゴレムのアタックじゃライフは減らない……けれど、私はデッキアウトを狙って他のスピリットでアタックすることをしなかった。だからこそ自分でライフを減らす戦法を選んだ……ライフ減少で発動するバーストを最大限活かすために、リザーブのコアを使いきって……やるじゃない、穂乃果!!」

穂乃果「S(ソウル)バーストを発動させるための起導が手元に無かったから、この方法を思いついたんだ。フルアタックでも私のライフは減らせないよ!どうするの絵里ちゃん!!」

絵里「……ターンエンド」


希「戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン……あの一体がエリチの流れを断ち切った」

海未「いえ、まだです。バーニング・ソウルドラゴン一体では、まだ完全に流れを断ち切れてはいません」

英玲奈「その通りだな。ブレイヴアクエリアスと合体したリブラ・ゴレムは、超装甲:赤を得ている。いかにバーニング・ソウルドラゴンと言えど、その効果は届かない」

花陽「もう一つ……決め手に欠ける……」

真姫「絵里のフィールドにはゲッコ・ゴレム、オニキスドラゴン・ライダー、ガーネットドラゴン、ブレイヴアクエリアスと合体したリブラ・ゴレム」

ことり「穂乃果ちゃんは、テ゛ブリ・ザード、ショコドラ、クージャにバーニング・ソウルドラゴン」

あんじゅ「スピリットの質だけで言えば、その戦力差は明白ね。特にガーネットドラゴンは疲労状態でブロック出来る。低コストスピリットはあの一体で阻まれるわ」

にこ「……抜け道はある」

凛「抜け道?」

ツバサ「ガーネットドラゴンは装甲……ブレイヴアクエリアスは超装甲……それぞれブレイヴであったりアルティメットであったりの効果はすり抜けてしまう。穂乃果さんはきっと、そこを狙う」

海未「……………………」


ことり「海未ちゃん?どうかした?」

海未「いえ……なにか引っかかるんです」

ことり「……海未ちゃんも?」

海未「ことりもですか……」

ことり「うん……バーニング・ソウルドラゴン……だよね」

海未「はい。起死回生の一枚であったことは間違いない……ですが」

ことり「……違う……?」

海未「まだ何か……烈火を越える何かが……穂乃果から感じられるんです」

ことり「……穂乃果ちゃんは、まだ何かを待ってる……」




穂乃果「私のターン!!ドロー!!…………!!」

絵里「……何か引き当てたようだけど、何を引いても同じよ。私の勝ちは揺るがない!」






穂乃果「……ダメだよ、絵里ちゃん……」







絵里「……!!……なに……私が、穂乃果に……気圧された……?」

穂乃果「誰が相手でもダメ……優勝は渡さない……絶対に叶えたい願いがあるから」

絵里「……………………」

穂乃果「行くよ……絵里ちゃん。マジック、ビッグバンエナジー!!」

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絵里「ビッグバンエナジー……!手札にある系統 星竜を持つスピリットカードのコストを自分のライフと同じにする赤マジック……」

穂乃果「星よ、フィールドを照らして!!『数多の星を統べる天空の王者!赤き破軍を司る北斗の化身!北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン!』召喚!」

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絵里「赤の北斗……!!」

穂乃果「召喚時効果発動!手札にあるブレイヴカード一枚をノーコスト召喚!『魔導を極めし黒白の使徒!双児星鎧ブレイヴジェミニ!!』この効果でブレイヴを召喚したとき、デッキから一枚ドロー!」

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絵里「双子座の力を……!召喚時効果発揮につきバースト発動!!『鉄の覇王サイゴード・ゴレム!!大地を震撼させる王の一撃を喰らいなさい!』バースト効果!召喚時効果を発揮させたカードのコストだけ相手のデッキを破棄!」

穂乃果「六枚……でもバーストカードは破棄されなかった!サイゴード・ゴレムは召喚されないよ!」

絵里「ええ。でもまさか、それで終わりじゃないわよね!」

穂乃果「まだまだだよ!『雷天を舞う古の龍!雷皇龍ジークヴルム!!』召喚!!」

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海未「ジークヴルム!これはまさか……」

ことり「これだったんだ……ことりたちが感じていたもの……」






穂乃果「ジークの力を更なるステージへ!!転召!!」






ツバサ「世に名高き新星のコンボね!」

凛「転召!」

花陽「ジークヴルムが、光を纏って……」

真姫「新たな力を……!」




穂乃果「『始まりを司る赤き星よ!新たな命の龍となれ!召喚!超新星龍ジークヴルム・ノヴァ!!』」

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にこ「ジークヴルム・ノヴァ!!」

希「これが、穂乃果ちゃんのキースピリット!!」




穂乃果「ジークヴルム・ノヴァの召喚時効果!ジークヴルムと名の付くスピリットから転召したとき、ボイドからコアをライフに置きライフを5に回復!」

穂乃果ライフ1→5

絵里「ライフを回復しても、あなたのデッキは残り僅か!デッキアウトで完全に沈めてあげるわ!」

穂乃果「それはどうかな」


穂乃果「輝竜シャイン・ブレイザーを召喚して、ジーク・アポロドラゴンに合体!!」

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穂乃果「クージャをLv1にして、ジーク・アポロドラゴンをLv3に!ショコドラ、テ゛ブリ・ザード、コアを借りるよ!『星天を射抜く紅穹の神装!射手星鎧ブレイヴサジタリアス!』召喚!」

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絵里「今度は射手座の裏十二宮ブレイヴですって!?」

穂乃果「ジークヴルム・ノヴァに合体し、ブレイヴサジタリアスの効果で系統 光導を持つブレイヴをもう一つ合体させることが出来るよ!ブレイヴジェミニをジークヴルム・ノヴァに合体!Lv3、BP25000!!クアドラプルシンボル!!」

絵里「……超新星……北斗七星……黄道十二宮……まさに銀河ね…………最高にワクワクするじゃない!!来なさい穂乃果!!あなたの全てを受け止めて、私は勝ってみせる!!!」

結構好きだ
がんばってくれ


穂乃果「アタックステップ!行くよ!バーニング・ソウルドラゴン!!アタック時効果発揮!真・連刃!!」

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穂乃果「このスピリットのソウルコアを自分のトラッシュに置くことで、相手のスピリットまたはアルティメット二体までを指定して同時にバトル!このバトルで消滅、破壊された相手のスピリット、アルティメット一体につき、相手のライフのコア一個を相手のリザーブに置くよ!ゲッコ・ゴレム!オニキスドラゴン・ライダーを指定!」

絵里「くっ!!二体とも破壊された……!」

絵里ライフ5→3

穂乃果「続けて、ジーク・アポロドラゴンでアタック!」

絵里「ガーネットドラゴン!ブロックよ!」

穂乃果「ガーネットドラゴン破壊!飛ぶよ、ジークヴルム・ノヴァ!!超新星の光でフィールドを照らして!!」

絵里「生憎ね!ジークヴルム・ノヴァの破壊効果はリブラ・ゴレムには届かない!!」




あんじゅ「BP10000までスピリットを破壊できる広範囲の破壊効果も、BP10000を越えるリブラ・ゴレムには通用しない」

英玲奈「それに加えて超装甲……どのみち破壊できはしなかったさ」

ツバサ「ノヴァの激突も通じない。でも、リブラ・ゴレムはブロックするしかない!」




絵里「リブラ・ゴレム、ブロックよ!」

穂乃果「いっけぇーー!!ジークヴルム・ノヴァー!!」

絵里「――――ッ!!リブラ……ゴレム……!!ブレイヴアクエリアスはフィールドには残すわ!このターンを凌いだ!!いかに星の力を輝かせても及ばなかったわね!!これで、私の勝ちよ!!」


穂乃果「フラッシュタイミング!!」

絵里「!!」

穂乃果「マジック、イエローリカバー!!」

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穂乃果「自分の黄色のスピリット一体を回復!!不足コストは星鳥クージャから確保!ブレイヴジェミニと合体してるジークヴルム・ノヴァは黄色のスピリットでもある!ジークヴルム・ノヴァを回復!!」

絵里「なん……ですって……」


穂乃果「超新星の輝きは、誰にも霞ませることの出来ない可能性の光!絵里ちゃん……これが私のバトルだよ!!」

絵里「……まったく…………やるじゃない、穂乃果」

穂乃果「えへへ、絵里ちゃんに褒められるとくすぐったいね」

絵里「見事だったわよ。この私を倒すからには、優勝しないと承知しないんだから」

穂乃果「うんっ!」

絵里「さあ、最後のライフをあげるわ!おいで、穂乃果!ジークヴルム・ノヴァ!」

穂乃果「ありがとう、絵里ちゃん!すごく楽しかった!」

絵里「ええ。私もよ」

穂乃果「またやろうね。ジークヴルム・ノヴァでアタック!!」

絵里「……ハラショー♪」



ツバサ「堂々たる決着!バトルフィールドを銀河の饗宴で彩った二人の勇ましきカードバトラー!その勝利を勝ち得たのは、燦然と輝く太陽のごとき超新星!!高坂穂乃果ーーーー!!!」

ワアアァァァァァーーーーーー!!!

穂乃果「いっえーい!!」

ことり「おめでとう!穂乃果ちゃん!」

海未「危なっかしいバトルですね。見ていてヒヤヒヤしましたよ」

穂乃果「いやぁ~」

海未「褒めてません」

花陽「絵里ちゃんもお疲れさま」

絵里「ふぅ~、楽しかったわ。まさかリブラ・ゴレムを攻略されるなんて予想だにしてなかったもの」

凛「凛は白属性を使わない、本気じゃない絵里ちゃんに負けたんだね~……」

絵里「拗ねないで凛。奥の手は隠してこそ奥の手でしょ」

真姫「同じ黄色使いの穂乃果が仇を取ったと思えばいいじゃない」

希「エリチはスピリットでゴリ押ししすぎや。もう少しマジックとネクサスを使って柔軟にバトルするべきやね」

絵里「敗者に手厳しいわね希……」

にこ「逆に、スピリットの火力だけであそこまでバトルできたことは評価に値するけどね。ともかく、ここで二年生組以外は全滅ね。はっきり言って、あいつらは強いわ。誰が優勝してもおかしくないくらい」

希「そうやね。でも、勝者は一人。そして……準決勝はきっと……」


ツバサ「さあ、いよいよ準決勝よ!!激戦を勝ち抜いた三人の戦士よ!!ここに集いなさい!!」

穂乃果「!」

ことり「!」

海未「!」

英玲奈「この三枚のカードが、お前たちの運命を決める」

あんじゅ「あなたたちが真に勝利を願い、戦う覚悟を持つ者ならば」

ツバサ「引きなさい。たとえその先に待つ未來がどんなものであるとしても」

穂乃果「…………引きます!」

ことり「ことりも!」

海未「ここまできて、後ずさりなどありえません!」

穂乃果「二人ともいくよ!」

ことり「うんっ!」

海未「はいっ!」

ほのことうみ「せーのっ!!」






穂乃果「シード……ということは……」

ことり「……………………」

海未「……………………」





ツバサ「決まったようね。準決勝を戦うのは!南ことり!!そして、園田海未!!」

にこ「ことり対海未……」

花陽「白属性対青属性だね」

希「やっぱりこうなったか……神様は本当に残酷やね」

絵里「希?」

希「ううん。なんでもない」

穂乃果「あーん!もっとバトルしたいよー!!」

真姫「うるさっ!」

花陽「私でよかったら相手するよ?」

凛「いいなー!凛も凛もー!」

穂乃果「ホント!?やったぁ!」

にこ「負け組はバトル観戦だけでヒマだから、相手してあげてもいいわよ。ね?真姫」

真姫「誰が負け組よ!」

希「ウチもまーぜてっ♪」

絵里「私もやるわ!」

凛「今穂乃果ちゃんに負けたばかりなのに?」

絵里「過去は振り返らないわ!私は未来に生きるのよ!」

希「ドヤ顔が腹立つなあ」


ことり「盛り上がってるね~♪」

海未「そうですね。ことりも負ければ向こう側ではしゃげますよ」

ことり「ううん♪ことりは勝った嬉しさではしゃぎたいから、その役はマケミちゃんに譲ろうかな♪」

海未「ことりに挑発は似合いませんね。煽るならばその声色を矯正してきなさい」

ことり「海未ちゃん。手加減無しだよ」

海未「無論です」

ことり「後悔しないでね」

海未「そのままお返ししますよ」

ことり「吹き飛ばしてあげるよ、ことりの翼で」

海未「沈めてあげますよ、大いなる海の底に」


穂乃果「ふ、二人とも……?」




ツバサ「あら、闘争心剥き出しなのは結構だけど、準決勝開始は一時間後よ」

海未「私は今すぐにでも始められますよ」

ことり「ことりも待ちきれないかも」

英玲奈「逸るな。心を落ち着かせ、最後の一秒までデッキを見つめるのもカードバトラーの務め」

あんじゅ「お客さんも疲れちゃうしね」

穂乃果「二人とも焦らなくてもバトルは逃げないよ~」

海未「それもそうですね」

ことり「はーい♪」

英玲奈「聞き分けがいいな」

あんじゅ「μ'sって基本みんないい子なのよ」

ツバサ「決戦の刻が楽しみね」


――――――――



ことり「~♪」

海未「ことり」

ことり「海未ちゃん……」

海未「……ことり、話があります」

ことり「奇遇だね。ことりもだよ」



――――――――


――――――――



穂乃果「やっぱりバトスピは楽しいな~♪みんなも楽しそうだし、バトスピを始めてよかったよかった♪」


穂乃果「シードは残念だったなー……二人ともバトルしたかったよー……ことりちゃんも海未ちゃんも、どんなバトルするのかなー」


穂乃果「決勝戦に勝ち上がってくるのはどっちかな。決勝戦が楽しみだよ。…………ことりちゃんにも、海未ちゃんにも……優勝はあげない……勝ってお願いを聞いてもらうのは……私だよ」



――――――――


――――――――




ツバサ「空と海の交わる刻、頂を目指すべく歩みを寄せる二人の戦士もまた、その翼と剣を交える……」

英玲奈「白き静寂を携え、此度もその秘めし翼を広げるか。白天の女神、南ことり!」

ことり「はい」

あんじゅ「青き信念の刃に曇り無く、百花をも霞ませる刹那の煌めき。蒼海の覇者、園田海未!」

海未「はい」

ツバサ「いい表情ね、二人とも。底知れない気迫に満ちているのを感じるわ」

ことり「…………海未ちゃん」

海未「…………ええ」

ツバサ「それじゃーーーー」

海未「待ってください」

ツバサ「?」

穂乃果「?」


海未「ことり、いいですね」

ことり「うん」

海未「……バトルを始める前に、私たちから伝えておかなければならないことがあります




真姫「?」

にこ「なに?」

絵里「穂乃果、これも演出なの?」

穂乃果「ううん。聞いてないけど……」

希「……………………」






海未「穂乃果」

ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「ほえ?」










ことうみ「私たちは、穂乃果(ちゃん)のことが好きです」





6 人「……………………」

A-RISE「……………………」

……………………





穂乃果「……………………え?」






えええええええええーーーーーーーーー!!!!!





