提督「ようこそブラック鎮守府へ」秋月「」 (161)
初めてスレをたてる者ですが、何卒よろしくお願いします。
SS深夜vipでも同じ物をあげています。
もちろん同じ人です。
基本的に週1?3上げられたらと思っております。
拙い文ではありますが、どうぞ良しなに
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462637964
このスレは秋月のひねくれた可愛さを楽しむものです。
一応鬱展開は少なめに押さえるつもりでいます。
ご意見・ご指摘も大歓迎ですが、やさしめで
お願い致します。
それでは
秋月(やっと鎮守府に着任することができます。
建設されてまだ日が浅いとのことなので大丈夫そうですね)
___東京の近くにあり横須賀鎮守府もあるため多くの鎮守府が東京湾内に建設された、無論そこに着任している提督は有能な者が多い
秋月「都心にも横鎮にも近い鎮守府なんてとても運がよいですね、しかも建設されて日が浅いため人間関係?艦娘関係?にも気を使わなくてよいのが一番うれしいところです」
___独り言を呟きながら電車に揺られていた秋月だが……
??「お嬢さん艦娘かい?」
___ふと優しい声が聞こえた方を見ると20代らしき青年がそこに立っていた
期待
北井
提督「ようこそブラック鎮守府へ」秋月「」
提督「ようこそブラック鎮守府へ」秋月「」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1462432956/)
酉違うけど本人なのか?
秋月「はい、その通りです。と言ってもこれからやっと艦娘になれるんですけどね」
??「これからということは、艦学を卒業したばかりだね?いやー、これはめでたいねー」
秋月「ありがとうございます」
___艦娘総合養成学校、通称 “艦学” 戦闘は勿論の事、軍人としてのいろはもここで教えこまれる。学校ごとにランクや優劣も当然のこと存在する
秋月「千葉みなとの近くに鎮守府があるらしいのですがご存知ですか?」
??「ん?千葉みなと……あー……」
秋月「?」
??「おっともう津田沼か、ごめんねおじさんもう降りないといけないので……これにて失礼します」
秋月(おじさん?それに敬語と敬礼?)
___多くの違和感を残しながらその青年らしきおじさんは足早に前方の列車に去っていった。だがそんな違和感よりも秋月は自分自身の違和感が気になった
秋月(初対面の人と普通に話が出来た……あの人は何者なんでしょうか…)
>>6
はい、本人です。
途中で酉が分かりやすくバレるとご指摘頂いたため違う酉にしました。
証拠といってはなんですが明後日の同じ時間に
同じ内容を書き込もうかと思っておりました。
ご迷惑をおかけします
ss深夜vipさんに書き込んだものに
少し修正を加えていますので
全く同じではないです。申し訳御座いません
___それから少し揺られて目当ての千葉みなとにたどり着いた
秋月(仄かに香る磯の匂いと、すれ違う人から香る油臭さ、やっと夢へと近づけた気がします)
???「すみません、秋月型一番艦の秋月さん、でよろしいでしょうか?」
___改札をでてすぐの所で、落ち着いた声色の少女から声をかけられた。その少女の聞き方は自分が軍人だと示すとともに、相手を艦娘だと分かっての物言いだった……その少女に秋月は寒気がした
秋月(何故私が秋月だと分かったのでしょうか?まあ、どうでもいいことですね)
秋月「はい……私は秋月ですが、何かご用でしょうか?」
???「中央港鎮守府より迎えに上がりました、中央港鎮守府所属、陽炎型二番艦の不知火です。よろしくお願いします」
秋月(不知火さんか、とても真面目そうな方ですね。少し堅すぎる気がしますが……)
秋月「お勤めご苦労様です。ですが何故千葉みなと駅までいらしてくれたのですか?」
不知火「司令に頼まれたからというのが一つと、これから共に戦う仲間がどの様な方か気になったからという理由がもう一つです」
秋月(この人は真面目過ぎるなぁ……世渡り上手という感じでは無く、むしろその逆で……まぁ、他人の心配よりも自分の心配ですね)
___その後二人は軽い会話をした後、軍用車で鎮守府まで向かった。その際車内での会話は一言もなかった
___軍用車は10分ほどで鎮守府には着いたが、体感では20分とも30分とも感じられるものだった
なんだ本人なら良いや
秋月(やっと鎮守府が見えてきましたか、軍用車だからといって法定速度を守らなくてもいいのに……不知火さんは外を眺めるでも無く、ただ前を見てるだけだし……これからこの娘と生活を送ると思うと気が滅入ります)
不知火「……どうかなされましたか?」
秋月(ため息一つでこの反応察しが良いなら相手の気持ちも察してくださいよ、しかも目線だけ動かして心配するのはどうなんでしょうか)
秋月「いえ、なんでも……それよりあれが中央港鎮守府ですか?」
不知火「はい、出来たばかりで綺麗なところですよ。司令も良い人ですし安心して下さい」
秋月(さっきのことを、これからの不安だと解釈したのですか……まぁ、あながち間違いでは無いですが)
秋月「それは良かったです。……司令官殿はどの様な方なのですか?」
不知火「司令は……強く、凛々しく、命を掛けるに値する人物だと不知火は思っております」
秋月「……」
秋月「そうですか」
秋月(良く調教された艦娘ですこと……少し羨ましく思うのは筋違いですかね……)
不知火「初めて、表情が変わりましたね。嬉しく思います」
秋月(表情が、変わった?……嘲笑、侮蔑、微笑み、蔑み、苦笑い、何がどう変わった?それと、嬉しく思う?何に?)
不知火「さ、着きましたね」
___少し小さめだが、白を基調とした清潔感のある小綺麗な鎮守府、その正門には警備員らしき人物が立っており、運転手はなにやらカードを見せてから中へと車を進めた。軍用車から降りると、不知火は運転手へ敬礼をした後、此方に向きを変えた
本日はこれにて、また明後日に来ます
お休みなさい……
乙
乙です
>>12
失礼いたしましたm(__)m
今後ともよろしくお願いします。
乙
乙
てっきり、てつを鎮守府かと
乙です
20
それ艦娘いらないじゃないですかヤダー
不知火「それでは、司令室まで案内します。それと、秋月さんにはこれを渡しておきます」
___手渡されたのは、先ほど運転手が警備員に見せていた物と同じ様なカードだった
不知火「外出する場合は門番の方へそのカードを見せて下さい。それと鎮守府内での買い物もそのカードで行えますので無くさない様にして下さい」
秋月「わかりました」
不知火「では、行きましょうか」
___鎮守府内はやはり綺麗であったがあまり飾られた雰囲気もなく、殺風景だった
不知火「失礼します。不知火です。秋月さんをお連れいたしました」
___一際大きな、観音開きの扉を4度ノックした後、凛々しい声で要件を述べる不知火を見て、秋月は緊張感が増した
黒提督「ご苦労、二人とも入って良いぞ」
___扉を開けると正面に30代中頃の男が書類作業をしていた。その見た目は中肉中背で短髪、真面目そうな顔立ちだが一番目を引くのは、"目が死んでいる"ことだった
また夜に上げます
なるほど、提督業務が多すぎて過労死するほどきつい鎮守府だからブラック鎮守府か……。
乙
>>24
もっと、しょうもない感じなのですが……
ぐだらなすぎて失望させないか心配です。
秋月「秋月型一番艦の秋月、中央港鎮守府に着任いたしました。よろしくお願いします」
黒提督「秋月、そう固くならなくてもよいぞ、ここは最前線というわけでもないのだから」
秋月「はい」
黒提督「それとここの呼び方を不知火から聞いていないのか?」
不知火「御言葉ですが司令、あの呼び方はあまり好ましくはないので、中央港鎮守府になさいませんか?」
黒提督「仕方がないだろう、回りからそう呼ばれているのは事実だし……ここら一帯を管轄している中将殿がここをブラック鎮守府と名付けたのだから」
秋月(ブラック鎮守府!?……そういうことね、電車での青年の態度、不知火の性格、この提督の死んだ目、全て納得しました)
黒提督「そう言うことだ秋月。今からここは中央港鎮守府ではなく、ブラック鎮守府と呼ぶように」
秋月「……分かりました。これより秋月はブラック鎮守府に着任いたします」
乙
不知火「はぁ……秋月さん何か勘違いしていますよ……いいですか?」
___それから不知火によって、何故ブラック鎮守府と呼ばれているか説明があった。
まず、深海棲艦から距離が取れるようになった近年、全国各地に多くの鎮守府が建設され、それと共に人材の補充、艦娘の人権保護などが進み、全盛期よりはとても良い環境に変わっていった
不知火「なので、特に増えつつある東京湾内の鎮守府には、艦娘と鎮守府の区別を付けるためそれぞれ色をつけたのです」
秋月「……その結果、ここは黒色、つまりブラック鎮守府になったと」
不知火「いえ、流石に上層部もブラックとはつけなかったのですが……提督のお名前が " 内黒田 " なので、他の鎮守府の人……特に中将殿が嫉妬心で名付けたのです」
秋月(内黒田……うちくろだ……うち(
の鎮守府は)ブラックだ、ってことだとしたら何て低脳な者たちなのでしょうか、笑えてきます)
秋月「……下らないですね」
不知火「!!……その通りです!兄さんが有能で、しかも努力を怠らなかった結果、30前半という若さで少将になれたというのに、何故こんな呼ばれ方をしなければならないのか!?それもこれも父上が」
黒提督「不知火!」
不知火「!!……申し訳……御座いません……でした」
秋月(兄弟で軍人……訳有りの父……なんて面倒くさいところに着任してしまったのでしょうか。やはり昔からの悪運はこんなものまで連れて来るのですね)
秋月「何やら難しい話のようですので、一旦失礼します。部屋などはそこらの艦娘に聞くことにします」
