提督「妖精になる薬?」(65)
脳内鎮守府設定満載です
最初に言っておく。入渠シーンは無い!
提督(忙しい……)カキカキ
提督(書類が一向に減っていかない)
提督(一週間前からずっと秘書艦の不知火にも手伝ってもらってるが、そろそろ彼女も休みが欲しいだろう……
)
提督(となると……これを全部俺一人で、か……)ハァ
提督(司令室から出ていないから、艦娘達の様子も気になる)
提督(……とりあえず、終わらせないとな……)コンコン
提督(ん? ……あぁ、開発室の妖精か。そういえば、連絡があったな)
提督「すまない不知火、頼む」
提督(何か小さな袋を持っているな……中身は何だ?)
不知火「……司令。開発室からこんなものが……」
提督「……錠剤、か。栄養剤か何かか?」
不知火「いえ、それが……妖精曰く、『妖精になれる薬』だそうで」
提督「妖精になれる薬? そんな馬鹿なこと……」
提督「いや……袋に大きく書いてあるな。だが俄かには信じられんぞ」
不知火「不知火もあまり信じられませんが、開発室は司令に試して欲しいようです」
提督「ふむ……しかし、この書類の山だからな……」
不知火「その件ですが、司令は少々働き過ぎかと」
提督「仕方ないだろう。最近は、また海域決戦が行われるようだしな」
提督「資材の管理、バケツの管理、上への交渉、他所への交渉」
提督「仕事は尽きんさ……」
不知火「ですが、たまには羽根を伸ばす事も必要です」
不知火「張り詰めた弦は切れやすい、とも言います」
不知火「せっかくですので、この薬で妖精になってみては如何でしょうか」
提督「ふむ………………」
提督(妖精になれる薬、か)
提督(容易に信じることは出来ないが、本当の話なら海域決戦にも役立つだろう)
提督(金剛や長門達が瀕死の駆逐艦にオーバーキルする事も防げるだろうし)
提督(駆逐艦の娘達が無茶に戦艦を狙う事も避けれる。羅針盤も意のままになるかもしれん)
提督(何より、彼女達とともに戦場に立てる、と言うのはありがたい話だ)
提督「そう、だな。まぁ飲んでみようか。水を頼む」
不知火「はい。こちらを」
提督「準備がいいな。さては、無理矢理にでも飲ませるつもりだっただろう」
不知火「何の事だか」メソラシ
提督「では、飲むぞ」ゴクリ
不知火「……………………」シーン
提督「……………………」シーン
提督「…………妖精に、なってるのか?」
不知火「…………いえ、そのままですが……」
提督「失敗したのかな。ま、仕方あるまい。書類を少しでも減らそう」
不知火「残念です。せっかくのチャンスだったのですが……」
提督「いや、言葉に甘えて、明日は休暇を貰おう」
提督「当然、お前もだ不知火。良いな」
不知火「お心遣い、感謝します」
チュンチュンチュン……
提督(………………ん……?)
提督(……しまった、もう朝か……。結構、寝過ごしてしまったな……)
提督(しかし、司令室の布団は硬くてたまらんな……)ガバッ
提督(…………………………?)
提督(司令室は……こんなにも大きかっただろうか……?)カガミヲミル
提督(ん……? ん……?)ペタペタ
提督(よ……よ……よ……)
提督(妖精になってるうぅぅぅぅぅぅ!?)ガビーン
提督(なるほど……あの薬には遅効性があったのか……)
提督(開発室の妖精曰く、効果は三時間きっかりらしい)
提督(今は七時。つまり、十時までこの姿のまま……か)
提督(何をするか……ひとまず、時間が過ぎるのを待つしか……)
提督(………………おや、他の艦娘達も起きてきて……!!!!!)オハヨー ネムーイ
提督(パ、パンツ……!? パパパパパンツが……!!!)ドキドキ
提督(ま、まずい……これはまずいぞ……)フミヅキッテイウノー シッテルノデス
提督(た、退却! 退却ゥー!)ダッダッダッ
司令室前
提督(ハァ……ハァ……なんと言う事だ……)
提督(まさか、あんなパラダ……じゃなく…………。あぁ、もういい!)
提督(仕方ない……こんな姿でも、書類の一つや二つ終わらせられるだろう……)ハァ
不知火「おや、妖精ですか。……見慣れない顔ですが……」
提督(し、不知火か……。良かっ……!!!!!)オパーンツ
提督(白……! というか、何で今日はスパッツを穿いてないんだ!?)
不知火「まぁ、良いでしょう。司令室の前でこうしてる訳にも行きませんし」ヒョイ
提督(も、持ち上げられたお陰でスカートの中は見ずにすんだが……近い!)