絵里「!?!?」

ツバサ「ちょっ!爆弾発言すぎるわよ!?」

にこ「ななななななななな!!」

花陽「はわわわわわわ///」

凛「はにゃー……」

希「言うてもーたなあ」

真姫「希知ってたの!!?」

希「スピリチュアルやろ?」

絵里「言ってる場合!?」

英玲奈「ライブ中継中なんだろう?大丈夫なのか?」

あんじゅ「いいんじゃない?あの子たち、本気みたいだし」


海未「突然すみません。ですが、穂乃果はもちろん、みんなにも私たちの戦う理由を明らかにしておきたかったんです。逃げ道を無くす背水の陣と取っても構いません」

ことり「私たちの優勝したときのお願いは、穂乃果ちゃんと付合うこと。もちろん、こんなことで結ばれたとしても、それは本当の恋じゃないこと、ことりたちもわかってる」

海未「ですから穂乃果……私たちのどちらが優勝したとしても、この恋を受け止めてくださいとは言いません。ただ、私たちの思いを聞いてはくれませんか?」

ことり「ちゃんと告白して、そのときどうするかは穂乃果ちゃんが決めて。ことりと海未ちゃんは……その権利を賭けて戦う」

穂乃果「……………………」

海未「二人とも告白する……それも一つの方法だとは思います。でもダメなんですよ。私たちの恋は、普通ではないのですから。……これはけじめです。勝てば穂乃果に告白し、負ければ穂乃果を諦める……これが、私とことりとで決めた約束です」

ことり「穂乃果ちゃん……見ててね。ことりたちのバトル」

海未「私たちは全力で戦います。……進行を中断して申し訳ありませんでした」


ツバサ「………二人とも本気なのね……………今一度問う。汝らに覚悟はあるか」

ことうみ「あります!」

ツバサ「正々堂々、力の限りを尽くすことを誓うか」

ことうみ「誓います!」

ツバサ「ならば叫べ!その揺るぎない意志を以て、熱きバトルの開闢を告げなさい!!」

海未「園田海未、推して参ります」

ことり「南ことり、同じく」






ことうみ「ゲートオープン!!界放!!!」


希「始まったね」

凛「まだ状況に追い付いてないよ……」

花陽「はわわわわわわ///」

にこ「ちょっと!アイドルは恋愛禁止よ!!」

真姫「それはもう野暮でしょ」

絵里「……穂乃果」

穂乃果「……………………」

真姫「見て。それよりも、ことりのデッキ」

花陽「はわわ……えぇっ!?何あの枚数!!」

絵里「分厚いデッキね……百枚は越えてるわよ、あれ」

希「デッキ枚数に上限は無い。デッキ破壊に対して最もベターかつ安牌の戦略や。狙ったカードを引きづらいっていう代償を払ってのね」

にこ「それが吉と出るか凶と出るか」

凛「神の味噌汁だね」

花陽「神のみぞ知る……だよ」


海未「私のターンです。ネクサス、海の主の大口を配置!バーストセット!ターンエンドです」

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ことり「海の主の大口……コスト2以下のスピリットのアタックを封じるネクサスだね。01ウィニーを警戒したのかな?抜け目無いね♪」

海未「万全を期す、そんなことは当たり前です」

ことり「それじゃ、ことりも。『白の世界の創造主、全てを遮る不滅の盾。六絶神 鉄壁のクロム・リゼルファー』召喚」

海未「いきなり来ましたか……六絶神……」

ことり「さらに、ノーザンベアードを召喚。バーストセット。ターンエンド」


花陽「お互いに初ターンを終えたね」

凛「ことりちゃんは、海未ちゃんのバーストを警戒してアタックしなかったのかな」

絵里「おそらくね。クロム・リゼルファーは超装甲:青を持っている。海の主の大口の効果は効かない……ブロック時にコアを増やすノーザンベアードに、バースト……手堅く布陣を固めてきてるわね」

真姫「みんなはどう見てる?このバトル」

にこ「7:3でことり」

真姫「ことりが7?」

にこ「単純に属性の相性の差だけの話なら、白属性は青属性にとって天敵と言ってもいいわ」

凛「天敵?」

希「効果を防がれやすいんよ。装甲だけの話に限らず、デッキ破壊を防ぐカードも白属性には多いから」

にこ「もちろん、それはバトラーの実力にもよる。けど、一回戦でほぼ手の内を晒したであろう海未は、ことりに戦略を読まれてる可能性が高い。青属性はライフとデッキのどちらも狙える……けど、それは裏を返せば戦略もワンパターンになりえるということ」

絵里「対してことりは一回戦、二回戦と共に実力の全てを見せはしなかった……。このアドバンテージは大きいわね」

真姫「でも、海未がそんな浅はかな考えでバトルに臨むかしら」

花陽「そうだよね……ただでさえこのバトルは大事な……」

希「花陽ちゃん」

花陽「あ、ごめんなさい……」

穂乃果「ううん……二人とも、そんな風に思っててくれたんだね……」


海未「小波童子を召喚。マジック、マントラドロー。デッキから三枚ドロー。童子と名の付くスピリットにソウルコアが置かれているため、破棄枚数を軽減し一枚のみ破棄します。ターンエンド」

ことり「ことりのターン。ノーザンベアードをもう一体召喚。ターンエンド」

海未「ネクサス、未完成の古代戦艦:羅針盤を配置。黄蛇童子を召喚。ターンエンド」

ことり「マジック、リカバードコアを使用。ボイドからコア一つずつを、自分のライフと白のスピリットに置くよ。ライフは6、クロム・リゼルファーにコアを。ターンエンド」

ことりライフ5→6


あんじゅ「なんて静かなバトル……」

英玲奈「探り合いが続くな。お互いにバーストを意識してのことだろうか」

絵里「でも、攻めあぐねているのは海未ね。バーストだけじゃなく、クロム・リゼルファーのBPはコスト0にしては高い。それにノーザンベアードもブロック時にコアを増やすから、Lv2になってBPがあがる。迂闊に攻めれば反撃に合うのは明白よ」

希「ここまで何もしないのは、きっとお互いに全力……本気の相手を倒したいっていう思いがやるからやと思う」


海未「戦竜エルギニアス、光の戦士ガイウス召喚。ターンエンドです」

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ことり「ネクサス、万本槍の古戦場を配置。ターンエンドだよ」

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海未「ドロー、ターンエンドです」

ことり「ことりも何もしない。ターンエンド」


海未「ネクサス、サファイアの彫像をLv2で配置。ターンエンド」

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ことり「戦機皇ライドフェンサーを召喚。ターンエンド」

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にこ「サファイアの彫像……Lv2効果はバーストが発動することで発揮する七枚のデッキ破壊……。ことりのバーストデッキを逆手に取ったネクサスね」

真姫「ことりも、海未のデッキ破壊を計算してデッキ枚数を増やしてるみたいだけど。戦機皇ライドフェンサー……超装甲:青を持つ上、合体時効果はネクサスを手札に戻してBPを上げるスピリット……完全に対海未を想定したスピリットよ」

花陽「お互いに全力というのは伊達じゃなさそうだね……」




海未「いつまで小手調べを続けるつもりですか?」

ことり「小手先のバトル展開だと思うなら、いつでも仕掛けてくればいいよ」

海未「確かに……このまま膠着状態を続けるのにも飽きてきたところです」

ことり「ことりの挑発に乗ったフリをしてるけど、本当は手札が揃ったからどっちにしろ動くつもりだったんでしょ?アハハ、海未ちゃんは本当にわかりやすいね。海未ちゃんの裏表の無いとこ、ことりは好きだよ♪」


海未「それ以上に、穂乃果のことは好きなのでしょう」

ことり「……うん。そうだよ」

海未「私も、自分の気持ちに正直なことりのことが好きですよ。……だからこそ心苦しいです。同じ思いを抱く友人をこの手にかけることが」

ことり「言わない約束だよ、海未ちゃん。ことりたちは覚悟を決めてバトルしてるんだから」

海未「……でしたね。……いざ、行きます!『難攻不落の城塞、天を穿つ一閃の巨槍!機動要塞キャッスル・ゴレム!!』召喚!!」

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海未「召喚時効果発揮!自分のネクサス一つにつき、相手のデッキを上から五枚破棄!私のネクサスは三つ!さらに光の戦士ガイウスの強化(チャージ)により、合計十六枚破棄です!」

ことり「キャッスル・ゴレム……来たね、デッキ破壊!」


穂乃果「キャッスル・ゴレム!オリハルコン・ゴレムに並ぶ青の遺産だ!」

凛「ほぇ~……おっきい~……」

花陽「でも、クロム・リゼルファーの前には霞んで見えちゃうね……」

希「スピリットの強さは大きさじゃないよ。この状況でデッキ破壊は正しい判断や」

絵里「そうね。デッキ破壊は言うなればプレイヤー自身に振りかかる効果。いくら装甲スピリットを並べても無意味だわ」

真姫「ことりのデッキが一気に減ったわね」

にこ「ま、あの程度で怯むようなら海未も楽なんでしょうけど」


ことり「たった十六枚。それじゃことりの翼は飛ぶのを止めないよ」

海未「羽が尽きないのであれば、何枚でもむしり取ってあげましょう。あなたが地に落ちるその瞬間まで!竜骨棍カノープスを召喚!キャッスル・ゴレムに合体!アタックステップ!進撃なさい、キャッスル・ゴレム!!カノープスの合体アタック時効果、このスピリットを最高Lvとして扱い、キャッスル・ゴレムLv2効果!自分の青のシンボルの数だけデッキを破棄!!破棄枚数九枚に強化(チャージ)!十枚破棄です!!」

ことり「ノーザンベアード、ブロック。ブロック時効果でコアを増やすよ!ノーザンベアード破壊がことりのバーストを発動させる!『天下に名を刻む鋼の荒武者!魁の覇王ミブロック・ブレイヴァー!』Lv2で召喚!!」

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海未「ミブロック・ブレイヴァー……ことりの秘めた羽の一枚というわけですか」

ことり「海未ちゃんのターンは終わりかな?」

海未「サファイアの彫像Lv2の効果!バースト発動によりデッキを七枚破棄!1強化(チャージ)で八枚に……ターンエンドです!」

ことり「お互いに大型スピリットを召喚したね。ことりのデッキが三十枚以上破棄されちゃった♪普通のデッキなら終わってたね。穂乃果ちゃんは、バトルが熱くなってきたって喜んでくれるかな。……ことりのターン。『聖女の祈りを星天の地へ!獅子星鎧レオブレイヴ!』召喚!戦機皇ライドフェンサーに合体!Lv2に!」

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ことり「バーストセット!アタックステップ!行くよ、ライドフェンサー!!ライドフェンサーの合体アタック時効果!相手のネクサスを手札に戻して、BPをプラス5000!BP11000!サファイアの彫像を手札に戻すよ!」


海未「レオブレイヴ……スピリットで受ければ回復されるのは厄介ですね……ライフで受けます!」

海未ライフ5→3

海未「ダブルシンボルは効きますね……ですが、それすら私の力に変えましょう!ライフ減少でバースト発動!!『戦火を焦がす万の砲撃!英雄皇ロード・ドラゴン・ドミニオン!』召喚!」

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ことり「青のロードだ♪海未ちゃんもまだまだ本気じゃないみたいで安心したよ♪」

海未「ロード・ドラゴン・ドミニオンの召喚時効果発揮!手札のバーストカードをセットし、デッキから一枚ドローです!」

ことり「ブロッカーを増やされちゃった。そんな強そうなスピリット出されたら、ことり困っちゃうよ…………なんて♪」


ことり「スピリットの召喚時効果発揮でバースト発動だよ!マジック、甲竜封絶破!相手のスピリット、ブレイヴ、ネクサス、どれか一つをデッキの下に戻すよ!さよなら、ロード。もう会うこともないかな?」

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凛「ことりちゃんが先を読んだ!」

英玲奈「さすがと言うべきか……」

にこ「バースト勝負でことりに勝つのは難しいわね。どうするの、海未」

希「ニコっちは海未ちゃんを応援してるん?ほのうみ派?」

にこ「まあ、私に勝ったわけだし。負けてもらうのは癪ね。ほのうみどうこうはこの際別にどうでもいいわ」

希「ドライやねえ。メンバーの恋沙汰やのに」

にこ「そういうあんたはどうなのよ。個人的には自分に勝ったことりを応援したいんじゃないの」

希「んー……どうやろうね。どっちが勝ってもきっと、運命は変わらないと思うから」

にこ「?」

希「どっちが勝っても、待ってるのは幸せな未来やって、カードがそう告げとるんよ」

にこ「……あんたが持ってるの、タロットじゃなくてバトスピなんだけど」


海未「……やはりバーストは一歩先を行かれますか」

ことり「ターンエンド。あとライフ三つ……だね」

海未「まだ三つあります。それまでに倒せばいいだけのこと。ロード・ドラゴン・ドミニオンをデッキに還したくらいで調子づかれては困ります」

ことり「……っ」

海未「ことりの羽と同様、私にも秘めた刃の一つや二つありますよ。ネクサス、サファイアの彫像を再びLv2で配置。シャッガイ・バグをLv2で召喚。バーストセット!そして……『神が造りし命の彫像。古代より世を見守る誉れ高き審問者。神造巨兵オリハルコン・ゴレム!』召喚!」

ことり「何かと思えば……無駄だよ。オリハルコン・ゴレムじゃ、ことりはーーーー」


海未「ならば、これならどうです!『神罰執行!雷よ、彼の者に断罪の砲火を!雷神砲カノン・アームズ!』召喚です!不足コストは小波童子、黄蛇童子から確保!」

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ことり「カノン・アームズ……!海未ちゃん……!」

海未「カノン・アームズをオリハルコン・ゴレムに合体!Lv2に!アタックステップ、行きなさい!キャッスル・ゴレム!カノープスの効果で最高Lvに!!シンボルの数だけデッキを破棄!合計十二枚破棄!!」

ことり「まだまだ!!万本槍の古戦場の効果でドロー!相手のスピリットが疲労したことでライドフェンサーは回復!ノーザンベアードでブロック!!ボイドからコアを増やす!!」

海未「ノーザンベアードは破壊!続けて、オリハルコン・ゴレム!合体アタックです!!」

ことり「万本槍の古戦場の効果で、相手のスピリットが疲労したことで一枚ドロー!」


海未「オリハルコン・ゴレムの粉砕を発揮!二枚にガイウスの強化(チャージ)!青のシンボルの数だけ破棄枚数をプラスし、合計十四枚破棄!!さらに雷神砲カノン・アームズの合体アタック時効果!相手のデッキを上から一枚破棄!強化(チャージ)で二枚!そして、追撃の効果です!このバトルの間、このスピリットの効果で破棄したカードと同じ色の手札のカードは使えません!!」

ことり「ッ!!」


海未「オリハルコン・ゴレム!Lv2、3効果!強襲!!自分のネクサス一つを疲労させることで、オリハルコン・ゴレムは回復!!未完成の古代戦艦:羅針盤を疲労!回復です!オリハルコン・ゴレムのアタックは続いています!バーストも無く手札からは何も出来ないでしょう!ダブルシンボルのアタックです!!さあ、どう受けますか!!」

ことり「ライフで受けるよ!!」

ことりライフ6→4

ことり「……!!」

海未「もう一度、オリハルコン・ゴレムでアタック!!合計十六枚破棄!!オリハルコン・ゴレムの強襲は2です!強襲発揮!サファイアの彫像を疲労させ回復!!」

ことり「古戦場の効果でドロー!ライフでーーーー」


海未「ここです!!相手の効果によって相手の手札が増えたことでバースト発動!」

ことり「そんな!このタイミングで発動するの!?」

海未「マジック、グリードサンダー!相手の手札が五枚以上のとき、それを全て破棄してもらいます!!しかし安心しなさいことり、その代わりデッキから二枚ドローさせてあげますよ」

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ことり「……ことりの手札が……いいよ。またすぐに増えるからね!オリハルコン・ゴレムのアタックはライフで受ける!!」

ことりライフ4→2


海未「三度のアタック!オリハルコン・ゴレム!!デッキを破棄です!!」

ことり「古戦場の効果でドロー!……クロム・リゼルファーでブロック!!」

海未「消え失せなさい!六絶神!!」

ことり「クロム・リゼルファーが破壊された……でも!これでオリハルコン・ゴレムもキャッスル・ゴレムも疲労状態!海未ちゃんにはガイウスとシャッガイ・バグの二体、スピリットが疲労する度に回復するライドフェンサーは、小型スピリットのアタックを防ぐよ!」


海未「小型スピリットなら……そうでしょう」

ことり「……なにか、あるの……?」

海未「シャッガイ・バグLv2効果、シンボルを二つ以上もつ私のスピリットがBPを比べて相手のスピリットだけを破壊したとき、回復します」

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ことり「回復効果!!?」

海未「それがどういうことかわかりますね。……このターンで、あなたは終わりです!!クロム・リゼルファーの破壊によりオリハルコン・ゴレム、回復!!アタック!デッキを破棄です!!」

ことり「ドロー!ミブロック・ブレイヴァーでブロック!!」

海未「破壊し回復!!再度アタック!!デッキを破棄!!」

ことり「ドロー!ライドフェンサーでブロック!!ブレイヴレオはスピリット状態でフィールドに残すよ……!」

海未「……これで、終わりにしましょう……ことり!!決着を、オリハルコン・ゴレム!最後のライフを奪いますよ!!合体アタック!!散り際に煌めく青き命の結晶を打ち砕きなさい!!」

ことり「ーーーーーーーーー」


絵里「デッキが破棄されたうえ、ことりのフィールドががら空きになった!!」

凛「それにカノン・アームズの効果で手札も使えない!」

英玲奈「園田海未のフィールドには、回復状態のオリハルコン・ゴレム、シャッガイ・バグ、ガイウス、エルギニアス!」

:あんじゅ「海の主の大口でコスト2以下のスピリットはアタック出来ないとしても、完全にフルハウス!」

ツバサ「決まっーーーー!!」






ことり「フラッシュタイミング」





μ's A-RISE「!!!!?」





海未「なに、を……ぐっ!カノン・アームズの効果で、破棄された色の手札は使えないはず!!笑えない冗談はやめなさい!!」

ことり「破棄された色の手札は……でしょ?マジック、トーテンタンツ」

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希「紫のマジック!?」


ことり「ことりの手札のスピリット、またはブレイヴカードを一枚破棄することで、相手のスピリット一体に置かれているコアを二個をリザーブへ送るよ。オリハルコン・ゴレムのコアを移動。これでコアが二つしか置かれていないオリハルコン・ゴレムはカノン・アームズと一緒に消滅だよ」

海未「何故……あなたが紫を……」

ことり「それからマジック、トライアングルバーストを発動。コスト4以下の相手のスピリット三体を疲労させるよ。海未ちゃんのスピリット全てを疲労。疲労したことで万本槍の古戦場の効果でドローするよ」