___それでは、と言って秋月はその場から居なくなった。その後の司令室からはすすり泣く声が聞こえてきた
秋月(さてと、荷物は夜に届くらしいので適当に鎮守府内を散策しますか)
___小さな手荷物を持ったまま秋月は、あてもなく歩き出そうとした時
??「なかなか、図太い神経してるのね?秋月さん」
___ふと、後ろから声をかけられた
秋月(気配を感じなかったのは、気が抜けていたからなのか、それとも……)
秋月「盗み聞きでもしてたのですか?あまり良い趣味には思えませんので、直したほうが良いですよ?」
??「……あなた面白いわね、私は叢雲よ。よろしくね秋月さん?」
秋月(特型駆逐艦五番艦の叢雲さんですか、案内をしてもらうには丁度良いですね。下手に五月蝿いのが来られても困りますし)
秋月「こちらこそ、これからよろしくお願いします。叢雲さん」
叢雲「うん、礼儀はよろしいようでなにより、そういえばあんた、これから予定はある?無いようなら私が鎮守府内を案内してあげよっか?」
秋月(この方は人が良さそうですし、不知火さんよりかは幾分かマシですかね。この人でいいか)
本日はこれまでです。
読んでくださっている方
いましたら、ありがとうございます
では、また明日
乙です
乙
他の何より秋月の腹が黒いな
>>33
この腹黒さが、怯えた小動物
みたいで可愛いですよね!!ww
続きはよ
秋月「そうですね。鎮守府を知っている叢雲さんに案内してもらうほうが効率的ですし、お願いしても良いですか?」
叢雲「効率的、ではなく叢雲さんが良いですって言えたら良かったのだけれど……まあいいわ、着いてらっしゃい!」
___それから叢雲と共に1時間ほど鎮守府内を歩いて回った。時計の針は5時を過ぎたところで叢雲は立ち止まり
叢雲「っとまあこんなところね。どう?うちの鎮守府は」
秋月(どうと言われても、他の鎮守府と何ら変わらないと思いますが……にしても案外お喋りな人だったとは計算外でした)
秋月「綺麗で良いところだと思います。長々ありがとう御座いました」
叢雲「いいのよお礼なんて、私がやりたくてやったことだし、それよりも……響、いるんでしょ?出てきて自己紹介でもしなさよ」
___そういうと叢雲の向きとは反対の曲がり角から白髪の幼い少女が現れた
響「別に隠れていた訳じゃないんだよ?機会をうかがっていただけなんだ、本当だよ?」
秋月(何をどうしたら見えない所の人を感じ取られるのでしょう?……叢雲さんに抱いた第一印象は、あながち間違いではなかったですね)
叢雲「はいはい、そういうことにしといてあげるは、ごめんね秋月さんこの子引っ込み思案なだけだから」
秋月「いえ、別に気にしてないんで大丈夫です。それと秋月さんではなく秋月でいいですよ」
叢雲「そぉ?分かったわ、私も叢雲で良いわよ秋月」
秋月「ええ、分かりました」
響「二人の仲も深まったところだし、そろそろ戻ってもいいかな?」
叢雲「何言ってんのよ、自己紹介がまだでしょ?さっさと済ませちゃいなさい」
響「……暁型二番艦の響だよ。よろしくね秋月さん」
秋月(引っ込み思案ねー……只の人間不振のような気がしますが……まあこういう子のほうが接し易くていいんだけどね)
秋月「こちらこそよろしくね響さん」
叢雲「……」
響「それじゃあ、そろそろ食事の時間だし私は部屋に戻るね」
___それじゃあ、と言って響は自分の部屋に戻っていった。その後、何故か叢雲があまり喋らなくなったが秋月は気にしなかった
次の更新は日曜日になります。
すみません。
乙
乙です
黒提督「艦娘の呼び出しを行う。秋月型一番艦の秋月、荷物が届いたので正門まで取りに行くように、以上」
___叢雲との間に沈黙ができた時、丁度よく館内放送で呼び出しがかかった
秋月「それでは叢雲、ご案内ありがとう御座いました。やっと荷物が届いたようなので、これにて失礼します」
叢雲「……そう、じゃあね秋月、また何かあったら気兼ねなく私のところにきて良いわよ」
秋月「はい、お心遣い痛み入ります。では」
叢雲「……」
秋月(何やら背中に視線を感じますが印象を悪くしてしまったのでしょうか?叢雲さんとは良好な関係を築いておきたいのですが、まぁいいでしょう)
___叢雲と別れ正門に向かった秋月だが、その途中であまり会いたくない人と出会ってしまった
不知火「秋月さん、先程ぶりです。正門に行く途中でしたか?それなら不知火もお手伝いして良いでしょうか?この不知火に落ち度はないですよ?」
秋月(おおかた司令に、仲直りがてら手伝うように言われたのでしょうね。こちらに問いかけているようで絶対着いていくという意思を感じますが、これは司令の言い付けを守るためでしょうね。本当に忠犬という言葉が当てはまる方です)
秋月「目元が赤いようですが大丈夫ですか?あまり無理をなさらなくても良いですよ?荷物ぐらいなら一人で運べますので、お気になさらず」
不知火「……不知火に何か落ち度でも?不知火は大丈夫です」
秋月(どうしても着いてくるようですね。正直言って面倒ですが、相手の顔を立てておきましょうか)
秋月「そうですか……不知火さんが大丈夫と言うのであれば、手伝ってもらっても良いですか?」
不知火「!……はい、この不知火にお任せください。期待に応えてみせます」
秋月「では、行きましょうか」
___その後二人で正門まで行ったが、案の定二人の間に会話はなかった
本日はここまでです。
また明後日にあげます。
乙です
おつ
不知火「お勤めご苦労様です」
警備員「どうも、では秋月さん、カードをこちらへ……はい、大丈夫です。それではこちらが荷物になります」
___秋月の荷物はキャリーバッグ一つとさして大きくないリュックサック一つだけだった
不知火「……これだけですか?」
秋月「はい、そうですが……なにか?」
不知火「いえ、少ないように思えたので」
秋月「もともと、引っ越しが多く余計な物は持たないようにしているので、制服と下着と本……それと携帯食料位しか持ってきませんでした」
不知火「携帯食料ですか?」
秋月「……色々あるんですよ」
___不知火にキャリーバッグを預け二人は秋月の部屋に向かった
秋月「そういえば、私の部屋は何処ですか?」
秋月(まぁ先程叢雲さんに案内してもらったのですが)
不知火「艦娘寮の1階103号室です。潮さんと相部屋となります」
秋月(潮さん……叢雲さんは何も言っていませんでしたが、あまり変な人では無いから説明しなかったんだと、思っておきましょう)
秋月「潮さんはどの様な方なのですか?」
不知火「大人しい方ですよ。艦種も私たちと同じ駆逐艦ですし」
秋月(ここにきてから駆逐艦としかあっていない気がしますが……)
不知火「そういえば、潮さんは遠征に出ているので帰りは遅くなるはずですよ?」
秋月「分かりました」
不知火「さ、艦娘寮に着きましたね」
___司令室がある建物の隣、2階建ての艦娘寮がある。そこには女性の寮長がおり、自室の鍵を管理してくれている。鍵は例え相部屋でも、一人に一つずつ与えられている
また、明後日にあげます。
乙
不知火「こんにちは寮長さん、103号室の秋月さんを連れて参りました」
寮長「はーい、じゃあ秋月さんこれにカードを、ピッ、ってやってくれるかな?」
秋月(この鎮守府に入って初めての合う系統の方です……この人からは軍人の匂いを感じない気がします)
秋月「分かりました……これでいいですか?」
寮長「OK!はい、これが秋月さんが住む103号室の鍵だよ。そ・れ・と、寮長は私だけじゃなくて他にもいるから、鍵はこの寮長室にいる人に渡してね?」
___「じゃーねー」、と言って手を降る寮長にお辞儀をして、二人は103号室に荷物を置いた。その後、不知火の誘いで渋々食堂に行く秋月だった
不知火「ここが食堂です。ここでのルールは、主食、主菜、副菜、一品物の4つを取る形になっていて、主食は自分でよそって下さい。足らない場合は、別メニューの食券があるためそちらで足して下さい。席や時間は特に決まっていませんのが大体を目安に来てください、とのことです」
秋月「ご説明ありがとう御座います。ところで食堂に誰もいないのですが、何故ですか?」
不知火「任務や自主練の関係で、食堂に人が揃うことのほうが少ないのです。それと、今この鎮守府には艦娘は8名しか居らず、内一名は本部からの派遣ですので、食堂はいつもこんな感じですよ」
秋月(今まで名前が出てきたのは5名、派遣の人を入れて後3名ですか……)
不知火「まあ、これから段々と増えていくと思われますが、今は少し寂しいですね……」
秋月「……」
秋月(不知火さんはこのくらいが丁度いいと言うかと思ってましたが……)
不知火「意外……でしたか……?私も人並みには寂しがりなのですよ?」
秋月「少しだけ意外でしたね。寂しがり……ですか……」
不知火「すみません。湿っぽく、してしまいましたね。先程のが尾を引いているのかもしれないです」
秋月「気にしないで下さい。先程のも何か訳があるのでしょう。無理に話さなくて大丈夫ですよ」
不知火「……秋月さんのそう言うとこ、私は好きですよ」
秋月(別に、自分の中に踏み込まれたくないから、相手の中にも踏み込まないだけなのですが……弱っているからなのか分かりませんが、不知火さんの見方が少し変わりましたね)
___それから不知火は、何事も無かったかのように食事を取りにいったが、廊下を二人で歩いていたときよりも、幾分か表情が柔らかくなっていた不知火だった
また明日来ます
乙
おつおつ
___食事を終え、不知火と別れた後、自室に戻ってきた秋月は荷物の整理をしていた。
秋月(衣類はタンスに入れましたし、机には……置くものは無いですね。リュックサックはベッドの横に置いておきましょう。後は……)
___と、ここで部屋のドアがノックされた
秋月(不知火さん?……もしくは潮さんでしょうか?)