提督(良い匂い……って俺は変態か! 俺は軍人! 頭を冷やせ!)バンバン
不知火(なんだか、どこか司令に似ていますね……)
不知火「陽炎型駆逐艦、二番艦の不知火、失礼します!」ガチャ
不知火「あら……いない?」シーン
不知火「…………あぁ、そういえば今日は休暇を……」
提督(お、怒られるかな……)
不知火「いつも頑張っていますから、今日くらい一人になりたかったのでしょう」フッ
不知火「貴方は新人……でしょうか。この鎮守府にこれた事は幸運と思いなさい」
不知火「司令は優しい方です。甘い、とも言いますが……ついて行くに足る人物です」ニコ
提督(不知火……!! 俺の事をそんなに……!!)ブワッ
不知火「まぁ、少々変態の気があるような気がしますが」
不知火「以前に司令が『スパッツも良いが、たまにはパンツなんかどうだ』と聞いてきた時は本気で殺そうと思いましたね」
提督(そ、そんな事ありましたっけね……?)アセアセ
不知火(その方が元気が出る、と言っていたのを思い出してやってみましたが……これは中々、慣れるまで恥ずかしいですね)カァァ
不知火「それに先日も、金剛さんの頭を撫で続けていたようですし」ゴゴゴゴゴゴ
提督(不知火ぐらいの娘からすればそんなのまで変態なのか!? ……これからは、気をつけよう……)ズーン
不知火(不知火も、撫でて欲しいのですが……)ハァ
不知火「さて、書類を終わらせましょう。司令が不在の際は、秘書艦である不知火の仕事です」
提督(……! そうはさせるか!)ピョン
不知火「あっ。そこは司令の……」
提督(……………………)カキカキ
不知火「……何々……。『提督から、不知火も今日は休みなさいと伝えてといわれた。絶対に働こうとするだろうから』……」
不知火「お見通し、と言うわけですか……」フフ
不知火「では、命令通りお休みを頂きましょうか……」
不知火「……ですがその前に、ほんの少し減った所で、あの司令は気付かないでしょう」
不知火「命令違反とは、バレないように行うものです」フフ
提督(不知火…………! なんて良い娘なんだ……!)ブワァ
不知火「提督の大好きなプリンを食べた事も、まだバレてませんし」
提督(前言撤回。お仕置き決定だ)
不知火「と言う事で、言付け、感謝します。もう行っても良いかと」
提督(仕方ない。不知火の事だ。どうせ、言った所で言う事はきかないだろう)ピョン テクテク
食堂
提督(何も考えずに歩いていたら食堂に居た……)
提督(幸い、ほとんどの娘が遠征や演習で出払っていたから、スカートの中を覗かずにすんだ……)
提督(……まぁ、それでも何人かは見てしまったが……ん?)
提督(人がいるな……あれは……)
鈴谷「熊野が起こしてくれなかったから、こんな時間に朝食だよ……」ブーブー
北上「あーあたしもあたしも……。大井っち、起こしてくれるって約束だったのにー」モグモグ
提督(鈴谷と北上か……。あいつら、熊野と大井に頼りすぎなんだよな)ウーン
提督(今だって、朝食の時間はとっくに過ぎているし)
提督(はてさてどうしたものか……)
鈴谷「ん? あ、妖精さんじゃーん。ちーっす」ビシッ
北上「見ない顔だねぇ。新入り?」
提督(ちーっすとはなんだちーっすとは……。まぁ、この娘はしょうがないか……)ハァ
鈴谷「着任早々深い溜息だねぇ。幸せ逃げんよ~?」ヒョイ
提督(あっ、馬鹿持ち上げんな……! や、ヤバイ……)
提督(なんでこんな良い匂いすんだよ……!)
鈴谷「あ、なんか提督に似てるー」ホラホラ
北上「え? あー確かに。なんか目元とか似てんねぇ」ウンウン
鈴谷「何かかわいー。えい」ギュー
提督(!?!?!?!?!?)ジタバタ
提督(む、胸……! 胸が……!)バタバタ
鈴谷「じたばたしちゃってかーわいー。北上っちも抱いちゃう?」ホレ
北上「あーあたしは遠慮しとく」
鈴谷「そう? ま、いっか」
提督(馬鹿もん。こっちは窒息死しかけたんだぞ)
提督(なんで女ってのはあんなにも柔らか……)ハッ
提督(煩悩退散! 俺は誇り高き軍人!)バシバシ
北上「……なんか、本当に提督に似てんねぇ」
北上「ホラ、今なんか自分のほっぺたびしびししてたよ」
鈴谷「あ、ホントだー! 提督も、鈴谷がちょっとアプローチかけた時こんなんしてたー」キャハハ
北上「いやぁ……鈴谷っちのアプローチはねぇ……」
北上「たまにこっちがドキドキするぐらいエロいよ」ウンウン
鈴谷「えーそんな事無くない? フツーフツー」
提督(あれが普通だったら、俺はこの鎮守府には居ないだろうな……)シミジミ
鈴谷「てか、北上っちはどうなの? 提督のこと、好きなの?」
提督(!?)
