モールには三大勢力が存在している。

　高校生達二十数名の若手グループ。
　大人達五十数名ほどの大人グループ。
　そしてヤクザ数名と無理やり引きずりまわされている気弱な人達によるヤクザグループだ。

　まぁ僕みたいなどこにも所属していないグループもいるが、その数は定かではない。


「へへっ、今日も良かったぜ」
「うぅ……」

　馬面（うまづら）組の若とか呼ばれている馬面と、その取り巻き達が満足そうに屋上を去っていく。
　美島の奥さんは裸のまま倒れていて、旦那さんがぺこぺこと頭を下げていた。

（最低だけど、この世界自体が壊れてるしな……）

　じゃあ壊れる前の世界だったら？

（いやいや、助ける訳ないじゃん。例え勝てたとしても、僕にメリットなんて何もないし……）

　モールで暮らすようになってから僕は身体を鍛え抜いた。
　時間だけは売れるほどあったので、今では自衛隊に入っても耐えられそうだ。

　もちろん正義のヒーローになる為ではない。

（ここのモールもいつ崩壊するか分からないしな……）

　ゾンビに殺されて死ぬのはごめんだ。
　生涯孤独だけど、どうせなら世界の終わりが見たい。

「何であんたは！　いつも！！」
「ごめん！　ほんとごめん！」

　美島夫婦が喧嘩をしている。
　大体こういう旦那って嫁には強く当たるものだけど、意外と奥さんにも弱いみたいだ。

「もうやだ……死にたい……」
「そ、そんな事言うなよ！　俺だってお前がいなきゃ……うぅ……」

　絶望の淵に立っているのだろう。
　大人が二人、情けなくも泣いている。

（まぁ俺も馬面の馬鹿に掘られたら泣いちゃうだろうな……）

　ヤクザ達は今時なのかガリガリのチビばかりだ。
　正直全員と同時に戦っても負ける気はしない。
　
　だからこそあんな奴に蹂躙されて自尊心が保てるとは思えないし、美島夫婦はよく生きてるなと感心さえする。

「……弱い人達を無表情で眺めるあんたは一体何を見てるの？」


　春風のような力強い声が耳に届いた。


安価↓１


１、高校生グループのＪＫ
２、大人グループのキャバ嬢
３、その他（固人勢力でもオッケー）

3
ババア

「島田のお婆ちゃん……」
「ふん、面白くないね。あんたのような若者が」

　白髪頭に紫色の縁の眼鏡。
　何だかサマーウォーズのお婆ちゃんに似ている。

　島田時子。
　三大勢力に所属していないものの、知識の豊富さを買われてどこからも大事にされている。
　僕自身何度か病気でお世話になっていた。

「可哀相にね。馬面の馬鹿に好きなようにされて」
「奥さんが？」
「どちらもさ。壊れるのは身体だけじゃない」
「………」

　島田さんの言葉はまるで僕を責めているようだった。
　いや、実際責めているのだろう。「何もしなかった僕を」。

「……壊れたら直せないのかな？」
「元には戻らないだろうさ。割れた陶器は張り合わせても水をこぼす。それと一緒さ」
「そっか……」

　島田さんはギロリと僕を睨んで、

「ただ見てるだけだと思っていたら、……壊れている事にすら気付かないからね」
「………」


　僕は何も言えず、ただしっかりと頷いた。

少し離れるので安価を置いときます。


安価↓１　主人公の名前

安価↓２　主人公の特技

安価↓３　主人公の秘密


戻ってきても安価が消費されていなければ、残った安価は無視して進めて行きます。

田中五右衛門

ホモレイプ

バイクの操縦

忍者の末裔

これつまんなくなるヤツや

とりあえず>>8は規約違反になるから飛ばすしかないな

そもそもこんな暴力や性行為があるssでホモだけ規約違反っておかしくね？

たしかに

世論は「ホモ差別はやめよう！」って方向になってるからセーフ