秋月「はい。ドアは開いてますよ」
潮「し、失礼します……。はじめまして、潮です」
秋月(大人しい方と聞いていましたが、これは、怯えているようにしか見えないのですが……)
秋月「はじめまして潮さん。本日より同部屋になりました、秋月です。よろしくお願いしますね」
潮「は、はい。よろしく、お願いします」
秋月「不知火さんから聞きましたが、本日は遠征に出ていらしたんですよね?お疲れ様です」
潮「い、いえ……そんな……私はなにもしてないです。なにも……」
秋月(気弱、挙動不審、どもる……怯えた小動物のようですね。少し、愛らしく思えてきました)
秋月「そんな、謙遜しなくても……どなたとご一緒したのですか?」
潮「今日は……あ、青葉さんと一緒でした」
秋月「青葉さん……どの様な方なのですか?」
潮「青葉さんは……ずっと……にこにこ……笑っている方です……はい……」
秋月(ずっと、笑っている……気持ち悪いですね。それに潮さんのこの怯え方……気をつけておきましょう)
秋月「他にはいらっしゃらないんですか?」
潮「青葉さんと二人きり……でした……。後は違う任務で龍譲さんと……北上さん……も遠征に出ていました」
秋月(龍譲と北上……北上さんは要注意人物ですね)
秋月「そうですか……潮さんはどなたと仲がよろしいんですか?」
潮「叢雲さんには、仲良くしてもらっています。後は……」
秋月(まぁこんなものですか……同部屋ですし、潮さんとは仲良くしといておきましょうか)
秋月「そうですか……私もここに着任したばかりで仲が良い人がいませんので、よろしければ、友達になってもらえませんか?」
潮「そ、そんな!……潮なんかで良いのでしたら……よろしくお願いします」
秋月(潮さん……ね)
___その後、潮と他愛のない話をした後、二人で寮についている浴場で汗を流した。風呂上がりの廊下で二人が話していると……
秋月「大きなお風呂と言うのもいいものですね。人が少なくてゆっくりできたと言うのも大きいですが」
潮「そうですね。これから人が増えてくると、お風呂でも気を使いそうで……」
??「気を使うのがいやならさー……艦娘、辞めちゃえば?駆逐艦が居なくてもなんとかなるし?」
秋月「……」
潮「!……き、北上……さん。お疲れ様です……」
北上「はーい。おつかれー……あんたが新しい駆逐艦?軽巡だと思ったんだけどなー、残念」
秋月「初めまして北上さん、駆逐艦の秋月です。よろしくお願いします」
北上「……あっそ、あんま突っかからないでよ?面倒くさくて、壊しちゃいそうだから……ね?」
___じゃ、といって北上は浴場へと入っていった
秋月(駆逐艦が嫌いな艦娘なのか、それとも、ただの天狗なのか、どちらにせよ潮さんが怖がる理由が分かったので、良しとしましょう)
秋月「大丈夫ですか?先程、少し怖いと言っていた理由が分かりました。お互い駆逐艦なので気を付けましょうね」
潮「……はい。でも、北上さんも疲れていただけかもしれないので……仲良く出来たらと思います。……できたら……はい」
___うつ向きながら、段々と声が小さくなっていく潮に、秋月は笑みを浮かべたのは、本人も意図しないものだった
??「……」ニヤ
___部屋に戻った二人は体が冷めない内に布団へと入り、眠りについた。
いつも読んでいただきありがとうございます
次は月曜日にあげます
お疲れ様です
乙です
乙乙。
まとめて見てるからあんまりコメントできないけど、完成楽しみにしてます。
のんびりゆっくり続けてね〜
そして、次の日の朝
秋月(5時ですか、早く起きすぎましたね。散歩でもしますか)
___潮を起こさないように、静かに制服に着替え外に出た。それから防波堤付近をゆっくりと歩いていた
秋月(朝方はまだ肌寒いですね。ですが、鼻からはいる冷たい磯臭さが、心地好いものですね。クセになりそうです。他に人が居なければですが……)
___防波堤の先、レジャー椅子に座り煙草を吹かしている私服姿の提督がそこにはいた
秋月(気が乗りませんが、挨拶位はしておきますか……煙草、吸うんですね。気持ち悪い……)
秋月「司令、おはようございます。朝早いのですね?」
___秋月が声を掛けるなり、直ぐ様煙草の火を消す提督だった
黒提督「!?……おはよう秋月……済まないな煙草なんぞを吸っていて、みなの前では吸わんようにする。なので黙ってておいてくれると助かるのだが……」
煙草吸うぐらいで気持ち悪いなんて……
黒提督は真面目そうな人なのに、この秋月ちょっと自意識過剰じゃない?