提督(な、何……!? ……まずい状況になった……)
提督(これでは、艦娘の話していることを盗聴しているのと変わらんではないか!)
提督(人のプライバシーを覗く事は提督として男として、何より人として恥ずべき行為!)
提督(くっ……離せ鈴谷! 早く俺を撤退させろ……!)ジタバタ
北上「その好き、って言うのは、恋愛感情で、って意味っしょ?」
鈴谷「まーそうだね。ぶっちゃけなーぶっちゃけなー」
北上「嫌いじゃない……。寧ろ好きな部類かなぁ」
提督(なん……だと……?)ガビーン
鈴谷「おーっと、ここで鈴谷のライバルが登場だー!」キャー!
北上「バーカ。あたしはあれを取り合うのはゴメンだって」ヒョイ
提督(き、北上が近い……! 持ち上げられたから当然だが……)
北上「そうねー。ま、もし、ライバルがこの鎮守府に一人も居なかったら……」
提督(こんな近くで北上の顔を見たのは初めてだな……。き、緊張が止まらん)ドキドキ
北上「その時は、このスーパー北上様が貰ってあげてた、かも」
鈴谷「ふふふ……北上っち、若干ツンデレ入ってんね」ククク
北上「そこ、笑わない。鈴谷っちみたいに素直になるってのも難しいよ」
北上「それに、そっちはどうなのさ。あれのどこが好きなの?」
鈴谷「うーん……提督のどこが、かぁ……」ウーン
提督(北上……離せぇぇぇ……!)ジタバタ
鈴谷「まー、なんだろ。切欠は、多分大した事じゃ無かったと思うんだよねぇ」
鈴谷「いつの間にか好きになってて、日に日に好きになっていった」
鈴谷「ま、そんな感じ」ニカ
北上「おおう、眩しいぜぇ」
提督(か、開放された……! 逃げるなら今だ!)ダッ
鈴谷「あら、逃げちゃった」
北上「あの子も仕事があるんでしょー」
提督(なんて事だ……)
提督(鈴谷みたいにあからさまな奴は分かるが、まさか北上がそうだったとは……)
提督(これでも、結構鋭い自信はあったんだがな……)
提督(……ん、またボーっと歩いてしまった。ここは……)
提督(弓道場か。今の時間なら、誰も居ない……)
提督(いや、物音が聞こえるな。誰だ?)
加賀「……………………」フキフキ
榛名「……………………」ゴシゴシ
提督(加賀さんと榛名……か)
提督(弓道場の清掃を自主的にやるとは……流石は真面目な二人だなぁ)ウンウン
提督(今度、甘味処で羊羹でもご馳走するべきか)
加賀「ごめんなさいね。手伝わせてしまって。少し休憩しましょう」
榛名「いえ、榛名は大丈夫です! 前々から、加賀さんに聞きたい事もありましたので」ニコ
提督(そういえば珍しい二人だな……)
提督(ちょっと、どんな話をするのか気になる……)ウズウズ
提督(……ちょっとだけ……ほんのちょっとだけなら、聞いても……)コソコソ
加賀「何か相談事? 良いけれど」
榛名「今は悩みは無いので、相談はまたの機会に……」
加賀「そう? 私で良ければいつでも頼って良いわ」
榛名「ありがとうございます」ニコ
提督(二人ともええ娘やなぁ……)ホロ
加賀「お茶淹れるわね」
榛名「あ、榛名も手伝いま……」
加賀「良いの。手伝ってくれたお礼よ」ピシッ
榛名「……では、お言葉に甘えて……」
提督(なんだか心安らぐ時間だな……)
榛名「……? あら、妖精さん」ニコ
提督(バレた……。まぁ、この二人なら大丈夫だろう)トコトコ
榛名「ふふっ。……見ない顔、ですね。新人さんですか?」
榛名「ここは良い鎮守府ですから、気に入ってもらえると嬉しいです」ニコニコ
提督(あぁ……心が浄化される……)ホワホワ
加賀「……あら、妖精? こんな所になんの用かしら」コト
提督(……ッ!? いつの間に背後に……。……ッ!?)
榛名「ありがとうございます。……どうやら、新人さんみたいです」
加賀「そう。よろしく頼むわね」
提督(危なかった……もう少しで加賀さんのスカートの中が……)ドキドキ
提督(い、いや……加賀さんのスカートの中、か……)
提督(きょ、興味なんて無い! 煩悩退散!)バシバシ
加賀「あら、提督にどこか似てるわね」
榛名「本当ですね。ほっぺた叩いて気合入れてるところなんて、そっくりです」
加賀「それで、聞きたい事、って何かしら」ズズ…
榛名「はい。単刀直入に、加賀さんって、夜戦をやった事はありますか?」
提督「」ブホ
提督(は、はははははは榛名!? 一体何を聞いて……って笑顔が何か怖ぇえええ!)