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花陽「今度は緑のマジック!!」

真姫「なによ、あのデッキ編成!!」




海未「白属性使いのあなたが……何故……」


ことり「白は穢れを知らない気高いの色。でも同時に、何色にでも染まれる自由な色でもあるんだよ。ことりはμ'sに入ってから、たくさんのことをみんなに教えてもらった。大好きな穂乃果ちゃんにも、真っ直ぐで強い海未ちゃんにも。みんながことりを強くしてくれた……μ'sの南ことりとしても、カードバトラーとしても」




絵里「まさか……私たちのバトルを見て強くなったっていうの!?」

英玲奈「全色混成のデッキ使い……」

あんじゅ「使いこなすのは熟練のバトラーでも難しいわ……」

ツバサ「いるのね、天才ってやつは……」

にこ「才能なんて生易しい言葉で片付けたくはないけど……ことりの実力は本物……」

希「これまでの何十枚という量のデッキ破壊が、白属性のカードだけやった運も……ことりちゃんに味方してる。いったい何枚他色のカードを入れてるのか知らないけど、全色混成で、しかも百枚を越えるデッキの前半を白属性だけが占めるなんて、そんなことありえるん……?」

絵里「……まさにスピリチュアル……ね」

穂乃果「……………………スゴい」


海未「……ターン、エンドです……」

ことり「ことりのターン。ことりは……負けないんだから!キグナ・スワンMk-Ⅱ、スタードライアンを召喚!」

海未「次は青ですか……!それもデッキ破壊を軽減するキグナ・スワンMk-Ⅱまで……」

ことり「マジック、エリダヌスフラッド!相手の合体スピリット一体を破壊!キャッスル・ゴレムを破壊するよ!」

海未「キャッスル・ゴレム!!くっ……!!」


ことり「今度はことりが攻める番だよ!『万象を平伏させる翼、正邪混濁を宿す黒き皇(すめらぎ)。黒皇機獣ダークネス・グリフォン!!』召喚!召喚時効果!!相手のスピリット二体までを手札に戻す!戦竜エルギニアス、光の戦士ガイウスを手札に!!」


海未「やられっぱなしは性に合いません!召喚時効果発揮によりバースト発動!!マジック、キングスコマンド!!デッキから三枚ドローし一枚破棄!さらにコストを支払いフラッシュ効果発揮!このターン、コスト4以上の相手のスピリットはアタック出来ません!!」

ことり「そうこなくちゃ、海未ちゃんじゃないよね。ダークネス・グリフォンの連鎖(ラッシュ):紫を発揮!デッキから二枚ドロー!レオブレイヴをダークネス・グリフォンに合体!Lv2、BP15000!!バーストセット!ターンエンド!」


花陽「他色カードを多用してくるかと思えば、王道の白スピリット……ことりちゃんの手の内がまるで読めない……」

真姫「まるで白い闇ね……あの色が他の色を覆い隠して戦略を秘匿している」

凛「お互いにカードを増やした……ここからこのバトルはどうなるの……?」




海未「ことりのデッキも……ライフも残り僅か……焦ってはいけません……冷静沈着に…………着実に勝利を……」

ことり「何をブツブツ言ってるの?海未ちゃんのターンだよ」

海未「わかっています。ドローステップ!……!メインステップ、戦竜エルギニアス、光の戦士ガイウスを召喚!ことり、闇を掻き消す如来の威光をご覧なさい!!『大海に揺らめく一輪の花!後光招来!!顕現しなさい、蓮華王センジュ!!』」


ことり「蓮華王……センジュ……!!来た、海未ちゃんのキースピリット!!」

海未「麗しき蓮華の王に星の力を与えます!!『秩序と混沌を乗せた金色の神器!天秤星鎧ブレイヴリブラ!』召喚!」

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海未「召喚時効果で手札、トラッシュにあるネクサスカードを一枚ノーコストで配置!トラッシュより鉄壁なる巨人城塞を配置!Lv2に!!ブレイヴリブラを蓮華王センジュに合体!!」

よくここまで考えて書けるな…
普通に凄い


にこ「センジュにブレイヴリブラ!?なによその反則じみた合体は!!」

希「相手のデッキを上から一枚破棄して、この効果で相手のトラッシュにスピリットカード、アルティメットカードが一枚以上置かれたとき、そのスピリットは回復する合体時効果……光の戦士ガイウスがいるから1強化(チャージ)……二枚破棄した中にスピリットカードか、アルティメットカードがあれば回復する……」

絵里「リブラ・ゴレムと決定的に違うのは、回復して尚ライフを削れること。蓮華王センジュはネクサスの数だけシンボルを増やす一撃必殺のアタックを秘めたスピリット。今、海未のフィールドには四つのネクサス。シンボル五つのクインティプルシンボル……」

にこ「ライフで受ければ終わり。それだけでも充分戦略としては合格点。いえ、これ以上無い完璧な戦略だわ。海未の徹底した勝利への執着心は、それに留まらない。鉄壁なる巨人城塞Lv2……あれは系統 闘神を持つスピリットに粉砕を与えるネクサス……ライフだけじゃなくデッキアウトまで狙うなんて……」

絵里「それだけ、思いが強いということなのかしらね……」

穂乃果「……………………スゴいな……二人とも……」


海未「バーストセット!明王の後光にうち震えなさい。行きますよ!!ことり!!」

ことり「いいよ……海未ちゃん!!」

海未「アタックステップ!!蓮華王センジュでアタック!!アタック時効果!!センジュの起導を発揮!!Sバースト!!ネクサス、芙蓉の五重塔!!」

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海未「コスト4以下の相手のスピリット一体を破壊です!キグナ・スワンMk-Ⅱを破壊!さらに起導でこのバーストが発動したとき、ボイドからコア二個を自分の青のスピリット一体に置きます!!センジュにコアを増やしLv3へ!!この効果発揮後、このネクサスカードをコストを支払わずに配置!!」

ことり「古戦場の効果で一枚ドロー!シンボルを増やす効果で、センジュはセクスタプルシンボルかぁ……」


海未「バースト発動後、コスト合計10まで相手のスピリットを破壊します!!」

ことり「ダークネス・グリフォンは合体したことでコスト13。残念だけど、スタードライアンしか破壊できないよ」

海未「充分です!そして、 ブレイヴリブラのアタック時効果!!相手のデッキを上から一枚、1強化(チャージ)で二枚破棄です!」

ことり「金牛星鎧ブレイヴタウラス……ッ!」

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ことり「それに……クロム……リゼルファー……!」

海未「スピリットカード破棄につきセンジュは回復!!粉砕の効果に強化(チャージ)!四枚破棄!さあ、ダークネス・グリフォンでブロックしなさい!!」


ことり「…………やーだ♪フラッシュタイミング、マジック、メロディアスハープ!」

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凛「黄色のマジックだにゃ!」




ことり「このターン、スピリット一体は効果の全てを失い新しく得ることもないよ。センジュはただのシングルシンボルだね♪」


海未「……私のセンジュを愚弄するとは、いい度胸じゃないですか!!」

ことり「熱くなった海未ちゃんは可愛いね。ライフで受けます!」

ことりライフ2→1

ことり「ライフ減少でバースト発動だよ!絶甲氷盾!」

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ことり「ライフを回復して、フラッシュ効果でアタックステップを終了!」

ことりライフ1→2

海未「サファイアの彫像の効果と強化(チャージ)で合計八枚デッキを破棄……このターンは凌いだようですが、状況は変わっていないでしょう?このまま防戦を続ければ、あなたの敗北は必至です」


ことり「負けないって……言ってるよ。ことりのターン!シュライクン、ソードールを召喚」

海未「ブロッカーを増やしたところで、風前の灯に変わりはありません!」

ことり「ことりの翼のはためきは、その灯を大きく燃え上がらせるもん!『月下に冴える純白のライオン、大地を鳴動させることりのナイト♪獅機龍神ストライクヴルム・レオ!!』Lv3で召喚!不足コストはシュライクンから確保!!」

海未「……忌々しいことこの上ありませんね……穂乃果の星座を手にかけることになるとは」

ことり「出来るかな?『星間を駆ける正射必中の穹神!射手星鎧ブレイヴサジタリアス!』召喚!」




穂乃果「私のブレイヴ!!」




海未「ストライクヴルム・レオのみならず、先ほど穂乃果が見せたばかりのブレイヴサジタリアスまで……!」


ことり「さらに、ソードールのコアを使用して黒翼竜バーン・クロウを召喚!」

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ことり「ストライクヴルム・レオに合体!ダークネス・グリフォンからレオブレイヴを分離。ブレイヴサジタリアスをダークネス・グリフォンに合体させて、ブレイヴサジタリアスの効果でレオブレイヴを合体!そしてバーストセット!アタックステップ!いくよ!ストライクヴルム・レオで合体アタック!!」

海未「迎え撃ちなさい!センジュ!」


ことり「万本槍の古戦場の効果でドロー。やーん、ストライクヴルム・レオが破壊されちゃった~。海未ちゃんてば容赦ないね♪」

海未「ごたくは結構です……はやくバーン・クロウの効果を発動させたらどうですか!」

ことり「フフッ♪バーン・クロウの合体時、このスピリットがBPを比べて相手のスピリットに破壊されたとき、相手のライフのコア一つをリザーブに置くよ!」

海未ライフ3→2


ことり「さらにバーン・クロウはスピリット状態でフィールドに残り、スピリットは手札にーーーー」

海未「忘れましたか?ことり」

ことり「?」

海未「あなたほどの実力者が、これを見落とすとは」

ことり「…………!!……未完成の古代戦艦……羅針盤……!」

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海未「そう。未完成の古代戦艦:羅針盤の効果、相手はトラッシュからカードを戻せない……まさかこのネクサスの効果を忘れるとは、切羽詰まっているのはお互い様ということですか。安心しましたよ、ことり。あなたも人並みにバトルに恐怖していることが知れて」

ことり「…………ターンエンド。……ごめんなさい……ストライクヴルム・レオ……」


あんじゅ「息が詰まるわね……」

絵里「尋常じゃない緊迫感。お互いに剥き出しの太刀を振り合い避けるような、紙一重の攻防戦……」

希「どこか一つでも綻べば戦況の全てが覆ることもありえる、そんな絶妙なバランス……。現に今、ことりちゃんは一瞬崩れかけた」

凛「うまく言葉が出てこない……二人のバトルは、凛たちのバトルとはまるで違う……」

にこ「凛がそう感じるのも無理ないわ。このバトル、どっちが勝ってもおかしくない。二人は私たちより高いステージでバトルしてる」

英玲奈「白という自らの色に他色を取り入れることで可能性を見出だした南ことりを天才とするならば、徹底的に青という属性の一点を極めてみせた園田海未はまさに達人」

真姫「バトスピを始めたのは同時。なのに、この差はなに?」

花陽「それは……きっと……」

ツバサ「たった一人を思う気持ちが、二人をここまで強くしたのね」


海未「私のターン!緑鳥童子、二体目の戦竜エルギニアス、キャラベル・ゴレムを召喚。バーストセット!バトルは佳境……ならば、私も見せましょう!色の全てを超越した究極を!!」

ことり「!!」

海未「『万雷の銃、黄金の鎧纏いし旧き輩(ともがら)!時空の波に導かれ現代に降臨なさい!!アルティメット・オリハルコン・ゴレム!!』Lv4で召喚!!」

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ことり「アルティメット……」


海未「おや、アルティメットは予想外でしたか?」

ことり「そんなことあるわけないよ。海未ちゃんの全てを予想してた。今も海未ちゃんはことりの手のひらの上で踊ってるよ♪」

海未「はたして、手のひらの上で踊っているのはどちらでしょうか?アタックステップ!アルティメット・オリハルコン・ゴレム!アタック!!」

ことり「アルティメットの疲労で万本槍の古戦場の効果が発揮!デッキからドロー!」

海未「手札の増えたこの瞬間を待っていましたよ!バースト発動!!グリードサンダー!!」

ことり「二枚目!?」

海未「ええ。あなたならきっと、トリガーカウンターの一つや二つ引き当てていると踏んだので」

ことり「手札全部を棄てて二枚ドロー……」

海未「キャノンボールに、イリュージョンミラー……やはり持っていましたか。トリガーカウンター」

ことり「!!」

海未「アルティメット・オリハルコン・ゴレムのアタックです。喰らいなさい、アルティメットトリガー!!」

ことり「双銃機神ディルム・ダイナ、コスト……5」

海未「クリティカルヒット!アルティメットトリガーのヒットしたとき!相手のデッキを上から六枚破棄!強化(チャージ)により七枚破棄です!さらにクリティカルヒットにより、相手のデッキが一度に六枚以上破棄されたとき相手のライフのコア一つをリザーブへ置きます!撃ち抜きなさい、アルティメット・オリハルコン・ゴレム!!」

ことりライフ2→1

ことり「ッ!!ライフ減少でバースト発動!!」

海未「おや、いいんですか?バーストを発動させても」

ことり「……そんな、いつの間に……デッキがこんな……!!」


海未「いかにデッキを増やそうとも、私の前には塵の山。吹けば飛ぶ微々たるものです。残り三十枚くらいといったところですか。そんな状況でバースト発動の代償に八枚も払うのは痛いことでしょう」

ことり「……だからって、ここで退いて勝てるわけないもん!!『白銀に聳えし龍神、生者よ、愚者よ、永久に凍てつけ!未来永劫に光は訪れない!召喚、アルティメット・グレイザー!!』Lv5!アルティメットグレイザー!アルティメット・オリハルコン・ゴレムをブロック!!」

海未「キャラベル・ゴレムの効果で、自分の青のアルティメットがバトルしたときボイドからコアを!BPは同じ。相討ちです!」


ことり「させない!!フラッシュタイミング!翼刃グライドを神速召喚!」

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ことり「アルティメット・グレイザーに合体!!BP22000!さらにバトル時、グライドの効果でBPプラス5000!!そしてグレイザーのバトル時効果!!アルティメットトリガー!ロックオン!」

海未「天蠍神騎スコル・スピア、コスト5です!」

ことり「ヒット!!蓮華王センジュを手札に!!」


海未「破壊でなければ蓮華の明王は何度でも甦りますよ!フラッシュタイミング!マジック、ゴルディアスウェーブ!」

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海未「相手の合体スピリットのブレイヴ一つを破壊することで、このバトルの間そのブレイヴを破壊されたスピリット一体の効果は発揮しません!レオブレイヴを破壊!さらにもう一枚、ゴルディアスウェーブ!ブレイヴサジタリアスを破壊!」

ことり「ダークネス・グリフォンを……!!」

海未「外装をもがれた機獣など恐るるに足りません。ブレイヴリブラはスピリット状態でフィールドに残しますよ。アルティメット・オリハルコン・ゴレムが破壊されたのは致し方ありません。ターンエンドです」


ツバサ「ターンを重ねるごとに、お互いに持てる力の全てを使って戦力を削り合っている。この2ターンだけでも少なくとも三つ、アルティメット・オリハルコン・ゴレム、レオブレイヴにブレイヴサジタリアスという大きな力が消えたわ」

英玲奈「センジュは手札に、さらにはアルティメットトリガーで白のXレア、さらには蠍座の十二宮Xレアまでもがトラッシュへと送られた。まるで狙い済ましたかのように」

あんじゅ「お互い残された主戦力はごく僅かのはず。なら、バトルは大詰め。きっと……もうすぐ、このバトルは終わりを迎える」


ことり「ことりはダークネス・グリフォンをLv3に!」

海未「懲りませんね。ここにきてダークネス・グリフォン一択の戦法とは。ことりがそんなに愚直な戦い方をするとは思いもしませんでした」

ことり「愚直でもなんだもいいの!!アタックステップ!!行くよ、ダークネス・グリフォン!フラッシュタイミング!黒蟲の妖刀ウスバカゲロウを神速召喚!ダークネス・グリフォンに合体!!」

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ことり「切り裂いて!!合体スピリット!!」

海未「それが愚直だと言うのです!!フラッシュタイミング!マジック、ゴルディアスウェーブ!!」

ことり「!!?」





英玲奈「三枚目だと!!」





海未「合体スピリットのブレイヴ一つを破壊し、このターンの間、ブレイヴを破壊されたスピリットの効果は発揮しません!!ダークネス・グリフォンのアタックはLv1の戦竜エルギニアスでブロックです!!」


ことり「古戦場の効果でドロー!!まだ……まだ終わらない!!アルティメット・グレイザーでアタック!!」

海未「ライフで受けます!!」

海未ライフ2→1

ことり「フルアタックでもライフは削れない……ターンエンド!」

海未「あと少し……お互いに、ライフもデッキも満身創痍……スピリットを通して伝わるこの高翌揚感……熱くたぎるこの思い…………穂乃果と同じだけ……同じ時間を過ごしたあなただからこそ!!私は!!負けたくない!!ネクサス、海帝国の秘宝を配置!『大海を満たす百花繚乱!淡き漁火に導かれ、今一度フィールドに咲き誇りなさい!!蓮華王センジュ!!』Lv3!!」