>>62早漏もほどほどにしときな
秋月「はい。ご命令とあらば」
黒提督「……そう、堅くならんでくれ、外で位はくだけたしゃべり方でも、私は気にしないのだが」
秋月「いえ、そうはいきません。司令は上官でありますので、くだけたしゃべり方など、とんでもございません」
黒提督「そうか……」
秋月(以外と真面目一辺倒な堅物という訳では無かったのですね。それに艦娘の前では煙草を吸わないという心掛けは良いですが……辞めてしまえば良いのに……)
秋月「大丈夫です。煙草のことは黙っておきますので、ご安心下さい」
黒提督「……あぁ、すまないな」
秋月「それでは、秋月は自室に戻りますので、また後程」
黒提督「まってくれ、秋月」
秋月「なんでしょうか?」
黒提督「……いや、任務について話があるから、朝食のあと司令室に来るように」
秋月「はい。分かりました」
秋月(変な感じですね。まぁ気にしないでおきましょう)
ではまた明日来ます。
乙です
ひねてんなこの秋月…こういうのも良いものだけどさ
___自室に戻るとすでに潮が起きて、着替えをすませていた。寝癖を付けた潮に少し愛らしさを感じた
潮「おはようございます。秋月さん、朝早いのですね?」
秋月「おはようございます。いえ今日だけですよ。それより寝癖、付いてますよ」
潮「え?あ、本当だ。ありがとうございます」
秋月「寝癖を直したら、食堂に行きましょうか?」
潮「はい!」
___食堂に着くと中には叢雲と不知火が食事をしているだけで、とても静かだった
秋月「おはようございます。叢雲、それと不知火さん」
潮「お、おはようございます」
叢雲「えぇ、おはよう秋月、潮」
不知火「おはようございます。秋月さん、潮さん」
叢雲「寮の布団はよく眠れた?来たばかりの頃は寝付きが浅くて困ったものよ」
秋月「そうなのですか?私は大丈夫でしたけど、叢雲は以外に神経質なのですね」
叢雲「なによ!あの不知火だって寝付けなくて、司令の部屋に行ってたんでだから!」
不知火「!……不知火を怒らせましたね……」
潮「あ、あの!けんかは……いえ、なんでもないです……」
___4人で姦しく会話していたが、その空気をわざとらしく壊す発言をしながら一人の艦娘が食堂へやってきた
叢雲のセリフ一部修正で
×行ってたんでだから
○行ってたんだから
でお願いします
??「飯時にうるっさいコバエが飛んどるなー……なんやコバエじゃなくてガキか、まぁ変わらんけどな」
不知火「おはようございます龍譲さん。遅い起床ですね?たるんでいるのではないですか?」
龍譲「自分、誰にそんな口きいとるのか分かっとるか?あ"ぁ"ん"?」
叢雲「ちょっと、不知火!すみません、龍譲さん」
龍譲「ええねん、ええねん。威勢だけ良いのがじゃり共の特権や!なぁせやろ?不知火?」
不知火「……」
龍譲「なんや?その目は?」
秋月(軽空母龍譲……ね、威勢だけなのはどっちなのかしら?こういうのには、下手に出とけば良いものを、不知火さんはもう少し頭を使ってほしいですね……さて、と)
秋月「お話中のところすみません。初めまして龍譲さん、昨日より着任しました、駆逐艦の秋月です。よろしくお願いします」
龍譲「……駆逐艦?にしてはこれと違ってしっかりしとるなぁ?うちは軽空母龍譲や、ほれ飴ちゃんくれたるわ」
秋月「ありがとうございます。うるさくしてすみませんでした。食事は終わってますので、すぐに退きますね?」
龍譲「ん?そうか?ほなさいなら。秋月ゆうたか?自分頑張りや!」
秋月(龍譲さん、よく言えば姉御肌、悪く言えば調子乗ったガキ、まぁ大阪のおばちゃんといった感じですね)
叢雲「ありがと秋月!まったく不知火は、そんな喧嘩ごしにならなくてもいいじゃない」
不知火「不知火に何か落ち度でも?」
叢雲「落ち度しかないわよ?まぁいいは、潮は大丈夫だった?」
潮「はい……」
秋月「不知火さんと龍譲さんは何かあったのですか?」
不知火「別に何もないです」
叢雲「龍譲さんが着任したとき、司令をからかったのよ。その時秘書艦だった不知火が怒って……そこから仲が悪くなってね」
不知火「……」
叢雲「そんなに睨まれても、事実でしょ?」
秋月「そういえば、司令で思い出したけど、このあと司令に呼ばれているので、私はお先に失礼します」
叢雲「……分かったわ、それじゃあまた後でね」
秋月「はい、それでは」
??「……」ニヤ
___秋月は食堂を後にし、司令室に向かった
今日はここまでです。
書き貯めますので、月曜日までお時間下さい
では、お疲れ様です。
乙
龍驤?
___司令室の前にやってきた秋月だが一つ違和感を感じた
秋月(この鎮守府の秘書艦って誰なんでしょうか?てっきり不知火さんかと思ったら、食堂で別れてしまいましたし……まぁ入ればわかりますか)
秋月「失礼します。秋月です」
??「秋月さんですか?どうぞ、どうぞ扉は開いてますので、入っちゃって下さい」
秋月(初めて聞く声ですね。潮さんの話に出てきた、いつも笑っている青葉さん、で間違いないでしょう)
秋月「失礼します」
青葉「ども、恐縮です、青葉です!初めまして秋月さん」
___秋月の青葉に対する第一印象は最悪なものだった
秋月(まるで仮面でも着けているかのような張り付いた笑み、感情が読み取れない平淡な声、それと全く感じない気配というのかオーラというのか……この人は危ないと、会った瞬間に分かってしまう。最悪だ……)
遅くなりました。
>>76ありがとうございます
直しておきます。
もう一度書き込みます
秋月「初めまして青葉さん」
青葉「はい!これからよろしくおねがいしますね。それでは、記念に1枚よろしいでしょうか?」
秋月「写真を撮られるのは苦手なんですが……」
青葉「大丈夫ですよ。無理に笑ったりとかせずに、そのまま立っていてくだされば、勝手に撮りますから!」
秋月「……分かりました」
青葉「それでは……」ニヤ
秋月「!!」ゾクッ
___カメラを向けられた瞬間に寒気がした。それは青葉の笑い方が変わっただけでなく、まるでカメラに殺されるのではないかと思えるほど、向けられたカメラに寒気がした
本日はここまでです。
お疲れ様です
乙です
乙
乙乙
まともな奴居ないのか…
青葉「……秋月さん?何だか顔が強張ってますよ?……何か……変な事でも……感じたのですか?」
秋月(気持ち悪い……!無機質だったはずの声が、今ではねっとりと体にまとわりつくような声に変わり、表情も、エサが死ぬのを待つカラスのような不気味なモノに変わっていて……本気で逃げ出したい!!いや、いっそのこと殺してしまいたい!!)
___秋月が逃げるか、もしくは殺るかを本気で考えているとき、後ろのドアから人が入ってきた
黒提督「青葉……何をやっているのだ?」
秋月(提督……!?何故後ろから?)
青葉「やだなー司令官。青葉はただ、秋月さんの新しい写真を撮ろうとしていただけですよ?」
黒提督「それにしては、やけに秋月が怯えているのだが?」
秋月(怯えている?この秋月が?……そんな侮辱を受けたのは初めてです……!それに、司令がこの部屋に居ないのが目に入らなかったとは……)
青葉「秋月さんは写真を撮られるのが苦手らしいので、青葉が緊張をほぐしてあげようとしてたのですが……怖がらせすぎましたね。すみません、秋月さん」ニヤ
秋月(……怯えているだの……怖がっているだの……人を散々こけにして……)
黒提督「……秋月?大丈夫か?口は動いているが声がでていないのだが?」
秋月(声が出ていない!?そんな!さっきからずっと喋っていたはずなのに!?)
青葉「どうやら、秋月さんは具合がわるいようですね……秘書艦の話はまた今度にしますか?」
黒提督「……秋月を寮まで送ってくる。青葉はここで待っていろ」
青葉「りょうかい!寮だけに……なんちって」ニヤニヤ
___秋月は絶望していた。これまでの人生、そんな甘ったれた生き方などしてこなかった。ましてや、暴言も暴力も振るわれていないのに、怯えるだなんて……青葉、青葉……青葉。笑顔、笑顔……笑顔。頭の中はこの2つの文字でいっぱいだった
黒提督「すみません、寮長さん。不知火を呼んでもらいたいのだが」
寮長「不知火さんですね。分かりましたけど……」
黒提督「……そっとしといてやって下さい」
寮長「……」
___寮長といっても、一応は軍人だ。提督となるほどの人間に野暮な事は出来ないので、命令に従うしかない
不知火「お呼びですか、司令……秋月さん!?」
黒提督「すまない、不知火。後で事情は説明するが、ひとまず秋月を頼んだ。それと、世話をする者の訓練は中止にし、秋月のケアを最優先にしろ」
不知火「はい!分かりました……それでは」
___不知火の肩を借りて自室に運ばれた秋月だが、部屋に着くなり、リュックサックをかかえ自分の布団で丸くなってしまった
お疲れ様です。
本日はこのくらいで終わります。
次は日曜日当たりになります。
今後ともよろしくお願いいたします。
乙。これは青葉がラスボスのフラグか?
それとも黒提督もキレたら青葉以上にヤバい男なのか?
乙
秋月の主観がおかしいとかはないの?