提督(今まで見たこと無いくらい妖艶な顔してんぞ!? いやしかし、こ、これはこれで……)フム
加賀「どういう意味かしら」
榛名「もう、分かってるんですよね……?」フフフ
加賀「言ってる意味が分からないわ」
榛名「だから……夜戦、ですよ。や、せ、ん」ドキドキ
加賀「……?」
加賀「夜戦はやった事は無いわ」
加賀(私は正規空母だし)
榛名「あら……。夜戦、は? じゃあ、その手前まではやった事が……」キラキラ
榛名(手を繋ぐとか……キ、キス、とか!)ドキドキ
加賀「ええ。勿論よ」
加賀(艦載機爆撃とか)
榛名「キャー! やっぱり、加賀さんみたいな大人の女性は、凄いんですよね!」
加賀「自慢じゃないけれど、それなりの腕はあると自覚してるわ」フンス
提督(………………)
提督(あ、これ加賀さん勘違いしてるな)ポン
榛名「何だか榛名、ドキドキしてきました!」ドキドキ
提督(俺もドキドキしてきた……)
加賀「榛名も私からすれば相当な手錬と思うわ」
榛名「そ、そんなとんでもないです! ま、まだ霧島としかやった事ありませんし……」テレテレ
提督(!?!?!? 何言ってんのこの娘!?)
加賀(演習の話かしら?)
加賀「そういうのは数をこなせば良いと言う訳ではないわ」
加賀「どれだけ濃密な時を過ごせるか、よ」ドヤ
提督(何言ってんだこの人)
榛名「キャー! 加賀さん! 貴方の事を、加賀お姉さまと呼んでもよろしいでしょうか!」キラキラ
加賀「好きにしたら良いわ」ニコ
榛名「はい! しかし流石は加賀お姉さま! 提督とそんなに進んでいるだなんて!」
加賀「提督、と?」
榛名「え? 夜戦前ですから、手を繋いでデートをして……最後にキス、とか」キャー!
加賀「……………………」
加賀(夜戦。提督と。デート。キス。…………夜戦……)
加賀「…………!?」ボンッ
提督(あ、気付いた)
加賀「は、榛名。待ちなさい」
榛名「なんでしょう? 加賀お姉さま?」
加賀「えっと、その……今の話は、忘れて」カァァ
榛名「何故ですか! 加賀お姉さまの素晴らしいお話です! 忘れるわけがありません!」
加賀「あ……そ、そう言ってもらえるのは、ありがたいのだけれど……」
榛名「こうしてはいられません! 数よりも濃密な時間! 榛名、早速霧島と……!」
加賀「そ、そう……霧島と……。き、霧島と!? 貴方正気なの!?」
提督(あ、ここも気付いた。加賀さんのこういう声は貴重だなぁ)
加賀「で、でも、人それぞれ……色んな趣味があってと、当然、よね……」ドキドキ
加賀(わ、私だって、その……赤城さんと色々、妄想した事も……無いわけでは無い、わ……)カァァ
榛名「加賀お姉さま! ありがとうございました! お茶、美味しかったです!」
榛名「良ければ、またお茶しましょう! 今度は、榛名が紅茶をご馳走します!」
榛名「待ってなさい霧島ー! 榛名が今行きますよー!」ダダダダダ
提督(!?!!? て、ててっててててててーばっく!?)チラ
提督(なんてものを穿いてるんだ榛名は!?)
加賀「あ、ま……待って……。…………行ってしまったわ……」ハァ
提督(加賀さん、ご愁傷様です……)
提督(でも正直、面白かったです)
加賀(……提督と、夜戦…………)
提督『加賀……お前の肌……綺麗だな……』チュ
加賀『……流石に、恥ずかしいわ……』
提督『ずっと前から、お前と一緒になりたかった』
加賀『私もよ……。さぁ、来て……』
加賀「~~~~~!!!」ブッ
加賀「」バタン!
提督(!? 何々!? 何で倒れたの!? 鼻血!?!?)
提督(ど、どうしよう……! だ、誰か……!)アワアワ
翔鶴(ふぅ……少し演習が長引いてしまったわ……)
翔鶴(加賀先輩、怒ってなければ良いけど……)ガラ
翔鶴「加賀先輩! 申し訳……加賀センパーイ!?!?!?」ガビーン
提督(翔鶴……! 黒! ……じゃない! 頼む!)アワアワ
翔鶴「加賀先輩! しっかりしてください! 一体何が……!」ユサユサ
加賀「……翔、鶴…………ね……」
加賀「遅刻、よ……。何度言ったら、分かるのか……しら……」ガク
翔鶴「加賀センパァァァァイ!!」ユサユサ
翔鶴(い、いえ、落ち着きなさい翔鶴……。まずは現状を把握するのよ……)
提督(ど、どうした翔鶴……急に黙ったぞ……?)
翔鶴(現場にはお茶の入ったコップが二つ。そして加賀先輩は血を流していて、ここに横たわっていた……)
翔鶴(そして道場内は中途半端に散らかっている……。つまり……!)