花陽「センジュが舞い戻った!」

凛「また始まるにゃ!怒濤のデッキ破壊!」

真姫「そして、シンボル七つのセプタプルシンボルによる悪夢のようなライフブレイク!」




海未「マジック、湧力招海を使用!」

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海未「デッキから二枚ドローし手札を一枚破棄!このマジックの使用にソウルコアを使用したとき、連鎖(ラッシュ)を持つ相手のスピリット一体を破壊します!!灰塵と消えなさい!黒き獣の皇よ!!」

ことり「ダークネス・グリフォン!!」




にこ「こんなに容易く……ダークネス・グリフォンを破壊するの?」

希「海未ちゃんの力も……留まることを知らない……」

絵里「……!!ちょっと待って!ダークネス・グリフォンが破壊された爆炎の中に……何かいる!!」

にこ「黒い……スピリット……?」


ことり「同じ時間を過ごした海未ちゃんだからこそ……ことりだってその気持ちは同じだよ!!『暗黒を成す九尾の狐!蒼炎点る黒の魔獣!黒天狐ネガ・ナインテイル!!』召喚!!」

海未「……ネガ……ナインテイル。手札にあるときコスト6以上の自分の白のスピリットが相手によって破壊されたとき、コストを支払わずに召喚できる白き闇のスピリット……この状況でなおもそんなスピリットを召喚しますか!!それでこそ……あなたの全てを打ち破ってこそこの勝利には意味があるのです!!ブレイヴリブラをセンジュに合体!!アタックステップ、合体スピリットでアタック!!ブレイヴリブラの効果で一枚破棄!」

ことり「古戦場の効果でドロー!キグナ・スワン……!」

海未「センジュは回復!さらに粉砕で四枚破棄!」


ことり「……そんな、フラッシュタイミング!コテツ・ティーガーを神速召喚!コテツ・ティーガーでブロック!」

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海未「再びアタック!!一枚破棄!」

ことり「古戦場の効果!!よしっ!破棄されたのはザニーガン……スピリットだから回復されちゃうけど、フラッシュタイミング!マジック、バーストシールド!!」

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ことり「このターン、コスト4以上のスピリットのアタックじゃことりのライフは減らない!!」


海未「ライフが減らないから安心?そんなはずないですよね!あと何枚、あなたの羽は残っていますか!?」

ことり「!!」

海未「落ちなさい!ことり!!センジュ、アタックです!」

ことり「そんな……アルティメット・グリフォン……ライフで受ける!!」

海未「回復!追撃です!!」

ことり「!!……アルティメット……ストライクヴルム……!!ライフで!!」

海未「運も私に味方したようですね……アタック!!」

ことり「ソウルドロー!マジックだよ!ライフで受ける!!」

海未「ターンエンド」


絵里「……圧倒的……いえ、一方的と言うのかしら……」

にこ「もはやこれは蹂躙ね……あのことりをここまで追い詰めるなんて……」

凛「このまま勝つのは海未ちゃん?」

花陽「わからない……でも、ことりちゃんのデッキはあと十数枚……今の間に主戦力になりえたカードが何枚も破棄されたから、残るあのデッキに何が眠っているのか……」

真姫「センジュを封じることの出来たマジックも破棄されたものね。光速三段突に魔王刃……あれがあればまだ……」

希「……穂乃果ちゃん」

穂乃果「……………………」

希「大丈夫。大丈夫だから。ちゃんと、二人を見守ってあげて」

穂乃果「希……ちゃん……」


ことり「ことりのターン!ドロー!!……ッ……ターン……エンド」

海未「スピリットさえも召喚出来ないほど、デッキも枯渇しましたか……ここが、勝負の決め所……ならば!!」

ことり「……なに、この気迫……!」




英玲奈「園田海未の身体から……青いオーラが立ち上った……」

あんじゅ「神がかりすぎでしょ……演出……」


海未「ことり、これで……終わらせます!!『荒ぶる乱世を切り裂く青き破邪の一刀!!白き軍勢を討ち滅ぼす大いなる武神!!戦国六武将タイダル・ブルー!!!』召喚!!!」

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ことり「戦国六武将!!?ここで、そんなカードを!!」

海未「アタックステップ!!タイダル・ブルーでアタック!!」




ツバサ「決めるつもりね、来るわよ……魂の解放……!!」


海未「見なさいことり!穂乃果!!これが……これこそが!!私の覚悟です!!私の愛を!誇りを!!信念を!!!あまねく力を魂に込め、限界をも越えた先で、その全てを解放します!!!ハアァァァァァァァーーーーーーーー!!!!!」

ことり「なに……ことりの……時間が…………!!」





海未「ソウルドライブーーーー!!!!!」




パキィィィィィン




ことり「ソウルコアを……切り裂いた…………!!」




希「ソウルコアをゲームから除外して発動する究極スキル……ソウルドライブ」

花陽「除外されたソウルコアは、もう二度とこのゲーム中は使用出来ません……」

絵里「タイダル・ブルー……私もデッキに組み込むことを考えて、でも諦めた。使い勝手が難しいカードだし……なにより、ソウルコアを失う代償が大きすぎたから」

ツバサ「その代償さえ、今の彼女には些細なことなのね」


海未「タイダル・ブルーのソウルドライブ……相手は次のリフレッシュステップとメインステップを行えません!!」

ことり「そん……な……」

海未「そして、フラッシュタイミング!マジック、ハイドロ曝龍!」

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海未「合体しているブレイヴのコストを0として扱い、タイダル・ブルーのアタック時効果!!コスト7以下のスピリットを破壊し、さらにコスト7以下のアルティメットを破壊します!!消えなさい、ネガ・ナインテイル、アルティメット・グレイザー!!!」

ことり「いや……グレイザーまで……そんな……。フラッシュ……タイミング……マジック、リミテッド……バリア」

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海未「まだライフを守りますか……その意気は認めます。ですが、デッキはもらいますよ。センジュ、アタック」

ことり「ライフで……受ける」

海未「スピリット破棄につき回復。粉砕……そして古戦場の効果によるドロー……計五枚が一度に消える……。山のように聳えていたデッキもあと十二枚。アタックです、センジュ」

ことり「ライフで…………受ける……」






希「ことりちゃんの覇気が消えた……」

真姫「ここまでされちゃ当然よ……。誰だって……精神が崩壊する……」

花陽「ッ!」ゾクッ

凛「かよちん……震えて……」ブルッ

にこ「そういうあんたも……いえ、私もね……」

あんじゅ「スピリット破棄で回復はならなかったけど……あと、七枚……」

羅針盤まわせよ


海未「ターンエンドです!さあ、あなたのターンです!尤も、タイダル・ブルーのソウルドライブで、あなたには何も出来ませんが」

ことり「……ッ……ドロー……ターン……エンド」




凛「あと六枚!」

花陽「前半で破棄された白カードが、今になって響いてきてる……」

絵里「そうね。他属性のカードはマジックやブレイヴ主体で、スピリットは白をメインにしていた……だからことりは、スピリットもろくに召喚出来ない」

にこ「いえ、手札にあっても意味がないわ。センジュとタイダル・ブルー……あの二体の前に全て掻き消される……ことりにはもう……」




海未「私のターン。メインステップは何もしません。アタックステーーーー」

ことり「…………やっぱり……海未ちゃんはスゴいよね」

海未「……………………なにを、急に……」



ことり「何度も絶望的な状況はあったのに、それを払い除けて前へ前へと進むんだもん。それどころか、逆にことりが追い詰められちゃった……改めて思ったよ……ことりじゃ一生かかっても、海未ちゃんみたいにはなれない……穂乃果ちゃんの海未ちゃんを見る尊敬の眼差しを見る度に、ことりは胸が締め付けられてた……」

海未「……!」

ことり「ことりは海未ちゃんみたいに武道が出来ない……日舞も……作詞もろくに出来ない……!ことりの知ってる、誰よりも女性らしい女の子……穂乃果ちゃんにはきっと……芯の強い……穂乃果ちゃんさえ引っ張っていける海未ちゃんみたいな人の方が似合ってる!!そんなこと……ッ!!そんなことことりだってわかってるよ!!でも諦められないの!!投げ出せないの!!仕方ないじゃん!!」






ポロッ






ことり「好きに……なっちゃったんだから……」





海未「ことり……」

ことり「他のものなら何だってあげるよ!だから……穂乃果ちゃんだけは取らないで!!」

海未「ッ!!勝手なことを言わないでください!!」

ことり「!!」





海未「胸が締め付けられていた?……そんなの、私がそうじゃなかったとでも思うのですか!?穂乃果がことりを見る憧れの眼差しは、私を嫉妬に狂わせるには充分なものでしたよ!!」

ことり「海未ちゃんが……ことりに嫉妬……?」

海未「お菓子を作れて、衣装を作れて……穂乃果の気持ちを誰よりも理解出来ていて……!私にない女の子らしさをたくさん持っているあなたが、とても羨ましかった!!何故私はことりのように出来ないのですと何度枕を濡らしたのかも知れません!!穂乃果には……穂乃果に誠心誠意尽くせることりのような人の方が似合っている……そんな……そんな言葉でこれまでの思いを終わらせることなど、出来るはずないでしょう!!」

ことり「海未ちゃん…………」




海未「泣き言で自分を惨めにするくらいならば、最後の一瞬まで戦いなさい!!タイダル・ブルー、アタックです!!」



ことり「……そうだよね……ごめんね、海未ちゃん。だらしないところ見せちゃった……。忘れてたよ……最後の最後まで……だよね。可能性がある限り、まだまだ諦めない!!ことりは、飛び続ける!!!古戦場の効果でドロー!!フラッシュタイミング!マジック、リミテッドバリア!!コスト4以上のスピリット、アルティメットのアタックでことりのライフは減らない!!」

海未「ならばデッキはどうです!!センジュでアタック!!」

ことり「破棄されたのは牡羊星鎧アリエスブレイヴ!ブレイヴカードだよ!」

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絵里「タイダル・ブルーのソウルドライブを受けてなお、ターンを凌いだ!」

花陽「でも、デッキは残り一枚です!!」


海未「ターンエンド。瞳に輝きが戻った……それでいいんです!それでこそ…………」

ことり「ことりのターン!」

海未「残されたその一枚に、あなたは可能性を感じますか?」

ことり「感じるよ。可能性も、ことりの勝利も。ことりには、この子が誰かわかってるもん」

海未「随分な信頼ですね」

ことり「それはそうだよ。この子はことりの切り札……ことりのホントのキーカードなんだから」

海未「キー……カード……」

ことり「デッキの一番下で、ことりのことを信じて待っててくれた……ことりの最後の希望……」

海未「そうですか。では、見せてください。あなたが選んだその一枚を!!あなたを選んだそのカードを!!あなたが真に奇跡を勝ち得るつもりならば!!」

ことり「うんっ!!!」





真姫「ことりに、光の翼が生えた……」

にこ「憎らしいまでの演出じゃない……神モブ組……」






ことり「シュライクンを召喚!……行くよ、海未ちゃあぁぁぁぁぁぁん!!!!!」

海未「来なさい!!ことりぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」










ことり「『世界を照らす輝き!!』」











海未「全力で」










ことり「『光の翼の大天使!!』」










海未「勝ちに来なさい」











ことり「『アルティメット・グラン・ウォーデン!!!降臨!!!!』」

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海未「そうしてこそ、私は」






あんじゅ「アルティメット・グラン・ウォーデン!!」

英玲奈「ここで来るのか……究極のバウンスアルティメット!!」

ツバサ「これが決まれば!!」


ことり「タイダル・ブルーは疲労状態……このアルティメットトリガーが通れば……ことりの勝ちだよ!!」

海未「いいですよ、あなたにその引き金を引く勇気があるならば!!」




希「アルティメットトリガーが決まればスピリットは一掃!」

にこ「外せば負け!」

絵里「これで全てが決まる!!」




ことり「勇気ならもうもらってる……子どもの頃からずっと……穂乃果ちゃんと、海未ちゃんに!」

海未「ことり……」

ことり「ラストアタック!!飛ぶよ、アルティメット・グラン・ウォーデン!!アルティメットトリガー、ロックオン!!」

海未「!!」


花陽「あのカードがコスト9以上ならことりちゃんが!」

凛「コスト8以下なら海未ちゃんが!」

真姫「なに!?そのカードは!!」







穂乃果「……………………っ!!!」






海未「蓮華王……センジュ……」

ことり「二枚目の……センジュ……」

海未「コスト……8です」

ことり「――――!!クリティカルヒット!相手のスピリット三体を手札に戻す!!海未ちゃんのスピリット全てを手札に!!」


海未「ッ!!……………………」スッ

ことり「……………………?」

海未「ここまでですか……」

ことり「海未……ちゃん……?」

海未「あと一歩、及びませんでしたね……」

ことり「なにを……」

海未「ことり」

ニコッ

海未「あなたの勝ちです」

ことり「ちょっと待っーーーー」

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コスト8ではヒットしてないのでは…(小声)




ツバサ「死闘……このバトルはまさにそう位置付けるのが相応しいかしら。お互いの力を受け止め、それを乗り越え、高め合う……これぞバトスピの真髄……。バトスピの歴史に残る名勝負を繰り広げた二人に、そして、このバトルを制覇した南ことりに、盛大な拍手をーーーー」

ことり「ーーーー!!!!」

ツバサ「ちょっと、まだMCの途ーーーー!!」ビクッ

ことり「ーーーー!!!!」

ツバサ「なに……怒ってる……?」

にこ「一直線に海未のステージに向かっていくわよ……」

絵里「ちょっと、まずい気しかしないわよ!?」


>>283
絶望感がやばい……


ことり「フゥー……フゥー……」

海未「……どうしました、ことり。そんなに息を荒げて。勝者はもっと毅然とーーーー」

ことり「手札」

海未「……………………」

ことり「海未ちゃんの最後の手札を見せて」

海未「……なにをいまさら……すでに勝負は終わったのです。終わったバトルの手札などーーーー」

ことり「いいから見せて!!!」

海未「ッ!!ことり!!やめっーーーー!!!」

ことり「…………やっぱり……持ってたんだ……」

海未「……………………」




真姫「なにを……?」

花陽「青のマジック……?」

ただのルールからの逸脱なのでセーフ


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ことり「……インパクトロア……!バトルしている相手のアルティメットのコストがヒットしたカードのコスト+3以下のとき、そのアルティメットを破壊する青のトリガーカウンター……」




凛「トリガーカウンター!?海未ちゃんの手札にあったの!?」

希「それを……使わなかった……」




ことり「!!!!」ガシッ




穂乃果「ことりちゃんっ!!海未ちゃんっ!!」

にこ「胸ぐらを掴んだ!」

絵里「みんな!止めるわよ!」



ことり「いつからこのカードを持ってたの……?」

海未「……………………」

ことり「答えて!!」

海未「……………………最初から。最初の手札からずっと、このカードはありました」

ことり「グレイザーは重装甲:∞を持ってるからトリガーカウンターは効かない……でも、アルティメット・グランウォーデンは違う!!」

海未「……ええ」

ことり「このカードを使えばアルティメット・グランウォーデンを破壊出来た!!なのになんで!!?なんで最後の最後で手を抜いたの!!?全力で戦うって言ったのに!!ことりはお情けで勝たせてもらっても全然嬉しくない!!」

海未「ッ!」

絵里「ことり!!」

ことり「っ!はなして!!」

にこ「はなせるわけないでしょ!!」

凛「う、海未ちゃん……大丈夫?」

海未「……ええ、すみません」


ことり「ギリッ……ことりのことを哀れんだの!?」

海未「そんな……」

ことり「穂乃果ちゃんを譲ってあげたっていう優越感でも味わいたかった!?」

花陽「こ、ことりちゃん……落ち着い……」

ことり「だとしたら満足!?さぞいい気分だよね!?ことりを見下して、穂乃果ちゃんのことまで蔑ろにして!海未ちゃんの穂乃果ちゃんを思う気持ちはその程度だったの!!?」

希「ことりちゃーーーー」











海未「そんなはずないでしょう!!!!」











ことり「!!!」ビクッ


ことり「じゃあ…………じゃあ、なんで!!」

海未「……………………!!」

ことり「海未ちゃん!!!」

海未「……ッ!………………穂乃果のことが好きなように……やはり私は、ことり……あなたのことも同じように好きなんです。その意味合いや尺度は違えど……好きな人が悲しむ姿など誰が見たいものですか……。そんな考えがインパクトロアを使うことを躊躇わせました……。これを甘さととられても……ただ臆病風に吹かれたと蔑まれても……私は私を恥じません。……たとえこの先一生、あなたが私を恨もうとも……」


ことり「そんなの!!……そんなの……ズルいよ……!!」

海未「はい……」

絵里「……にこ」スッ

にこ「…………ええ」スッ

ことり「バカ……海未ちゃんのバカぁ……」ポカッ ポカッ

海未「罵倒も罵声も……全てを受け入れましょう……」

ことり「許さない…………許せない…………」ポカッ…ポカッ

海未「……はい」

ことり「海未ちゃんの気持ちを……考えられなかった……ことりのことが…………許せないの…………」

海未「…………は……い」

ことり「カッコいい海未ちゃんのこと……ことりだって……好きなのに……」

海未「……はい!」

ことり「なのに……ことりは……ことりはぁ……」

海未「ことり」ギュッ

ことり「……み……ちゃ……」


海未「泣かないでください。自分の意志を強く持ち勝利を目指した……それの何がいけないことでしょうか。私もニコに言われました。生きることは戦うことの連続だと。私たちはこの先も、幾度と立ちはだかる大きな戦いを経て強くなっていく。ことりはその戦いの一つに勝ったのです。私は私に勝ったあなたを誇らしく思います。前を向きなさい。あなたに涙は似合いませんよ」