___夢を見ました。遠く遠い昔の夢を。
その頃の私はよく笑っていました。いつも楽しそうで、いつも笑顔な母。「人に優しく」が口癖で、母の笑顔につられて笑う父。そんな二人の "喜び" の笑顔が好きだった、好き "だった" 。遠く遠い昔の私……
秋月(この夢を見るのは何年ぶりでしょうか……)
___秋月が起きた時にはまわりが暗くなっていた。顔を洗うため、静かに部屋をでて洗面所で顔を洗い鏡を見ると、目を真っ赤にした自分が写っていた
秋月(泣いていたんですか?何が悲しかったんですか?それとも……まったく、まだ無駄なことをしているんですね?……ほんっとに……キモチワルイ)
青葉「夜分遅くにすみません。青葉です」
秋月「……」
青葉「昼の件はすみませんでした。てっきり不知火さんタイプかと思い、からかいすぎました」ニヤ
秋月「……謝る気があるんですか?」
青葉「……すみません。この顔は悪気があっての顔ではないんです。許してください……」
秋月「そうですか……悪気があってのものではない……ですか。ですが、私は貴方のその笑顔が嫌いです。青葉さん」
青葉「………………分かりました。失礼します」
秋月「青葉さん、あなたに嫌がらせをします。いいですか?笑顔っていうのは、こうやるんです」
___そう言うと秋月は "ニカッ" っと満面の笑みを青葉に送った
青葉「ッ!…………」
秋月「青葉さん、貴方のお陰でいい夢を見れました。そのお返しです。この程度の笑顔で "喜んで" もらえるとは思いませんが……もっと "楽しんで" みたらどうですか?」
青葉「……青葉に楽しむ資格なんてありません……だって青葉は!……すみません、失礼します」
___最後に何かを言おうとしていた青葉だが、それを自分の中に押し込めて、言おうとはしなかった
秋月「……」
すみません、遅くなりました。
(飲み会があったなんていえない……)
また、夜中に来ます
乙
___次の日の朝、昨日あんなことがあったはずなのに、起きる時間はあまり変わらなかった。起きた時には潮は居らず、1人で食堂に向かった
秋月(昨晩、青葉さんに私は笑みを送った。何故自分がそんなことをしたのか自分でも分かりませんが……いい夢というのは本当なのでしょうね。もしかしたら、あの涙は……)
___食堂までの廊下で昨日の事を考えながら歩いていると、食堂から話声が聞こえた
秋月(……この声は叢雲と……青葉さん?)
叢雲「青葉……あんた昨日、秋月になにしたの?」
青葉「……すみません」
叢雲「うん、悪いと思ってるのは伝わってくるけど……何があったか教えてくれる?」
青葉「……すみません」
叢雲「はぁ……いいわ、話をしたくない時もあるわよね。じゃあ私は先に戻ってるから」
秋月(意外ですね。叢雲なら、こういう時はしっかり怒るものだと思ったのですが……)
叢雲「!……秋月、大丈夫だった?」
青葉「!!」
秋月「はい。この通り、しっかりしていますよ。青葉さんとは昨晩、話をつけましたし、ね?青葉さん」
青葉「……すみません……すみません、すみません……失礼します。ごめんなさい」
叢雲「あ!ちょっと……青葉……」
秋月「私よりも青葉さんのほうが心配ですね」
叢雲「……昨日とその夜、何があったの?……何があったらこんな状況になるの?」
秋月「それは……すみません、あんまり言いたくないです……」
叢雲「……」
秋月(食堂に来ると、毎回空気が重くなりますね……)
秋月「食事はもうすまされましたか?まだでしたらご一緒に……」
叢雲「ごめん、食欲が無いから……」
___食堂に1人残ってしまった秋月は、何事も無かったかのような顔で、食事をとり、その後指令室にむかった
秋月(昨日の件と一昨日の用事が何だったのか聞きに、司令官の前まで来たのはいいですが……司令と叢雲が何か話していますね……大方昨日のことでしょう)
___中でも話をしているのが分かっているが、秋月はまるで気にしていないかのように、ドアをノックした
本日はこれまでです。
お疲れ様です。
乙です
秋月「失礼します。秋月です。一昨日の要件を聞きにまいりました」
叢雲「!……秋月」
黒提督「……秋月か、入っていいぞ」
秋月「失礼します……叢雲さん、先程振りですね」
叢雲「えぇ……では司令官、また後で」
秋月「邪魔してしまいましたか?」
叢雲「……いいのよ、気にしなく……じゃあね」
秋月「はい……」
黒提督「すまなかったな……それで、一昨日の件だったな?」
秋月「はい。昨日は途中で体調を崩してしまい、申し訳御座いませんでした」
黒提督「……いや、いい。体調はもう万全か?」
秋月「はい。大丈夫です」
黒提督「そうか。では本題に入ろう。近日中に近くの鎮守府と演習をすることになった。その演習に秋月も参加してもらう。良いな?」
秋月(力量を測るため、ですね。まぁいいでしょう)
秋月「はい」
黒提督「……そのため、演習のメンバーで一度近海にでてもらう、その任務を……明日で大丈夫か?」
秋月「いえ、本日でも大丈夫です」
黒提督「無理はしなくてよいぞ?」
秋月「大丈夫です。秋月のために、皆様を待たせる訳にいきませんので」
黒提督「……そうか、では本日1300よりでてもらう。他のものには追って連絡する、詳しいこともそのときの放送で話す。以上だ、下がっていいぞ」
秋月「はい。失礼します」
秋月(初めての出撃ですか……試されている……私を、秋月を……値踏みするような目、と言うわけでは無かったですが……まぁ頑張りましょう)
___指令室を出たあと、寮には戻らず防波堤を散歩しながら、考え事をしていた
本日はこんな感じです。
次は月曜日にあげる予定です
それではお休みなさい。
秋月(叢雲は何故あそこまで、私を気にかけるのでしょうか。それに、叢雲の怒ったところを見たことがないきがしますが……)
叢雲「秋月。探したわよ」
秋月(噂をすれば影。考え事なんてするのでは無かったですね……)
秋月「叢雲、どうなされたのですか?食堂の時といい、先程といい、何も心配するようなことは無いですよ」
叢雲「……いや、その事はもういいわ。そんなことより、司令官と何を話していたの?」
秋月「近々演習を行うらしいのですが、そのメンバーに選ばれたので、その事を伝えられました。それと、本日の昼頃任務に出ることになりました」
叢雲「そう……来たばかりで大変ね。ちゃんと、帰ってくるのよ」
秋月「はい。心配してくださりありがとうございます」
叢雲「仲間なんだから当然でしょ。それじゃあまたね」
秋月(出撃のメンバーに叢雲がいる可能性もあるのですが……まぁ、その時はその時ですね)
秋月「それにしても、風が気持ちいいですね」
龍譲「せやな~こんな日は鳥にでもなりたいな~」
秋月(口にでていましたか、まぁこの人なら別にいいですが)
秋月「そんですね。天気も良いですしのんびりしたいですね」
龍譲「せやな、まぁこの後出撃なんやけどもな」
秋月「龍譲さんもですか?でしたら、同じ艦隊かもしれないですね」
龍譲「ほんまに?なら、よろしく」
秋月「はい。こちらこそよろしくお願いします」
龍譲「ほんま、自分行儀がええな。そういう子は、うち好きやで!」
秋月(行儀が良いね……この艦隊にまともなのはいないですから……勿論私もですが)
秋月「ありがとうございます。では、また後で」
龍譲「ほな、さいなら~」
___龍譲と別れ自室に戻る秋月だった
お疲れ様です。
書き溜めをしますので
次の更新は来週になります
それではm(__)m
乙
秋月(こちらの方のほうが軍人らしいですね)
秋月「ありがとうございます」
秋月(朝は見かけませんでしたが……まぁ戻ってきているでしょう)ガチャ
秋月「……おはようございます。潮さんそれと叢雲、先ほど振りですね」
秋月(はぁ……面倒くさ)
潮「あ、秋月さん。おはようございます。昨日は大丈夫でしたか?」
秋月「はい。この通り元気です。心配をおかけしましたね」
潮「良かったです。あ!今、叢雲さんとトランプやっていたのですが、ご一緒にどうですか?」
叢雲「一緒にやらない?」
秋月(気を使ってのことなのでしょう。相手を立てるのも人付き合いですからね)
秋月「はい。ご一緒させていただきます」
叢雲「よし!じゃあ大富豪で良い?」
秋月「はい。分かりました」
叢雲「じゃあ……」
………………
秋月(寮といっても、同部屋の潮さんがいるのですが、まぁ潮さんならいいか)
秋月「お疲れ様です。102号室の秋月です」
寮長「……102ね。はい」
秋月(こちらの方のほうが軍人らしいですね)
秋月「ありがとうございます」
秋月(朝は見かけませんでしたが……まぁ戻ってきているでしょう)ガチャ
秋月「……おはようございます。潮さんそれと叢雲、先ほど振りですね」
秋月(はぁ……面倒くさ)
潮「あ、秋月さん。おはようございます。昨日は大丈夫でしたか?」
秋月「はい。この通り元気です。心配をおかけしましたね」
潮「良かったです。あ!今、叢雲さんとトランプやっていたのですが、ご一緒にどうですか?」
叢雲「一緒にやらない?」
秋月(気を使ってのことなのでしょう。相手を立てるのも人付き合いですからね)
秋月「はい。ご一緒させていただきます」
叢雲「よし!じゃあ大富豪で良い?」
秋月「はい。分かりました」
叢雲「じゃあ……」
………………
すみません、>106は間違えです
乙です
黒提督「艦娘の呼び出しを行う。青葉以外の者は1300に指令室に集合すること、以上」
秋月「呼び出しですね……どおなさいますか?」
叢雲「そうね食堂でも行く?」
秋月「そうですね。先に食べておきましょう」
叢雲「……秋月、この3人が呼ばれること知ってた?」
秋月「何となくは予想していました」
叢雲「そう……頑張りましょうね」
秋月「はい」
潮「?……何の話ですか?」
叢雲「行けばわかるわよ。さっ、ご飯たべましょ」
___トランプを片付け、3人は食堂へと向かった。すると、食堂には全員集合していた
龍驤「なんや、みんな考えることはおんなじか」
秋月「まぁ1時に集合ですしね。食べておけってことでもあるんでしょうね」
龍驤「せやな、まぁ出撃かなんかやろうしな」
秋月「そうですね。よろしくお願いします」
龍驤「はいはい。そんじゃ」
叢雲「……秋月いつの間に龍譲さんと仲良くなったの?」
秋月「何かと話す機会が多かったもので、叢雲はあまり話さないのですか?」
叢雲「まぁその……話し方が……ね?怒ってる感じがあって……まぁ……そんな感じかしら」
秋月(いやに歯切れが悪いですね。怒ってる……ですか……)
秋月「そうですか?……感じ方は人それぞれですからね。潮さんは苦手なんでしたって?」
潮「え?いえそんな……苦手だなんて」
秋月「……すみません。食事前にこんな話をしてしまって、さっ早く食べましょう」
北上「はいはい、うざいうざい。何その友情ごっこ楽しいの?うけるー」
秋月「……邪魔でしたね、すぐどきますので」
北上「……うざっ」
秋月(面倒くさい方ですね。どうでもいいですが)
___食事が終わると少し早かったが指令室に向かうことにした3人だった
叢雲「失礼します。叢雲、秋月、潮集合いたしました」
黒提督「入っていいぞ」
叢雲「はい。失礼します」
秋月・潮「「失礼します」」
ここの秋月ってこんな感じ?