翔鶴「犯人は、加賀さんの知り合い……。道場内が散らかっているのは、他人による犯行と思わせるためのトリック……!」
提督(推理力凄い!? でも間違ってるぞ!!)
翔鶴「血はまだ乾いていない……。お茶もまだ温かい……つまり、犯人は……」ハチマキ
翔鶴「まだこの辺りに居る可能性が高い……!」キュッ
提督(アカン、この子目がマジだ)
翔鶴「妖精さん。救護班を頼みます。私はここで……」ユミカマエ
翔鶴「加賀先輩を……護って見せます!」キッ
提督(……まぁ、とりあえず救護班へ行こう……)タッタッタ…
翔鶴(加賀先輩……見ていてください……!)
翔鶴(翔鶴は、必ず敵を討ってみせます!)
加賀(………………)
翔鶴「………………」フンス
加賀(………………)
加賀(とても…………起き辛いわ……)カァァ
提督(どうやら、加賀さんの身体に特に異常は無かったらしい)
提督(必死になってた翔鶴は疲れたのか、そのまま補給へ向かった)
提督(……榛名に羊羹は無しだな)
提督(後、急いで呼ぶ時に気付いたことが一つ。この状態だと、飛べる)フワフワ
提督(飛ぶ、と言うより浮かぶ、と言った方が正しいか。まるで海の中にいるようだ)フワフワ
提督(さて…………これからどうするか……)
提督(思ったんだが、これは良いチャンスかもしれない)
提督(不知火の件。北上、鈴谷の件。加賀さん、榛名の件)
提督(鎮守府の内情を知る事で、俺はもっと上手く出来るんじゃないか)
提督(決して、好奇心が働いたとかそういうわけではない。断じて)
提督(人として恥ずべき行為? 何の事だか分からんなぁ!)
提督(それに、バレなければ命令違反もプライバシーの侵害も存在しない……)クックック
提督(……おや、早速艦娘が来たな……)
提督(あれは……比叡と山城……?)
提督(そういや、仲良かったっけか。共通の話題があるとか)
提督(結局教えてもらえなかったが、教えてもらう必要は無い!)
提督(今から聞かせて頂こうじゃないか!)コソコソ
比叡「……最近は、金剛お姉さまも新しい事に挑戦してて! もう最高ですよ!」キラキラ
山城「はぁ……扶桑お姉さまももっと金剛さんくらい大胆に攻めれば……」
比叡「えへへ。確かに、扶桑さん位良い体してたら、提督なんてイチコロですね!」
山城「そ、そうかしら。ありがとう」
提督(なんでこの娘達、自分の事を褒められたかのように会話してるんだろう……)
提督(しかし、共通の話題ってこれか。確かに、二人とも姉好きだったな)ウンウン
山城「ですけど、前から不思議に思ってるんです」
比叡「何ですか? 答えられる事なら答えますよ?」
山城「比叡さんは、提督のこと、好きじゃないんですか?」
提督(……またこの話題か……)ハァ
比叡「え? 好きですけど」
提督(……え、何て?)
比叡「山城さんこそ、提督のこと、好きじゃないんですか?」
提督(この話題は早く切れよ……)
山城「え、好きですけど……」
提督(なんなんだよこの二人!!!!)ウガー
提督(は? は? 訳分からん!)
提督(二人とも、姉の恋の成就祈ってたやんけ! 自惚れかもしれんが姉二人は確実に対象俺やぞ!)
比叡「うーん。好きなんだけど、違うんですよねぇ」
山城「もしかして、一緒ですか?」
比叡「あ、かもしれないですね!」
山城「私は、扶桑お姉さまが幸せな顔をしているところが一番好きなんです」
比叡「だから、扶桑お姉さまを幸せにしてくれる提督が好き、ですよね!」
山城「一緒ね!」ハイターッチ
比叡「おっそろー!」イエイ!
提督(…………ええ娘……なんかな……?)
山城「あ、でも、私、扶桑お姉さまが不幸に苦しめられてる所は見たくないの」ゴゴゴ
比叡「私も、金剛お姉さまが泣いてるところは見たくありません……」ゴゴゴ
山城「だから、その時は……」ニコ
比叡「二人一緒に、ブチ殺しましょう!」ニコォ
山城「気合!」
比叡「入れて!」
山城・比叡「行きます!」ダッ
提督(……………………ひええ……)ダラダラダラダラ
提督(俺、死なずに結婚出来るかな……)グスッ
提督(このまま俺は生涯独身を貫くのだろうか……)
提督(……嫌だ。やっぱ結婚したい。子供は三人。上から男男女)
提督(戦争を終わらせて、老後は静かに伴侶と共に過ごす……)
提督(そんな生活を……お゙ぐり゙だい゙!)ド ン
提督(おっと、誰かにぶつかってしまったか……)
金剛「ンー? あ、妖精さんネー。おはようございマース!」
提督(こ、金剛か……)
金剛「アラ? 泣き虫サンですネー? ワタシでよければ相談に乗りマスヨ?」
提督(会って間もないのにこの対応……ええ娘や……)ホロリ
金剛「ウーン……。相談といえば、ワタシも少し悩みがあるのデース……」ウゥ
提督(悩み!? 大変だ! なんとかして解消してやらねば!)