ことり「…………イケメンすぎてヤダ。ことりの幼なじみ……スペック高すぎるよぉ……」

海未「誰がイケメンですか。ことり……しっかり穂乃果のハートを撃ち抜くのですよ。私の分まで、ちゃんと」

ことり「…………うん……わかった。ことり、穂乃果ちゃんのハートにラブアローシュート決める!」

海未「それは忘れなさい!!」


ツバサ「まったく……MCそっちのけで盛り上がられちゃったわね」

あんじゅ「私は好きよ~♪ああいう青春♪」

英玲奈「お前は四六時中アイドル漬けの三年間だったものな」

あんじゅ「英玲奈もでしょうが」

ツバサ「予定ではこのまま決勝開始だったんだけど、勝手に休憩挟んじゃいましょう。ブレイヴ48話を観たくなっちゃった」

英玲奈「神回か。付き合おう」

ツバサ「カレーが食べたい」

あんじゅ「え、キスされた方がいい?」


花陽「ううっ!グスッ!!」ズビッ

凛「がよぢん泣ぎずぎ……」ダバー

真姫「いや、凛もどれだけ泣いてるのよ……」

花陽「がんど……ヒッ……感動的でぇ……」

真姫「まあ……わからなくもないけど……」

海未「冷静になると恥ずかしいですね」

ことり「熱くなっちゃったね」

絵里「次はいよいよ決勝ね。頑張りなさいよ、ことり」

ことり「もちろん!」

希「楽しみやね♪」


にこ「って……さっきからなに黙ってんのよ穂乃果」

穂乃果「え?あ、うん……」

海未「穂乃果……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「……………………」





にこ「辛気くさい!」





穂乃果「ええっ!?」

にこ「海未もことりもみんなも、そういう雰囲気にしまいと明るくしてんのに、あんたが率先して空気重くしてんじゃないわよバーカ」

絵里「ちょっとニコ」

希「台無しや」

にこ「なによ。本当のことでしょ」

海未「いいんですよ。むしろありがたいです。ですがちゃんと気持ちに整理はつけましたよ。今まで渦巻いていたモヤモヤが消えて、なんだか晴れやかな気分です」

穂乃果「海未……ちゃん……あの」

海未「ああ、すみません。バトルに白熱しすぎて喉が渇いてしまいました。少し水でも飲んできますね。では、また後ほど」

穂乃果「あ……」





海未「穂乃果」ボソリ





穂乃果「え?」

海未「ことりのこと、ちゃんと受け止めてあげてくださいね」ポソッ

穂乃果「!」

海未「ことりを泣かせたら承知しませんからね。フフッ♪」


穂乃果「ッ!うみちゃーーーっ……絵里……ちゃん」

絵里「ダメよ穂乃果。後を追ってはダメ」

穂乃果「でも……」

絵里「海未は全身全霊……自分の持てる力の全てを懸けてバトルした。そして負けたのよ。いえ、負けることを選んだ。海未もことりも、どちらかがこうなるとわかってた。そんなあの子に、穂乃果はなんて言葉をかけるつもり?」

穂乃果「それは……」

絵里「頑張ったね?残念だったね?……あの子の思いをわかってなお、そんなぬるい言葉をかけられるの?敗者に向ける同情は何よりも勝る侮辱にすぎないし、そんなことで海未の心は埋まらない。それに……ことりの思いを踏みにじることにもなる」

穂乃果「ことりちゃん……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

絵里「穂乃果……二人のことを思うなら、バトルでそれに応えなさい。それがμ'sにバトスピをもたらした者としての責任、二人の思い人としての義務よ」


穂乃果「……そっか……そうだよね。ゴメン絵里ちゃん。……ありがとう。……もう迷わないよ。私は全力でバトルする!やるったらやる!!ことりちゃん!」

ことり「!!」

穂乃果「負けないよ、絶対」

ことり「……うんっ!!」

穂乃果「海未ちゃん……ちゃんと見ててね。穂乃果たちのバトルを」



希「大人やねえ、エリチは」

絵里「……茶化さないでよ」

希「いい判断だったと思うよ。誰にでも、見せたくないものの一つはあるだろうしね」

絵里「可愛い妹をもつと、お姉ちゃんは苦労が絶えないわ」

にこ「背負うのが苦じゃない苦労ね」

絵里「ニコが背負うと潰れちゃうわよ」

希「身長的に」

にこ「どぅおいう意味よ!」


――――――――





海未「やはりバトスピは疲れますね。ですが、心地良い疲労感です。バトラー一人一人に考え抜かれた緻密な戦略があり、フィールドで熱い魂をぶつけ合う。あの高翌揚感、焦燥感、すっかりクセになってしまいました。今後のμ'sの精神の鍛練にはピッタリかもしれません。練習の合間に、休憩がてらバトスピを取り入れてみるのもいいですね」





海未「強かったですね、ことりは。あんなに強いことりと最後まで渡り合ったのです。充分に誇っていいはずですよね。まったく、穂乃果は幸せ者です。あんなに可愛い幼なじみに好かれて。ことりの告白が報われるといいですね。それでこそ、私も全力を尽くした甲斐があるというものです」





海未「……ほんの少しの……差でしたね。……あとライフ一つ……あとたったカード一枚……もっと果敢にライフを奪えていたら……一枚でも多くデッキを破棄出来ていたら……今ごろ……」





海未「……ふぅ。……なんて未練がましい。私は負けたのです。自分から進んでことりを応援したのですよ。心のわだかまりが解けて清々しいじゃないですか。私よりもことりの方が、穂乃果を思う気持ちが強かった。それだけのことです。三位なんて大健闘ですよ。大切な親友の勝利を喜べないなんて修行不足の証拠です!まったく私ときたら!たるみすぎです!山頂アタックで心を鍛え直さ……ね……ば…………」





海未「あれ……ぐす…………あはは、おかしいですね。なんで……なみ……だが……ひぐ!あれ?……ッ!あれぇ…………?」





海未「悲しく……なんて……ぐすっ!ッ!!泣くんじゃありません園田海未!……ちゃんと……踏ん切りをつけたではないですか……!穂乃果が幸せなら……それで……わた……私でなくとも……大好きな…………うっ……!ぅぁ……っ……ぁ……!……のかぁ…………ほのかぁ……うっ!!ぁあ……うあぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーん!!!!!」





――――――――


――――――――




ツバサ「刻は来たわ」

英玲奈「もはや余計な言葉で飾ることもあるまい」

あんじゅ「選び抜かれたカード、至高の戦略、バトルを彩る最強のカードバトラー」

ツバサ「究極も限界も、全てを越えたバトルを見せてもらいましょう!バトスピμ'sチャンピオンシップ、決勝戦!!不屈の大いなる超新星!!高坂穂乃果!!」

穂乃果「はいっ!!」

ツバサ「無限の才能溢れる天使!!南ことり!!」

ことり「はいっ!!」

ツバサ「二人とも、あとは任せるわ。この大会を最後まで盛り上げてもらうわよ!」

穂乃果「もちろんです!」

ことり「頑張ります!」


穂乃果「ねえ、ことりちゃん」

ことり「?」

穂乃果「こうしてことりちゃんと勝負するって、じつは初めてじゃない?」

ことり「そういえば……」

穂乃果「ことりちゃんが勝ったら、私に告白してくれるんでしょ?」

ことり「告白する相手によく言えたね……その通りだけど」

穂乃果「嬉しいな~。ことりちゃんから告白かぁ~。まあでも、させないよ?」

ことり「ふぇ!?」

穂乃果「勝つのは私だから」

ことり「勝つよ、ことりは。ことりは海未ちゃんの思いも一緒に背負ってるんだもん」

穂乃果「じゃあおいで!二人の思い、私に受け止めさせてみてよ!!」

ことり「行くよ!!穂乃果ちゃん!!」





ほのこと「ゲートオープン!!界放!!!」


穂乃果「私のターン!マジック、リバイヴドロー!デッキから二枚ドローして、バーストセット!ターンエンド!」

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ことり「ことりのターン!シュライクン、イグア・バギー、ノーザンベアードを召喚!バーストセット!アタックステップ!シュライクンでアタック!」

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穂乃果「ライフで受ける!」

穂乃果ライフ5→4


穂乃果「ことりちゃんにしては不用意だったんじゃない?ライフ減少でバースト発動!『春を謳う燦然の姫君!フィールドに舞うよ!戦国姫 御琴!』

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穂乃果「バースト効果!このターンの間、相手のスピリット1体をBPマイナス10000し、この効果でBP0になったスピリットを破壊する!ノーザンベアードを破壊!そしてこの効果発揮後、戦国姫 御琴を召喚だよ!」

ことり「さすがだね、穂乃果ちゃん……!いきなり黄色のXレアなんて…………イグア・バギーでアタック!」

穂乃果「ライフで受ける!!」

穂乃果ライフ4→3

ことり「……ターンエンド!」


海未「……ついに、始まりましたか」

凛「あ、海未ちゃん帰ってきた」

真姫「ずいぶん長い水分補給だったわね」

にこ「目元のメイクくらいしてきなさいよ。赤くなってるわよ」

海未「意地が悪いですね、二人とも」

希「これでも心配してるんよ」

絵里「もう大丈夫?」

海未「ええ。いつまでも落ち込んでいるわけにもいきませんからね」

花陽「強いね海未ちゃん」

希「ほんま、可愛い子やね」

海未「やめてください、気恥ずかしい。さて、二人ともお互いに最初のターンを終えて、状況は五分と五分といったところですか」

面白くなくはないんだけどなんというか、ちょいちょいあるルールミスやらトラッシュトーク多過ぎて妙にギスギスさせすぎというかなんか残念


真姫「スピリットを召喚して果敢にライフを狙ったことりに」

絵里「ライフと引き換えに黄色のXレアを召喚した穂乃果」

海未「ことりの速攻は正しい判断ですね。穂乃果の高回転を誇るデッキ編成と、それに伴った高速の攻撃に対して、様子見はまずありえません。手札が揃う前に決着をつけようとするはずです」

凛「ねえねえ、戦国姫 御琴って、どことなく穂乃果ちゃんに似てるね」

海未「サイドテールの辺りがそうですね。まあ、穂乃果の方が百倍可愛いですが」

にこ「見た目はともかく、御琴が持つ起導は穂乃果の赤と黄色の混色デッキには上手く噛み合ってるわよ。ことりには厄介な一枚になりそうね」

花陽「……………………」

真姫「花陽?どうかした?」

花陽「うん……。シュライクンのアタックはともかく、なんでイグア・バギーのアタックはライフで受けたのかなって……」

凛「たしかに……」

海未「花陽が解せないのはわかります。私も疑問に思いました」

希「バースト召喚された御琴でブロックするのが、定石やとは思うけど……」

絵里「単にコアを確保したかったのかもしれないわよ?ことりのコアブーストに対抗するために」

にこ「あいつの切り札、ジークヴルム・ノヴァの召喚パターンを狙ってるとも考えられるわね」

海未「砕かれたライフを吉とするか凶とするか……穂乃果ならば、きっと……」


穂乃果「まだまだバトルは熱く燃えるよ!戦国姫 御琴をLv2に!バーストセット!アタックステップ!戦国姫 御琴でアタック!ソウルコアをトラッシュに置くことで、戦国姫 御琴の起導を発揮!燃え上がれ!!S(ソウル)バースト!!」

ことり「Sバースト……!」

穂乃果「『巻き上がれ、灼熱の烈火!紅の天空より召喚!王の威光を宿せし龍の武神!戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン!!』」

ことり「こんなに早くバーニング・ソウルドラゴンを……そのためにイグア・バギーのアタックを受けたんだ……御琴のアタックはライフで受ける!!」

ことりライフ5→4


ことり「ライフ減少でバースト発動だよ!マジック、アルティメットウォール!このバトルが終了したとき、アタックステップを強制終了!」

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穂乃果「やっぱり、そう簡単にライフはくれないよね。ターンエンド」

ことり「ことりのターン!ネクサス、万本槍の古戦場を配置!バーストセット!ターンエンド!」



ツバサ「速いバトル展開ね。見てるのが楽しいわ」

凛「でも、なんだかことりちゃんやりづらそう……?」

海未「コアブーストとドロー補助、そしてバーストでゆっくりとバトルを組み立てるのが得意のことりとしては、穂乃果の速攻は遠慮願いたいところでしょうからね」

花陽「場の流れを自分のものにする、穂乃果ちゃんならではの強引さが良い方に働いてるね」

絵里「このままだと、ことりは地盤を固める前にライフを奪われるわよ」

にこ「あのことりが、このまま黙って穂乃果に好き勝手させるとは到底思えないわ」

あんじゅ「まだまだバトルは始まったばかり、ということね」

>>306
>>2


穂乃果「私はバーストセットして、マジック、ライフレボリューションを使用!」

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穂乃果「ボイドからコアを一つライフに置き、さらに連鎖(ラッシュ)赤を発揮!BP5000まで相手のスピリットを破壊!イグア・バギーを破壊するよ!」

穂乃果ライフ3→4

穂乃果「バーニング・ソウルドラゴンをLv2に!アタックステップ!行っけー!御琴!!」

ことり「御琴の疲労で万本槍の古戦場の効果が発揮!相手のスピリットが疲労したことでことりは一枚ドローだよ!」

穂乃果「御琴の起導によりSバースト発動!!雷命刀ミカヅキ!!」

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穂乃果「ミカヅキの効果、このターン相手のスピリットとネクサスは全ての効果を失い、新たに得ることもない!この効果発揮後、雷命刀ミカヅキを召喚!御琴に合体だよ!!BP11000!ダブルシンボル!」

ことり「ダブルシンボルは痛いかな……。フラッシュタイミング!マジック、スティールハート!」

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ことり「相手のスピリット一体のシンボルを0にする!そのアタックはライフで受けるよ!」

ことりライフ4→4


穂乃果「黄色のマジック……いよいよ全色混成デッキの片鱗が見え始めたね……それじゃ、バーニング・ソウルドラゴンのアタックはどう受ける!?」

ことり「真・連刃は発揮させない!フラッシュタイミング!マジック、コアスティール!」

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ことり「不足コストはシュライクンから確保!相手のスピリット一体のコアを一つだけになるようにリザーブに置く!バーニング・ソウルドラゴンのコアを移動させてLv1に!真・連刃はこれで発揮されないよ!バーニング・ソウルドラゴンのアタックはライフで受ける!」

ことりライフ4→3

ことり「くっ!ライフ減少がことりの力になる!絶甲氷盾!ボイドからコア一個をライフに置くよ!」

ことりライフ3→4

穂乃果「ターンエンド。いいね、ことりちゃん!楽しくなってきた!」

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http://imgur.com/jvdnCfb.png


ことり「ことりも楽しいよ。とっても、楽しい!ザニーガンを召喚!続いて、『万象を平伏させる翼、正邪混濁を宿す黒き皇(すめらぎ)。黒皇機獣ダークネス・グリフォン!!』Lv2で召喚!」

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穂乃果「ダークネス・グリフォン!戦ってみたかったんだ!ことりちゃんのキーカードの一枚!」

ことり「召喚時効果で相手のスピリット二体までを手札に戻すよ!戦国姫 御琴、バーニング・ソウルドラゴンを手札に!!」

穂乃果「おっと!雷命刀ミカヅキはスピリット状態でフィールドに残すよ!」




あんじゅ「さすがダークネス・グリフォンね。一瞬でフィールドをがら空きにしたわ」

ツバサ「万本槍の古戦場の紫シンボルで連鎖(ラッシュ)を発揮して二枚ドロー。安定のフィールド整地効果ね」

英玲奈「両者共自分の持ち味を活かし始めたな。ここからバトルはさらに加速するぞ」


ことり「バーストセットしてアタックステップ!ダークネス・グリフォンでアタック!!」

穂乃果「フラッシュタイミング!マジック、救世神撃覇!」

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穂乃果「デッキから一枚ドローして、手札のバーストカード一枚をセット!さらにフラッシュタイミング!マジック、バブリーコンフューズ!」

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穂乃果「相手のスピリット二体のコアを入れ換える!ダークネス・グリフォンとザニーガンのコアを入れ換えて、ダークネス・グリフォンをLv1に!さらに、自分のバーストをセットしているとき、このバトルの間相手のスピリット、アルティメットのアタックじゃ私のライフは減らないよ!」

穂乃果ライフ4→4

ことり「ターンエンド。一筋縄じゃいかないね……」


穂乃果「ことりちゃんこそ。私はニジノコ、ショコドラを召喚して戦国姫 御琴をLv2で再召喚!マジック、エクストラドロー!」

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穂乃果「デッキから二枚ドローして一枚オープン!赤のスピリットカードのとき手札に加えるよ!雷皇龍ジークヴルム!」