content://media/external/file/28324
黒提督「早かったな」
___中に入るとすでに不知火さんがいて、司令と二人で書類作業をしていた
黒提督「……そろそろか、不知火、響を読んできてくれ」
不知火「はい」
黒提督「全員揃うまでくつろいでてくれ」
秋月(改めて指令室を見ると、何もないですね。片付けられていると言っておきますか)
___その後、20分ほどで最後の響が指令室に着き、全員が揃った
黒提督「それでは、説明に入る。近々近隣の鎮守府と演習を行うこととなった。そのため、その演習のメンバーで出撃してもらう」
黒提督「メンバーは、北上を旗艦に龍驤、叢雲、響、潮、秋月だ。残りの不知火は秘書官を頼む。質問はあるか?」
北上「はーい、旗艦はめんどいでーす」
不知火「……北上さん」
北上「何?」
不知火「……」
北上「……」
黒提督「きた……」
龍驤「なんや自分、旗艦やらんのか?そんじゃうちが旗艦やな!」
不知火「……」
北上「いいよー」
黒提督「……はぁ、それじゃ旗艦は龍驤で他は変わらずだ。異論は無いな?……それじゃ行ってこい」
「「はい!」」「はーい」「よっしゃ行くで!」
バタン
秋月(規律も何もあったものじゃ無いですね。特に北上さん……ホントに何様なんでしょうか?)
黒提督「秋月、お前も早く行くように」
秋月「……はい」
バタン
>>113
真っ黒ですね(喜び)
……
龍驤「それじゃ、準備は出来たか?」
「……」
龍驤「辛気くさ!まぁええわ……」
龍驤「旗艦、龍驤いくで!」
北上「北上……でるよー」
叢雲「特型駆逐艦叢雲、でるわ!」
響「響でます」
潮「潮頑張ります……はい」
秋月「……秋月行きます」
___東京湾から出て1時間ほど、あまり遠くない範囲での出撃となっているが、それでも初めての戦闘だと思うとおのずと緊張は高まった
秋月(1番後ろに居ると全体が見渡せて良いものですね。皆さん一応は悪くない動きをしてますし、大丈夫そうですね)
秋月「皆さんは良く出撃されるのですか?」
叢雲「この人数での出撃は初めてだけど、戦闘自体は何度かあるわよ」
潮「そうですね戦闘自体は何度か、怖いですけど……」
響「……」
龍驤「うちと北上は他所で沢山やって来たから、安心しなや」
秋月「お二人は他所から来られたのですか?」
北上「何?悪い」
秋月「いえ、その様なことは……」
秋月 (触れられたく無い部分なのでしょうか?他所で何かあってここに来たということですね。機嫌が悪いのもそのせいですか)
龍驤「まぁ移動なんて人それぞれやからな、うちなんて本部からの任務?みたいなもんで来たからな」
秋月「派遣のようなものですか?」
龍驤「そんなもんやな」
龍驤「……さーて、そろそろやりますか」
北上「だね」
秋月 (戦闘開始ですね。気を引き締めていきますか)
___戦闘は三度起こり、どれも艦隊の練度よりも下のものだったため損傷もなく安定した航海だった
龍驤「こんなもんかな、弾薬もそこそこ減ってきたし」
北上「だね~帰ろっか」
叢雲「久しぶりの戦闘は疲れるわね」
潮「そうですね」
秋月 (被弾はなし着弾はそこそこ、戦価としては、まぁこんなものでしょうね)
龍驤「さぁ帰るで、遠足は帰るまでが遠足や!きぃ抜くなや」
___と、そのとき
……ドゴッ! バン!
___先程までの戦闘では見ることもなかった程の水柱が近くで着弾し、全員が弾け飛ばされた
本日はここまでです。
最近周1ほどの更新になってしまってすみません
書き貯めが出来次第更新を早くします。
(出来れば……)
それではお疲れ様です。
乙
秋月「がはっ!!」
秋月 (当たった訳でもないのに水圧だけでこの威力!……ヤバい)
龍驤「全員立て!そして逃げろ!」
龍驤「旗艦を北上に変更、龍驤を残し残りは撤退や!ここに留まるな走れ!」
北上「了解!旗艦北上、撤退する。駆逐艦返事は!」
叢雲・潮「「はい!」」
秋月「は、はい!」
北上「響は……!?」
___響の返事は無く。変わりに絞り出したような呻き声と、弱々しく伸ばされた手だけがこちらから確認できた
北上「ちっ!3人は先に行け!私は響を連れて帰る、龍驤!」
龍驤「了解!艦載機全機発艦、策敵を優先し、拡散せよ!」
叢雲「二人とも行くわよ!」
秋月「私はまた……」
北上「……行ったか」
龍驤「さぁてどないしよっか?敵さんからの次弾は無いが、目視で確認出来ない程の距離からの砲撃、そして隊列の中心に当てる精度……ただもんやないで」
北上「それにこっちには手負いが1名……分が悪いね」
龍驤「!!……それだけやないで艦載機からの入電や、砲撃とは別の方向からの敵まで来とる」
北上「終わったね」
龍驤「まぁしゃあなしやな、一応は後退しながら距離だけは開けとくかな」
北上「ははっ、あたしの悪運もここまでだね」
_________
叢雲「はぁはぁ、潮、秋月大丈夫?」
潮「はい、何とか」
秋月「私も叢雲程ではないですよ」
叢雲「打ち所が良かったのかな?何とか中破で止まったけど、響は……」
秋月「まさか初めての出撃でなんて……」
潮「まだ沈んだわけでは!ないと……」
叢雲「そうね、私達は先に帰っただけなんだからね」
___3人は何とか鎮守府まで帰還することが出来た。防波堤には提督と不知火が待っており、事の顛末を話した
黒提督「そうか、取り敢えず3人は傷を直してこい」
叢雲「龍驤さんたちは?」
黒提督「龍驤から入電が入ってすぐに、近くにいる艦隊に救援要請はしておりた」
叢雲「じゃあその艦隊次第ってわけね」
黒提督「そういう訳だ……」
叢雲「分かりました。入渠してきます」
___その2時間後、救援要請した艦隊からの電報で龍驤、北上、響の3名を保護したとの連絡があった。その知らせから少し時間がたった頃3人が帰ってきた
黒提督「部下を保護していただき感謝する」
陽炎「いえ、戦闘は助け合いがもっとーですので、ただ響さんの容態はかなり……」
黒提督「そうだな、3人は入渠させたが、本当に感謝する」
陽炎「まさか、来週演習する相手を助けることになるなんてね」
黒提督「本当にまさかだな、そちらも演習のメンバーでの出撃だったのか?」
陽炎「ええ、そうよ」
黒提督「……遭遇した相手の編成はどんなものだった?」
陽炎「戦艦2隻駆逐艦4隻だったわ」
黒提督「……そうかありがとう」
陽炎「いえいえ、それじゃあ私達は帰るわね」
黒提督「ああ」
黒提督 (陽炎の艦隊は駆逐3隻、重巡と軽巡がそれぞれ1隻づつの計5隻。そして相手には戦艦2隻、龍驤からの連絡では戦艦からの砲撃により艦隊の分裂が起きたときいたが……色々と引っ掛かるな)
本日はここまでです。
色々と説明不足な今回の投稿ですが
一応仕様ですので、後々回収と解説をしていきます。
たぶん……
それではお疲れさまでした!