金剛「実は、提督が最近構ってくれないのデース……」グスッ
提督(………………こっち系の話題だったか……)
金剛「ここ一週間は会ってないぐらいネー。書類整理とかで忙しいみたいデスケド……」
金剛「ぶっちゃけ寂しいデース!」ブワッ
提督(ま、まぁ……頭撫でまくってるのを皆に見られたからな……)
提督(ただでさえ近付き辛かったんだが……これは判断ミスか)
金剛「フフッ……。でも、最近は新たな計画を練っているのデース……」フッフッフ…
金剛「ナニヤラ? 霧島に聞いた話によると、日本にはヴァレンタインデーなるものが存在するらしいデース!」
提督(バレンタイン? そんなもん、とっくに終わっているが……)
金剛「好きな人にチョコを送ると、晴れて結ばれるという話デース!」
提督(霧島大分盛ったな)
金剛「いつかは知らないケド、その日の為に今! チョコ作りを練習してるデース!」
提督(なんて、良い娘なんだ……。我が鎮守府は安泰だな……)
金剛「とりあえず、今はカカオを育ててマース!」フッフッフーン
提督(あ、アホやったこの娘)
卯月「! こーちゃんだぴょん!」
弥生「……おはよう、ございます」
菊月「二人とも……! すまないな金剛」
提督(お。この間入ってきた新入りに菊月か)
提督(金剛にも良く懐いていると聞いていたが、なるほど。中々馴染めているようだな)
金剛「オーウ! ウヅキにヤヨイに菊月ネー! オハヨーゴザイマース!」
菊月「あぁ、おはようだ」
卯月「こんな所で何してたぴょん?」
金剛「ワタシは妖精さんとお話してたデース。三人は?」
金剛「あ、ウェイト! 当ててみせマース!」ウーン
弥生「ヒントは、案内……」
菊月「弥生姉。それは最早答えだ」
金剛「ンー……案内……難しいデース!」ウアアア
菊月「あぁ。金剛はアホの娘だったな」フフフ
卯月「正解は、鎮守府を案内してもらってたんだぴょーん!」
金剛「オーウ! サッパリ分からなかったネー!」ニコニコ
提督(わざとなのかマジなのか、判断に困るな……)
金剛「そういう事なら、ワタシもご一緒しマース!」
菊月「そうか。助かる。弥生姉も卯月姉も、一緒に居ると疲れるんだ」
卯月「む! うーちゃんを今馬鹿にしたな! ぴょん!」ムムム
弥生「卯月と一緒にされるのは、不服」ムッ
菊月「怒ったのか弥生姉」
弥生「…………若干」
金剛「仲睦まじいネー。菊月は、若干霧島に似てる所あるネー」
菊月「!? 霧島、さん……にか!」キラキラ
金剛「なんだかんだ面倒見が良いし、自分のイメージを変えようと頑張ってるネー」
金剛「頑張り屋さんは、ワタシ大好きデース!」
菊月「そ、そうか……! フフッ、悪くない!」ニコニコ
弥生「……菊月、嬉しそう」フフ
卯月「うーちゃんも嬉しいぴょん!」ダキッ
金剛(霧島もこう言う時期があったネー。霧島の場合はオラオラ系? でしたっけネー)シミジミ
菊月「こ、こら卯月姉! 離れてくれ!」
金剛「今の所とか、ワタシと霧島そのものだったネー」
弥生「……あ、あの。わ、私は……」
金剛「ンー。ヤヨイは比叡に似てるネー」
弥生「比叡さん? あの、元気な方ですか」
金剛「そうネー。あの娘、意外とシャイだったからネー」
提督(今はシャイなんてもんじゃねぇけどな)
金剛「でも、芯の所は今も変わらず強いネー」ウンウン
金剛「それにヤヨイにも、ヤヨイを分かってくれる姉妹が居るネー」ナデナデ
弥生「……あ、あの……! ありが、とう……」ニコ
金剛「笑顔もプリティー、ネ。可愛い娘と強い娘は大好きデス」ニコニコ
菊月「金剛! 弥生姉! 置いていってしまうぞ!」
卯月「うーちゃんに、ついて来れるかなぁぁぁぁあ!」ピョーン
弥生「ま、待って……!」ダッ
金剛「じゃあネー妖精さん」ダッ
金剛「………………」ピタ…
提督(………………)
金剛「文月は、榛名カナー……」ダッ
提督(あ、あの耳年増なのは公認なんですね)
提督(ふーむ。新しい娘も特に心配は要らないようだな)
提督(ん、また向こうからやってきたな。あの格好は……)
提督(間違えるはずがない。潜水艦達だな)
提督(あの娘達には今一番頑張ってもらってるからな……結構嫌われてそうだが……)
伊58「疲れたでち……」グデーン
伊8「ハッちゃんも……でも、まだノルマは……」グデーン
伊19「まだまだなのね! ……半分も終わってないのね」グデーン
伊168「ちょ、ちょっと、元気出しなさいって!」