ことり「ジークヴルム……感じるよ、超新星の鼓動……!」

穂乃果「雷命刀ミカヅキを御琴に合体!アタックステップ!ニジノコでアタック!」

ことり「古戦場の効果で一枚ドロー!ライフで受ける!」

ことりライフ4→3


穂乃果「続いてショコドラでアタック!」

ことり「古戦場の効果発揮!ここだよ!スピリットのアタックがことりのバーストの発動条件!」

穂乃果「アタックを引き金にバースト!?」

ことり「『光の羽衣纏いし銀河の赤き英雄!星を抱く皇の翼を見せてあげる!召喚!聖龍皇アルティメット・セイバー!!』」

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海未「アルティメット・セイバー!銀河を守護する赤き三龍神の一角!なるほど……対穂乃果用にデッキを組み直したのですね」




ことり「アルティメット・セイバーの召喚時効果!自分のライフが3以下のとき、自分のリザーブのコア一個をライフに置いて、このアルティメットを召喚するよ!」

ことりライフ3→4

ことり「ショコドラのアタックはアルティメット・セイバーでブロック!」

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穂乃果「スピリット破壊でバースト発動!!マジック、夢幻祈祷!ボイドからコア一個を自分のライフに置くよ!」

穂乃果ライフ4→5

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穂乃果「私はこれでターンエンドだよ」


絵里「一進一退ね」

凛「お互いにライフを回復しつつ、スピリットを並べてる」

真姫「ことりのフィールドにはザニーガン、ダークネス・グリフォンにアルティメット・セイバー」

花陽「穂乃果ちゃんのフィールドにはミカヅキと合体した戦国姫 御琴。手札にはバーニング・ソウルドラゴンとジークヴルムが控えてる」

希「戦力はほぼ互角やね。ここまでお互いにバーストとマジックで牽制して、大きな動きを見せるのを阻止してる」

にこ「決勝に相応しい大型スピリットの応酬。目まぐるしく入れ替わる攻撃と防御。悔しいけど、やっぱりあの二人は強いわ。この私がこんなに魅せられるなんて」

海未「ええ、まったくです。あそこに立っているのが私でないことが、ただただ悔やまれます……」


ことり「ことりのターン!…………ねえ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「ん?どうしたの?」

ことり「まだ聞いてなかったなって。穂乃果ちゃんの優勝のお願い」

穂乃果「あー…………」


花陽「そういえば……」

凛「えーっと、ていうかみんなのお願いってなんだったっけ?凛はみんなに語尾にニャーって付けてもらうこと」

希「ウチはみんなで焼き肉パーティー」

花陽「私はみんなにおにぎりを握ってもらう……」

真姫「私は特に考えてなかったわ。叶えてほしい願いも無かったし」

にこ「本音は?」

真姫「この私への賛辞を心の底から言ってもらう……って、ニコちゃんっ!!」

にこ「ニコは~次のライブのセンター♪」

絵里「みんなにジュースをおごってもらうつもりだったわ」

海未「私とことりは穂乃果への…こくは……っ……うぅ……」

希「おーよしよし」

真姫「改めてしょうもない願いが揃ったわね。海未とことりは別にしても」

絵里「全国ライブで放送されることなんて想定していないもの。それで?海未たちは聞いてないの?穂乃果の願い」

海未「ぐすっ……ええ、どうせお腹いっぱいパンが食べたいとか、みんなで遊びに行くとか、そんな程度のものだと思っていましたから」

花陽「なんなんだろう?穂乃果ちゃんの願い事って」


穂乃果「やっぱり、言わなきゃダメ?」

ことり「気になるよぉ~」

穂乃果「あー……うん。そうだね。みんなのお願いも聞いたわけだし、それに勝てばわかっちゃうことだよね。……いいよ、教えてあげる」

ことり「うん」






穂乃果「私が勝ったらね、告白するつもりだったんだ。私の大好きな人に。結婚してください、って」






ことり「……………………?」





海未「……………………?」










ことうみ「……………………はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」






穂乃果「そんな驚かなくても……私だって女の子だよ。告白くらいしたいお年頃だよ。まあ、バトスピに頼っちゃうあたり勇気が無かったのは、情けない話だけど……アハハ」





ツバサ「なんなの?爆弾発表はμ'sで流行ってるの?」

英玲奈「また会場が異様な盛り上がりを見せているな」

あんじゅ「盛り上がりっていうか混乱じゃない。あそこの幼なじみ二人は発狂じみた顔してるけど」


ことり「告白!?穂乃果ちゃんが!?あの穂乃果ちゃんが!?ぐうたらでだらしなくて、ベッドの上でお菓子食べて、枕元にポロポロお菓子のくず落としちゃうようなあの穂乃果ちゃんが!!?」

穂乃果「言い方キツくない!?」

海未「そんな相手などいないはずです!穂乃果に悪い虫がつかないよう、どれだけ私とことりが注意してきたと思っているのですか!!」

ことり「誰!?いったい誰なの穂乃果ちゃん!!」

海未「いったいどこの馬の骨ですか!!言いなさい!八つ裂きにしますから!」

ことり「穂乃果ちゃんが結婚なんてやだぁ!!」

海未「なにが結婚ですか!!その相手を血痕まみれにしてあげますよ!!」





ツバサ「あ、今穂乃果さんと目が合ったわ」

ことうみ「!!!」バッ





英玲奈「おい、ツバサ……今そんな冗談を言うと命が危ないぞ」

あんじゅ「今あの二人、アイドルがしちゃいけない目をしてたわよ」


花陽「あの……そもそも優勝の願いを叶える特典って、μ'sの中だけで適応するものだよね……?」

真姫「そうなると……」

希「穂乃果ちゃんの告白したい相手はウチらの中の誰かってことやね」

絵里「ハラショー……」

にこ「仮に私たちの中の誰かとして、穂乃果に告白されればもれなく幼なじみのとめどない敵意も付いてくるわよ」

6人「……………………」

真姫「こんなにドキドキしない告白なんてあるのね」

凛「いや、ある意味ドッキドキにゃー……」

花陽「だ、誰なのかな……穂乃果ちゃんの告白したい相手って……」

絵里「しかも結婚でしょ?まあ、穂乃果にプロポーズされるなら小姑二人の嫉妬も苦じゃないかもね」

にこ「プロポーズっていうか死の宣告もいいところじゃない!天使より先に死神に祝福されるとか絶対イヤなんだけど!」

希「みんないい反応やわぁ」


ことり「そんな……そんな話を聞いたら、なおさら穂乃果ちゃんには勝たせてあげないよ!」

穂乃果「勝つよ!勝って思いを伝えてみせる!大好きって気持ちを、大好きな人に!!」

ことり「絶対させない!!」

海未「そうです!勝ちなさいことり!どこの誰とも知らない馬の骨に穂乃果を盗られるくらいならば、まだあなたの方がいいです!誰かに寝取られる前にことりのおやつにしてしまいなさい!!私は穂乃果の愛人で我慢します!!」

ことり「どさくさに紛れて何言ってるの海未ちゃん!?浮気なんか認めません!」

穂乃果「あの、二人とも私のこと好きなんだよね?じゃあ私の恋を応援してくれたり」

ことり「しません。したくありません」

海未「私以外とする恋など無惨に散りなさい」

穂乃果「怖いよ!!」

ことり「穂乃果ちゃんは渡さないよ!穂乃果ちゃん!」

穂乃果「その言葉に矛盾は感じないの!?」

ことり「ことりのターン!」

穂乃果「この流れで続けるの!?」


ことり「エゾノ・アウルを召喚!」

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ことり「ネクサス、聖剣の大地を配置!」

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ことり「さらに輝きの聖剣シャイニング・ソードを召喚!」

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ことり「召喚時効果、BP3000以下の相手のスピリット全てを破壊!シャイニング・ソード自身の強化(チャージ)で1強化(チャージ)!BP4000以下のニジノコを破壊だよ!この効果で破壊したスピリット一体につき一枚ドロー!シャイニング・ソードをダークネス・グリフォンに合体!Lv2に!BP15000!」

穂乃果「闇のスピリットに光の赤きソードブレイヴ……」


ことり「アルティメット・セイバーをLv4、BP13000に!バーストセット!アタックステップ!切り裂け!ソードブレイヴスピリット!!」

穂乃果「ダブルシンボル……フラッシュタイミング!マジック、スティールハート!」

ことり「スティールハート……!」

穂乃果「赤と黄色はことりちゃんにも負けないよ!ダークネス・グリフォンのシンボルを0に!ライフで受ける!」

ことり「アルティメット・セイバーでアタック!」

穂乃果「いいよ、ライフで受ける!」

穂乃果ライフ5→4

穂乃果「くっ……!やっぱり、究極三龍神のアタックは効くね……!」

ことり「エゾノ・アウルでアタック!」

穂乃果「ライフで!!」

穂乃果ライフ4→3

ことり「ターンエンド!さあ、穂乃果ちゃんのターンだよ!」


海未「その調子ですことり!そのまま穂乃果のライフを啄(ついば)みなさい!」

絵里「ちょっと海未」

海未「いっけー!!」

絵里「……希」

希「希パワー注入。はーいプシュッ!(物理的に)」

海未「いただきましたっ!?……なにをするんですか」

絵里「落ち着きなさい。あなたのファンがドン引くから」

海未「私の醜態など些細なことです。穂乃果の貞操に比べたら」

絵里「海未の中でどんどん話が肥大していくわ……」

希「海未ちゃん、穂乃果ちゃんのこと大好きやねえ」

絵里「十年以上思いを募らせるとこうなるのかしら。私も気を付けないと」

希「んー?エリチには十年以上思いを募らせるような相手がいるんかなぁ?」

絵里「の、予定の人はいるわよ」プイッ

希「紫属性使いのスピリチュアルガールとか?」

絵里「…………さあ、どうかしら」

希「ンフフ♪」

海未「人のことを差し置いて、いちゃつかないでもらえます?撃ち抜きますよ」

ほのかわいい


穂乃果「……よし、私はブレイドラ、銀河竜アンドロメテオスを召喚!ネクサス、ワルプルギスの夜を配置!マジック、エクストラドロー!二枚ドローして一枚オープン!!ライト・ブレイドラ!赤のスピリットだから手札に加えるよ!ライト・ブレイドラを召喚!バーストセット!」

ことり「バースト……」




花陽「今仕掛けたバースト……きっとバーニング・ソウルドラゴンだよね」

にこ「これがSバーストの優位性ね。相手の動きに合わせて発動する従来の受動的なカウンタータイプのバーストに対して、随意的に発動することが出来る攻撃型バースト。まさか穂乃果がここまでSバーストを使いこなすなんてね」

真姫「ソウルコアを最大限活かしたこの戦い方……どことなく海未に近いものを感じるわ」

海未「私に?」

絵里「たしかに。私と戦ったときの穂乃果は強かったけど、これほどソウルコアを多様はしなかったわ。穂乃果はきっと、海未を意識してデッキを編成したのね」

海未「……穂乃果」


穂乃果「アタックステップ!御琴、今一度猛りし烈火を巻き上げるよ!起導発揮!燃え上がれ!戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン!!」

ことり「万本槍の古戦場の効果で一枚ドロー!バーニング・ソウルドラゴン……今度こそ破壊してあげる!」

穂乃果「やれるものならね!バーニング・ソウルドラゴンの効果!自分のトラッシュのコア全てをバーニング・ソウルドラゴンに!Lv3!BP22000!」

ことり「アルティメットでもないスピリットが、BP20000を越えるなんて……!」


穂乃果「フラッシュタイミング!マジック天火烈刀斬!」

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穂乃果「万本槍の古戦場を破壊!さらにコストの支払いにソウルコアを使用しているとき、シンボルを二つ以上もつ相手のスピリット、アルティメット一体を破壊する!シャイニング・ソードと合体してダブルシンボルになってるダークネス・グリフォンを破壊する!!」

ことり「ダークネス・グリフォン!!くっ!スピリット破壊でバースト発動!!マジック、爆烈十紋刃!」

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ことり「BP6000以下の銀河竜アンドロメテオス、合体スピリットのブレイヴ、雷命刀ミカヅキ、ワルプルギスの夜を破壊!!さらに、ネクサス、聖剣の大地の効果を発動!!相手によって私の合体スピリットが破壊されたとき、ブレイヴだけを残してスピリットを手札に戻す!シャイニング・ソードはフィールドに!ダークネス・グリフォンは手札に!」


穂乃果「今度は赤のバースト……一気に戦力を削ぎにきたね……!でも、御琴のアタックは続いてるよ!どうする?ことりちゃん!」

ことり「ザニーガンでブロック!」

穂乃果「ソウルコアがトラッシュにあるから、真・連刃は使えない。バーニング・ソウルドラゴンはアタックしないよ。ターンエンド!」


ことり「ことりのターン!ネクサス、剥がれ落ちるウロコ山を配置!」

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ことり「おいで、ダークネス・グリフォン!召喚時効果で相手のスピリット二体までを手札に戻す!御琴とバーニング・ソウルドラゴンを手札に!!剥がれ落ちるウロコ山の紫シンボルで連鎖(ラッシュ)を発揮!デッキから二枚ドロー!」

穂乃果「御琴!バーニング・ソウルドラゴン!このっ……また……!!」


ことり「さあ、ことりの羽ばたきを見せてあげる!『月の光は焔さえも浄化する聖なる剣!フルムーンの守護者!アルティメット・ストライクヴルム!!』召喚!」

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ことり「続いて、『銀の絶対神!永久凍土の白き番人!アルティメット・オーディーン!!』Lv4で召喚!

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ことり「アルティメット・オーディーンの召喚時効果!相手のスピリット一体を手札に戻す!ライト・ブレイドラを手札に!」

穂乃果「アルティメットの軍勢!」


あんじゅ「仕掛けてきたわね!」

英玲奈「ダークネス・グリフォンだけならず、あれだけのアルティメットを従えるか……」

ツバサ「このバトルの中で、新たな才能を開花させたというの?末恐ろしいバトラーね……南ことり……」


ことり「バーストセット!シャイニング・ソードをダークネス・グリフォンに合体!Lv2に!アタックステップ!アルティメット・オーディーンでアタック!!アルティメットトリガー!ロックオン!」

穂乃果「煌炎の神剣……コストは4!」

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ことり「ヒット!このターン、アルティメット・オーディーンは相手のスピリットからブロックされない!」


穂乃果「ごめん、ブレイドラ。あなたの力を借りるね!……フラッシュタイミング!マジック、ドラゴニックウォール!」

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穂乃果「自分の赤のスピリット一体を破壊することで、このバトルが終了したときアタックステップを終了するよ!アルティメット・オーディーンのアタックはライフで受ける!!」

穂乃果ライフ3→2

穂乃果「これでことりちゃんのターンは終わりだよ!」

ことり「終わらないよ。ここからずっとことりのターンだよ!自分のエンドステップ、アルティメット・オーディーンは回復!!」

穂乃果「いいね……勝利を目指してギラギラしたことりちゃんも可愛いよ!」

ことり「そんな甘い言葉で惑わされないもん!///」




海未「ああ!羨ましいですよことりぃ!」


穂乃果「ライト・ブレイドラ、ビヨン、イーズナを召喚!マジック、ライフレボリューション!ボイドからコアを一つライフに!」

穂乃果ライフ2→3

ことり「また……!」

穂乃果「さらに連鎖(ラッシュ)発揮でエゾノ・アウルを破壊!三度目の召喚だよ!戦国姫 御琴!バーストセット!ことりちゃん!私も見せてあげる!アルティメットにはアルティメットで迎え撃つよ!」

ことり「穂乃果ちゃんのアルティメット……!」


穂乃果「『光と闇の超越者!運命を切り開く神の剣!究極輝神アルティメット・オーバーレイ!!』召喚!!」

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>>306
69:名無しNIPPER[sage]
2016/06/22(水) 21:02:50.35 ID:3EOIQxW7O
面白くなくはないんだけど、なんというちょいちょいあるルールミスやらトラッシュトーク多過ぎて妙にギスギスさせすぎというか、なんか残念

70:名無しNIPPER[sage]
2016/06/22(水) 21:04:37.06 ID:3EOIQxW7O
誤爆した


ことり「アルティメット・オーバーレイ!!超新星だけじゃない……光を越えた光の龍……!!そんなカードを……!!」

穂乃果「アルティメット・オーバーレイの召喚時効果!大抜刀!!手札にあるオーバーレイと合体可能な系統 剣刃を持つブレイヴカード二枚までをノーコスト召喚できる!『灼熱より生まれし業火の剣!火星神剣マーズブリンガー!!』」

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穂乃果「『幻惑を司る金色の明星!金星神剣ヴィーナスサーベル!!』召喚!!」

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穂乃果「二つの神剣をアルティメット・オーバーレイにダブル合体!!トリプルシンボル!Lv4、BP30000!!アタックステップ!!戦国姫 御琴!!アタック!起導でSバースト発動!!『魂の烈火をフィールドに灯せ!戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン!!』バースト効果で、バーニング・ソウルドラゴンにトラッシュのコア全てを置くよ!」