乙
陽炎「あ、そういえば。黒提督さん、うちの提督が会えるのを楽しみにしてたから、覚悟しといた方がいいよ!それじゃ」
黒提督「演習ではなく、会うのを……か、まぁそうだろうな」
黒提督「それはさておき、どうしたものか……」
黒提督「……」
不知火「司令、よろしいでしょうか?」
黒提督「……不知火か、皆の様子はどうだ?」
不知火「はい、先に帰ってきた3名は入渠を済ませ自室での待機を命じました。龍驤さん北上さんは大破状態でしたが、意識があるため大丈夫とのことです。問題は……」
黒提督「響か……」
不知火「はい、艤装の方の修理に数日ですが、本人の容体の方はまだ分からないとのことです」
黒提督「艤装は修理できても、響は数ヶ月かかるだろうな」
不知火「唯一の救いは艤装が万全の状態での被弾だったため、その……体の損失がなく帰還出来たのが幸いですね」
黒提督「……そうだな、幸い……だな」
不知火「……はい」
黒提督「……戻ろうか」
不知火「はい」
___こうして、黒提督の艦隊の初出撃は小破2名、中破1名、大破2名、意識不明1名という結果に終わった
___
青葉「……さて、と。我……青葉、これより任務を実行します」
___
秋月 (初出撃から5日、遠征はおろか外出も禁止、言い渡されたのは「自室待機」の4文字のみ……)
秋月「暇ですね」
叢雲「そうね」
潮「暇ですね」
龍驤「せやな」
北上「暇~」
青葉「ですね~」
___外出禁止なためトレーニングはできても、遠征や海上での訓練、ましてや遊びに行くなんてもっての他であるため、皆が皆暇をもて余していた
龍驤「提督は何てゆうとるんや?」
秋月「自室待機です」
龍驤「そんなんしっとるわ!他にや!他に」
北上「しらな~い」
叢雲「不知火も最近見ないから、何にも情報が入って来ないんですよね」
秋月「……?同部屋なんに会わないのですか?」
叢雲「そうなのよ。最早、帰ってこないからね」
龍驤「1日2日なら未だしも、5日やで、5日間自室待機って何やねん
!」
青葉「……司令室に行ってみますか?」
龍驤「それや!」
潮「え?それは……」
龍驤「さぁと言ったらさぁや!今から行くで」
秋月「龍驤艦隊出撃します」
龍驤「やめーや!トラウマやねん!」
秋月 (前の出撃から鎮守府の空気は重かったですが、艦隊の仲は少し良くなった気がします。仲良く、と言うよりは気にしない降り、といった方が良いかもしれないですが)
不知火「行く必要は無いですよ」
龍驤「おっぅ、びっくりした。久しぶりやな不知火」
不知火「ええ、お久しぶりです。それで、指令室に行くとのことでしたが、ちょうど司令から指示が出ましたのでそれをお伝えに来ました」
龍驤「やっとか、長いことかかったな」
不知火「先日の戦闘での始末書がかなりの量だったのと、演習相手のと話し合いで時間がとられました」
秋月 (まぁ初出撃であの結果ではそうなりますね、しかも上から良く思われていないなら尚更面倒だったのでしょうね)
北上「で、指示ってのはなんなの?」
不知火「はい。演習ですが明日行うことになりました」
不知火「これでも長くした方です。始末書よりもたちが悪かったです」
北上「弱ってる時の方がやり易いからね。相手も意地が悪い」
龍驤「相手さんびびってるやないんか?ギリギリの試合がしたくないからやろ?どうせ」
不知火「そういえば皆さんには言ってなかったですね」
龍驤「なんや?」
不知火「明日の演習相手は……横須賀鎮守府第三支部です」
叢雲「え?横鎮の第三って……」
バン!!
北上「……」
龍驤「北上……抑えとけ」
北上「……」クルッ
タッタッタッ バタン
秋月「えっと……龍驤さん?」
龍驤「悪い、うちも失礼するわ」
バタン
不知火「それでは伝えるとこも伝えましたし、不知火も失礼します」
パタン
秋月「……」
叢雲「……」
潮「……えっと、私達も戻る?」
叢雲「そうね」
秋月 (横須賀鎮守府第三支部。言わずと知れた横須賀鎮守府、そこのある十の支部そのなかでも上から数えて3つ目の支部、それだけでもヤバイことが分かる、でも二人の表情からはそれ以上の何かを感じた。第三支部に何がある?)
お久しぶりです
長いこと空けてしまいすみませんでした
次は来週になります。
それではお疲れ様でした。
おつー
___各々が複雑な心境のままその日は終わり、第三支部との演習の日になった
黒提督「皆、準備は出来たか?」
龍驤「……」
北上「……」
叢雲「えっと、はい。準備は万全です」
黒提督「そうか、ありがとう叢雲。それでは出発する。響のことは任せたぞ青葉」
青葉「はい、お任せください」
___本部直属の艦娘である青葉は、演習への参加は認められていないため鎮守府で待機することになった
___船で移動すること一時間目当ての第三支部が見えてきた
秋月(無料で移動できるのはいいですが、貨物船に乗るとは思いませんでした。しかも部屋は1つでおまけに今は空気も悪いことも相まって最悪の船旅でした)
叢雲「や、やっと着いた……」
潮「うん……」
北上「……」
龍驤「……」
不知火「……」
黒提督「……」
秋月「……」
秋月(はぁ、これからどうなることやら)
___船を降りると艦娘が6名と第三支部の司令官がいた。艦娘の中には見覚えのある者もいた
黒提督「お初にお目にかかります。第三支部、第一司令官殿。自分は中央鎮守府の黒提督と申します。この度の演習、御誘いいただき誠に感謝いたします」
?提督「……5点」
黒提督「……」
?提督「目が死んでる。顔に覇気がない。感情を隠せてない。後ろの艦娘から殺気を感じる。エトセトラ……君はほんとに変わらんな、我が弟として悲しいぞ」
黒提督「申し訳ございません。東郷提督殿」
姉提督「……まずはそれらと部屋に行け、話がある」
黒提督「はい」
姉提督「陽炎、後は頼んだ」
陽炎「はい!」
東郷なのかな?姉なのかな?
陽炎「それではご案内します。こちらへ」
秋月(お初にお目にかかる兄弟って……それに、私達をそれらだなんて、上の人間の考えは解らないですね)
___船着き場から鎮守府はそお遠くなく歩いての移動だったが、勿論会話などなくこのあとの演習が不安になるものだった
陽炎「着きました」
___案内された部屋は7人でいるには狭い位で、そこに机などが有ったため、部屋を間違えているのではないかと思うほどだった
陽炎「では、潮さん叢雲さん秋月さんはここでお待ちください」
叢雲「え?」
秋月「何故私達だけなのですか?」
陽炎「他の方達はにはそれぞれお話がありますので」
秋月(機嫌が悪い二人と、兄弟であろう二人、それとそれ以外、そんな感じですか。四人には訳ありな場所なのでしょうね)
陽炎「北上さんと龍驤さんは第二談話室に行ってください。お二人はついてきてください」
北上「……」
龍驤「……」
黒提督「あぁ」
不知火「……」
叢雲「あの……私達はどうしていれば」
陽炎「少々お待ちください」
叢雲「あ、はい」
黒提督「すまない叢雲、待っていてくれ」
叢雲「分かりました」
カツカツカツ
秋月「行ってしまいましたね」
叢雲「そうね」
潮「……」
___その後、秋月達は二時間ほど待つことになった。その頃北上達と提督達のそれぞれにいざこざがあった
乙
カツカツカツカツ
龍驤「北上、昔の癖が出てるで」
北上「あんたこそ貧乏揺すりが激しいけど」
龍驤「たりまえや!どの面下げてここにうちらを呼んだんや!」
北上「それね~うける~」
球磨「なにが面白いくま?」
北上「……ひさしぶりだね、球磨姉さん」
球磨「どの面下げてってのはこっちのセリフくま」
龍驤「はぁあ"?そりゃどうゆぅこっちゃ?」
球磨「どうもこうもねぇくま。この役立たずどもが!」
龍驤「っ!やく……たたず……?」
北上「……」
球磨「最前線で戦えず。死ぬことも出来なかったてめぇらを役立たずと呼ばずしてなんというくま?」
龍驤「人のことを馬鹿にして……ぶちのめしてやる!!」ガッ!