伊168「そんなんじゃ、ノルマ終われないよ?」
提督(うーむ……やはり働かせすぎな感はあるな……)
伊8「正直、こんなに辛いとは思ってなかったの……」
伊58「そっか、ハッちゃんは最近やっとだもんね」
伊19「でも、もっと酷い所があるらしいのね」フフフフフ
伊8「ううう。……でも、仕方ない」
伊168「そうそう! 私たちが燃料を持ってくるお陰で、皆が出撃できるんだから!」
伊168「誇りを持って、胸を張って出来る仕事よ!」
提督(なんて……なんて、ええ娘なんや……)ズビー
伊58「異論無いでち。ゴーヤ、最近は敵の動きが全部見えるでち!」キラキラ
伊19「イクも、強くなっていってるのね~」ツヤツヤ
伊8「ハッちゃんも、これからもっともーっと、強くなるの」ウフフ
伊168「そうそうその意気よ! じゃあもう一回行きましょうか!」
伊19「あ、その前に、ハッちゃんに良い物あげるのね~」ゴソゴソ
提督「」ブッ
提督(おま、なんてとこに手を突っ込んどるんだ!!!)アリガトウゴザイマス!
伊58「じゃじゃーん! でち!」
伊8「こ、これは……?」
伊168「61cm五連装酸素魚雷よ! これでも、ウチじゃ最新鋭なんだから!」
伊8「これを、ハッちゃんに? い、良いの……?」
伊19「ハッちゃんの為に! 持って来たのね!」
伊168「そうよ。不知火さんから許可とるの、大変だったんだから!」
伊58「し、不知火さん。怖かったでち……」ブルブル
伊8「み、みんな……。アハトアハト!」
伊168「あはとあはと?」
伊8「あ、間違った。ダンケ! ありがとう!」
伊58「喜んでくれてよかったでち!」
伊8「早速、試し撃ちするの!」ダッ
伊168「あ、待って! その前に補給でしょ!」ダッ
提督(ありがたい事だ。こんなにも辛い仕事に、誇りを持ってくれているなんて)ホロリ
提督(……少しは、休ませてやらんとな)
夕立「んー今日も頑張ったっぽい!」ノビノビ
島風「夕立ちゃん、日に日に速くなってるね! まだ負けないけど!」
響「夕立はこう見えて真面目だからね」
電「流石は夕立さんなのです」
夕立「ちょ、ちょっと恥ずかしいっぽい……」
提督(遠征帰りみたいだな。お、バケツもある。偉いぞ偉いぞ)ウンウン
島風「ねね、今から皆でどっか食べに行かない?」
提督(……島風の制服は変えるべきだな……浮かんでなかったらどうなってたことか……)ウム…
夕立「ごめん、夕立はパスするね。不知火に報告しなくちゃ」
響「そうか。残念だね」
電「じゃあ、皆でお土産買ってくるのです!」
夕立「ありがとー! 不知火の分もお願いね」ニコ
島風「じゃー響ちゃん電ちゃん、一緒に行こー!」ダッ
響「ゆっくりとね」テクテク
電「かけっこは疲れるのです」テクテク
島風「ちぇー……」
提督(夕立はキチンと報告か。この娘も偉くなったもんだ)
提督(初めてここに来た時はどうなるもんかと思ったが……不知火に任せてよかった)
夕立「さってと、不知火は……司令室かなぁ?」テクテク
提督(暇だし、ついていってみるか。夕立と不知火なら、別に何の問題も無いだろう)テクテク
夕立「……? あら、妖精さん。こんな所でどうしたの?」
提督(む、バレたか。まぁ良い)
提督(そういえば……艦娘は妖精と意思疎通が出来ると聞いていたんだが……)
提督(試してみるか)
提督「司令室に用事があるんです」
夕立「……!? よ、妖精さんがしゃ、喋った!?」ガビーン
提督(妖精は喋らないのかよ!!! てっきり別言語みたいな感じだと思ってた……)
夕立「貴方も努力してるのね。とっても素敵!」キラキラ
夕立「夕立も司令室に用事だから、良かったら一緒に行く?」
提督「あ、あぁ。お願いします」
夕立「んふふ~。なんだか貴方、司令官さんに良く似てるっぽい」ニコニコ
提督「よ、良く、言われます」
夕立「不知火ー。遠征の報告だよー」ガチャ
提督(……不知火、根を詰めたな)ハァ
夕立「不知火? ありゃ、寝ちゃってるのね」
不知火「…………」zzz
夕立「えっと……どうしよ。このままだと風邪引いちゃうよね」オロオロ
提督「あの布団、使ったらどうですか?」
夕立「うーん……あれは司令官さんのなんだけど……」
夕立「ま、いっか。夕立がやるんだから、不知火は怒られない、よね?」
夕立「起こさないように……そーっと……そーっと……」
不知火「ん…………」zzz