ことり「ここで御琴には退場してもらわないとね!アルティメット・ストライクヴルムでブロック!」

穂乃果「御琴!!……ありがとう……あなたの力、無駄にはしないよ!バーニング・ソウルドラゴンでアタック!フラッシュタイミング!マジック、双光気弾!聖剣の大地を破壊!そして真・連刃!バーニング・ソウルドラゴンのソウルコアをトラッシュに置くことで、相手のスピリット、アルティメット二体に指定アタック!ダークネス・グリフォン、アルティメット・オーディーンを指定!」

ことり「ダークネス・グリフォンの合体時効果発揮!ターンに一度回復!さらに紫の連鎖(ラッシュ)で相手のスピリットのコア二つをトラッシュに!バーニング・ソウルドラゴンのコアをトラッシュに!……くっ!!」


穂乃果「トラッシュのコアの数が幸いした……バーニング・ソウルドラゴンはLv3のままだよ!同時バトル!このバトルで破壊、消滅したスピリット一体につき、ことりちゃんのライフ一つをリザーブに!!ダークネス・グリフォンとアルティメット・オーディーンは破壊!ライフを二つもらうよ!」

ことりライフ3→1

穂乃果「これであと一つ!」


ことり「ライフなんかいくらでもあげるよ……0にならない限りことりは終わらない!言ったよね……バーニング・ソウルドラゴンは今度こそ破壊してあげるって!ライフ減少でバースト発動!!マジック、ソウルバースト!」

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希「紫のコア除去マジックや!」




ことり「相手のスピリット一体のコアを一つだけになるようにリザーブに置き、コストを支払うことでフラッシュ効果発揮!相手スピリットのコア一つをリザーブに置く!バーニング・ソウルドラゴンのコアを移動させて、コアを0に!消えて、バーニング・ソウルドラゴン!!」


花陽「お、お互いに戦力を大きく失いました!」




穂乃果「そうこなくっちゃ!ダークネス・グリフォンは効果で破壊されたわけじゃないから、剥がれ落ちるウロコ山の効果は発動しない!じゃあ、これを受けきれるかな!?アルティメット・オーバーレイでアタック!アルティメットトリガー、ロックオン!」

ことり「スワロウテイル!コスト3!」

穂乃果「よし!ヒッーーーー」

ことり「ヒットさせない!トリガーカウンターは、一枚じゃないんだから!マジック、キャノンボール!」

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穂乃果「!!……赤のトリガーカウンター……!」

ことり「バトルしている相手のBP20000以上のアルティメット一体を破壊!!アルティメット・オーバーレイを破壊するよ!!」


穂乃果「こんなに簡単に……オーバーレイが……マーズブリンガーとヴィーナスサーベルはスピリット状態でフィールドに残すよ!フラッシュタイミング!マジック、魂円舞!」

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穂乃果「アルティメット・ストライクヴルムのBPをマイナス6000!さらに、マジック、エンジェルストライク!アルティメット・ストライクヴルムのBPをマイナス5000!この効果でBPが0になったアルティメット・ストライクヴルムを破壊!」




凛「また一体破壊された!」

ツバサ「今の攻防の意味を理解している人が、いったいどれだけいるのかしらね」

にこ「傍から見れば容易なスピリットとアルティメット破壊の連続……でも、実際は高度な戦術の応酬が繰り広げられてる……いったいどこまで強くなるのよ、あいつら……」



穂乃果「どうしよう……ワクワクしてきたよ、ことりちゃん!ターンエンド!」

ことり「ことりも……ことりもスゴく楽しいよ!マジック、ソウルドロー!デッキから二枚ドロー!コストの支払いにソウルコアを使用しているとき、もう一枚ドロー!」

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絵里「万本槍の古戦場という、ことりのドローソースを破壊されて尚、ことりはドローを強化するカードを備えているのね……」

花陽「白属性にはドロー効果のカードはほとんど無いからね……他色を取り入れる利点はここにあります……」

あんじゅ「主体は白。色を取り込みすぎれば汚く濁るだけ。でも、彼女の白は澱みもなく、澄んだ調和を醸している」

英玲奈「デッキを回すことに長けた高坂穂乃果に劣らず、他色に頼る南ことりのデッキの回転率も大したものだ」

希「穂乃果ちゃん相手に組み直したデッキ……穂乃果ちゃんだけやない。誰が相手だとしても合わせることの出来ることりちゃんの協調性……それはまさに、どんな事態、場面にも対応しうる全色混成と上手くマッチしてる」

にこ「いつだったか……ことりは言ってたわね。『自分には何も無い』……って」

真姫「今ではそれも皮肉ね。……とんだ天才じゃない」






ことり「バーストセット!シュライクン、キグナ・スワンを召喚!マジック、リカバードコア!自分のライフと白のスピリット一体にコアを置くよ!」

ことりライフ1→2

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ことり「もう一枚!リカバードコア!」

ことりライフ2→3


ことり「アタックステップ!アルティメット・セイバーでアタック!!」

穂乃果「ライフで受ける!!」

穂乃果ライフ3→2

ことり「Sバーストの弱点だね。攻撃っていう一点に重きを置いたバーストは、自分のターンに発動するするから相手の反撃に脆くなる。バーストの警戒をしなくていいのは楽だよ。ターンエンド!」

穂乃果「ライフを増やして余裕のつもり?まだまだ私は全力じゃないよ!!見せてあげるよ!!超新星!!」

ことり「!!」


穂乃果「ライト・ブレイドラ召喚!マジック、ビッグバンエナジー!手札の系統 星竜を持つスピリットカードのコストを私のライフと同じにする!『雷天を舞う古の龍!雷皇龍ジークヴルム!』召喚!ジークの力を更なるステージへ!!転召!!」

ことり「眩しい……これが……超新星の光……!」

穂乃果「『始まりを司る赤き星よ!新たな命の龍となれ!召喚!超新星龍ジークヴルム・ノヴァ!!』」

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海未「現れましたか……超新星龍!!」

ツバサ「ジークヴルム・ノヴァ……何度見ても圧巻ね……赤を制する原始の龍!」




穂乃果「ジークヴルム・ノヴァがジークヴルムから転召したとき、自分のライフが5になるようにボイドからコアを置くよ!」

穂乃果ライフ2→5

穂乃果「まだまだぁ!!『星天を射抜く紅穹の神装!射手星鎧ブレイヴサジタリアス!』、『魔導を極めし黒白の使徒!双児星鎧ブレイヴジェミニ』を召喚!!ジークヴルム・ノヴァにダブル合体!!バーストセット!!アタックだよ、ことりちゃん!!」

ことり「裏十二宮の力を宿した超新星!穂乃果ちゃんの力、全部受け止めてあげる!!」



穂乃果「ジークヴルム・ノヴァのアタック時効果!BP10000まで相手のスピリットを破壊する!ライト・ブレイドラの強化(チャージ)でBP11000までスピリットを破壊!キグナ・スワンを焼き尽くす!ブレイヴサジタリアスのアタック時効果!相手のアルティメットに指定アタック!アルティメット・セイバー、勝負だよ!」

ことり「BP勝負じゃアルティメット・セイバーは勝てない……なら、フラッシュタイミング!マジック、サザンクロスフレイム!」

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ことり「BP4000以下のスピリット全てを破壊!ブレイドラ、スピリットライト・ブレイドラ、ビヨン、イズーナ、マーズブリンガー、ヴィーナスサーベル……それにことりのシュライクンを破壊!」




希「自分のスピリットの犠牲覚悟で穂乃果ちゃんのスピリットを一掃した!」

英玲奈「火力は負けていないということか!」


穂乃果「アルティメット・セイバーは破壊!これでまた一つ、ことりちゃんの羽が地に落ちたね!」

ことり「さあ、それはどうかな穂乃果ちゃん!スピリット破壊でバースト発動!!マジック、観音千撃掌!相手の合体してるブレイヴ全てを破壊!ブレイヴサジタリアス、ブレイヴジェミニを破壊!!」

穂乃果「!!」




あんじゅ「神装を破壊した!」

絵里「しかも今度は海未のマジックを!」

真姫「お互いに主導権を譲ろうとしない……穂乃果はともかく、ことりがこんなに我を貫くなんて……!」


穂乃果「ターンエンド。伝わるよ……ことりちゃんの勝ちたいって思い……でも、それは私も同じだから!負けない!負けられないよ!!」

ことり「勝ちたいのはもちろんだけど……穂乃果ちゃんとバトルするのが、心の底から楽しいの。海未ちゃんのときもそうだった。全身全霊を懸けて、力の限りバトルする。バトスピって、楽しいね」

穂乃果「うんっ!!」

ことり「μ'sの中で一番バトスピが強いっていうのは、きっとことりの自信になるよね!シュライクン、イグア・バギー、ノーザンベアードを召喚!『月下に冴える純白のライオン、大地を鳴動させることりのナイト♪獅機龍神ストライクヴルム・レオ!!』召喚!さらに蟹座の力をここに!『星を切り裂く魔獣の大鋏!巨蟹星鎧ブレイヴキャンサー』を召喚!ストライクヴルム・レオに合体!Lv3、BP17000!!」

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穂乃果「ストライクヴルム・レオに、蟹座の裏十二宮ブレイヴ、ブレイヴキャンサー……!もっと……もっと見せてよ、ことりちゃんの本気!」



ことり「マジック、デッドリィバランス!」

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ことり「相手は相手のスピリット一体を破壊!その後ことりは自分のスピリット一体を破壊する!穂乃果ちゃんにはジークヴルム・ノヴァしかいない!破壊してもらうよ、超新星!」

穂乃果「ぐっ……こんな方法でノヴァを……」

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ことり「ことりはシュライクンを破壊!ゴメンね、シュライクン……。フィールドががら空きだね、穂乃果ちゃん!アタックステップ!行くよ、ストライクヴルム・レオ!!合体時効果!系統 光導を持つストライクヴルム・レオは自身の効果で白のシンボル一つを追加する!トリプルシンボルだよ!」

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穂乃果「ライフで受ける!!」

穂乃果ライフ5→2

穂乃果「っ……!ライフ減少でバースト発動!!マジック、イマジナリーゲート!」

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穂乃果「手札の黄色のスピリット一体をコストを支払わずに召喚するよ!『天霊を統べる光の女王!あまねく慈愛の恩寵を!戦神乙女ヴィエルジェ!!』Lv3で召喚!」

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ことり「乙女座の十二宮Xレア!ことりの星座のスピリットなんて、嬉しいなぁ♪」




海未「何故……双魚賊神ピスケガレオンを……魚座の十二宮Xレアを入れていないのですか!!穂乃果ぁ!!」

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希「いや、紫属性やからと違う?」




穂乃果「イマジナリーゲートで召喚したスピリットの召喚時効果は発揮されない……ヴィエルジェ、あなたの力を引き出せなくてごめん……」

ことり「それじゃ、イグア・バギーでアタックするよ!ストライクヴルム・レオの効果で白のシンボル一つを追加してダブルシンボル!そして、系統 星魂を持つイグア・バギーが疲労したことでストライクヴルム・レオは回復!!」



穂乃果「ッ!フラッシュタイミング!手札から雪ガールの効果を発動!」

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穂乃果「自分のライフが2以下のとき、このバトル終了後アタックステップを終了させる!!ヴィエルジェ、ブロック!」

ことり「凌いだ……さすがだね、穂乃果ちゃん!」




絵里「ノヴァの効果で回復したのに、一気にライフを四つも……」

希「戦況はことりちゃんに傾いてる。現状、穂乃果ちゃんはスピリットを三体以上並べられない時点で負けが決まるね」

海未「穂乃果……」



穂乃果「私はブレイドラ、ショコドラを召喚!マジック、ソウルドローで合計三枚ドロー!よし、マジック、ライフレボリューション!ボイドからコアを一つライフに置く!」

穂乃果ライフ2→3

穂乃果「連鎖(ラッシュ)は発揮されないけど、これでまだ戦える!さらにマジック、スターリードローを使用!」

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穂乃果「デッキを上から三枚オープン!その中の系統 光導、星魂、星竜を持つスピリットカード、ブレイヴカードを全て手札に加えるよ!……お願いみんな……力を貸して!!」

ことり「!!」


穂乃果「……!![ピザ]リ・ザード二枚、ライト・ブレイドラ一枚!」

ことり「上手く星竜を引き当てたみたいだけど、それだけじゃことりには勝てないよ」

穂乃果「……小さな力も、ことりちゃんの翼を焼き尽くす大きな太陽になるかもしれないよ!バーストセット!ターンエンド!」


ことり「じゃあ……そうなる前に吹き飛ばしてあげる!力を貸して……!!『世界を照らす輝き!光の翼の大天使!アルティメット・グランウォーデン!!』降臨!!」




海未「ことりの切り札!アルティメット・グランウォーデン!」

花陽「ことりちゃんが決めにかかった!」


ことり「『月の女神様、あなたの羽をことりにください!月光神剣ウィングオブルナ』を召喚!アルティメット・グランウォーデンに合体!!Lv5!BP33000!!」

穂乃果「月の神剣を手にした……これが……アルティメット・グランウォーデンの最強形態……!!」


ことり「さあ、穂乃果ちゃん!これで終わりだよ!!アタックステップ!アルティメット・グランウォーデン、アタック!ウィングオブルナの効果を発動!!相手のバーストを破棄!そしてスピリット一体をデッキの上に戻すよ!ショコドラを指定!」

穂乃果「神閃月下が!!」

ことり「アルティメット・グランウォーデン!アルティメットトリガー、ロックオン!!」

穂乃果「くっ……ショコドラ……コスト1だよ!!」

ことり「ヒット!ヒットしたコストと同じだけスピリットを残して、他のスピリット全てをデッキの下に戻す!!ブレイドラを残して、ヴィエルジェはデッキの下に!!」


穂乃果「ッ!!アルティメット・グランウォーデンのアタックはブレイドラでーーーー」

ことり「させない!!マジック、神威ウィンド!ブレイドラを疲労!」

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穂乃果「そんな!!……なら、フラッシュタイミング!マジック、シンフォニックバースト!」

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穂乃果「このバトル終了時、自分のライフが2以下ならアタックステップを終了させる!!さらに、マジック火炎烈破斬!」

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穂乃果「相手の合体しているブレイヴ一つを破壊!ブレイヴキャンサーを破壊!!アルティメット・グランウォーデン、そのアタックはライフで受ける!!」

ことり「ダブルシンボルだよ!ライフは二つもらう!!」

穂乃果ライフ3→1

穂乃果「っあぁ!!」

ことり「粘るね……でも、次は無いよ!ターンエンド!」


英玲奈「何故だ。ウィングオブルナでなく、何故ブレイヴキャンサーを破壊した?」

あんじゅ「そうね。シンフォニックバーストでアタックステップを終了させる以上、ウィングオブルナを破壊してライフを守るのが定石だと思うけれど」

ツバサ「最強の切り札を倒したかったから……とか?」

あんじゅ「どういうこと?」

ツバサ「アルティメット・グランウォーデンはことりさんの切り札。月の神剣を装備した姿は、彼女の最強のアルティメット。穂乃果さんは、その切り札を真っ向から倒したいのよ」

英玲奈「この追い詰められた状況で、そんなことを考えるとは……」

ツバサ「バトスピに懸ける思いは理屈じゃないのよ。そうでしょ?穂乃果さん」


穂乃果「私のターン」

ことり「……そのドローが、最後のドローになるね」

穂乃果「……そうだね。ここで起死回生のカードを引けなきゃ、私の負け」

ことり「穂乃果ちゃんの手札は四枚。そのうち三枚は小型スピリットだってわかってる。ことりにはアルティメット・グランウォーデンとストライクヴルム・レオがいる。生半可なカードじゃ、ことりは倒せないよ」

穂乃果「……小型スピリットを並べてアタックしても、ストライクヴルム・レオに防がれる……さらにノーザンベアードのコアブーストブロックに、ノーザンベアードが疲労することでストライクヴルム・レオが回復……厄介な組み合わせだね……でも、ストライクヴルム・レオもノーザンベアードもアルティメット・グランウォーデンもまとめて倒せるカードが、私のデッキに眠ってるって言ったら、どうする?」

ことり「……………………」



海未「そんなカードを……まだ持っているというのですか……」




ことり「驚かないよ。穂乃果ちゃんだもんね。だけどそれを今引けるかどうかは別の話だよ」

穂乃果「ことりちゃんは、海未ちゃんとのバトルでアルティメット・グランウォーデンを信じた。アルティメット・グランウォーデンもことりちゃんを主だと認めてデッキの底でずっと待ってた。私も信じてる……私が選んだカードを……ううん、私を選んでくれたカードを!!」