パシッ
龍驤「っ……何すんねん、止めんなや北上!」
北上「……姉さん、大井っちは元気?」
大井「えぇ、この通り元気ですよ、北上さん」
北上「……改二になったんだ」
大井「つい先日に……北上さんはまだ改ですか?」
北上「……」
大井「お話は終わりですか?私も球磨姉さんも忙しい身ですので、そろそろ良いですか?」
龍驤「勝手に出てきたくせに」
球磨「じゃあな。大井行くくま」
大井「……はい」
球磨「じぁ、後は頼むくま」
陽炎「はい」
カツカツカツ
龍驤「……チッ」
北上「……」
バガン!
北上「ふざけやがって!!」
陽炎「困りますよ。安物とはいえ鎮守府内の備品を壊されては」
北上「机の1つや2つ困りゃしないだろ?」
陽炎「そちらの提督さんに報告ですね。隣の部屋に行きましょうか」
龍驤「別に話くらいこの部屋でええやろ?」
陽炎「そうですか?北上さんもよろしいですか?」
北上「……ああ」
陽炎「それでは早速本題へ。龍驤さん、北上さん明日の演習、負けて下さい」
龍驤「ふざけとるんか?」
北上「何故?」
陽炎「それは言えないですが、貴女方に損はないはずですので。話はそれだけです。では」
龍驤「ちょっ!まてや!」
ガシッ
龍驤「何やお前ら」
磯風「あれだけ大きな音を出されたら人がくると思わんのか?」
浜風「あまり問題を起こさないで貰えます?」
陽炎「じゃそういうことなので、行くよ二人とも」
磯風・浜風「「はい!」」
龍驤「……」
北上「……」
お久しぶりです。
更新の間隔が広くなってしまい申し訳ないです。
本日はここまでとなります、次も遅くなりそうですが楽しみにしてていただけると幸いです。
それでは、また
乙
更新キター
黒提督・不知火サイド
陽炎「こちらになります」
コンコン
陽炎「失礼します。黒提督さんと不知火さんをお連れしました」
姉提督「はいれ」
陽炎「失礼します」
黒提督・不知火「失礼します」
姉提督「陽炎は下がってよいぞ」
陽炎「はい」
パタン
姉提督「二人とも、久しぶりだな」
黒提督「大丈夫なのですか?」
姉提督「心配するな、そこら辺は抜かりない」
黒提督「そうか……久しぶりだね。姉さん」
姉提督「あぁ元気そうで何よりだよ。えっと……今は不知火?だったかな?」
不知火「……」
黒提督「……不知火」
不知火「何故、このようなことを?」
姉提督「このようなこと、とは?」
不知火「分かってるくせに……何故演習をする必要があったのか、ということですよ!」
姉提督「上からだよ」
不知火「そんなことは言われなくても解ります。あなたなら断ることも出来たはずなのに、何故従ったのかということですよ」
姉提督「不知火はせっかちさんだな。昔はもっとおとなしかったのに」
不知火「話をそらさないで下さい!」
姉提督「その理由を説明するためにここに呼んだんだよ」
不知火「なら」
黒提督「不知火、一旦落ち着こうか?いつものお前らしくもないぞ」
不知火「この状況で落ち着いていられますか!私達を売って、自分だけそんなとこに平然と座っている人間を前に、落ち着いてなんていられる訳がないでしょう!この裏切り者!」
黒提督「……不知火」
不知火「何故、このようなことを?」
姉提督「このようなこと、とは?」
不知火「分かってるくせに……何故演習をする必要があったのか、ということですよ!」
姉提督「上からだよ」
不知火「そんなことは言われなくても解ります。あなたなら断ることも出来たはずなのに、何故従ったのかということですよ」
姉提督「不知火はせっかちさんだな。昔はもっとおとなしかったのに」
不知火「話をそらさないで下さい!」
姉提督「その理由を説明するためにここに呼んだんだよ」
不知火「なら」
黒提督「不知火、一旦落ち着こうか?いつものお前らしくもないぞ」
不知火「この状況で落ち着いていられますか!私達を売って、自分だけそんなとこに平然と座っている人間を前に、落ち着いてなんていられる訳がないでしょう!この裏切り者!」
おつおつ
ブラックっぽさが出てきたな
姉提督「……」
黒提督「……」
不知火「何とかいったらどうなんですか!」
姉提督「……五月蝿い。黙れ」
不知火「っ!……」
姉提督「はぁ……時間が無いから手短に。あんたのとこに二人ほど厄介なのが紛れてる。それらは上の唾付きだから何かしら動きがあるかもしれない。それだけだ」
黒提督「はい」
姉提督「用件は以上だ、即刻戻るように黒提督殿」
黒提督「失礼いたしました」
不知火「……」
バタン
姉提督「……」
姉提督「裏切り者……ね。分かってはいても辛いな」
姉提督「足……動いてたな……」
すみません
諸事情でアカウントを変えます
こちらが新しいものになります
ご迷惑をおかけしました。
・・・
不知火「……」カツカツカツ
黒提督「待つんだ不知火」
不知火「何でしょうか?」
黒提督「お前が怒るのも無理はない。だが、今の立場をかんがえるんだ」
不知火「……」
黒提督「……不知火、お前が俺のために怒ってくれるのは嬉しいが、周りに敵ばかりつくるな」
不知火「……不知火は……不知火には!兄さんが居るだけで満足なんです!」
黒提督「不知火……」
不知火「私達の足が奪われた日に……兄さんが私を守ってくれた日に誓ったんです。兄さんと共に生きていくと!」
保守
黒提督「不知火。ひとつ、聞いていいか?」
不知火「なんですか」
黒提督「まだ父を……内黒田の姓を恨んでいるか?」
不知火「母は死に、村の人には殺されかけ、艦娘の資格は、障害持ちと要注意のレッテルを貼られ、しかも監視と言う名の暗殺者付き」
黒提督「……」
不知火「父も、姉も、父を愛した母も、全てが……全てが憎い!」
黒提督「不知火……」
不知火「だから、兄さんは……兄さんだけは、私の前からいなくならないで下さい。私の側にいてください。お願いします」
黒提督「不知火、おいで」
不知火「はい」
ギュ
黒提督「俺は不知火の側にいる。だから、そんなに汚れないでくれ」
不知火「……兄さん?」
黒提督「俺は……もう、嫌なんだ……何もかもが……」
不知火「……」
黒提督「ただ……ただ……」
黒提督「……すまなかった。皆が待っている。行こうか」
不知火「え?あ、はい!」
不知火(兄さん……)
久しぶりだな
待ってたぞ
>>159さん
お待たせしてすみません。
そして
待っていて下さりありがとうございます。
更新は遅くなりますが
これからも続けて行きますので
よろしくお願いしますm(__)m
・・・
黒提督「すまない、待たせたな」
叢雲「お疲れ様です。提督」
秋月(皆さん帰って来る顔が暗いですね。まぁいい意味での訳ありなんて無いでしょうからね)
黒提督「北上と龍驤は大丈夫か?」
北上「……」
龍驤「ぼちぼち」
黒提督「そうか……」
コンコン
陽炎「よろしいでしょうか?」
黒提督「……何かな」
陽炎「演習の連絡です。今より一時間後に演習場集合で、準備が整い次第、開始と言う形になります」
陽炎「それと、先ほど北上さんと龍驤さんが机を壊しましたので、後程請求させていただきます」
黒提督「了解した。ご苦労」
陽炎「それでは」
黒提督「……さて、作戦会議をしようか」
龍驤「なんや、聞かへんのやな」
黒提督「何か理由があるのだろ?」
龍驤「まぁ……な」
黒提督「なら、聞くのは野暮と言うものだ」
このSSまとめへのコメント
なんでか続きが気になる
アンバランスなようで筋は通ってるような
この腹黒秋月は何故か好印象が持てる