提督(うむ……友情と言うものは良いな……)
提督(夕立と不知火。お互いがお互いに良いパートナーになれば、我が鎮守府に敵は無い)ウンウン
提督(……? 何だか、身体の様子が……)
夕立「ふぅ。完璧っぽい。最近、不知火もすっごく頑張ってたもんね」クスクス
夕立「……? あれ、不知火、スパッツは……?」
夕立「そういう気分だったのかな……? ま、別に関係無いっぽい」フフフ
提督(なんだか幸せそうな顔をしているな……)
夕立「夕立ね、不知火が憧れなんだー」
夕立「とっても強いし、カッコいいし、可愛いし……」
夕立「とっても努力家だし、ちょっと口下手なとこはあるっぽいけど、皆の事思ってるし」
夕立「だから、呼び捨てで良い、って言われたときは、本当に嬉しかったんだぁ」
提督(良い娘だ……)ホロリ
提督(しかし、本格的に身体の様子が……うっ……)グググ…
夕立「だから、夕立も不知火を見習って、演習とか遠征も真面目に…………」
夕立「……?? って、あれあれ、妖精さんは?」
夕立「……!?!?!? し、司令官さん!? いつからそこに!?」
提督「ん? あ、戻ったのか。そうか、もう二時間経ったか……」
二時間じゃなくて三時間っぽい
夕立「あっ……おっきな声出しちゃったっぽい……」チラ
不知火「……勿論、起きてしまいました」フフ
夕立「ごめんなさい……」シュン
夕立「あ、し、司令! こ、これは夕立が独断で行ったものでありまして」アワアワ
提督「いや、良い。今更何を言う。敬語も似合わんぞ」フフフ
夕立「ううう……」
不知火「失礼しました、司令……」
提督「全く……不知火。休むように言ったはずだろう」
不知火「返す言葉もございません」ペコリ
提督「まぁ良いさ。今から休むといい」
不知火「ありがとうございます」
夕立「そういえば、司令官さんはいつからそこに居たっぽい?」
夕立「夕立、全然気付かなかった。まだまだ修行が必要っぽい……!」フンス
提督「いや、俺はさっきまで妖精になってたんだ」
夕立「……? 冗談っぽい?」
不知火「昨日の薬ですか。遅効性のものだったのですね」
提督「あぁ、そのようでな。全く、大変だった」
夕立「……?? よく分かんないっぽい」
不知火「………………!?」ハッ
不知火「…………つまり……不知火がここに来た時の妖精は……」タラ
提督「あぁ、俺だ」
不知火「……………………」
不知火「……………………」カァァ
夕立「? 不知火、なんで赤いの?」
不知火「し、しら……不知火……」マッカッカ
提督「どうした不知火。具合が悪いか?」
不知火「しらぬ……不知火……今日……」スカートオサエ
夕立「あ、そういえば今日スパッツじゃないよねー」
提督「……………………あ……」タラ
不知火「……見ました、ね」キッ
提督「い、いや……待て。あれは事故のようなものでな……」
不知火「……いくら司令といえど、許されることではありません……!」スッ…
夕立「し、不知火!? 目がマジっぽい!」アワアワ
提督「……夕立。逃げるぞ」ダッ!
夕立「司令!? ま、待ってー!」
不知火「……ッ! 待てェ!」ダッ!
青葉「フンフンフフーン♪」
青葉「何だか青葉、今日は調子が良い気がします!」
青葉「ん? 前から……何かが走ってきて……」
提督「青葉!? 退け! 逃げろ!」
夕立「青葉さん! ここはマズイっぽい! 早く逃げてー!」
青葉「わわっ、凄い速さですね~……青葉、感心しちゃいました!」
青葉「………………ん?」
不知火「!!!!!」マッカッカ
青葉「し、不知火さん!? その言語は何を!? 顔も赤いみたいですよ!」アオバ? ソンナトコデナニシテンノ?
不知火「~~~~!!!!!」カァァァ
青葉「わ、わ、と、止まって! ワレアオバ! ワレアオバ!!」ドンッ ウワアアア!アオバガヒカレタ!
不知火「徹底的に……追い詰めてやる!!」
終わり
投下し始めてから警備任務三回終わったとか信じられないんですけど(激おこ
真面目なぬいぬい×それに憧れる忠犬ぽいぽいはジャスティス。流行れ
ありがとうございましたー
ヤバイ忘れてた。綺麗に去ろうと思ってたのに
金剛の文月は榛名~ってのは前に書いた 金剛「鎮守府でお留守番」 の設定です
良かったら見てくれると嬉しいなって
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