ことり「!!……空気が変わった……まさか、本当に来るの?……穂乃果ちゃんの切り札……!!」







穂乃果「奇跡は起きる!私たちは何度だって奇跡を起こしてきたんだから!!諦めない、信じる思いが光を呼ぶ!!ドロー……ステップ!!」










凛「そっか……これだったんだ」

花陽「なんとなく……最初から感じてた」











穂乃果「ライト・ブレイドラを召喚!」

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真姫「どんな戦略」

希「どんな戦術」

にこ「どんな思いが交錯しても」











穂乃果「テ゛ブリ・ザード二体を召喚!」

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絵里「心のどこかで思ってた」

海未「そしてそれは今、確信に変わりました……」











穂乃果「テ゛ブリ・ザード!スピリットソウル:赤を発揮!!」











7人「穂乃果(ちゃん)が負けるなんて、考えられない!!」






ことり「これは……この圧倒的な輝きは何!?まるで……太陽……!!」

穂乃果「ことりちゃん」

ことり「!!」

穂乃果「もう一度見せてあげる!超新星の光を!!『星の力の継承者!!紅蓮を極めし銀河の龍神!!アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ!!』Lv5で、召喚!!!」

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ことり「アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ!!!ノヴァが……アルティメットの力を得て進化した……!!」

穂乃果「命を照らして、ノヴァ!!召喚時アルティメットトリガー!ロックオン!」

ことり「双魚星鎧ブレイヴピスケス……コスト7!」

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穂乃果「ヒット!!最大5までライフを回復!!」

穂乃果ライフ1→5

ことり「アルティメットになっても健在だね……ノヴァ特有のライフ回復効果……!!」


穂乃果「最後の手札……これが、ノヴァの最強の姿だよ!!『夜明けを告げる神の光!太陽神剣ソルキャリバー!!』召喚!!アルティメット・ジークヴルム・ノヴァに合体!!」

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ツバサ「全てを掻き消す光の奔流!」

英玲奈「神々しい……」

あんじゅ「これが……最強のノヴァ……」


穂乃果「覚悟はいい?ことりちゃん!」

ことり「っ!!」

穂乃果「行くよ!!アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ!超新星と太陽の光を今一つに!!太陽神剣ソルキャリバーのアタック時効果!BP4000以下、1強化(チャージ)でBP5000以下のスピリット、ノーザンベアードを破壊!!そしてアルティメットトリガー!ロックオン!!」

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ことり「絶甲氷盾……コスト4……!!」

穂乃果「クリティカルヒット!!相手は可能ならスピリット、またはアルティメットでブロックしなきゃいけない!!さらにクリティカルヒットのとき、BP12000以下!1強化(チャージ)でBP13000以下のスピリット一体を破壊する!神の光の前に、さよなら、ストライクヴルム・レオ!!」

ことり「このために……ブレイヴキャンサーを破壊したんだね……!!フラッシュタイミング!マジック、ピュアエリクサー!」

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ことり「アルティメット・グランウォーデンを回復!!ブロックだよ!アルティメット・グランウォーデン!!」








海未「BPは僅か1000ポイント差……アルティメット・グランウォーデンは……アルティメット・ジークヴルム・ノヴァに……届かない……!!」










穂乃果「いっけぇーーーー!!!アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ!!!」

ことり「最後まで羽ばたくよ!!アルティメット・グランウォーデン!!!」











海未「穂乃果……」

海未「ことり……」





>>351
オバレが破壊された後のブレイヴ達はアタック続行中なんですがそれは
シンボル持ちだしブロックしないとライフが


花陽「アルティメット・グランウォーデン……破壊……」

凛「剣と剣がぶつかり合って、キラキラして……すっごくすっごくキレイだったにゃ……」

真姫「そうね。まるで……二人の戦いを彩る花火みたいに……」

絵里「そして、これで……決まったわね……」

希「ことりちゃんには手札もバーストも、スピリットもいない……」

にこ「残りのライフは3……穂乃果のスピリットは三体」

ツバサ「フルアタックで勝負は決する」

>>388
マジでゴメン。ミスった。これがバトスピ好きなだけでバトルしたことない奴の限界なんだ。


ことり「はぁっ……!はぁっ……!」

穂乃果「……っ!!よし……!よしっ!!」

ことり「…………ッ!……あーあ、やられちゃった。強すぎるよ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「……運が良かっただけだよ。何度もダメかと思った……」

ことり「でも最後には勝っちゃうんだもん。さすがだよ。さすが……ことりの大好きな人だよ!」

穂乃果「ことりちゃん……」

ことり「……ねえ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「……………………」

ことり「好きな人にプロポーズしたら……もしその人がプロポーズを受けたら……穂乃果ちゃんは幸せになれる?」




海未「ことり…………」



ことり「ことりたちが羨ましくなるくらい……幸せな笑顔を見せてくれる……?」

穂乃果「そうなるといいなって思ってる」

ことり「幸せにならなきゃ、ことりも海未ちゃんも許さないよ」

穂乃果「うん、頑張るよ!」

ことり「じゃあ、このライフは私たちからのご祝儀ね。……………………大好き、穂乃果ちゃん」ニコッ

穂乃果「ありがとう、ことりちゃん。海未ちゃん。……みんな、フルアタックだよ!!」

ことり「ゴメンね、海未ちゃん。ことり……勝てなかったよ……」







海未「ことり……あなたは最後まで勇ましく、雄々しき翼を広げました。私は……そんなあなたを誇らしく思います。そんなあなたに勝った……穂乃果のことも……また……」








ツバサ「激闘決着!!後世まで語り継がれるであろう数々の珠玉のバトルを制し、その頂点に君臨したのは、μ'sきっての太陽のごとき超新星!!!バトスピμ'sチャンピオンシップ優勝者!!!その名はーーーー高坂ーーーー穂乃果ーーーー!!!!!」

ワアァァァァァァァァァァ!!!!!

穂乃果「ぃやったぁーーーーーー!!!」

ツバサ「おめでとう穂乃果さん」

穂乃果「ありがとうございます!!すっごく嬉しいです!!」

ツバサ「これでμ's最強のバトラーとなったわけだけど、今後もバトスピを続けるのかしら」

穂乃果「はい!!みんなと一緒にこれからも強くなります!!もちろん私は負けませんけど!!」

絵里「言ってくれるじゃない」

真姫「穂乃果なんかすぐに追い抜いてやるわよ」

希「ウチも負けへんよ~♪」

凛「凛だって!」

花陽「わ、私も……」

にこ「当然第二回バトスピμ'sチャンピオンシップもやるんでしょ!?次の優勝はぜーったいニコで決まりよ!」

穂乃果「いいねいいね!みんな燃えてるね!」

さあ、公開処刑だ


ツバサ「フフ、熱気をたぎらせるのもいいけれど。穂乃果さん、優勝したあなたにはなんでも一つ、願いを叶える権利が与えられるわ」

穂乃果「あ、はい!」

ツバサ「あなたが叶える物語……それは何?」

穂乃果「私の願い……大好きな人へのプロポーズ……」


ことり「……………………」

海未「……………………」


ツバサ「さあ、穂乃果さん」

穂乃果「……………………ん」

ツバサ「……?そのカードは……」






穂乃果「ファイトだよ」ボソッ







穂乃果「…………!!ことりちゃん!!海未ちゃん!!」


ことうみ「!!!」







穂乃果「スゥーーーー……!!子どものときから、ずっと……ずーっと大好きでした!!!ことりちゃん!!海未ちゃん!!私と結婚してください!!!」







ことうみ「…………………………え?」




μ's「……………………え?」




A-RISE「……………………え?」





ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーー!!!!!


ことり「ほ、ほほ、ほほほほ穂乃果ちゃん!!?」

海未「なななななななな……なにを!!?」

穂乃果「だから、プロポーズ」

ことり「プロ……え?だって……えぇ?」

海未「好きな人にプロポーズって……ほ、穂乃果の好きな人とは……わたっ……私たち…………なんですか?」

穂乃果「……そうだよ!悪い!?いいじゃん、こんなに可愛い幼なじみ二人に囲まれて、好きにならないはずないじゃん!!どっちも可愛いんだから選べるはずないじゃん!!」

ツバサ「逆ギレ!?っていうかいい加減にしなさいよ!爆弾発言の連続でこっちが展開についていけないわ!!」

希「やっぱりこうなったね~♪」

にこ「なんであんたは一人そんなに落ち着いてんのよ!!」

希「言ったやろ?どっちが勝っても待ってるのは幸せな未来やって♪」

にこ「バトスピカード……あんたもうそれで食べていけるんじゃない?」

真姫「そういえば……穂乃果が二人に差し出したカードって……?」



ことり「このカードは……?」

穂乃果「婚約指輪は買えなかったから……その代わりに……」

海未「天聖弓セイクリッド・ボウ……」

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ことり「星霊杖スピカ……」

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穂乃果「なんの変哲もない黄色のブレイヴだけどね……この二枚を見たとき、二人っぽいなって思ったの」

ことり「穂乃果ちゃん……」

海未「穂乃果……」

穂乃果「受け取って……くれるかな……?」







ことうみ「私の色のカードじゃない…………」






穂乃果「ヴェエェ!?」

真姫「とらないで!」

穂乃果「嘘でしょ!?このタイミングでそんなこと言うの!?海未ちゃんはともかく、ことりちゃんに関しては全色使えるでしょ!?」

ことり「そうだけど……どうせなら白が良かったな~……なんて」

海未「私は黄属性を使いませんから。青属性のカードでやり直しを要求します」

穂乃果「仕方ないでしょ!?二人がどの属性使うかなんて予想出来なかったし!二人のイメージのスピリットだと、ヴィエルジェとサジット・アポロドラゴンになっちゃったし!それならまだブレイヴの方がいいかなって思ったんだもん!なのにプロポーズのやり直しって何!?え?なに?私フラれたの!?」


ほのかわいい


海未「だいたい……プロポーズにカードとは何事ですか。ムードの欠片もありませんね。正真正銘のバトスピバカになっているとは、失望しました」

ことり「ことりも……もうちょっとロマンチックなプロポーズに憧れちゃうかな~」

穂乃果「勇気を出して……十年以上の思いを伝えたのに…………」

絵里「ほ、穂乃果……?」

凛「落ち着い……」

穂乃果「バカ……」

にこ「ヤバいんじゃないの……」

穂乃果「ことりちゃんと海未ちゃんの……………………」

希「大丈夫や♪」





穂乃果「ッ!!バーーーーーーーー」





チュッ





穂乃果「……………………カ……ほぇ?」



ことり「みんなの前だから、今はほっぺで我慢してね♪」

海未「次は唇をもらいますからね。覚悟しておいてください」

ことり「ファーストキスは正妻のことりがもらうから♪」

海未「認められません。二人とも穂乃果の正妻となる以上、先のバトルの勝敗など無効です」

ことり「潔く負けたんじゃないの」

海未「そんな覚えはありません」

ことり「再戦なら受けて立つよ」

海未「いい度胸です。穂乃果の初めてを賭けて……尋常に……」

穂乃果「こ、ことりちゃん……?海未ちゃん……?」


ことり「……♪黄色のブレイヴは、正直違うなって思ったけど」

海未「穂乃果が選んでくれたカードならば、ありがたくもらい受けましょう。黄色は使えませんが」

穂乃果「……………………二人とも?」

ことうみ「その代わり…………」







ことうみ「私たちを穂乃果(ちゃん)色に染め上げて(ください)ね?」







穂乃果「ーーーーーーーーはい/////」








――――数ヶ月後――――



穂乃果「アルティメット・ジークヴルム・ノヴァでアタック!!アルティメットトリガーロックオン!」

海未「コスト0……小波童子です!」

穂乃果「クリティカルヒット!蓮華王センジュを破壊!!これで終わりだよ!」

海未「ああぁ!!?ライフが……!不覚……また負けました……」ガクッ


穂乃果「ぃよぉーっし!!今日の晩ごはんはハンバーグだ!」

海未「くっ!いい加減バトスピで晩ごはんを決定するのはやめなさい!穂乃果の希望だと栄養が片寄って仕方ありません!」

穂乃果「えー?ちゃんとサラダとか食べてるしー」

海未「そういう問題ではありません!」

穂乃果「べーっだ!文句があるなら勝てばいいんだよ!勝・て・ば~♪」

海未「くっ……いいでしょう……穂乃果には特別にピーマン入りのハンバーグを作ってあげますよ……!」

穂乃果「ちょっと!私が勝ったんだから私の希望を叶えてよ!」

海未「ええ叶えますとも。ついでにパンには特製のピーマンジャムを塗りましょう」

穂乃果「あ~んもう!!海未ちゃんの鬼嫁!!」

海未「誰が鬼嫁ですか!!」


ことり「まあまあ二人とも~♪」

穂乃果「ことりちゃ~ん!海未ちゃんが虐めるよぉ~!」

ことり「よしよし♪」

海未「ことり!穂乃果を甘やかしてはいけません!ことりがそうやって甘やかすから穂乃果がつけあがるのです!」

穂乃果「もう!子どもじゃないんだから!!」

ことり「そうだよね~♪穂乃果ちゃんは、ことりと海未ちゃんの旦那様だもんね~♪」

穂乃果「そうだよ海未ちゃん!亭主関白だよ!」

海未「亭主関白でありたいならもっと威厳を出したらどうですか……まったく……」


穂乃果「そういえば、今日は久しぶりに絵里ちゃんたちと集まる日だよね?」

ことり「そうだよ♪A-RISEの皆さんも揃って、うちでお食事会だよ♪お食事会っていうか、バトスピ大会かな♪」

海未「久しぶりという程でもないじゃないですか。理事長……いえ、ことりのお母様にこのマンションを買っていただいてから、わりと頻繁にみんな遊びに来ていますよね」

ことり「あのときはビックリしたね。穂乃果ちゃん、お母さんにバトルで勝ったら三人で住む家を買ってください!……なんて言い出すんだもん……それでマンション買ってくれるお母さんもお母さんだけど……」

穂乃果「理事長強かったね~……ことりちゃんばりの白属性デッキ……次バトルしたら勝てるかな~」

海未「私たち相手に全戦全勝の人が何を言っているんですか……」

ことり「この前二対一でも負けちゃったもんね……」

穂乃果「フフン!なんてったって、バトスピμ'sチャンピオンシップ初代優勝者だからね!」

海未「調子づいてられるのも今のうちですよ……新たに投入したこのカードで……今度こそ穂乃果を……!」


ことり「それより先に、今日の夜のお供はどっちか決めよっか♪海未ちゃん♪」

海未「破廉恥です!!……ですが、その座は譲りません!!」

穂乃果「私は別に三人でも……」

海未「破廉恥です!!」ペシーン

穂乃果「あぶっ!」

ことり「キャー♪DVだぁ♪怖いね穂乃果ちゃん♪向こうでことりが慰めてあげるね♪」

海未「待ちなさいことり!!抜け駆けは許しません!!」

穂乃果「あの……」

海未「いざ!」

ことり「穂乃果ちゃんより先に、ことりのおやつにしてあげる!」

穂乃果「私もバトルしたいんだけどぉ!!」



ツバサ「お邪魔します。あら、盛り上がってるわね」

真姫「なに?もう始めてるの?」

穂乃果「みんな!いらっしゃーい!」

あんじゅ「ハロー♪遊びに来たわよ♪」

英玲奈「これ、お土産だ」

ことり「ありがとうございます♪」

絵里「相変わらず元気ねー、あなたたち」

希「賑やかなのは羨ましいな~」

にこ「って、あんたたちも同棲して毎日楽しんでるじゃない」

凛「いいなー。凛もかよちんと同棲したいなー。ねー?かよちん。あれ?かよちーん?」

花陽「ご飯炊けたよー♪」

海未「いや、うちのご飯ですよね!?まあいいですが……先に食事にしますか?」

ことり「それとも、お風呂にしますか?♪」

ツバサ「なによその茶番劇……」

穂乃果「そんなのバトスピに決まってるよ!!」

希「言うと思った♪」



英玲奈「では、A-RISEとμ's合同のバトスピトーナメントといこうか」

あんじゅ「優勝者には何でも願いを叶える権利ね♪」

絵里「いいわぁ、面白そうじゃない!」

真姫「μ'sの本気、見せてあげる!」

凛「凛もやるにゃー!」

花陽「えぇっ!?ご飯……炊けたのにぃ……」

希「おにぎり握って、食べながらやろか♪」


海未「まったく……一気に騒がしくなりましたね」

ことり「でも、やっぱり楽しいよね。こういうの♪」

穂乃果「うんっ!みんなが集まって、みんなで楽しんで!こうやってバトスピは大きく続いていくんだ!」

海未「ええ。これからもずっと」

ことり「ことりたちを繋いでくれたバトスピと一緒に♪」

穂乃果「行こう!みんな!!」






「ゲートオープン!!」






「界放ーーーーーーーー!!!」









おわり

これにて終了ですm(__)m
ところどころミス目立ってマジですみません。

この後は、ぼちぼちと各メンバーのサイドストーリーやVS A-RISEなんかを書いていこうと思います。

お付き合いいただいた方々、心底感謝ですm(__)m

じつは、VS中の人で書いたやつもあるんですが、荒れそうなんでうpしようか迷ってます。

乙です

中の人のは投下したければ投下すればいいと思う
いうて掲示板なんてチラシの裏みたいなもんやしそこまで気にせんでいいと思うよ

>>417
あざすm(__)m

乙です
個人的にはサジットアポロとか、ラグナロックが出てきてほしかったです

かよちんかよちんかわいい

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